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上条「…ディアボロ?」 超電磁砲編


前 上条「…ディアボロ?」





57 名前:1[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:06:09.84 ID:Gyf9r4g0
『挿話』を投下します。

あくまでインタールードなので短いです

58 名前:『挿話-1』:大統領閣下のエージェント、あるいは神の忠実なる下僕[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:07:50.64 ID:Gyf9r4g0

日も沈みきった横浜港。
『学園都市』を見事に脱出した『ジョンガリ・A』は、誰もいない倉庫街の一角を歩いていた。
光源が殆ど無い暗闇の倉庫街を歩くジョンガリ・Aの歩調には一切の乱れが無く、
とてもこの男が殆ど盲目である様には見えない。

ジョンガリ・A「(『マイク・O』のヤツは、もう海の上だろうな…)」

ジョンガリ・Aは、別ルートを辿り、先に脱出したであろう黒人の同僚の姿を思い浮かべた。
上条、ディアボロに敗れ、彼らの捕虜になる可能性のあった『オエコモバ』と『ポーク・パイ・ハット小僧』を始末し、
ジョンガリ・Aとマイク・Oは素早く『学園都市』を脱出していた。
オエコモバを始末したのがジョンガリ・Aで、ポーク・パイ・ハット小僧を始末したのがマイク・Oである。

ジョンガリ・A「(『使命』を果たせなかったのは残念だが…しかたあるまい)」

全部で4人の『スタンド使い』の内、半分である2人の敗北。
さらに、敵は正体不明のスタンド使いに、こちらの能力を打ち消す謎の少年、
さらには、怪我から回復した『聖人』の加勢の可能性もあり、明らかに分が悪かった。
それよりなにより、

ジョンガリ・A「(『学園都市』の『暗部』が動いたとあってはな…)」

59 名前:『挿話-1』:大統領閣下のエージェント、あるいは神の忠実なる下僕[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:09:37.68 ID:Gyf9r4g0
『暗部組織』。
『学園都市』における防諜や叛逆者の粛清を担う、ある種の秘密警察的な組織である。
多数の『能力者』を戦力とするこの組織は、その異常な情報収集能力により、
如何なる国家の諜報機関にも、『学園都市』での『活動』を許さない。
あの史上最強の諜報機関と呼ばれる『モサド』ですら、『学園都市』には殆ど手を出せていないのだ。
唯一の例外と言っていいのが、『シークレットサービス対超能力者特別部隊』であり、
なぜ彼らだけが『学園都市』で大規模な諜報・工作を行う事が可能かと言えば、
同部隊の主力が、恐るべき『スタンド使い』達であるという点、
『機密費』を中心とする、莫大な資金力が背景にある点、
そして、

ジョンガリ・A「(『モール』からの報告が無ければ、暗部連中との遭遇戦になっていただろう)」

彼らが、『暗部組織』内に『内通者』を有しているという点。

それは『モール』とは『もぐら』を意味するコードネームで呼ばれる人物で、
『シークレットサービス』の工作員も加工された『声』だけでしかその存在を知らず、
その本名、性別、素顔は、ジョンガリ・Aはおろか、
『シークレットサービス』内においても特に『大統領』に近い位置にいるマイク・Oすら知らない。
ただ『大統領』本人とのみがその『正体』を知っているのだと言う。


61 名前:『挿話-1』:大統領閣下のエージェント、あるいは神の忠実なる下僕[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:12:15.75 ID:Gyf9r4g0
『学園都市』で『内通者』を作るのは難しい。
如何なる手段を用いても、『暗部』は何故かたちどころに『内通者』の存在を探り当てて、始末してしまうのである。
故に、『暗部組織』の『内通者』などダイヤモンドすら凌ぐ『貴重品』であり、
その『実態』は、『シークレットサービス』の人間にすら徹底的に秘匿されているのである。

その『モール』が、今回も『暗部』の動きを教えて来たのだ。

ジョンガリ・A「(俺自身は木ッ葉『能力者』ごときに後れをとるつもりは無いが…)」
ジョンガリ・A「(戦力が半減した現状で、事を構えるのはリスクが大きいからな)」

『暗部』の妨害を抑えつつ、『禁書目録』の確保するのは現状戦力では不可能である。
だとすれば、もはや『撤退』以外に選択肢は無かった。

ジョンガリ・A「(それはそうと…約束の場所はもうすぐだな)」

ジョンガリ・Aがマイク・Oとは異なる脱出ルートを使ったのは、
一か所『寄り道』せねばならない所があっからである。
ジョンガリ・Aがアメリカに脱出するための船がこの横浜を出港するまでまだ時間がある。
先に『寄り道』を済ましておかねばならないだろう。

62 名前:『挿話-1』:大統領閣下のエージェント、あるいは神の忠実なる下僕[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:14:24.29 ID:Gyf9r4g0
ジョンガリ・A「(30メートル先の倉庫の陰に誰かいる…)」
ジョンガリ・A「(女だ…成程、時間通りのようだな)」

自身のスタンド、『マンハッタン・トランスファー』で気流を『視れ』ば、
真っ暗な倉庫街もジョンガリ・Aには昼同然だ。
いや、むしろ健常者以上に色々と『視える』と言っていい。

???「…時間通りだね。その様子じゃ『失敗』みたいだねぇ…ジョンガリ・A」

相手もこちらに気がついたのか、倉庫の陰から出てきて此方に姿を現す。
ジョンガリ・Aが『視た』とおり女である。
フード付きのパーカーに手袋、ミニスカートに黒いストッキング…
優れたプロポーションの持ち主で、特に脚が『グンバツ』だッ!
浅黒い肌をした中東系の顔立ちで、顔も体に負けずに美しい。
とても、既に年齢が30の半ばを超えているとは思えない若々しさであった。

63 名前:『挿話-1』:大統領閣下のエージェント、あるいは神の忠実なる下僕[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:15:34.38 ID:Gyf9r4g0
ジョンガリ・A「ああ…残念だが、例の作戦は中止だ」
ジョンガリ・A「大統領の『エージェント』どもが予想以上にだらしなかったのもあるが…」
ジョンガリ・A「予想外の妨害もあったのでな」
???「『能力者』にでも邪魔されたのかい?」

煙草を燻らせながら、女はジョンガリ・Aに尋ねる。

ジョンガリ・A「半分正解だ。妨害者は『能力者』の学生と所属不明の『スタンド使い』だ」
???「!…へぇ、ついに『学園都市』も『スタンド使い』を飼い始めたのかい?」
ジョンガリ・A「それはまだ解らん。『内通者』から、そういう情報が入ったとも聞いてない」
???「単にその『内通者』が知らないだけかもね。『暗部』とやらも一枚岩じゃないんだろう?」
ジョンガリ・A「さあな。ただ、情報の『強度』的に考えれば、かなり上層部の人間である事は確かだろう」
???「ふーん…まあ、私にはどうでもいい話だ」

女は煙草を捨てると、靴で火を踏み消しつつ、ジョンガリ・Aに告げた。

64 名前:『挿話-1』:大統領閣下のエージェント、あるいは神の忠実なる下僕[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:17:18.24 ID:Gyf9r4g0

???「『神父』からの指示だ。“『作戦』が失敗した場合、お前はこのまま『大統領』の元へ戻れ”」
???「“追って指令を降すまで、今まで通り『大統領』の元で働け”だそうよ」
ジョンガリ・A「…了解した。『任務』に戻る」

彼らの共通の『ボス』の指令を聞き、ジョンガリ・Aはその場を立ち去ろうとして、
ふと、再び女の方へ振り返った。

???「…どうした?」
ジョンガリ・A「なに、改めて意外だと思っただけだ。お前があの『神父』の配下に加わっている事が」
???「…『あの方』が亡くなってから…」

女は、再び煙草に火を灯して一服吸うと、年相応の苦労感を滲ませながら言葉を吐いた。

???「もう10年以上…その間色んな男に出会って来たけど…」
???「ダメダメね…『あの方』を超えられる男なんていやしない…私の人生は灰色よ」
???「やっぱり…私には『あの方』が必要なのよ」
???「ジョンガリ・A…あんたも私と似たような事を思ったから、あの『神父』に従ってるんだろう」
ジョンガリ・A「ああ…俺にとって命を掛けるに値する『主』はやはり『あの方』しかいない」


65 名前:『挿話-1』:大統領閣下のエージェント、あるいは神の忠実なる下僕[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:18:20.47 ID:Gyf9r4g0
女とジョンガリ・Aは向かい合った。
女はジョンガリ・Aの盲いた目を見て、ジョンガリ・Aは見えぬ目で女の目を視た。
目が見えぬとも解る世界もある。二人は、同じ志を胸に戦っているのだ。

???「…私もそろそろ行く。私にも、『指令』は下ってるんでね」
ジョンガリ・A「ああ、来るべき時にまた会おう…『バステト神』の『マライヤ』」

マライヤ「全ては」
ジョンガリ・A「全ては」

マライヤ「『DIO様』復活の為に」
ジョンガリ・A「『DIO様』復活の為に」


暗闇の中、蠢き始めた者達がいる。
彼らの事をこう呼ぶ事ができるだろう。
すなわち…『DIOの遺産』と…


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘



66 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 22:20:38.03 ID:5MLFFKEo
やっぱマライヤだったか

67 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 22:20:44.45 ID:dfq2dkAO
OVA版のエンヤかと思った

68 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:21:06.88 ID:Gyf9r4g0
ここまでです。短いのは番外なのでご容赦を。

次回は『超電磁砲編』第1話となります。

69 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 22:21:59.36 ID:5MLFFKEo


72 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 22:28:28.95 ID:0yNTDcwo


>>1よネタバレにならなければ答えて欲しいんだが
ここは一巡後の世界とかとは別なのかね?6部始まる前くらいの時間?

74 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/13(月) 22:46:12.21 ID:Gyf9r4g0
>>72
『一巡後の世界』とは別の『ジョジョと禁書が混ざった世界』です。
ジョジョsideは『一巡前の世界に7部キャラが同居してる』って感じです。
ジョジョsideの時系列的には、『4部終了後のいつか』って事にしといてください。
(5部キャラがどうなっているか、とかはネタばれになるので)

ジョジョsideの1~4部までの流れは大体原作通りです。
『この世界』のDIOと吉良は既に死亡しています。

98 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/14(火) 21:02:57.23 ID:vQwvd5Q0
そして余談。
私見的な3部敵キャラの生存状況

☆確実に生存、もしくは生存している可能性が高い連中

ラバーソール、ホル・ホース、ネーナ
ズィー・ズィー、スティーリー・ダン、アラビア・ファッツ
マニッシュ・ボーイ、カメオ、ミドラー
オインゴ、ボインゴ、マライア、アレッシー
ダービー兄、ダービ弟、ケニー・G

意外と多いですが、『生きてる』だけで実質『再起不能』な奴が多そうです


☆確実に死亡、あるいは死亡している可能性が高い連中

グレーフライ、キャプテン・テニール、フォーエバー
呪いのデーボ、J・ガイル、エンヤ婆、ンドゥール
ペット・ショップ、ヴァニラ・アイス

☆判断がつかない
アヌビス神
理由:錆びる前に誰かが引きあげてくれればまだ生きてるかも








127 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:03:17.74 ID:3Zs15HE0
ディアボロが上条当麻の所に初めて出現した『7月20日』より、
遡る事『一週間前』…すなわち『7月13日』の出来事である。

その日の深夜、一人の『ある男』が『学園都市』に侵入した。

奇妙な事に、最先端科学の産物たる優れた警備機構は、
この奇妙な『侵入者』に一切の反応を示さなかった。
この『男』の『学園都市』侵入を察知できたのは、
恐らく『さかしまの魔法使い』を除けば一人もいまい。

???「ハァ…ハァ…やったぜ…フヒヒ…」
???「どうだ…見事に逃げ込んでやったぜ…ザマぁ見やがれ世の中のボケども…」
???「ヒヒヒ…ハハハ…ハァーハッハッハッハッハッ!」

何故か。
その理由、実はこの男の備えた『ある異能』にあった。

???「ヒヒヒ…いくら外より何十年も進んだ科学技術っつってもよぉ~」
???「それが『電気』で動いてるってのは『外』と変わりはねぇ~わけだ…」

男の『異能』…その『スタンド能力』は『電気を操る能力』。
それ故に、この男は『電化製品』であれば何でもある程度操る事が出来る。

128 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:04:53.86 ID:3Zs15HE0
???「ヒヒヒ…いくら外より何十年も進んだ科学技術っつってもよぉ~」
???「それが『電気』で動いてるってのは『外』と変わりはねぇ~わけだ…」

男の『異能』…その『スタンド能力』は『電気を操る能力』。
それ故に、この男は『電化製品』であれば何でもある程度操る事が出来る。

???「何処に監視カメラがあるのか、どこに警報装置があるのか…」
???「『電線』を通して見れば一目瞭然ッ!」
???「あとは『死角』を通りながら、最低限の『警備装置』を操って切りぬけるだけよ…」
???「ヒヒヒ…ちょろいもんだ…」

男は何故か背中にエレキギターを背負っており、
忍びこんだ無人の廃ビルの一室で、不気味に笑いながら、
それを背より外して愛おしそうに頬ずりした。

???「クソったれな『ブタ箱』に何時までも入ってる俺じゃねぇ…」
???「いくら連中でもこの『学園都市』までは追ってこれねぇだろ…ヒヒヒ!」

だらしない表情でにやけていた男だったが、
不意に、ハッとなった表情になって、ギターを頬から外しながら、
冷や汗を浮かべて一人ごつ。

???「いや、待て…あのクソったれな『空条承太郎』に『東方仗助』、そしてアホの『億泰』…」
???「連中は意外と『執念深い』…特にあの『億泰』の野郎は…」
???「ひょっとすると…奴ら俺をこの『学園都市』まで追ってくるかも…」


129 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 21:05:17.45 ID:1oyfzTwo
こいつかァ~~~~ッ!!

130 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:06:55.14 ID:3Zs15HE0
そう考えた時、無事に『逃走』出来た事による、『男』の昂揚した気分は、
一瞬でシベリアの凍土の如く冷え切って、逆に恐ろしく冷たい汗がボタボタと頬を伝ってくる。

???「れ、『連中』の相手だけは絶対にしたくねぇッ!」
???「少なくとも…『スタンド』が完全に回復しきるまで逃げねぇと…」

ここで男は、逃走中にスタンドで『盗んで』きた諸々が入ったショルダーバッグを空けて、『ソレ』を取りだした。
『逃走中』に愛用のギターを自宅から取って来る途中で、
ほんの僅かな時間だけ立ち寄った『杜王町』で拾った『ソレ』。
『ソレ』を見て、男の顔は再びニヤけ始める。

???「問題無ぇ…いざとなれば『コレ』がある」
???「『コレ』で『スタンド使い』を増やして…『連中』を撒いてやるッ!」
???「『スタンド使い』は惹かれあう…上手く使えば『地雷』みたいに『連中』の足を止められる」

『ソレ』を床に置いたか思えば、男は突然、エレキギターをかき鳴らし始める。
『電源』も『アンプ』も無いのに、エレキギターから音が鳴るのは、男の『スタンド』の仕業であった。

???「ふぅ~っ!俺は『反省』し『成長』したッ!」
???「逃げ切ってやるぜぇ~…そしてこの『学園都市』を根城に…面白可笑しく第二の人生を楽しむのよぉ~」
???「この『音石明』はよぉぉぉぉぉッ!」


ド ギ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン !


『侵入者』であるこの『男』の名は『音石明』。
かつて『杜王町』で暗躍し、『東方仗助』に敗れ、『窃盗』の罪で『刑務所』に放り込まれていた男。
『史実』においてはその後、何だかんだで『改心』し『更生』した彼だったが…どういう訳かこの『世界』では…


音石「ヒャハハハハハハハハハッ!」


ギ ュ ン ギ ュ ン ギ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン !


全く『反省』していなかった。

『音石明』の『学園都市』侵入…
それは、新たな『スタンド使い』と『能力者』の戦いの始まりであった。

131 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:10:16.30 ID:3Zs15HE0
―――『7月23日』


初春「は~…佐天さん、急によびだしたりして~」
初春「もう、先に待ち合わせ場所に着いちゃってるかな~」

親友『佐天涙子』に突然呼び出され、
柵川中学1年生にして、『風紀委員』の一員、『初春飾利』は街中を急いでいた。

『佐天涙子』は同じ柵川中学の1年生で、前記したように彼女の親友である。
ちょっとばかし『スキンシップ』が過剰だったり、元気過ぎて相手をするのに疲れる時もあるが、
初春飾利にとっては、掛け替えの無い『親友』だった。

初春「(でも…電話の声、元気そうで良かった…)」

佐天涙子はここ数日間、初春と音信不通になっており、
何やら最近世情が物騒な事もあって、初春は親友の事が心配で気が気で無かったのだ。

その佐天が、先程急に電話を掛けてきたのだ。

佐天『あ!初春~。どうしても会って話したんだけど…今大丈夫?』

その余りにも能天気な声に、最初は、
『何日間も電話が通じなくて、こっちは本当に心配してたんですよッ!』
と御説教してやるつもりだったのに、何だか馬鹿らしくなって、
数日ぶりに彼女に会うべく、道を急いでいると言う訳である。

132 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 21:11:46.54 ID:OoTRhkwo
チートスタンドキタ━━━━━━!!

133 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 21:12:38.84 ID:PV5Ba.so
超電磁砲で一瞬でピンときた
こいつァマジに楽しみだぜ

134 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:13:57.79 ID:3Zs15HE0
初春「(本当に良かった…)」

最近、『学園都市』は何かと物騒だ。
いや、元々物騒な街ではあるのだが、ここ最近は『ある物』が原因でより物騒になっている。

初春「(『幻想御手』の事もあるし…)」

『幻想御手(レベルアッパー)』

学園都市の電脳空間に突如流通し始めた正体不明の音声プログラム。
実際に『能力者』の『レベル』を一時的に引き上げ、
その後意識不明の『植物人間』にしてしまう恐怖の種子。

『レベル』が突如上がり、『暴走』した『低能力者』や『無能力者』の引き起こす『犯罪事件』。
そして、『幻想御手』を聞いたと思われる人々の『連続昏睡事件』。
この二つの事件が連動し、『学園都市』の秩序に決して小さく無い『波紋』を起こしているのだ。

初春「(それに加えて…)」

初春は、ただでさえ厄介な『幻想御手』の事件の陰で、
密かに別の『連続通り魔事件』が進行しているのだ。

初春「(…『矢の男』の事もありますし)」

135 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:17:44.39 ID:3Zs15HE0
『矢の男』。
この『通り魔事件』の『犯人』は仮にそう呼ばれている。
『事件』の概要は全て同じ。
夜道を『無能力者』が一人歩いていると、骨董品の『矢』を持った男に、
胸を刺されたり、傷を付けられると言うのだ。

被害者は『無能力者』ばかりが5人ほど。
届け出をしてない被害者の数を含めるともっと数は増えるだろう。

この事件の妙な所は、胸を刺された被害者がいるにも関わらず、
誰一人として死者は出ていない点である。

『胸』を差された被害者の破れた衣服には実際に、
尋常でない量の本人の血液が付着していたにも関わらず、
本人には傷が一切付いていないのである。

被害者の体を検査しても『一切異常は見つからなかった』。
ちょっと貧血気味な所を除けば、健康そのものなのである。

怪我をさせらた被害者の方も、気がつけば怪我が治っている、
という始末である。

故に『風紀委員』、『警備員』ともに、
これは幻覚系の『能力者』による悪質なイタズラでは無いかと推測していた。

初春「(正体が一切不明なのも不気味です…)」

この『矢の男』…
奇妙な事に『監視カメラ』などには一切写らない。
『監視カメラ』が付近にある犯行現場では何処でも、
何故か、犯行時刻にシステムが誤作動を起こしているのである。

被害者の証言から、『男』であるらしいのは解っているのだが…
それ以上の事は何一つ解っていないというのが現状である。

136 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:19:31.16 ID:3Zs15HE0
初春「(しまいには変な噂も流れてますし…)」

『幻想御手』と『矢の男』。
この二つの『事件』の情報がいつ混同したものか、
今、『学園都市』には奇妙な『噂』が広まっている。

曰く、

『「矢の男」に射られた「無能力者」は、生きるか死ぬかの試練に立たされる』
『選ばれ、生き残った「無能力者」は新たな能力を手に入れる事が出来る』
『しかし、選ばれなかった者は、全身がトマトペースト状になって死ぬ』

と言う物である。

初春「(…『幻想御手』、『矢の男』、『妙な噂』…)」
初春「(先日は『おりひめ1号』が原因不明の事故を起こしたと言うし…)」
初春「(最近の『学園都市』は何かおかしいですよ…)」

『風紀委員』故に、『学園都市』の治安情報について、
率先的に知ることのできる立場にいる初春であるが、
こうも良くない話が連続すると気が滅入ってしまいそうになる。

初春「…って、いけないいけない。折角、久しぶりに佐天さんに会うのに」
初春「笑顔、笑顔…」パシパシ

パンパンと頬を叩いて気合いを入れると、
初春飾利は佐天涙子との待ち合わせ場所に急ぐのだった。

137 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 21:20:23.75 ID:ULkU4eoo
ビリビリと出会ったら最強になっちまうな

138 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 21:24:39.55 ID:/HODvbg0
まさか佐天さんスタンド使い化か!?

139 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:24:46.89 ID:3Zs15HE0
初春「あれ~佐天さん~?」

待ち合わせ場所に着いた初春だったが、
先に来ていると思われた佐天涙子の姿が無い。

初春「まだ来てないんですか~…ハッ!?」

佐天の姿を探す初春だったが、ここで一つの可能性に気がついた。
佐天涙子は既に来ていて、何処かに隠れているかもしれない。
そして、自分にこっそり近づいて…

初春「(スカートめくるつもりですね…そうはいきませんよ、佐天さんッ!)」

初春は、念のためにスカートの端に手をやって、辺りを注意深く見渡す。
すると背後から、

佐天「う~~い~~は~~る~~っ!」

聞き覚えのある元気いっぱいの声ッ!

初春「(来たッ!甘いです、佐天さんッ!)」

『ドヤ』って感じの顔をした初春は、スカートの端を強く握りしめる。
これで、佐天涙子恒例の『スカートめくり』は防げたッ!

初春「(勝ったッ!『超電磁砲編』完ッ!)」
佐天「へ~…じゃあ誰がこの佐天涙子の代わりをつとめるかしら」

140 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:28:08.27 ID:3Zs15HE0
しかしこの時、佐天涙子が取った行動は、初春飾利の予想を大きく上回るものだったッ!

佐天「えい」
初春「へ?…わ…きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」

佐天涙子は、公衆の面前で、初春の服に両手を突っ込んで、胸を揉みしだいたのであるッ!

佐天「あはは♪」
初春「さ、佐天さんッ!?何をするだぁぁぁぁっ!?」

そして、今日の佐天涙子は、これだけだは止まらなかった。

佐天「ね~え、初春…」
初春「な、な、な、何ですか!?流石に佐天相手でも私怒り…」

佐天「これから」
佐天「初春に『シタ入れてキスするわ』」
初春「え」

初春に抵抗する間も与えず、
佐天は初春の頭を両手でつかむと、
自分の唇を、初春の唇に押し当てて、


 ズ キ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン !

通行人A「や、やった…」
通行人B「流石、ディオ!俺達の(ry」

141 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 21:29:21.96 ID:OoTRhkwo
テラジョジョワールドwwww

142 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 21:29:37.09 ID:1oyfzTwo
や、やった

じゃねえだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

143 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:34:33.34 ID:3Zs15HE0
初春「(さ、さてんさ…)」

訳も解らないうちに、佐天の舌が初春の口内に侵入し、
初春の舌に絡み付いて来る。
いわゆる『ディープキス』とか『フレンチキス』とか呼ばれるヤツである。

初春「(さて…んさん…な…なに…お…)」

予期せぬ事態の連続に、初春の頭は混乱し、
そして、思わぬ気持の良さに、目と頭がトロンとしてくる。
喉が熱く、胸がバクバクする。

佐天「…プハッ…」
初春「……しゃてんしゃん…」

ようやく初春は唇を解放されたが、
力が抜けてフニャフニャとその場に座り込んでしまう。

佐天「アハハ…大人のキスは…まだ初春には早かったかな…」
初春「しゃてんしゃん…」

初春は、自分の顔を覗きこむ佐天涙子の顔を見上げた。
そこにあったのは…

佐天「初春…久しぶり」

初春飾利の知らない、『新しい』佐天涙子の姿があった。


146 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:41:07.48 ID:3Zs15HE0
佐天「アハハ…ごめんごめん…悪ふざけが過ぎたね」
初春「…………」ポー

近くの屋台から、二人分のアイスを買って来た佐天涙子の姿を、
初春飾利は未だボーっとした頭のままに見つめていた。

目の前にいるのは、確かに自分の親友、佐天涙子である。
それに間違いは無い。しかし…

初春「(まるで別人みたい…)」

ほんの数日会っていなかっただけなのに、佐天涙子は『変わっていた』。
『男子、三日会わざれば刮目して見よ』とは古人の言葉だが、
それは女子にも当てはまるらしい。

初春「(何か…)」

自分の隣に座り、アイスを手渡して来る佐天を、
依然、茫洋と眺めながら、

初春「(凄く……『大人っぽい』)」

初春は思わず顔を鬼灯のように赤くした。

149 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:44:08.81 ID:3Zs15HE0
そう、『以前』の佐天涙子と『今』の佐天涙子。
顔、身長、声…『以前』とは一切変わっていない。
変わったモノ、それは『雰囲気』ッ!

初春「(何か…すっごい『自信』が付いたと言うか…)」
初春「(とっても『堂々』としてる…)」

『以前』の佐天涙子は元気快活な子供であったが、
その元気はどこか『空元気』と言うか、
『無理をしている』といった印象を相手に与えていた。

それに、どことなく『卑屈』であったり、
『虚無的』であったり、『やけっぱち』であったり、
そういう『負の感情』を何処となく醸し出す所があった。

ところが『今』はどうだ。

佐天涙子の全身から、自分への自信、自負、
そこから溢れる『陽性の気』が噴き出ていて、
以前のいじけた感じは最早微塵も無い。
それに加えて、

初春「(…とっても…『色っぽい』…)」

溢れ出る『自信』がそうさせているのか、
初春には今の佐天がとても綺麗に見える。
ただし、『綺麗』と言っても正統派の美しさでは無く、
どこか『妖艶』といった印象を相手に与える物であった。


153 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 21:53:25.59 ID:3Zs15HE0
初春「それより…聞いてもいいですか、佐天さん?」
佐天「ん~?何~初春?」
初春「何でそんな恰好してるんですか?」

今の佐天涙子に『色気』を感じるのは、その『格好』のせいもあるだろう。
佐天は、何故か黒一色の『ライダースーツ』に身を包んでいるのである。

素材は革だろうか。
ピッチリとしたソレは、中学生にしては出るとこ出て、
ひっこむ所がひっこんでいる彼女の体の凹凸を強調している。

靴は、ブーツでは無く、何故か口のがばがばな脱げやすそうな物を履いており、
首にはゴーグルを一つ掛けていた。

佐天「ん~…これだと『動きやすい』んだよね~」
初春「?」

そんな変な靴を履いて動きやすいも無いだろう。
『動きやすい』の部分に、何やら妙なニュアンスを感じて、初春は首をかしげた。

161 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 22:30:45.48 ID:3Zs15HE0
佐天「それよりさ~初春~」
初春「!…な、何ですかしゃてんしゃ…ゴニョゴニュ」

いきなり自分の顔に顔を近づけて来た佐天に、
先程の『大人のキス』を思い出して初春は赤くなってしまう。
普段の佐天の『セクハラ』は恥ずかしくて困ったものだが、
今の佐天には違う種類の恥ずかしさを感じて、ドギマギしてしまう。

佐天「実はさ~私、ちょっと御坂さんに用があるんだよね~」
初春「え?御坂さん?」

佐天の口から出て来た意外な名前に、
初春は再度首を傾げる。

『御坂美琴』
常盤台中学が有する『学園都市』に7人しかいない『超能力者』の一角。
序列第三位の『超電磁砲(レールガン)』。
佐天と初春にとっては共通の『友人』であり、『憧れの存在』であった。

162 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 22:36:38.41 ID:3Zs15HE0
初春「御坂さんに、何か用ですか?」
佐天「う~ん…少し野暮用が、ね?」
初春「と、言うか、佐天さん、御坂さんの携帯の番号知ってますよね?」
初春「用があるなら直接、御坂さんに電話すれば…」
佐天「それがさ~」

佐天は腰のウェストポーチを探って、自身の携帯を取り出した。
初春の知っているそれとは違う、少し古い機種の携帯であった。

佐天「前のヤツうっかり壊しちゃって…今使ってるのその代わりのヤツで…」
初春「ああ…番号が解らないと…」
佐天「うん…初春の番号は覚えてたんだけどね~」

親友だからね~と、佐天は左手でアイスを食べながら、
空いた右手で初春の左手を握って来る。
初春はドキっとしてまた赤くなってしまう。

佐天「それで!初春に御坂さんを呼び出して欲しいんだけど…」
初春「いいですけど…何の用なんですか?」
佐天「それはヒ・ミ・ツ♪お願いよ~う・い・は・る♪」

佐天はベンチから一旦立つと、
初春の胸に自分の胸を押し当てながら、
ぐっと初春の顔に自身の顔を近づける。
佐天の口から洩れる息が初春の頬をくすぐり、
初春はさらに赤くなりながら、こくこくと頷いた。

初春「そ…それじゃあ…私、御坂さんにかけますね?」
佐天「サンキュ!恩に着るわ初春ッ!」

初春は、気づいていなかった。
佐天の未知なる色気に惑わされて、気づいていなかった。
佐天の双眸に宿った、『漆黒の意志』とも言える暗い炎に…


163 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 22:42:19.12 ID:Vj9m1F.o
佐天さんの眼が燃えている・・・

164 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 22:45:50.85 ID:3Zs15HE0
私、佐天涙子は『無能力者』だ。

つまり、この『学園都市』の価値基準で考えると、『下っ端のカス』で『欠陥品』だ。
『便所に吐き捨てられたタンカス』の様に価値が無く、『カエルの小便』の様に下等な存在だ。

全ての『無能力者』の抱く絶望感は、この街の住人でなければ解りにくいと思う。
『能力者』は火を起こし、風を吹かせ、稲妻を放ち、宙を自在に飛ぶ。
私達『無能力者』は地べたを這いつくばってジッと手を見る。
相対すれば勝ち目は無い、猿が人に逆立ちしたって勝てない様に。
『無能力者』は一方的に蹂躙されるだけ。

『勉強』は『努力』である程度何とかなる。
『スポーツ』だって『血を吐く様な努力』をすれば、
『天才』に並べずとも、それに次ぐくらいは出来る。

じゃあ『能力』は?
『無能力者』は『努力』で何とかなるのか?


166 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 22:51:51.26 ID:3Zs15HE0
じゃあ『能力』は?
『無能力者』は『努力』で何とかなるのか?

『教師』達は言う。
『努力』で何とかなると。
じゃあ、『学園都市』の六割近くを占める『無能力者』をどう説明する?

この街は結局は『才能』が物をいう世界だ。
『才能』の無い『無能力者』は蔑まれ、蹂躙される弱肉強食の世界だ。
殺されたくなければ、弱者が執るべき道は二つしかない。
『おもねる』か、『武装』するか。

『おもねる』道を選んだ者達は、
仮初の笑顔で自分を誤魔化して、
毎日を充実して生きている振りをする。

蔑みに耐えられず『武装』して牙を剥く道を選ぶ者達もいる。
しかし彼らの末路は決まっている。
『スキルアウト』と判を押され、鎮圧されて潰される。

169 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 23:00:41.22 ID:3Zs15HE0
『強い者』が『弱い者』を踏みにじる。
そういう事がありのままに許される。
ここはそう言う所なのだ。

でもさあ、それなら…

もし一たび『力』を手に入れたら…
全てを吹き飛ばせる様な『才能』を手に入れたら…

今度は私が『蹂躙する側』に廻っても、
大きな顔した『能力者』を『蹂躙』したって許される、って事でしょ。

だったら構わないよね。

私は『力』を手に入れたたんだから。

始まりは『7月21日』。
白井さんに助けられたその帰路。

最初、『男』の『矢』に胸の貫かれた時、
自分に天罰が下ったんだと思った。
ズルしようとしたから。
友達を騙そうとしたから。

『幻想御手』なんかで『能力』を得ようとしたから。

実際、死んだと思った。
でも不思議…『胸を貫かれた』のに『死んで無い』。

174 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 23:10:34.62 ID:3Zs15HE0
実際、死んだと思った。
でも不思議…『胸を貫かれた』のに『死んで無い』。

目が覚めたら、血まみれなのに傷が無くって、
私は慌てて家に帰って、そして気がついた。

自分が『悪霊』に執り憑かれた事に。

最初は怯えた。やっぱりズルしようとした罰が当たったんだと思った。
でも、だんだんと気が付いた。

これは『悪霊』なんかじゃない。
私を守る『守護霊』みたいな物なんだって。

これは私にしか見えない『守護霊』。
私の力。私だけの力。私の『能力』。

その事に気がついた時、私の心に重く圧し掛かっていた色んな物が、
根こそぎ吹き飛んで行った。

まるで心が『無重力空間』に解放されたみたいだ。

『自信』がムンムン湧いてくる。
今まで卑屈になってのがアホらしくなるくらいに、
自分が『変わった事』が認識できる。

176 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:18:59.11 ID:rUzn9wDO
成る程、ジャンピン・ジャックなんたらか

178 名前:『超電磁砲編』:第1話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/15(水) 23:24:10.74 ID:3Zs15HE0
丸一日掛けて、自分の『能力』を解析する。
そして解った。この能力、欠点も多いけど…

ハッキリ言える。この『能力』、『素敵に無敵』だッ!
一旦、こっちのペースにさえ嵌められれば『負ける気がしない』。
どんな奴にだって『唾を吐きかけられる』。

例え、相手が『超能力者』でもッ!


私は今、初春と一緒に『御坂美琴』を待っている。
初春を騙しているようで心苦しい。
でもきっと解ってくれる筈だ。彼女は私の『親友』なんだから。

御坂さんにしったって騙し討ちするみたいな物だ。
でも躊躇はしない。

誰にだって幸せになる権利がある。
そしてここは『学園都市』だ。

だったら、私が御坂さんを『踏み台』にしたって許される筈だ。


談笑しながら連れだって歩く、初春飾利と佐天涙子。
向かう先には、『超電磁砲』が待っている。

初春飾利は気がつかない。
親友の胸に宿った『どす黒い悪意』に。
今まで溜めこんできた劣等感の爆発に気がつかない。
そして、

佐天涙子の『傍らに立つ』『幻影(ヴィジョン)』に気付かない。
それは『スタンド使い』と呼ばれる人々にのみ見える『姿(ヴィジョン)』だった。
それは精神の具現。佐天涙子の『弱い心』を武器に変えた物…

隆々たる肉体に、両手に腕輪を嵌め、両目を革の拘束具で目隠しした『幽波紋(ヴィジョン)』。

―――『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』

佐天涙子は『コレ』を、そう名付けた。


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘



184 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 23:28:28.22 ID:HHzFRGoo
Wiki読んだけど強いのか?このジャンピンなんたらって

185 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 23:29:33.68 ID:qr6ydvIo
>>184
6部読め

196 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 00:55:35.55 ID:ACg6oM60
JJFはウェザー・リポートが居なかったら絶対勝ててなかったからな

228 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 22:32:23.24 ID:8J8dXqo0


―――『7月23日』

『超能力者』御坂美琴と、
『大能力者』白井黒子は、
全く予期していなかった危機的状況に陥っていた。


御坂「ハァ…ハァ…」
白井「お姉さま…」
御坂「いい、黒子…絶対に手を離すんじゃないわよ…」
白井「はい…(お姉さまから手をつないで来る…本来ならば喜ばしいシチュですのに…)」

白井黒子は、愛しの御坂美琴と手を繋いでいる、
しかも、それが御坂からの自主的な物であるという非常に好ましい事態であるにも関わらず、
苦い表情に冷や汗を流した。

するとどうであろう。奇妙な現象が起こる。
白井黒子の額を流れた汗が、体表を流れ始めたかと思えば次々と、
『粒状』になって宙に浮き始めたのである。

まるで、大気圏の外を周回するスペースシャトルの中の様に。
つまり、『無重力空間』の中の様に…

230 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 22:35:32.13 ID:fmgOpYQo
佐天さん無双始まるよッ―!!

231 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 22:36:46.95 ID:8J8dXqo0
御坂「迂闊だったわ…まさか『あの娘』があんな『能力』を…」
白井「『重力制御』…でしょうか…だとしても不自然な…」
御坂「第一、『あの娘』は『レベル0』でしょっ!?この『能力』…明らかに『大能力者』レベルじゃない…」
御坂「まさか…『幻想御手』ッ!?」
白井「それならおかしいですわ、お姉さま」
白井「『幻想御手』はレベルを引き上げるとは言え、確認されている限りでは、あくまで1、2段階引き上げるのが限度」
白井「しかるに『あの人』は『レベル0』…でも今食らってるこの攻撃は、どう考えても『レベル4』以上…」
御坂「『例外』かもよ…」
白井「それもそうですけど…」

今、御坂美琴と白井黒子は、
先日、白井が『偏光能力』のスキルアウトと戦った場所と同じような『廃ビル』の一室にいた。
御坂美琴は『地面に立って』、右手で白井の両手を握っており、
白井黒子はプカプカと『宙に浮いていた』。

『能力』を使って浮いているのではない。
白井黒子の能力は『空間移動(テレポート)』。
この様な事が出来る能力では無い。

御坂「…ッ」
白井「お姉さまッ!?本当に大丈夫ですのッ!?」
御坂「大丈夫よ黒子…ちょっと痛むけど…大したこと無い」

御坂は空いた左手で脇腹を押える。
先程喰らった『攻撃』のダメージが抜けきっていない。

234 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 22:42:36.93 ID:8J8dXqo0

完全な奇襲攻撃であった。
全く予期せぬ『相手』からの、予期せぬ『手段』による『攻撃』…
『超電磁砲』御坂美琴ともあろう者が、してやられたと言う奴である。

御坂「(折れては無さそうだけど…ヒビくらいは入ってるかも…)」

ズキズキと左の脇腹あたりが痛む。
肺を攻撃された事もあって、息も随分と乱れている。
御坂美琴がここまでダメージを貰うのは久しぶりの事であった。

御坂「それにしてもどういう事なのよ…何で『あの娘』が『能力』持ってるかも謎だけど…」
御坂「何で『佐天さん』が私達を襲ってくるのよ…」

『超電磁砲』にここまで手傷を負わせた相手。
それは『無能力者』の筈であり、
御坂、白井にとって共通の『友人』である筈の『佐天涙子』であった。

ここで、時間を少し巻き戻して見る。

236 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 22:49:41.31 ID:8J8dXqo0
今より十数分前。
御坂美琴と白井黒子は、
白井と『風紀委員』で同僚関係にあたる『初春飾利』に呼び出され、
指定された合流場所にやって来ていた。

何でも、ここ数日連絡の取れなかった『佐天涙子』から、
御坂を呼び出すように頼まれた、と言うのである。

少し合流場所が妙なのが気になった。
人気が少なく、廃ビルなどの多い再開発エリアなのである。
しかし、初春も佐天と一緒にもう合流場所に向かい始めていると言うし、
一先ず御坂は、パトロールを口実に強引に着いてきた白井と連れだって出発した。

合流場所には既に初春の佐天が到着していた。
ここで、佐天がとった行動は、御坂・白井両名の度肝を抜く物だった。

佐天「みさかさぁぁぁぁぁぁんッ!」
御坂「え?」
初春「あっ!?」
白井「いッ!?」

 ズ キ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ン !



237 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 22:50:26.92 ID:8J8dXqo0

佐天涙子はッ!
御坂美琴の胸にッ!
いきなり飛び込んでッ!
そのまま顔を下から押しつけてッ!
御坂の唇に熱いキスを交わしたのだッ!

初春「まあ!サテンさんったらいけないひとっ!」
白井「 お ね ぇ ざ ま ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ッ !?」

佐天の余りに突拍子も無い行動に、
初春は顔を真っ赤にして、白井は絹を引き裂く様な絶叫を挙げた。

キスをしてきたのが白井黒子であれば御坂も瞬時に反撃できたのであろうが、
佐天が仕掛けて来るのは完全に想定外ッ!
びっくりしてろくに反応も出来ず、もし発狂した白井が止めに入らなければ、
佐天はそのまま初春にやった様なディープキスに移行していただろう。

そうなる前に白井によって佐天は御坂から引き剥がされたが、
引き剥がされる瞬間に名残惜しそうに佐天は御坂の頬を『舐め』、
大量の『唾』を御坂の『頬』に『塗りつけて』いった。

238 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 22:55:51.09 ID:2lVF0aQo
さすが佐天さん!俺たちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!

240 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 23:00:32.85 ID:8J8dXqo0
白井「サテンさぁぁぁぁぁん!何てことしてくださいますのぉぉぉぉッ!」
白井「わ、私を差し置いて…お、お姉さまとキ、キスをッ!」
白井「許せません…許せませんわぁぁぁぁッ!」
佐天「ごめんなさい~白井さん~今日の御坂さん、すっごくカワイクて…思わずキスしちゃった」
御坂「か、かわいい…アハハ~それはちょっと嬉しい…ゴニョゴニョ」
白井「クゥゥゥッ!確かに佐天さんの言うとおりですわ…お姉さんのカワイサは罪…」
白井「だとすれば佐天さんを責めるのはお門違い…でも、この気持ちのやり場をどうすれば…」
白井「と、言うわけでお姉ぇぇぇぇさまぁぁぁぁぁぁぁッ!」
白井「佐天さんがやった様な…いや、それ以上の熱いヴェェゼを私にも~ッ!」
御坂「やめんかッ!」ビリビリ
白井「タコス!」バチバチ

よだれをまき散らしながらルパンダイブしてきた白井を電撃で撃退し、
御坂は改めて佐天に向き直り、気がついた。

御坂「佐天さん…どうしたのよその格好…?」
佐天「アハハハ~思いきってイメチェンしてみました~」

佐天の『ライダースーツ』に驚く御坂であったが、
それを肴にお喋りに発展するのは年若い女の子のサガと言う物だろう。
『女三人寄ればかましい』と古人も言う。

246 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 23:10:04.31 ID:8J8dXqo0
暫く、すごいイメチェンしたね~、そういえば何でここ数日連絡つかなかったの~、
へえ~そんな事をしてたんだ~、お姉さまチューしてください~、やかましいわ~、
といった感じで他愛の無い雑談を続けていたが、
肝心の、『何故自分を呼び出したのか』、その理由が話題に挙がらず、
自分から聞いてみよう…そう、御坂が思った時、

佐天「御坂さ~ん」
御坂「え、何?」
佐天「これ、ちょっと持ってもらえます?」

見れば、蓋の空いたミネラルウォーター入りのペットボトルが、
佐天の手中にあり、それを彼女は御坂の方へずいと突き出して来る。

佐天「ちょっと持ってもらえます?」
御坂「いいけど…」

佐天の良く解らない行動に、
何時の間にペットボトルを取りだしたんだろう~、
何か芸でも見せてくれるのかな~、
などと、愚にもつかない事を御坂は考えていた。

そして、

御坂「あれ?」

気がついた。

248 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 23:21:34.49 ID:8J8dXqo0
ペットボトルの中の水が、
『粒状』、あるいはもっと大きい『球状』になって、
空いた口から一人でに浮かびあがって来ているのだ。

まるで、『無重力状態』の宇宙ステーションの中の様に。

御坂「これって…」
白井「お姉さま…?いかかがして…」
初春「あれれ~」

佐天「…頃合いだね」

ボソリとそう漏らした佐天涙子の言葉を聞き洩らさなかった御坂は、
『一体、何の頃合い?』と、佐天に聞こうとして、
腹に『殴られた様な』衝撃を感じて、後方へといきなり『吹っ飛んだ』。

御坂「ガハッ!?」
白井「お姉さまッ!?」
初春「…え?」

御坂は彼女達の傍らに立っていた『廃ビル』のドアガラスを突き破って、
ビルの中へと放り込まれる。
突然の出来事に、初春が呆然とし、白井が御坂に駆け寄ろうとして、

佐天「……」ニヤリ

何とも言えない微笑を顔に浮かべた佐天涙子が、
御坂美琴目掛けて駆けだしたッ!



249 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 23:31:20.93 ID:8J8dXqo0
いや、『駆けだした』、と言うのは正確ではない。
佐天涙子が地を駆けていたのは、実際には最初の1、2歩だけだ。
彼女は、それを『弾み』にして、

初春「嘘っ!?」
白井「何ですのっ!?」

『宙を舞った』のだ。
軽やかに、ふわふわと浮かびあがる様に。
そして、空中を浮遊しながら、
恐ろしいスピードで、佐天は御坂に肉薄するッ!

気がつけば、彼女は例のぶかぶかの靴を脱ぎ捨てて、
その下に履いていた靴下…いや、『足袋』の存在を露わにする。

両手には、何時の間にか黒い手袋を嵌めており、
首に掛けていたゴーグルは目に装着されている。

彼女の装着している手袋と足袋は、ある共通した機能を持つ。
それは、滑り止めの『吸盤効果』…

佐天「もらった!」
白井「お姉さまッ!」
初春「佐天さん!?何を!?何が!?」


251 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 23:43:37.47 ID:8J8dXqo0
愛する御坂美琴の危機の予感に、全身を粟立たせる白井、
事態の推移に付いて行けず、ただただ混乱する初春を余所に、
ミサイルの如く御坂に接近する佐天。

一方、廃ビルの中に叩きこまれた御坂は、
衝撃の痛みを堪えつつ立ち上がろうとして、

御坂「え?え?え?」

自分の体が宙に『浮かび上がっている』事に気づき、
意味不明の事態の連続に、年相応の少女の様な無防備な混乱を見せる。

この時、混乱の余り、彼女の脳が常に行っている『演算』に乱れが生じ、
彼女の肉体の周囲に常に張られた『電磁波の結界』に揺らぎが生じる。

御坂美琴は四六時中、自身の肉体の周辺に『電磁波』を展開させ、
イージス艦のレーダー装置の様に、彼女を害さんとする如何なる存在の侵入を感知し、
砂鉄や周囲の金属を集めて防壁を構築する、『鉄壁の防御網』を持っている。

しかし、今、その骨子たる『レーダー』に乱れが生じ、
さらに敵たる佐天涙子は『レーダー』の存在を見越して『ステルス弾』を用意していた。


252 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/16(木) 23:56:29.31 ID:8J8dXqo0

佐天涙子は『その名』を呼び、顕現させる。
新たに手に入れた自身の半身。『自分だけの現実』。『自分だけの武器』。
その名は…

佐天「『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』!」

佐天は顕現させた自身の『スタンド』の両腕が備える、
『回転する腕輪』より『弾丸』を発射するッ!

『回転する腕輪』は『遠心力』を生み、
『無重力』に影響されず、標的を穿つ『弾丸』を生み出すのだッ!

選択された弾種ッ!
それはッ!

御坂「げはっ!?」

暴徒鎮圧用の『硬質ゴム弾』ッ!
電磁波を吸収しやすいゴムの弾丸は、乱れが生じた『電磁網』をすり抜けて、
その『本体』たる御坂美琴の肉体に殺到するッ!

佐天「殺(と)った!」
佐天「(『時間』を待つまでも無いッ!拳のラッシュでここで仕留めるッ!)」

ゴム弾が肺に当たり、呼吸を乱され、空中で咽ぶ御坂に、
トドメを差すべく突っ込む佐天涙子ッ!

しかしここで御坂に助け船が入ったッ!


254 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 00:09:08.26 ID:Io7N3t20

白井「お姉さまッ!」

テレポートしてきた白井黒子だッ!
白井の反撃を警戒し、スタンドの右手でゴム弾を地面に撃って衝撃で自分の動きを止め、
スタンドの左手の標準を白井黒子に向けるが、

ヒ ュ ン ッ !

佐天「!」

しかし白井黒子は御坂美琴の身の安全を優先した。
御坂の体を『掴む』と、何処かへと一緒にテレポートしたようだ。

目の前から二人の姿が消えて、
トドメを刺しそこなった佐天はチッ、と舌打ちした。

まあいい…そんなに遠くには行ってはいまい。
せいぜい、このビルの上の階に逃げた、と言った所だろう。

佐天「(どの道『時間』が来れば二人は『始末』できる)」
佐天「(逃げられると面倒だし…追跡させては貰うけどさ…)
佐天「でも、その前に」

佐天は自身の肉体に掛った『無重力』だけを解除し、
背後へと振り返った。

そこには、

初春「佐天さん…」

茫然とした表情で佐天を見る初春飾利の姿があって、
それを見て佐天涙子はニヤリと笑った。


かくして話は冒頭に戻る。

256 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 00:23:35.10 ID:Io7N3t20
御坂「…黒子、思い当たる節はある?」
白井「正直に言って…『訳が解らない』ですわね」

佐天涙子の『能力』の正体、
佐天涙子が御坂美琴を襲って来た理由、
その両方に、二人は見当がつかない。

御坂と白井も、佐天と知りあってそれほど長い時を経ている訳ではないが、
彼女達の知っている佐天涙子は、こういう凶行をする娘では無い筈なのだ。

確かに、高位能力者に劣等感を抱いているらしかったり、
そこから来るらしい『卑屈さ』を持っていたりするが、
基本的には明朗快活で人好きのする可愛らしい女子中学生である。
ああいう事が出来る人間とは、どうも考えられないのだ。

白井「『学習装置(テスタメント)』で無理矢理『能力』を植えつけられて、洗脳された、とか」
御坂「何処の誰が、そんなしちめんどくさい事を…」

257 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 00:34:21.09 ID:Io7N3t20
白井「それは…『幻想御手』の製作者が、私達を始末する為の『刺客』を作る為に…」
御坂「黒子…アンタ、漫画の読み過ぎなんじゃないの?」
白井「失敬な!お姉さまにだけは言われたくありませんわッ!」
白井「それに…佐天さんを『刺客』にすれば私達に容易に接近させる事ができますわ」
御坂「何で私達が狙われるのよ…」
白井「私が『風紀委員』として、お姉さまは『善意』で『幻想御手』を追っていますわ…」
白井「特にお姉さまは『レベル5』…『幻想御手』の製作者は、お姉さまの事態への介入を喜んでいないから…とか」
御坂「…敵は私や『風紀委員』の動きを把握してる?」
白井「情報が漏れてる…?いくらなんでもそれは…でも…」

考えれば考えるほど訳が解らない。
納得のいく理由をこじつけ様とすればするほど、話が荒唐無稽になっていく。


258 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 00:44:20.00 ID:Io7N3t20
白井「…直接、佐天さんから聞きだした方が良さそうですわね」
御坂「それもそうね。私もそっちの方が性に合ってるし」

一先ず議論を打ち切って、二人は追撃してくるであろう、
『能力者』佐天涙子の迎撃に、二人は意識を転換する。

御坂「…『友達』と戦う破目になるとは…考えた事も無かったわ」
白井「それについて悩むのは、後にしましょうお姉さま…」
白井「佐天さんを捕まえた後、みっちり聞かせてもらえばいいのですから」
御坂「そうね。みっちり聞かせてもらいましょう!」

御坂はパンッと左拳を勢いよく握りしめて自身に気合いを入れる。
佐天さんにも、きっと止むに止まれぬ事情があったのだろう。
全ては、決着を付けてから聞き出せばいいのだ。

そう、彼女達が決意した時である。

佐天「そんなに聞きたいんなら、聞かせてあげましょうか」
御坂「!」
白井「!」

264 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 01:06:02.31 ID:Io7N3t20
御坂と白井が居る、廃ビル2階の大部屋の入り口に、
件の人物、佐天涙子が姿を現したのだ。

例の奇怪な装束のまま、
『天井』に『四つん這い』で『張り付いた』恰好で、
まるで蜥蜴の様に天井を這い進んでいる。

佐天「いや~ホントはこんな風に直接姿を現さなくても」
佐天「付かず離れずの距離を保ってるだけでお二人とも『始末』出来るんですけどね…」
佐天「それじゃ何となく『勝った気』がしないんで…」
佐天「こうして直接『潰し』にきました~♪」

そう言いながら笑う佐天涙子の表情は、御坂・白井知る彼女の物では無い。
彼女は、こんな『邪悪』な笑い顔を浮かべた事など無かったし、
浮かべる様な人間でも無かった筈だ。

御坂「初春さんは…?」
佐天「初春ならこのビルの入り口の辺りで大人しくしてもらってますよ~」
佐天「心配しなくても、初春には何があっても手なんて出したりしません」
佐天「彼女は私の『親友』ですからね~」

そう言いながらヘラヘラ笑う佐天涙子に、二人は不快感を隠せない。
何とも人を舐め腐った態度ではないか。


265 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 01:16:45.56 ID:Io7N3t20
白井「…それは本当ですのね?」
佐天「それは確実に本当ですよ~初春は…」
佐天「ホントに大切な『親友』ですから」

一瞬、佐天の表情に、普段の彼女の様な『陽性の気』が過る。
初春飾利に対する『思い』はどうやら本物らしいが、
直ぐに例のヘラヘラした表情に戻った。

御坂「それで…私達を『潰す』って言ったわよね…」
佐天「言いましたね~」
白井「正気ですの?」
佐天「正気ですよ。全くもって正気ですよ、私…」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…

白井「(何なんですの…佐天さんより噴き上がってるこの『自信』…)」
白井「(貴方の前にいるのは…他でもない『超電磁砲』その人だと言うのに…)」

『学園都市最強』の一角をしめる御坂美琴に、
かくもふてぶてしい態度をとる輩など、
他の『超能力者』6人と、とある『不幸な学生』を除けば今まで在りはしなかった。
実際、『超電磁砲』の戦闘力は現代陸軍一個師団に匹敵するとも言われる。
それに相対してこの『凄味』…

白井「(本当に…勝つつもりですの!?佐天さんっ!?)」



266 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 01:26:50.34 ID:Io7N3t20
驚く白井黒子を余所に、御坂と佐天の問答は続いている。

御坂「一応聞いておいてあげるわ…何で?」
佐天「そんなの決まってるじゃないですか」
佐天「御坂さんが『レベル5』だからですよ…それ以外理由がいりますか?」

佐天涙子の表情に、新たな色が加わる。
それは『憎悪』とも『嫉妬』とも見える『負の感情』。

佐天「『上』から見下してた人には解んないかもしれないですけど…」
佐天「私達『無能力者』が、御坂さんや白井さんをどんな目で見てたか知ってますか?」
佐天「羨ましくて、妬ましくて、そして何より自分が情けなくて…」
佐天「そんな思いと一緒に地べたを這いずりまわってた…」

佐天「でもね今日からは違うんですよ」
佐天「私は変わった。『力』を手に入れたんです」
佐天「これからは御坂さんが…いや…」
佐天「『アンタ』が『下』で、私が『上』になるんですよ」
佐天「その事を…世間の連中に解りやすく教えてやるんですよ」

佐天「アンタを潰してねぇッ!」


268 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 01:37:15.76 ID:Io7N3t20
御坂「ふーん…」

御坂もまた、身に纏った空気が変わる。
『怒りの気』が御坂美琴の体に充満する。
彼女は元々短気な方だ。ここまで舐められてキレない筈も無い。

御坂「…知らない間柄じゃないし、穏便に済ませようかと思ったけど…」
御坂「いいわ…相手をしてあげる」
御坂「泣いて謝ったって許してあげない…」

白井「お、お姉さま…どうか落ち着いて…」
御坂「解ってるわよ黒子…解りやすい挑発に乗るな、って言いたいんでしょ」
御坂「でもね…」

御坂「ここまで馬鹿にされて、頭に来ねえヤツはいねえッ!」

御坂「………」
佐天「………」

二人の間で、『殺気』と『怒気』の籠った視線が交差する。
それが醸し出す圧倒的殺伐空間に、流石の白井黒子も気分が悪くなるほどだ。


269 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 01:37:32.57 ID:ykJ/kqEo
佐天さんのくせにカッコイイだなんて生意気な

270 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 01:43:31.44 ID:Io7N3t20
御坂「…掛ってきなさいよ佐天涙子…」
御坂「どんな『能力』を、どんな『手段』で手に入れたか知らないけど…」
御坂「真っ正面からブッ潰してやるわ…」

佐天「『余裕』ですねぇ…『傲慢』ですねぇ…」
佐天「流石『超能力者』…流石『超電磁砲』…」
佐天「でも…そんな『余裕の表情』を直ぐに『死相』に代えてやりますよ…」

御坂「頭冷やしてやるわッ!佐天涙子ォォォッ!」
佐天「スカした面も此処までだッ!御坂美琴ォォォッ!」


今、『超能力者』と『スタンド使い』が交差するッ!


271 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 01:45:22.14 ID:fOM0sJgo
※女子中学生です

274 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 01:52:22.31 ID:Io7N3t20
初春「(誰か…誰か…)」
初春「(早く…早く『助け』を呼ばないと…)」

御坂美琴と佐天涙子の戦いの火ぶたが、
今まさに切って落とされんとしていた頃、
初春飾利は『助け』を求めて路地裏を一人ひた走っていた。

初春「(『風紀委員』…『警備員』…)」
初春「(誰でもいい…早くあの二人を止めないと…)」

体力の無い初春には非常につらい全力疾走。
それでも彼女は足を止めない。
息は切れて、心臓はバクバクしてる。
それでも足を止めない、止められない。

初春「(早く止めないと…)」
初春「(二人の内どっちかが…間違い無く死んじゃう!)」

彼女の携帯電話は佐天によって壊された。
だとすれば、走って、一刻も早く誰かに知らせなければ。
でなければ、二人の内、どちらかが確実に死ぬ。
そういう確信が初春にはある。


275 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 01:55:15.19 ID:lP7JbJUP
こんな渋い台詞吐くJCなんて知らない

277 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 02:01:44.40 ID:Io7N3t20
佐天『初春…待っててよ…三十分も待たせずに…』
佐天『私が御坂さんをぶっ潰して『超能力者』に成り代わるんだから…』

初春は回想する。
先程の彼女と交わした会話の事を。

初春『やめてください佐天さん!そんな事して何になるんですか!?』
佐天『初春、私思うのよ…誰にだって幸せになる権利があるって』
佐天『でも、この街の場合、幸せの量って有限なんだよね』
佐天『だから、幸せになりたかったら、誰かから奪うしかない』
佐天『だから私は御坂さんを『レベル5』から引き摺り落として…』
佐天『私が幸せになるんだ。私はもう芋虫じゃない…』
佐天『空を羽ばたく蝶になるんだ』

初春「(早く…早く…走らないと…)」

佐天『ねえ初春、私手に入れたんだ私だけの力を』
佐天『あの「矢の男」に射られて…』
初春『「矢の男」ッ!?でもそれって…』
佐天『あれは噂じゃないんだよ初春…私は「選ばれて」力を手に入れた』


281 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 02:11:09.84 ID:Io7N3t20
佐天『その事についても…私が後でちゃんと教えてあげるよ』
佐天『私が手に入れた…「能力」とは違う「もう一つの能力」についても…』
佐天『だから待ってて初春…』

初春「(待ってるなんて…出来ませんよ、佐天さんッ!)」
初春「(誰か…早く誰か…二人を止められる人を…)」

この時、初春飾利は、焦りのあまり前方不注意になっていた。
故に、路地裏から飛びださんとした時、横から来る人影に気づかず、

???「うぉっ…!?」
初春「きゃあっ!?」

当然、ぶつかってしまう。
しかし、相当なスピードで初春が走っていたにも関わらず、
吹き飛んだのは初春のみで、そんな初春が地面に倒れそうになったとき、

???「グレート…怪我させそうだったけどまにあったぜ…」
初春「きゃ!?…え!?」

『見えない力』に引っ張られ、初春は何時の間にか立ち上がっていた。


282 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 02:12:13.83 ID:I3PUQhgo
なん・・・だと・・・

283 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 02:12:21.36 ID:0oo6pKQo
サザエキタ━━━━━━━━━━!!!???

286 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 02:18:40.41 ID:FQ6ardgo
サザエ・・だと!?

287 名前:『超電磁砲編』:第2話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 02:22:45.63 ID:Io7N3t20

???「大丈夫か~何かすごい急いでたみたいだけどよ~」

初春がぶつかった男、身長2メートル近くある長身で、
学ランを着崩しており、温和そうなイケメン顔の上に、
ハンバーグを連想させる特徴的なリーゼントを乗っけている。

一瞬、何が起こったか解らず茫然としていた初春だったが、
直ぐに自分のすべきことを思い出し、
背の低い自分の顔を覗き込んでいた青年の襟首を掴んで、

初春「お願いですッ!携帯で『風紀委員』なり『警備員』なりを呼んでくださいッ!」
初春「このままじゃ…御坂さんと佐天さんが…佐天さんがッ…!」
???「おわわ!?…苦しい、苦しいって…落ち着いてくれないっスか~!?」
初春「ハッ!?」

苦しそうな青年の顔を見て、慌てて初春は青年の襟首を離す。
青年はしばし自分の首をさすっていたが…

???「まあ~何が起こったかしらね~けどよ~」
???「相当、ヘビーな状況みてーだな」

初春は、改めて青年の顔を見る。
温和そうな顔をしているが、その瞳は、とても芯が強そうで澄んでいる。

???「電話するのはいいけどよー…その前に…」
???「何があったか…教えてくれねーかな?」

この青年、名前を『東方仗助』と言う。



  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘


288 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 02:23:04.42 ID:37UbC.w0
まさかのサザエ

289 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 02:23:55.23 ID:0oo6pKQo
乙ー!

オラなんだかワクワクしてきたぞ

290 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 02:24:30.19 ID:FQ6ardgo
音石を追ってきたわけか・・・
承りやおくやすもいるのかな・・・

340 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:00:57.28 ID:Io7N3t20


『7月23日』より遡る事4日前、『7月19日』。
『4人』の『異邦人』が、『学園都市』へと来訪した。

『1人』は海を隔てた遠く『アメリカ』、『ニューヨーク』から。
残りの『3人』は揃って『日本』、『M県杜王町』から。

『目的』は、この街に逃げ込んだ一人の『脱獄囚』の追跡。
本来ならば警察の職務であるはずのそれを、『民間人』である彼らが行っているのは、
その逃亡中の『脱獄囚』が『スタンド使い』であるからに他ならない。
『4人』は全員『スタンド使い』であった。

今しがた『学園都市』の厳重な『入管ゲート』を越えて来たこの『4人組』、
白いコートに2メートル近い長身を包み、ヒトデの飾りをあしらった帽子を被った男が一人に、
黒い学ラン姿の三人組である。黒学ラン組の内訳は、ハンバーグみたいなリーゼントが一人に、
がっしりした体格の角刈りが一人、逆にほっそりとした体型の角刈りが一人、である。
まるで『引率の先生と不良三人組』といった感じの連中だが、
生憎、『白いコートの男』は『教師』ではなく『海洋学者』だ。

341 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:02:58.39 ID:Io7N3t20

仗助「しっかし、あのボケナス、随分と厄介な所に逃げ込んでくれたじゃねーか」
億泰「全くだぜェ~人口5万の『杜王町』でもあの糞野郎見つけんのに手間取ったってのに…」
億泰「えーと…この『学園都市』の人口は…」
承太郎「だいたい230万ってとこだそうだ。しかもその内8割が学生…」
承太郎「つまり音石の野郎と年齢や背恰好が大して変わらないのがゴロゴロいるって事だ…」

彼らの正体について、ここで軽く説明しておこう。

『白いコートの男』。
『ニューヨーク』から来たこの男の名前は『空条承太郎』。
十数年前、吸血鬼『DIO』を斃した『最強のスタンド使い』。
その『スタンド』、『スタープラチナ・ザ・ワールド』は、
光の世界を飛び越えた果てに、時間をすら止めてしまうのだ。

『黒い学ラン姿の三人組』の内二人。
『杜王町』から来た彼らの名前は『東方仗助』と『虹村億泰』。
両名共に『ぶどうが丘高校』に通う高校生で、かつて『杜王町』を襲った数々の怪異、
そして『杜王町』に巣食っていた殺人鬼『吉良吉影』を打ち破った『黄金の戦士』。
そのスタンドは『クレイジー・ダイヤモンド』と『ザ・ハンド』。
『クレイジー・ダイヤモンド』は『あらゆるものを直す能力』を持ち、
『ザ・ハンド』はその真逆、『あらゆるものを削り取る能力』を持つ。

そして最後に、『杜王町』からやって来た男がもう一人…

342 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:08:02.28 ID:Io7N3t20
仗助「まあ、こっちには鼻の良い『猟犬』がいるからよ~」
億泰「おうよ!確実に追い詰めてやるぜェ~…現にここまでは追跡できたわけだしな~」
??「おい…俺のお陰でここまでこれたってのに、肝心の俺は犬扱いかよッ!」

最後の一人は、億泰と同じような角刈り頭だが、
大柄な億泰と対照的に、背は高くとも体格はほっそりとしており、
顔立ちも厳つい億泰と対照的に、女好きのしそうな愛嬌のある顔立ちである。
切れ込みの幾つも入った改造学ランに身を包んでおり、
首には『SPEED KING』とか『HIGH WAY』とかのロゴが入った特徴的なタイを締めている。

仗助「うるせ~よ『裕也』ッ!オメーは俺達と違って金貰ってやってるんだろ~が!」
億泰「給料分はキッチリ働いてもらうからよ~。ま、ここからもヨロシクたのむぜ~」
噴上「金払ってんのテメーらじゃ無ぇーじゃねーかッ!」
噴上「それと一応念を押しとくけどよ、俺はその『音石』とか言う野郎とは絶対に戦わねぇからなッ!」
噴上「オレがやるのはあくまで『追跡』だけだっ!最後の締めはテメェらがよれよなッ!」
億泰「言われなくてもそうするつもりだぜェ~。あのボケナスはこの俺が直々に締めてやるよッ!」


343 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 23:09:34.39 ID:qcx4rWQ0
まさかの噴上か

344 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 23:10:26.96 ID:FqcrM3co
康一君はリア充してるから忙しいんだろう

347 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:13:21.09 ID:Io7N3t20
彼の名は『噴上裕也』。
『杜王町』の奇妙な住人の一員にして『暴走族』の『スタンド使い』。
その『スタンド』は『ハイウェイ・スター』。
『臭いを記憶した対象を、時速60kmで何処までも追跡し、相手の養分を吸い取る』と言う能力を備える。
この『スタンド』が発現して以来、彼は訓練された『警察犬』をも凌ぐ『異常嗅覚』の持ち主となっており、
この『嗅覚』を買われて、彼は『音石追跡隊』に加わっていた。

ただし、純粋な『正義感』と『怒り』で音石を追跡している仗助、億泰とは違い、
彼はそもそも音石とは何の縁も所縁も無い上に、
『正義感』が強い性質でも無く、むしろ『臆病』な性格をしている。
その噴上裕也が、今回のパーティーに加わっているのは、
『あくまで猟犬役に徹し、戦闘には一切参加しない』と言う条件で、
仗助の紹介を受けた承太郎が少なくない額の金で彼を雇ったからである。

噴上は高い給金をもらってるだけはあってか、大変良く働いており、
短期間の内に、何処に逃げたかも定かでない『音石』をここまで追跡できたのも、
彼の優れた『嗅覚』あっての事であった。

仗助「そもそも今のお前のスタンドは肉弾戦向きじゃねーしな」
億泰「それにあの音石の野郎は本人はどうしようもないトンチキだけどよォ~」
億泰「スタンドは強力だしなあ~オメェはどっちみち相手しない方が賢いわなァ~」
噴上「…そんなに強いのか?音石の『レッド・ホット・チリ・ペッパー』は」
承太郎「限定的な状況だけの話だが…」
承太郎「電力を集中させれば俺の『スタープラチナ』にも迫るパワーとスピードだそうだ」
噴上「マジかよ…」

350 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:20:48.51 ID:Io7N3t20
空条承太郎の『スタープラチナ』の強さはスタンド使いの間では一種の伝説として広く知れ渡っている。
それと匹敵するパワーとスピードと聞かされて、噴上は思わず『アゴを指で弄って』いた。
噴上の『恐怖のサイン』である。

承太郎「ああ…だからこそ奴を早いとこ追い詰めて捕まえなきゃならなぇ…」

以前の戦いで音石のスタンド、『レッド・ホット・チリ・ペッパー』は致命的なダメージを負い、
そのパワーは、もはや『再起不能』同然と言ってもいい程に弱っていた。
その筈が、刑務所の中でこっそり『電力』を蓄えているのか、
刑務所から脱走し、迫りくる警察の追手を撒ける程度には回復しているらしい。

承太郎「とは言え、完全に回復したって訳じゃないらしい。だからこそ奴はコソコソ逃げ回ってる訳だしな」
承太郎「だが…放っておけば奴のスタンドはいずれかつてのパワーを取り戻すだろう」
仗助「その前にヤツを見つけ出して叩くッ!…て、訳ですね承太郎さん」
億泰「あのヤロ~…あん時は見逃してやったっつーのによ~」
億泰「懲りてねェーつうなら…今度こそ『再起不能』になってもらうぜェー」

音石明が、この『学園都市』の何処かに潜んでいるのは確かなのだ。
『スタンド』が完全に回復しきる前に、
そしてこの『学園都市』内で奴が再び悪事を働き始める前に、決着を付けねばならない。

355 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:27:41.71 ID:Io7N3t20
仗助「所で承太郎さん、ここの警察…『警備員(アンチスキル)』とか言いましたっけ?」
仗助「そこに奴の事、通報しなくていいんすか?」
承太郎「普通の犯罪者ならそうする所だが…奴は『スタンド使い』だ…」
承太郎「『スタンド使い』を裁けるのは『スタンド使い』だけだ…」
承太郎「この街自慢の『能力者』がどれ程の物かは知らないが…撒きこむ訳にはいかないな」

『スタンド』は『スタンド使い』に認識出来ず、理解も出来ない。
故に『スタンド使い』の無法を裁くのは常に、
心に『黄金の精神』を宿した『スタンド使い』だ。

『おめーの「スタンド」は、被害者自身にも、法律にも見えねえし、わからねえ…』
『だから おれが裁く!』

かつて、若き日の承太郎が『とあるスタンド使い』に向けて放った台詞だが、
それは今も、そしてこの先も変わらない、『スタンド使い』達のルールなのだ。

承太郎「面倒だが…噴上が臭いを追跡して、アタリを付けた場所の周辺で地道に聞き込みするしか無いな…」
承太郎「『迅速に奴を見つけなきゃならない』と同時に…」
承太郎「『スタンド使い以外を巻き込まない』ようにしなきゃならねぇ…」
承太郎「…やれやれって奴だ」

362 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:35:36.47 ID:Io7N3t20
億泰「あ~あ…こんな事ならコーイチのヤツ、連れて来るんだったなぁ~」

承太郎の言葉を受けて、億泰が溜息をついた。
『コーイチ』と言うのは、仗助・億泰の共通の友人にして、
『スタンド使い』でもある『広瀬康一』の事だ。

彼は承太郎も認めた実力派の『スタンド使い』で、
『エコーズ』と総称される『3種類』の『スタンド』を自在に使い分ける事が出来る。
『一人一個』が原則の筈の『スタンド』を何故『3種類』も使えるかと言えば、
全て一つの『エコーズ』という『スタンド』から段階を踏んで進化したからであり、
『act.1』『act.2』『act.3』の『3種類』はあれど、根本では一つの『スタンド』なのである。

さて、その広瀬康一が何故今回の『音石追跡隊』に参加してないかと言えば、
彼自身、塾通いだったりして多忙だったのもあるが、
彼の『彼女』である『山岸由花子』がしつこく付いてくると言い張った為である。

『山岸由花子』もまた、仗助、億泰、そして康一と同じく、
『ぶどうが丘高校』に通う一女子高生であり、
『ラブ・デラックス』と呼ばれる『スタンド』を操る『スタンド使い』だ。
彼女の『スタンド』は非常に強力な『スタンド』であり、
戦力としては申し分ない実力者なのだが…『性格』に洒落にならない問題を抱えているのだ。


364 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:44:39.68 ID:Io7N3t20
この『山岸由花子』…一見、利発な才女で、
料理・裁縫も見事にこなせる『理想の彼女』の様な女性に見えるが、
それは飽くまで見た目だけ、その『性格』は『エキセントリック』を通り越して、
もはや『異常』と言っていいレベルの『思い込みの激しい激情家』なのである。

彼女の康一に対する愛情は混じり気の無い本物なのだが、
何と言うか、それはいわゆる所の『ヤンデレ』レベルの代物であり、
かつては康一に近寄る女性を片っ端から襲撃したり、
康一を独占するために監禁したりと、問題行動を連発していた。

今では以前に比べて大人しくなったとは言え、
彼女を連れてくれば、一体どんな面倒事を引き起こすか解った物では無い。

億泰「ロハンのヤローも最後まで付いて来ようとしてたよなァ~」
仗助「あいつ連れてくと、面倒臭くってなぁ~スタンドは役に立つけどよ~」


365 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/17(金) 23:53:03.24 ID:Io7N3t20
『ロハン』とは、『杜王町』に在住している、
『週刊少年ジャンプ』に『ピンクダークの少年』と言う作品を連載している漫画家、
そして『スタンド使い』の『岸辺露伴』の事である。

自称『康一の親友』のこの漫画家は、
その性格のエキセントリックさもさることながら、
その『スタンド』、『ヘブンズ・ドアー』の反則的能力が凄まじい。

説明は省略させてもらうが、使い方次第ではある意味『無敵』とも言えるスタンドで、
その『万能度』ならば、承太郎の『スタープラチナ』すら凌ぐであろう。

『音石追跡隊』に加えれば、非常に役に立つのは確実だが、
山岸由花子とは違った意味で性格に問題があり、
彼は彼で連れて行けば問題を引き起こすのが目に見えていた。

仗助「第一、俺アイツの事、苦手なんだよ~。康一が居るなら兎も角…」
仗助「アイツと共同で何かするなんて、正直ゴメンだぜぇ~」



366 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 23:57:17.70 ID:lP7JbJUP
先生カワイソス

367 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 23:59:23.57 ID:Dp1ewZso
ある意味スタープラチナよりつよいからな

370 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 00:05:22.36 ID:Z6Aq4aQ0
仗助と岸辺露伴は、色々な事情があって仲が非常に悪い。
露伴は仗助の事を嫌いぬいているし、仗助は露伴の事が苦手なのだ。
間にクッション役の康一が居るな兎も角、
さもなくば、彼らが共同歩調を取るなど、余程の理由が無ければなるまい。
(以前、一応『吉良吉影』という共通の敵に対し共同戦線を張った事はあるのだが)

承太郎「ぼやいてもしょうがない…今居る俺達で何とかしなきゃならない」
噴上「とにかく、『追跡』始めっけど…構わねぇか?」
承太郎「ああ…早速始めてくれ…」

噴上が自身のスタンド、『ハイウェイ・スター』を顕現させ、
『警察犬』の様に僅かに残った音石明の臭いを探り始める。

果たして、『音石追跡隊』御一行の音石明追跡は始まったのであるが、
特に成果の無いまま『4日間』が過ぎ、ついに『5日目』、
聞き込みをしていた仗助が、一つの『足跡』を発見する。

『学園都市』にいない筈の『スタンド使い』。
『矢の男』の噂…

ここで、もう一つ『JOJO』が、この物語に関わり始めようとしていた。

374 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 00:18:58.63 ID:Z6Aq4aQ0
―――『7月23日』

仗助「つまりだ…初春っつったけっか?とにかくオメェの友達が急に『能力』に目覚めて」
仗助「別の友達の『超能力者』と喧嘩を始めちまって止めて欲しい…」
仗助「こんなとこでいいか?」
初春「ハイッ!だから早く『風紀委員』や『警備員』に連絡を…」

自分にぶつかって来た、頭に花輪を乗せた女子中学生、
『初春飾利』から聞き出した話の内容は、以下の様な物である。

曰く、
数日間連絡がつかなかった友達が、雰囲気がガラっと変わっていて、
その友達は『無能力者』だった筈なのに何時の間にか『能力』を得ていて、
別の『超能力者』の友人に喧嘩を売りだして、
止めなきゃ二人のどっちかが死んでしまいそうで、
さらに友達は『矢の男』に刺されて『能力』を手に入れた何て訳の解らない事を言っている。

仗助「…一応、もう一回確認しときたいんだけどよ~…」
仗助「『矢の男』に刺されて、『能力』が発現した」
仗助「オメーの友達は確かにそう言ったんだな?」

仗助の問いに、問答の時間がもどかしい初春が焦りながら答える。

初春「ハイッ!確かにそう言いました!解りましたか!?だったら早く電話を…」
仗助「いや…『電話』は出来ねぇなぁ~」
初春「!…何でッ!?早く誰か呼ばないと二人が…」

仗助「『電話』は出来ねぇが…」
仗助「俺がそこに直接向かわしてもらうぜぇ~」
仗助「道案内頼めますかね~?」



375 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 00:31:21.90 ID:Z6Aq4aQ0
初春「!…何言ってるんですか!?」
初春「喧嘩してる二人の内の一人は、『レベル5』なんですよッ!?」
初春「生半可な『能力者』が一人で乗り込んで行ったって、何の…!?」
初春「きゃぁ…な、何が…」

目の前のハンバーグ男の言いだした世迷言に、
反論しようとしていた初春の体が突然、宙に浮かびあがる。

まるで『誰かに持ちあげられている』様な感覚に、初春は戸惑う。
見れば、自分の服の両脇腹の辺りに、人間の五指の様なしわが生じている。
しかし、自分を持ちあげる様な人間の姿は見えはしない。

例のハンバーグ男は、両手をポケットに突っ込んで、
静かに初春の事を見ている。
初春直感的に気付く。目の前の男が、自分を持ちあげているのだ。
そして同時に感ずる違和感。
何故か感触が、『念動力』のそれとは違う様な気がする。

『能力』で持ちあげられていると言うより、
本当に見えない誰かに持ちあげられている…そういう感触なのだ。

379 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 00:45:12.01 ID:Z6Aq4aQ0

初春「こ…これは一体…?」
仗助「今は詳しく説明してる暇は無ぇ~けどよ~」
仗助「俺が今使ってんのは、アンタラの言う『能力』とは別モンなんだよな~」
仗助「オメェさんの友達も、そんな事を言って無かったか?」

言われて、初春は思い出す。
佐天涙子が、別れ際に自分に告げた言葉を。

――佐天『その事についても…私が後でちゃんと教えてあげるよ』
――佐天『私が手に入れた…「能力」とは違う「もう一つの能力」についても…』

『「能力」とは違う「もう一つの能力」』ッ!
彼女は確かにそう言っていた。

仗助「…心当たりがあるみてぇだな」
仗助「だとすれば…ここからは俺達の『領分』だぜぇ~」
初春「あ…あれ…はれ…」

茫然としていた初春は、
気がつけば、ハンバーグ男の背中に背負われてた。
当然の男の背中と、その予想以上の大きさと温かさに、
ドギマギして赤くなってしまった初春に、
ハンバーグ男、東方仗助は振り返りながら静かに問いかけた。

仗助「おぶってやっからよ~…案内してくれねぇーかな?」
初春「は、はい!」

初春は、思わず頷いていた。
その不思議と、その大きな背中を見ていると、
任せても大丈夫…そんな根拠の無い確信が湧いてくる。
あるいは、男の背中の大きさが、瞳に籠った優しさがそうさせるのか。

仗助「それじゃ…行くぜッ!」

初春の案内に従って、仗助は力強く駆けだした。


381 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 00:59:35.90 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』!」

佐天涙子は、その名を宣言し、
それに合わせて、『スタンド使い』にしか見えない『御姿(ヴィジョン)』が顕現するッ!

筋骨隆々たるまっ白い体躯、
のっぺりとした顔に革の目隠しを乗せて、両手には回転する腕輪を備えた姿…

佐天涙子が新たに手に入れた『力』。
彼女の『スタンド』の『ヴィジョン』こそがコレであった。

天井に張り付いた体勢のまま、佐天はスタンドの右手より、
『遠心力』により『加速』された『ゴム弾』を発射するッ!

御坂「同じ手が通じるかッ!」

御坂は、部屋の中に散らばっていた廃材などを集め、
今度は『防壁』で全てのゴム弾を防御する。

続けて、電磁力で廃材を操作し、
お返しとばかりに、天井の佐天へと発射した!

これを佐天は『宙を泳いで』回避する。

382 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 01:14:44.86 ID:Z6Aq4aQ0

御坂「ッ!」
御坂「(無重力空間のせいかしら…普段より操作がし辛い…)」

電磁力で無理矢理床に足を繋ぎとめている御坂は、顔を顰めると汗をかく。
汗は、そのまま『粒』になって宙にプカプカと浮き上がる。

『能力者』の『能力』と言うヤツは、『能力者の脳』の『演算』に依拠しており、
その派手な外見とは裏腹に、『能力』の行使と言う奴は意外に繊細な作業だ。
自分などは兎も角、『空間能力』の白井黒子などは、
怪我や病気で集中力が乱れると、とたんに『能力』が行使できなくなるほどだ。

『無重力空間』という『異常事態』が、
自分の『脳』に予想以上の混乱を引き起こして、『演算』を乱しているらしかった。

佐天「…どうしました御坂さん…思うように『能力』が使えなくって焦ってるんですかぁ~?」
御坂「冗談ッ!こんなチンケな能力に乱される私じゃないわッ!」

今度は、御坂お得意の『電撃の槍』を発生させ、佐天目掛けて放つ。
それに対し、佐天は…

佐天「無駄ですよ」

スタンドの左手の腕輪から、『金属のガラクタ』の弾丸を放ったッ!
ボルトや螺子が、『遠心力』で『加速』され、見当違いの方向へ飛んで行き、

御坂「ッ!」

御坂の放った『電撃の槍』は、伝導率の高い『金属のガラクタ』の方へ引き寄せられ、
拡散して威力を失ってしまう。


383 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 01:25:46.42 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「御坂さんの能力は内容が割れてますからね~」
佐天「『研究』して、『対策』とらせて頂きました」

御坂「まさか、一度攻撃を防いだ程度で勝ったつもり?」
佐天「それこそまさかですよ…こんなチンケな技じゃなくて…」
佐天「もっと凄い『力』で御坂さんを完璧に捻り潰してあげますよ…」
御坂「へぇ~…一体何をしてくれるのかしら…」

佐天「…御坂さん気付きませんか…自分の体の異常に」
御坂「異常…何が…ッ!」

ここで、御坂は自分の顔を触って、
自分の顔が『むくんでいる』事に気がついた。
それだけでは無い。下半身に、ある一つの衝動が起きつつあるのに気がついた。

御坂「こ…これって…黒子ッ!」
白井「お、お姉さま…私もですの…!」

人間であれば誰しも持っていて、
そして誰であろうと妨げる事の出来ない衝動。
それは『尿意』ッ!


384 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/18(土) 01:28:48.64 ID:XDP7QTo0
お漏らしフラグwktk

385 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 01:33:33.16 ID:iGmS5Mco
なん・・・だと・・・

386 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 01:39:30.90 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「あれ~どうしたんですか~御坂さ~ん」
佐天「もしかして、『おしっこ』したくなっちゃいました?」
御坂「!」

ニヤニヤと自分の顔を見る佐天に、御坂は顔を真っ赤にする。

今、御坂に起こっている『顔のむくみ』。
それは『ムーンフェイス』と呼ばれる現象で、
無重力下で普段重量故に体の下の方に集まる血液が、
逆に頭部に集まって、顔がむくんだようになる現象である。

ここで、頭部に血液が集まり過ぎる危険を体が感知し、
腎臓は血液の量を減らそうと活発に活動を始める。
それが、利尿作用となって現れたのだ。

佐天「いーですよ…別に『お漏らし』したって…」
佐天「でも、この状況で『お漏らし』なんてしたら…」
御坂「!」

空中に自分の尿が浮かび上がる地獄絵図を想像して、
御坂美琴は思わず顔を蒼褪めさせた。

御坂「(畜生…コイツ、とんでもない事を考えるじゃないッ!)」


388 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 01:42:42.38 ID:LsCzNEDO
ミサ茶とクロ茶が飲めると聞いて

390 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/18(土) 01:47:32.42 ID:/lK.X/E0
ウェザーさーん!早く来てくれー!

392 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 01:51:30.16 ID:Z6Aq4aQ0
御坂「…人に『尿意』をもよおさせるのが、アンタの言う『凄い力』…?」
御坂「だとすれば、やっぱり随分とチンケな『能力』ね…」
佐天「強がるのはよしませんか?実際、焦ってるんでしょ?」
佐天「あの『超電磁砲』が『無重力お漏らし』…プククク」

おかしくてたまらないと言う顔をしながら、
自分の口を右手で塞ぐ佐天の姿にイラつきながらも、
実際に御坂は焦っていた。

別に『お漏らし』したからと言って死ぬわけじゃない。
ただし、『生命』は失われずとも、『誇り』は永遠に失われてしまうッ!
何とかしなくてはッ!

白井「お姉さまッ!問題はありません!」
白井「例えお姉さまが漏らされても、この白井黒子がお姉さまのお小水をッ!」
白井「一滴残らず飲みほし…」
御坂「だまらんかいッ!変態ッ!変態ッ!変態ッ!」
白井「あ~ん、もっと詰ってくださいましッ!」

御坂「(まずい…シリアスな展開の筈が…ギャグになってしまってるッ!)」

394 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:06:54.42 ID:Z6Aq4aQ0
先程までの緊迫していた空気は何処へやら…

ニヤニヤ笑う佐天、
スカートの端を掴んで、顔を真っ赤にしながらモジモジする御坂、
何やらよだれを宙にまき散らしながら、自分の尿意もそこそこに、
御坂の『失禁』の様子を想像し、ゲヘヘと下品に笑う白井、

もはやこの部屋は完全に『ギャグ時空』と化していた。

佐天「さて…笑ってるのはここまでにして…」

しかし、そんな『ギャグ時空』は唐突に始まって唐突に終わりを告げる。
佐天の体に再び、例の自信に満ち溢れた『黒いオーラ』が立ち昇り始める。

御坂、白井も、それを受けて表情を引き締めた物に一変させる。

佐天「ここで、御坂さんに一つ言っておきたい事があるんですけど…」
佐天「まあ、あれです。ここらで『降参』しておきませんか?」
御坂「何…?マジで『尿意』を起こさせた程度で勝った気になってるわけ?」
佐天「違いますよ…ただ」

佐天「ここで『降参』しておかないと」
佐天「この先、洒落に成らなくなる…そう言ってるんですよ…」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…


397 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 02:23:58.10 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「御坂さん…自分の右肘見て下さいよ…私の言っている意味が解りますから」
御坂「?…何を…ッ!?」

言われて自身の右肘を見た御坂は、
そこで起こっていた事態に、思わず目を剥いた。
白井の方も同時に、御坂と同じ事に気がついた。

最初に吹き飛ばされた時についた物だろうか、
右肘に小さな擦り傷が出来ており、そこから血の粒が次々と宙に浮かんでいたのだが…
それが、ある方向へと向けて急速に動き始めたのだッ!

御坂「これって…!?」
白井「お、お姉さまッ!?」

振り返れば、この大部屋の奥にある大窓と、
それの金具にしがみついている白井黒子の姿が見えて、
さらに…

御坂「私の血がっ…!」
白井「お姉さま、空気がッ!この部屋の中の空気がッ!?」

大窓のサッシの隙間から、強烈な空気を『吸い込む力』が発生しており、
それに、御坂の肘から流れ出た血液の粒も吸い込まれていく。

いや、『吸い込まれて』いるのではない…

御坂「(これって…ッ!)」
白井「(もしや…ッ!)」

『部屋の外へと吹き出ている』のだッ!


412 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 14:01:11.51 ID:Z6Aq4aQ0

佐天「私の『力』…『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の『能力』は」
佐天「私の『唾』をつけた相手を中心に『無重力空間』を発生させる『能力』…」
佐天「さらに、その『相手』が触れた対象を『無重力状態』にする『能力』…」
佐天「だから御坂さん…アンタに触れた白井さんも『無重力状態』になった」
御坂「ッ!」
白井「……」

焦る御坂、白井の姿に得意になったのか、
佐天涙子は自分の『スタンド能力』について得々と語りだす。
その顔は余裕の笑みに彩られ、完全に『勝った気』になっていた。

佐天「さて御坂さん…アンタが触れていたのは白井さんだけじゃない…」
佐天「アンタは、アンタの周囲の『空気』に既に触れているッ!」
佐天「『無重力化』した『空気』は…一体何処へ行くんでしょうかね」

佐天の言わんとしている事を理解して、
御坂も白井も、先ほどとは比べ物にならないほど顔を蒼褪めさせる。
心なしか、『息が苦しく』なってきた様な気がする…
『空気』が、御坂の周囲の空間から急速に『離れ始めて』いるのだッ!


414 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 14:13:50.56 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「さっき私が言った事覚えてますか」
佐天「言いましたよね…『直接姿を現さなくても始末できる』って」
佐天「あれはこういう意味なんですよね~」

気がつけば、佐天は部屋の入り口近くまで移動している。

佐天「これから生まれる『真空空間』は私にもダメージが及びますんで」
佐天「ここいらで私は退散させてもらいますけど…」
佐天「さーて…御坂さんはどうします?」

成程、御坂にも白井にも、何故、佐天がここまで自信に満ち溢れていたのか、
その理由をようやく理解できた。確かにこの能力ならば、
一旦条件さえ揃えてしまえば、御坂にも白井にもどうしようも無い。


415 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 14:19:34.81 ID:tU2zhW.0
ジョジョで能力説明ってどうかんがえても死亡フr

416 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 14:27:17.09 ID:Z6Aq4aQ0

佐天「それとも…一か八かで白井さんに『テレポート』してもらいます?」
佐天「実は私のこの『能力』…『射程距離』がありましてね~」
佐天「その範囲から逃げ切れば御坂さん達の『無重力状態』は解除されますよ…」
佐天「もっとも…」

佐天「『テレポート』出来ればの話ですけど…」
白井「…ッ!」

ここで、読者諸君も疑問に思っているであろう一つの事柄に答えておかねばなるまい。
佐天と御坂の戦闘が始まってから、何故、御坂のパートナーたる白井が何もしていないのか…
実は、していないのではなく『出来なかった』のである。

『空間移動』に必要な『演算』や『座標計算』は数ある能力の中でも特に『複雑』で、『デリケート』だ。
しかし白井も歴戦の能力者、普段なら、多少の負傷程度ならば関係なく冷静に『演算』し、
正確に自身の『能力』を行使できる。

しかし、今『問題』なのは、白井の肉体が『無重力状態』にあると言う事。
この状態では、『演算』は兎も角『座標指定』が上手く出来ない公算が高いのだ。
こんな状態で彼女の『能力』を使うのは、一種の『自殺行為』なのである。
要するに、『能力』を使いたくても使えない状況であったのだ。


418 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 14:44:54.77 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「御坂さん自慢の『超電磁砲』も、この閉所でぶっ放す訳にもいかないでしょうし…」
佐天「御坂さん周囲の『気圧』も下がり始めてますからね…」
佐天「『気圧』が下がると『空気中』での『放電』にまつわる『法則』も変化しますからね」
佐天「もう迂闊に自慢の『電撃の槍』も撃てないんじゃないですか…」

勝ち誇った表情で佐天は御坂達に告げた。

佐天「御坂さんに白井さん…」
佐天「アンタ達はチェスや将棋でいう『詰み(チェック・メイト)』にはまったんですよッ!」
御坂「……」
白井「……」

御坂、白井の無言を肯定と受け取ったのか、
最早、完全に得意満面で油断しきった佐天は、ヘラヘラ笑いながらさらに得々と語りだす。

佐天「人間の肉体を『真空空間』に入れると…」
佐天「血液が沸騰して死んじゃうだそうじゃないですか…」
佐天「そうなると流石に洒落になんないですよね~」
佐天「だから今の内にもう一度言っておきますよ御坂さん…」

佐天「『降参』しませんか?」



420 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 14:58:47.32 ID:Z6Aq4aQ0
御坂「『降参』…?」
佐天「ええ…別に難しい話じゃないんです…ただ一筆書いてくれればいい」
佐天「『私、御坂美琴は「レベル0」の佐天涙子に敗北』…」
佐天「『よって「レベル5」の称号を彼女に譲ります』ってね…」
佐天「そうしてくれるなら…この『無重力空間』を解除してあげますし…」
佐天「命だって助けてあげますよ」

御坂「本当に…命を助けてくれるの…?」
佐天「ええ、助けてあげますよ。正直な話、御坂さんを襲ったのは貴方が『レベル5』だからで」
佐天「別に御坂さんの事が特別嫌いだかららって訳じゃないんですよね」
佐天「むしろちょっと『ガサツ』で『短気』な所を除けば普通に良い人だと思いますしね」
佐天「流石に殺しちゃうのは心苦しいかな~って…」
佐天「だから『命』だけは助けてあげますよ~」

自身の『勝ち』を確信している佐天は、そんな『勝者の余裕』すら見始めた。
無論、助けるのは『命』だけで、一筆書いた後は『スタンド』のラッシュでぼこぼこにして、
『再起不能』に追い込む気は満々なのではあるが。

421 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 15:00:15.58 ID:gxfrifwo
wwktk

422 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 15:01:28.08 ID:UfCbHtwo
これはww次の返しに期待せざるをえないww

426 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 15:10:50.94 ID:Z6Aq4aQ0
御坂「本当に、本当に…助けてくれるのね?」
白井「お、お姉さま…」
佐天「ニヤリッ…え~助けてあげますともッ!だからさっさと一筆書いて…」

御坂「 だ が 断 る ッ! 」
佐天「え…な…ッ!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …

すっかり『勝った気』でいた佐天は御坂の思わぬ返事に、
唖然とした表情で眼下の御坂の顔を見下ろす。

御坂はもう、蒼褪めてなどいなかった。
気圧が下がったが為の息苦しさに、若干顔を紅潮させてはいたが、
そこには『恐怖』も『怯え』も一切ありはしない。
あるのは、自身の敵に立ち向かわんとする『闘志』と、
そこから溢れ出る『凄味』だけだッ!

御坂「この御坂美琴が最も好きな事の一つ…それはッ!」
御坂「アンタみたいな勝った気でいやがるアホに『NO』と言ってやる事よッ!」
御坂「さらに言えば、アンタみたいなポッと出の『能力者』に…」
御坂「そう易々と渡せるほど『レベル5』の称号は軽く無いッ!」
御坂「そして最後に一つッ!」

御坂「私はまだ負けちゃいないッ!」



428 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 15:14:00.58 ID:oiXAWRoo
お姉さまwwwwwwwwwwwwww
まさに期待通りwwwwwwwwwwwwwwwwww

430 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 15:24:07.26 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「(このアマ~ッ!フカシこきやがって!何が負けてない、だッ!)」
佐天「(ど~足掻いたってアンタの『詰み』は変わらねぇぇぇんだよぉぉぉッ!)」

御坂のまさかの強気の発言に、逆ギレした佐天は眼輪筋をピクピクさせながらも、
表向きは『余裕の表情』を保ちながら、御坂にその言葉の真意を問う。

佐天「へぇ~…『まだ負けてない』…だったら、ここからどう私に勝つつもりか…」
佐天「私に解りやすく教えてくれますかね~御坂さ~ん…」

御坂「ええ…簡単な事よ。私はもう、『電撃の槍』はおろか『超電磁砲』も使わない」
御坂「手はシンプル…直接アンタの体を掴んで、『電流を流しこむ』ッ!」
御坂「こうやって…ねッ!」

言うや否や御坂は暫し地面を駆けて、途中から地面に足を繋ぎとめていた電磁力を解除、
地面を力強く蹴って、魚雷の様に天井の佐天へと空中を直進するッ!



432 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 15:38:00.63 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「(ばーかっ!何よそれ、単なるヤケクソじゃないッ!)」
佐天「(『無重力空間』の追っかけっこで私に追いつける訳ねぇぇぇぇじゃないのぉぉぉッ!)」

自分の方へ飛んでくる御坂を避けるべく、
佐天は『空中』を泳いでその場から逃れようとして、

ゴツッ!

佐天「あれ?」
佐天「(何かに引っかか…ッ!)」

何時の間の事であろうか。
自分の周囲の空間に、幾つも浮いている物…それは…
電磁力で操作された、先程御坂が『防壁』に使った『廃材』ッ!

御坂「アンタがさっき『勝った気』でくっちゃべってる間に…」
御坂「こっそり『逃げ道』は塞がせてもらったわ」
御坂「そして…」

ガシィッ!

佐天「あ」
御坂「つーかまえた」

逃げようと周囲の廃材に意識を取られていた佐天の右手を、
御坂美琴は掴み取る。蒼褪める佐天に、御坂はニコリと笑顔を送って、

433 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 15:42:57.36 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「ジャ、『ジャンピン・ジャック・フラ…」
御坂「遅いッ!『直』に『流し込む』ッ!」

佐天が『スタンド』で御坂に殴りかかるよりも早く、
御坂の『電撃』は佐天の右手より直に流し込まれ、

 ビ リ ッ と キ タ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ッ !

佐天「あぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?」

佐天涙子は黒焦げになった。

440 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 15:56:04.84 ID:Z6Aq4aQ0
御坂「ふぅ~…いやー正直、少し焦ったわ~」
御坂「こんな『能力』…相手にするのは初めてだし…」
御坂「この娘が、もっと隙の無い娘だったら負けて死んでたかも…」

『無重力空間』は解除され、気圧も重力も元に戻った部屋で、
御坂美琴は安堵のため息をついた。

彼女の足元では、黒焦げになってぶっ倒れた佐天涙子の姿がある。
手加減したので死んではいない。気絶しているだけだ。

白井「それよりお姉さま…早くトイレに行きませんと…」
御坂「そうだった…うーそう言われると余計に行きたくなった…」

戦闘の緊張感で途中から忘れていた『尿意』が、再び急速にぶり返して来る。
早いとこ済ましてしまわねばならないだろう。男子の様に『立ちション』と言う訳にもいくまい。

御坂「とりあえずさっさとトイレすまして…佐天さんを病院に連れてってあげないと…」
白井「回復を待って、色々と聞きださねばなりませんわ…とにかくトイレトイレ…」

この時、御坂と白井は完全に『勝った気』でいた。
故に、佐天涙子が『本当』に『気絶』しているかを確認していなかった。

彼女達が、意識を佐天から完全に離したその瞬間ッ!

御坂「え…ッ!?」
白井「これは…またッ!?」

二人の体が再び浮かび上がるッ!



444 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 16:11:44.97 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「アハハ…やってくれたじゃないですか…」
佐天「お陰で…髪も肌も焦げでボロボロになっちゃいましたよ…」
御坂「嘘でしょ…立てるわけ無いのにッ!?」

空中に放りだされながら、御坂と白井は見た。
気絶していたと思っていた佐天が、
全身を黒く焦げさせながらも、よろよろと再び『宙』に浮かびあがるのを。

佐天「…とっさに…アンタが私の周囲に置いた『廃材』を触らせてもらった…」
佐天「電気は私を通してそっちに流れて、私の外にいくらか出て行ってくれましたよ…」

佐天の瞳に、また例のどす黒い意志が蘇っている。
否、さらに強力なっていると言っていいッ!

佐天「アハハ…自分でもやられたと思ったけど…」
佐天「まだ…立ち上がれるんですよぉぉぉぉこんな風にねぇぇぇぇっ!」

再び『スタンド』を顕現させながら、佐天は叫ぶッ!

佐天「もう許してやんないッ!もう容赦なんてしないッ!」
佐天「人が見逃してやろうかと思ったらイイ気になりやがって…」
佐天「アンタらなんか…アンタらなんか…」
佐天「シチューみたいにグツグツに煮立って死ねばイイっ!」

完全に逆上した佐天は御坂と白井を無視して、宙を高速で泳いで部屋の外に飛び出す。
御坂の周囲が完全に『真空』になるまで逃げ切る気なのだッ!

445 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 16:15:17.50 ID:w3a495Ao
スタンド使いになると体も幾分丈夫になるからな

多分今のさ佐天3は完璧にジョジョ絵だな

筋肉質になってそう

446 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 16:26:05.90 ID:Z6Aq4aQ0
御坂「ま、待ちなさいッ!」
佐天「いーや、待たないねッ!もう油断はしないッ!」
佐天「『空気』がアンタの周りから完全に抜け切るまでッ!」
佐天「私はアンタに近づかないッ!」
御坂「(マ、マズイ…!)」

さっきまでは隙があったから何とかなったが、
隙を無くして逃げに徹せられたら、流石の御坂もこの佐天の『能力』にはどうしようも無い。
『無重力空間』での肉体の制動は彼女の方が完全に上手なのだッ!

佐天「蒼褪めたね、御坂美琴ッ!でももう謝ったって遅いッ!」
佐天「こうなった私は、もう誰にも止められないッ!」

佐天「私は『矢の男』に刺されて、『能力者』なってッ!」
佐天「アンタを斃して『レベル5』になって世間へ出てくんだァァァァッ!」
佐天「白井さんともども、血液を爆発させて死んで行けェェェェェッ!」

??「いーや…そうはならねーぜ…」


447 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/18(土) 16:29:02.83 ID:/i/gBzM0
ハンバーグゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ

450 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 16:34:03.36 ID:w3a495Ao
北アアアアアアアああああああああああああああああああああああああああ

451 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 16:38:48.21 ID:bUY8RwQP
サザエさあああああああああああああああああああああああん

452 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 16:38:59.31 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「!」
御坂「!」
白井「!」

突然聞こえて来た見知らぬ声。
御坂、白井は未だ例の部屋より脱出できていないので見えないが、佐天の方は見た。
廊下をこっちに向かって歩いて来る男。
身長185センチの大男で、服装は学ラン。
温和そうな整った顔立ちに、芯の通った意志を感じさせる瞳。

その名は『東方仗助』ッ!

仗助「途中から来たから良く解んねーけどよ~」
仗助「『空気』が『出てく』とマズイみたいだな~」
仗助「だったらよぉ~」

仗助「『空気』を『戻せ』ばイイんだろうがぁ~!」
仗助「『 ク レ イ ジ ー ・ ダ イ ヤ モ ン ド 』!」

仗助の召喚に応えて、顕現するッ!
彼の誰よりも優しくて、誰よりも強い『金剛の意志』の具現ッ!
乳白色の筋骨隆々の肉体ッ!古代ギリシャ歩兵の様な兜ッ!
その圧倒的なオーラッ!これぞ彼の『スタンド』ッ!

仗助「『空気』を、元あった場所まで『直す』ッ!」



453 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 16:42:36.21 ID:b1/dCFko
移動しただけのものを直すとはこれいかに

455 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 16:45:03.88 ID:tU2zhW.0
『空気』というものが欠けた『空間』を『直した』と考えればどうかな

461 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 16:52:41.55 ID:Z6Aq4aQ0
仗助の『スタンド』が、御坂の周囲より飛び出していこうとする『空気』の流れに触れる。
すると、まるで逆再生しているかの様に、御坂の方へ空気が『逆流』していく。

佐天「…う、うそ…」
御坂「!…空気が…」
白井「わたくし達の方へ戻って来てる…」

あまりに唐突な事態の変転に、
御坂と白井は思わず唖然とし、
佐天は、乱入者の『傍らに立つモノ』を見て、もっと唖然とした。

佐天「(コ、コイツ…一体何処の誰だか知らないけど…)」
佐天「(あの傍らに立っているのは…私の『守護霊』と同じ…)」
佐天「(私と……私と同じタイプの『能力者』ッ!)」

一方、仗助は、佐天の『視線』と、その傍らに立つ『像(ヴィジョン)』を観察し、
自身の予想が正しかったのを確信していた。


465 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 17:00:49.45 ID:NZw.85Uo
さすがにこれはない

466 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 17:05:59.41 ID:Z6Aq4aQ0
>>465
自分でもちょっと無茶かと思ったけど、
クレDは原作でも『そりゃねーよ』って事結構してるので、どうか御勘弁


仗助「やれやれ…音石のヤロー…どこであの『矢』を手に入れたか知らねーが」
仗助「『吉良のオヤジ』と同じ発想に至ったって訳かいッ!」

突如『能力』を手に入れたと言う初春の友人は、
やはり『スタンド使い』であったのだッ!

仗助「成程…こいつはヘビーだぜ…」
仗助「おいテメェ…確か『サテンルイコ』だっけか?」
仗助「オメー『スタンド使い』だな…それもここ数日前に発現したばかりの『成り立て』だな」
佐天「…!(『スタンド』…『スタンド』って言うの?この『守護霊』は…)」
仗助「オメーの友達に頼まれてよ~オメーを止めに来たぜ」
佐天「と…友達…?」

初春「佐天さんッ!もう止めてくださいッ!」

仗助の背の陰から、一人分の小さな人影が飛び出してくる。
頭に花輪を乗せた、どこかおっとりとした風貌の少女…初春飾利だ。


473 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 17:18:13.90 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「初春…何でここに…」
初春「佐天さん…もう貴方の負けです…大人しく降参してください」
佐天「ち、違うよ初春ッ!私はまだ負けて無いッ!」
佐天「もう一回…『無重力空間』を作って…」
仗助「そいつぁ~無理だぜ~その度に、俺が『空気』を『直す』からよ~」

突然の初春出現に、佐天はさらに戸惑いを深くする。
どうしてこうなった?私は明らかに『勝ち』の流れに乗ってたのに…

仗助「とりあえず大人しく『降参』しといた方が良いぜぇ~」
仗助「俺が呼んだ『スタンド使い』の仲間が3人、こっちに向かってるからよー」
仗助「そうなったらもう勝ち目はないぜ~」

佐天「うるさいうるさいうるさいッ!だまれだまれだまれッ!」

乱入者により自身の流れを完全に破綻させられ、
佐天涙子は子供の様に癇癪を起していた。

そして、それ故に彼女は…

佐天「そもそもアンタ何者なのよォォォッッ!」
佐天「良い所で私の邪魔をしてェェェェェッ!」
佐天「『アトム』みたいな『変な頭』してるくせにッ!」

虎の尾を踏んでしまった。

474 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 17:19:17.76 ID:w3a495Ao
あ…

475 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 17:19:38.49 ID:b6fpLps0
佐天さん終了のお知らせ

476 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 17:20:15.28 ID:djNwsT60
さよなら、佐天さん

487 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 17:31:42.39 ID:Z6Aq4aQ0
仗助「 あ ア ん ッ !? 」
初春「ヒッ!?」
佐天「え…!?」

突然…それはあまりに突然にッ!
仗助の雰囲気が一変するッ!
温和で人の良さそうな物から、爆発寸前の『核弾頭』へとッ!

仗助「今テメェなんつったぁッ!」
佐天「あ…あ、あ、あ…」

佐天「(やだ…何…何これ…一体何が…?)」

佐天の方へとズンズン近づいてくる仗助の纏ったオーラは、
怒髪天を突くばかりの怒気の圧倒的灼熱空間ッ!
その火砕流の如き凄味に、佐天は蛇に睨まれたカエルの心境を味わった。

仗助「テメー…今俺の頭が『サザエ』みたいだっつったよな~!」
佐天「そ…そんな事言ってな…」
仗助「確 か に 聞 い た ぞ コ ラ ー ッ!」
佐天「ひ、ヒィッ!?」

思わず、『スタンド』の両手を前に出して、
ガードの体勢を取らせる佐天だったが、

仗助「 ド ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ ァ ァ ァ ァ ッ ! 」
佐天「あぴぃぃぃぃっ!?」

プッツンした仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』を前にして、
そんな物は何の防御にもならない。
怒涛のスタンドのラッシュは、左天の両腕を粉砕しながら、
彼女の体を遠くに吹っ飛ばした。


488 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 17:33:38.79 ID:w3a495Ao
容赦ねえ…マジ容赦ねえ…

491 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/18(土) 17:36:29.77 ID:XDP7QTo0
腕だけなら大分マシだな

496 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 17:48:16.89 ID:Z6Aq4aQ0
佐天「グスッ…グスッ…うあぁぁぁぁん…ういはる~!」
初春「よしよし佐天さん…いいこ、いいこ…」
仗助「(…流石にやりすぎたかな~)」
御坂「何、この展開…急に疲れて来たわ…」
白井「それよりトイレに行きたいですわ…」


最早完全に心が折れて、顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにしながら、
初春の胸に顔をうずめる佐天の姿に、
冷静になった仗助は珍しく後ろめたさを覚え、
御坂は呆れかえり、白井はトイレを我慢していた。

露伴の時がそうだった様に、『治さず』にブッ飛ばされた佐天の両腕は、
まるでダンプカーに轢かれた様にぐしゃぐしゃになっていたが、
『クレイジー・ダイヤモンド』の『能力』で完全に元に戻っていた。

仗助は別段フェミニストと言う訳でもないが、
いくらトチ狂って道を外れていたとは言え、
可愛らしい女子中学生をそのままにしておくのは気がとがめたらしい。

498 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 17:58:40.94 ID:Z6Aq4aQ0
しかし傷は治っても心は治らず。
ある意味生まれて初めての死の恐怖と大怪我体験は、
佐天の心を完全にへし折っていたのだ。

もはやここにいるのは、
さっきまでの気持ち悪いくらいに調子に乗っていた『スタンド使い』では無く、
ちょっと不思議な力を手に入れただけの、ただの女子中学生『佐天涙子』であった。。

御坂「何処の誰だか知らないけど…取り敢えず感謝しておくわね」
御坂「正直、ちょっとヤバイ状況だったし…」

御坂は一先ず、仗助に礼を言う。
実際問題、あのままでは自分は本当に沸騰して死んでいたかも知れないのだ。

仗助「いや~別に感謝される謂われはねーよ」
仗助「俺もコイツに『用』があっただけだしな~」

御坂「ふーん…まあいいわ。所で佐天さん!」
佐天「…ッ!?」ビクッ
御坂「何か色々好き勝手言ったりやったりしてくれたじゃな~い」
御坂「そのツケをどうしましょうか…ねーえ黒子」
白井「そうですわね~どうしましょうかね~」

499 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 18:00:10.78 ID:jTmQfDco
黒子は別に良いけど御坂はあんま言えないよな…原作的に…

500 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 18:03:06.41 ID:1rChzyEo
>>499
上条に案だけ突っかかってりゃな

501 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 18:08:14.57 ID:Z6Aq4aQ0
佐天は恐る恐る初春の胸から顔を外して見上げると、
『曇りの無い晴れやかな笑顔』の御坂・白井の両名。
その笑顔が、今は死ぬほどに恐ろしい…

初春「御坂さん、白井さん」

ここで初春が立ち上がり、
確固たる意志を以て二人を見返して、言った。

初春「調子イイこと言っているのは自覚していますが」
初春「佐天さんの事、許してやってくれませんか?」
佐天「!…う、ういはる…」

初春「確かに…」
初春「佐天さんはちょっと『能力』手に入れたぐらいで…」
初春「調子に乗っちゃうバカでマヌケで空気の読めないヌケサクですけども」
仗助「(ヒデー言いようだな、オイ)

初春「それでも…」
初春「私の大切な『親友』なんです」
佐天「ういはる…」

初春の言葉と瞳には一切の迷いは無い。
こういう状況でも変わらず味方でいてくれる人を『親友』と呼ぶのだろう。
人間、こういう『親友』が一人は欲しい物である。

504 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 18:19:52.33 ID:Z6Aq4aQ0
御坂「…佐天さん」
佐天「…ッ!」ビクリ
御坂「取り敢えず立ちなさい」

言われて、佐天はおずおずと立ち上がる。
御坂の顔を直視できないのか、顔を俯かせたままだ。

御坂「顔を上げて」
佐天「……」

顔を上げる。
そこには無表情な御坂美琴の顔がある。
怒っているなら兎も角、無表情なのが却って怖い。

御坂「…何か言う事はある?」
佐天「……ゴメンナサイ」
御坂「何?」
佐天「ごめんなさい」

佐天は深々と頭を下げた。
これで許してもらえるとは思えないが、今はそう謝るしかなかった。

御坂「…顔を上げて」
佐天「…ハイ」

言われて顔を上げる。
そこに、

 バ チ ィ ィ ィ ィ ィ ン !

御坂「これで許してあげるわ」
佐天「……ハヒ」ヒリヒリ

見事なビンタの一閃。
佐天の左のほっぺは、リンゴの様に真っ赤っかであった。

509 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 18:37:08.70 ID:Z6Aq4aQ0
御坂「急に『能力』のレベルが上がった子が、『暴走』するなんて良くあることだし」
御坂「『能力者』に勝負を挑まれるのもこれが初めてって訳でもないし…」
御坂「この一発でチャラ…それでいいでしょ」

御坂「ハイ、この話はこれでおしまい!」
御坂「お腹もすいたし…どこかご飯でも食べに行きましょ」
佐天「あのッ!」
御坂「何?」
佐天「あの…その…私ッ!御坂さんに酷い事を…」
御坂「だから一発殴ったでしょ?それでチャラにしてあげるわ」
佐天「!」

許してもらえるなんて思ってはおらず、
思わぬ寛容に佐天は安堵のせいかヘタヘタとその場に崩れてしまう。

佐天「(何て言うか…)」
佐天「(『度量』の大きさで負けた…)」

佐天の中の『レベル5』への『僻み』『妬み』が完全に消えて、
素直な『尊敬』へと取って代わる。
過酷な責めよりも、時に温情の方が相手を打ち負かす時もあると言う事だ。

御坂「(まー…私が普段『アイツ』にしてる事考えると、ちょっとね)」

ただし御坂はそんな事を考えていた訳ではなく、
ただ単に『某ウニ頭の男』への普段の自分の接し方を考えて、
『人の事を言えない』と思わず考えてしまっただけだったりするのだが、
知らぬが仏と言う奴である。


513 名前:『超電磁砲編』:第3話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 18:47:11.73 ID:Z6Aq4aQ0
白井「所でお姉さま」
御坂「何、黒子?」
白井「私めなどはトイレに行きたくてしょうがないのですけど…」
白井「お姉さまは大丈夫ですの?」
御坂「…あれ?」

言われてみればそうだ。
さっきまで『尿意』が凄かった筈なのに、今はそれを全然感じない。
そう言えば…

御坂「(…ま、さ、か…)」

パンツとスカートが少し生温かい様な…

初春「あれー…御坂さん、スカートが濡れてません?」

初春に指摘されて見れば、確かにスカートの一部が濡れている。
心なしか、すこし湯気が立っている様な気もする。

白井「お、お姉さま…もしや…」
御坂「アハハハッ!?そんな訳ないじゃない!?ほらタダの水よッ!?」
御坂「ほらねッ!臭いを嗅いでも…嗅いでも…」

時に真実という物は『残酷』である。
それを乗り越えて前に進まねばならない。

白井「お、お姉さまが…お、おもら…」
御坂「それ以上言うんじゃねぇぇぇぇぇ!」
仗助「…ヘビーにグレートだな」

廃ビルに一人の少女の絶叫と、
そのパートナーの嬌声が響き渡ったのだった。





『佐天涙子』―――敗北。毒気が抜けて元に戻る。『再起可能』

  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘


515 名前:おまけ ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/18(土) 18:48:15.63 ID:Z6Aq4aQ0
☆『スタンド事典』

スタンド名:『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』
本体:佐天涙子
ステータス:破壊力-C:スピード-B:射程距離-C
     :持続力-A:精密動作性-C:成長性-D
解説:
『佐天涙子』が『矢』によって射ぬかれた事により発現。
その『能力』は『原作』のそれとおおよそ同じだが、
『原作』におけるこのスタンドの使用者、『ラング・ラングラー』と比べ、
本体である『佐天涙子』の『闘争本能』が薄弱な為、
『真空空間』が出来るまでに掛る時間は『ラング・ラングラー』よりも長い。

『無能力者』としての『劣等感』から『解放』されて、
軽やかに『上昇』したいという彼女の欲望がこのスタンドを発現させた。

『原作』におけるこのスタンドの真の『本体』は、
『プッチ神父』の『ホワイト・スネイク』に『スタンドのDISC』を奪われ、
その『DISC』は『ラング・ラングラー』に与えられた訳だが、
この『世界』の『佐天涙子』も、そういう運命を辿るのか…
それはまだ誰にも解らない。


519 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 18:51:29.14 ID:9xzhNN6o
乙ー。
さぁ盛り上がってきました。

520 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 18:52:35.05 ID:AsVdcLYo
マジでおもらしするとはwwww
期待を裏切らない>>1だ

621 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:01:13.33 ID:qFyEj3Y0


―――『7月23日』『午後5時30分』


承太郎「…全員、揃ったようだな」

『学園都市』『第7学区』の某所に存在する、
全国チェーンのイタリアンレストラン『サイベリア』に、奇妙な一行が鎮座していた。

その数、全部で8人。

その内訳は、
夏なのに白いロングコートを着た男が1人、
学ラン姿の不良高校生らしき少年達が3人、
頭に花輪を乗せた女子中学生が1人に、
何故かライダースーツを着た女子中学生が1人、
そして、『学園都市』が誇るお嬢様学校『常盤台中学』の制服を着たのが2人、
短髪の女の子と、ツインテールの女の子で、
花輪の子と、ツインテールの子は、腕に『風紀委員』の腕章を巻いていた。

623 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 22:02:44.05 ID:DlmzoYYo
サイベリアwwwwww

624 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:02:54.66 ID:qFyEj3Y0

『学園都市』に逃げ込んだ『スタンド使い』、
『音石明』を追跡してきた『空条承太郎』『東方仗助』『虹村億泰』『噴上裕也』ら、
『音石追跡隊』の『スタンド使い』御一行と、
その音石に『スタンド能力』を覚醒させられた『佐天涙子』、
そして、その『佐天』との縁で、『スタンド使い』の戦いに関与する事となった、
『能力者』の『初春飾利』『白井黒子』、そして『超能力者』『御坂美琴』の、
合計8人がソレであった。

佐天との戦闘を終えた御坂は、さる理由から精神的に多大なダメージを負った為、
『東方仗助』達との『再会』と『事情説明』を約束しつつ、
『着替え』と『心の療養』の為に白井と一旦『常盤台』の『寮』に戻った。

そして、『濡れた下着と制服』を巡って白井と一悶着起こした後、
何とか精神的に回復できた御坂と、何故か非常にツヤツヤした肌の白井は、
待ち合わせ場所の『サイベリア』に向かったのであった。

承太郎「俺の奢りだ…皆、適当に頼んでくれ」
承太郎「少し早いが、夕食でも食べながら話すとしよう…」

御坂「ええ、話してもらわないとね」
御坂「アンタらが何者だとか、佐天さんや、そこのリーゼントの『能力』の正体とかね…」

仗助「…俺の髪型がどうかしたって…?」
億泰「落ちつけよ仗助~…まだ悪クチは何も言ってねぇだろ」
仗助「…ならいいけどよ~」


625 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 22:05:44.20 ID:A95yjugo
あっぶねえな仗助wwwwww

628 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:08:01.23 ID:qFyEj3Y0

髪型の事に言及しただけで気配が変わった仗助に、
思わず御坂もゴクリと生唾を飲む。
一見温和そうなこの男にグシャグシャにされた佐天の両腕を見たのは、
まだほんの数時間前の事なのだ。
(その佐天の両腕や、御坂の脇腹を『治した』のもこの男だが)

白井「初春と佐天さんは先に色々聞いてますの?」
初春「はい、御坂さん達と別れた後、先に色々と…」
佐天「特に私は念入りに…」

佐天は少しオドオドしながら、承太郎の顔を覗き見る。
どうやら別れていた間に、『先輩』としてイロイロと『教え込まれた』ものらしい。

承太郎「そこの二人には繰り返しの内容になるが…」
承太郎「念の為、君達ももう一度聞いておいてくれ」

全員が一通り料理の注文を終えた所で、承太郎がそう話を切りだした。
御坂と白井は心なしか緊張した表情をする。

承太郎「まず、簡潔に『概要』を言おう」
承太郎「俺達4人、そしてつい最近に『そうなった』そこの佐天涙子は…」
承太郎「『スタンド使い』と呼ばれる、『君達』とは『起源』を異にする『もう一つの能力者』だ」
承太郎「そして俺達が、この『学園都市』に来た理由は…」
承太郎「この街に逃げ込んだ、このクソッタレをとっ捕まえる為だ」

631 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:13:39.40 ID:qFyEj3Y0

ここで、承太郎は懐から一枚の『写真』を取り出す。
御坂と白井がそれを覗きこめば大槻ケ○ヂ似の若い男の顔が写っている。

御坂「何、このミュージシャン崩れみたいな男は」
承太郎「その男の名前は『音石明』…つい先日M県の某刑務所を脱獄した『脱獄囚』で…」
承太郎「俺達と同じ『スタンド使い』だ」

御坂「『スタンド…」
白井「…使い』」

御坂と白井は、その名を繰り返し呟く。
初めて聞く『名前』である。
それが『外』の『能力者』の『名前』であるというなら、
驚きも一入(ひとしお)と言う奴だ。

御坂「…まず、その『スタンド使い』って奴について色々聞いてもいい?」
白井「…正直な所、『外』の『能力者』だなんて言われても信じられませんが…」

御坂と白井の視線が、つい先日その『スタンド使い』の仲間入りをしたと言う、
彼女達の『友人』、佐天涙子の方へと集中し、気まずくなった彼女は視線を思わずそらした。

承太郎「なまじ『能力者』なんて物を知ってる君らには理解しがたいかも知れないが…」
承太郎「『スタンド使い』と言う物は、君達の言う『能力』とは全く違う物だ」


632 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:24:31.10 ID:qFyEj3Y0

ここから、承太郎が御坂・白井にした説明の要点を列記してみよう。

承太郎曰く、

『スタンド使い』とは『スタンド能力』を備えた『能力者』の事である。
『スタンド能力』とは、『学園都市』産の『能力』とは全く違う物である。
『スタンド能力』は『能力』の様に『能力開発』で身につける事は出来ない。
『スタンド能力』は生得的に持っているか、素質の有る人間が生命の危機に直面した時、発現する。
『スタンド能力』は外的要因に依って発現する事もあり、大きく分けて2種類ある。
1つ、『スタンドの矢』と呼ばれる『矢』に貫かれる、あるいは傷つけられる方法。
2つ、北米にあると言われる『悪魔の手のひら』の様な、『特定の場所』に踏み込むこと。
ただし、上記した2種類の方法は生か死かの『試練』であり、『選ばれなかった者』は、むごたらしく死ぬ。
『スタンド』は1人につき、1つであり、『スタンド能力』も1人につき1つである。
『スタンド』の『ヴィジョン』見ることができるのは基本『スタンド使い』だけである。(例外もある)
『スタンド』に触る事が出来るのは基本『スタンド』だけである。(やはり例外もある)…



承太郎「俺やそこの仗助は生まれつきの『スタンド使い』で…」
承太郎「億泰、噴上、そして佐天涙子は『矢』に刺されて『発現』したタイプだな…」


637 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:34:29.05 ID:qFyEj3Y0
御坂「つまり、何?私や黒子や初春さんには見えて無いけど…」
御坂「アンタや、佐天さんの傍らには…見えない『精霊』みたいなのが居るってこと?」

承太郎「そうだ」
承太郎「二人とも、試しに手を出してみてくれ」

言われて、御坂と白井は、何も無いテーブル上の空間にそれぞれの右手を翳して見る。
すると…

御坂「うわ!?何これ…キモチ悪っ!」
白井「…確かに誰かに握られてますわね…」

御坂と白井のそれぞれの右手を、『見えない誰か』が確かに握っている。
御坂の右手を握っているのは承太郎の『スタープラチナ』の右手で、
白井の右手を握っているのは仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』の右手だ。

承太郎「こういう事が出来るのはあくまで『人型』のヴィジョンを持つ『スタンド』だけだがな…」
承太郎「今、ここにいる『スタンド使い』の『スタンド』は全員『人型』だが…」
億泰「俺の『スタンド』も『人型』だけどよ~…『右手』で握手は勘弁な~ケズリトッチマウ」

641 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:44:55.24 ID:qFyEj3Y0
御坂「成程…取り敢えず納得しとくわ」
白井「何か凄く妙な感じですの…」

自分の右手をニギニギしたり、しきりに左手で弄ったりしている白井と御坂。
ここで、今まで黙っていた佐天が羨ましそうに口を開いた。

佐天「それにしても皆さん強そうな『スタンド』ですよね~」
佐天「何か、何も知らずに得意になってた自分が恥ずかしぃ…」
初春「そうなんですか、佐天さん?」

承太郎や仗助の傍らに立つ『ヴィジョン』を見ながら、
佐天はジュースをストローでブクブクやった。
佐天がすっかり元通りなったのを見て、
会話をしつつ初春は安心すると同時に、少し残念な感じもした。
あの『自信満々な佐天涙子』も、初春的には色気があって悪くなかったのだ。


643 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 22:55:57.27 ID:qFyEj3Y0

そんな佐天に、承太郎はヤレヤレと言った調子で諭し始めた。

承太郎「…佐天涙子、君は勘違いをしている様だから言っておくが」
承太郎「君の『スタンド』は条件次第では俺や仗助よりも『恐ろしいスタンド』だ」
承太郎「だから君にはあれ程『スタンド使い』の『ルール』ってヤツを説明したりした」

承太郎は真剣な表情で佐天の目を目で見て、
それに対し佐天は思わず背筋を正し、釣られて初春も背筋を正す。

承太郎「さっきも言った通り『スタンド』は『スタンド使い』にしか見えないし…」
承太郎「『スタンド使い』以外には真に『理解』も『認識』も出来ない」
承太郎「『スタンド使い』は世の『理(ことわり)』を超えた存在だ」
承太郎「『スタンド使い』を法で縛る事も裁く事も出来ない」

    ・・・・・
承太郎「だからこそ…守らなきゃならえぇ『理(ルール)』ってもんがあるし…」
承太郎「『理(ルール)』を破ったボケは『スタンド使い』が裁かなきゃならねぇ…」

『もしお前が再び「理(ルール)」を破るようならその時は潰す』…
言外にそう言われて、佐天は顔を少し顔を青くした。



654 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 23:09:32.76 ID:qFyEj3Y0

白井「だから貴方がたは…」
承太郎「そうだ…音石の野郎を追って来た」

普通の『脱獄囚』ならば『警察』に任せておけばいいし、
事実上の治外法権地区である『学園都市』に逃げ込まれたと言っても、
『学園都市』当局に『通報』すればそれで済む話である。

しかし音石明は『スタンド使い』だ。
『スタンド使い』は『スタンド使い』にしか裁けない。
だから、『因縁』のある承太郎達が追って来たのだ。

承太郎「音石の野郎と俺達は浅からぬ因縁があってな…」
承太郎「ヤツの仕出かした事には…俺達自身がカタを付けなきゃならねぇ…」

御坂「ねえ、気になったから今の内に聞いておくんだけど」

承太郎の物言いに、何か気になる所があったのか、ここで御坂が口を挟んだ。

御坂「ひょっとして、『危ないからお前ら手を引け』…とは言うんじゃないでしょうね…」


664 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 23:31:40.64 ID:qFyEj3Y0
『ここまで話しておいて、そりゃねーだろ』って表情を、御坂はしているが、
それでも承太郎は、真っ正面から御坂を見返して言った。

承太郎「ああ…これはあくまで『俺達』の問題だ」
承太郎「いくら君達が強力な『能力者』とは言え…」
承太郎「この場合、君達は巻き込まれただけの『被害者』だ」
承太郎「これ以上、君達が敢えて『危険』に踏み込む必要は無い」

口調自体は穏やかだが、その裏に有無言わせない『拒絶』を滲ませる承太郎を、
御坂は強い意志を込めた瞳で見返した。こちらも『梃子でも動きそうにない』雰囲気だ。

御坂「冗談言わないで欲しいわね」
御坂「『この街で外から来た犯罪者が暴れまわってる』…それだけでも見過ごせないし…」
御坂「今回は私の『友達』も巻き込まれてる…」
御坂「手を引くなんてできないわ」

強い語気で『私も関わる』と宣言する御坂の言葉を、
今度は白井が静かな、しかし『覚悟』を感じさせる口調で引き継ぐ。

白井「聞けば…その音石明と言う男…」
白井「この『学園都市』で無作為に『スタンド使い』を増やしてるというじゃありませんこと…」
白井「だとすれば佐天さんの様に、『暴走』する人も少なからず出て来るでしょう」
白井「ならば…それを防ぐ為にも、一刻も早くその音石を捕まえなきゃなりませんし…」
白井「第一…」

白井も御坂と同じように承太郎を睨み返すッ!

白井「自分のひざ元で犯罪者が大きな顔をしてるなんて…『風紀委員』として見過ごせませんわ」


665 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 23:35:37.37 ID:vIMqDJYo
黄金の風が吹いているな

668 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 23:41:19.09 ID:qFyEj3Y0
白井の言葉を、今度は初春が引き継ぐ。

初春「私も『風紀委員』として、白井さんと同じ意見ですし…何より…」
初春「私の『親友』を巻き込んだ、その音石って男が許せませんッ!」

そう言う初春は、温和な彼女にしては珍しく怒りに頬を紅潮させている。
佐天涙子を巻き込んだ事に、よほど腹をすえかねたらしかった。

佐天「私はさ…」

最後に、佐天が3人の言葉を引き継いで、言った。

佐天「御坂さんを襲ったりなんかして…その音石って奴の事をとやかく言う資格はないけど…」
佐天「やっぱ私も『成り立て』とは言え『スタンド使い』のはしくれだしさ…」
佐天「その音石を何とかする義務があると思うんだ…」
佐天「(それに…)」

佐天は胸に熱い気持ちをにじませながら、言外に思った。

佐天「(こんな私を『友達』と呼んでくれた御坂さん…)」
佐天「(助けない訳にいかないじゃない…)」

一度は殺そうとした自分を、『友』と呼ぶ…
そんな女(ひと)に助太刀しないとあっては…女がすたるってもんである。


670 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage saga] 投稿日:2010/12/19(日) 23:43:10.21 ID:15R293A0
あれ…?ディアボロって…出てくるんだよね…?

671 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 23:43:46.27 ID:DlmzoYYo
今はレールガン編だしな
レールガン編って上条出てきたの?

681 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/19(日) 23:54:31.02 ID:qFyEj3Y0
承太郎「………」

承太郎は、『覚悟』を宿した4つの視線を、
暫時正面から静かに受け止めていたが…

承太郎「解った…君達の『決意』を理解した」
承太郎「だから…改めて言おう」
承太郎「音石を捕まえる為に、俺達に協力してくれ」

承太郎の『依頼』に、4人の視線が緩和し、
しかし直ぐに熱い『決意』の気に代わった。
やる気は充分と言う奴である。

仗助「…いいんすか、承太郎さん」
承太郎「本音を言えば、現地協力者が欲しいと思っていた所だ…それにな」
承太郎「最早事態は俺達だけの『問題』じゃない…この街の『問題』になりつつある」
承太郎「だとすれば、それに立ち向かおうとする『住人達』たる『彼女達』を…」
承太郎「止める資格は俺達には無い」

仗助も億泰も、承太郎のその言葉を聞いて『納得』した。
かつて『吉良』に自分達が立ち向かったように、
『彼女達』も、この街を浸食する『悪意』に立ち向かおうというならば…
その『覚悟』を汚すな事は、彼らにも出来ない。

噴上「(何か劇画って感じのスケどもだな~)」

噴上は元々、雇われ者であり、雇い主の承太郎の方針に口を挟むつもりは無いが、
彼女達に『立ち向かう者』達特有の『カッコよさ』を感じていた。
これならば、足手まといにはならないだろうと思う。


683 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 00:04:12.44 ID:oiYJtCg0
御坂「まあ、『スタンド使い』だか『ペルソナ使い』だか何だか知らないけど…」
御坂「私も『超電磁砲』って伊達に呼ばれてる訳じゃないしね…役には立つわよッ!」

白井「私も『レベル4』の『空間移動』ですし…」
白井「何より『風紀委員』ですから、情報面のサポートもバッチリでしてよッ!」

初春「私は『能力』の方は兎も角として…」
初春「『パソコン』での情報収集ならお手のもですッ!」

佐天「まあ、私は『スタンド使い』だし…」
佐天「それだけでも役には立てると思うわ」

力強く自分を推す中学生4人組を、
承太郎は頼もしげに見返しながら、

承太郎「俺達に『協力』してくれると言うならば…」
承太郎「早速で悪いが一つ頼みがある」

彼女達に早速『協力』を要請した。
果たしてその内容は…



689 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 00:19:36.04 ID:oiYJtCg0
―――日付は変わって、『7月24日』『午前』…


新たなメンバーを迎えた『音石追跡隊』は、
再び昨夜と同じ『サイベリヤ』に集まっていた。

白井「頼まれたもの、持って来ましたわ」
初春「本当はこういう情報は、外の人に見せちゃいけないんですけど…」
佐天「まあ、非常時だし、しょうがないでしょ。硬い事言わない言わない」

承太郎「すまないな…無理を言って持ってきてもらって」
白井「構いませんわ…必要なことですし、いざとなれば始末書を書けばいい事ですもの…」

そう言って白井がテーブルに広げたもの…
それは例の『矢の男』による『通り魔事件』の被害者のリストだ。

承太郎『以前、この音石と同じような方法で…追手を撒こうとした奴がいてな…』
承太郎『「矢」に射ぬかれた犠牲者を探れば、音石への手掛かりをつかめるかもしれん』

昨日、承太郎そう言って、白井に『リスト』の入手を依頼していたのだ。

白井「解っているだけで『6人』…佐天さんみたいに届け出て無い方を入れれば、もっと多いと思いますけど」
白井「取り敢えず、手に入る分だけ持って来ましたわ」

そう言って、『被害者6人』分の『プロフィール』をテーブルに並べる。
六人六色の顔ぶれだが、『無能力者』と言う点は共通している。

御坂「って!…ちょっと待って!」

テーブル上の『プロフィール』を眺めていた御坂が、不意に、その中の一枚を取り上げて叫んだ。


691 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 00:29:21.39 ID:oiYJtCg0
御坂「な…何でコイツが…」
白井「?…お姉さま、その殿方知り合いでして?」
白井「その方は、ちょうど昨夜、入院している病院の中庭で襲われたとの事ですが…」

驚愕する御坂の隣から、
白井もその『プロフィール』を覗きこむ。

他の『プロフィール』に乗っていた5人、
蛇谷、西戸、浜面…と言った名前にも顔にも見覚えは無かったが、
1人だけ御坂の良く知っている顔が紛れ込んでいる。

人の良さそうな顔立ちの、ウニ頭の高校生…見間違える筈も無い。

『プロフィール』に乗せられた名前は確かに『上条当麻』と記されていた。

693 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 00:30:54.88 ID:YIiONPQo
イマジンブレイカー+スタンド…!?

694 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 00:32:47.29 ID:n39iRRMo
右手のせいで刺されてもスタンド使いにならない気はする

705 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 00:44:03.96 ID:oiYJtCg0

ここで、一旦時間を巻き戻し、
『7月23日』の上条当麻達の様子を見てみようと思う。


―――『7月23日』『夜』


上条当麻は、『冥土返し』の病院の中庭で、
久しぶりの静かな夜を満喫していた。

つい先日の『7月22日』に、『インデックス』の『首輪』を破壊し、
上条は、その1年ごとに来る『忘却の呪い』からインデックスを解放したのである。

今からほんの数時間前、
神裂とステイルの『魔術師コンビ』はイギリスに帰還し、
上条の元には『インデックス』と『ディアボロ』の二人が残された。

今、その二人は上条の傍らにはいない。
お風呂に入りたがったインデックスを、
『冥土返し』から道を聞いたディアボロが銭湯まで連れて行ったのだ。
本当は上条も付いて行きたかったのだが、
こう全身怪我をしていては風呂にも入れない。

上条「でも~こうして静かに夜空を眺めているだけで…上条さんは幸福ですよ…」

ようやく、一件落着となったのだ。
今は、静かな『平穏』を楽しもう。

上条はそうしみじみと夜風を噛みしめるが、
しかし彼は『不幸の星』に生まれついた男…
『世界』は彼につかの間の『平穏』も許してはくれない。


708 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 01:01:26.04 ID:oiYJtCg0
???「また『反応』があったけどよ~…いくらなんでも多すぎじゃね?」
???「こいつでもう『11人目』じゃねーか」

不意に、聞き覚えの無い『男の声』が聞こえて、
上条は辺りをキョロキョロ見渡して、気がついた。

宙に何か『矢』の様な物が浮いている。
見間違いかと思い、目を擦ってみるものの、
やはり『矢』は宙に浮いている。

上条「(―――ヤバイッ!?)」

上条は、ここ数日の『スタンド使い』との経験から、
感覚的に、目の前の『矢』が危険な事を察知した。
しかし…

上条「(か、体が動か…)」

右足の銃創を始め、全身各所に傷を負い、
連日の『戦闘』に疲れ切った上条の体は、
彼にとっさの素早い動きを取ることを許してはくれず…

???「まあ、テメェは『選ばれた』みてーだから…」
???「ありがたく受け取りなッ!」

宙を飛ぶ『矢』は狙いを誤らず上条の胸に突き刺さった。

上条「(イ…インデ…ッ…ク…ス…)」

胸から血を噴き出し、口からも血を吐きながら、上条の体が崩れ落ちる。

看護婦「キャァァァァァァッ!?」
???「!…チッ…」

上条「(ディ…ア…ボ…)」

崩れ落ちながら上条が見たのは、

上条「(ロ……)」

中庭の噴水の傍にあった『コンセント』に『矢』が吸い込まれる光景。
そこまで見て、上条は意識を手放した。


716 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 01:11:58.07 ID:oiYJtCg0
???「…み…じょ…か…おき…」
???「と…ま……う…きて」

誰かが、自分を呼ぶ声がする。
誰だろう?とても聞き覚えのあるような気がする。

???「起きろ上条…起きろ」
???「トウマ…トウマ…起きて…」

ああそうだ…インデックスとディアボロだ。
もう朝かな?…だったら起きなければ。

ディアボロ「上条、オイ、上条起きろッ!」
インデックス「トウマ!トウマ!起きてッ!お願い、起きてッ!」

あれ、そもそもなんで自分は寝てたんだっけ?
病院の中庭で涼んでて…『矢』に…
『矢』?『矢』って何だ?
そう言えば、誰かに刺され…

―――!?!?!?

上条「フコウダー!?」
ディアボロ「おわっ!?」
インデックス「トウマ!?」

上条がいきなりガバリと起き上がったので、
ディアボロとインデックスは驚いて思わずのけぞった。

上条が周りを見渡すと、目に入って来るのは見なれた病室の風景だ。

冥土返し「やれやれ…君は静かに入院していることすらできないのかい?」

ベッドの傍らの『冥土返し』が呆れた口調でそう言って来る。
それを一先ず無視して外を見れば…まだ夜のようだ。

冥土返し「君が寝てたのはせいぜい2時間程度だよ。今はまだ『7月23日』だ」

上条の質問を先取りして『冥土返し』がそう言って来る。
しかし上条の耳にはそんな言葉は入ってこずに、
茫然とした表情で自身の胸のあたりを見ている。

上条「傷が…無い?」

刺された筈の場所には、傷一つついていないのだ。

721 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 01:19:59.78 ID:oiYJtCg0
冥土返し「正確には『傷』は『無くなった』んだよ」
冥土返し「看護婦が君を見つけた時は、胸に傷は確かにあったし…」
冥土返し「『入院着』も血まみれだったんだけど…」
冥土返し「何時の間にか『傷』が無くなったんだよね」

インデックス「最初トウマが刺されたって聞いたからビックリしたんだよ」

何とも言えない表情で自分の胸を何度もさする上条の右腕に、
安心した表情のインデックスが纏わりつく。
髪を洗ったせいか、シャンプーのいいにおいが、上条の鼻をくすぐった。

ディアボロ「…上条」

ふと、ディアボロの方を見れば、ディアボロは思い詰めた表情をしていて…

ディアボロ「『コレ』が『見える』か?」

その傍らには『深紅』の『ヴィジョン』が立っていた。
思わず、上条はベッドからずッ転げた。

723 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 01:22:13.63 ID:gffuGyQo
幻想殺しのせいで選ばれたけどスタンド発現しない、とかだったら『不幸』だな

731 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 01:30:47.44 ID:oiYJtCg0


上条「『スタンドの矢』?」
ディアボロ「ああ…」

当初、うわー幽霊だ不幸だ非科学的だ~と叫んでいた上条だが、
インデックスが頭に噛みついた事でようやく落ち着いて、
ディアボロから『矢』についての説明を受けていた。

『矢』とディアボロは、浅からぬ因縁がある。
彼の『深紅の王』は『矢』に依って発現し、
そして、この『矢』から生まれた『鎮魂歌』に、
彼は『絶頂』から叩き落とされたのである。
彼の人生の転機には常に『矢』の影があったと言っていい。

上条「それで…上条さんにも『スタンド』が見えるようになった?」
ディアボロ「ああ…さらに言えばお前にも『スタンド』が発現している筈だが…」
上条「『見えている』以外、何も変わった感じがしないんですけど…」
ディアボロ「とりあえず、強く念じて踏ん張ってみろ」

言われて、上条は『出でよスタンド』と念じながら、
延々と『スタンド』を出さんと頑張ったのだが、

上条「ムムムムムムムム!」ブッ
インデックス「…トウマ、臭い…」
上条「…ごめん」

出たのは『屁』くらいで、1時間粘っても、
上条の『スタンド』は影も形も現れない。

ディアボロ「…これは推測だが」

何時まで経って顕現しない上条の『スタンド』に対し、
ディアボロが考えて言う事には、

ディアボロ「お前の『幻想殺し』は『スタンド』に触ると強制解除する効果があったが…」
ディアボロ「ひょっとすると…お前の『幻想殺し』がお前自身の『スタンド』を強制解除しているんじゃないか?」



735 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 01:33:30.86 ID:8PLzXzoo
屁こくなよwwwwww

736 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 01:46:06.32 ID:oiYJtCg0

その後も上条は30分ほど続けて粘ってみたが、
やっぱり『スタンド』は発現せず、ディアボロの推測が正しいんじゃないかと言う結論に至っていた。

上条「これは…『スタンド』が『発現』しなくって『不幸』なのか…」
上条「今まで見えなかった『スタンド』が『視える』様になっただけ『幸運』なのか…」

とことん自分の人生をあらゆる意味でかき乱してくれる我が『右手』を見つめながら、
上条はハ~ッと深い溜息をついた。
まあいい。ポジティブに考えよう。『スタンド』が『視える』だけマシだと考えよう。

上条「所で…ディアボロの『スタンド』はそんなんだったんだな」
ディアボロ「…意外か?」
上条「いや…むしろ納得した」

ディアボロの傍らに立つ『キング・クリムゾン』の堂々たる姿は、
『時を吹き飛ばす』という途方も無い『異能』に実に相応しい姿だと言えるだろう。

上条「何かゲームとかの『ラスボス』みたいでさ…何か凄い強そうじゃん、アハハ…」
ディアボロ「………」
上条「(あれ…何か地雷踏んだか?)」

『ラスボス』という言葉に、急にアンニュイな表情になったディアボロに、
上条は少し戸惑ったが、ディアボロがそんな表情だったのは僅かな時間の間だけで、
ふと、表情を引き締めると、

ディアボロ「それより上条…その『矢』の誰かが言っていた言葉…確かか?」
上条「ああ…確かだ。確かに聞いた…」

上条「俺で『11人目』だってな」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … 


737 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 01:51:15.12 ID:ouOCV2Mo
11人って結構いるよな
誰が出てくるのか楽しみだ

740 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 01:58:16.79 ID:oiYJtCg0
ディアボロ「『11人』…」
ディアボロ「(上条を抜いたとしても『10人』)」

その数に、ディアボロは思わず冷や汗を垂らしながら、
右手で顎先をいじくった。

ディアボロ「(その全てが『スタンド使い』として覚醒しているかどうかは解らんが…)」
ディアボロ「(『10人』ッ!あまりに多い…多すぎる…ッ!)」

『スタンド使いは惹かれあう』
それは『スタンド使い』達を縛る見えない『理(ルール)』の一つ。
そしてそれは当然、『スタンド使い』が集まれば集まるほど『加速』していく。

突如『学園都市』に出現した『10人』の『スタンド使い』。
『矢の男』を含めれば『11人』だが、この連中の存在は、
『学園都市』にとって本来『異物』の筈の『スタンド使い』を大勢、
街の『外』から呼び寄せるだろう。

『スタンド使い』と『能力者』…
この二つが交わる時、一体何が起きるのか…そんな事は解らない。
ただ1つだけ『確かな事』はッ!

ディアボロ「(その起こる『何か』はきっと碌でもない事だと言う事だッ!)」

『スタンド使い』が過剰に集まるだけでも、
そこには奇妙な『災禍』が発生すると言うに、
そこに『能力者』と言うスパイスを加えれば何が起こるのか…
少なくともディアボロの『平穏』を乱す物であるのは確実だッ!

743 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 02:09:09.17 ID:oiYJtCg0
ディアボロ「インデックス…暫く上条の看病はお前一人に任せるぞ」
上条「ディアボロ…お前…」
ディアボロ「止めるなよ上条…これは『スタンド使い』の『問題』だ」
ディアボロ「『スタンド使い』である俺が直接カタを付けねばなるまいッ!」


『スタンド』が見えるようになったとは言え、上条は負傷していて動けない。
インデックスはそもそも戦闘要員では無い。
だとすれば、自分一人でやるしかないッ!

上条「俺は何もしなくていいのか…?」
ディアボロ「上条…お前はゆっくり傷を治していろ…その前には必ずカタをつける…」
ディアボロ「明日より早速行動を開始させてもらうッ!」

ディアボロ「(『矢』が再び俺に『因縁』を呼びこんだ…)」
ディアボロ「(良かろう…俺が相手をしてやろう…俺の『平穏』は乱させない)」
ディアボロ「(誰かも知れぬ『矢の男』よ…覚えておくがいい…お前が敵に回した男は…)」

ディアボロの目に、明確な『決意』の火が灯るッ!

ディアボロ「(腐っても元『帝王』だと言う事をッ!)」


かくして、一人の『深紅の帝王』が、
『音石明』を巡る『スタンド使い』と『能力者』の争いに参戦する。

そして『超電磁砲』『スタープラチナ』『キングク・リムゾン』…

本来ならば交わる筈の無かった『世界』が交わる時、如何なる未来が現れるのか…
それは『エピタフ』にすら読めない…


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘


745 名前:『超電磁砲編』:第4話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 02:10:58.03 ID:oiYJtCg0
はい、第4話はここまでです。

上条さんはこれで『スタンド』の目視が可能になりました。
あくまで見えるようになっただけですけどね。

748 名前:おまけ ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/20(月) 02:15:46.91 ID:oiYJtCg0
現状まとめ

音石明は、『学園都市』で『11人』の人間を『矢』で刺した。
それをまとめると以下の如し

     本体名:スタンド名

    佐天涙子:ジャンピン・ジャック・フラッシュ
    蛇谷次雄:???
『警備員』の西戸:???
    浜面仕上:???
     ???:???
     ???:???
     ???:???
     ???:???
     ???:???
     ???:???
    上条当麻:発現せず

759 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 10:24:52.45 ID:B/JZIecP
蛇谷次雄ググったらあからさまな敵役が出てきたでござる
浜面先生は裏切らないと思うけど西戸はwwktk

783 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/20(月) 15:05:40.02 ID:ouOCV2Mo
西戸はあのテンションで学園都市にいんのかww

819 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:01:46.10 ID:hJHjfGQ0


―――『7月24日』『午前』

看護婦「上条さーん…お見舞いの方がいらしてますよ」
上条「お見舞…ですか?」
上条「(誰だろ、こんな時間に)」

看護婦の言葉に、いつも一緒にバカをやっている金髪サングラスと青髪ピアスの顔を連想するが、
彼らはこの時間帯は補習に行ってる筈なので、おそらくは違うだろう。

インデックス「…トウマのお友達かな?」
上条「うーん…時間的にそれは無いんと思うんですけどね…マジで誰だろ?」

傍らのインデックスが、読んでいた本から目を上げて、
上条の方へ問う様な視線を向けるが、上条には本当に思い当たりが無い。

今、病室にいるのはインデックスと上条の二人だけだ。
ディアボロは、朝早くから『矢の男』の調査の為に出かけてしまってここには居ない。

長時間外で出歩いても大丈夫なものかと上条が心配して問えば、

ディアボロ「なに、ちょっとした裏ワザがあってな…」

とディアボロは答えていたが、『裏ワザ』の詳細は教えてくれなかった。
『スタンド』を使ってどうにかするのだろうか?

820 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:05:28.45 ID:hJHjfGQ0
そんな事を考えていると、
コツコツと自分の部屋へと向かって来る誰かの足音がする。
聞けば、足音は2つ…どうやら2人連れらしい。

上条とインデックスは病室の入り口を見て、
未知の来訪者を待ちかまえていたが、
果たして、来訪者は上条の全く予想外な人物であった。

御坂「全く…最近見かけないと思ったら…アンタ、何で入院なんてしてんのよ」
上条「え?…あ?……えーっ!?ビリビリ!?」

上条は、病室の入り口に仁王立ちしている少女が、
あまりに意外な人物であったため、思わず大声を上げていた。

シャンパンゴールドの短髪に、上品な顔立ち…『黙っていれば』文句無しの美少女…
この少女と上条当麻は浅からぬ縁…というか一方的な『因縁』がある。

御坂「だから『ビリビリ』じゃねぇぇぇ~っ!」
御坂「アタシには『御坂美琴』って名前があるって何度も言ってるでしょ、このトンチキッ!」

『学園都市』にも7人しかいない『超能力者』の『第3位』、
『超電磁砲』御坂美琴―――


823 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:09:14.33 ID:hJHjfGQ0

上条に一方的に突っかかって来ては、辺りに電撃をまき散らすビリビリ迷惑娘。
上条当麻にとっての御坂美琴とはそういう認識であり、
故に上条がとった行動は、

上条「ヤメテッ!ここで電撃は止してくださいッ!」
上条「降参!ホラッ、降参のポーズッ!」
御坂「ワナワナ…アンタ、私の事何だと思ってんの…」

どこぞのオラウータンの様に、
自分の腹部を見せて『降参のポーズ』を取り出した上条を見て、御坂は怒りに身を振るわせる。

上条「いや…だってほら…いつも所構わず電気飛ばしてるじゃないですか、御坂さん」
御坂「私だって怪我人に喧嘩売ったり、病室で騒いだりしないわよ…全く」
上条「(市街地のど真ん中に雷落とす様な人が言ってもねーシンヨウナイヨ)」

失礼しちゃうわ、といった表情の御坂に、上条は内心でそんな事を考える。
後が怖いので考えるだけで口にはしないが。

御坂「で、何で入院してんのよ…」
上条「アハハ…『スキルアウト』喧嘩しちゃってこのザマですよ」

本当の事を言うと色々と面倒くさいので、適当に言い訳をしておく。
御坂と最初に出会った時も、彼女がスキルアウトに絡まれてた時だし、これで信じるだろう。
実際、信じた様で、呆れた、といった視線で上条の方を御坂は見ていた。



826 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:14:06.07 ID:hJHjfGQ0
インデックス「ねえねえ…トウマ。この短髪は誰なんだよ」
御坂「それなら私も聞きたいんだけど…その女の子誰よ?親戚の子には見えないけど」
上条「それを言うなら上条さんは御坂さんの後ろの人がどなたか聞きたいんですけど」

病室の人々は各々見知らぬ人へと視線を向ける。

つまり、
インデックスは御坂を、
御坂はインデックスを、
そして上条は、御坂の後ろに立っている、
リーゼント頭の学ラン大男の方へ視線を向けた。

ハンバーグ男の事を上条は見知らないが、
『お嬢様』の御坂と繋がりのありそうな人間には見えない。
一体どういう関係なのだろうか。

インデックス「私はインデックスなんだよ!イギリスから来たシスターなんだよ」
仗助「誰だっ?て顔してるから答えとくとよ~俺は東方仗助ってモンだぜ~」

インデックスは御坂に向けて無い胸を張りながら得意げに名乗り、
ハンバーグ男は風体に似合わない穏やかで優しげな声で上条に名乗った。

御坂「シスター?その格好で?」
インデックス「うう…しょうがないんだよ。故あって修道服は今取りよせ中なんだよ」

インデックスの恰好は、『歩く教会』が修復不能なレベルまで裁断されてしまったので、
未だにジャージ姿のままであった。代わりの修道服が届くまでまだ時間が掛りそうなので、
しばらくはジャージ姿で生活しなくてはならない。

828 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:19:29.06 ID:hJHjfGQ0

御坂「ふーん…で、アンタとこの娘はどんな関係なわけ?」
上条「むしろ上条さん的には御坂さんと一緒に来た仗助って人の方が気になるんですけどね」
御坂「質問に質問で返さないでよ。テストで0点とるわよ」
上条「国語の教師ですかアナタわ」

インデックスについて問い質さんとする御坂の目付きは、
いつにもまして鋭く、若干熱も入っている様な気もする。
御坂は『風紀委員』にも友達が居た筈だし、それで不審に思って問い質してるんだな~と、
上条は考えて、仗助が誰かについて聞くのは一先ず脇に置き、
事前にディアボロやインデックスと相談して決めておいた『言い訳』を話し始める。

上条「いや~この子はウチの父親の知り合いの子供でね」
上条「この子の父親と一緒に『学園都市』に観光に来てたんですけど…」
上条「この子が父親とはぐれた所をスキルアウトに襲われてて…」
上条「そこに上条さんが割って入って、助けたは良いけど、上条さんはこのザマって訳ですよ~」

インデックスの『父親』というのは無論、ディアボロの事だ。
インデックスとディアボロが親子という『設定』には、
外見的に考えて正直無理があるとは上条も思ったが、
幸いディアボロは今ここには居ない。自分も怪我をしてるし、多分これで納得してくれるだろう。

御坂「アンタも相変わらずね。正義の味方でも気取ってんの?」
上条「そんなんじゃねーよ。お前だって、知り合いや友達が不良に絡まれてたら助けるだろ」
御坂「そりゃ…そうだけど…まあいいわ」

一先ず御坂は納得してくれたらしい。
今度は上条が質問する番である。



829 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:25:46.18 ID:hJHjfGQ0

上条「それで…後ろの仗助って人はどなたなんで?」
上条「お前が俺のとこにわざわざ来たのも、その人が関係してるんだろ?」
仗助「それに関しては俺から直に言わせてもらいますよ~」

ここで、名乗って以来ずっと静かにしていた仗助が口を開いた。
相変わらず温和そうな表情だが、瞳には真剣の気が籠っている。
どうやら、何かただならぬ事情があるらしい。

仗助「質問に質問で返すみたいであれなんですけどね~」
仗助「上条サン、俺達はアンタに『ある事』を聞く為にここに来たんすよ~」
上条「『ある事』?」

仗助「率直に聞きますけどよ~上条サン、アンタ昨日の晩『矢』に刺されたらしいけどよ~…」
上条「!」
仗助「…やっぱ…」

仗助の隣に、白銀と赤の巨人が『顕現』しているッ!
上条はそれを『視て』、仗助はそんな上条の眼の動きを『見て』いたッ!

仗助「『視えてる』みてーだな」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …


今回の『矢の男』の一件、ディアボロは自身だけで解決するつもりであったが、
『運命の女神』は『天中殺の男』、上条当麻の右手に絡み付いて離れない。

『正史』においては『超電磁砲』の物語では脇役に過ぎなかった上条当麻は、
今、この『物語』に大きく交わらんとしていた…


ここで、視点を一旦転じる。


833 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:39:57.21 ID:hJHjfGQ0

―――『7月24日』『午後』

―――『第一〇学区』『ストレンジ』


白井「全く…仕方の無い事とは言え、こんな所まで来なくてはいけないとは…正直面倒ですわ」
虹村「なーんか『ガラ』の悪い所だな~…俺『不良』だからあんまり気になれねーけどよー」
噴上「何か『敵意』の『臭い』がプンプンするなー…『用事』済ましたらさっさとズラかろーぜ」


この日、『音石追跡隊』は『3組』に別れて行動していた。

『上条当麻』と『警備員』の『西戸(さいこ)』への聞き込み担当である、『御坂美琴』『東方仗助』組。
『浜面仕上』『蛇谷次雄』への聞き込み担当である、『白井黒子』『虹村億泰』『噴上裕也』組。
そして、残った『2人』への聞き込み担当である、『空条承太郎』『佐天涙子』『初春飾利』組。

以上の『3組』である。

白井、虹村、噴上の組は当初、『スキルアウト』である『浜面仕上』への聞き込みを行うべく、
彼を探していたのだが…結果は単なる徒労に終わっていた。

まず最初に彼らは、この『浜面仕上』を何と14回も捕導したという『警備員』、
『黄泉川愛穂』に接触を取り、この男についての情報を聞き出して、
さらに、彼女の『ツテ』を使って、この浜面と同じグループに所属する『スキルアウト』に接触する…までは行ったのだが…


834 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 22:51:13.28 ID:hJHjfGQ0

白井「結局…あの『浜面仕上』は見つかりませんでしたし…」
噴上「そいつの『私物』が手に入りゃ、俺の『鼻』で追えるんだがな…」

そこで追跡の糸がぷっつり途切れてしまったのである。

『黄泉川愛穂』は『警備員』であるにも関わらず、
比較的『スキルアウト』達からも印象が良く、
中には『好意』を抱いてる者さえいて、その人物が聞き込み対象者であったのだが、

白井「何処に行ったか解らない?」

その『スキルアウト』の言う事には、
ここの所、浜面は彼らのグループに顔を出す事が少なく、
たまに顔を出したかと思えば、またフラッと何処かへ消えてしまい、
彼らも浜面仕上が今、何処で何をしているか全く把握していないと言うのである。

不審に思ったメンバーで、何処かへ出かけて行く浜面をこっそり尾行したりもしたらしいのだが、
どういう訳か、何度尾行しても、何人で尾行しても、途中で必ず浜面を見失ってしまうのだと言う。

スキルアウト「でも、ありゃきっと女の所だぜ」

そのスキルアウトが言うには、尾行中、浜面が女物のストッキングなどを大量に購入するのを目撃しており、
故に、仲間内では、何処かは知らないが、女の所にしけこんでいる、と結論付けたそうだ。


835 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 22:53:26.24 ID:CugmyxQo
なんかデジャヴ

836 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 22:57:03.10 ID:jIK5cmU0
まさか女装で脚がグンバツのオカマとか言わないよな

837 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 23:01:23.58 ID:VrWmrSco
なるほど…ジョセフ登場フラグじゃの

839 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 23:05:16.49 ID:hJHjfGQ0

スキルアウト「ただ…『ジョルノ』の野郎ならば、ひょっとすると、アイツの居場所を知ってるかも…」
白井「『ジョルノ』?」
スキルアウト「ああ…俺らのグループの新入りで、本名は『汐華初流乃』ってんだけど…」

―――『汐華初流乃』

最近、彼らのグループに入った『新入り』で、摺りの名人。
その『過去』はグループのメンバーも誰一人知らないが、
どうも『混血』の『置き去り(チャイルドエラー)』らしく、
容姿も日本人離れしているばかりか、黒かった地毛が急に金髪に変わったりする、
とにかく色んな意味で『変わった少年』だ。

スキルアウト「まだ、中坊ぐらいの年なのに、グループじゃ一番のクソ度胸の持ち主で…」
スキルアウト「何故か浜面と仲が良くてな…と言うより、浜面が『ジョルノ』にぞっこんなんだけども…」
スキルアウト「兎に角、良くつるんでんだよ、あいつら」

聞けば、この『ジョルノ』もここ数日は何処かをふらついているらしく、
今、何処にいるのかは解らないのだと言う事であった。


840 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 23:06:39.42 ID:jIK5cmU0
ボス逃げて超逃げて

841 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 23:06:58.94 ID:pRDocJA0
そうきたかぁぁぁぁぁぁ!!

842 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 23:07:06.51 ID:LGivtDwo
ジョルノだと……

843 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 23:07:13.87 ID:6G9qqMDO
まさかのジョルノww

845 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 23:07:58.78 ID:71KzXVco
ギャングスターが何やってんすかwwww

855 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 23:18:47.99 ID:hJHjfGQ0
億泰「結局よ~肝心の浜面とか言う野郎の居場所は解んねーって訳だ…」
白井「そのようですわね…全くの無駄足でしたわ…」

聞き込みの情報を総括すると、
『浜面仕上』は、『尾行を確実に巻く能力』といった内容の『スタンド』に目覚めた可能性があるが、
現状では、情報が少なく判断がつかない、と言う、要するに『何もわから無かった』という散々な結果であった。

白井「同じ『スキルアウト』仲間でも居場所が解らないのに…私達だけ彼を探すのはちょっと手が折れますわ」
虹村「こりゃ『後まわし』だな~…仲間にも黙ってコソコソしてんのは気になるけどよ~」
虹村「何か、悪事働いてるって感じでもねーし…ここはこれで切り上げて、次行ったほうが良さそうだぜ~」

彼女達の下した『結論』は『後まわし』。
別に、『矢』に射られたのは『浜面仕上』だけでは無く、
この男一人にばかり執着するのは時間の無駄でしかない。

かくして、彼女達は今、自分達が居る『第7学区』から、
『蛇谷次雄』のいる『第一〇学区』へと移動したのであった。

860 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 23:32:17.30 ID:hJHjfGQ0
『第一〇学区』は、『学園都市』で最も地価が安い所であり、
『ストレンジ』と呼称される『スラム街』を有している。

『スラム街』と言っても、ニューヨークの『ハーレム』や、
我らが国の『釜ヶ崎』『山谷』『寿町』といった『街』とは性質が違う。

普通『スラム街』と言うのは『雑居性』に富んだ空間である。
スリ、泥棒、ヤクザ、チンピラ、日雇い、ホモ、娼婦、乞食…
『世間』から『吹き零れた』あらゆる人々の終着駅…それが『スラム』である。

しかし、ここ『学園都市』の住民の8割が『子供』であり、残った2割の『大人』は『管理者』側だ。
必然、『吹き零れ』も『子供』ばかりになる。
『スキルアウト』と言う名の『ストリートギャング』しか居ない歪な『スラム』…
それが『ストレンジ』。ちょっとした『蝿の王』の世界だ。

『学園都市』はその空間の特異性から、数々の『綻び』を備えた街だが、
この『ストレンジ』もそんな『綻び』の一つ。

ここが、白井達が探す『蛇谷次雄』の住処であるらしい。

861 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/21(火) 23:32:34.99 ID:VrWmrSco
つくづくボスは大変な運命に翻弄されるな

868 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/21(火) 23:45:54.07 ID:hJHjfGQ0
白井「この『蛇谷次雄』と接触するのは…少し注意が必要ですわね」
虹村「『ビッグスパイダー』だっけか~こいつの仕切るチームの名前はよ~」
白井「ええ…本人は『黒妻綿流』と名乗ってたらしいですが…」

『ビッグスパイダー』と言うのは『ストレンジ』に根を張る『スキルアウト』のグループの中でも最大規模を誇り、
そのリーダーの名前は『黒妻綿流』と言ったのだが…実はこの『黒妻綿流』、
今から2年ほど前に大怪我をして入院、『警備員』に捕縛されており、
どうも蛇谷は黒妻の名前を騙って『ビッグスパイダー』のリーダーに納まっていたようだ。

しかし、この蛇谷が胸から血を流して病院に運び込まれた時に、
当初は『黒妻綿流』として運び込まれた訳だが、
『本人』は別に居る上に、その『本人』は『入院歴』があった為に病院側には『本人』の情報があったのだ。
そうして、どうにもオカシイと言う話になり、蛇谷の化けの皮がはがれてしまった訳である。

白井「正体がばれて、蛇谷は『ビッグスパイダー』のリーダーから追い落とされたそうですわ」
白井「つまり、今の蛇谷は気が立ってる可能性が高いですわ」



879 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 00:06:35.38 ID:O8j2SOo0
白井達は、蛇谷の居所をそこらへんに屯しているスキルアウトから聞き出し、
(これには、外見的には殆ど『不良』の億泰、実際に『暴走族』の噴上の存在が役に立った)
蛇谷が住居に使っているらしい廃墟に辿りついた。

白井「(思ったより早く見つかりましたわね…)」

白井は、傍らの億泰、噴上の顔を横眼で見る。
最初、彼らと同じ組だと決まった時は不満であったが、
実際に組んで見ると、億泰は若干『アホ』で、
噴上は若干『臆病』であったが、
その容姿に反して、確かな『正義感』を胸に宿した頼れる男達であった。
人は見かけによらないと言うが、確かにその通りである。


886 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 00:20:38.25 ID:O8j2SOo0
白井「(実際、わたくし一人でしたら無理矢理聞きだすくらいしか手が無かった訳ですし…)」
白井「(彼らのお陰で手早く済みましたわ…後は…)」

白井「では、踏み込みますよ…準備はいいですか?」
億泰「俺は一向に構わねぇ~ぜ~」
噴上「…済まねぇ…ちょっと待ってくれねぇか…」

蛇谷の住処に踏み込もうとする白井、億泰を制止したのは、
先程から何やら周囲の臭いを嗅ぎまわっている噴上である。
心なしか、顔が青ざめており、額に汗もかいている。
どうかしたのだろうか…

噴上「お前らの様子を見ると…『コレ』の臭いに気がついたの俺だけみてぇだな…」
白井「何か妙な臭いでも嗅ぎつけまして?」
噴上「妙な臭いっつーか…」

一瞬、言い澱んだ後、噴上は言葉を続けた。

噴上「何か…生き物の『死骸』の臭いがすんだよぉ~それも尋常じゃねぇ量の…」

945 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 22:03:56.37 ID:O8j2SOo0
白井「場所が場所ですから、野良犬や鼠の死骸の臭いなどではありませんの?」

ここは『スラム』の『廃墟』である。
清掃なんて誰もしないし、生き物の死骸があってもおかしくは無い。

噴上「そうかもしんねぇーけど…だとしても『臭源』の数が普通じゃねぇ…どんだけあるんだよ…」

噴上の特異な『嗅覚』は、
この廃墟の中から漂ってくる『死臭』の『源の数』すら、おおよそとは言え感知する事が出来る。
それによればその数は100近く…どう考えても普通の数字ではない。
そして何より…

噴上「これだけの『臭い』の『元』があるってのに…俺しかそれを感じてねぇーつーのは…」
噴上「絶対におかしいぜ…オメーら本当に何にも臭わねぇのか?」
白井「空気があまり良くない事ぐらいですかね…わたくしに解るのは」
億泰「俺も生ゴミの臭いくらしか感じね―な~…クンクン」

おっかしーな、と白井と億泰の反応を余所に、
尚も辺りの臭いを嗅いでいたが、当然、顔を真っ青にして、
滝の様な冷や汗をかきながら、億泰、白井の方へ振り返って言った。

噴上「なー億泰ゥ…俺はよー…『戦わない』って条件で雇われてる訳だがよー…」
噴上「もしさー『戦う』ハメになったらよ~『危険手当』とか出るかな~」


946 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 22:06:40.17 ID:O8j2SOo0
億泰「はぁ~?…いきなり何を言い出すんだァ、オメェはよォ~」
白井「…もしかして『敵』ですの?」

億泰は、噴上が何を言い出したのかと首を傾げたが、
白井の方は噴上の言わんとしている事を即座に察した。

噴上「いやぁ~…まだそう断定はできな……前言撤回だァァァッ!こりゃマジでヤベェぞッ!」

傍らに『ハイウェイ・スター』を顕現させて、焦った表情で叫ぶ噴上に、
白井も億泰も気と表情を引き締める。『蛇谷』かどうだかは解らないが、『敵』だッ!

噴上「マジかよ、オイィィィッ!本気でシャレになってねぇぞォォォッ!?」
億泰「一人でビビってんじゃねーッ!何がどうなってるのかさっさと教えやがれェッ!」
噴上「…『鼠』だ…」
白井「鼠…?」

噴上には感知できるのだ。
自分達へと向けて廃墟の中から移動して来る夥しい『群れ』がッ!
それは確かに『死臭』を纏った『死骸』なのに、まるで『生きている』様に此方に向かって来るッ!

噴上「『鼠』の『死骸』の群れがこっちにスゲェ勢いで向かって来やがるッ!?」

その数、おおよそ『100』ッ!
しかし、感じ取れるのは『臭い』ばかりで、『姿』が全く見えて来ないッ!

947 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:09:58.20 ID:pIqDD0Io
ビビリに拍車がかかってるなww

948 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 22:10:12.00 ID:O8j2SOo0

白井「何も来ませんわ…でも…」
億泰「イヤな予感がプンプンするぜぇ~」

『姿』は見えずとも、白井達は感じ取っていた。
確かに身に迫りつつある不気味な存在感ッ!

噴上「チクショォォッ!『臭い』は感じるのに、姿が『視えね』ぇぇぇっ!?」
噴上「『臭い』はすぐ傍まで来てるってのによぉぉぉぉっ!?」
白井「!…今、そこの陰で何かが…」
虹村「こっちでも瓦礫が動いてるぜぇぇッ!」

噴上は戦慄した。
気がつけば、『視えない鼠の死骸の群れ』が、彼女らを一重二重に取り囲んでいた。

噴上「囲まれた…」
白井「何ですって!?」
噴上「テ、テメェら腹くくれェッ!き、来やがるぞォォォッ!」

恐るべきスピードで白井達を包囲した『鼠の群れ』は、
その血に飢えた血と牙を満たすべく、白井達に一斉に襲いかかったッ!



949 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:12:46.14 ID:99CJu/co
不可視のスタンドってすげぇ例外だな
こいつはやばいぞ

950 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 22:15:20.93 ID:O8j2SOo0
廃墟ビルの二階から、白井達の様子をこっそり覗っていた男が一人いた。
仗助と比べると随分と控えめなリーゼント頭の、
肩の後ろに蜘蛛の刺青をいれた、如何にもチンピラって風貌の男である。

白井達が探していた『蛇谷次雄』その人である。

蛇谷「(ヘヘヘ…慌ててやがる。無理もねぇ…俺の『無敵』の能力を前にしてるんだからなぁ~)」

数日前、いきなり胸を矢で射抜かれ、
それが切っ掛けで正体がばれてリーダーの地位を追われ…
立て続けの災難に、人生お先真っ暗かと思っていたが、とんでもない。
むしろこれは『上昇』への転機だ。

この『能力』があれば、もう『部下』も、『黒妻』の名前もいらない。
そんな物に頼らなくても、いくらでも増やせる獰猛な『しもべ』を作る事が出来るのだから…

蛇谷「(俺の『リンプ・ビズキット』は無敵だっ!こいつらを鼠を胃袋に入れて、俺は大金を手に入れるッ!)」

蛇谷の右手には、2枚の写真が握られている。
つい昨日、『ある人物』に渡された写真…そこには『虹村億泰』と『噴上裕也』の顔が写っていた。


『白井黒子』『虹村億泰』『噴上裕也』―――『蛇谷次雄』と交戦開始ッ!



951 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 22:21:37.25 ID:O8j2SOo0

―――『7月24日』『午後』

―――『第7学区』


承太郎「全く…無駄足もいい所だったぜ」
佐天「次は…この『おじさん』の所でしたよね」
初春「はい、この先の中学校の教員らしいですよ」

白井達が蛇谷と交戦を開始した頃、
承太郎、佐天、初春の組みは、順調に聞き取りを進めていた。
順調と言っても、一人目からは有益な情報を得る事は出来なかったが。

承太郎達が最初に接触したのは、
『矢の男事件』で二番目に刺された被害者で、
『第7学区』のとある中学校に通う、
そばかすの入った不気味な顔の『マナブ』という少年である。

浜面の所在を探して歩きまわった白井達と違い、
承太郎一行は直ぐにこの少年と接触する事が出来た。

ちなみに、この『マナブ』と言うそばかすの少年が、
承太郎達が『矢の男』に関して知っている事を聞き出そうとした時に言った言葉は、

マナブ「教えてやってもいいけど…俺との『賭け』に勝ったらだぜ」

瞬間、承太郎はマナブ少年の胸倉を『スタープラチナ』で掴み上げていた。


954 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:27:01.01 ID:707WQUoo
ソバカス少年かww

957 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 22:33:35.05 ID:O8j2SOo0
承太郎「テメーもう『スタンド』が発現してやがるな…クダラネェ策に俺達を嵌めようってんなら…」
承太郎「かったるい事は嫌いなんでな…直接殴って色々聞かせてもらう」

承太郎は今から十数年前、エジプトで『ダービー兄弟』という2人の『スタンド使い』と戦ったが、
彼らは『賭け』や『ゲーム』で勝った相手から『魂』を奪い取る『スタンド能力』の持ち主であった。

この2人との交戦経験から、即座に、少年が何やら企んでいると喝破し、
少年が何か仕出かす前に先手を打った訳である。

初春と佐天は、物静かで理知的な承太郎がこの様な蛮行を取るとは完全に予想外で、
反応する事も出来ずビックリして茫然としていたのだが、
一見しただけで解る『スタープラチナ』のパワーと、
迂闊な事をしたり喋ったりすれば、本気で殴る気であるという事を、
承太郎の据わった双眸から判断した少年は、大人しく口を割ったのであった。

ちなみに、この少年のスタンドは『“取り立て人”マリリン・マンソン』と言い、
賭けやゲームで勝った相手から、その代価をあらゆる手段で『取り立てる』『スタンド』であった。
このマナブ少年、普段から当たり屋やイカサマ賭博でしこたま稼いでいる札付きの不良少年で、
そのセコクてしみったれた性根が発現させた『スタンド』の様である。

958 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:35:16.38 ID:xGPx9P6o
ああマリリン・マンソンかww

959 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/22(水) 22:35:34.84 ID:qK.FAwAO
まさかのBTwwwwwwwwwwww

960 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:35:51.76 ID:PMRwKfMo
あいつにそのスタンドは危険すぎるわwwwwww

969 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 22:46:13.09 ID:O8j2SOo0
閑話休題。

少年は大人しく口を割ったとはいえ、
承太郎の求めている様な情報は何一つ持っていなかった。
『矢の男』の顔を見た訳でもなく、その後接触を持った訳でもない。
やっていた事と言えば、“取り立て人”とイカサマを使っての小遣い稼ぎぐらいで、
音石とは刺されて以降は全く関係の無い単なる小悪党であった。

結局、少年に、『今後、スタンド使って悪事を働いたらブッ飛ばす』と、
軽く脅しを一つ入れて、承太郎達は次の被害者の元へと向かったのであったが…

承太郎「(次の被害者も所に行く前に…やっておかなきゃならねぇ事がある…)」

佐天と初春は気付いていないようだが、
マナブ少年と別れた時あたりから、彼らを尾行している『誰か』が居る。

『スタープラチナ』で背後を覗えば、
建物の陰に身を隠しながら、こちらを尾行けている人影一つ。

どうやら『少年』の様だが、先程のマナブ少年ではない。
紫の髪にそばかす、上は同色のサマーセーター、下はジーパン、
明らかに日本人では無い面相の、14、5ぐらいの見知らぬ少年である。

970 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:47:28.72 ID:pIqDD0Io
おぉ!ついに!!

971 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:48:09.45 ID:fJy18tg0
ボスと承太郎がついに接触か

972 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 22:51:41.03 ID:xGPx9P6o

さ あ 盛 り 上 が っ て き ま し た


976 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 23:00:04.22 ID:O8j2SOo0
承太郎「(『視えて』やがるな…『スタンド使い』か…)」

上手く隠していたが、視線の僅かな動きや、顔の筋肉に微妙なゆらぎから、
承太郎は少年が『スタープラチナ』の事を認識しているのを確信した。
少年の『演技』は巧みな物で、他の『スタンド使い』なら騙せるだろうが、
精密機械すら凌ぐ精度の『眼』を持つ『スタープラチナ』は誤魔化せない。

承太郎「(先手を打つか…)」
承太郎「佐天君に初春君…」
佐天「?…どうかしましたか空条さん」

自分の前を談笑しながら歩いていた佐天と初春を、
承太郎は呼び止める。

承太郎「ちょっと野暮用が出来た…この辺りの適当な所で、少し待っててくれるかな」
佐天「?…私はかまいませんけど」
初春「私もかまいませんが…どうしたんですか?」

尾行する少年に気付いていない佐天と初春には、
承太郎の言う『野暮用』の意味が理解できていない。

佐天「あ…ひょっとして『お花摘み』ですかぁ?」
承太郎「…そんな所だ」

983 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 23:12:28.03 ID:O8j2SOo0
何やら、勝手に勘違いをしてくれたらしい。
これ幸いと、承太郎は少年の方へと向かう。
背後では、お花摘みって何ですか~、あれ初春知らないの~と言う、
年頃の少女達らしいかましい笑い声が聞こえていた。


ディアボロ「(尾行がばれたか…さて、どうする?)」

いずれバレるだろうとは思っていたが、
予想よりもかなり早くにこちらを認識してきたのは、
流石は『空条承太郎』と言った所だろう。

言うまでも無く、承太郎達を尾行していた少年とは、
『ドッピオ体型』に変身していたディアボロである。

この容姿なら、大人の姿に比べて怪しまれないだろうと、
『ドッピオ』の姿のまま、朝からディアボロは『矢の男』に関する情報を調べていた。

ネット喫茶で、『矢の男』に関するウワサを調べたり、
『冥土返し』に、『矢の男』の被害者のリストを貰ったりして、
(最初はしぶっていたが、何だかんだで結局見せてくれた)
その内の1人に接触を持とうとしていたのだが…

『スタンド使いは惹かれあう』。
最初の聞き込み相手にマナブ少年を選んだディアボロが、
丁度彼を尋問していた承太郎一行を発見したのは、
果たして『引力』の導きか…

987 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 23:29:40.20 ID:O8j2SOo0
ディアボロは『空条承太郎』を一方的に見知っている。
『空条承太郎』は元々『スタンド使い』の世界では随一の著名人であり、
何よりあの『ジャン=ピエール=ポルナレフ』の盟友であった男である。
ディアボロが承太郎の事を良く知っているのも道理である。

『ジャン=ピエール=ポルナレフ』はあの『DIO』を斃した、
『十字軍』の一員で、歴戦の『スタンド使い』であり、
ブチャラティーチームと、リゾット=ネエロを除けば、
最もディアボロの秘めた正体に肉薄した男であり、
余りにも肉薄しすぎたが故に、かつてディアボロ自らが直接手を下さねばならなかった男であった。

この男について調べる過程で、
少なからず『空条承太郎』と言う男についても、ディアボロは知る事となったのである。

ディアボロ「(『この世界』にも居たのか『空条承太郎』…)」
ディアボロ「(奴は俺については余り知らない筈だ…)」
ディアボロ「(そして、この俺がドッピオと同一人物なのは、ポルナレフも知らなかった事…)」
ディアボロ「(この男が、俺の正体に感付く事はまずあるまい…)」
ディアボロ「(ならば…対応を誤らなければ利用できるッ!)」

988 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 23:34:00.45 ID:99CJu/co
利用してやろうという魂胆は見事だが、相手が悪すぎる

989 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 23:38:04.06 ID:wCTvba60
そんな黒いこと考えてるとまた無限地獄に放り込まれますよボス

9 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/22(水) 23:49:15.64 ID:O8j2SOo0
そもそも、ポルナレフが秘められたディアボロの存在に感知したのは、
あの『スタンドの矢』を探す過程であったと言う。
恐らく、空条承太郎がこの『学園都市』に居るのも、
あの『矢の男』の被害者たる少年を締めあげていたのも、『矢』の情報を求めての事であろう。
だとすれば、承太郎とディアボロは目指す所が同じと言う事である。

ディアボロ「(空条承太郎が『ディアボロ』に関する情報を…)」
ディアボロ「(ポルナレフの奴からどれ程受け取っていたのかは俺にも解らんが…)」
ディアボロ「(あの時の『情報封鎖』は完璧だった…恐らく碌な情報は持っていまい…)」
ディアボロ「(だとすれば『大人』の俺が接触しても問題は無いだろうが…)」
ディアボロ「(念の為だ、この姿のままで接触するッ!)」

ディアボロが、そこまで考えた時である。
ふと、彼の脳裏にある新しい考えが去来した。

ディアボロ「(いやまて…『この世界』のポルナレフが俺と敵対しているとは限らん…)」
ディアボロ「(そもそもだ…)」

ディアボロ「(『この世界』に『俺』は居るのか…?)」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …



12 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/22(水) 23:50:18.76 ID:wCTvba60
この世界に別のボスがいたらスポンジでばらばらになりそうだな

19 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 00:07:44.53 ID:RmYWafA0
良く良く考えれば、今まで何故この事について考えが及ばなかったのか…
精神的に余裕が無かったし、『復活』して間もなく、
インデックスを巡る闘争に巻き込まれ、他の事を考えるゆとりが無かったのが、
恐らくその理由であろう。

しかし、一旦考え出すと、気になって気になって仕方が無くなる。
この世界に俺は居るのか?この世界に『パッショーネ』はあるのか?
この世界に…

『ジョルノ=ジョバーナ』は居るのか?

ディアボロ「…ッ!」ゾクッ

その『可能性』に思い至った時、全身が粟立った。
和らいでいた恐怖がぶり返して来る。
『ヤツ』にだけはもう2度と会いたくは無い…

ディアボロ「(『ヤツ』に関しても調べねばなるまいが…)」
ディアボロ「(一先ず『パッショーネ』についてだ…詳細は兎も角、『有る』か『無い』かぐらいは…)」

この時、ディアボロは己の思考に没入してしまい、
自分が今ここにいる本来の目的をすっかり失念していた。
その時間は…

承太郎「…オイ」
ディアボロ「ッ!」

承太郎がディアボロの背後に回るまで充分な時間であった。

22 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:11:47.71 ID:qrWgjUSO
なんて油断の仕方をwwwwww

25 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 00:19:12.74 ID:RmYWafA0
ディアボロ「(ドジこいたーッ!尾行するつもりがこいつはいかーん!)」
ディアボロ「(『スタンド』は使えない…後手から何とかするしかない、チクショーッ!)」

すっかり不覚を取ったディアボロは、
どこぞのナチス軍人みたいな顔になって、焦りの冷や汗をかく。
背後から、『最強のスタンド使い』の放つ威圧感をヒシヒシと感じる。
『大人』のディアボロならば『キング・クリムゾン』で対応出来ない事も無いが、
今の『ドッピオ形態』では『スタンド』は顕現できない。
つまり、承太郎は如何様にでもディアボロを料理できると言う事である。

承太郎「そのままゆっくりと振り返りな…」
承太郎「妙な動きをしてみろ…すかさず一発叩きこむ…」
ディアボロ「(ここは…従うしかあるまい…このディアボロが何てザマだ…)」

あんまりと言えばあんまりな不覚の取り方に、
ディアボロは自己嫌悪に陥りつつ、言われた通りゆっくりと振り返り、

ディアボロ「……なに…?」

『予期せぬモノ』を見て思わず、そう呟いた。

26 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:20:05.54 ID:4oCCcr60
ディアボロ「ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ・・・」

28 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:22:56.62 ID:sPE6crso
シュトロ化しやがったwwwwwwwww

29 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 00:27:54.52 ID:RmYWafA0
ディアボロの背後にいたのは、仁王立ちする空条承太郎、
そして、そのさらに背後に控える…『ナニカ』。

承太郎「?」

ディアボロの視線に釣られて、承太郎も自身の背後を見やる。
そこには…

???「マッチ棒パズルでもやりますか?だんな様…」

緑色のブヨブヨした気味の悪い『ナニカ』が立っていた。
すかさず、承太郎は『スタープラチナ』の拳をブチこんだ。

承太郎「オラァッ!」

ドグチャァァァァァッ!

???「もっとぉぉぉぉぉぉ!もっと殴ってぇぇぇぇぇぇぇっ!」
承太郎「…お前の『スタンド』か?」
ディアボロ「いや、違う」

30 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:28:46.17 ID:Nrpmqhco
ヨーヨー・マかよ

31 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:29:49.15 ID:ga1wj/Eo
こいつはヘビーだぜ…

35 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:32:26.79 ID:lfTf/8Qo
学園都市組のスタンド使い、六部のスタンド多いな

36 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:36:04.34 ID:YJ.rIc6o
>>35
神父にDISCにされたスタンドを使ってるからね

39 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 00:41:00.04 ID:RmYWafA0
『スタープラチナ』の拳を叩き込まれたにも関わらず、
『ソレ』は頭部をグチャグチャにされつつも嬉しそうに叫んでいる。

本当に何時の間に承太郎の背後にいたのか、
歴戦の承太郎を以てして気がつかぬ間に『ソレ』は当たり前の様に背後にいたのだ。

『カエル』と『パイナップル』と『プロイセン兵士』を、
足して3で割らずにミキサーでかき混た上に、
ドブ川の腐った汚水をブレンドしたモノ…そんな印象を与える『亜人』である。

『スタンド』なのだろうか…恐らくはそうなのだろうが、
『スタープラチナ』の一撃を貰って平然としている所を見ると、
『遠隔自動操縦タイプ』なのだろうか?とにかく得体の知れない奴である。

???「あ、旦那様、お靴に汚れがついております…わたくしめが綺麗にして…」
承太郎「オラァッ!」
???「ぎゃぴー!もっとぉぉぉぉっ!もっと殴ってぇぇぇぇ!」
承太郎「オラァッ!」
???「チャモロッ!もっとぉぉぉぉぉ!もっとぉぉぉぉぉ!」

何発殴っても、堪えている様子が無い。
以前『シアーハートアタック』と言う『スタンド』と闘った際は、
そのあまりの『硬さ』に辟易とさせられたが、今度は『柔らかすぎて』ダメージが入らないらしい。

45 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 00:56:00.54 ID:RmYWafA0
承太郎「…テメェの『スタンド』じゃないのは確からしいな…」
承太郎「コイツに本当に『驚いてる』って表情をしてるぜ…」
ディアボロ「(…思わず認めてしまったが…いつ、俺が『スタンド使い』だとバレたんだ?)」

ディアボロは一先ず、窮地を脱した事に安堵するモノの、
改めて承太郎の足元で悶えている『ソレ』に困惑する。

これは『スタンド攻撃』なのだろうか?
もうすでに『攻撃』は始まっているのだろうか?
確か『暗殺チーム』の『メローネ』とか言う男の『スタンド』もこんな感じだった筈だが、
その知識を踏まえて考えてみても、この『スタンド』の正体がどうにも掴めない。

承太郎「…テメェは『スタンド』なのか?」
???「はい、旦那様…わたくしめは『強制捕虜収容所所長』の『スタンド』…」

???「『ヨーヨーマッ』と申します…」

そう言って、目の前の『スタンド』は『よだれ』を垂らしながら笑った。


『空条承太郎』『ディアボロ』―――『ヨーヨーマッ』と交戦開始ッ!



46 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 00:57:32.05 ID:ga1wj/Eo
おじさんXwwwwやはり居たかwwwwww

50 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 01:07:38.54 ID:RmYWafA0
佐天「空条さん遅いねぇ…トイレにしても長くない?大きい方なのかな」
初春「さあ…探しに行った方がいいんですかね?」

承太郎とディアボロが『ヨーヨーマッ』と遭遇していた頃、
佐天と初春は承太郎の指示通り、別れた場所の近くにあったベンチに座り、
コンビニで買って来たアイスを2人して食べていたのだが、
トイレにしては遅い承太郎の事が少し心配になっていた。

佐天「まあ、空条さんの『スタンド』って滅茶苦茶強いらしいし…大丈夫だと思うけど」
初春「そうなんですか、佐天さん」
佐天「うん。東方さん達が言うには、『最強のスタンド使い』だって…」

???「おい」

雑談していた佐天と初春に、突然、野太い男の声が掛る。
声の方を二人が見れば、『警備員』の制服に身を包んだ大男が、
二人の方へと歩いてきている所であった。

???「そこの『風紀委員』…そこで何をしている」

51 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 01:09:38.54 ID:opcxGJko
こっちはこっちでバトルかァーッ!?

52 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 01:10:04.14 ID:ga1wj/Eo
ビーティの連中はマジで頭がおかしいから困る

55 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 01:17:21.31 ID:RmYWafA0
身長は2メートル近く。
肩幅はアメフト選手の様に大きく、恐ろしくがっしりとしている。
ガムをくちゃくちゃやっているその顔は、どこか粘着質な性格を想像させる、
何となく気味の悪い物だった。

佐天「ねえ初春…あの人って…」ゴニョゴニョ
初春「ええ…確かリストに乗ってた…」ゴニョゴニョ

二人は、この『警備員』の顔に見覚えがあった。
『矢の男』の被害者の一人で、
たしか『西戸(さいこ)』とか言う名前の『警備員(アンチスキル)』で、
アメフト選手の様な体格をしているが、本職は『生物科教師』の筈だ。
『御坂・東方』組みが聞き込みの担当をしている男である。

西戸「おまえらーッ!何をコソコソ喋っているッ!」
西戸「 あ や し い ぞ ッ !」

小さな声で互いに耳打ちしていた二人を見たとたん、
西戸が急に肩を怒らせながら凄い勢いで二人に駆け寄って来る。
今になって思えば、この時に逃げておけば…佐天涙子はそう思う。

56 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 01:23:17.03 ID:lpBSk/Y0
ビーティー助けてビーティー!

57 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 01:31:35.42 ID:RmYWafA0
西戸「何をコソコソ話していたぁぁぁッ!言えーッ!」
初春「きゃ、きゃあっ!?」
佐天「ちょっとアンタ、初春にいきなり何をするだー!」

西戸は丸太の様に太い腕で、
万力の様な力で初春の腕を掴んで無理矢理ベンチから立たせる。
いくら『警備員』言え、あまりに乱暴な狼藉に佐天が西戸を制止しようとするが…

西戸「貴様は動くなーッ!じっとしていろーッ!」

西戸は人差指を佐天の額に突きつけ、
無理矢理彼女の体をベンチに戻しつつ、初春の腕を握る力をさらに強める。

初春「い、痛いッ!?」
西戸「ハハハハハーッ!どうしたーッ!痛いかーッ!腕が折れそうかーッ!」
西戸「アハハハハハハハハハーッ!」
佐天「止めなさいよ!いくら『警備員』だからってこんな無法は…」

ギ ロ リ !

西戸の異常な行動に、佐天は再び立ち上がって抗議の声を挙げるが、
西戸は異様な色を放つ双眸で佐天を睨みつけて叫び出したッ!

西戸「お前達は怪しい動きをしていたッ!だから俺が取り調べるッ!」
西戸「俺はこの学区の影の支配者だッ!悪さするヤツはユルサネェェェェーッ!」
佐天「(何なのよ、コイツッ!?頭がイカレてるのッ!?)」

58 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 01:42:11.76 ID:RmYWafA0
余りに行動や言動に脈絡の無い西戸に、
佐天はある種の恐怖を覚えていた…言うなれば日本刀を持ったキ○ガイと相対している様な気持だ。

佐天「(こいつはヤバイッ!何だか知らないけど、兎に角ヤバイッ!)」

西戸をこれ以上放置しておく訳にはいかないッ!
佐天は、『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』を顕現させ、
その拳で西戸の顎先を殴って気絶させようとするが…
西戸は佐天の『スタンド』を『視ていた』ッ!

西戸「『スタンド』を出したな…このクソ不良少女がぁぁぁぁーッ!」
佐天「(コイツ…『スタンド』が『視え』て…)」

西戸も『スタンド使い』ッ!
その事実に驚き、一瞬『動き』止めてしまった佐天。
つまり、『一手』の『遅れ』。

西戸「『 グ ー グ ー ・ ド ー ル ズ 』ッ!」
佐天「し、しまっ…」

その『一手』は、西戸の攻撃を完了させるまでに充分な時間であった。

59 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 01:45:31.19 ID:sns86HYo
流石だwwwwwwwwwwwwwwwwグーグードールズとはwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

60 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 01:45:41.47 ID:DhjdHvEo
またイカレポンチなスタンドをwwwwww

61 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 01:51:53.58 ID:4oCCcr60
よお~~~~~~~~し
よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし
とってもとってもとってもとってもとってもとっても
きゃわィィイイねェェェェェェェェェ、佐天ちゃん! よく出来たッ!

62 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 01:57:45.95 ID:RmYWafA0

初春「きゃぁぁぁぁぁっ!」
西戸「ハハハーッ!怖いかぁーッ!偽『風紀委員』めッ!」
初春「そ…そんな…私は本物の…」
西戸「うるさいッ!だまれッ!誰が勝手に喋っていいと言ったーッ!」
初春「ひ、ひぃっ…」

初春は路地裏のアスファルトの上に身を投げ出され、
痛みと恐怖の為に縮みあがっていた。
佐天を一撃で『倒した』西戸は初春の手を掴んで、
無理矢理路地裏まで引っ張って連れ込んだのだ。

西戸「アハハハハハハーッ!」
佐天「くそぉぉぉぉっ!離せぇぇぇぇぇっ!」
西戸「無駄無駄ァッ!今のテメェに反抗なんて出来ねーッ!」

何処からか、佐天の怒りの叫びが聞こえて来るが、
初春、西戸の近くに佐天の姿は見えない。
いや、まて改めて良く見てみよう。
西戸が右手に握っている小さな人形の様なもの…それは…
20センチ程の大きさに縮められた佐天涙子その人であったのだッ!

『執り憑いた対象を小さくする』…
それが西戸の『スタンド』、『グーグー・ドールズ』の能力ッ!
ただそれだけの能力だが、これほどこの男と相性の良い能力もあるまい。
生粋の『サディスト』であるこの男とッ!

63 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 02:10:37.87 ID:RmYWafA0
???「ほー西戸君…捕まえて来たのかい、その子達を…」

路地の奥から、新たな男が姿を現す。
真夏なのに黒いコートを着た、ちょび髭の中年男性だ。

初春「(この人ッ!?)」

初春はこの男にも見覚えがあった。
彼女や佐天や承太郎がこれから訪ねる予定であった、
『矢の男』の被害者の一人の中学教師の『おじさん』なのである。

西戸「アハハハハーッ!『所長』さん、『承太郎』の方はどうしましかーッ?」
おじさんX「ははは…問題無いよ。私の『ヨーヨーマッ』は既に『承太郎』に接触した…」
おじさんX「だとすればもう『始末』したも同然だよ」
佐天「(こいつら…空条さんの方にも…ッ!)」

どうやら、自分達だけでなく、承太郎の方も襲撃されているらしい。
何と言う事だ…自分達は最初から『待ち伏せ』されていたのだッ!

西戸「そうですか…なら安心だ。それじゃー我々は…」
おじさんX「フフフ…そうだね…『役得』を楽しむとしよう…」

『おじさんX』は突然、黒いコートを脱ぎ出すと、

おじさんX「こいつらは捕虜だーッ!『尋問』を開始するッ!」

その下からは『ナチス親衛隊』の将校服が飛び出して来たッ!
手には如何にも極悪な鞭を一振り下げているッ!

64 名前:『超電磁砲編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 02:14:08.66 ID:RmYWafA0
おじさんX「それじゃあ君達…おじさん達と一緒に『遊んで』もらうよ…フフフ」
西戸「アハハハハハハハハーッ!」

佐天「(やばい…こいつらマジでやばいッ!)」

佐天は西戸の手の中で真っ青になっていた。
コイツラ、その『スタンド』も恐ろしいが、真に恐ろしいのはその『人格』ッ!
こいつらは…こいつらは…

佐天「(正真正銘の変態だッ!)」



『佐天涙子』『初春飾利』―――『西戸』『おじさんX』と交戦開始ッ!



  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘


65 名前:おまけ ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 02:14:49.78 ID:RmYWafA0
・現状まとめ←New!

音石明は、『学園都市』で『11人』の人間を『矢』で刺した。
それをまとめると以下の如し

☆本体名:スタンド名

・佐天涙子:ジャンピン・ジャック・フラッシュ
・蛇谷次雄:リンプ・ビズキット
・『警備員』の西戸:グーグー・ドールズ
・浜面仕上:発現済み(現状では詳細不明)
・そばかすの少年(マナブ):『取り立て人』マリリン・マンソン
・『所長』こと『おじさんX』:ヨーヨーマッ
・???:???
・???:???
・???:???
・???:???
・上条当麻:発現せず

66 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 02:16:55.25 ID:x88hwh2o
おじさんXは誰だ
バオー来訪者にそれっぽいのがいた記憶が・・・・

69 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 02:20:17.70 ID:RmYWafA0
>>66
ビーティーのキャラです。
ビーティー第4話に出て来たコスプレしたサディストのおじさんです。


109 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 19:26:08.16 ID:4oCCcr60
読み返してて気がついたんだが上条さんが神裂を拾って家に帰ったのが21日午後6時で、
オエコモバとかと戦った後病院で目が覚めたのが21日午後5時半になってるのはなんなんだ

112 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/23(木) 19:44:14.89 ID:AQgm1sUo
>>109
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
一時間巻き戻る

この現象に心当たりはないか?

113 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/23(木) 19:58:24.86 ID:RmYWafA0
>>109

  ( ゚д゚) 
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
  \/    /
     ̄ ̄ ̄
 
  ( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
  \/    /
     ̄ ̄ ̄

やっちまったーッ!こんな初歩的なミスに何で今まで気付かなかった!
こりゃ、『超電磁砲編』の7月23日以降の日付を、
そのまま1日ずらして整合性をとるしか…ナンテコッタイ/(^o^)\

修正済みの正しい時系列はこちら。


7月13日―音石侵入

7月19日―承太郎一行、学園都市に到着
7月20日―ディアボロ来訪
7月21日―インデックス来訪、VSエージェント戦、佐天さんが音石に『矢』で刺される
7月22日―上条さん、怪我の昏睡より覚醒
7月23日―インデックスの『首輪が外れる』
7月24日―ステイル、神裂はイギリスに帰還、上条さん、音石に『矢』で刺される。
     ―美琴、佐天さんに襲われる。その後、美琴一行、承太郎一行と合流
7月25日―美琴・仗助、上条さんと接触
     ―黒子・億泰・噴上、蛇谷と交戦開始
     ―承太郎とディアボロ接触、その後『ヨーヨーマッ』と遭遇戦
     ―佐天さん・初春が、変態二人に襲われる←今ココ

174 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:10:54.58 ID:SJngnF20

蛇谷「ぶぎゃぁぁぁぁぁぁっ!」

蛇谷が、白井のローリングソバットを喰らって吹き飛んで行く。
体重のさして重く無い白井だが、『空間移動』を駆使した4次元的戦闘機動は、
正にルチャリブレ的空中殺法の小宇宙と言えようッ!

噴上「!…よ~し…臭いが消えてくぜぇ…」
白井「全く…梃子摺らせてくれましたわね」

余りにも見事に白井のソバットが極まった為か、蛇谷は殆ど一撃で失神している。
『本体』が意識を失った為か、白井や噴上の周辺にいた透明な鼠の『ゾンビ』は、
瞬く間に風化し、消滅していく。
一時はどうなるものかと思ったが、思いの他、あっけなく決着はついた。


『鼠のゾンビ』の集団に襲われた時、白井は即座に地の利の不利を悟り、
億泰、噴上の二人を連れてのテレポート脱出を考えたが、

白井「(…『重すぎる』ッ!?)」

白井のテレポート可能な限界重量は『130.7kg』であり、
痩せ形の噴上は兎も角、背も高く体格も大きく、なにより『重い』億泰を含めれば、限界値を突破してしまう。

そんな白井の焦りを、表情から察したのか、
億泰が、白井、噴上の体をそれそれ掴むと、

億泰「そう言えば、あんまり重たい物は『跳ばせ無い』って言ってたな~だがよー」
億泰「『問題』は『無い』ッ!二人とも俺の体に捕まりなぁぁ~」

二人を自分の体に掴み寄せつつ、
自身の『スタンド』、『ザ・ハンド』を顕現させる。
そしてッ!

億泰「『空間』を『削り取る』ッ!」

175 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:13:53.36 ID:1E.tnNco
もうやられたwwwwww

176 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:14:15.08 ID:yckql4I0
蛇谷がいきなりやられてて吹いたwwwwww

178 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:15:04.25 ID:j1PE1Eso
あ、ありのまま起こったことを話すぜ!
『始まったと思ったら既に終わっていた』
何をいっているのか(ry

179 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:15:57.77 ID:1E.tnNco
一瞬作者どこか抜かしたかと思って探してしまったじゃねえかww

180 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:16:43.77 ID:SJngnF20
『ザ・ハンド』の右手はこの世のあらゆるものを削り取る。
それは『空間』とて例外ではないッ!

億泰「そらそらそらそら~ッ!」

ガオンッ!ガオンッ!ガオンッ!ガオンッ!

『空間』が『削りととられ』、すると~『瞬間移動』ってヤツさぁ~。
連続で空中を『削り取れ』ば、それは疑似的な『空中浮遊』である。

3人の肉体は『コマ落とし』のような奇怪な軌跡を描きつつ、
廃墟ビルの二階へと昇り切った。

白井「…つくづく何でもありですわね、『スタンド使い』と言う物は…」
噴上「いや~…コイツの『スタンド』が特別恐ろしいってのはあるぜ~ホンタイハアホダケド」

一先ず窮地を脱したらしく、噴上は顎先の汗をぬぐうが、
直ぐに、階下の『群れ』がこちらに移動し始めたのを『嗅ぎ』つける。

噴上「まだ来やがるぞ~…こりゃ厄介な敵だぜぇ~」
億泰「でもよ~問題は無ェぜェ~いくらネズミとは言えよぉ~『群れ』単位で操る『スタンド』なら…」
億泰「『スタンド』のパワーから考えても、本体はそう遠くにはいねぇだろ」
白井「この廃墟ビルの中、ですか?」
噴上「たぶんだな、そうだな~…人一人分の『臭い』がこのビルの奥からプンプンしやがるぜぇ~」

噴上のその言葉に、白井はニヤリと強気に嗤う。

白井「正確な位置、わかりまして?」
噴上「もっと近づけば、もっと正確に解るぜぇ~」
白井「ならば問題はありませんわね」

白井「敵も不幸な方ですこと…よりによって『猟犬』並みの鼻の『レーダー』を持つ貴方と」
白井「どんな敵にも自在に間合いを詰められる私や、虹村さんを同時に敵にまわしてしまうなんて…」

そこから先は、決着まで然程時間は掛らなかった。
噴上の『鼻』で蛇村の位置を索敵し、白井がその傍までテレポートで『跳ぶ』。

億泰は『ネズミ』に対する『囮役』を兼ねつつ、後から二人を追う。

廃墟内部に隠れていた蛇谷は直ぐに捕捉され、
敢え無く白井の空中殺法の餌食となったのであった。

181 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:24:39.24 ID:SJngnF20
億泰「しかし何でこのヤローはいきなり俺達を襲ってきたんだぁ?ウラミを買った覚えなんてねーぞ~?」
噴上「『目覚めたて』の『スタンド使い』にありがちな暴走じゃねーの?オレモソンナカンジダッタシ」
白井「いえ…そのようでは無いみたいですわ」

意識を失った蛇谷の服を弄っていた白井が、ポケットから何かを探し当てる。
探し当てたソレを、億泰と噴上の二人に見せた。

億泰「おいおい、こりゃ~」
噴上「何でコイツがこんなモン持ってんだ~」

二人は『ソレ』に驚いた顔をする。
それも訳は無いだろう。何せそれは…

白井「まずい事になりましたわ…お姉さまは大丈夫でしょうけど…」
白井「佐天さんや初春が危ないやもしれません…」

仗助、億泰、噴上、そして承太郎の『顔写真』だったのである。
そして、白井の悪い予感は当たり、既に、
承太郎一行もまた、『敵』の襲撃を受けていたッ!

182 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:24:49.10 ID:1E.tnNco
相手が悪すぎたなwwwwww

183 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:33:16.83 ID:SJngnF20
承太郎「『スタープラチナ』ァッ!」

承太郎は自身へと飛来する『ソレ』を残さず、
『スタープラチナ』の神速の拳で叩き落とす。
バチンと空中で弾け飛んだ『ソレ』は、
夏であれば日本中何処であっても珍しくは無い『蚊』であった。

承太郎「このチンケな『蚊』を操るのがテメェの『能力』か…」

承太郎は、
目の前で何やらヘラヘラ得体の知れない笑みを浮かべている『ヨーヨーマッ』を睨みつける。
今しがた彼が叩き潰した『蚊』は、この『ヨーヨーマッ』の口から溢れ出て来た代物だ。

ヨーヨーマッ「いえ、旦那様…ご自身の拳をご覧ください…」
承太郎「何…ッ!?」

言われて承太郎が自身の拳を見れば、手の甲の表皮が溶けて、
所々穴さえ空いている。まるで、強いアルカリ性の劇薬で溶けた様になっているのだ。
それでいて、全く痛みが無いのが実に不気味だ。


185 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:42:59.63 ID:SJngnF20
承太郎「………」

顔をしかめながら、自身の方へ新たに飛んできた『蚊』を、
今度は殺さずに『スタンド』の指先で掴み取ると、
ゆっくり、ブジュリと指先で摺り潰す。
『蚊』が体内にため込んでいた『ナニカ』が飛び出し、
承太郎の指先を、手の甲と同様に溶かしてしまう。

どうやら『蚊』自体が問題なのではなく、
『蚊』の体内に詰められた『ナニカ』、
恐らくは『ヨーヨーマッ』の『体液』なり『ヨダレ』なりが、
承太郎の体を溶かしているらしい。
『蚊』が溶けていない所を見ると、ある程度対象を限定できるのか、
それとも、『蚊』が例外なのか…少なくとも、

承太郎「…やれやれだな」

自分とは著しく相性の悪い敵で有る事は確かなようだ。

186 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:54:41.24 ID:SJngnF20
承太郎の『スタープラチナ』は、真っ正面から戦えば、
大概の『スタンド』は正面から策も技も無しに粉砕できる『パワー』と『スピード』、
そして『奥の手』の『時間停止』すら備えた正に『無敵のスタンド』。
しかし、『無敵』というのはあくまでその恐るべき『力』に対する修飾に過ぎず、
実際は『無敵』な訳ではない。

昔、『DIO』が親友のさる『神父』に送った『言葉』がある。
曰く、『スタンドに強弱は無い』。

後に、自身の『スタンド』を『最強』だと承太郎一行に豪語していた『DIO』だから、
この言葉も『自分のスタンドを除けば』という但し書きがつくのだろうが、
この『DIO』の言葉は、実に『真実』を表していると言っていい。

かほど強力な『スタープラチナ』が有りながら、
承太郎が苦戦を強いられた『敵スタンド』は少なくない。
『アクア・ネックレス』『シアーハートアタック』『ラット』…

こららの『スタンド』が、『スタープラチナ』を凌ぐ『パワー』や『スピード』を持っていた訳ではない。
ただ、その『特性』が、『スタープラチナ』では如何ともし難い代物だっただけである。

『赤子の手を捻るパワー』も無い『スタンド』が、
『人体を紙の如く引き裂くパワー』の『スタンド』に打ち勝つ。

それが『スタンド戦』の恐ろしい所。
全ては『相性』。強い『スタンド』など無い。強い『スタンド使い』が居るだけである。


187 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 21:56:23.52 ID:XkSXOWMo
おまけに承太郎は有名人ときたもんだ

191 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 22:05:29.51 ID:SJngnF20
『スタープラチナ』の拳に耐える、『柔らかい肉体』を持ち、
『スタープラチナ』では防ぎ様の無い攻撃手段を持つ『ヨーヨーマッ』…

承太郎は、若き日々に『DIO』との戦いの過程で対峙した、
自称『ハンサム顔』の『スタンド使い』の事を思い出した。

奴も、真っ正面から攻撃では一切倒す手段が無く、
何とか『本体』を露出させてから直接ブン殴って倒した訳だが…

承太郎「…テメェの『本体』はこの近くにはいねぇみたいだな」
ヨーヨーマッ「はい、旦那様…私は『完全自律』の『遠隔自動操縦型スタンド』…」
ヨーヨーマッ「『本体』からどれだけ離れても、一向に問題はありません」
ヨーヨーマッ「私の『本体』は…承太郎さま、貴方を『標的』として設定されました。故に…」

『ヨーヨーマッ』は品の無い表情で、不敵に笑う。

ヨーヨーマッ「何処までも『追跡』して『始末』させて頂きます…」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …



193 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 22:18:38.57 ID:SJngnF20
ディアボロ「………」

ディアボロは静かに対峙する承太郎と『ヨーヨーマッ』を静かに見ていた。
いや、見ているしかなかったと言うのが正確だ。

今のディアボロには『スタンド』を顕現出来ない。
『スタンド』を出すには、『30分』かけて『元の体』に戻らねばならないのだ。

ディアボロ「(『キング・クリムゾン』が出せても何か出来るかは怪しいか…)」

いくら弱体化したとは言え『キング・クリムゾン』はやはり強力な『スタンド』である。
しかし、この『ヨーヨーマッ』、あの『スタープラチナ』のパワーでも斃せないと来ている。
自分の『キング・クリムゾン』のパワーは『スタープラチナ』よりも下であろうし、
だとすれば、出来ることなど何も無い。
『時を飛ばせ』ば、『ヨーヨーマッ』を回避する事は可能だろうが、
此方からの攻撃手段が無い以上、単なる『千日手』になるだけだ。

ディアボロ「(ブチャラティーチームの連中なら何とかするんだろうが…)」

『記録再生能力』を持つアバッキオの『ムーディーブルース』、
『索敵能力』を持つナランチャの『エアロスミス』やミスタの『セックスピストルズ』、
そして、あの糞忌々しいジョルノ・ジョバーナも『新生物』を使った『追跡』が出来た筈だ。

しかし、ディアボロにも承太郎にも『索敵能力』はおろか『追跡能力』も無い。
こういうタイプの『スタンド』には、『防御』は出来ても『攻撃』が出来ない。


194 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 22:22:43.49 ID:XkSXOWMo
どうすんだよこいつ……
荒木ならどんな攻略法を出すんだ

196 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 22:26:47.21 ID:6fDhFBA0
アナスイみたいにカエル埋め込めんで乗っかりてー状態にすることもできないしな

198 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 22:30:23.99 ID:SJngnF20
承太郎「(こういう時に『ジジイ』のヤツが居ればな…)」

承太郎も、ディアボロと同じような事を考えていた。
『ジジイ』事、『ジョセフ・ジョースター』の『ハーミットパープル』ならば、
『念写』によって敵の『本体』の位置を割り出す事が出来ただろう。

白井や億泰と行動中の噴上の『ハイウェイ・スター』でも、
『臭い』を辿って『本体』を捕捉出来たかもしれない。

しかし、無い物ねだりをしても仕方が無い。
傍らの少年は敵か味方かも解らない以上、自分一人でどうにかするしかない。

ヨーヨーマッ「どうなされます、旦那様…お逃げになりますか?」

得意げな表情の『ヨーヨーマッ』に、承太郎は意外な返事を返した。

承太郎「ああ、そうさてもらう」
ディアボロ「!」
ヨーヨーマッ「へ!?」
承太郎「ただし…」

ジョースター家の伝統的戦法…それは『逃げる』ッ!
しかしジョースター家の人間は…

承太郎「テメーを『細切れ』にしてからだ」

『置き土産』を忘れないッ!

承太郎「『 ス タ ー プ ラ チ ナ ・ ザ ・ ワ ー ル ド 』ッ!」



211 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:02:04.24 ID:SJngnF20

瞬間、承太郎の『肉体』と『精神』は、
驚異的スピードで『光の速さ』をブッチぎり、『時の止まった世界』へと突入する。
そこでは、憎たらしい『ヨーヨーマッ』もアホ面のまま動きを止めている。

承太郎「一先ず、テメーを『細切れ』にして、動きを止めさせてもらう」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァーーッ!」

『スタンド』の拳のラッシュが、『ヨーヨーマッ』のブヨブヨの体をグチャグチャに粉砕し、
続けて『スタンド』の手刀のラッシュが、ゲル状の『ヨーヨーマッ』をさらにみじん切りにする。
その間、実に『2秒』ッ!

承太郎「そして『時は動きだす』…」
ヨーヨーマッ「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ディアボロ「!」

『ヨーヨーマッ』は何が起こったか理解すら出来ずバラバラに飛び散って、
ディアボロは、噂に聞いていた『時間停止』を初めて目の当たりにし、その威力に戦慄していた。



214 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:14:09.31 ID:SJngnF20
ディアボロ「(噂では聞いていたが…恐るべき威力だ…)」
ディアボロ「(『エピタフ』で先読みして『時を飛ばす』ぐらいしか防ぎようが無いな…)」

自分の『時間を吹き飛ばす能力』とどちらが上か、と問われれば答えようが無いが、
少なくとも全盛期の自分とすら互角と言っていい恐るべき『スタンド』である。
やはり『空条承太郎』…『伝説』に違わぬ『スタンド使い』ッ!

ディアボロ「(やはりこの男…敵には回せんな…上手く『味方』に付けねば…)」
承太郎「オイ、そこの少年」
ディアボロ「!」

細かい肉片に裁断されながらも、手榴弾にバラバラにされたストレイツォの如く、
肉片が集合するようにして『再生・復元』していく『ヨーヨーマッ』から目を離せば、
承太郎が鷹の様に鋭い目でこちらを見ている。ただし、瞳に敵意の色は見えない。

承太郎「テメェが何処の誰なのか…何で俺達を尾行していたのか…それは知らねぇが」
承太郎「今の所、テメェは敵じゃ無いみたいだな…だから一応言っといてやるが」
承太郎「俺はこれから『コイツ』から逃げつつ、『コイツ』の本体を探しだして叩く」
承太郎「巻き込まれたく無いなら…今の内にとっとと逃げな」

そう言い捨てると、承太郎は即座にこの場から走って離れ始める。
ディアボロは暫時、その背中を見ていたが、直ぐに決断し、承太郎の後を追う。

224 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:29:48.71 ID:SJngnF20
承太郎「どういうつもりだ…」
ディアボロ「…俺もあの『ヨーヨーマッ』が誰の『スタンド』なのか…」
ディアボロ「誰の差し金でアンタを狙ってるのかなんて知らない…」
ディアボロ「だが、解る事もある…アンタ…『矢の男』を追ってるんだろう?『空条承太郎』…」
承太郎「(!…この小僧、やはり俺の名を…)」

承太郎はその『スタンド使い』界隈での『有名さ』故に、一方的に知られていると言う事が多いが、
やはりこの少年も、自分を『空条承太郎』知って尾行していたらしい。
しかし、この少年、何と言った?『矢の男』だと。

承太郎「オマエ…音石について何か知ってるのか?」
ディアボロ「『オトイシ』?…『矢の男』とはそういう名前なのか?」
承太郎「(音石については知らない…個人的に音石を追ってる『学園都市』の『スタンド使い』か?)」
承太郎「(しかし…俺の事を知ってるとなると、今日昨日『スタンド使い』になったって訳じゃ無ぇみたいだが…)」

自身の隣を走る少年の『立ち位置』が承太郎にはいまいち理解できない。
この『学園都市』には『スタンド使い』は今まではいなかった筈だが、
密かに隠れ住んでいたのだろうか。

ディアボロ「俺は故あって『学園都市』に住んでいた『スタンド使い』だが…」
ディアボロ「俺の『友人』が『矢の男』に射られた…俺はその落とし前をつけなきゃならない」

226 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:33:36.32 ID:zdU6DvI0
ボスかっけぇ…

228 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:34:16.10 ID:5QMsnIso
ボスが少しずつ成長している……

231 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:44:55.51 ID:SJngnF20
承太郎の不審の表情を読み、
ディアボロは嘘と真実を半々にしながら自分の立場を告げる。
元々、一人で『矢の男』を追うには無理があった。
誰かしら『協力者』が欲しかった所であり、
その『協力者』が『矢の男』について知っていて、
それが『最強のスタンド使い』の『空条承太郎』だとすれば、最早言う事は無い。
ここで『協力』して『恩』を売って置くのもいいだろう。

承太郎「事情は解った…疑う理由もねぇから、一先ず信じよう」
承太郎「そこでだ…いきなりで悪いんだが、お前の『スタンド』で『アイツ』をどうにかするなり…」
承太郎「『本体』探しだすなり出来ないか?」
ディアボロ「残念ながら、俺の『スタンド』は非力でな…この状況では全く役に立ちそうも無い」

実際は今は『スタンド』が出せないだけなのだが、
説明するのも面倒なので、取り敢えず『そういう事』にしておく。

ディアボロ「だが、『30分』ほど待ってくれれば、知り合いの『スタンド使い』を連れて来れる」
承太郎「ソイツは役に立ちそうなのか?」
ディアボロ「立つ。少なくとも、あの『ヨーヨーマッ』の足止めぐらいは出来る」
承太郎「解った…そっちはそっちで任せ…いや待て」

承太郎が不意に何かに気がついた表情をして、
コートの内から携帯電話を取り出し、何処かに掛けるが…

承太郎「やはり通じねぇか…クソ…」

237 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:58:58.29 ID:SJngnF20
承太郎が掛けたのは、佐天涙子の携帯電話にである。
自分が襲撃されたからもしかすればと思えば、やはり通じない。

承太郎「予定変更だ…お前と、お前の知り合いの『スタンド使い』に、頼みたい事が出来た」
承太郎「『初春飾利』と『佐天涙子』…花飾りを頭に乗せた少女と、ライダースーツを着た少女だ」
承太郎「この二人を探しだして守ってやって欲しい…俺の『仲間』で、まだこの辺りにいる筈だ」
承太郎「恐らく…俺と同様に、『スタンド使い』に襲われている」

佐天の方は『スタンド使い』とは言え、まだ『成り立て』で実戦経験も殆ど無いに等しい。
敵の『スタンド使い』に突然襲われ、苦戦しているは必至だ。

ディアボロ「お前はどうする?」
承太郎「俺の方は俺の方で何とかする…頼んだぞ」
ディアボロ「了解した…その『依頼』承ろう」

『仲間』を守ったとなれば、『信頼』を得る事も出来よう。
だとすれば、吝かでは無い。故に、上の如く答えて、ディアボロは承太郎と別れ様とするが、

承太郎「待て、お前の名前は何だ?」

そう言った承太郎に引き留められる。
立ち止まったディアボロは一瞬逡巡すれば振り返り、

ディアボロ「『ヴィネガー・ドッピオ』だ」

そう名乗って承太郎と別れたのであった。
『初春飾利』と『佐天涙子』…この二人を探す為に。

244 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(土) 00:14:06.42 ID:sPkL9yg0
承太郎「やれやれ…仗助のヤツに連絡を取っておくか」

『ヨーヨーマッ』の『本体』を探すのであれば、
『ハイウェイ・スター』の噴上裕也に連絡を取りたい所だが、
彼は白井・億泰と一緒に、ここからは遠く離れた『第一〇学区』に行っている筈だ。
援護を頼むにも、距離が離れすぎているし、彼らは彼らで別の『敵』に襲われてるかもしれない。

その点、仗助・御坂の二人は、一人目の接触対象が御坂の知り合い、
二人目も、学園都市の治安組織である『警備員(アンチスキル)』、
仗助は信頼できる『スタンド使い』、御坂は『超電磁砲』の異名を戴く『超能力者』、
接触対象者も危険性が少なく、本人達も強力な戦闘力を持つ。

加えて、仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』は自分の『スタープラチナ』と違って搦め手にも対抗できる。
彼らの組は、襲撃されていない、もしくは襲撃されても自力で撃退できている可能性が高い。
故に連絡を取って援護を頼もうと思ったのだが…

ヨーヨーマッ「『助け』を呼ばれますか?旦那様」
承太郎「…やれやれだぜ」

予想以上に機敏なヤツだったらしい。
先回りするように、目の前の路地裏から、
何時の間にか追いついた『ヨーヨーマッ』が姿を現していた。

255 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(土) 00:31:37.34 ID:sPkL9yg0
おじさんX「このスパイがぁーッ!偽『風紀委員』なんだろうッ!とっとと正体を白状したらどうだーッ!」
初春「違いま…きゃぁっ!?イタイ…痛いです…」
おじさんX「ウハハハハハーッ!痛いかぁ!泣いてくれて構わんぞぉーっ!ウハハッ!」

後ろ手に手錠を掛けられた初春は、全身を隈なく鞭で叩かれ、
制服はあちこちが避け、裂傷と蚯蚓腫れで無残なありさまとなっている。

殴っているのは、すっかり軍人気取りの『おじさんX』である。
その傍らで、ニヤニヤ笑いながら西戸はガムをクチャクチャ噛んでいたが、
足元のボストンバッグから何かを取りだすと、

西戸「コイツはなぁ~昔中世ヨーロッパで使われていた『猫の鞭』と言ってなあ」
西戸「コイツで殴られると、皮はおろか肉が抉れて骨が見えちまい…」
西戸「殴られた奴は余りの痛みにショック死しちまんだとよー」

西戸の手の内にあるのは、9本の荒縄を束ねた鞭で、
9本それぞれの荒縄の先端には『星』と呼ばれる小さな金属の塊が取りつけられている。
実際に、多くの『罪人』達を実際に『拷問死』させた忌わしい『処刑道具』だ。

西戸「お前もそうされたいかーッ!」

そう叫ぶと、西戸は『猫の鞭』で思い切り隣の路地裏の壁を殴った。
鞭の先が空気を先、バチィンと凄まじい音が鳴り響く。


256 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:38:48.88 ID:.VxZHK6o
女子中学生になんてことを・・・・・

257 名前:Are you enjoying the time of eve?[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 00:39:19.84 ID:KXXfESA0
あの「初春」が鞭で打たれるっていう「展開」…なんていうか……
その…下品なんですが…フフ………… 勃起……しちゃいましてね…

261 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(土) 00:46:13.09 ID:sPkL9yg0
初春「ヒィ…ヒィ…」

初春とて伊達に『風紀委員』をやっていた訳では無く、
前線要員では無いとは言え、それなりに『荒事』には慣れていたつもりであった。
しかし、今の初春は年相応のただの少女であり、痛みと恐怖に縮こまっていた。
無理も無い。彼女が今まで対峙してきた相手には、暴走した能力者、
武装したスキルアウト、銀行強盗や路地裏のチンピラはいても、
変態サディストのキ○ガイ二人組など居なかったのだから。

怯える初春の隣に、彼女の『親友』にして心の支えたる佐天涙子は今はいない。
では、どこにいるのかと言えば。

佐天「くそぉぉぉぉッ!ここからだせぇぇぇぇッ!」

西戸の背後に置かれた、プラスチック製の水槽。
その中に、小さくされた佐天涙子は閉じ込められていた。
同じ水槽には、蜘蛛や鼠がぎっしり詰められて、
佐天を喰わんと絶えず襲いかかっている。

264 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(土) 01:00:54.54 ID:sPkL9yg0

西戸「アハハハハハハーッ!精々叫んでろ小娘ェーッ!」
西戸「テメェの力じゃどうあがいたって、そこからは出れねーッ!」
西戸「絶望ォーーーに身をよじれィ虫けらどもォオオーーーッ!!」
西戸「アハハハハハハーッ!」

西戸は『警備員』の一員であり、『学園都市』の警備状況当然詳しい。
この路地裏が、警備上の『死角』で有る事も、良く知っている。
つまり、今、このキ○ガイ2人を止められる人間は、近くには居ないと言う事だ。
(実際は、『さかしまの魔法使い』がある方法で『学園都市』全域を死角なく監視しているのだが)
(無論、下っ端『警備員』にして『教員』なだけの西戸はそんな事知らない)

初春「…いんですか」
西戸「んーッ!?」
おじさんX「何か言ったかい、お嬢ちゃん」

初春「恥ずかしくないんですかッ!」

恐怖に震えながらも、全身を覆う傷の痛みに苛まれながらも、
初春は確固たる意志を以て二人を睨み、叫ぶ。

初春「貴方は『警備員』なんでしょうッ!こんな事して恥ずかしく無いんですかっ!?」
西戸「やかましいぞーッ!クソガキィーッ!」

バチィィィィィン!

初春「ヒィッ!?」

西戸が、壁を思いっきり『猫の鞭』で叩いたのだ。
初春を直接叩かないのは、無論温情などでは無く、
これで本気で殴ると殺してしまって、長く『楽しめない』からである。


266 名前:Are you enjoying the time of eve?[] 投稿日:2010/12/25(土) 01:05:48.85 ID:KzJK02E0
荒木のキャラに説教効きそうにないなぁ・・

267 名前:Are you enjoying the time of eve?[] 投稿日:2010/12/25(土) 01:06:40.56 ID:8Ljv8pc0
そりゃあサイコパスの集まりだし

276 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(土) 01:11:27.57 ID:sPkL9yg0
西戸「そもそもテメェら学生どもは生意気なんだよーッ!」
西戸「こっちが命がけで助けてやっても、助けてもらって当然って顔しやがって」
西戸「『風紀委員』ってのも気に喰わねーぜ。ガキがイイ気になりやがって」
西戸「俺はずっーとイラついてたんだ。だからスカッとしてやる。テメェらを嬲ってスカッとしてやる」
西戸「俺はこの学区の影の支配者だーッ!逆らう奴は許さねぇーッ!」

おじさんX「私の方は別に彼ほど生徒にいらついてる訳じゃないんだけどね…」
おじさんX「ただね…正直、犬や猫が相手なのは飽きてしまってね…」
おじさんX「君たちみたいな『遊び相手』が欲しかったのさ…フフフ」

西戸は理不尽な怒りを爆発させ、
『おじさんX』はニタニタと性癖も丸出しに下卑た表情を浮かべる。
初春は理解した。この世には、本当にどうしようもない大人って奴がいて、
コイツらそれなのだと理解した。

おじさんX「それにしても良い商売だよ。私達は好きなだけ楽しんで、しかも莫大な報酬もあるんだからね…」
西戸「おい、『所長』…その事は…」
おじさんX「フフフ…話したって問題あるまい…どうせこの子達は死ぬんだから」

282 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 01:25:04.99 ID:sPkL9yg0
初春「…『音石明』に雇われたんですか…?」
おじさんX「オトイシ…?男みたいな名前だが、あの『女』そんな名前だったのか」
初春「『女』…?」

初春は、『おじさんX』の言葉に眉をひそめた。
こいつらを雇う可能性のある人間は、追跡されている『音石明』の筈だが、
『音石明』は言うまでも無く『男』だ。それが『女』?

おじさんX「フフフ…冥土の土産に教えてあげよう…」
おじさんX「一昨日の話さ…白衣に眼の下に隈を作った女が私達の所に来てね…」
おじさんX「ありゃ何処かの研究員だと思うが…とある『4人組』とその仲間を『再起不能』にして欲しいと言うんだよ」

『4人組』とは言うまでも無く、『東方仗助』『虹村億泰』『噴上裕也』『空条承太郎』の事だ。

おじさんX「今ごろ、私の『スタンド』が『空条承太郎』を始末している事だろう」
おじさんX「本当は『再起不能』で止めてくれと言われたんだが、知ったこっちゃない…」
おじさんX「殺すのも『再起不能』も同じようなものだろう…フフフ」


283 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 01:37:31.13 ID:sPkL9yg0
おじさんX「報酬を貰ったら、あの女も『矢の男』も『始末』する…」
おじさんX「これで、私達が『スタンド使い』と知る者はいなくなる」
西戸「気に食わねぇガキは…俺の『グーグー・ドールズ』で小さくすれば、誰にも気づかれず誘拐できる…」
おじさんX「感付いた奴がいても…私の『ヨーヨーマッ』で簡単に『暗殺』できる」

西戸「俺達コンビは無敵だッ!誰も逆らうことは出来ねーッ!」
おじさんX「ウハハハハハハーッ!君達もここで人知れず死ぬのだーッ!」

ディアボロ「成程…『下っ端のカス』が考えそうな事だ…」

西戸「!」
おじさんX「!」
初春「!」
佐天「!」

誰も来ない筈の路地裏に、見知らぬ男の声が響く。
西戸、おじさんXは不埒な来訪者を睨みつけ、
初春は予想もしなかった助けに顔を輝かせ、
佐天すら、一旦水槽の生き物たちと格闘を止めて、男の方を見た。

男はピンクの長髪をし、サマーセータにジーパンと言う恰好だった。
年の頃は、30の半ばか、それを過ぎたあたりだろう。
何とも言えない、独特の風格がある男だった。

286 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 01:40:08.19 ID:KdOklxMo
ボスキター!

290 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 01:48:31.00 ID:sPkL9yg0
おじさんX「何者だキサマーッ!名前と所属を名乗れーッ!」
ディアボロ「『初春飾利』だな…『佐天涙子』はどうした?」
おじさんX「キサマーッ!私を無視する気かーッ!」

『おじさんX』を無視し、初春に語りかけるディアボロに、
『おじさんX』は逆上、右手の鞭でディアボロに殴りかかるが、

ディアボロ「いつも寄ってくる…こんなアホが…」
ディアボロ「この世は本当にアホだらけなのか」

ディアボロはひょい、と身を屈めると、
最低限の動作で『おじさんX』の鞭を回避し、

ボコォッ!

おじさんX「ガボォォォッ!?」
ディアボロ「悪いが貴様の様なアホには…」

身を起こしつつの顔面フック一閃。
そしてッ!このままッ!!親指を!こいつの!
目の中に……つっこんで!

ディアボロ「容赦せんッ!」

殴りぬけるッ!

292 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 01:50:29.11 ID:KdOklxMo
ボスかっこよすぎるwwwwwwww

293 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 01:52:51.27 ID:KzJK02E0
グーグードールズ → 一人しか使えない
ヨーヨーマッ   → 承りの所に出張中

・・・詰んだな

294 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 01:53:17.04 ID:D3wHRHAo
ディアボロさんマジ帝王

298 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:02:01.61 ID:sPkL9yg0
おじさんX「ミギャァァァァァッ!?」
西戸「キサマァーッ!反抗する気かァーッ!『警備員』のこの俺にーッ!」

『おじさんX』は豚の様な悲鳴を挙げながら殴り飛ばされ、
西戸は『猫の鞭』を投げ捨てると、腰からチェーンを取り出して、
ディアボロへと暴走機関車の如く突進するッ!

単なる軍人気取りの『コスプレ野郎』に過ぎない『おじさんX』とは違い、
西戸は腐っても『警備員』。『大能力者』も相手取った事のあるベテランだっ!
肉弾戦では例えディアボロでも全く勝ち目は無いが、

ディアボロ「『 キ ン グ ・ ク リ ム ゾ ン 』ッ!」

ディアボロは『スタンド使い』だッ!
その傍らに、かつて『絶頂』に独り立った、『深紅の王』が顕現するッ!

西戸「(コイツ!?スタンド使いかッ!?)」

全く予期していなかった事態に、流石の西戸も足が止まる。

西戸「(『グーグー・ドールズ』を呼び戻さなくてはッ!)」

西戸の『グーグー・ドールズ』は対象者に『取り憑く』事で、
一人の人間を縮小し、自分の支配下に置く『スタンド』。
しかし、一度に取り憑けるのは一人のみ。
目の前のディアボロに取り憑かせるには、一旦佐天に取り憑いた状態を解除せねばならない。
その隙を見逃すディアボロではない。


303 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:14:55.15 ID:sPkL9yg0
ディアボロ「遅いッ!」
西戸「がべばッ!?」

西戸の顔面と腹を、『キング・クリムゾン』の1・2パンチが撃ち抜くッ!
弱体化したとはいえ、かつては人体を一撃で貫いていた『キング・クリムゾン』だッ!
その『パンチ力』は正に『ヘビー級』ッ!

ディアボロ「覚えておくがいい…コレが…」
西戸「ぐ…『グーグー・ドー…」
ディアボロ「 キ サ マ に 刻 む 『 墓 銘 碑 』 だ ッ ! 」

『キング・クリムゾン』が両の拳を構え、

ディアボロ「 エ ェ ェ ェ ェ ェ ピ タ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ フ ッ !」

 ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ォ ォ ォ ッ !

西戸「き ょ わ り ゅ う ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ッ !?」

渾身のスタンド拳のラッシュッ!
西戸の頑丈の体はサンドバックとなって、路地裏のゴミ箱の中へと吹っ飛んだッ!

ディアボロ「安心しろ…『墓銘碑』と言ったが、これは言葉のアヤだ…」
ディアボロ「『再起不能』で止めておいてやる…」


バ――――――z_______ン!


『警備員』の『西戸』―――スタンドのラッシュを受けて『再起不能(リタイヤ)』


304 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:15:15.23 ID:eTuHNVQ0
あーん!西戸様が再起不能(リタイヤ)だーッ!
警備員よいしょ本&西戸F.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…サディスト薄命だ…

・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代は冬眠補助だ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんな避妊もしない中年ごときに殺られるなんてっ!!
SBR勢と差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・

私はあのマジキチが(たとえ影の支配者気どりでもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
僕をチェーンで殴る気だああああああっ!!
>>1のカバッ!!え~ん・゚・(ノД`)・゚・

306 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:16:57.01 ID:KdOklxMo
ボスかっけえ・・・・・・!っていうか>>304何やってんだwwwwwwww

307 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:17:00.23 ID:KzJK02E0
>>304
わざわざ用意してたんかwwww

313 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:27:42.56 ID:sPkL9yg0
おじさんX「はぁはぁ…ちくしょぉぉぉぉ…クソガキがぁぁぁっ…」

西戸がディアボロの相手をしている隙に、
『おじさんX』はその場からコソコソと逃げ出していた。
といっても、本人はあくまで戦略的撤退のつもりだったが…

おじさんX「『ヨーヨーマッ』!私の所に戻れッ!『承太郎』なんてどうでもいいッ!」
おじさんX「早く戻れっ!どうしたッ!早く早く早くッ!」

『おじさんX』は自身の身を守らせるべく、必死に『ヨーヨーマッ』を呼び戻そうとしていたが、

おじさんX「何故だッ!?何故戻ってこないッ!?」

何故か『ヨーヨーマッ』は一向に戻ってこない。
さて、今、承太郎の元にいる筈の『ヨーヨーマッ』がどうなっていたかと言うと…


ヨーヨーマッ「あばばばばばばばばば」
仗助「これでイイんすかー承太郎さん」
承太郎「ああ…それでいい」
御坂「うわー…けっこうエグい事するのね~」
上条「(電撃で黒焦げにする人に言われましてもねー…)」

コンクリートブロックと『一体化』させられていた。


316 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:28:55.34 ID:eTuHNVQ0
クレDえっぐいwwwwwwwwwwwwww

317 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:31:35.90 ID:ExomCsAO
あれ?
ヨーヨーマッって一般人に目視できんの?

324 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:40:50.52 ID:sPkL9yg0
ヨーヨーマッって原作でも微妙に物質一体型っぽよね。
ボートのプロペラでダメージ受けてたし



承太郎からの連絡で、
彼の元に駆けつけたのは、
東方仗助、御坂美琴、そして『怪我がほぼ完治した』上条当麻である。

『ほぼ』と但し書きを入れたのは、
『右手部分の怪我』だけはどう頑張っても治らなかった為だ。
しかし、最も重症だった足の怪我が治り、上条はほぼ完全に『再起』を果たしていた。

上条「折角怪我を治してもらったし、恩返しがしたいと上条さん思うんですよね~」

御坂は最初強硬に反対したが、
紆余曲折あって、上条も『音石追跡隊』に参加したのである。

上条「(ディアボロだけに任してはおけねーしな)」

ディアボロ一人に任せて置くのは忍びない、と言うのが本音ではあったが。

さて、仗助一行が駆け付けた時、
承太郎は予想外の苦戦で体中穴だらけになっていたが、
仗助は『クレイジー・ダイヤモンド』で問題無く『治し』、
その上で厄介な『ヨーヨーマッ』を、
コンクリートブロックと『一体化』させて封じたのである。

御坂「うへー…キモチ悪い~」
インデックス「気味の悪い『使い魔(アガシオン)』なんだよ…」


物質と『一体化』した為か、
スタンドが見えない筈の御坂や、
何故か付いて来ていたインデックスにも視認出来ているらしい。


332 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 02:55:36.03 ID:sPkL9yg0
承太郎「やれやれ…トボケタ顔して恐ろしい『スタンド』だったぜ…」
仗助「承太郎さんがここまで苦戦させられたのも珍しーすっね」
仗助「まっ…もうこれで動けなーぜぇ~」
御坂「アンタ…間違っても『右手』で触んじゃないわよ」
上条「いやー…マサカ上条さんもそんな事しませんよー」
インデックス「……」ツンツン←近くにあった棒で突っついてる
ヨーヨーマッ「あばばばばばばばばばば」

さて、これで『ヨーヨーマッ』は無力化された訳だが、
そのころの『おじさんX』はどうなっていたかと言うと…

佐天「見ーつけたーッ!」
おじさんX「!…ヒィッ!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …!

『おじさんX』の背後に、
『満面の笑み』を浮かべた佐天涙子が立っていた。
西戸の『スタンド』の効果が消え、再び大きくなりつつ水槽を壊して抜け出してきたのだ。

おじさんX「あはははは…涙子ちゃんだっけ!?お、おじさんが悪かったよッ!だから謝るから許して…ね、ね!」
佐天「………」
おじさんX「ほ、ほら…おじさん、目からも血がダクダク出てるしさ…」
おじさんX「何故か『スタンド』も出せないし…もう戦う力も無いんだよ…そんな私に…と、トドメを刺したりなんか…」
佐天「…私さ」

佐天は顔を俯けながら語り始める。
その表情は影に成っていて、『おじさんX』からは良く見えない。


333 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 03:06:05.48 ID:sPkL9yg0

佐天「『誰かを傷つける』ような人間だしさ…」
佐天「だからさ…自分が傷つけられたとしても…その報いかなーって思うんだよね」
おじさんX「そ、そうなんだ…だったら私も助け…」
佐天「でもさー…アンタら初春を傷つけたよねー…何の罪の無い初春を…」

自分は『スタンド使い』で『加害者』だ。
だから、自分が『傷つく』の報いだし、巡った因果の応報だ。
しかし、初春は違う。彼女は何もしていない。
彼女はただの『少女』だった。
普通の人びとと同じに…家族を愛し、友を愛し、正義を愛する、
仕事に一生懸命ののただの少女だった。
その初春をッ!私の『親友』をッ!
コイツらは傷つけたッ!

佐天「こりゃ、絶対許せないよねー…だから、アンタは
佐天「 ブ チ こ ろ し か く て い ね ♪(はぁと)」

透き通るような綺麗な笑顔で、佐天涙子はそう宣言した。
『おじさんX』はヒィッと情けない声を出しながら逃げ出そうとして、

佐天「 オ ラ ァ ッ !」
おじさんX「ぎゃぴッ!?」

『スタンド』の拳で殴りぬけるッ!


335 名前:『超電磁砲編』:第6話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 03:18:23.38 ID:sPkL9yg0
佐天「いい…この拳は初春のぶん…」
佐天「顔面のどこかの骨がへし折れたみたいだけど…」
佐天「それは初春がアンタの顔をへし折ったと思え…」
佐天「そしてこれも…」

ゴキャッ!

おじさんX「けろっぴっ!?」
佐天「初春のぶんだッ!」

続けての左拳一閃。
『おじさんX』の歯が折れる音がした。

佐天「そして次のも初春のぶんだ…」
佐天「その次の次も。その次の次も次も。その次の次の次の次の…次の!次も!」

ゴバゴキドゴスッ!

おじさんX「たしゅけ…」
佐天「 初 春 の ぶ ん だ あ あ あ ーーーーーーーーーッ!」
佐天「これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!」

ドッギャァァァァンッ!

おじさんX「けたぱぁぁぁぁぁぁッ!?」

決着ゥゥーーーーーーーッ!!


『おじさんX』―――ぶちキレた佐天さん決着ゥゥ~ッ付けられて『再起不能(リタイヤ)』


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘



337 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 03:20:27.72 ID:hamdF2I0
佐天の兄貴ィ・・・

350 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 09:53:43.11 ID:zE75ZUAO
佐天「脱ぎたてのパンティあげちゃう!」

362 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 14:10:39.00 ID:ObThmEko
ちょっと不思議に思ったんだけど、グーグー・ドールズって、
グェスが矢の欠片で目覚めたスタンドじゃなかったっけ?

365 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 14:30:55.39 ID:sPkL9yg0
>>362
グェスは犠牲になったのだ…
本当は西戸はのスタンドもDISCスタンドのプラネット・ウェイブスの予定だったのですが、
ぶっちゃけこのスタンド、戦闘描写が死ぬほど書きにくい上に、
何か西戸の性格と違うな~と思ったので、グェスには犠牲になってもらいました
要するに、グェス存在抹消→西戸にスタンド移籍って訳です。

自分は6部のキャラもスタンドも大好きなんですが(ルールが無意味に複雑な辺りとか)、
6部キャラって設定的に出しにくいんですよね。殆ど囚人だし。
でも、徐倫御一行は機会を見て頑張って出します。

どうでもいいけど、当初のプロットの中には、フレンダがグーグーに覚醒して、
麦のんを監禁して飼育するってのもあったな~ボツになったけど


366 名前:MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 14:34:31.70 ID:wcCvjgM0
>どうでもいいけど、当初のプロットの中には、フレンダがグーグーに覚醒して、
>麦のんを監禁して飼育するってのもあったな~ボツになったけど

なぜボツにした…

399 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 21:33:09.08 ID:sPkL9yg0


音石「チッ…使え無い連中だぜ…クソが」

『おじさんX』が佐天涙子に殴り飛ばされる所を『視て』いた音石明は、そう毒づいた。
音石明の『スタンド』、『レッド・ホット・チリ・ペッパー』は『電気のスタンド』。
電流の流れを伝って電子機器の内部に潜み、その『機能』を有る程度自由に行使することが出来る。

『学園都市』は『監視社会』だ。
街のありとあらゆる所に『監視カメラ』が設置されおり、
それを通してこの街のほぼ全域を居ながらにして音石は視る事が出来るのだ。

???「どうやら…彼らは敗北したようだな」

意識を『スタンド』が自分自身に戻し、
音石が背後を振り返れば、デスクの上から此方を見ている足がグンバツの美人が一人。
軽くウェーブの掛った栗色の髪に、少し眠そうな半開きの眼、眼の下には不健康そうな隈がある。
研究者か医者か何かなのか、裾の長い白衣を身に纏っている。

実際、彼女は『研究者』であり、
今、音石が居るのは彼女の『研究所』の『個室』なのである。

彼女の名前は『木山春生』。
『AIM解析研究所』と言う研究機関に所属する、『学園都市』の一『研究者』であり、

木山「君の『追跡者』が『ココ』を嗅ぎつけるのも時間の問題のようだが、どうする?」
音石「ちょっと待てってッ!今、考えてんだよ~ッ!」

この『音石明』と、現在、一種の『同盟関係』を結んでいる人物だ。


400 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 21:45:22.08 ID:sPkL9yg0
木山「今、残っている君に協力的な『スタンド使い』は、私を含めて『3人』…」
木山「いや…正確には『2人』と…『君』を『1人』と呼んでいいものなのかな?」

今、木山の『個室』に居るのは、
音石と木山を除けば残りは『2人』。

音石が座っている長椅子の対面にちょこんと座っている、
小さなサイドポニーの可愛らしい少女が1人、
そして、壁にもたれかかって何やらドリンクをストローで飲んでいる女が1人、
以上計2人である。

『蛇谷次雄』『西戸』『おじさんX』とは、音石の代理の木山が金で雇っただけの関係だが、
この2人は木山の協力者であり、現状では音石の味方と言える人間だ。
『女』の方は『人間』と呼んでいいものか怪しい所だが。

木山「私の『目的』には是非とも君の協力が欲しい所だが…」
木山「現状の戦力では、君の『追跡者』を撃退するだけでも骨が折れそうだ…」

木山春生は『スタンド使い』である。
生来的な物ではなく、音石に『矢』で刺された事で発現した『成り立て』であり、
それが縁で音石と結びつき、音石の『学園都市』潜伏における大きな支援者となっていた。

403 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 21:52:27.22 ID:rKKtCbEo
FF!FFじゃないか!

405 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 21:53:40.61 ID:Iw9G6wso
嘘だ!FFがそんなことするわけがない!

409 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 21:57:53.87 ID:sPkL9yg0

木山「しかも間の悪い事に、君の『追跡者』の協力者に、私の方の『追跡者』もいるときた」
木山「これは…私の方もそろそろ動き始めなばならないかも知れないな」
音石「…この『ガキ』や、アンタの『スタンド』なら、連中を根こそぎ何とか出来るんじゃねーの?」

音石が、対面の『少女』を指さし、
少女はそれを受けて、俯いて少し身を震わせる。
あまり気の強い方では無い様だ。

木山「その子は協力者とは言え…極力前には出て欲しく無いんだ…」
木山「彼女はあくまで一学生だ…手を汚させる事はしたくない」
音石「そんな悠長な事言ってる場合かよ~っ!このままじゃ、アンタも俺も纏めてオジャンなんだぜ~!」
???「私が何とかしようか?」

今まで静かに黙っていた『女』が、ここで初めて口を開いた。
『女』で有るにも関わらず、どこか野太くて威厳を感じさせる声だった。

???「私なら手っ取り早く手駒を増やせるぞ」
???「手駒、と言うより『私』を増やす訳だが…」
???「数を揃えれば、その『追跡者』どもも何とか出来るだろう」


414 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:11:19.76 ID:sPkL9yg0
『女』に対し、木山は溜息をつきながら、言った。

木山「言った筈だぞ、『F・F』。余計な死人は出したくは無いと…」
木山「君の今の『体』に関しては止むを得なかった事とは言え…」
木山「君がこれ以上『体』を増やすって事は…」
木山「それだけの数の人間を殺して乗っ取ると言う事じゃないか」

木山に『F・F』と呼ばれた『女』は、
ストローから口を離しつつ、肩を竦めながら返事を返す。

F・F「この『学園都市』じゃ…毎日のように『スキルアウト』とか言う連中の『死体』や…」
F・F「裏でこそこそ何やらイカガワシイ事してる連中が『失敗』と言う『死骸』を作ってるじゃないか」
F・F「そこの音石がそれを探してきて、私が『乗っ取れば』済む話だ」
F・F「既に死んだ人間の体だ…誰も文句は言うまい」
木山「だからそう言う問題では…はぁ…」

木山は額に手をやりつつ再び溜息をついた。
この『F・F』と言う『女』は『人間』では無い。
では何物なのか?と言う事は後に語るとして、
『彼女』、あるいは『彼』はまだ生まれたばかりの存在であり、
『知性』はあっても『経験』や『思い出』がまだ殆ど無い。
故に、『倫理観』とかそういった概念も非常に薄いのだ。

415 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:13:07.88 ID:D3wHRHAo
ミサカか

416 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:16:47.57 ID:Iw9G6wso
ああ、忠誠心ばかり強かったころのFFか

417 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:18:22.78 ID:eTuHNVQ0
4巻時だね

418 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:28:54.28 ID:sPkL9yg0

木山「(まあいいさ…そう言う物は、これからゆっくりと教えていけばいいんだ)」
木山「(それにしても…)」

『F・F』が言っていた『失敗』…
『学園都市』の裏側で日々密かに行われている非道な『人体実験』の数々…
それらは、恐らく今日この時も、決して少なく無い数の『失敗』の『犠牲者』を生み出しているだろう。
かつて、『自分自身』がやってしまった事のように。

木山「…ッ」
F・F「?…どうした『先生』?体調が悪いのか?水でも飲むか?」
木山「いや…大丈夫だ。『体調』は、な」

『心』の方が、痛い。
きりきりと、ヤスリか何かで削り取られる様に痛い。
自分のせいで、自分を『先生』と呼び、愛し、信じてくれたあの子達が、
今も病室で冷たく横たわっているかと考えると、全身の血が逆流しそうになる。

木山「(これは『贖罪』だ…私がやらねばならない事だ)」

この音石が『学園都市』を訪れ、私に『スタンド』を身に着けさせたのは、
いかなる天の配剤なのかは知らないが、これは『チャンス』だ。
今の自分には『力』も『手段』もある。だから何としてもやり遂げなくてはならない。

木山「(何を犠牲にしたとしても…ッ!)」

侵入者『音石明』…お世辞にも褒められた人間では無い小悪党。
この男と組んだのも全ては『目的』の為。もう、後には引けない。

木山「(邪魔する者は、『閉じ込め』させてもらおう…私の『スタンド』でな…)」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




421 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:42:24.84 ID:sPkL9yg0
音石「………」

音石は、怖い顔をして黙りこくってしまった木山の横顔から眼を離すと、
自身の正面へと向き直った。
そこでは、相変わらず緊張した面持ちで、一人の『少女』が俯いている。

この『少女』も、音石が『矢』で射て生まれた『スタンド使い』の一人だ。
彼に射られた後、『スタンド使いのジンクス』に依る物か、
はたまた別の要因か、とにかく何らかの因果に引き寄せられ、
『少女』は木山春生の元へとたどり着いたのである。

『少女』と木山春生は『目的』が同じだ。
木山春生が救わんとしている『子供たち』の中に、
『少女』の友人がいるのだと言う。

音石「(まッ…俺にとっちゃコイツラが何をしようが知ったこっちゃねぇ…)」
音石「(重要なのはだ、コイツラはあの『杜王町御一行』をぶっ潰すのに利用できるって事だッ!)」

音石と木山の『同盟』の基本は『ギブアンドテイク』だ。
音石の『学園都市潜伏』と『承太郎一行撃退』を木山が助ける代わりに、
木山の『目的』の支援を音石が行うのである。
彼の『レッド・ホット・チリ・ペッパー』は出来る事が多くて何かと便利なのだ。



422 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:53:25.94 ID:sPkL9yg0

音石「(この『ガキ』は兎も角…)」
音石「(木山センセと『プランクトン女』は充分、承太郎と闘う時の戦力になるしな~)」

『少女』も相当強力な『スタンド』の持ち主なのだが、
本人の性向が温厚な為に、戦力として計上するのは難しい。

しかし、『木山春生』と『F・F』、特に木山の方は、
少女の欠けた分を補って余りある『能力』を保有しているのである。

音石「(恐ろしい『スタンド』もあったもんだぜ~)」
音石「(『パワー』は殆ど無いみたいなもんなのによぉ~)」
音石「(一旦キマれば、あの承太郎の野郎だって敵じゃねーぜッ!)」

木山春生の『スタンド』は、直接相手を攻撃できる『パワー』を殆ど持たない。
しかし、その有する『能力』は、ある意味『必殺』の『スタンド』と言っていい、
如何にも『大脳生理学』の専門家の彼女らしい『スタンド』なのだ。

音石「(ケケケ…精々役に立ってくれよ~この音石明の)」
音石「(面白可笑しいステキライフの助けになぁ~)」

音石は、下卑た笑みを浮かべながら、
傍らのギターを膝の上に置き、その弦を軽く指先で弾いたのだった…




423 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 22:59:28.86 ID:Iw9G6wso
あのスタンドか……

424 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:00:08.82 ID:MOLO/Pc0
確かに決まったら恐ろしいな

427 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:08:13.28 ID:sPkL9yg0


―――『7月25日』『夜9時』

―――『第7学区』『グランドホテル・ENYA』


ディアボロ「ブツブツブツブツブツブツブツ…」
上条「あのー…ディアボロさん?どうかなさいましたでせうか?」
インデックス「ねえ、トウマ。ディアボロ一体どうしたんだよ…?」
上条「いやー上条さんにもそれがさっぱりで…」

今、上条、ディアボロ、インデックスが居るのは、
『音石追跡隊』御一行、すなわち、承太郎、仗助、億泰、噴上らが泊っているホテル、
『第7学区』では最高の高級ホテル『グランドホテル・ENYA』の一室である。

上条達は『学園都市』の住人であり、当然、自身の住処は持っている訳だが、
先日の『スタンド使い』襲撃で、今はとても使えた物で無い荒れ模様であった。

そこで紆余曲折あって、上条御一行は、
承太郎達と同じホテルに、泊る部屋を取ってもらった訳だが…

ディアボロ「ブツブツブツブツブツブツブツ…」

どうにも、さっきからディアボロの様子がおかしい。
さっき何処かから帰って来るや否や、
ベッドのシーツにくるまって虚ろな表情で何か呟いているのである。
不気味というか、ハッキリ言ってキモい。


428 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:15:00.22 ID:Jh/Yy4w0
 舌の長いゾンビや、人の倍のスピードで動く婆さんが襲ってきそうなホテルだな。

433 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:16:56.67 ID:D3wHRHAo
エンヤwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

435 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:22:11.83 ID:sPkL9yg0
別に、ディアボロが何か『スタンド攻撃』を受けている訳ではない。
ディアボロがこうなってしまっているのは『ある情報』が、
ディアボロの心を打ちのめしてしまったからに他ならない。

そもそもの事の始まりは数時間前に遡る―――


ディアボロが『西戸』を倒し、
仗助は『ヨーヨーマッ』を、佐天が『おじさんX』をそれぞれ倒して、
一先ず、当座の敵を撃退する事に成功した『音石追跡隊』御一行。

その後、一同は合流し、何故かいる『ほぼ全快』の上条の姿に、
ディアボロが驚いたりしながら、『西戸』と『おじさんX』をフン縛って、
色々と情報を『聞かせてもらう』事にした。

結論から言えば、この2人は大した事を知っておらず、
ただ単に、足がグンバツで白衣を着た眼の下に隈を作った女に金で雇われただけらしい。

438 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:31:30.51 ID:sPkL9yg0
御坂「『眼の下に隈を作った女』ねぇ…」

御坂は、2人の言う『女』の身体的特徴に、
『幻想御手事件』の事で彼女達と協力関係にある、
一人のストリップ癖を持った女研究者の事を連想したが、
直ぐにその可能性を打ち消した。
その女研究者、『木山春生』には、
承太郎一行を狙う理由があるとはとても思えなかったからである。

2人から聞き出せた情報はそれぐらいで、
聞きた事を聞いた承太郎達は、
縛り上げられた『西戸』と『おじさんX』の2人の事を、
通報した上で『警備員』の詰め所の前に放置して、
『第一〇学区』へ行っていた白井・億泰・噴上の3人と合流した。

この3人も『スタンド使い』と化した『蛇谷次雄』に襲われていたらしい。
さらに言えば、この男を雇ったのも、
『西戸』『おじさんX』を雇った『女』と同一人物の様だ。

439 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:35:55.19 ID:Iw9G6wso
なんという大間違い

442 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:37:41.42 ID:MOLO/Pc0
まあ確かにいきなり疑うわけ無いわな

444 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:42:50.34 ID:sPkL9yg0

白井「『眼の下に隈を作った女』…」
御坂「あ、黒子も同じ事考えてた?」
白井「ええ…ですが…」

白井も御坂と同じ発想に至っていたが、
単なる偶然の合致である可能性が高いと考えていた。

『西戸』『おじさんX』『蛇谷次雄』の3人から聞き出せた情報によると、
『女』は『矢の男』こと『音石明』の協力者の様なのだ。
『木山春生』と『音石明』。『研究者』と『スタンド使い』。
この2人と繋ぐ接点など、どうにも思い付かない。

白井「一応…『蛇谷』や、その『西戸』とやらに、木山先生の写真を見せて確認を取っておきます?」
御坂「うーん…単なる偶然の一致ってやつでしょ?そこまでしなくていいんじゃない?」
白井「ですわよねー」

この時、さっさっと『蛇谷』や『西戸』に木山春生の写真を見せておけば…
そう、白井と御坂の2人は後悔する事となるのだが…それはもう少しだけ後の出来事である。


445 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/25(クリスマス) 23:55:46.98 ID:sPkL9yg0

さて、『おじさんX』に付けられた傷こそ『クレイジー・ダイヤモンド』で治ったものの、
心理的ダメージが少なく無かった初春を、佐天を付き添いに自宅へと帰し、
上条、ディアボロ、インデックスを新たに加えた『音石追跡隊』御一行は、
みたび、『サイベリア』に集まっていた。
情報を整理したり、今後の方針を決めたりす為にである。

仗助「ふーん…2人は親子…ねぇ~」
億泰「(全然似てねーな、オイ)」ズビズバ
噴上「(臭いも全然違ぇーし…ホントに親子かコイツラ…?)」クンクン
御坂「ねぇ…アンタ達本当に親子?…微塵も似てないんだけど」
白井「確かに怪しいですわね」
インデックス「ほ、ほんとに親子なんだよ!この人は私のパーパなんだよ!」
ディアボロ「(一応、ホントに娘はいるしな)」
上条「(やっぱりこうなりますか~ですよね~)」

インデックスとディアボロ。
この2人は、今は一応『親子』と言う『設定』になっているが、
一同の彼ら見つめる視線は疑惑に満ちている。
無理も無い。実際、微塵も似ていない。


449 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 00:08:16.84 ID:w/R/9VU0

承太郎「………」

承太郎は、何やら値踏みする様な、
静かで鋭い視線でディアボロを見つめて来る。
何か感づかれただろうか。

最初に合流した時も、
『ドッピオ』の言っていた『仲間のスタンド使い』だと、
ディアボロは承太郎に名乗ったのだが、

承太郎「…『ドッピオ』…だったか?あの少年と全く同じ格好だが、何か意味がるのか?」
承太郎「なあ答えてくれ、子供の頃『刑事コロンボ』が好きだったせいか、細かい事が気になると夜も眠れねえ」

と、目ざとく問うてきた。
流石に、『ドッピオ=ディアボロ』などと言う、
突拍子も無い『事実』には気付いて無いようだが、
何やら気になる物を覚えたらしい。

その場は適当に誤魔化して、
承太郎も、実際に初春達をディアボロが助けた以上、
一先ず『敵』ではない事を信じたのか、それ以上は追及して来なかった。
しかし、視線から察するに、やはり何か自分に気になる所がある様だった。

450 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:11:34.16 ID:lq0GcLo0
まぁ、気になるよな

451 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:11:55.58 ID:riDtz8Io
ポルのことがあるからやばい

454 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 00:19:42.40 ID:w/R/9VU0

ちなみに、『ドッピオ』は戦闘能力が無い為、
一旦、自宅に帰したと承太郎には説明して、
自身の名は『ソリッド・ナーゾ』と名乗っておいた。
(上条、インデックスにも、合流後に口裏を合わせておいた)

以前ディアボロが彼の娘『トリッシュ』の母親、
『ドナテラ・ウナ』に対しても使った、
彼の数ある『偽名』の一つである。

本名を名乗らなかったのは、
万が一の『ポルナレフ』からの情報を警戒してである。
この辺りの背後関係も、話がてら探っていかねばならないと、
ディアボロは考えたいた。

閑話休題

ともかく、インデックスとディアボロに注がれた疑惑の視線は、
上条の、『矢の男』について考えるのが先だろ、という話題転換で逸らす事が出来た。

少しホッとして、
そのせいかディアボロはトイレに行きたくなったのだが、
どういう訳か承太郎がそれに着いてきた。
視線から言わんとする事を解けば、
二人きりで話がしたいようであった。



455 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:23:46.85 ID:DCwXiHso
最強の連れション

456 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:24:45.23 ID:wJwaBhoo
このトイレで一緒になりたくないなwwwwwwwwww

457 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:24:44.04 ID:jc4vyvgo
小便の効果音が滝のようだ

460 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 00:33:14.15 ID:w/R/9VU0

異様に張り詰めた空気の中、
いそいそとトイレを済ますと、
人気の無いトイレの前のスペースで、2人は対峙する。

承太郎「アンタの名前は『ソリッド・ナーゾ』…それで間違いないな」
ディアボロ「…ああ、間違いは無い」

相変わらず鷹の様に鋭い承太郎の視線に、
ディアボロは若干、居心地が悪くなるが、
それでも確固たる口調で答えた。

承太郎「………」

承太郎は、尚も何かを含んだ視線でディアボロの顔を注視していたが、

承太郎「すまない…」
承太郎「ただ、俺の『友人』が昔に戦った『スタンド使い』…」
承太郎「伝え聞いていたソイツの容姿と、アンタの容姿が酷く似ていてな」
承太郎「ちょいとソレが気になっただけだ…」
ディアボロ「(!…やはり、ポルナレフッ!)」

ディアボロの予想は当たっていた。
やはりポルナレフから承太郎へ自分の情報が伝わっていたようだ。
念のために偽名を名乗っておいて正解だった。
ディアボロは、そうこっそり胸の内だけで安堵したのだが、
そんな安堵は直ぐに吹き飛んだ。
ディアボロの予想が当たっていたが、続けて、予想だにしてなかった事実が、
承太郎の口から告げられたからである。

承太郎「くだらん杞憂だ…良く考えれば有り得ない事だ」
承太郎「何せソイツは…」

承太郎「数年前に俺の友人に斃されて死んだんだから…」



461 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:36:37.19 ID:bzc65YQo
ポルポルがディアボロに勝った……だと?

464 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:39:06.19 ID:hbUIKEDO
ポルポルがディアボロに勝つとか……
この世界のディアボロのスタンドはキンクリじゃないのか
それともポルポルの天才的戦闘スキルがディアボロを上回ったのか

465 名前:クリスマス終了のお知らせ[] 投稿日:2010/12/26(日) 00:42:56.68 ID:hnc.LQAO
甲冑外したチャリオツのスピードなめんなよ

468 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 00:47:41.01 ID:w/R/9VU0

ディアボロ「(なん…だと…)」

今、空条承太郎は何と言った?
『数年前に俺の友人に斃されて死んだんだから…』、だと?
つまり何だ?『この世界』の私は、あの『ポルナレフ』に負けたと言うのか?

ディアボロ「その友人の名前と、斃された『スタンド使い』の名を聞いてもいいか?」
承太郎「?…何か気になったのか?それぐらいなら構わないが…」

ディアボロは、声が震えそうになるのを堪えて、
承太郎に問い、直ぐに答えを得た。

承太郎「俺の友人の名は『ジャン・ピエール・ポルナレフ』」
承太郎「斃した男の名は『ディアボロ』」
承太郎「『パッショーネ』とか言うギャングのボスだった男だ」

その後、席に戻った2人は、
今後の方針に着いて一同と話し合ったのだが、
実の所、ディアボロは心ここに在らずで、
話を殆ど聞いていなかった。

一同の一時解散後、
ディアボロは上条に『少し野暮用が出来た』と先に帰らせて、
適当なネット喫茶に掛け込んだ。
どうしても調べておかねばならない事があった。


472 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 00:57:47.93 ID:1NY4D7I0
この世界のポルナレフを見てみたいわww

474 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 00:59:09.20 ID:w/R/9VU0

ディアボロ「(『この世界』には、やはりもう一人の『俺』がいて)」
ディアボロ「(そいつは既に死んでいた…それは別に構わない)」
ディアボロ「(俺が『2人』いても話がややこしくなるだけだ…問題なのはッ!)」

ディアボロ「(俺の『パッショーネ』がどうなったかだッ!)」

こう言うのもなんだが、明らかに『格下』と認識していたポルナレフに負けた…
その事に何も感じていないかと思えば嘘になるが、それ以上に気になる事ッ!
それはッ!彼が人生の殆ど全てを費やして作り上げた『組織』のその後だッ!

例え『別世界』の事だとしても、
自分にとっては命よりも大切だった『組織』の事が気にならない筈も無い。
そして…電脳世界を通してディアボロに伝えらえた情報は、
ディアボロの心を暗澹とさせ、ズタズタに傷つけるに充分な威力があった。

『この世界』において…
彼の人生の結晶たる『パッショーネ』は…
今や殆ど跡形も無く『崩壊』していたのである。


476 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 01:00:58.59 ID:bzc65YQo
そりゃそうだ

477 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 01:03:10.54 ID:MHbemuko
つまり・・・路頭に迷ったギャングのスタンド使いが雇われてここにくる可能性も・・・

483 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 01:10:20.58 ID:w/R/9VU0
『この世界』において…
彼の人生の結晶たる『パッショーネ』は…
今や殆ど跡形も無く『崩壊』していたのである。

そもそも『パッショーネ』と言う『組織』は、
ディアボロの偏執的ですらある慎重な経営と、
徹底した『恐怖による支配』に依って成り立っていた組織である。

幹部は少なくない数が居た物の、所詮彼らは全て『手足』。
全ては、完璧に秘匿された『頭脳』たるディアボロの采配。
つまり、ディアボロ一人による完全な『ワンマン経営』体制。

つまり、ディアボロと言う卓越した『パーソナリティー』ありきの組織。
その『組織』がディアボロを失えば、忽ち瓦解するのは、
コーラを飲んだらゲップをするより確実な事であった。

『かつての世界』においての『パッショーネ』は、
『1代目ボス』たるディアボロは不本意ながらも、
『ジョルノ・ジョバーナ』という『2代目カリスマ』を『後継者』として得ていた。
彼は見事にディアボロの組織を受け継いで、『パッショーネ』のボスに納まった。

しかし、『この世界』の『パッショーネ』は、優秀な『2代目』を得る事が出来なかった。
ディアボロの死は余りに突然であり、しかも彼は、
自分の正体に肉薄したポルナレフを始末するべく、
『誰にも告げず』一人きりで彼との戦場に向かい、予期せぬ死を迎えた。

『ボス』の『突然の失踪』…そういう『結果』だけが後には残された。


487 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 01:25:11.72 ID:w/R/9VU0

異様な程の神経質さで、自身の『情報』をディアボロは秘匿していた事もあり、
当初は『ボス』が『死んだ』という事実すら、人々には知れ渡らず、
異様なほどの平穏さで1カ月が過ぎ…ようやく、組織の人間達は事態の異常さに気付き、
そして、自分達の『ボス』の死を確信した。

同時に、皆は気付いた。
『ボス』が実質一人で管理運営していた、
何百億と言う利益を生む『麻薬のナワバリ』が、
無主の状態で放置されている事を。

血で血を洗う『内乱』の始まりであった。

『パッショーネ』はイタリアのみならず、
ヨーロッパ全土に強い影響力を持った組織…
各支部ですら、そこらへんのヤクザは裸足で逃げ出す規模を持つ。
それらが、『麻薬のナワバリ』を巡って全力で殺し合ったのである。
『ボス』と言う『恐怖のタガ』が外れた時、誰も彼らを止める者はいなかった。

横取りを狙うコルシカやマルセーユのギャング組織も巻き込んだ、
恐るべき血闘の嵐が止む頃には、ズタズタになった各支部の残骸と、
夥しい数の死骸だけが残った。


488 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 01:36:06.13 ID:w/R/9VU0
『麻薬のナワバリ』は結局、誰の手にも入らなかった。
そもそも、この『麻薬のナワバリ』の実態を真に把握していたのは、
ディアボロただ一人であり、彼はこの詳細を誰にも告げずに死んだのだ。

『組織』の人間達は、自分達が求めるモノの正確な姿すら知らずに殺し合い、
自身達の手で、その『麻薬のナワバリ』を崩壊せしめている事にすら気がつかなかった。

荒廃した『各支部』は、
あるいは自壊し、
あるいは、今まで『パッショーネ』に圧されてた別の組織に殲滅、あるいは併合されて行った。

『麻薬のナワバリ』もまた崩壊し、栄光は誰の手にも入らなかった。
吹きすさぶ嵐の中、独自の『道』を歩んだ『ネアポリス支部』を除いて。

当初、この支部のボスたる『ポルポ』は、
『麻薬のナワバリ』争奪戦に参加するつもりが満々であったが、
それを実行に移す前に起こった『クーデター』で、
ボスの地位を追われ、ドブ川の中で無残な死体になった。

『クーデター』を主導したのはそう、あの男…
『ブローノ・ブチャラティ』に他ならなかった。



489 名前:2010/12/26 1:36:13縺医☆縺翫・縺医☆蝗」 - 縺・∪縺セ縺ァ縺ョ縺ゅi縺吶§[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 01:38:19.03 ID:VB9ZHeE0
ポルポwwwwww

490 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 01:40:25.93 ID:tRWBk7Io
ポルポは犠牲になったのだ・・・

496 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 01:50:35.76 ID:w/R/9VU0
元々、『ブローノ・ブチャラティ』は、
『パッショーネ』に対し何かしら含む所があったらしい。
飼い犬に手を噛まれるなど、全く想像していなかった『ポルポ』を、
電撃的な『クーデター』で一気に追いおとし、
他の『ネアポリス支部』構成員が唖然としている間に、
『ネアポリス支部』の実権を握ったのである。

元々『ポルポ』は好かれていた『ボス』だった訳でも無く、
また、ブチャラティの手腕が余りにも鮮やか過ぎたが為、
最初は反対する人間も幾らかいたものの、
2ヶ月もしないうちに、ブチャラティは自分の組織の地盤を固めたのである。

彼は元々『麻薬密売』に否定的であり、
敢えて、『麻薬のナワバリ』争奪戦への不参加を選び
何処からか見つけて来た『ポルポの隠し財産』を元手に新たなシノギを開拓していったのである。
幸い彼には、『パンナコッタ・フーゴ』と言う、IQ152の『経済ヤクザ』のブレーンが付いていた。

『麻薬のナワバリ』争奪戦に敢えて参加しなかったのは、余計な体力消耗を抑えることに繋がり、
新たなシノギは優れたブレーンのお陰で上手く軌道に乗せる事が出来た。
さらに、『ポルポ』の地盤を引き継いだ事に依り、旧『パッショーネ』系組織の中で、
最大の『スタンド使い』戦力を有する事ができた。

『麻薬のナワバリ』争奪戦の嵐が過ぎた後、
ブチャラティの組織だけが、確固たる地盤を持って存続する事が出来たのであった。


506 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 02:04:07.77 ID:w/R/9VU0

以上の情報を反芻したディアボロは、
魂が何処かに飛んで行ってしまったかと思われるほど、
完全に茫然自失の心神喪失状態に陥っていた。

自分の生涯を賭けて育て上げた『組織』は、
かくも無残な醜態をさらして『崩壊』し、
唯一生き残った『後継組織』が、
よりにもよってあの忌まわしい裏切り者のブチャラティの組織とは…

ディアボロは一先ず『考えるのを止めた』。
ショックが大きすぎた。例え、崩壊した『パッショーネ』が、
『この世界』の『パッショーネ』であって、自分の作った『組織』では無いにしても。

どこぞの宇宙を漂う究極生物と違って、
ディアボロは自失の地平から、現世へと何とか帰還を果たしたが、
『100年の失恋』もかくや、と言わんばかりの傷心状態で、
上条達が泊るホテルの部屋に帰って来たのである。

507 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 02:04:44.82 ID:MpePbkDO
この世界じゃあアバッキオとナランチャは無事なのか

512 名前:クリスマス終了のお知らせ[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 02:09:49.55 ID:WSFmev.o
あのナンテコッタさんがブレーンとはな・・・

513 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 02:19:05.43 ID:w/R/9VU0

結局、上条もインデックスも、
何故か傷心状態のディアボロに如何ともしがたく、
結局、体育座りのまま疲れて寝てしまったディアボロを、
ベッドに正しく寝かし直してやる事ぐらいしか出来なかった。

ディアボロホテルの部屋へ行き2時間ねむった…
そして…目をさましてからしばらくして『パッショーネ』が死んだことを思い出し…泣いた…


しかしディアボロは知らなかった。
『この世界』のディアボロが予期せぬ死を遂げた事に依り、
運命の歯車がずれ、本来ならばブチャラティ達と光り輝く道を選んだ一人の少年、
ディアボロにとって因縁の死神たる『ジョルノ・ジョバーナ』が、
この『学園都市』の住人になっている事を…

そしてその彼が、
この『学園都市』の暗部に、
一筋の『黄金の風』を吹かす存在になる事を、
2人の『再会』が、決して遠い未来の出来事で無い事を…

ディアボロはまだ知らない。



559 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 22:02:31.28 ID:w/R/9VU0

御坂「それにしても…何だか飛んでもない事になって来たわね…」
御坂「『スタンド使い』かぁ…」
白井「『外の能力者』などと言われましても、以前なら何を馬鹿なと返す所ですけど…」
白井「こう何度も実物を見せられれば信じざるを得ませんわね」

『サイベリア』での解散後、
御坂と白井は『常盤台中学』の『学生寮』に帰って来ていた。

2人とも既に風呂も済ませ、
白井は年に似合わぬネグリジェ姿、
御坂もまた、逆の意味で年に似合わぬキャラクター物のパジャマを着ている。

『学園都市』では『5本の指』に数えられる名門校にして、
世界単位で見ても有数と言える『お嬢様学校』、
『常盤台』の『学生寮』は、
もはや学生寮とは言えないレベルの豪勢な造りである。
上条あたりが見れば、
『いやー…上条さんとは住んでる世界が違いますねー』と思わず嘆息するレベルであり、
仗助あたりが見れば、
『グレートすぎてちょっと腹立つなぁ~』と、少し羨ましそうにするレベルである。

そのフカフカのベッドに、御坂はごろりと寝転がった。
シャンパンゴールドの綺麗な髪は、
湯上りのしたばかりか、まだ湿気が残り僅かに湯気が上がっており、
頬はほんのりと赤く上気していた。

そして、そんな何処か色気じみた御坂の姿に白井が発情し、
ルパンダイブした所をドゲシと一発蹴りを貰っていた。
恒例行事と言う奴である。



560 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 22:13:07.32 ID:w/R/9VU0

御坂「『矢の男』…『音石明』かぁ…」

『スタンド使い』。
生得的に、あるいは特殊な方法によって覚醒した『超能力者』。
『学園都市』産の『能力者』とは、その在り様を似て異にする者達。
彼女の『友人』、佐天涙子も、先日『矢』に刺され『スタンド使い』になったが、
『身体検査(システムスキャン)』では相変わらずの『レベル0』だと漏らしていた。

その『スタンド使い』が、今、『学園都市』に急速に増加し始めている。

御坂「………」

この事実が、一体どんな事を引き起こすのか、神ならぬ御坂が知る筈も無い。
ただ、空条承太郎は言っていた。
『スタンド使いは引かれ合う』、と。
そして引かれ合った『スタンド使い』は互いに影響し合い、
『奇妙な事件』を必ず引き起こすのだと。

『奇妙な事件』と、承太郎がぼかして言ったのは、
起こる事件が良い物か悪い物かは実際に起こるまで判断がつかないからだ。


561 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/26(日) 22:16:39.12 ID:qx0qqREo
大体悪いものだな、いい例はトニオさんとか辻彩か?

564 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 22:25:15.85 ID:w/R/9VU0

承太郎『ただな…』

空条承太郎は語った。
かつて仗助・億泰・噴上らが済む『M県杜王町』で起こった『災禍』を。
殺人鬼『吉良吉影』が10年以上もの間、町に静かに潜伏し、
引き起こしていた『連続殺人事件』の事を。

このまま『学園都市』で『スタンド使い』が増え続ければ、
これと類似した災禍が、『学園都市』で引き起こされないとは、誰も断言できない。

それだけでは無い。
『スタンド使いは引かれ合う』と言うジンクス…
これは、『スタンド使い』の数が増えれば、
互いに『共感』し合うのか、その『引力』を強める傾向にある。
現に、10数年前のエジプトの『カイロ』や現代の『杜王町』の様に、
一旦集まりだした『スタンド使い』は、一か所に急速に集結している事実があり、
それは『別の未来』における『グリーンドルフィン刑務所』がそうであったし、
承太郎達は知らない事だが、イタリアの『パッショーネ』、
そしてアメリカ大統領麾下の『シークレットサービス』もこうした『集結地』の一つである。

『学園都市』が『スタンド使い』の『集結地』と化す。
そうなった時…『能力者』と『スタンド使い』が過度に交わった時、一体何が起きるのか…

御坂美琴は先日の佐天涙子との戦闘を思い出す。



565 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 22:41:59.76 ID:w/R/9VU0

御坂「(『スタンド使い』の『能力』の在り方は…私達のソレとは全然違う)」

『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』を現実世界に顕現する…
この一点に限って言えば、『スタンド』と『能力』は似ていなくも無い。

逆に言えば、似ているのはこの一点だけだと言っていい。
『スタンド』は『演算』を必要としないし、
『能力』は『スタンド』の様に『ヴィジョン』を持たない。
何より、『能力』が物理的に『観測』出来るのに対し、
『スタンド』は同じ『スタンド使い』にしか『観測』できない。

表面的に『能力』と似ていると言う点が厄介だ。
『スタンド使い』は、その気になれば容易く『能力者』の世界に溶け込む事が出来る。
それでいて、依って立つ地平が違う。

『能力者』の管理にさえ、
『学園都市』は手を焼いているのだ。
そこに、『観測できない異物』が混ざり込めば…

御坂「(何が起きるか解らないけど…きっと碌でもない事だ…)」



566 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 23:02:06.75 ID:w/R/9VU0

御坂美琴は、無意識的にグッと拳を力強く握りしめた。
彼女は、上条当麻ほどでは無いにしても、
おせっかい焼きで正義感のある…良くも悪くも『真っ直ぐ』な性格だ。

一見『へそ曲がり』に見える彼女だが、
それは『短気』と『プライドの高さ』がさせることで、
根っこの部分には『素直』で『真っ直ぐ』な部分がちゃんとあるのだ。

だから…見過ごせない。
この街に起きるやもしれない『スタンド使い』の『災禍』を見過ごせない。
その予兆は、既に自分の『友達』をも巻き込んだのだ。
この『街』を愛する者として…

御坂「(何としても『音石』って奴をとっ捕まえなくちゃねッ!)」

そう、グッと無言で気合いを入れる御坂を、
白井黒子は複雑な思いを込めた視線で見つめる。

白井「(わたくしとしては…)」

本音を言えば、御坂美琴には余り危険な事に踏み込んでほしくは無い。
例え、『レベル5』の『超電磁砲』だとしても、
本来、そういう『荒事』は『風紀委員』であり、
『御坂美琴の露はらい』たる自分の仕事なのだ。
しかし…

白井「(わたくしだけでは…正直どうにもならないのも事実ですの…)」

佐天涙子の『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』、
そして蛇谷次雄の『リンプ・ビズキット』。
御坂や、噴上が居たから良かったものの、自分一人では如何ともし難かった『スタンド』。


571 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 23:18:06.64 ID:w/R/9VU0
承太郎『「スタンド使い」との戦いは「相性」で殆ど決まる』
承太郎『無論、本人の機転で無理を道理に変えられない訳じゃないし』
承太郎『君達の「能力」が強力なのは認めるが…』
承太郎『今言った事は決して忘れないでくれ』

起こっている『事』が『事』なだけに、
迂闊に他の『風紀委員』や『警備員』に教える訳にもいかないし、
自分の方は『幻想御手』の方の事件も追わねばならない。
『レベル5』たる御坂美琴の協力は是が非でも欲しい。
それに…

白井「(言って聞くお姉さまではありませんし…)」
白井「(お姉さまが本気でこの事件に取り組むと言うのなら…助太刀するだけですわ)」
白井「(何せ…)」

白井もまた、御坂と同じ『真っ直ぐな意志』を瞳に宿して、
無言で拳をグッと握った。

白井「(わたくしは『お姉様の露払い』ですもの)」

敬愛する御坂がやると言うなら、黙ってその歩く道の先駆けを果たすのが自分の務め。
待っていろ『音石明』…『風紀委員』として『お姉様の露払い』として、
この白井黒子は決してお前を逃さない。

白井「(それにお姉様と共闘となれば、お姉様の傍に合法的にくっつけますの!)」
白井「(ま、万が一、お怪我などされたのならば…く、黒子がつきっきりで看病して…)」
白井「(あんなことや…こんな事も…グヘヘヘヘヘヘ)」

…最後で台無しであった。



583 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 23:42:19.57 ID:w/R/9VU0

―――『第7学区』『グランドホテル・ENYA』

億泰「………」
仗助「よ~億泰…コワい顔して、何外を眺めてんだ~」

恐ろしい形相で大窓から『学園都市』の夜景を眺めていた億泰を、
背後から風呂上がりの仗助が声を掛ける。
風呂上がりだと言うのに、その特徴たるリーゼントは完璧に仕上がっている。

億泰「いや…この夜景の何処かでよ~」
億泰「あの音石の野郎がデカイ面してるかと思うとむかっ腹が立っちまって…」

虹村億泰の兄、『虹村形兆』は音石明に殺された。
当時、『スタンド』だけを露出させて正体は形兆しか知らなかった音石が、
口封じの為に形兆を殺したのだ。

その事自体には、億泰は既に『納得』している。
兄・形兆は、自分を含め大勢の人間を矢で射て、
その過程で多くの『スタンド使い』を生み出し、
そして、それ以上に多くの人間を殺めた(あやめた)。
止むにやまれぬ『理由』があったにしても許される世界では無い。

因果応報…死んでも仕方の無い『兄』だった。
しかし、『理屈』で『納得』しても、『感情』は納まらない。

例え非道であっても、億泰にとってはたった一人の兄だったのだから。




587 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/26(日) 23:57:43.27 ID:w/R/9VU0

仗助「問題無ぇーぜ億泰…奴が『矢』でむやみやたらに『スタンド使い』を増やしてるのは…」
仗助「奴が追い詰められてるって『証拠』だぜぇ~…直ぐに見けてとっ捕まえられるぜ~」
億泰「ああ…あの野郎、今度こそカンペキにギッタギタのメッタメタにして」
億泰「ブタ箱に連れ戻してやるぜぇー!覚悟しやがれってんだッ!」

仗助も『父親』の命を音石に狙われた身の上である。
音石を許せないのは2人とも同じだ。
2人もまた、音石追跡への決意を新たにする。

承太郎「音石を捕まえるだけじゃ済まないかもしれないがな」
仗助「あ、承太郎さん。帰ってたんすか]

決意の眼で、連れだって夜景を見ていた仗助、億泰の背中に声を掛けたのは、
どこかに用事で行っていた承太郎だ。
承太郎は、部屋の柔らかい椅子にボスリと腰掛けると、
仗助、億泰は真剣な表情で新たな『懸案事項』を告げる。

仗助「それより…捕まえるだけじゃすまないってのは?」
承太郎「音石の野郎が何処で『矢』を手に入れたかって話だ…」
億泰「あ!俺もそれ気になってたんすよ~」

音石明はかつて形兆から強奪した『弓と矢』を一組持っていたが、
その『弓と矢』は、以前音石を捕まえた際に、
『スピードワゴン財団』が確かに回収し、今も厳重に保管されている。
では今、音石の持っている『矢』は、一体どこから調達してきた物なのか。


588 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 00:12:24.03 ID:FKzpK1Q0

承太郎「かつて『杜王町』にあった『弓と矢』は2組」
承太郎「一方は、音石が最後に持っていた物」
承太郎「もう一方は『吉良のおやじ』が持っていた物だ」

殺人鬼『吉良吉影』の父親、『吉良吉廣』は、
何処で入手したかは不明だが、独自のルートで『矢』を入手していた。
これによって、息子の『吉良吉影』を始め、
多くの『スタンド使い』を生み出したが、
その『矢』は現在行方不明であった。

承太郎「音石のヤローが偶然、『吉良のおやじ』の遺した『矢』を拾ったのか…」
承太郎「現に奴は、逃走中に『杜王町』に一度立ち寄った形跡があるからな…」

それならば、大して問題では無い。
音石を捕まえれば、行方不明だった『矢』も回収できて一挙両得である。
しかし…

承太郎「ただ、問題なのはもしそうじゃ無かった場合…」
承太郎「『矢』ってのはそうそう『落ちてる』物じゃない」
承太郎「『杜王町』以外で、奴が偶然『矢』を見つけたとは考えにくいとすれば…」
仗助「『誰か』が音石のヤローに『与えた』かもしれねーって事っすか?」
承太郎「ああ」
億泰「でもよー…一体、どこのどいつだ、そんなモノ好きなことしやがるのは?」
仗助「俺に聞くなよ~…第一、まだそうときまった訳じゃねーし」


589 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 00:19:19.97 ID:z8pU7RUo
まあ音石はラスボスってキャラじゃないしな。

592 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/27(月) 00:38:28.23 ID:b84Vkps0
>>589
スタンド持ったら調子のっちゃた奴の最たる例だしな

591 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 00:37:00.00 ID:FKzpK1Q0


承太郎「あくまで可能性の話だ」
承太郎「いずれにせよ、音石の野郎をとっ捕まえて聞きだせば済む話だぜ」

承太郎も、仗助に連れだって夜景を見る。
この『街』を狙う存在は多い。
現日本国総理大臣も、自分の管理を受け付けない『学園都市』の存在を疎ましく思っていると聞くし、
特に、『スピードワゴン財団』の本部もある『アメリカ合衆国』は、
『学園都市』の持つ優れた科学技術と『能力者』技術を手中にせんと、虎視眈眈と狙っている。
『スピードワゴン財団』の諜報網は、アメリカ政府が『スタンド使い』を集めた『極秘機関』を作成し、
それを使って世界各地で非合法活動に従事させているらしいと言う情報を既に入手していた。
その『極秘機関』が、『学園都市』に混乱を起こすべく、音石に『矢』を与えた?

承太郎「(いや…いくらなんでもそれは無いか。わざわざ音石を使う理由も無い)」

承太郎はこの想像を直ぐに打ち消したが、彼の想像は大体半分は当たっていた。
その『極秘機関』…『シークレットサービス』は、既に『学園都市』で工作活動を開始していたのだ。
この事実を、承太郎が知るのは少しだけ未来の話である。

仗助「それより承太郎さん。『あの男』の事、どう思ってるんすか~?」
承太郎「『あの男』…?」
仗助「『ソリッド・ナーゾ』とか言う、あの野郎の事ッすよ~…滅茶苦茶怪しいじゃねぇーですか」

ディアボロの事である。
突然現れた、未知の『スタンド使い』で、
音石の『矢』に射られた『成り立て』では無いと言う。
怪しく無い筈も無い。

593 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 00:44:48.82 ID:FKzpK1Q0

仗助「『ソリッド』の知り合いの上条ーって奴は御坂の知り合いみてーですし」
仗助「上条の奴とは浅からぬ縁、って感じでしたから、まあ、敵じゃーねとは思うんですけどよ~」
億泰「あの自称シスターのジャージ女…イカデックスっつたっけ?」
億泰「アイツとも、とても親子同士には見えねーっすよ」

承太郎も、ディアボロとインデックスが親子同士だと言う彼らの主張は、
ハッキリ言って殆ど信じてはいなかったが、
彼らと同行している上条当麻がその事に何か言う様子も無く、
当人達には『親子』と名乗らねばならぬ、
止むに止まれぬ事情があるのだろうと敢えて追及するつもりもなかった。

承太郎「まあ、一先ず敵では無い様だし…」
承太郎「当人達が納得しているなら俺達が敢えて何か言う事も無いだろう」
仗助「そういうモンすかねー…まあ、承太郎さんがそう言うなら、俺らも追及しませんけど」


602 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 00:58:47.96 ID:FKzpK1Q0

仗助と億泰は若干納得してない表情をしていたが、
大事の前の小事と思ったのか、今は疑問を飲み込んだ様だ。

そうこう言っているうちに、
呑気にホテルの売店で自分の『スケ』達への土産物を買って、
噴上も部屋へと戻ってきた。

今日はもうする事も無いので、
気分転換のポーカー(スタンド解禁)で盛り上がった後、
彼らは床に着いたのであった…

さて、一方で…


初春「…ハァ~…」
佐天「アハハハ!う~い~は~る~さっぱりした?」
初春「う、わッ!?さ、佐天さん脅かさないでくださいよッ!?」

一足先に自宅へと帰っていた初春と、その付き添いの佐天。
風呂から上がり、ようやく気が落ち着いてきたらしい初春を、
天井に張り付いた佐天が脅かしてからかっていた。

603 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 01:06:06.61 ID:7yeoquY0
佐天さん何してはるんですかwwwwww

605 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 01:09:16.79 ID:vDrFY1w0
佐天さんマジ兄貴

607 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 01:14:46.94 ID:FKzpK1Q0

佐天はもう、自分の『スタンド』の制御に大分慣れてきたようだ。
危なげなく、例のライダースーツ姿で、天井に逆さまに立っていた。

いたずらをやったのは、彼女なりに初春を励まそうとしたらしい。
『おじさんX』と『西戸』の悪趣味な『拷問』でついた傷、
表面的外傷の方は、仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』で完全に治ったものの、
心の方のダメージは決して小さく無く、初春は自宅に帰ってからも終始落ち着きがなかったのだ。

佐天「あはは…お風呂入って、少しは落ち着いたみたいだけど…」
初春「さ、佐天さんどうしたんですか…そんな顔を近づけて…って、きゃっ…」

天井からフワリと空中で一回転して、
佐天は風呂上がり故にタオル一枚で体を覆った初春の前に降り立つと、
タオルを無理矢理はがして、初春の体を執拗にまさぐり始めた。
背中をさする指先がこそばしく、そして何より恥ずかしい。

初春「さ、佐天さん何し…ッ!?」
佐天「初春…ちょっと静かにしててね」
初春「ッ!?……」コクコク

手で自分の表皮をさすりつつ、
全身を隈なくねっとりと見つめる佐天の横顔が、
先日暴走したときと同じ様な大人っぽい色気を帯びているのに気が付き、
初春は思わず赤くなって何も言えなくなる。

佐天「ふーん…あの『ハンバーグ頭』、やっぱり凄いじゃん」
佐天「初春の綺麗な体に、本当に傷一つないじゃん」

そう言って佐天は手と視線を初春の体から外したが、
初春はどこか名残惜しい感情を覚えている自分に気付き、
また赤くなった。


608 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 01:16:53.63 ID:vDrFY1w0
また腕ぐしゃぐしゃにされますよ佐天さん

609 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 01:17:28.14 ID:ORHHvhEo
腕だけで済めばいいけどよぉ~

612 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 01:28:04.15 ID:FKzpK1Q0

佐天「ねえ…初春」
初春「な、何ですか佐天さん」

今度はいきなりギュッと抱きしめて来た佐天に、
初春はのぼせた訳でも無いのに湯でダコみたいな顔になって、
頭をぼーっとさせていた。やばい、今夜の佐天さんは何か違う。

佐天「ごめんね…」
初春「え…何が…?」

耳元でささやかれた言葉を、
意識を茫洋とさせながらも初春は確かに聞いていた。
「ごめん」、って何を謝っているのだろう?謝られる事なんて…

佐天「私…初春がアイツラに傷つけられてる時…何も出来なかった」
初春「え?そ、そんな…佐天さんが謝る事じゃないですよッ!」
初春「襲って来たあの人達が悪いわけで…」
佐天「ううん」

初春の体を離した佐天の顔は、
これまでの文脈とは違った意味で大人びていた。
一皮むけたと言うか、一味違うと言うか…

佐天「私さ…ちょっと自惚れてたんだ」
佐天「御坂さんとハンバーグの仗助に負けたとは言えさ…やっぱり私は変わったんだって」
佐天「でも…」


613 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 01:31:16.35 ID:EGnrDUAO
もうハンバーグでいいや

617 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 01:33:06.56 ID:ORHHvhEo
ボコられたの根に持ってんだなwwwwwwww

620 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 01:41:46.85 ID:FKzpK1Q0
佐天は其処で言葉を一旦切って俯き、
少し間を空けて、再び初春の顔を見返した。

佐天「やっぱり私は昔のまんまだった…」
佐天「初春が目の前で痛めつけられれてる時…何一つ出来なかったんだ」
佐天「これじゃ、『無能力者』だった時と何も変わってないよ…」
初春「佐天さん…」
佐天「だからさ初春」

初春の顔を真っ向から見つめる佐天の顔は、
今までの何処かイジケタ物とは変わっていた。
自分から『成長』しようとする確かな『意志』がそこにはあった。

佐天「私、強くなるよ」
佐天「もう、初春を危ない目になんて絶対に合わせない」
佐天「私は今まで、明日変わろう、明日から頑張ればいいと思ってたけど、今は違う」
佐天「明日って『今』なんだよ」

『スタンド』の覚醒は、単なる『異能』の覚醒を意味しない。
『スタンド』に執り殺されず、それを制御する…ただそれだけの事でも、
『スタンド使い』は精神的に『成長』するのだ。
2度の『スタンド戦』を経て、佐天涙子の精神は、
今までの『マンモーニ』な心から、確かに脱却しようとしていた。

初春「(ああ…佐天さん…)」

そんな佐天の姿に、初春は喜びと寂しさを同時に感じていた。
それは、雛の巣立ちを見守る親鳥の心に似ているかも知れない。


624 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 01:53:32.01 ID:FKzpK1Q0

佐天「だから初春見ててよ…私は強くなる」
佐天「御坂さんや白井さんや、空条さんや億泰さんや仗助みたいに強くッ!」

そう、力強く宣言する佐天を、
初春も真っ正面から見返して、

初春「待ってますよ佐天さん…でも一つだけ訂正させてください」
佐天「ん?何?」
初春「私だって『風紀委員』ですッ!守られてばっかじゃありませんッ!」フンス

そう、『ドヤッ』って顔で、両手を腰にやりながら全裸で仁王立ちする初春の姿は、
どうにも滑稽でおかしみがあり、思わず佐天は噴きだしてしまう。

初春「あー!佐天さん、何を笑ってるんですか~!」
佐天「アハハ…ゴメン、何か可笑しくて…プププ」
初春「ひ、酷いです佐天さんッ!人が真剣に言ってるのに~」ポカポカ
佐天「アハハハハハ~!ゴメンゴメン」

これまでのシリアスな空気は何処へやら、
初春は顔を真っ赤にしてポカポカ佐天を殴り、
佐天はそんな初春の様子に、アハハと笑う。

そこには、年相応の2人の女子中学生の姿があった。


627 名前:『超電磁砲編』:第7話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 01:57:48.44 ID:FKzpK1Q0
こうして、『7月25日』の夜は更けていく。
各々が各々の思いを胸に、時間はただ流れるに任せる。

『木山春生』と『音石明』…
2人は思惑は違えど、目指す所は等しい。
この2人が『目的』の為にいよいよ本格的に動き出す。

始まりは『7月26日』。
刻一刻と『決戦』の時は近づいていた。


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘



630 名前:おまけ ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2010/12/27(月) 02:00:23.37 ID:FKzpK1Q0

・現状まとめ←New!

音石明は、『学園都市』で『11人』の人間を『矢』で刺した。
それをまとめると以下の如し

☆本体名:スタンド名

・佐天涙子:ジャンピン・ジャック・フラッシュ
・蛇谷次雄:リンプ・ビズキット
・『警備員』の西戸:グーグー・ドールズ
・浜面仕上:発現済み(現状では詳細不明)
・そばかすの少年(マナブ):『取り立て人』マリリン・マンソン
・『所長』こと『おじさんX』:ヨーヨーマッ
・F・F:フー・ファイターズ
・木山春生:???
・『少女』:???
・???:???
・上条当麻:発現せず



836 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:03:33.44 ID:YYY0o1M0


―――『7月26日』

―――『第7学区』『グランドホテル・ENYA』


ディアボロ「……ん」

ディアボロが眼を覚ましたのは、朝の5時半の事である。
体を起こせば、カーテンの隙間から僅かに夏の出の早い太陽の光で仄暗い部屋と、
フカフカのベッドで気持ち良さそうに静かに眠る上条の姿、
大口開けて、口角からヨダレをたらし、ガーガーいびきをかくインデックスの姿が見える。

ディアボロ「(……俺は…いつのまに寝ていんたんだ…?)」

寝ぼけ眼を擦りながら、薄ぼんやりとした思考を少しずつ覚醒させ、
少しずつ少しずつ昨日の出来事を順序立てて思い出していく。

昨日はまず、『矢の男』について探っていて、
その過程であの『空条承太郎』に遭遇し、
その承太郎の依頼で『西戸』とか言う『スタンド使い』を倒し、
承太郎ら『音石追跡隊』に合流し、そして、
この世界の自分があの『ポルナレフ』に斃されたと聞いて…

ディアボロ「(…あ…)」

そうだ、『この世界』の俺は死んでいて、
それが原因で『パッショーネ』は崩壊し…
そんな予期せぬ悲報を聞いて、自分は取り乱して…

ディアボロ「(…あ…あ…)」

取り乱して…そうだ思い出してきた。
昨日曝してしまった、あの醜態。
上条やインデックスにあんな姿を…

838 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:05:40.04 ID:YYY0o1M0

ディアボロ「(ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!)」

思い出せば、急に恥ずかしくなって、
上条達を起こさないように静かにベッドの上で悶える。

ディアボロ「(い、いくら『パッショーネ』壊滅に動揺していたとは言え…)」
ディアボロ「(恥ずかしいッ!これは余りに恥ずかしいぞッ!)」

思わず叫びたくなるのを何とかこらえながら、
ベッドの上をゴロゴロと芋虫のように転がる。

ディアボロ「(イ、イカン…こいうのは俺のキャラでは無い…)」
ディアボロ「(こういうのは『ポルナレフ』とかその他『下っ端のカス』の役割だッ!)」

どうも、『復活』してからの自分にはギャグキャラ属性が付いてしまった気がする。
このままでは、どこぞのどこぞの便器舐メやアホやワキガやクサレ脳味噌と同じポジションになってしまうッ!

ディアボロ「(昔、誰かが言っていたな…)」
ディアボロ「(『全世界は舞台だ。そして、すべての男も女もその役者にすぎない』と…)」
ディアボロ「(しかし俺は『道化役者(アルレッキーノ)』では無い…)」

そういう発想をしている時点ですでにドツボに嵌っていると言う自覚は、
ディアボロには無い。

ディアボロ「(俺は…俺は…『帝王(チェーザレ)』だ…)」
ディアボロ「『帝王』はこのディアボロだッ!依然、変わりな…」

インデックス「朝っぱらからうるさいんだよッ!GESOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」ガブウゥッ
ディアボロ「あがががががが」

感極まったのか、思わず決意の叫びを挙げてしまったディアボロの頭に、寝起きの悪いインデックスが噛みついた。
一旦ギャグキャラ化してしまったキャラは、もう2度と純粋なシリアスキャラには戻れない。
ディアボロはその内、威厳を取り戻す事を考える事止めた。



840 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:08:55.31 ID:YYY0o1M0


ディアボロ「うごご…頭に歯型が…」
上条「大丈夫かディアボロ…全く、インデックスもヤンチャするんじゃありませんッ!」
インデックス「ふんだ…こんな早朝からウルサクしてるそこのカビ頭が悪いんだよ」プンプン

ディアボロとインデックスの叫び声ですっかり目が覚めてしまった上条が、
激痛に頭を押さえるディアボロの頭をさする。
一方、ベッドの上に立つインデックスは、両手を腰に当てて、フン、と踏ん反りかえっている。
インデックスの恰好は様々な料理のイラストがプリントされたパジャマであり、彼女の食い意地を覗わせる。

所で…インデックスとディアボロ、この両者、あるべき立ち位置が完全に逆である。
『ヒロイン』のポジション的に考えて、インデックスが頭を…いや、もはや語るまい。

上条「全く…キミ達は朝っぱらから何をしてくれますかね。上条さんも流石に疲れますよ」

そう、上条はどこか疲れた表情で嘆息した。
上条は完全に両者の保護者ポジションだ。
インデックスは兎も角、30過ぎのオッサンのディアボロは様にならないにも程があるが、
実際、一番精神的に参っていた時期にディアボロを助けたのが上条であり、
故に、ディアボロは、なんだかんだで上条に精神的に依存している面があるのだ。

上条「しかし、元気そうでよかったですよ」
上条「昨日は一体どうしたんだと思ったけど」
ディアボロ「……出来れば昨日の事は忘れて欲しい」

どうやら、自分を寝かしてくれたのは上条らしく、
どうも、この『世界』に来てから学生の上条に世話になりっぱなしである。
昨晩の醜態といい、生活の面倒を見て貰っている事といい、
年が15以上も上の筈の自分がこの体たらくとは…情けないにも程がある。

ディアボロ「(俺は仮にも元『帝王』なんだぞ……)」
ディアボロ「(自分の飯のタネぐらい自分で何とかする甲斐性を取り戻さねば…)」

胸中でそんな決心をするディアボロの表情に、
上条は彼が昨夜の心神喪失状態から完全に脱したことを確信し、
安心した顔になった。

842 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:11:41.86 ID:YYY0o1M0

上条は、何故昨夜あんなことになっていたのか、ディアボロに聞くつもりは無い。
彼のプライドの問題に抵触する、というのもあるが、
何となく、ディアボロの過去に関わる事が原因だったのでは、と直感的に思ったからだ。

ディアボロは過去を語りたがらないし、本人が語りたがら無い事を、無理に語らせる必要もあるまい。
お人好しのくせに、キレている時を除けば、意外と上条は他人の『領域』に迂闊に踏み込まない。
女心にはとことん鈍いくせに、こういう所では妙に人情の機微を読む…それが上条当麻と言う男であり、
彼が彼方此方に『旗』を乱立する最大の原因であった。

ディアボロ「所ですまないが…昨日、レストランで話していた今日の行動プラン…」
ディアボロ「あの時、心ここにあらずでな…殆ど聞いていなかった。教えてくれるか」
上条「いいぜ。と、言っても、たいした事は決まって無いけどな」

『蛇谷』『西戸』『おじさんX』。
音石に、厳密にはその協力者と思しき『謎の女』に雇われただけの彼らは、
音石本人の所在などに繋がる情報を殆ど有しておらず、彼らからの聞きだしは殆ど徒労に終わった。
その為、以前から承太郎達が取っていた方法…噴上に『臭い』を追跡させ、
『臭い』の強かった所で徹底した『聞き込み』を行うといった手法を、
今度は、新メンバーを加えた都合11人で改めて行う事にしたのである。

今回はメンバーに『風紀委員』もいる為、今までよりも効率のよい『聞き込み』が期待できそうだ。

ディアボロ「…成程、そういう事になっていたのか」
上条「『学園都市』のセキュリティにかからないヤツだから、こういう地道な方法しか無いんだと」
インデックス「昨日は『ごちそう』を奢ってもらったし…私も協力するんだよッ!」

昨晩、インデックスの胃袋に次々と吸い込まれていく数々の料理に、
あの承太郎すら冷や汗を流していたが(彼が財布役だと言うのもあるだろうが)、
インデックスにとって『食べ物くれる人=良い人』らしく、
その『良い人』の為に、『聞き込み』に協力してくれるらしい。
まあ、食い意地ははっているが、その『完全記憶能力』は、『聞き込み』の役には立ちそうではある。

843 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:16:21.27 ID:YYY0o1M0

ディアボロ「(…『学園都市』に滞在許可を得てる承太郎達や、『風紀委員』との共同作業なら)」
ディアボロ「(『この姿』で歩き回っても然程問題は無いな)」
ディアボロ「解った…何時の出発だ?」
上条「朝食を済ませた後…このホテルの一階ロビーで9時に集合だと」
インデックス「だからまずは朝食なんだよッ!朝はビュッフェなんだよッ!楽しみなんだよッ!」

時計を見れば、何時の間にやら6時半を指している。
もうすでに、朝食用のレストラン会場は空いている筈だ。
インデックスは、右手にお食事券、左手にいつ用意したのか、
タッパーが大量に入った手提げバッグを持っている。
…その爛々とした目…『お持ちかえり』をする気は満々らしい。

上条「…少しはいいけど、ほどほどにしておいてくださいよ。上条さんでも恥ずかしいから」
インデックス「解ってるんだよッ!私もシスターでレディなんだから、慎みってのはあるつもりなんだよッ!」
ディアボロ「(どの口で言ってるんだ、小娘め…畜生、まだ頭の歯型が痛むぞ…)」

インデックスの表情に、上条は諦め顔に成りながらも、一応念を押しておく。
彼女のはち切れんばかりに欲望に輝く顔を見れば、恐らく無駄であろう事ぐらいは一目瞭然でも。

インデックスはジャージ姿に
上条は夏用の学生服、ディアボロはサマーセーターにジーンズにそれぞれ着替え、
朝食ビュッフェ会場のレストランに到着し、そんな彼らを、ボーイは笑顔で出迎えた。

数分後、ホテルのレストランのボーイを蒼褪めさせるインデックスの姿がッ!
皿に必要以上に料理を盛り付けるのは序の口、
気に入った料理を、片っぱしからタッパーに詰め始める。
冷たい視線をボーイや料理人や他の宿泊客から一斉に浴びるが、インデックスはどこ吹く風だ。
大阪のオ○タリ○ンでもここまで図々しくは無いだろう。

上条は頭を抱えながらテーブルに突っ伏し、
ディアボロはそんな上条を引き摺って行って他人のふりをした。

承太郎達が、少し遅れてレストランに来た時には、ボーイ達が総出でインデックスを摘み出す所であった。


845 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:22:10.85 ID:YYY0o1M0

白井「たたた、大変ですわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
初春「エライこっちゃエライこっちゃヨイヨイヨイヨイッ!」

御坂「ちょっ…一体どうしたのよ黒子ッ!?」
佐天「初春…取り敢えず落ち着いて」

白井「落ち着いてなんていられませんわぁぁぁぁッ!?本当に一大事ですのよッ!」
初春「エライこっちゃエライこっちゃヨイヨイヨイヨイッ!」

―――『7月26日』『午前9時』

―――『第7学区』『グランドホテル・ENYA』

朝食を済ませた『音石追跡隊』御一行は、
一旦、『風紀委員第一七七支部』に顔を出しに行った白井・初春を除いて、
『グランドホテル・ENYA』の一階ロビーにあるカフェテリアに集まっていた。

朝食ビュッフェで散々食い散らかしたにも関わらず、
尚も食欲は満たされないのか、インデックスはカフェの『名古屋風モーニングセット』を頼もうとしてたが、
流石に止めねばならぬと思ったディアボロのチョークスリーパーに掛り、
今はロビーのソファーでノびている。
(そんなインデックスの姿に、仗助は思わず『グレートだぜ』と冷や汗混じりに口からもらしていた)

ようやく落ち着けた御一行は、
先にやってきた御坂、佐天を加えてゆっくりコーヒーの湯気を燻らせていたのだが、
そんな所にひどく慌てた白井・初春が乗り込んできたのである。

847 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:27:56.06 ID:YYY0o1M0

白井「とにかくッ!とにかく一大事なんですのよッ!コーヒーなんて飲んどる場合じゃないですのーッ!」

初春「佐天さん! 2+2は5ですッ!3×3は8ですッ!サメは植物です!富士山は世界一高い山です!」
初春「私は男ですッ!アンジョリーナ・ジョリーは男ですッ!マドンナも男ですッ!ネコは空を飛んで、今日の天気は雨降りですッ!」
初春「トマトの色は黒いです!雪も黒いです!フェラーリの色も黒…もあるか!」

佐天「初春、とりあえずしゃべらないで 話がかみ合わ無い」

一先ず、完全に混乱しきった白井と初春に熱い紅茶を飲ませて落ち着かせて、
(紅茶を入れていたボーイが、卵のカラの様な帽子を被っていたが、アレは何なのだろうか?)
何をそんなに一体慌てていたのか、一同は聞きだす事にする。
そして、白井・初春の口から語られた内容は、実に恐るべき代物だった。

億泰「あの『蛇谷』って野郎が…」
佐天「あのサディストの『おじさん』野郎が…」

仗助「『殺された』…マジで今、そう言ったのか、オメーはよぉぉッ!?」
白井「残念ながら『マジ』ですの」
承太郎「冗談、って顔では無いな」


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849 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:35:29.29 ID:YYY0o1M0


つい今朝がた、『第一七七支部』に顔を出した白井・初春が知った事は、
先日捕まえたばかりの『蛇谷』『西戸』『おじさんX』の内、
『蛇谷』『おじさんX』が何者かに殺され、
生き残った『西戸』も瀕死の重傷だと言う予期せぬ知らせであった。

死因は『感電死』。
しかし奇妙なのは、彼らが留置されていた牢屋には、
天井の照明以外は一切、電化製品もコンセントも無く、
2人が感電して死ぬような要因は全く無かった事であり、
故に『警備員(アンチスキル)』は、これを『能力者』による
『殺人事件』として既に捜査を開始していた。

白井「『西戸』は元『警備員』だけあって頑丈だったのか…」
白井「何とか生き残ったそうですが…意識不明の重体だそうですわ」
承太郎「『口封じ』か…」
白井「ええ…恐らくわ」

以前に、音石は『口封じ』の為だけに億泰の兄、『虹村形兆』を殺害している。
恐らく、少しでも自分の『足跡』を感づかせる可能性のある存在は生かしてはおけない、
と言う事なのだろう。


851 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:45:26.83 ID:YYY0o1M0

ガ チ ャ ン ッ !

何か陶器の割れる様な音が二つ、カフェテリアに響き渡る。
一つは億泰が、もう一つは上条が、
それぞれ握ったマグカップの取っ手を割ってしまった音だ。
どちらも、途方も無い『怒り』の顔をしている。

仗助「億泰…今は落ちつけよ」
億泰「解ってるってよー…ちょっとイラッと来ちまっただけだぜ」

ディアボロ「上条…お前も落ち着け」
上条「ああ、すまねぇ…少し取り乱してしまった」

億泰は兎も角、怒りの顔をした上条の姿に、御坂は目を丸くした。
彼女の知る上条当麻は、電撃を浴びせても、砂鉄の剣で切りかかっても、
どこかのらりくらり、飄々とした男で、こんな表情をする所は初めて見たのだ。

御坂「ア、アンタ…大丈夫?手も切れて血がでてるじゃない」
上条「あ…ああ…大丈夫だ御坂…手も、軽く切っただけだし…」

どうやら、マグカップの取っ手を折った時、知らぬ間に指を切っていたらしい。
怒りで気付かなかったのか、今更のように傷がジクジク痛んできた。



852 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/01(正月) 22:52:00.32 ID:zxT7P4.o
こんな上条さんにボスの過去知られたらと思うと胃が痛くなる

857 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 23:00:48.76 ID:YYY0o1M0

上条「殺す必要はねぇだろ…って思ったら何かムカッ腹がたっちまってさ…イツツ」
御坂「ちょっと、手を貸しなさいよッ!」
上条「うぉ…あ、ありがと御坂」
御坂「怪我ほっとくの良くないでしょ…ホラ」

上条の切れた右手を取り、
御坂が自分のハンカチで傷を包帯の様に覆う。
女子中学生の柔らかい指で手を触られてテレたのか、
少し頬の赤いのを除けば、上条の表情は、
『怒り』からいつもの気の抜けた代物に戻っていた。

そんな上条の傍らで、ディアボロは胸に幾分かの『しこり』を覚えながら、
同時に、『口封じ』の一件について考えていた。
一点、気になる事がある。

ディアボロ「(これで、『音石』は『警備員』にも本格的に追跡されることになった)」
ディアボロ「(これまでは『死人』は出ていなかったが、今度の事は違う)」
ディアボロ「(『警備員』の御膝元で2人も殺されて、元『警備員』に重傷を負わされたのだ)」
ディアボロ「(下手人が『スタンド使い』である以上、『警備員』に発見される可能性は低いが…)」

ディアボロ「(それでも『当局』はこれまで以上に警戒度を強めるだろう)」
ディアボロ「(このリスクをおかしてまで、『連中』を始末したとなると…)」

ディアボロ「例の『女』か…」


858 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 23:13:00.19 ID:YYY0o1M0

『学園都市』当局の警戒度を引き上げるリスクを冒してまで、
例の3人を始末しようとしたのは、やはり例の『協力者の女』の顔を見ていたからだろう。
音石に関する情報を、あの3人は殆ど持っていなかった以上、この可能性以外は考えつかない。

承太郎「…『眼の下に隈を作った女』」
ディアボロ「!」

どうやら承太郎も同じ推測に辿りついたらしい。
『女』と言う単語を漏らしたディアボロに、
静かな視線を向けながら承太郎は言った。

承太郎「わざわざ俺達に『足跡』を明確に曝す危険を冒さなきゃならなぇ…」
承太郎「そこまでして『正体』を隠す…」
承太郎「どうやら、その『協力者の女』には、それほどの『価値』がある様だな」

白井「……」

白井黒子の脳裏には何故か『木山春生』の影がチラチラとちらついている。
この『音石明』の一件には、彼女は一切関係ない筈なのに、
何故か、彼女の直感とでも呼ぶべき物が、繋がらない筈の点と点の間に、
何か見えない糸の様な物を感じ取っているらしいのだ。

白井「(バカバカしい憶測ですわ…『目の下に隈を作った研究者の女』なんて…)」
白井「(『学園都市』には掃いて捨てるほどいると言うのに…)」



862 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 23:31:44.31 ID:YYY0o1M0

白井「ともかく…生き残った『西戸』に接触する事が先決ですわ」
白井「彼はここからそう遠く無い病院に収監されていますし…」
白井「東方さんに『治して』頂いて色々と聞きだす事にいたしましょう」

東方仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』は、
『死んだ人間』こそ絶対に『治せない』反面、
死んでさえいなければ、どんな重症の人間も『治す』事が出来る。
『西戸』が死んでいなかったのは不幸中の幸いだったと言えよう。

仗助「俺達がその病院に向かう前に、『西戸』のヤローがトドメ刺されるって危険性は無ーのかい?」
白井「その点は大丈夫ですわ。いま、『西戸』のいる病院は『警備員』が完全にガードを固めておりますの」
白井「いくら『スタンド使い』と言えど、迂闊に『西戸』に接近は出来ませんわ」


864 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/01(正月) 23:45:41.14 ID:YYY0o1M0

噴上「へっ…来るならきやがれってんだ…ヤローの『スタンド』の『臭い』を覚えてやるぜぇ~」
仗助「珍しくノリ気じゃねーかぁ~裕也よぉ~一体どういう風の吹きまわしだぁ~」
億泰「つうか『スタンド』に『臭い』なんてあるのかぁ~?」

普段と少し様子が違い、どこか『ヤル気』を見せている噴上に、
仗助が最もな問いを投げかけ、上条と同じく平常モードに戻った億泰が、
これまた見当はずれな問いをぶつける。

噴上は、珍しく真剣は表情で仗助の問いに答えた。
(億泰の問いは無視した)

噴上「その音石って野郎はよ~…正直、コソ泥に毛が生えたみてーなヤローだと思ってたけどよ~」
噴上「どうも、『吉良』程じゃねーにしても…充分に『極悪』なヤローだって解って来てよ~」
噴上「だったら好きにさせとく訳にはいかねーだろ…」

噴上は仗助達に比べれば正義感は薄い方だが、
だからと言って正義感が無いわけではない。
『恐怖』を乗り越えて『宮本輝之輔(エニグマの少年)』に立ち向かった事が実証している様に、
彼にも確かに『杜王町』の住人としての『黄金の精神』は宿っているのだ

866 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 00:00:29.32 ID:U/ZorHk0

仗助「………」
噴上「な、何だよその顔はッ!」
仗助「いや、何よ~少しカッコいいかな~なんて思っちまってよ~」
噴上「何言ってんだよッ!?俺は元々カッコいいんだよッ!」
億泰「つか、俺の質問に答えてくれよ~」

仗助の『マジで見なおしたッ!』と言った感じの視線に、
噴上は照れ隠しで頬を掻き、億泰は相変わらずアホそうだった。

承太郎「ダベってんのはココまでだ…そろそろ出発するぞ」
承太郎「白井君…案内してくれ」
白井「了解ですわ。皆さま、お姉さま、ついて来て下さいまし」

承太郎、白井がまず席を立ち、
続けて、仗助、億泰、噴上、佐天、初春、御坂、上条、
そしてディアボロも席を立つ。
ノビていた為に『史実』通り『空気』のインデックスも、
いつ正体を取り戻したのか、一行に続いた。

『音石追跡隊』一行は、
ホテルより『学園都市』の市街へと繰り出した。



868 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 00:04:50.71 ID:uQxvTwIo
今見ると大事を取って通報されそうなメンバーだな

873 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 00:15:42.69 ID:U/ZorHk0

冥土返し「珍しいね。君が君自身の怪我以外でここ訪ねるのは、ひょっとすると初めての事なんじゃないかい?」
上条「あはははははは」

『西戸』が収監されていた病院…
それは上条、そしてディアボロ、インデックスにも御馴染の、『冥土返し』の病院であった。
いつも大怪我して運び込まれて来る上条が、何と無傷でこの病院を訪れるとは、
『冥土返し』の方は本気で驚いているらしかった。

冥土返し「でも、生憎だね。今、この病院は一般人はこれ以上立ち入り禁止なんだね」
冥土返し「急患でも無い限り、この先には進めないんだね」

『冥土返し』の評判故か、普段から余所に比べて人の多い病院だが、今日は特に多い。
何せ、完全武装の『警備員』が大勢、病院内の彼方此方で巡回したり、見張りをしたりしているのだ。
『音石追跡隊』御一行は、1階ロビーで完全に足止めを食らっていた。

白井「こちらは『風紀委員』ですの。御通し願えませんこと?」
冥土返し「無理だね。『西戸』の病室には、一般人はおろか『風紀委員』も通してはいけないと厳命されてるんだよ」
白井「…『風紀委員』でもダメだと言うのですの?」

???「当然じゃん。これは『殺人事件』じゃん」

一行が声の方向を見れば、見覚えのある『警備員』が一人、こちらに向かって歩いて来る。
昨日、白井・億泰・噴上が聞き込みを行った『黄泉川愛穂』であった。



874 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 00:18:10.87 ID:nXWH2xgo
風紀委員とか言っても、しょせん子供だもんな
大人としては当然の対応だよね

875 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 00:27:50.88 ID:U/ZorHk0

黄泉川「あれ、お前上条じゃん?何でこんな所にいるじゃん?」
黄泉川「つーか、小萌先生の補習はどうしたじゃん?まさかサボってるじゃん?」
上条「あー…実はその…色々と事情がありまして…」ゴニョゴニョ

予期せぬ人物との対面に、上条もしどろもどろになる。
ディアボロが、こっそり耳元で問うた。

ディアボロ「(知り合いか?)」ヒソヒソ
上条「(うちの学校の先生だよ…マズいなぁ~こんな所で会うとは…カミジョーサンソウテイガイ)」ヒソヒソ
御坂「(それよりアンタ、補習って…ひょっとして成績悪いの?)」ヒソヒソ
上条「(グサッ!?…成績の事は聞かないでくださいますか、ミサカさん…)」ヒソヒソ

黄泉川「んー…白井に初春に…『超電磁砲』までいるじゃん?一体どういう組み合わせじゃん?」

ヒソヒソと耳打ちで会話を交わす3人を余所に、
黄泉川は『音石追跡隊』一行を見渡す。

夏なのに白コートの大男、
不良っぽい黒ガクラン三人組、
明らかに外国人のピンク髪のおっさんに、
やはり異人らしいジャージ姿に青髪の少女、
自分の学校のバカ生徒に、『超電磁砲』、
ライダースーツを着た中学生らしい少女に、
見知った『風紀委員』2人…どういう連中だ?


877 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 00:35:48.62 ID:hZ2HMwko
異質すぎるもんなwwww

878 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 00:36:45.03 ID:89k.mkDO
佐天さんはライダースーツがよほど気に入ったんだな

882 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 00:43:04.56 ID:U/ZorHk0

白井「上条さんを始め…この方達は『幻想御手』事件解決の為の協力者ですわ」
白井「ここに収監されているという『西戸』と言う男…手掛かりの可能性が高いのですわ」

一行の表に、白井が立った。
ここは、子供とは言え『学園都市』の『治安機構』の一員たる、
『風紀委員』の自分が前に出た方が話が速いと考えたからだ。

黄泉川「なるほど…『幻想御手』」
黄泉川「確かにそっちも早急に解決しなきゃいけない案件じゃん」
白井「ええ…ですからここを通して」
黄泉川「でも通す訳にはいかないじゃん」

黄泉川は断固たる口調で言った。

黄泉川「別に白井の事を疑ってる訳じゃないじゃん。白井が真面目なのも良く知ってるじゃん」
黄泉川「でも、通す訳にはいかないじゃん。この問題は、あくまで『警備員』の解決するべき問題じゃん」

既に2人の人間が殺害されており、生き残った人間も『元身内』。
しかも、警戒厳重な『警備員』の留置所での犯行。
もはや『風紀委員』…すなわち子供の踏み込んでいい領域では無い。
いくら『能力』を持っていても『子供』は『子供』…
『大人』の領分はあくまで『大人』がカタを付ける…それが黄泉川の信念なのだ。



883 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 00:55:34.32 ID:U/ZorHk0

白井「むー」
初春「(これは…梃子でも動きそうにありませんよ?白井さんどうします?)」
白井「(どうするもこうするも…強行突破する訳にもいきませんし…)」
仗助「(こりゃ、露伴のヤローを連れてくらんだったなぁ~アイツならこういう時一発なのによ~)」
上条「(なあ…白井)」
白井「(何ですの上条当麻…今、考えているのですけど)」
上条「(俺に一つ考えがあるんだけど…試していいか?)」

上条が何か方策を思い付いたらしい。
このままでは手詰まりなのも確かで、
白井は取り敢えず上条に任せてみることにした。

上条「黄泉川先生…俺がここにいるのは実は別の理由がありまして…」
黄泉川「ん?何じゃん?」
上条「いや~実はですね~このワタクシ上条当麻は…」

上条「この病院に『入院』してまして…」
黄泉川「はい?」
冥土返し「そう言えば…まだ正式に『退院』したわけじゃ無かったね」



884 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 01:06:08.96 ID:hZ2HMwko
露伴いたら相性悪いスタンドいたとしても大分ヌルゲーになるもんなwwwwwwwwww

885 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 01:08:26.40 ID:AOJ.Wh20
露伴はマジチートだからな

886 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 01:08:43.04 ID:U/ZorHk0

上条の言葉に、冥土返しは思い出した様に呟いた。
つい昨日、『クレイジー・ダイヤモンド』のお陰で上条は怪我がほぼ完治した為、
『音石追跡隊』に加わってあちこち出歩いていた訳だが、
何分急な回復だった為に、病院では書類上、まだ『退院』とはなっていなかったのだ。
(本来ならば、『学園都市』の医療技術でも1週間以上の入院が必要だった)

上条「そ…だから『病室』に戻らないと…そうですよね『先生』?」
冥土返し「うーん…確かにまだ完全回復したわけじゃないから、『入院』は必要かもねぇ」

どうやら『冥土返し』は上条の口車に合わせてくれるつもりらしい。
これは幸い…屁理屈をこねて推し通るッ!

上条「あ~…ミギテの傷がうずくなー…こりゃ、寝てた方がいいなーと上条さん思うなー」
上条「誰か…看病してくれる人が欲しいなー」
仗助「HEY!それなら当麻さんよぉ~この東方仗助がみっちり看病してやりますよ~」
白井「わたくしも、『協力者』には恩返しの一つや二つしなくてはなりませんわね~」

黄泉川「………」

明らかに屁理屈である。
黄泉川は呆れた顔をするが、内心、そこまでして『西戸』に会いたいのか、と、
上条達一行の『真剣さ』は感じ取っていた。



888 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 01:20:45.34 ID:U/ZorHk0

黄泉川「…元々、この病院に入院してたのなら…戻るのは当然じゃん」
黄泉川「でも…付き添いは2人までじゃん。それに、私が病室まで直接先導するじゃん」

黄泉川愛穂は面倒見が良い性格で、
頑固な一面と、柔軟な一面が同居した心情豊かな女性だ。
今回は、彼女の柔軟な部分に訴えかけ物が大きかった様だ。

上条「!…そ、それじゃお願いしますよ黄泉川先生」
黄泉川「了解じゃん。白井と…そこのイカした髪型の御兄ちゃんもついて来るじゃん」
白井「!」
仗助「!」

『冥土返し』に部屋番号を聞くと、
黄泉川が先頭を行き、その後に、上条、白井、仗助と続く。
白井が、黄泉川の傍らに駆け寄って、そっと耳打ちする。

白井「本当にありがとうございますわ」
黄泉川「何の話じゃん?病人を病室に先導するぐらい職務のうちじゃん」

黄泉川は横目で白井に微笑みかけ、
続けて、『大きな独り言』を言った。

黄泉川「そういえば、『西戸』の様子も見に行かなきゃいけないじゃん」
黄泉川「ちょっとだけ部屋の前をよってくじゃん」

黄泉川の見せた『女気』に、白井は深く頭を下げた。


897 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 01:38:02.42 ID:U/ZorHk0

さて、病院の奥へと向かって行った上条ら4人のいる一方で、
残りの8人は一階ロビーに残されていた。

冥土返し「少しいいかな?」

『冥土返し』が声を掛けたのは、御坂美琴であった。

御坂「え?私?」
冥土返し「うん、君だよ。『電撃使い(エレクトロマスター)』としての君に、少し相談があるんだよ」
冥土返し「『幻想御手』の事なんだけどもね」
御坂「!」

『幻想御手』ッ!
『音石明』の事が無ければ、今も追っていたであろう、
『学園都市』に蔓延するもう一つの怪異…

『幻想御手』の実物と思しき『音声プログラム』が手に入ってからは、
副作用による昏睡者を増やすばかりで、事件の解決には一歩も進んでいなかった筈だが…

冥土返し「どの道、あの3人が戻って来るまで待ってるしかなんいんだろう?」
冥土返し「口裏も合わせてあげたし…少し付き合ってもらえるかな?」

成程、『冥土返し』が上条と口裏合わせたのはこの為らしい。
御坂が背後の一同に目線で問えば、承太郎が、こくりと無言で諾と頷いた。

御坂「私に出来る事なら…」
冥土返し「うん…是非、君に意見を聞きたかったんだね」
冥土返し「そこの『風紀委員』の子も…ついて来るといいよ。君にも関係のある話だし」
初春「私も?」

指名されて、初春も『冥土返し』にトテトテついて行く。
御坂、初春の2人も、『冥土返し』に連れられて、病院の奥へと入って行った。

奇しくもこの時、
『矢の男』と『幻想御手』と言う、全く違う筈の事件が、
一本の糸で繋がっていた事がこの直後に判明する事に、気がついた人間はいなかった。

その一本の糸とは、一人の女性。
その名は『木山春生』…



899 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 01:55:47.40 ID:U/ZorHk0


白井「出かけたぁッ!?」
研究員『は、はいッ!つい、ほんの数分前に…』

白井の怒鳴り声に、電話の向こうの研究員が少し怯えた声で返事を返す。
今、白井が掛けている相手は『AIM解析研究所』…『木山春生』が所属している研究所だ。

『クレイジー・ダイヤモンド』で重傷と昏睡から『回復』した『西戸』は、
『木山春生』の写真を見せた所、この女に間違いないと断言した。

一方、『冥土返し』から御坂・初春が聞かされた情報…
それは、『幻想御手』による昏睡患者の『脳波パターン』が、
『木山春生』の『脳波パターン』と全く同じであったと言う事。

そしてその事実から、『木山春生』が、
『共感覚性』を利用して使用者の脳を繋げた
「一つの巨大な脳」状のネットワークを構成していたのではないかと言う推理が導き出された。

要するに、『幻想御手』事件の『黒幕』が、『木山春生』である可能性が高いと言う事だ。

『点』と『点』は『線』で繋がった。
理由は不明だが、『木山春生』と『音石明』は『組んでいた』のだッ!

白井「一人で出かけましたのッ!?」
研究員『はい…あ、でも…確か…』
白井「何ですのッ!?」
研究員『彼女の飼ってた「亀」を連れて行ってたような…』
白井「はあっ!?亀なんてどうでもいいですのッ!兎に角、木山春生は一人で出かけたんですのねッ!?」
研究員『はいッ!間違いありませんッ!」



900 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 02:10:12.84 ID:zYvXw2Uo
カメェ・・・・・・

901 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 02:16:11.69 ID:U/ZorHk0

『西戸』の証言に、木山がやはり『協力者の女』であった事を確信した白井らは、
急いで1階ロビーに戻って来た訳だが、そこに、
血相を変えた御坂と初春が駆け込んで来たのも殆ど同時であった。

白井「…木山春生は研究所から出かけたとの事ですわ」
黄泉川「一応、一隊を『AIM解析研究所』に派遣するじゃん」
黄泉川「それから、非常線を張って木山を一旦拘束するじゃん」
黄泉川「ま、車で移動しているなら直ぐに見つかるじゃん」

『幻想御手』事件の黒幕が『木山春生』であり、
その彼女に、正体不明の『電撃使い』が雇われている。

黄泉川に白井らは一先ずそう説明した。
『スタンド使い』の事は敢えて伏せておいた。
音石を捕まえるのは、あくまで承太郎達の仕事であるからだ。

『警備員』の非常線に木山が掛り次第、
承太郎達が率先して現場に向かうつもりだった。

白井「対能力者戦用の武装に固められた『警備員』ですわ」
白井「『スタンド使い』相手でも、即座にやられることはないでしょうし」
承太郎「………」

本音を言えば『警備員』にこの一件に関わって欲しくはなかったが、
こうなって以上、『警備員』の力で木山を確保し、
そこから音石を追い詰める方が手っ取り早い。
そして何より…『幻想御手』の事もある。

『幻想御手』は『学園都市』の問題である。
『スタンド使い』の問題を『スタンド使い』が解決するように、
『学園都市』の問題はあくまでその住人達に任せるべきであった。


902 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 02:34:57.40 ID:U/ZorHk0

黄泉川「私もここを離れるじゃん。白井達はどうするじゃん?」
白井「ここでは得られる情報に限りがありますわ…一旦支部に戻ります」

『警備員』のパトカーに乗って、病院から去っていく黄泉川を見送りつつ、
『音石追跡隊』御一行は『第一七七支部』へと向かった。
そこならば、『警備員』からの情報を最も早く受け取る事が出来るからである。

『第一七七支部』に到着してから10数分後、
木山春生を確保したと、『警備員』の非常線の一つから連絡が入り…ほんの一瞬で途絶した。



警備員『木山春生だなぁ!』
警備員『「幻想御手」頒布の容疑で逮捕するッ!』
警備員『おとなしく降車せよッ!』

木山「思ったより早かったな…」

木山春生は、彼女の愛車であるカウンタックの運転席から、
目前の道を封鎖し、メガホンで此方に投降を呼びかける『警備員』の一部隊を見た。

カウンタックの中には彼女以外誰も乗っておらず、
ただ、助手席には小さなプラスチック製の水槽が置かれ、
中には亀が一匹入っている。
それは奇妙な亀で、甲羅に独特の窪みがあり、そこに古めかしい意匠の『鍵』一つ嵌めこまれている。

木山「何…問題は無い。あの程度の数、直ぐに『カタがつく』」

亀に向かってそんな事を語りかけながら、彼女はカウンタックから外に出た。
警備員が一斉に此方に銃口を向けて来る。



903 名前:『超電磁砲編』:第8話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 02:41:26.25 ID:U/ZorHk0

警備員『両手をその場で組んで…うつぶせに…』
木山「………」

木山は、サブマシンガンの銃口を彼女に擬し、
メガホンで色々と叫んでいる『警備員』の言葉を全く聞いていなかった。
必要が無かったからだ。なにせ…

彼女の『攻撃』は既に『終了』していたのだから。

『警備員』達は気付かない、気付けない。
道路のアスファルトを伝って、彼らの足元に蠢く『ソレ』に気付けない。

木山「(君達を暫く閉じ込めさせてもらおう…『記憶の牢獄』に、ね…)」

木山春生は、小さく口元を嘲りで歪めながら、
彼女の新たな『半身』たる『像(ヴィジョン)』の名を呼んだ。

木山「『ジェイル・ハウス・ロック』…」

木山春生は確かにその名をそう呼んだ。


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘




904 名前:おまけ ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/02(日) 02:43:55.73 ID:U/ZorHk0
・現状まとめ←New!

音石明は、『学園都市』で『11人』の人間を『矢』で刺した。
それをまとめると以下の如し

☆本体名:スタンド名

・佐天涙子:ジャンピン・ジャック・フラッシュ
・蛇谷次雄:リンプ・ビズキット
・『警備員』の西戸:グーグー・ドールズ
・浜面仕上:発現済み(現状では詳細不明)
・そばかすの少年(マナブ):『取り立て人』マリリン・マンソン
・『所長』こと『おじさんX』:ヨーヨーマッ
・F・F:フー・ファイターズ
・木山春生:ジェイル・ハウス・ロック
・『少女』:???
・ココ・ジャンボ:ミスター・プレジデント
・上条当麻:発現せず


明らかに『人間』じゃ無いの混じってる?
大人は『嘘つき』では無いのです『間違い』をするだけなのです。



909 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 02:49:00.13 ID:hZ2HMwko
乙ー!
とりあえず矢組はこれで全員か。

913 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage] 投稿日:2011/01/02(日) 05:17:57.90 ID:HKWps6AO
ジェイル・ハウス・ロックとか追撃する相手としては最悪のスタンドじゃねえか…
wwktk

45 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 15:31:48.23 ID:PhOKc7Y0


黄泉川「何が起こってるじゃんッ、鉄装ッ!」
黄泉川「落ちついて、ちゃんとッ、正確にッ、報告するじゃんッ!」

黄泉川愛穂は、『警備員』専用のパトーカーで『現場』へと急行しながら、
無線で必死に先に『現場』へと向かい、『木山春生』と接触している筈の『警備員』達に連絡を取っていた。
無線の先にいるのは、同じ『警備員』にして、彼女の飲み友達の『鉄装綴里』である。

鉄装『は、はいッ!えーと私達は…木山春生を発見して…』①
鉄装『木山が大人しく降伏したので確保しようとして…』②
鉄装『そしたら木山が突然拳銃を天に向かって発砲して…』③

無線の先の鉄装が急に黙り込み、会話に不自然な間が空く。
すると…

鉄装『あれ…?黄泉川先生?何で私、黄泉川先生と無線で話してるんだっけ…?』①

鉄装『あ、あれ…それよりここ何処ですかッ!?私はここで何を…?』②
鉄装『そうだ…ッ!木山春生を…木山春生の確保を…』③
鉄装『あッ!木山春生が発砲をして…』①

鉄装『あれ…なんで私、無線機なんて持って…通信先は…黄泉川先生?』②

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

黄泉川「……ッ!?」
黄泉川「(またじゃん…さっきからこれの繰り返しじゃんッ!?)」


46 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 15:33:31.64 ID:bfkkptY0
やっぱ強すぎるよ

47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 15:33:59.40 ID:QqODyVIo
こいつ逃げる側に回るとほぼ不落だよな

48 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 15:34:55.46 ID:PhOKc7Y0

黄泉川は思わず頭を抱えてしまいそうになる。
何度、この単調な問答を繰り返したかわからない。
それでも鉄装に向かって怒鳴ったりしないのは、明らかに彼女の様子が『異常』だからだ。

鉄装綴里は『警備員』としてはドジで頼りない所もあるが、
それを差し引いて考えても、何度も何度も同じ内容の問答を繰り返す程マヌケでもないし、
現状はもはやマヌケを通り越して『異常』そのものであったのだ。

今から10分ほど前、『警備員』の張った非常線の一つに『木山春生』が引っかかり、
意外にもさしたる抵抗も無く彼女を確保できたかと思った…正にその矢先、
鉄装らのいる現場で意味不明の大混乱が起こり、その隙に木山は悠々と逃げ出してしまったのである。
今、黄泉川がほとんど単独で木山を追い掛けているのが現状だ。

黄泉川「(…『3つ』じゃん)」
黄泉川「(…『3つ』以上の内容を覚えている事ができてないじゃん)」

黄泉川が鉄装と会話していて気がついた事。
それは、今の鉄装が『3つ』以上の情報を記憶できず、
『4つ目』の情報を記憶した際に、最初の『1つ目』を忘れてしまうと言う事だ。

黄泉川「(しかも…『そう』なってるのは、鉄装だけじゃないみたいじゃん)」

カーナビ状にパトカーの内装に取り付けられたモニターには、
鉄装と同じ状態に陥っているのか、茫然としては混乱し、
混乱しては呆然とする、といった行動を何度も繰り返す『警備員』達の姿が見える。

黄泉川「(どういう事じゃん?木山春生は…単なる科学者じゃん?どうしたらこんな芸当が?)」

『書庫(バンク)』を参照したが、
木山春生は大脳生理学、特に『AIM拡散力場』を研究する一科学者に過ぎない筈だ。
その経験を生かして、鉄装らの『海馬』を乱す『何か』をしでかした?

黄泉川「(でも、これだけの大勢の人間の脳に同時に干渉するなんて…)」
黄泉川「(そうとう大がかりな装置が無いとできないじゃん)」
黄泉川「(木山がそんなもの持ってる様には見えないじゃん?)」

だとすれば『ガス』か何かを用いたと言う事だろうか?
いずれにせよ、現状では情報が少なすぎて、木山が何をやったか完全に理解する事は出来ない。

49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 15:37:52.33 ID:bfkkptY0
能力を食らわないで観察できるってのはでかいな

50 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 15:39:04.96 ID:PhOKc7Y0

黄泉川「(見えたッ!)」

そうこう考えているうちに、
自車の前方に木山の乗るランボルギーニ・ガヤルドが見える。
これ見よがしにスポーツカーに乗っている割には、スピード自体はそれほど速くは無い。

黄泉川「(ふん…自信満々じゃん…急ぐ必要は無いッ…って感じじゃん)」

黄泉川はアクセルを全開にして木山のガヤルドを追いぬくと、
ドリフトをしつつ、木山の進行方向を塞ぐように停車させる。

『警備員』の小隊をまるまる一人で無力化した様な女だ、
自分一人でどうにか出来るか解らないが、混乱した現状では増援は碌に望めず、
この女をこのまま放置して置くのは、『警備員』の沽券に関わる。

黄泉川は『ガス攻撃』を警戒してガスマスクを着け、
ポンプアクション式のショットガンの銃口を木山の車に擬しつつパトカーの外に出る。
装填されているのは暴徒鎮圧用のゴム弾では無く実弾だ。
手心を加えて対処出来る相手では無い。

黄泉川「大人しく両手を頭の後ろに組んで出て来いッ!
黄泉川「それ以外は一切の行動を許可しないッ!すれば容赦なく発砲じゃんッ!」
黄泉川「勝手に喋っても撃つッ!クシャミしても撃つッ!黙ってても指示に従わなければ撃つッ!」

木山は大人しくガヤルドの運転席から出て来る。
しかし油断は出来ない。鉄装達もここまでは何の問題も無かったのだ。
問題はここから…

木山「………『ジェイル・ハウス・ロック』」ボソリ
黄泉川「勝手に話す事は許可しないじゃぁぁぁぁぁぁんッ!?」
黄泉川「テメーマジでぶっ放され…」









黄泉川「あれ…?何で私、こんな所にいるじゃん?」①

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52 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 15:47:14.49 ID:PhOKc7Y0

御坂「あ、運転手さん、そこを右にお願いします」
運チャン「あいよ」

上条「………」
ディアボロ「どうした上条?」
上条「いや、こう…タクシーで誰かを追っかけまわすなんて映画みたいなシチュエーションだな―と」
御坂「何、呑気な事言ってんのよ…あ、そこを左です」
運チャン「あいよ」

今、上条、ディアボロ、そして御坂の3人は、
タクシーで『木山春生』を追跡していた。
3人しかいないのは、他の『音石追跡隊』のメンバーにはそれぞれ他にやらねばならない事ができたからだ。

上条「しかし、こう言う場合、『本命』である事を願うべきなのか」
上条「それとも『外れ』であることを願うべきなのか…はたしてどっちなんでしょーねー」
御坂「そんなもの『本命』に決まってるでしょ!わ、私とアンタの…ふ、2人であの女を捕まえるんだからッ!」
ディアボロ「(……俺は人数外か)」

今、上条が『本命』と言う言葉を口にしたが、
その所以、実は『木山春生』が…

白井「どういう事ですの…?」
白井「『木山春生』が同時に『3か所』で…?」

『3人』に分裂してしまったからに他ならない。

当初、『木山春生』の存在が確認されていたのは、
鉄装らの張っていた非常線の箇所だけだったが、
彼女が『警備員』に確保されそうになって、逃亡したちょうどそのころ、
『学園都市』内部の別の2箇所で、何と木山春生の姿が新たに確認されたのである。

55 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 16:02:27.70 ID:PhOKc7Y0

白井「『肉体変化(メタモルフォーゼ)』…?そんなの『学園都市』でも3人しかいませんのに…」
白井「それとも『認識』を操る能力ですの?でも機械の目を通してもなお、通じるレベルと言うと…」
初春「単純なメーキャップかもしれませんよ、白井さん」

白井は、顎に手をやって考え込んだ。
ここは『学園都市』だ。1人の人間を疑似的に数を増やす手段ならば幾つも可能性がある。
しかし今問題なのは木山が分裂した『手段』では無い。

白井「どれが『本物』か…という話ですの」

そう、どれが本物の木山春生なのか言う事が問題だ。
偽物にかまっている内に本命に逃げられたのでは笑い話にもならない。

承太郎「…幸い、こっちには人数がいる」
承太郎「『3手』に別れるしかないな」

承太郎の提案通り、『音石追跡隊』一行は、
3手に別れて木山を追う事になった。

上条、ディアボロ、御坂の3人が例の『警備員』から逃げた木山を追い、
白井、億泰、噴上の3人が、『サイドテールの少女』と同行しているらしいもう一人の木山を、
仗助、承太郎、佐天の3人が、何やら大人数を引き連れた別の木山を追う。

初春はこの『第一七七支部』に残ってオペレータ役に徹し、
インデックスは完全に単なる御留守番である。

56 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 16:14:37.33 ID:2k7l/uI0
分裂ってことはあいつの出番が来たか

57 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 16:15:25.09 ID:PhOKc7Y0

上の様な組み分けになったのは、無論ちゃんとした理由がある。
まず、道に詳しい『学園都市』内部の人間が最低一人は各組に必要な為、
そして、各組に『スタンド使い』が必ず一人以上必要だったからである。

承太郎「他の木山春生がどうだか知れねーが」
承太郎「『警備員』とやらかしてた木山は恐らく『スタンド使い』だ」
白井「間違い無いですの」
承太郎「カメラ越しだから、はっきりとは見えなかったが…」
承太郎「確かに木山と言う女は『スタンド』らしきものを出していた」
白井「…何て事ですの」

一体、この『学園都市』で何人の『スタンド使い』が生まれたと言うのだろうか。
このまま音石を放置し続けていれば、ますます数を増やしていくのだろうか。
いよいよ音石を放って置く事が出来なくなった様だ。

承太郎「それだけじゃない。音石の野郎が、3人の内の誰かに同行している可能性がある」
承太郎「だとすれば、やはり『スタンド使い』が居ない組が出来るのはまずいぜ」

『スタンド』は『スタンド使い』にしか視認できない上に、
ただでさえ音石の『スタンド』は奇襲に向いているのだ。
『能力者』だけの組では、その奇襲に対応できない可能性が大なのだ。


58 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shlsVID(Tes):sN0oUoK0[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 16:31:40.95 ID:PhOKc7Y0

白井などは御坂と組めない事に苦言を呈し、
佐天は仗助と組むことに渋い顔をしていたが、
結局、上記した組み分けに決定し、各々が、それぞれの木山への追跡を開始したのだ。

御坂「よしッ!ここで待っていれば木山春生を待ち伏せ出来るわね」
上条「車に乗ってるらしいけど、無理矢理突っ切られそうになったらどうすんだ?」
御坂「何のために私がいると思ってんのよ。私が止めるわよ」

タクシーから降りた一行は、
交通規制で車が一つも居なくなったハイウェイの真ん中で木山春生を待ちかまえていた。
『学園都市』の監視網を使えば、木山の位置を知るだけならば容易い事であり、
故に待ち伏せするのも難しい話では無い。

上条「気をつけて下さいよ、御坂サン。アナタの電撃は音石の『スタンド』には厳禁なんですからねー」
上条「敵をビリビリさせるどころか、むしろ充電しちゃう訳でして…」
御坂「何度も念を押されてるから、それくらい改めて言われるまでも無いわよッ!」
御坂「で、でも…私は『スタンド』が見え無いし…そいつが出て来たら見えるアンタがちゃんと教えんだからねッ!」
上条「解ってるよビリビリ…これ以上、事態が面倒に成るのもは嫌だしな」
御坂「ビリビリいうなッ!」

ディアボロ「(…上条に気があるのは丸解りだが…)」
ディアボロ「(ことさら、俺を無視するのはどうなんだ?オレモスタンドミエルノニ)」


59 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りしますVID(Tes):XOcW6KWo[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 16:33:26.03 ID:kfSJdw6o
ボス…強く生きろよ!

61 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りしますVID(Tes):unas1qmo[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 16:40:20.52 ID:IzomlEAo
見える・・・目のあたりが影になっている脇役ポジションのボスがッ・・・・!

62 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りしますVID(Tes):P86i1/10[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 16:42:43.16 ID:tc4KJcc0
ボスはエピタフがあるから上条さんよりも早く発見できるはずなのに…不憫だ…

63 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shlsVID(Tes):sN0oUoK0[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 16:44:33.89 ID:PhOKc7Y0

上条らとチームを組んでから、
御坂は何かにつけ上条に突っかかっているが、
それが明らかに好意によるものなのは一目瞭然だ。
やや尖って見えるのは、間違い無く照れ隠しのせいだろう。

ディアボロ「(この男…女心にはとことん鈍いようだな)」
ディアボロ「(あれだけ『男前』なら言いよって来る女も少なくないだろうに…オヤクソクトイウヤツカ?)」
ディアボロ「(しかし…)」

微笑ましくじゃれ合う上条と御坂を見ているディアボロが思い出すのは、
彼の娘である『トリッシュ・ウナ』の事だ。彼女も御坂美琴と殆ど年齢が違わなかった筈だ。

ディアボロ「(彼女も、この御坂美琴の様に誰かを好きになって…こんな風にじゃれ合ったりしたのだろうか?)」

殆ど、互いに何も知らない親子だった。
かつてのディアボロに取っては始末すべき対象でしか無く、
トリッシュに取っては生まれて一度も会った事の無い男で、
しかも自分をわざわざ呼び寄せて抹殺しようとすらした男だった。
心が通じ合う云々以前に2、3の言葉すらマトモに交わした事もなかった。

そんなトリッシュの事が、御坂美琴を見ていると無性に思い出される。
不意に、娘に会いたい…そんな思いすら浮かんでくる。

ディアボロ「(…何をいまさら)」

ディアボロは静かに自嘲する。



73 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 17:00:59.75 ID:PhOKc7Y0

ディアボロ「(何が『会いたい』だ…どの面を下げてトリッシュに会うというのだ)」

『この世界』での出来事ではないとは言え、その存在を疎み、自ら殺そうとした娘である。
いまさら会って、どんな言葉を交わすと言うのだ。自分は娘の好きな音楽すら知らないと言うのに。

ディアボロ「(『繋がり』…かつては疎ましく思ったものだが…)」
ディアボロ「(俺はそういう物を求めているのだろうか?)」

こんな事を考えてしまうのは、やはり自分の心が弱くなった証拠だろう。
かつては一人、王座の頂に独り立つ事に何の苦痛も覚えなかったと言うのに…
今は誰かが恋しくて仕方が無いとは…もはや喜劇の世界だ。

ディアボロ「(そう言えば…『ドナテラ・ウナ』…彼女はまだ生きているのだろうか?)」
ディアボロ「(既に死んでいるとすれば…トリッシュは今、一人ぼっちなんだろうか?)」

一度考え始めると、女々しいと自覚していても、
次々と娘の事が気になって仕方が無くなる。ああ、何と自分の変わってしまった事だろう。

ディアボロ「(…会わずとも、今、何をしているかぐらいは知っておいたとしても…)」
ディアボロ「(それぐらいならばきっと…)」

許されるだろう…と、そんな事を考えていた時だった。
遠くから、ハイウェイを駆ける一つの車のエンジン音が響いてくる。

74 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 17:07:02.43 ID:xbtUnoDO
ボスどころか俺達もトリッシュの好きな音楽知らないんだよな
他の奴らのプロフィールには全員好きな音楽が書いてあるというのに
何故かトリッシュのだけ無い

75 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 17:11:35.66 ID:PhOKc7Y0

ディアボロ「(チッ…人が考え事している時に…無粋な奴だ…)」
ディアボロ「来たようだな」

上条「!」
御坂「!」

ディアボロの言葉に、じゃれ合っていた上条も御坂も表情を引き締めた。
…反応したと言う事は、御坂も一応ディアボロの存在を認識していた物らしい。
何処かの『■■』の様に『視覚阻害』にあっていたわけでは無い様だ。

待ちかまえる3人の前で、
何と律儀にも木山のガヤルドは停車した。
直接出てきて『カタ』をつけるつもりの様だ。

木山「…『超電磁砲』…御坂美琴か。まさか君まで出て来るとはね」
木山「それに…君は確か…前に会ったな?あの時はどうもありがとう」

ディアボロ「知り合いだったのか?」
上条「いや…前に道案内してあげた程度の間柄だよ」
御坂「フーン…」ジトー
上条「何でジト目なんでせうか?」
御坂「べつにーなんにもー」

相変わらずじゃれ合いながらも、
御坂も上条も、木山からは一片たりとも意識を離していない。
まだ若いとは言え、それぞれそれなりの修羅場をくぐっているのだ。


82 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 17:27:40.66 ID:sN0oUoK0

木山「ふむ…御坂美琴…君が私の元に来た理由は恐らく『幻想御手』の一件なんだろうが」
木山「上条君…だったかな?君と隣の知らない誰かが居るのは…」

木山「やはり『音石明』の一件かな?」

御坂「!…やっぱりアンタ…ッ!」
木山「ああ…私は音石君と組ませて貰ってるんだ。彼の『スタンド』は実に役に立つからね」
木山「ギブ・アンド・テイクさ…私の『目的』に彼にも協力してもらったんだよ」

やはり木山春生と音石明は組んでいたようだ。
しかし木山春生の『目的』とは何であろうか?
『幻想御手』による『共感覚性』を利用して、
使用者の脳を連結し、巨大な『脳』のネットワークを構成する…
現状から推測されている木山が『幻想御手』をばら撒いた理由だが、
これもあくまで『手段』であって『目的』では無いのだ。

上条「アンタ…何でこんな事しでかした?」

上条が木山に静かに問うた。
語調は静かだが、その語気の端には、確かな怒りが感じられる。
大勢の人間を昏睡に追い込み、しまいには死人すら出しているのだ。
上条が怒らない道理は無い。


87 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 17:40:44.05 ID:sN0oUoK0

木山「…君が2人も『死人』を出した事に怒っているなら…」
木山「それに関しては弁解しない。私の責任だ」
木山「音石君がまさかあそこまでやるとは思っていなかった…私の認識が甘かったんだ」

上条「?…アンタ、音石と組んでるんだろ?」
木山「組んでいるとは言え、あくまで最低限の協力関係なんでね」
木山「彼のやることにいちいち干渉していた訳じゃないんだよ」
木山「気がついた時は彼らは殺されていた…正直な話…『そこまでするか普通』という心境だよ」

???『オイオイ…木山センセイよぉ~…その言い方は無いんじゃねぇのぉ~』
???『あそこで口封じをちゃんとやっとかないと…アンタの事、バレたかも知れなかったじゃねーかぁ』

木山と上条の会話に、突然、見知らぬ男の声が割り込んでくる。
上条、ディアボロ、木山は即座に声の方を向くが、
御坂だけは何が起きているか解って無い様子だ。

三人の視線の先に居たのは。
光り輝く恐竜の様な形状の『スタンド』…上条、ディアボロは即座に気がついた。
伝え聞いていた姿と同じだッ!
コイツはッ!

上条「音石明ッ!」
ディアボロ「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』かッ!」


92 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 17:57:31.90 ID:asN0oUoK0

木山のガヤルドのバッテリー部分から、突然姿を現したのは、
恐竜、特に『パキケファロサウルス』を連想させる、
人型の光り輝く一つの『像(ヴィジョン)』…ついに姿を現したのだ。
この『学園都市』に潜んでいた『スタンド使い』の悪党、
音石明の『レッド・ホット・チリ・ペッパー』だッ!

木山「…出て来たのか。意外だな。てっきり隠れているつもりかと」
レッチリ『ヘヘヘ…ホントはそのつもりだったが…そこに「電撃女」が居るとなると話は別だ』

『レッド・ホット・チリ・ペッパー(以下、R・H・C・Pと略称)』が、
木山春生の体に纏わりついた、一瞬、木山が本気で嫌そうな顔をしたが、
直ぐに、音石の意図する所に気がついた様だ。

木山「成程…そういう訳か」
レッチリ『へへへ…そういう訳だ』

上条「野郎…御坂の『電撃』をッ!」
ディアボロ「最初に封じて来たという訳か」

『R・H・C・P』はバッテリーの様に電気を吸収する性質があり、しかも吸収できる電気の量には際限が無い。
これで完全に、御坂の主力の『電撃攻撃』は殆ど封じられたと言っていい。

レッチリ『知ってるぜぇ~そこ小娘…この街最強の『電撃使い』なんだって言うじゃねぇか~』
レッチリ『それを利用しない手は無いぜぇ~』



96 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 18:02:55.81 ID:keWySReOo
さてジェイルをどうするか

98 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 18:10:55.28 ID:asN0oUoK0

上条「…チッ。でも出てきて良かったのか?」
上条「ぎりぎりまで隠れてりゃ…上手く御坂の電撃を喰らって、パワーアップできたかも知れないのによ」
ディアボロ「(わざわざ姿を現した…どういう意図だ?)」
ディアボロ「(上条の言うとおり、ぎりぎりまで隠れていれば良い物を…)」

しかし意図が読めない。
御坂が電撃攻撃を放ってからでも、姿を現すには遅くは無い筈。
加えて、御坂の電撃を吸収してパワーアップする方法を自ら封じてしまっている。

レッチリ『キキキ…こっちにも考えがあるんだよぉ~なぁ、センセイ』
木山「ああ、機転が利いて助かるよ」

御坂「ねぇ…」

ここで、今まで一人黙っていた御坂が初めて口を開いた。

御坂「アンタら…何と話をしてんのよ…ひょっとして」
御坂「木山春生に纏わりついてる…その意味不明な『電荷の塊』と話をしてんの?」
御坂「それが例の『スタンド』ってやつなの?」

上条「…え?御坂、お前、ひょっとして…?」
御坂「み、見えてるのよ…アンタらと同じように見えてるかどうかは解らないけど…」
御坂「何これ気持ち悪い…変で不自然な『電荷の塊』が浮いてる…」


99 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 18:30:37.61 ID:asN0oUoK0

最強の『電撃使い』たる御坂美琴は、
『電磁力線』を自身の目で直接視認する事が出来る。
一方、『R・H・C・P』は電気と『一体化』する『スタンド』。
故に、彼女は『スタンド』の『像』は見えずとも、一体化した『電気』を見る事は可能なのだ。
しかし、彼女からするとそれが酷く不自然な『電気』の動きに見える訳で、
故に、『気持ち悪い』と感じたのだ。

レッチリ『気持ち悪いとは御挨拶だなぁ~…ま、俺の言ってる事は聞こえて無いみたいだけどよ~』
レッチリ『ま、そんな事はどうでもいいんだ。所で、何で俺がお前達の前に姿を現したかだけどよ~』

聞いても居ないのに『R・H・C・P』が何やら語り始めた。
それを聞きつつ、上条とディアボロはこっそり、ゆっくり木山へと間合いを詰める。

レッチリ『俺が姿を現して、お前らの注意を逸らしてる間に…』
レッチリ『セインセイの「攻撃」を「完了」させる為さぁ~』

上条「!」
ディアボロ「!」

上条、ディアボロの意識が『R・H・C・P』に向いてる隙に、
路面を伝って上条やディアボロの足元に出現してた朧な『像』…
『脳』が剥き出しになった、人型の奇怪な『像』。
大脳生理学者としての木山春生の経験と、
『対象を傷つけずに無力化したい』という彼女の欲望が発現した『スタンド』。
その名は…

上条「コ、コイツ…何時の間に足元にッ!」
木山「君達は『スタンド使い』らしいからな。『気付かれず』に、足元までコイツを伸ばす必要があった…」
上条「ブ、ブチ殺…」

木山「遅いッ!『ジェイル・ハウス・ロック』ッ!」

『ジェイル・ハウス・ロック』。
対象を『記憶の牢獄』に閉じ込める、
別の次元では一人の『看守』が使った『スタンド』…
それが木山春生の『スタンド』だッ!



100 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 18:43:31.70 ID:asN0oUoK0

その『能力』は、対象の記憶を、
『3つ』以上覚える事が出来なくする能力ッ!
直接的戦闘能力は無いに等しいが、一たび決まれば、
相手を事実上の廃人に追い込む恐るべき『スタンド』だッ!

しかし…

ディアボロ「『 キ ン グ ・ ク リ ム ゾ ン 』ッ!」

帝王を監獄に繋ぐ事など誰に出来ようかッ!

上条「!…ディアボロ!」
ディアボロ「貴様の『能力』は何だか解らんが…兎に角、『時を飛ばした』ッ!」
ディアボロ「貴様の『能力』は俺達には発動しないッ!」

『エピタフ』で視た映像で、おおよその危機を予知していたディアボロは、
木山の能力発動に合わせて『時』を飛ばしたのだッ!

これが『キング・クリムゾン』ッ!
空の雲は、ちぎれ飛んだ事に気づかずッ!
消えた炎は、消えた瞬間を炎自身さえも認識しないッ!

ディアボロ「一気にカタをつけるぞッ!上条、間合いを詰めろッ!」
上条「よしきたッ!」

『ピンチ=チャンス』ッ!
足元の『ジェイル・ハウス・ロック』を避ける様に移動しながら、
木山と『R・H・C・P』への間合いを詰める2人。
御坂には『その他大勢』扱いさてれいたが、
ディアボロは腐っても『元帝王』だッ!こんな時は頼りになるヒトッ!

ディアボロ「そして時は再始動するッ!」


101 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 19:08:36.77 ID:lU+5exySO
よく分からなくても時を飛ばすボス格好良い!

102 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 19:08:40.70 ID:8+vEdeSwo
この主人公達、相性が良すぎる
小指が赤い糸で結ばれたコンビかチクショー

105 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 19:11:18.03 ID:asN0oUoK0

木山「!…いつ避けたッ!?」
レッチリ『こ…この「能力」はまさかッ!?』
御坂「え、何?今、何が起こったの?」

『必殺の間合い』だった筈が、
気がつけば、左右から上条とディアボロが此方に間合いを詰めている。
しかも、上条はともかく、
ディアボロはその『スタンド』を既に顕現させているッ!
しかしその瞬間を、木山達は目撃していないッ!

木山「ま、マズイッ!」
レッチリ『テメェェェ!まさか「時」を…』
上条「貰ったッ!」
ディアボロ「もう『スタンド』を使う間など与えんッ!」

上条が木山に纏わりついた『R・H・C・P』へと向けて右手を突き出し、
ディアボロが木山へと向けて『キング・クリムゾン』の拳を向ける。
完全に『詰み(チェックメイト)』ッ!
上条とディアボロは自身達の勝利を確信していたが…

御坂「マズイッ!避けてッ!」

御坂が2人に警告を発しつつ、木山の方へと走り出したッ!
何故かッ!彼女は感じ取ったからだッ!
『超能力者』故にッ!木山春生周囲に生じた、
本来ない筈の『AIM拡散力場』の揺らぎを感覚的にッ!

上条「!」
ディアボロ「ナニッ!?」

瞬間、木山春生の周囲の空間が『膨張』したッ!
いや、空間が膨張したのでは無い。
木山春生の周囲に、突如、強力な『風の奔流』が発生したのだッ!


108 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 19:19:01.48 ID:asN0oUoK0

上条「おわッ!?」
ディアボロ「ぬぉぉぉぉぉッ!『キング・クリムゾン』ッ!」

上条は『幻想殺し』で直撃は避けた物の、
余波でゴロゴロと吹き飛ばされ、地面に転がる。

ディアボロは直撃したものの、
『スタンド』を身に纏って衝撃を緩和しつつ、
『スタンド』の手でガードレールを掴んで何とか吹き飛ばされるの防いだ。

その間に、御坂が電磁力で周囲の適当な金属片などを木山へと飛ばして、
2人への追撃を防ぐ。電撃を用い無いのは、『R・H・C・P』への対策だ。
しかし…

木山「フン…」
御坂「ッ!?」
御坂「(防がれた…これは間違いなく『能力』ッ!でも…)」

御坂「(どうして木山春生が『能力』をッ!)」

上条とディアボロを吹き飛ばした『風の奔流』…
あれは間違いなく『風力使い(エアロシューター)』の『能力』に依る物であり、
今、御坂の金属片飛ばし攻撃を防いだのは『念動力(テレキネシス)』に違い無い。
だが、何故、『能力開発』を受けていない筈の木山がそれを使う事ができるのだッ!?
しかも複数の『能力』を彼女は使用しているではないかッ!

御坂「デュ…『多重能力者(デュアルスキル)』ですって…冗談でしょ!?」
木山「残念…少し違うな…これは『多才能力(マルチスキル)』だ」



115 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 19:35:45.22 ID:asN0oUoK0

完全に『負け犬ムード』だった筈の木山と音石。
しかし、ここにきて、形勢は完全に逆転していた。
彼女達の纏う空気は、完全に『勝者ムード』のそれだッ!

レッチリ『焦ったぜぇ~まさか「時を止めるスタンド使い」…なのか?』
レッチリ『兎に角、承太郎以外に「時間系」の「スタンド使い」がいるたぁーよぉ~』
木山「私も少し焦ったよ…実を言うと、自分の『スタンド』をある意味『必殺技』だと思っていたからね…」
木山「でも…」

木山が御坂の方を見る。
その双眸は、充血しきって真っ赤に染まり、
縮小した瞳孔はまるで猫の様に細くなっている。
その異様なありさまに、思わず御坂も顎の汗をぬぐった。

木山「もう出し惜しみはしない。切り札を切らせてもらうとするよ」
木山「私の邪魔をするのならば…全力で君達を排除させてもらう…」

木山が『R・H・C・P』へと右手を翳すと、
そこから『電流』が発生し、『R・H・C・P』へと電力を供給する。

御坂「…『電撃使い』ッ!…やっぱり『能力』を…」
上条「不幸だなぁ~こりゃちょっとヤバいんじゃないでせうか…?」
ディアボロ「……」

上条とディアボロは一旦、御坂の傍に寄ると、
改めて木山と『R・H・C・P』へと向き直った。

両者ともに、その身に纏う鬼気を増幅させながら、
3人の方へと堂々と向かって来る。

レッチリ『ケケケ…俺たちゃ無敵だ…無敵のコンビだッ!』
木山「さて…『一万の脳』を統べる私に…果たして君達は勝てるかな?」


117 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 19:48:21.58 ID:asN0oUoK0

木山が右手を翳すと、そこに突如巨大な火球が出現し、指先で渦を巻き始める。
それが放たれると同時に、『R・H・C・P』が光の如きスピードで、3人の方へと突っ込んでくるッ!

上条「ダリャアッ!」
ディアボロ「『キング・クリムゾン』ッ!」

上条が右手で、火球を迎撃し、打ち消す。
ディアボロが突っ込んで来た『R・H・C・P』を迎撃し、
その拳のラッシュを全て『スタンド』の両腕で受け止める。

木山「ふ」
御坂「無駄ッ!」

その隙に、木山は『念動力』でハイウェイの標識やガードレールを飛ばして来るも、
今度は御坂が電磁力で飛来物を止めて防いだ。

ディアボロ「…こいつの相手は任せろ。上条と…御坂は木山春生を頼む」
上条「ああいいぜ…『多才能力』だか何だか知らないが…俺の右手でブチ殺すッ!」
御坂「同じくまかされたわッ!『超電磁砲』を舐めるんじゃないわよッ!」

レッチリ『おもしれぇ…相手になってやるぜ、「スタンド使い」ッ!』
木山「2対1か…でも全然負ける気はしないな…」

『音石』VS『ディアボロ』
『木山』VS『上条・御坂』

今、3つに別れた戦端の内の一つが開かれようとしていた…



132 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 22:32:21.10 ID:asN0oUoK0

さて、ディアボロ・上条・御坂の3人が、
木山・音石と戦端を開いていた丁度その頃…

白井「くっ…ハァハァ…」

白井黒子は息を切らしながら、
薄汚い路地裏の壁に背中を預ける。

何とか息を整えようとするが、
一旦上がり切ってしまった呼吸は中々元には戻らない。

白井「ハァ…ハァ…ハァ…」

1キロの距離を全力疾走したかの様に息が上がっているが、
汗がほんの僅かに額に浮かんでいるだけなのが奇妙であった。

白井「ッ!?」ガクウッ
白井「(いけませんわ…ちょっとでも気を抜くと足が…)」

足がガクガクして、今にも倒れてしまいそうになる。
眠気が酷く…目がストーンと落ちてしまいそうになる。
さらに言えば、先程から空腹感が凄まじく、それによる脱力感も深刻だ。

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪…

???「たり~らり~たらりらり~」
???「たらり~らり~ららりらり~」
白井「!…もう来たんですのッ!」

あの『奇妙な旋律』と、
それに合わせた奇妙な歌声が聞こえて来る。
『彼ら』が追跡してきたのだッ!


133 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 22:46:32.71 ID:asN0oUoK0

白井「(『テレポート』しなくては…早く『テレポート』して…距離を…)」

『追手』を撒くべく、必死にテレポートして距離をとろうとする白井だったが、
体力を消耗しきっているせいか、上手く演算を行う事が出来ないッ!

???「たらりらり~…『ザ・ハンド』ッ!」
白井「し、しまった…ッ!?」

『空間』が『削り取られ』、
白井の体が『追跡者』の方へと引き寄せられる。
そして…続けて、第二の『攻撃』もやって来るッ!

???「たらりらり~『ハイウェイ・スター』ッ!」
白井「うあわっ!?~~~ッッ!?」

引き寄せられ、地面に転がった白井の体に突如、
幾つもの『足跡』が浮かび上がる。
白井に『スタンド』は見えないが、これから『自分が何をされるか』は解る。
なぜなら、先程『彼』のこの『ハイウェイ・スター』の攻撃を受け、
そのお陰で白井はこれほどまでに消耗してしまったのだから…

白井「うぁ…あ…あ…あ…」
白井「(体力が…体力が吸い取られていく…いけませんわ…このままでは…)」

???「もう無理なの。諦めて降参してほしいの」
白井「………」

新たな声がする。どこかおっとりとした感じの少女の声だ。
白井が薄れつつある意識の中、声の方向に目を向ければ…

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪…

億泰「たり~らり~たらりらり~」
噴上「たらり~らり~ららりらり~」

年代物と思しき『手回しオルガン』を引き、
『奇妙な旋律』を奏でる『サイドポニーの少女』と、
何故かこの少女に着き従う、
虚ろな表情の『虹村億泰』と『噴上裕也』の姿が見える。

億泰「たり~らり~たらりらり~」
噴上「たらり~らり~ららりらり~」

彼らの口から洩れるのは、
旋律に合わせた意味を為さない不気味な歌声だ。

134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 22:50:41.13 ID:EgoVjdH2o
その場を想像したらすっごいシュールだなwwwwwwwwwwwwwwww

135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 22:51:35.11 ID:vFTC6ogV0
何かと思ったらCDドラマ版のあれか!

136 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 22:59:35.45 ID:asN0oUoK0

白井「虹村さん…噴上さん…わたくしの事が…解らないんですの…?」
少女「無駄なの。私の『ストレンジ・リレイション』から逃れる術はないの」

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪…

奇妙な旋律は奏でられ続ける。
『ハイウェイ・スター』は、その旋律に合わせて白井の『養分』を奪い取る。
このままでは、何もできずに意識を失ってしまう。

白井「(どうして…どうしてこんな…)」

白井は思い返す。
ことの始まりは、ほんの10分ほど前の事だ。

白井、億泰、噴上の3人組は、
『サイドポニー』の少女を伴って行動中の木山春生に遂に追いついていた。
『警備員』は上条・ディアボロ・御坂の組の担当の木山の方に行っているらしく、
『学園都市』の治安組織のメンバーは白井黒子彼女だけだ。

白井「(これでこの木山春生が本物ならば御手柄ですわね)」

そんな事を考えるくらいに、この時はまだ白井にも余裕があった。
白井自身も『レベル4』の『大能力者』であるし、
同行中の億泰・噴上が実力派の『スタンド使い』である事も、
先日の『蛇谷』との戦闘で良く知っていたからである。

137 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 23:14:11.68 ID:asN0oUoK0

白井「木山春生ですわね…『風紀委員』ですのッ!」
白井「『幻想御手』の違法流布、ならびに殺人幇助の疑いで拘束させてもらいますのッ!」
億泰「抵抗しない方がいいと思うぜぇ~イタイ目を見たくないならよ~」
噴上「女を殴るのは気がススマナイんだよな~頼むから抵抗してくれんなよ~」

白井が『風紀委員』の腕章を見せながら宣言し、
鼻息の荒い億泰、女を相手にするのに抵抗を感じている噴上がそれに続く。

木山?「………」

それに対する木山は終始無言。
その傍らの『サイドポニーの少女』も無言。
奇妙な反応の無さに、白井が不審な物を覚えるが、
白井が何か言うより先に、変な表情をした噴上が『木山(?)』に問いを発する。

噴上「おい…アンタ本当に人間か?」
白井「どうしたんですの?噴上さん?」
億泰「裕也よぉ~一体どうしたんだぁ~妙に青い顔しちまってよぉ~」

噴上「いやだってよ~…近づいてみて気がついたんだが…あの木山って女…」
噴上「すっげー妙な臭いがすんだよ~何て言うか…『沼』?そうだ『沼』っぽい臭いがすんだよ~」
噴上「ぶっちゃけこれ人間の体臭じゃねーぞ…『沼』に飛び込んで体洗わなかったこんな感じになんのか~?」



138 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 23:23:59.22 ID:asN0oUoK0

鼻を指先で掻き、首を傾げる噴上に、
『サイドポニーの少女』の少女がようやく口を開いた。

少女「ばれたみたいなの…『F・Fさん』…もういいなの」
木山?「………ファォォォォォォッ!」

少女が『木山(?)』の肩をポンと叩く。
すると、『木山(?)』が奇声を挙げ始め…

白井「なんですのッ!?」
億泰「うげッ!?」
噴上「おががががッ!?」

『木山(?)』の体が『崩れ始めた』のだッ!
『木山(?)』の体がドロドロに崩れ、その中から不気味な『怪人』が姿を現したッ!

億泰「何だぁ!?あの仮面○イダーの怪人みてーな野郎わよぉ~!?」
億泰「『スタンド』なのかぁッ!?」
白井「で、でも…わわくしにも視えてますわよッ!?」
白井「『スタンド』なら視えない筈ではッ!?」
億泰「何ィッ~だったらありゃなんだぁ~!?」
噴上「うぉっ!?臭いがッ!?『沼』臭ぇぇぇぇッ!?」

驚愕する一同を余所に、
『怪人』は白井達へと向けて駆け寄って来るッ!



139 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 23:38:34.42 ID:asN0oUoK0

億泰「うだらァァァァッ!考えるのは後廻しだぁぁッ!」
億泰「『ザ・ハンド』ッ!」

億泰が『スタンド』を顕現させ、
向かって来る『怪人』を迎撃するッ!

白井「虹村さんッ!?」
億泰「コイツが『スタンド』か今はどーでもイイぜぇ…どの道『敵』なら…」
億泰「ブチのめすッ!」
億泰「『ザ・ハンド』ッ!」

『ザ・ハンド』の右手が『空間』を『削り取り』、
向かって来た『怪人』が急に『ザ・ハンド』の目の前に引き寄せられるッ!

怪人「!?」
億泰「ウラァッ!」

急に『瞬間移動』させられ、面喰っているらしい『怪人』の顔面を、
億泰の『ザ・ハンド』の左手が殴りぬけるッ!
するとぉ~

億泰「あにッ!?」
白井「首がもげたぁ~!?」

まるで粘土細工か何かの様に、
あっさりと『怪人』の首はへし折れ、
そのまま黒いゲル状の何かになって地面へと溶け崩れていってしまう。
あまりのあっけの無さに、
億泰も白井も噴上も思わず茫然としてしまう。
しかし、それこそが『少女』…木山春生に協力する『スタンド使い』、
『春上衿衣(はるうええりい)』の狙いであったのだ。

春上「その『F・Fさん』は最初から囮なの…ショセンタンマツダシナノ」
春上「本命は…」

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪…

春上「こっちなの」



140 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 23:46:09.08 ID:IaAHHQJxo
何かと思えばCDブックのジジイかwww

141 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 23:47:38.80 ID:p+9WxUyAO
一瞬リキエルが存在抹消されたかと焦った

143 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/09(日) 23:53:22.65 ID:asN0oUoK0

白井「これは…?」
億泰「なんだぁ~この気の抜けた曲はよぉ~」
噴上「オルガン…『手回しオルガン』だっけか?昔テレビで見た事あんぞぉ~」

春上が奏でているのは、
年代物と思しき『手回しオルガン』だ。
一昔前なら、欧州のジプシーの大道芸人などが弾いていた楽器だ。

億泰「あ…ああん~」
噴上「な、何だぁ~」
白井「どうしたんですの御二方?」
億泰「いや、何か無性に眠く…ふぁ~」
噴上「音楽が頭に入ってくると心が妙に…ふぁ~」
白井「?」

急に眠たそうな顔をしだした億泰、噴上に、白井は眉をひそめる。
『能力』にも音を触媒にして相手の脳に何らかの働き掛けをする代物もあるが、
だとすれば、自分には何の影響もないのは変だ。

この時、白井は、問答無用で春上を攻撃するべきであった。
しかし、億泰・噴上だけが眠気を覚えているという事実に、
『一瞬考えて』しまった。その差が命取りだぁぁぁッ!

億泰「ウッ!?」
噴上「あお!?」
白井「ど、どうしたんですの御二方!?」

急にカクゥーンとうなだれ出した2人に、白井が焦りを覚える。
しまった、さっささと目の前のオルガン弾きの少女を攻撃しておけば良かった、
そう考えた矢先であった。



144 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 00:06:15.64 ID:asN0oUoK0

億泰「…りら」
白井「りら?」
噴上「…たら」
白井「たら?」
白井「どうなさったんですの御二方?」

急に変な言葉を口走った2人に、
白井が小首を傾げたかと思えば…

億泰「たらりらりらら~」
噴上「たらりらりらり~」
白井「お、おうわッ!?」

きゃぁ~何するんですの~と、叫ぶ白井に2人は襲いかかり、
そしてこの話の冒頭に事態は結実する。


白井「う…あ…あ…」
春上「こちらの噴上さん…?でしたっけ?とにかく、この人の『スタンド』が…」
春上「貴方を傷つけずに倒せる『スタンド』で助かったなの」

すっかり『養分』を奪い取られ、
水揚げされたマグロの様に地面に横たわる白井を、
春上は見下ろしながらも曲を奏で続ける。
その傍らで、曲に合わせて洗脳された億泰と噴上が『ふしぎなおどり』を踊っていた。

白井「な、何が…目的…なん…ですの?」
春上「驚いたの…まだ喋れたの」

戦闘不能にされつつも、白井は目の前の少女を睨みつけ、問いを発する。
彼女も伊達や酔狂で『風紀委員』をやっていない。
この程度で折れる安い闘志は持っていないのだ。


146 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 00:11:06.77 ID:tOfzx3zpo
間抜けに見えるけどめちゃくちゃ強力だな

147 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 00:23:41.42 ID:asN0oUoK0

白井「レ…『幻想御手』なんて物をばら撒いて…」
白井「何人もの学生を昏睡に追い込んで…」
白井「仕舞には死人まで出して…」
白井「何が…何が目的ですの…」
春上「……殺人を犯したのは木山先生じゃないの」
春上「あの…音石って人が悪いの」
白井「…やはり、音石明の仕業でしたのね…」

ほぼ確定していた事だが、
やはり『蛇谷』と『おじさんX』を殺し、
『西戸』に重傷を負わせたのは音石明らしい。
傷害、騒擾に加えて殺人…いよいよこの男を逃がす訳にはいかなくなった訳だ。

春上「先生の目的はただ…私の友達を治したいだけなの」
春上「だから…だから…ほんの少しだけ…私達を見逃して欲しいだけなの」
白井「…友達?」

春上はコクリと頷いた。

春上「先生は昔、騙された事があったの」
春上「騙されて…危険な実験で生徒さんを傷つけちゃったの」
春上「その中に…私の友達もいたの」
白井「(ああ…そう言えば木山春生のプロフィールに…)」

春上の話に、白井が思い起こしていたのは、
ここに来る直前に見ていた『書庫(バンク)』の中の、
木山に関する個人情報だ。


148 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 00:38:38.66 ID:asN0oUoK0

そこには確かにこう書かれていた。
木山春生はかつて『第13学区』で教師をしていて辞職していると。
辞職した原因は、自身の生徒を実験に巻き込み、
原因不明の意識不明の重体に陥らせてしまった事であった筈だ。

春上「私は今の『スタンド』に目覚めてから…」
春上「意識の無い友達の視る『悪夢』を夢を通じて視る様になったの」
春上「そして…その『悪夢』を通じて木山先生に出会ったの」
白井「…やはり貴方は…」
春上「うん。『スタンド使い』なの」
春上「私の『スタンド』、『ストレンジ・リレイション』は…」
春上「『音』を通して『スタンド使い』を操る『スタンド』なの」

春上衿衣は本来『レベル2』の『精神感応(テレパス)』の能力者であり、
現在意識不明の重体の彼女の友人、『枝先絆理(えださきばんり)』との交信に関してのみ、
強度『レベル4』相当の能力を行使できると言う少し特殊な能力者であった。

その彼女の特性、『精神感応能力者』であるという彼女資質と、
『スタンドの矢』が組み合わさった時、『スタンド使いにのみ聞こえる旋律』を操ると言う、
彼女の『スタンド』、『ストレンジ・リレイション』の発現に繋がったのである。

そして、この『スタンド』の発現は、
彼女の『精神感応』にも何らかの変化を与えたらしく、
『枝先絆理』との精神の交信が強化され、彼女の深層意識と『繋がって』しまったらしい。
そうして『夢』を通して読み取った彼女の記憶を頼りに、
春上衿衣は木山春生へとたどり着いたのである。


151 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 00:54:44.67 ID:asN0oUoK0

彼女が『枝先絆理』の『夢』を通して木山の元に現れ、
その事情を木山に説明した時、木山は額を床に擦りつけて彼女に謝罪した。
何度も何度も頭を下げて、木山は謝り、そして言った。
自分の命を掛けてでも、自分の生徒を、枝先絆理を救って見せると。
だから、今は見逃してほしい。事が済んだら、自分の五体をどう扱ってもかまわないから…
そう、何度も繰り返し言ったのだ。

そんな木山の姿と言葉に、春上は木山の『覚悟』を感じ取り、
即座に、彼女に協力する事を決意したのである。

春上「ちゃんと後で、この虹村さんも、噴上さんも元に戻すの…」
春上「だから…今は黙って降参して…木山先生を暫く見逃して欲しいの」
春上「貴方への攻撃もここで止めておくの」
白井「…もし、断ったなら?」
春上「心苦しいけど…トドメを刺させてもらうなの」

春上は確固たる口調でいった。
元来、彼女の性格は至って温厚で、誰かを傷つける様な事が出来る人間では無いが、
この件に関しては彼女も必死だと言う事なのだろう。

白井「…今、貴方がたを見逃せば、わたくしもそこの御二方も助けてくれるんですの」
春上「それは絶対に保証するのッ!だから…」

白井「 で も お 断 り で す の ッ !」
春上「ッ!?」

白井は春上の提案をハッキリと拒絶した。


153 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:00:14.23 ID:Af9lJENG0
だが断る!

154 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:00:43.45 ID:W2zq71ygo
キタコレ

156 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 01:09:19.42 ID:asN0oUoK0

白井「わたくしは『風紀委員』ですのよ?」
白井「友達を助けたい…貴方のそんな思いには共感も同情もいたしますし」
白井「協力も吝かでは無いですけど…」

白井はギロリと、意志の強い瞳で春上を睨みつけるッ!

白井「だからと言って、貴方がたのテロ行為を見逃す訳にはいきませんわッ!」
白井「犯罪者と慣れ合うぐらいなら、わたくしは死んだ方がマシですわッ!」

春上「そう…なら…」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …

春上の纏った気配が変わる。
温厚な普段の彼女からは想像できない冷酷な気配へと…

春上「死ぬしかないなの…白井黒子さん」
春上「噴上さん」
噴上「たらりら~…『ハイウェイ・スター』ッ!」

噴上が『ハイウェイ・スター』を再び顕現させ、白井の上に圧し掛からせる。
完全に『養分』を吸収しつくして、白井を干乾しにして殺してしまうつもりの様だ。

白井「…最後に捕捉を一つしてもいいですこと?」
春上「何?…いまさら命乞いは聞けないなの」
白井「貴方は一つ勘違いをしているですの」

白井「わたくしはまだ負けてはいませんの」



157 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:12:01.33 ID:XOFqYX1dP
能力解説なんかしちゃうから

158 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:20:49.15 ID:xW7u8Cv+0
ジョジョだからね

159 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 01:22:10.01 ID:asN0oUoK0

春上「負け惜しみ?往生際が悪いなの」
白井「事実ですわ…それ」
春上「ッ!?…オ、オルガンがッ!?」

終始回していたオルガンが急に音を出さなくなったばかりか、
何やらギガガと異音を発し始める。ハンドルも上手く回らなくなった。
これはッ!

春上「あなた、私のオルガンに何かッ!?」
白井「貴方は勝った気になって自分の能力についてペラペラ喋りすぎですのッ!」
白井「『音』が無ければ貴方の『スタンド』はあって無きがごとしですのッ!」

白井がやったことは何も難しい事では無い。
こっそり右の掌に握り込んでいた小石を、
オルガンの中に『テレポート』させただけだ。
演算も緻密で無い、大雑把な『テレポート』。
しかし、楽器と言う奴はデリケートな代物。
いきなり中に大きな異物を入れてしまえば、機能不全を起こすのは余りに自明ッ!

白井「昔、誰かが言いましたわね…」
白井「相手が勝ち誇ったとき、そいつはすでに敗北しているッ!」
噴上「ううう…」
億泰「おが…あああ…」

春上「(しまった…洗脳が…)」

噴上と億泰が呻き始めた。
『ストレンジリ・レイション』の洗脳音楽が途絶え、
洗脳が解け始めているのだッ!

白井「さて…『楽器』を失った貴方は…爪も牙も失った肉食動物同然ですけど…」
春上「あ…あ…あ…」

白井が、よろよろと、しかし確固たる意志を持って立ち上がる。
形勢は完全に逆転したッ!


161 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 01:30:36.81 ID:asN0oUoK0

白井「もう…貴方は無力化したも同然ですけど」
春上「あああああああああ…」
白井「見逃すわけにはいきませんわッ!」
春上「うわぁぁぁぁぁぁッ!?」

猛禽類の如き瞳で睨みつけられ、春上は正体も無く逃げ出す。
しかし、今日の白井は一味違うぜッ!

白井「うりゃぁぁぁぁッ!」
春上「なのぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?」

決まったッ!テレポート仕込みの見事な延髄斬りッ!
春上は思いっきりブッ飛んだーッ!

白井「この白井黒子、容赦せんッ!」


バ――――z_____ン!


『春上衿衣』―――白井黒子の容赦ない一撃にノックアウト。『再起可能』



162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:31:34.73 ID:y+5tyX1yo
黒子のキャラがわかんねぇwww

163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:34:54.16 ID:EgoVjdH2o
黒子のキャラが迷子wwwwwwwwww

165 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 01:43:46.50 ID:asN0oUoK0

さて、3つに別れた戦場で、
1つでは本格的な戦端が開かれ、
もう1つでは早くも戦闘が終息し、
そして最後の1つでは…

佐天「えいッ!」
仗助「う、うおッ!?」


スキュゥゥゥゥゥゥゥゥン!


まさかの衝撃展開ッ!
佐天涙子が東方仗助に熱いヴェーゼを交わしているでは無いか。

仗助「な、何をするだぁーッ!?お、俺のファーストを奪いやがってーッ!?」
佐天「うっさいッ!こうするしか無かったじゃないッ!私だって…男相手だったら初めてだったのにッ!」
仗助「オメェは何やってるんだ佐天涙子ーーッ!キスはともかく理由を言え ーーーッ!?」
承太郎「……やれやれだぜ」

さて、何がいきなり起こっているのか、
読者諸君にも何が何だか解らないと思うので、
ここに至るまでの経過を簡単に説明しよう。



167 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:45:52.53 ID:1KMELi04o
おいそこのハンバーグ頭ちょっとかわれ

169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:50:58.94 ID:tunas1qmo
※女子中学生です

170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 01:52:06.96 ID:qEjSMHGZ0
おいこらアトムそこは俺の場所だ

186 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 14:01:49.72 ID:ik9l518O0

さて、何がいきなり起こっているのか、
読者諸君にも何が何だか解らないと思うので、
ここに至るまでの経過を簡単に説明しよう。

他の2組がそうしている様に、
佐天、仗助、承太郎のチームまた、
3人の『木山春生』の内の1人を追跡した訳だが…

佐天「これは…」
承太郎「…どうやら誘い出された様だな…」

気がつけば、人気のない『公園』へと3人は導かれていた。
この『公園』は『第7学区』でも有数の大きさの公園だが、
日当たりが悪くていつもジメジメしており、
整備が行き届いていない大きな沼はボウフラの群生地で夏場は蚊も多く、
平日はおろか、休日でも殆ど誰も立ち寄らず、
誰とは無く『お化け公園』と仇名されている場所であった。

仗助「へっ…結構な事じゃねーすか。人目を気にせず、ドンパチやれるってぇー訳だ」
佐天「(強気だなーこのハンバーグ頭)」

不気味な場所に誘い出されても、微塵も臆した所の無い仗助に、
佐天は様々な感情が入り混じった視線を向けて考える。


187 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 14:06:11.39 ID:zgdUpcH1o
沼はやばい

188 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 14:08:35.71 ID:ik9l518O0

佐天が仗助に対して抱いている感情は少々複雑だ。
そもそもは調子に乗って御坂に喧嘩を売った自分が全面的に悪いとは言え、
そのケッタイな髪型をけなしたぐらいで、
ピチピチの女子中学生の両腕をダンプに轢かれたみたいにグチャグチャにするだろうか、普通。
『おじさんX』に付けられた初春の傷を治してくれたことにも内心感謝してるし、
『スタンド使い』の先輩として素直に尊敬していないでも無い。
鳥の巣頭は兎も角、顔は中々イケてんじゃないかとも思う。
それでも…

佐天「(何か釈然としないのよね…子供っぽいとは自分でも解ってるけど)」

やっぱり両手をグシャグシャにされて死ぬほど怖い目にあわされたのである。
自分が悪いし、筋違いな怨みだと自分でも解っていても、
どこか胸に突っかかったモノを覚えてしまうのだ。

承太郎「…木山春生だな」

そんな事を考えている内に、
佐天らはいよいよ『木山春生』に追いついていた。

木山春生は、正体不明の謎の取り撒き数人と、
この『お化け公園』名物の大きな『沼』へと突きだされた桟橋の上に居て、
『沼』の方をぼんやり眺めていた。
手には、ストローの突き出た何やら大きなドリンクのカップがある。

189 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 14:21:11.31 ID:ik9l518O0

承太郎「『音石明』について…色々と聞きたい事がある」
承太郎「最初に言っとくが、今更知らねーとは言わせねぇぜ…」ギロリ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …

仗助「(流石は承太郎さん…相変わらずの『凄味』ッすよ~)」
佐天「(何て威圧感…ッ!『最強のスタンド使い』の通り名はやっぱり伊達じゃない…)」

口調は極めて静かだが、一切の虚偽と黙秘は許さない…
言葉の裏にはそんな意志を感じさせる『凄味』のある声であった。

ただ静かに立っているだけなのに、
身から湧き出る『威圧感』のオーラは、
味方である筈の仗助、佐天にも思わず冷や汗をかかせている。
しかし…

木山(?)「………」

承太郎達の方へ振り返った木山の顔には、
恐怖はおろか一片の焦りすら浮かんでいない平然とした物だ。
度胸があるのか、随分と面の皮が厚くできているのか、
それとも単にこっちを侮っているのか…

木山(?)「…」チューチュー

右手のドリンクをチューチュー飲んでいた『木山(?)』だったが、
全部飲み終わったのか、カップを沼に投げ捨てると、

木山(?)「うまく誘い出されてくれたか…それが君達…」
木山(?)「特に『空条承太郎』…君がここに来てくれたのは実に幸運だったよ」

『恐ろしく野太い男性の声』で『木山』は、
否、『木山に化けている何か』は承太郎達に語りかけて来たのだ。



190 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 14:33:04.63 ID:ik9l518O0

佐天「こ、この声は…ッ!?」
仗助「成程…どーやら俺達は『ハズレ』引いちまったみてーだな」
承太郎「やれやれ…『偽物』だったって訳か」

木山(ダミー)「その通り…ッ!君達を分散させる為に」
木山(ダミー)「『私』の分身を使って君達を翻弄させてもらった…」
木山(ダミー)「そしてッ!」

『木山に化けている何か』は、
突如その体を『崩れ』させると、
一旦、黒いゲル状のナニカになったかと思えば、
直ぐに『再構成』し、背の高く黒くひょろ長い…何とも形容しがたい一人の『怪人』が出現するッ!

怪人「これが私の真の姿だッ!」

佐天「コイツやっぱり『スタンド』ッ!」
仗助「誰かに化けるたぁー随分とけったいな能力じゃねーか」
承太郎「生憎、10年ほど前に似たような『スタンド』と戦りあっててな…」
承太郎「今更驚かねーぜ」

怪人「『変身』?…フフフ…ちょっと違うなぁ…」

泰然とした仗助、承太郎の言葉に、『怪人』は含みのある笑みを浮かべる。



191 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 14:36:31.50 ID:zgdUpcH1o
ラバーソウルのことか

194 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 14:49:21.61 ID:fi1wZSRoo
変身+@の能力が多いからクヌム神のオインゴがマジ不憫

199 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 15:38:08.34 ID:ik9l518O0

怪訝な顔をする、仗助らの前で、『怪人』はその細長い右腕を天に翳すと、
それが合図だったのだろうか…『怪人』の傍らで虚ろな表情をした『取り撒き』以外にも…

佐天「うげ」
仗助「随分ぞろぞろ連れてきたじゃねーか…全然負ける気はしねーけどよぉ~」

一体、どこに隠れていたのか、何人もの人見知らぬ人間が3人の周囲を包囲し始める。
『スキルアウト』らしい風体のが多いが、中には研究者風の男や、女学生らしいのもいる。
一体、どういう繋がりの連中なのだろう。金で雇われたのだろうか。

怪人「フフフ…確かに唯の人間の数を揃えたって、君達には敵いはしないだろう…」
怪人「『ただの人間』ならば、な」

怪人が、翳していた右手を、スッと降ろす。
すると、どうであろう。

200 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 15:54:19.48 ID:ik9l518O0

佐天「あ、あわわわわわわわわ」
仗助「ななな何だぁ!?」
承太郎「……どういう事だ…?」

3人を取り囲んでいた人間達の体が、
目の前の『怪人』同様にいきなり溶けだしたかと思うと、
目の前の『怪人』と似たような外見の別の『怪人』達が出現し始める。
彼らは、承太郎達への包囲を狭めると、一斉に、

怪人's「フォォォォォォォォォォッ!」

人間の声帯からはまず出ないであろうオゾマシイ雄たけびを上げ始めた。
佐天などは突如出現した人外魔境に、思わず仗助の腰に抱きついている。

佐天「ス、『スタンド』は一人一体の筈じゃぁ…ッ!?」
仗助「『群体型』の『スタンド』だとぉぉーッ!?」
仗助「だとしても一体一体が大きすぎらぁーッ!どうなってやがる!?」
承太郎「いや…どうにも様子が違うようだぜ」

怪人「フフフ…流石は空条承太郎…噂通りの聡明さッ!」
怪人「そうだ…『本体』はこの『私』ッ!」
怪人「そして周りのコイツらもまた『私』ッ!『私』の一部ッ!」

佐天「か、数が…」
仗助「どんどん増えてやがるじゃねーか…」

『沼』の中から、次々と新たな『怪人』の群れが出現してくる。
もはや数え切れないほどの大人数だッ!

怪人「コイツも『私』ッ!」
怪人「ソイツも『私』ッ!」
怪人「アッチも『私』ッ!」
怪人「コッチも『私』ッ!」
怪人「ワタシワタシワタシワタシワタシワタシワタシワタシ…」
怪人「ワタアアア~~~~~シィィィィダヨ~~~~~オン!!」


201 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 15:56:18.54 ID:zgdUpcH1o
恋人うっぜえwwwwwwwwww

202 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 15:57:40.63 ID:gDmIz5Ct0
ダンワロタwwwwwwwwww

203 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 16:11:21.22 ID:ik9l518O0

怪人「キサマラはさっき、私の『能力』を『変身』だと言ったな…」
怪人「それはおおよそ正解だが、ちょっと違う」
怪人「コイツラ…『私』の『端末』が『人間を死体』を『着ぐるみ』にしていた様に…」
怪人「『死体』を改造して造った『先生』そっくりの『肉人形』を纏っていたのよッ!」

佐天「!…じゃあ…まさか他の所にいる『木山春生』は…ッ!」
怪人「そう、それも『私』だッ!」

目の前のこの『怪人』…一体、どういう『スタンド』なのだろうか。
『群体型』にしては理屈に合わないし、何よりこの大きさとこの数は『スタンド』としてあり得ない。
さらに言えば、他の場所で活動している『木山春生』がこの『スタンド』の1部だとすれば、
射程距離もあり得ない長さになってしまう。

仗助「チクショーッ!この数ッ!この大きさッ!本体は近くに居やがるのかーッ!?」
承太郎「いや、仗助…そいつは違うぜ。コイツは『スタンド』であって『スタンド』じゃない」
承太郎「コイツは、今…自分が『本体』だと言ったが…」

承太郎は『スタープラチナ』の目を通して、目の前の『怪人』を観察する。
そして解った事は、目の前の『怪人』が明らかに『実体』を持っている事、
そして、その体が、一つの体に見えて、無数の『何か』が集まって出来ているものだと言う事。


204 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 16:23:50.68 ID:ik9l518O0

承太郎「コイツは『生き物』だ…それも1体じゃない。無数の『小さな生き物』の『集合体』だ」
仗助「い、『生き物』っすかぁ~ッ?…そりゃ一体どういう事で…」
承太郎「『猫草』だ…」

何を言っているか解んねーッ、顔で承太郎を見返す仗助に、
承太郎は一つの考えるヒントを与える。佐天は兎も角、仗助はこれで何か得心したようだ。

承太郎「『猫草』は、猫が『矢』で刺されて生まれた『新生物』…」
承太郎「こいつも恐らくは、『猫草』と同じように、何か小さな生き物が『矢』に傷ついて…」

怪人「その通ぉぉぉぉぉりッ!」

承太郎の出した解答に、『怪人』は大仰な仕草で喜んでいる。
自分の在り様を理解された事が嬉しいらしい。

怪人「私は『矢』によって『進化』し…人間に匹敵する『知性』を手に入れたッ!」
怪人「『生み親』の木山春生には『恩』を感じているッ!」
怪人「だから、『先生』の邪魔をするキサマらを始末させてもらうぞッ!」

佐天「あ、アンタは一体…」
怪人「『フー・ファイターズ』ッ!」

『怪人』はハッキリとそう名乗った。

F・F「私のことを呼ぶなら……そう呼べッ!」



205 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 16:35:43.89 ID:ik9l518O0

『フー・ファイターズ』…人間と同様に言語を操り、
何の蹉跌も無く会話を行う知性を備えた『新生物』…

海洋学者として七つの海を股に掛け、
多くの『スタンド使い』と戦いを繰り広げ、
『矢』にまつわる幾つもの怪異を目撃し、
果てには『吸血鬼』とすら戦った承太郎ですら、
こんな存在を見たのは今が初めてであった。

F・F「この『沼地』はもはや私の独壇場だッ!」
F・F「キサマらは確実にここで始末するッ!」
F・F「特に空条承太郎ッ!」

『F・F』が承太郎が指さしながら告げるのは、
承太郎への『抹殺宣言』だッ!

F・F「キサマの存在は特に『脅威』だと認識したッ!」
F・F「『先生』の所には決して向かわせんッ!ここで絶対に死んでもらうッ!」

『本体』の『F・F』の号令に従い、
承太郎ら3人を包囲していた『端末』の『F・F』達が一斉に身をかがめ…

佐天「キ…キタァァァァッ!?」

 総 員 突 撃 ィ ィ ィ ィ ィ ィ ッ !



207 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 16:47:10.20 ID:ik9l518O0

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァッ!」
仗助「ドララララララララララララララララララララァァァァッ!」
F・F's「ギョェェェェェェェェッ!?」

夥しい数の『端末』の『F・F』達が飛びかかって来るモノの、
相手は『空条承太郎』と『東方仗助』である。
この程度の数の敵に怯むほど…彼らの『スタンド』は弱くは無いッ!

バルカン砲の連射速度にも匹敵する拳のラッシュは、
迫りくる『端末』達を悉く迎撃したッ!

佐天「す…凄いッ!攻撃してきた連中が残らず粉々に…ッ!」

承太郎、そして仗助の『スタンド』の恐ろしいパワーを再び目の当たりにして、
佐天は思わず嘆息をしていた。この2人…やはり『一味違う』ッ!


214 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 17:34:21.62 ID:ik9l518O0

承太郎「この数…確かに骨は折れるが…『それだけ』だな」
仗助「どーって事ねぇー…残らずブチのめせば済むって事よぉ~」

F・F「フフフ…生憎だが、『それだけ』なのは此方も同じだッ!」
F・F「『一回、殴り散らされた』…ただ『それだけ』だッ!」

承太郎「!」
仗助「ヤロウ…」
佐天「飛び散ってたのが…元にッ!」

拳のラッシュでゲル状になって飛び散っていた『端末』の一部が、
再集合して新たな端末を作りだす。
『フー・ファイターズ』は無数の小さなプランクトンの集合体だ。
水場であれば、『本体』を叩かない限り無限に復活するッ!


215 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 17:42:36.01 ID:ik9l518O0

F・F「『私』は『一して全』、『全にして一』…」
F・F「そして『私』は無数に存在するッ!」
F・F「そのほんのの1、2体潰された所で…何の問題も無いッ!」

仗助「そうかい…だったらよぉ~」

仗助が向かって来る『端末』達を殴り飛ばしながら、
後方に控える『本体』へと向けて走り出したッ!

仗助「テメェが『本体』だってんなら…」
仗助「テメェさえブチノめせばそれでイイって事だよなぁーッ!」

F・F「Exactly(その通りだ)ッ!」
F・F「しかし、それをさせる私だと思うかッ!」

向かって来る仗助に対し、
『本体』の『F・F』は桟橋から『沼』へと飛び込んだ。
そして逆に、今度は『沼』から新たな『端末』が増援としてワラワラ上陸して来るッ!


216 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 17:57:52.49 ID:ik9l518O0

佐天「き、キリが無いですよ、空条さんッ!」
承太郎「オラァッ!確かに…一体一体は大して強くも無いが…」
承太郎「数と再生力が異常だ…このままでは消耗するばかりだな」

佐天も己の『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』を出して、
向かい来る『端末』達を迎撃するも、殴っても殴ってもキリがない。
承太郎の言うとおり、一体一体はそれほど強い訳ではない。
しかし、殴り潰したはなから、復活し、ひどい場合だと分裂して襲いかかって来るのである。
このまま相手をし続けていればジリ貧になるのは目に見えている。

佐天「やっぱり…例の『本体』を叩かないと…ッ!」
承太郎「ああ…しかし迂闊に『沼』のヤツを追う訳にはいかない…」

『F・F』はわざわざ戦場をこの『沼地』に選び、
ヤツの端末の殆どは『沼』から上陸して来ている。
何より、迫りくる『端末』達から漂う『水の臭い』。
間違い無く、この『F・F』のホームグラウンドは『水の中』ッ!
だからこそあの『本体』も『沼の中』に逃げ込んだのだ。
敵の『領域』に迂闊に入り込めば、そこはそのまま自身の『死地』と化してしまう。


217 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 18:08:32.39 ID:ik9l518O0

仗助「うぉぉぉぉっ!?」
佐天「!……仗助ッ!?」
承太郎「!…どうした仗助ッ!?」
仗助「あ、足が…ッ!こいつはヘビーにヤベェんじゃねぇーのぉ!?」

承太郎と佐天が仗助の声にそちらを向けば、
『沼』の中からゲル状のまま接近していた『F・F』に、
仗助が足に纏わりつかれ、沼の方へと引っ張られている所であった。
仗助も必死に抵抗しているが、このままでは沼の中に引きずり込まれてしまうッ!

佐天「先輩のくせに世話が焼けるッ!『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』ッ!」
承太郎「佐天君ッ!?」

自身を無重力化させた佐天は、
『端末』達の間を縫うようにすり抜けつつ宙を駆けて、
仗助の方へと瞬く間に接近し、

佐天「アホの仗助ェッ!」
仗助「あんッ!?」

佐天の罵声に、仗助が振り向けば、

佐天「えいッ!」
仗助「う、うおッ!?」

ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥン!

佐天さんの熱いヴェェーゼだぁぁぁぁッ!

仗助「な、何をするだぁーッ!?お、俺のファーストを奪いやがってーッ!?」
佐天「うっさいッ!こうするしか無かったじゃないッ!私だって…男相手だったら初めてだったのにッ!」
仗助「オメェは何やってるんだ佐天涙子ーーッ!キスはともかく理由を言え ーーーッ!?」
承太郎「……やれやれだぜ」


221 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 18:11:47.39 ID:BZ2XK8oo0
そこにシビ(ry

222 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 18:18:43.46 ID:ik9l518O0

さて、ここで物語が冒頭と繋がった訳だが、
どうして佐天が仗助にキスをしたかと言えば、

佐天「助けてやったんだから文句言わないでよッ!」
仗助「何だとコノヤ…ってうぉッ!?」

仗助の体がフワフワと浮かび上がり、
空中の佐天の位置まで浮かびあがって行く。
仗助の足に纏わりついていた『F・F』もぼろぼろと崩れて取れて行く。

F・F「何だとッ!」
仗助「こ、こいつは…」
佐天「アンタの体を一時的に『無重力化』させたッ!」
佐天「これでもう『沼』の中には引き込めないわねッ!」

佐天の狙いは一つ、仗助の救助ためであり、
仗助の体を『無重力化』して浮かびあがらせる為であったのだ。

223 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 18:18:53.85 ID:5pvZj6dio
ツバつけりゃいいだけなのに美琴や仗助のファースト奪うとか佐天さんはキス魔か

224 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 18:20:09.72 ID:9pUzsEv3o
直だと早いからじゃね?

228 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 18:28:57.27 ID:ik9l518O0

佐天「フンッ!感謝しなさいよ、仗助ッ!わざわざこの佐天さんが助けてあげたんだからッ!」
仗助「……ヘッ!こちとら、オメェーに助けられまでもなかったッつーの…」
仗助「自力で逃げようと思えば逃げられたのによぉー…俺の唇奪いやがってよぉー」
佐天「何よアンタッ!助けてあげてやったんだってのに…って…ん!」

ここで、佐天はある一つの物に気がついた。
仗助の学ランの上着のポケットから覗いている『ある物』。
これは…木の枝?

佐天「…」

佐天が背後を見返せば、
沼の周辺の木の一本の、高い所の枝の一つが、
何かによって断ち切られている。
切断面から察するに、枝の太さは丁度…

佐天「…」
仗助「…」

仗助の用意していた『逃走経路』に気がついた佐天は、
顔をトマトの様に真っ赤に染めた。

佐天「何よそれ…何よそれぇぇぇぇぇッ!?」
佐天「何よアタシ、キスのし損ッ!?何のためにファーストキスまでしたっていうのよぉぉぉッ!」
佐天「何てことしてくれんのよッ!このパープリンッ!乙女の純情を返せッ!」
仗助「うるせぇぇぇぇッ!オメーが勝手にやったんだろがぁーッ!」



230 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 18:35:26.31 ID:gFx923n+o
おいそこのハンバーグ頭すぐかわれ

231 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 18:38:11.89 ID:ik9l518O0

空中で痴話喧嘩を始めた2人に、
承太郎は帽子のツバに指をやって、

承太郎「…やれやれだぜ」

と小さく嘆息し、

F・F「………」

いきなり始まったギャグ展開に『F・F』は暫時、茫然としていたが…

F・F「キサマラーッ!私を舐めているのかーッ!」

と、ブチ切れた。そんな彼(彼女?)の怒号に呼応して、
空中の佐天・仗助の2人に『端末』達が一斉に飛びかかるが、

仗助「『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!」
佐天「『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』ッ!」

2人は即座にこれに反応ッ!
『スタンド』の4の拳は、襲いかかる『端末』達を全て叩き落としたッ!



232 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 18:50:16.46 ID:ik9l518O0

仗助「まあよぉ~これでよぉ~」
佐天「沼の中に引き込まれる心配は…」
仗助「無くなったって訳だーッ!」
佐天「無くなったって訳よーッ!」

佐天と仗助は手を繋げば、
連れだって空中を一直線に滑空する。
目標は、沼の中の『本体』だッ!

F・F「馬鹿めッ!『沼の中』に入らなければ問題は無いと思ったのかぁーッ!」
F・F「今や…」

『F・F』の怒号に合わせて、
沼の水面がウジュルウジュルと急速に蠢き始める。
まるで…水面が『生きている』かの如く…

F・F「「この『沼全体』が『私』なのだッ!」

沼の『水面』が『噴火』したッ!
否、『噴火』したのは『水面』では無いッ!
『沼』の中に隈なく満たされていた『F・F』の『一部』…
それが一斉に宙へと向けて動き始めたのだッ!

沼の水面から飛び出した『F・F』は、
黒い触手の群れとなって、空中を駆ける2人へと襲いかからんとするッ!

佐天「へー…『沼全体』がアンタなの…だとすれば…」
佐天「すっごくイイ事を聞いた」


234 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 19:24:57.10 ID:ik9l518O0

佐天がやった事。
それは、迫りくる触手の一端に『唾を吐きかけ』て、
残りの触手を『スタンド』の両手の『遠心力弾』で迎撃した。
ただそれだけ。
しかし…ただそれだけで、この戦いの趨勢は決まった。

佐天「残念だけど…アンタは『詰み(チェックメイト)』だね」
F・F「何…キサマ…何を言っている?キサマのやった事と言えば…」
佐天「『唾を吐きかけた』だけ…殆どそれだけ…でも…」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

佐天「私の場合は、それだけで充分ッ!」

そんな彼女の言いと同時に、
水面の一部が突然隆起し始める。

F・F「…水面が…ッ!」
F・F「(違う…浮かびあがっているのは『水面』では無いッ!)」
F・F「(浮かびあがっているのは…)」

次々と水面から浮かび上がる黒い塊…それは…

F・F「浮かびあがっているのは…『私』だったぁぁッ!?」

沼の水中を隈なく満たしていた、『F・Fの一部達』だッ!

佐天「私の『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の能力は…」
佐天「私の唾液も触れた相手を『無重力化』させる能力…そして…」
佐天「私の『世界』の内にある限り…無重力は次々と『伝染』するッ!」

先程、触手の先端に唾を付けた時、
『無重力化』したのは無数にいる『F・F』のほんの一部に過ぎなかったかもしれない。
しかし、沼の水中には、『F・F』が隈なく隙間なく偏在していたッ!
『無重力』はまるでドミノ倒しの様に伝染するッ!

235 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 19:30:53.17 ID:ik9l518O0

F・F「(い…イカンッ!このままではッ!)」

『F・F』に目には見えていた。
空中に浮きあがった彼の『一部』が、
次々とその体中の水分を粒状に外に出してしまい、
瞬く間に干からびて朽ちて消滅していくのをッ!
そしてそれは、佐天や仗助にも見えていたッ!

F・F「(このままでは…ッ!『私』の『本体』も干からびて…ッ!)
F・F「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

佐天「水分が無くなると干からびる…それがアンタの『弱点』ッ!」
佐天「だとすりゃ逃げるしかないッ!…でも」
仗助「生憎、逃がす訳にはいかねぇーなぁー」

水中を泳いで逃げる『F・F』を、
佐天と仗助は宙を駆けて追跡するッ!

しかし、やはり水場がそのホームグランドだけあって、
その泳ぐスピードは速く、佐天・仗助の2人には追いつけそうにない。
だが…

佐天「問題は無いッ!仗助ッ!」
仗助「年上を呼び捨てにすんじゃねーッ!ま、やることはやるけどよーッ」

仗助は上着のポケットの中の『枝』を掴むと、それを二つにへし折った。
均等な長さにではなく、一方を極端に長くしてである。
そして、その2本の枝の内、長い方を『スタンド』に持たせるとッ!

仗助「ドラアッ!」
F・F「!」

『F・F』へと向けて投げつけるッ!
『クレイジー・ダイヤモンド』のパワーで投げつけられた枝は、
深々と『F・F』の体へと突き刺さり…

仗助「問題無く『治す』ッ!」


236 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 19:46:27.03 ID:ik9l518O0

仗助の持った『短い方の枝』は、
『F・F』の背中に突き刺さった『長い方の枝』へと戻って『治る』べく、
急速に仗助の体ごと、『F・F』の方へと引き寄せられていくッ!

F・F「(マズイッ!このままでは奴らに追いつかれる方が速いッ!)」

背後から自分へと近づく仗助の気配を感じながら、
『F・F』は必死に沼の対岸へと向けて泳ぎ続ける。

もし追いつかれてしまえば、
仗助の相手をしている間に『無重力の伝染』に追いつかれ、
そのまま宙に浮かばされて干乾し殺されてしまうッ!

F・F「(対岸まで逃げ切る必要は無いッ!)」
F・F「(アチラ側に控えさせておいた『予備の体』ッ!)」
F・F「(それと私がそれぞれ、私の『本体』を受け取れる距離まで近づきさえすればッ!)」

F・F「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
仗助「往生際が悪いぜッ!プランクトン野郎ッ!」

F・F「(お…追いつかれるッ!間に合わな…ッ!?)」

『F・F』の心が絶望に支配されそうになった時、
見えたッ!対岸にちらりと見えたッ!

F・F「(肉体(ボディ)…来たかっ!)」
仗助「トドメだぜッ!俺達の勝ちだッ!」
F・F「いいや、私の勝ちだッ!私は『逃げ切った』ッ!」


237 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 19:57:56.21 ID:ik9l518O0

仗助「!…ドラァッ!」

振り返って不敵に笑う『F・F』に、
嫌な予感を覚えた仗助は、もう充分近づいていたが故に、
迷わず『スタンド』の拳を叩きこむが、
拳が『F・F』の体を貫くよりも早く、『F・F』は…

F・F「ウシャァァァァッッ!」
仗助「何とッ!?」

自分の首を斬り飛ばしたのだッ!
斬り飛ばされた『F・F』の『本体』を乗せた頭部は、
放物線を描いて飛んでいき。

???「………」

対岸に突如出現した『少女』の手の中に納まったッ!
『F・F』がいざという時の為に用意していた『予備の体』だッ!

仗助「…なななッ!?」

もし、この時、仗助が『少女』の顔をちゃんと見ていなければ、
即座に『クレイジー・ダイヤモンド』で『F・F』の頭部を『治して』、
残された『胴体』の方へと連れ戻す事が出来ただろう。
しかし、彼は視てしまった。そして、思わず固まってしまった。
後方から追いかけてきていた佐天も同様で、『少女』の顔を見て思わず固まってしまう。

仗助「何でオメェがここにッ!?」
佐天「み、御坂さんッ!?」

その『少女』の顔は、ここには居ない筈の『御坂美琴』の顔そのものだったのであるッ!


238 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 19:58:37.38 ID:aq5YkMs/o
「『勝った!』と 思ったとき、すでにそいつは負けている」

239 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 20:13:01.64 ID:ik9l518O0

御坂(?)「………」

表情の豊かな『御坂美琴』と違い、
薄ぼんやりとした無表情の『御坂そのもの』の『少女』は、
即座に、手の内の『F・F』の頭を口に近付けると、そのままそれを飲み込んだッ!

仗助「あ…マズッ!」
佐天「御坂さん!?御坂さんなのッ!?でも…何か違う様な…」

『少女』の双眸が一瞬黒く濁ったかと思うと、
次の瞬間には、虚ろだった表情は、傲岸不遜な表情に変じている、
この表情は…ッ!

仗助「テメェ…『フー・ファイターズ』ッ!」
ミサカF・F「「YES,I AM!チッ♪チッ♪」

『フー・ファイターズ』の物ッ!
コイツは代わりの肉体(ボディー)を得て窮地を脱したのだッ!

仗助「テメェーッ!その『体』は何だぁーッ!?まさかテメェ御坂の野郎を…ッ!」
ミサカF・F「安心したまえ…この『ミサカ』は『御坂美琴』であって実は『御坂美琴』では無いッ!」
佐天「何を訳解んないこと言ってんのよッ!説明しなさい、このプランクトンッ!」
ミサカF・F「答える必要は無いッ!どうせ『オリジナル』は遅かれ早かれ真相をしるだろうからなッ!」
ミサカF・F「その時になってから『御坂美琴』に聞くがいいさッ!」


241 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 20:25:34.25 ID:ik9l518O0

何を言っているのか解らない…。
仗助と佐天の両方の脳裏を満たしているのは、同じこの思考であった。
この『御坂美琴』そっくりの『少女』は何なのか。
『御坂美琴』であって実は『御坂美琴』では無い?
『オリジナル』?『御坂美琴』に聞け?何が何だか解らない。

そんな2人の思考の隙を、『F・F』は突いた。
素早く踵を返し、この場から逃亡を開始したのだッ!

仗助「あ、テメェーッ!」
佐天「逃げる気ーッ!」
ミサカF・F「今の私ではキサマラに勝ち目は無いからなーッ!」
ミサカF・F「ここは逃げさせてもらうッ!と、ミサカは捨て台詞残しながら逃亡しまぁーすッ!」
仗助「待ちやがれーッ!」

必死に追いかけるも追いつかず…
結局、『ミサカ』の姿の『フー・ファイターズ』は、
『公園』の藪の中に入り…そのまま見失ってしまったのであった。


242 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 20:30:12.79 ID:zRdy1x2jo
セリフが混じってるぞww

245 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 20:41:18.53 ID:ik9l518O0

仗助「ちくしょーッ…逃げられちまったぜ…あのプランクトン野郎ッ!」
佐天「それよりも気になるのは…あの御坂さんモドキですよ…」
佐天「『木山春生』をそうしたみたいに…アイツが造った物だったのかな…?」
承太郎「さあな…『オリジナル』って言い回しも気になるが…」

『F・F』を取り逃がした後、
残党の『端末』を根こそぎにして、3人は合流していた。
仗助の『無重力』は既に解除してある。
ちなみに、承太郎が仗助・佐天を援護できなかったのは、
陸地に残った『端末』の群れを纏めて相手にしていた為であった。

承太郎「御坂美琴には電話が通じて無いようだな…」
承太郎「一応、繋がってはいるが…相手が取る気配が無い」
佐天「やっぱり…何かあったのかも知れないッ!」
佐天「空条さんッ!早いとこ御坂さんと合流しましょうッ!」
承太郎「ああ…そうだな」

承太郎は一旦、携帯の通話を切ると、
今度はタクシー会社に掛け始めた。

その傍らで、佐天は髪飾りを弄っていたが、

仗助「…オイ」

仗助が、不意に佐天の左手を掴んだ。

佐天「…いきなり何よ」
仗助「いやー…怪我してるみたいだからよぉ~」
佐天「え?」

見れば、本当に怪我をしている。
いつ切ったものだろう。
左手のタナゴコロのあたりが、ぱっくりと裂けて血が出ていた。


247 名前:『超電磁砲編』:第9話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 20:53:30.20 ID:ik9l518O0

佐天「あ、ホントだ。いつ怪我したんだろう?」
仗助「ん~」

仗助が『クレイジー・ダイヤモンド』を出して、
その右手で佐天の左手を触れば、傷は一瞬の内にふさがった。

仗助「ほれよ~」
佐天「あ、ありがとう…」

仗助は傷を治せばもう興味を失ってしまったのか、
佐天から目を離して、少し乱れてしまったリーゼントに櫛を入れている。
そんな仗助の横顔を見ていると、先程の『キス』の事を佐天は思い返してしまう。

佐天「………」

思わず指先で自身の唇に触れるが、
急に小恥ずかしくなって顔が赤くなってしまう。
自分は一体何をやっているのか…

佐天「…フン」
仗助「?」

小さく鼻を鳴らして、佐天は急にソッポを向き。
仗助は不思議そうな顔でそんな佐天を見た。

この時、佐天は気がついていなかったが、
佐天の仗助への蟠りは、すっかり消えてしまっていたのであり、
別の意味で、彼の事をほんのちょっぴり意識し始めていたのであった。


『フー・ファイターズ』―――敗北するも、『ミサカ』の肉体を手に入れて逃亡成功。『再起可能』


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘


248 名前:まとめ ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/10(月) 20:54:06.94 ID:ik9l518O0

・現状まとめ←New!

☆音石の『矢』に刺されて発現した『スタンド使い』達

・本体名:スタンド名

・佐天涙子:ジャンピン・ジャック・フラッシュ
――生存。『F・F』に勝利ッ!
・上条当麻:発現せず
――生存。現在、木山春生と交戦中。
・浜面仕上:???
――生存。現状ではスタンド能力の詳細不明。
・そばかすの少年(マナブ):『取り立て人』マリリン・マンソン
――生存。今日も何処かで悪事をしているのかも…?
・『警備員』の西戸:グーグー・ドールズ
――生存。しかし『再起不能』。
・『所長』こと『おじさんX』:ヨーヨーマッ
――死亡
・蛇谷次雄:リンプ・ビズキット
――死亡。
・F・F:フー・ファイターズ
――生存。現在逃亡中。
・木山春生:ジェイル・ハウス・ロック
――生存。現在、上条らと交戦中。
・春上衿衣:ストレンジ・リレイション
――生存。白井に敗北、気絶中。
・ココ・ジャンボ:ミスター・プレジデント
――生存。カメェェェェェェッ!


249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 20:55:04.05 ID:0iDDueW4o
アトバーグサザエこのやろう

260 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 22:24:41.00 ID:z/+MsUnN0

相変わらずクレDは器用な事が出来るスタンドだな

286 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/12(水) 22:33:17.57 ID:29rmf8qU0
本編を書きためようと思ったら、
もっと後に書く予定だった番外編の方を書いていた…
なにを言ってるか(ry

そう言う訳で、おまけ番外編をゲリラ投下

287 名前:番外編:とある暗部の昼食中華 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/12(水) 22:33:49.94 ID:29rmf8qU0


―――『7月26日』

―――『第4学区』『広東料理「翠園」』

さて、上条・御坂・ディアボロらが木山春生、音石明と死闘を繰り広げていた頃、
戦う彼らとは対照的に、のんべんだらりと『休暇』を楽しむ人々もいた。

『第4学区』に最近オープンした『香港』でも有名な料理チェーン店、
『翠園』の『学園都市一号店』に昼食を食べに訪れていたちょっと奇妙な4人組がそうである。

男3人に、紅一点の計4人。

その内訳は、
ホスト崩れ風の『ルックスもイケメン』な青年が一人に、
如何にも『下っ端』って感じのチンピラ風の青年が一人、
『コロネ』を思わせる奇妙な髪型の美少年が一人、
そして中学生くらいだと思われる、パーカーにホットパンツの可愛らしい少女が一人であった。
いまいち、横の繋がりの解りにくい4人組である。
ここでは仮に、上から順に、
『ホスト崩れ』『超短パン』『下っ端』『コロネ』と呼称させてもらおう。

彼らは、この『学園都市』の『暗部組織』のメンバーであり、
紆余曲折と運命のいたずらで同じチームを組むことに成った4人組であった。

ホスト崩れ「ふぅーむ…このジャスミンは中々だな」
超短パン「オメェーの御茶の感想とか超どうでもいいです」
超短パン「超お腹減りました。超速く料理もってこいです」

ジャスミンティーをぐぐっと一杯すする『ホスト崩れ』の隣で、
『超短パン』の少女が、自身の太股をパンパン叩く。
余程お腹が減っているのか、妙にせわしない様子だ。

289 名前:番外編:とある暗部の昼食中華 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/12(水) 22:34:50.03 ID:29rmf8qU0

ホスト崩れ「うっせーよ。わめくな、こっちも腹減ってんだよ。余計に減るだろうが」
下っ端「第一、お前の買い物に時間が掛ったから、こんなに遅くなったんだろーが」
下っ端「腹減ってんのは俺も同じなんだよ…少し静かにしてくれ。腹に響く」
超短パン「うるさいんです。細かい事をグチグチ言わないでください」
超短パン「そんなのだから、『浜面』は何時までたっても『超アホ面』とか呼ばれるんです!」
下っ端「何だとぉ~」

空腹で気が立っているのか、口喧嘩を始めた3人の間に、
一人静かにジャスミンティーを飲んでいた『コロネ』が仲裁に入る。

コロネ「まぁまぁ…中華は早さが命ですから、もう少し待てば料理が来ますよ」
コロネ「イタリアでも日本でも『学園都市』でもそれは変わらないでしょうし」

『コロネ』がそんな事を言っていると、
ウェイターが早速料理を運んできたようだ。
出てたてで湯気がモワモワ上がるアツアツの料理が次々とテーブルに並べられる。

『煮帯子(ツータイツ)』
――帆立て貝の料理
『梅子明炉鳥魚(メイツーミンルーチーユウ)』
――魚を煮た料理
『皮蛋牛肉粥(ペイタンヨッピンヅォッ)』
――肉入りおかゆ

上3つに加えて、各種『点心』を何皿か。

そして…

ホスト崩れ「お♪来た来た♪」
超短パン「うげぇ~…」

『(日考鴫)テイエンチー』
――カエルの丸焼き

超短パン「…ホントにマジにそれ食べるんですか?超ありえないです」
超短パン「いくら『学園都市』でもカエルは無いです。『いちごおでん』と同じくらい超無いです」
ホスト崩れ「フッ…俺に常識は通用しねぇ。新しい味を追求するぜッ!」キリッ
超短パン「(うっぜぇー超うっぜぇー)」


290 名前:番外編:とある暗部の昼食中華 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/12(水) 22:35:32.53 ID:29rmf8qU0

コロネ「広東料理で使われるカエルは美味しい事で有名ですよ、『サイアイ』」
コロネ「何でも鶏肉と同じ様な味がするとか…ヘルシーで健康的な食材だそうです」

『コロネ』が、自分の前に並べられた、
『梅子明炉鳥魚』をハシで器用に摘みながら一言。

超短パン「ヘー…でも食べる気は超しないです」モグモグ←『煮帯子)』
超短パン「あ…このホタテ、超おいしいです」モグモク
下っ端「ふーん…相変わらず物知りだなぁ…」ズルズル←『皮蛋牛肉粥』
下っ端「…俺にも一口…ッテ…いてぇッ!?」
超短パン「何、人の物を勝手に食べようとしてるんですか」
超短パン「そんなんだから『浜面』は『超ボケ面』なんです」
下っ端「だからって殴る事は無いだろ!殴る事は!」
超短パン「第一、食い方がキタナイですよ。超バッチいです、アッチ行ってください」
超短パン「て言うか、店から出てってください。『浜面』は居るだけで店の人に超迷惑です」
下っ端「俺は公害か何かかよッ!」

ホスト崩れ「………」
コロネ「…?どうかしましたか『テイトク』?」
ホスト崩れ「…いや…このカエルは普通にウマイんだが…」

ホスト崩れ「『ジョルノ』…お前の『カエル』で料理作ったらどうなるんだ?」
コロネ「…その発想はありませんでした」
ホスト崩れ「…『反射』したら料理人が焼けたり煮えたりするのか?」
コロネ「さあ?試してみます?」
ホスト崩れ「…やめとくわ」

超短パン「第一、『浜面』でデリカシーが無いんですッ!この間の時も…」
下っ端「ありゃ、俺のせいじゃねーだろうが!だいたい、あの時は…」

292 名前:番外編:とある暗部の昼食中華 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/12(水) 22:36:26.53 ID:29rmf8qU0

ホスト崩れ「うるせーぞ、オメェーら。飯ぐらい静かに食えねぇーのか!」
超短パン「ムッ!…私は悪くありません。悪いのは超全面的に『浜面』です!」
下っ端「あっ!?お前だって…」

ホスト崩れ「ああ、浜面が全面的に悪いな」

下っ端「えっ?」

コロネ「ええ、『シアゲ』が全面的に悪いですね」

下っ端「えっ?えっ?」

超短パン「ほら、私が超正しいじゃないですか」
ホスト崩れ「だからお前はいつまでも『下っ端のカス』なんだよ『バカ面』」
コロネ「大丈夫です、『シアゲ』。僕はそんな『ヘボ面』を応援しています」

下っ端「え?何、この流れ?」
ホスト崩れ「で、お前、『絹旗』に何したんだ?」
下っ端「話し聞いてなかったのかよッ!?俺、けなされ損じゃねーか!」
ホスト崩れ「いいじゃん、お前は『浜面』だし」
下っ端「何が!?理由になってねぇーッ!?」
コロネ「それより、この話もう止めませんか?」
コロネ「『シアゲ』の話にこれ以上時間を費やすのは無駄なんだ」
コロネ「無駄は嫌いなんだ。無駄無駄無駄無駄…」
下っ端「…なあ、泣いていいか?」
超短パン「おお『浜面』ちゃぁん…ちょうきゃわいそうでしゅね~」
下っ端「…」プッツーン

――ワーワーギャーギャーヤイノヤイノヤイノヤイノ



293 名前:番外編:とある暗部の昼食中華 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/12(水) 22:36:54.65 ID:29rmf8qU0


――閑話休題


超短パン「ふー…超お腹いっぱいです」
超短パン「この後、どうしますか?」
ホスト崩れ「今日は完全にオフだからな…プールでも行くか?」
超短パン「えー…これからですか?水着取って来るのは超面倒です」
下っ端「それより、ハイウェイの辺りで何かあったらしいけど…俺達は行かなくていいのか?」
ホスト崩れ「『スクール』の連中が行ってるらしいし…俺らはオフだ…カンケー無ぇよ」
コロネ「…僕はちょっと調べ物があるので。ここで一旦抜けますよ」
下っ端「…ジョルノは真面目だなぁ…たまの休みなのに」
ホスト崩れ「晩飯には合流できそうか?」
コロネ「ええ」
ホスト崩れ「晩飯、何がいい?」

『ホスト崩れ』の質問に、『コロネ』は少し逡巡して

コロネ「イタリア料理が食べたいですね」
コロネ「特にピッツァ…シンプルなマルガリータがいいですね」
ホスト崩れ「よし、今晩、イタリアンな。後で一本電話を入れてくれ」
コロネ「ええ…それじゃあ」

『コロネ』が一人離脱して、残された3人。
そろって暫時、何か考えていたが、

ホスト崩れ「…時間も中途半端だし、家電でも見に行くか」
超短パン「またですか…買いもしないのに、冷蔵庫とか見てるだけでよく飽きないですね」
ホスト崩れ「うるせぇ…趣味なんだよ。俺は常識に縛られねェ」
下っ端「電気屋巡りの趣味に常識を縛られないとか言ってもなぁ…」
ホスト崩れ「何か言ったか」
下っ端「いや何にも」

ホスト崩れ「…何か好きな物一つだけ買ってやるから…ほら行くぞ」
超短パン「超わーいです♪それじゃ『金星人地球を征服』を…」
下っ端「(…こっそり、バニー物でも漁ってるか、な)」

残された3人も街の人ごみに消えた。
―――そんな『暗部』の平穏な一日。


  /└────────┬┐
 < To Be Continued...     | |
  \┌────────┴┘


294 名前:番外編:とある暗部の昼食中華 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/12(水) 22:39:17.67 ID:29rmf8qU0
以上です。
まるで、本編に絡まなかった『コロネ』や『下っ端』が何してたか、って話です。
『下っ端』のスタンドについて皆さまも気になってはいるでしょうが、
それが明かされるのと、『コロネ』『下っ端』が本格的に本編に絡むのはもう少し先の事になりそうです。


296 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/12(水) 22:46:15.21 ID:fKl5JiwPo
乙ー。
ボスとコロネの出会いが楽しみでしょうがないww

297 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/12(水) 22:46:26.17 ID:Ge1+fw4Vo
仲いいなこいつらww

366 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:01:24.98 ID:eG1WQP8h0

御坂「うりゃぁぁぁっ!」

御坂の右手の指先から、
彼女のお家芸『電撃の槍』が放たれる。
『レベル5』の『電撃使い』だからこそ出来る、10億ボルトの高圧電流の一撃だッ!
狙いは木山春生ッ!

がッ!

木山「フン…」
御坂「!」

それは木山春生の周囲に突如発生した不可視の球形の『力場』に散らされてしまう。

御坂「(何よアレッ!?電撃を誘導されたッ!?)
木山「次はこちらの番だ」

木山が御坂と同様に右手を翳すと、
その指先から突如、空気の塊が大砲の如く発射される。
上条・ディアボロを吹き飛ばしたのと同じ、『風力使い』の能力だッ!

御坂「…チッ!」
御坂「(電磁力で何か盾を…)」
上条「うぉぉぉぉぉッ!」
御坂「ちょ…ちょっとアンタ!?」

御坂が『空気弾』を『盾』を作って防ぐよりも早く、
上条がその自慢の右手の掌を翳しつつ御坂の前に走り出る。
このままでは直撃コースだッ!しかし…

―――バチンッ!
御坂「ッ!」
御坂「(相変わらずの反則ね、その右手ッ!)」

木山「一体全体、君の右手はどうなっているんだ?」
木山「実に興味深いね…」

巨大な『空気弾』は、上条の右手に触れた瞬間、
まるで最初から存在していなかったの如く消滅している。
――『幻想殺し(イマジンブレイカー)』
静かに奏でられし『鎮魂歌』すら打ち消した『神殺しの右手』。
『幸運』すら掻き消してしまう、誰も救わない右手。
そして、それ故に、その指先の届く全ての存在を救う右手であった。

367 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:04:35.06 ID:eG1WQP8h0

木山「『能力を打ち消す能力』なのなか?…初めて見るタイプの『能力者』だが」
木山「効果範囲は?消せる能力の規模に限度はあるのか?」
木山「疑問は尽きないな」

しかし木山は思いの外、淡々としていた。
彼女自身が『スタンド使い』に覚醒した事もあり、
この手の『常識外の異能』に対し馴れたと言う事なのだろうか。

木山「ま、それについて考えるのも…全てはコトが済んでからだ」
木山「どんな『能力』だろうと…私の前に立ちふさがるのなら…」

木山はその真っ赤な瞳で、上条と御坂を睨みつける。
その異様な有様の双眸と、その瞳に籠った『凄味』に、
御坂と上条はごくりと生唾を飲んだ。

木山「全力で排除させてもらうとしよう…」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

レッチリ『ウシャシャシャシャシャシャーッ!』
ディアボロ「ハッ!」

『R・H・C・P』の拳のラッシュッ!
たっぷり充電して金色に光り輝く『チリペッパー』の拳の連撃は、
正に『紫電の如し』と言ったスピードの圧倒的連射力だが、

ディアボロ「そんなナマッチョろい『スタンド』で…」
ディアボロ「このディアボロに勝てるとでも思ったかぁーッ!」
レッチリ『こ、こいつ…つ、強い…ッ!?』


368 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:08:56.00 ID:eG1WQP8h0

弱体化したとは言えディアボロの『キング・クリムゾン』は、
あの『ブローノ・ブチャラティ』の『スティッキーフィンガーズ』を正面から完封した程の『スタンド』。
際限なく電力を吸収したフルパワーの『チリペッパー』なら兎も角、生半可な『パワーアップ』で勝てる相手では無い。
『チリペッパー』の拳は、全て『キング・クリムゾン』の両手によって迎撃されてしまう。

レッチリ『(「西戸」の野郎との戦いは見てたから…強いのは知ってたが…)』
レッチリ『(ま、まさか…これほどとはッ!?)』

目の前のこの『ディアボロ』とか言う男…
『時間操作系』の『スタンド使い』だけあって…強いッ!

レッチリ『(しかし…さっき使った「能力」を使ってこない所を見ると…)』
レッチリ『(「承太郎」と同じく…連続しては使えないらしいな…)』

レッチリ『なら、勝機はあるぜッ!ウシャシャシャシャシャシャーッ!』
ディアボロ「何度来ようが無駄だッ!キサマの様な『下っ端のクズ』が…」

――ドドドドドドドドドドドッ!
――パシパシパシパシパシィッ!

『チリペッパー』の再攻撃ッ!
しかし再びッ!再びディアボロは完全な防御でそれを防いでッ!

ディアボロ「このディアボロの足元に及ぶとでも、ほんのチョッピリでも考えたかぁーッ!」
ディアボロ「『剣』が『銃』に勝てない様に…キサマでは俺には勝てんッ!その『事実』を…」

カウンターパンチで『チリペッパー』を、殴りぬけるッ!

ディアボロ「墓石に刻んで地獄まで持って行けーッ!」
ディアボロ「エ ェ ェ ェ ェ ェ ピ タ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ フ ッ !」

―――ズドドドドドドドドドドーーッ!
『キング・クリムゾン』のラッシュは『チリペッパー』を貫いたッ!

369 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:12:30.29 ID:eG1WQP8h0

レッチリ『ぶべらーーッ!?』

『チリペッパー』はその色を廃車の様な鉄錆色に変えながら吹っ飛んで、
ハイウェイの脇に等間隔に立っている『照明灯』の一つにぶち当たって止まった。
『照明灯』はメシリとへこんで、その内側の『送電線』を僅かに覗かせる。

レッチリ『……!』
ディアボロ「その『送電線』から電力を供給しようと思っているなら…止めた方がいいな…」
ディアボロ「その前に、俺の『キング・クリムゾン』の拳はキサマにトドメを刺す…」

『チリペッパー』とディアボロはそのまま静かに睨みあっていたが、

レッチリ『…チィッ!』
ディアボロ「遅いぞッ!これで貴様もオシマイ…」

『チリペッパー』が最後の力を振り絞って『送電線』へと手を伸ばし、
それよりも遥かに速いスピードでディアボロを最後の一撃を叩きこもうとして…

上条「おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
ディアボロ「ドギャスッ!?」
――どんがらガッシャーンッ!?

木山の方から吹っ飛んできた上条にぶつかってブッ飛ばされる。

御坂「ちょ…ちょっと大丈夫なの、アンタらッ!?」
上条「おわ痛てて…不幸だぁ~」
ディアボロ「うごご…頭痛がする…吐き気もだ…」

頭と頭がゴッツンコしたらしく、
上条とディアボロはそれぞれ頭を押さえて呻いている。
どうやら、上条の右手でも防ぎ様の無い、
『念動力』により飛ばされたゴミ箱にぶつかってコチラに飛ばされてきたらしい。
心配した表情で御坂も2人の方に駆けつけて来る。

370 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 21:15:26.31 ID:Tejavypqo
ボスかっけー!と思ったらwwwwwwwwwwwwwwww

371 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:16:29.72 ID:eG1WQP8h0

ディアボロ「そ、そうだ…『チリペッパー』は…」

ディアボロが頭痛を堪えながら『照明灯』の方を見れば…

レッチリ『ウケケ…充電完了ーッ!木山センセイ…ナイスフォローだぜ』
木山「ピンチそうなんでな…カットを入れさせてもらった」

『送電線』を引きづり出して『充電』し、すっかり輝きを取り戻した『チリペッパー』と、
3人の方へと向かって来る木山の姿が見える。
木山の方には傷一つ見えず、上条・御坂のコンビを以てしても、
この『多才能力』の怪物はなかなかの強敵らしい。

木山「…もう止めにしないか?」
レッチリ『ヘ?』
御坂「…ハイィッ!?」
上条「……何だって」
ディアボロ「…何のつもりだ」

木山「何、こんな事を続けていても無意味だ…私はそう言っているんだよ」
木山「私は『ある事柄』について調べたい…ただそれだけだ。それ以外は何も欲しはしない」
木山「音石君と手を組んだのも全てはその為だし…」
木山「事が済み次第、『幻想御手』の被害者も全員解放するし、音石君とも手を切ると約束しよう…」

レッチリ『……』
ディアボロ「……」
御坂「ふーん…それで?まさか私達がそれを聞いて」
上条「『はい、そうですか』なんて頷くと思ってるんじゃねーだろうな?」
木山「ダメかね?」

木山は顔に掛っていた長い髪を掻き上げると、
その爬虫類を思わせる深紅の瞳で3人を睨みつけ、
自身の周囲の『空間』を『念動力』で粟立たせる。
…頷かなければ…と言う所だろうか。

御坂「ナメんじゃないわよ…『多才能力』だか『万の脳を統べる』だか知らないけど」
御坂「これだけの犠牲者だして…仕舞には『人殺し』と組む様な女の言う事を聞くほど」
御坂「こっちは落ちぶれちゃいないのよ!」

上条「あんたがどんな理由、どんな目的でこんな事しでかしたか何て知らない」
上条「だがな…あんたがその目的の為に…大勢の人間を犠牲にしていいと思ってるなら」
上条「俺は…」

上条「その幻想をブチ殺すッ!」

ディアボロ「………」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


372 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:21:13.36 ID:eG1WQP8h0

御坂は全身をビリビリバチバチ帯電させ、
上条は怒気に髪を逆立てながら木山を睨みつけ、
ディアボロは黙って上条の傍らに立った。

レッチリ『…』

『チリペッパー』は終始無言で、何か含んだ視線で木山を見つつも、
その身に纏った鬼気を増す木山の傍らの空間へと移動した。
交渉決裂って奴である。

木山「そうか…では…」
木山「君達の心変わりを誘発するとしよう」

瞬間、木山の足元を中心に、
円形の衝撃波がハイウェイの路面に伝わったかと思うと、

―― ズ ン ッ !

上条「へあッ!?」
ディアボロ「…ぬッ!?」
御坂「マジでっ!?」

上条達の足元のハイウェイが崩落した。



373 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:31:51.06 ID:eG1WQP8h0

佐天「運転手さんッ!もっと速くッ!もっとスピードだしてッ!」
運ちゃん「お客さん、せかさないでくださいヨッ!」
運ちゃん「こっちも既に精一杯スピード出してるんですから」

仗助「涙子よぉ~落ち着くんだぜぇ~」
仗助「オメーが焦ったって早く着く訳じゃねーんだからよぉ~」
承太郎「同感だな。ちょっと君は落ち着いた方がいい」

佐天、仗助、承太郎の3人は、
適当なタクシーを呼んだ後、上条達の戦場へと向けてタクシーで向かっていた。
例の『御坂美琴』な外見な『F・F』の事もあり、
焦る佐天がいる一方で、仗助と承太郎は至って冷静だ。

佐天「…随分落ち着いてますよね。心配じゃないんですか?」
仗助「あんましなぁ~…あの御坂って女、知り合ってまだ数日だけだよぉ~」
仗助「ちょっとやそっとの事でくたばるタマだとは思えねーぜ」

承太郎「それに、ヤツがあの『外見』を選んだのは俺達を混乱させる為なのは明らかだ」
承太郎「そんなヤツの策に嵌るよーじゃいけねーぜ、っていう訳だ」


374 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 21:37:00.05 ID:f21bgm53o
原作ではエピタフの方に使用制限があるようには見えなんだが、これも弱体化してんの?

375 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:43:44.87 ID:eG1WQP8h0
>>374
してますよ~。使用後にはインターバルを空けなきゃいけません。

376 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:47:07.59 ID:eG1WQP8h0

佐天「そんな事…解ってますけど」

2人の最もな言い分に、佐天はちょっと不貞腐れた表情でソッポ向いた。
強力な『スタンド』の持ち主である佐天だが、
実戦経験という面では、仗助、承太郎の2人に遠く及ばない。
そういう所が、こういう時の落ち着き方に如実に出ている様であった。

承太郎「それにな…あの『ソリッド・ナーゾ』とか言う男…」
承太郎「あの男が付いてるなら…そう簡単には負けはしないだろう」
仗助「承太郎さん、あの男の事、えらく買ってますよね~」
仗助「そんなに強いんすかね~あの変なオッサン」

佐天「私が見た感じだと、相当強そうな『スタンド』してたけどねー」

佐天が思い返すのは、『西戸』との戦いで垣間見た、あの『キング・クリムゾン』の雄姿だ。
どんな『能力』を持っているかまでは知らないが、
恐らくはあの姿に違わぬ強力な力が予想された。


378 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 21:49:20.41 ID:f21bgm53o
エピタフが常時使えないとなると時飛ばしにあんまり意味が無いなんてことに
まあ「なんか来そう」みたいな勘も強いのかもしれんが

379 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 21:53:42.24 ID:r4+oy5us0
いやいやエピタフなくてもチートだろ

380 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 21:55:04.17 ID:eG1WQP8h0

承太郎「それは俺も同感だ」
承太郎「何より、彼は見た所、目端の利く男の様だ」
承太郎「きっと、御坂君や上条君の力になってくれるだろう」

承太郎は、確信を持った口調で断言した。


億泰「おい、運チャンよぉ~もっと速くできねぇのかよ~」
噴上「俺たちゃ、マジに急いでんだからよぉ~」
運ちゃん「そうは言ったってねー御客さん。こっちもこれが精一杯で…」
白井「虹村さん、噴上さん…今、焦ってもどうしようもありませんわ」ガリガリ
白井「むしろ、運転手さんを焦らせて事故でも起こされてはなりませんわ」ボリボリ

一方、白井、億泰、噴上の3人も、
上条、御坂、ディアボロらの戦場へとタクシーで急行していた。
後部座席には億泰、噴上が、助手席には白井が座り、
白井は『ハイウェイ・スター』に吸い取られた養分を吸収すべく、
さっきコンビニで買った角砂糖をガリガリと齧っている。
ちなみに敗北し気絶した春上は、手錠と猿轡で拘束された上で、
後部座席の億泰と噴上の間で静かに伸びていた。

億泰「でもよー…御坂達がいった所の木山がどうも本物らしーじゃねぇか」
億泰「きっと音石のクソヤローもきっとそこにいるぜぇ~…落ち着いてられるかよ~」

白井「大丈夫ですわ。わたくしのお姉さまが付いててるんですもの」
白井「あのお姉さまが学者風情に膝を着くなど、天地がひっくり返ってもある事ではありませんわ」

白井は、フンと自分の事であるかの如く胸を張り、太鼓判を押した。


木山「意外とあっけなかったな…御坂美琴」
上条「ミサカァァァァァァッ!」

レッチリ『ウケケ…形勢逆転だなぁ~』
ディアボロ「クッ!?」


381 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 22:07:49.66 ID:eG1WQP8h0

御坂美琴はグッタリと土砂の中に埋もれ、
その傍らで木山春生は相変わらずの傷一つ無い体。

一方、その輝きを増した『チリペッパー』と対峙するのは、
冷や汗を浮かべ、息の上がったディアボロだ。

どうしてこうなったのか、少し時間を巻き戻す。


ディアボロ「はっ!」
上条「わっ!?サ、サンキュー、ディアボロ」

『エピタフ』で地面に崩落を『視て』いたディアボロは、
地面が崩れようとする瞬間に『スタンド』を身に纏わせつつ、
上条を右手で抱えながら落下し、猫の様に見事に着地する。

御坂「アハハ…本当に何でもありね木山春生」

御坂は電磁力でとっさにヘイウェイの高架に張り着いて、落下を免れていた。
…彼女も上条を助けるつもりだったのか、右腕に上条を抱えたディアボロを、
少し羨ましそうな視線で見ている。

382 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 22:09:04.62 ID:tVU5sfG5o
ディアボロに嫉妬すんなww

383 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 22:17:25.27 ID:eG1WQP8h0

レッチリ『ヒヒヒ…やる事が派手だねぇ~木山センセイよぉ~』
木山「ふむ…これでもだめか…なら」

木山の周囲に『水の球』が幾つも浮かびあがり、
それらが弾丸の様に上条・ディアボロや、御坂の方へと襲いかかって来る。

上条「ディアボロッ!」
ディアボロ「ウムッ!」

ディアボロが上条を離せば、
上条の右手が襲いかかる『水の球』を迎撃し、

御坂「はッ!そんな気の抜けた攻撃が当たるものですか!」

御坂は電磁力で高架を駆け降りつつも、
『レーダー』で『水の球』の動きを読んで回避する。
ついでにお返しとばかりの『電撃の槍』を放つが…

レッチリ『ヒヒヒ…こいつはありがてぇッ!』
御坂「チィッ!面倒臭いわねぇ!」

木山へと向けて飛んでいく『電撃の槍』の射線上に、
『チリペッパー』が割り込んで、10億ボルトの電撃は吸収されてしまう。
『スタンド』は見えずとも、『電子の目』を持った御坂には、
『電気の動き』で、その事実を認識し、チッと舌打ちをした。



384 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 22:28:55.75 ID:eG1WQP8h0

上条「御坂ーッ!迂闊にビリビリすんなッ!吸収されちまってる!」
御坂「うっさい!それぐらい私にも解ってるわよッ!」
御坂「(でも…マジでどうするかしらね…攻撃の手段が制限されるのは正直厳しいし…)」
御坂「(手管を絞って勝てる相手でも無さそうだし…)」

上条には強気に怒鳴り返したものの、内心御坂も焦っていた。
『多才能力』の木山春生ですら厄介なのに、
それに加えて、自分にとってはある意味『天敵』と言える『チリペッパー』がいるのだ。
コイツのお陰で『電撃』系の攻撃がまるまる自由に使えなくなるのは、
はっきり言って鬱陶しいにも程がある。

御坂「(ヤツも『電気の塊』ならば…私にも『操作』できるかしら…)」
御坂「(もし出来るなら…ヤツには勝ったも同然だけど…)」

御坂は改めて空中をふわふわ漂う『電荷の塊』…『チリペッパー』を見て考えるが…

御坂「(…何故だろう。出来る気がしない)」
御坂「(根拠のない勘に過ぎないけど…『電撃使い』としての経験が確かにそう言ってるッ!)」


385 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 22:42:26.47 ID:eG1WQP8h0

御坂の勘は正しい。
例え彼女が電流を通して操ろうとしても、
彼女が操るよりも前に、御坂から発せられる電気を、
『チリペッパー』が自身の『エネルギー』に変えてしまうからである。
それより何より、『チリペッパー』と『超電磁砲』は同じ『電気を操る』という特質こそ同じくしているとは言え、
それ以外の『性質』や『律』があまりに違いすぎる。果たして、上手く『接続』としても、
上手く操れる物かどうか…

御坂「(やっぱり『餅は餅屋』ね…)」
御坂「…木山の方はどうにかするから」
御坂「その間に、アンタらでそのうっおとしい『スタンド』…何とか出来る?」

上条「いいぜ…承ったぜ御坂ッ!」
ディアボロ「了解した…今度こそ覚悟してもらうぞ…この下っ端のカスが」

地面に降り立った御坂が木山と対峙し、
今度はディアボロと上条の2人が『チリペッパー』に対峙する。


386 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 22:43:36.19 ID:9eIr2XBwo
さりげなく誤植ネタwwww

389 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 22:57:30.13 ID:eG1WQP8h0
木山「ふむ…さっきは2人掛かりで勝てなかった相手に…今度は君一人かね?」
木山「その程度のパワーで私と闘おうなどとは、10年は早いんじゃあないかな?」

レッチリ『へへへ…さっきの俺とは一味違うぜ…充電は充分。そしてぇ~』
レッチリ『「反省」したおれは厄介だぜぇ~…もう油断はしねぇ~』

対する2人は実に強気ッ!
特に木山は、この『学園都市』ではある意味『神』にも等しい『レベル5』を前にしても、
もはや全く臆す様子も気後れする様子も無い。実に冷静で泰然としている。

御坂「言ってくれんじゃない…『俄か能力者』の分際で」
木山「事実だよ。君の能力の限界はおおよそ掴ませてもらった」
木山「もう、一切負ける気がしないね」
御坂「あら、生憎ね。私もよ。私も…」

御坂の周囲の瓦礫が次々と浮かび上がる。
ハイウェイの建材の鉄筋コンクリートの鉄の芯を基点に、
電磁力で操作しているのだ。

御坂「負ける気は全然しないわッ!」
御坂「喰らえッ!一斉射撃ッ!」

390 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 22:57:50.33 ID:Wk+nqBMDO
木山先生はある意味最強のスタンドを使えるのに
御坂1人とは……

393 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 23:14:03.83 ID:eG1WQP8h0

木山「芸が無いな。その攻撃なら、すでに見せてもらった」

自分の方へと向かって来る瓦礫の大群を、
木山も『念動力』で操作した瓦礫の大群で迎え撃つ。

互いの瓦礫の砲弾は、相に衝突して互いに砕けながら地面に転がる。

御坂「なら、これはどうかしらッ!」

瓦礫が地面に落ちると殆ど同時に、
今度は集められた『砂鉄の槍』が幾条にも伸びて、
木山の肌を突き破らんと肉迫するッ!

木山「くだらないな。実に無意味だ」

木山の目の前の地面が突如隆起し、
『砂鉄の槍』の切っ先を全て受け止める。
しかし、その壁の向こうから…

御坂「キェェェェェェーッ!」
木山「!」

『砂鉄の剣』を大上段に構えた御坂が跳んで来るッ!
脚部の筋肉の電気信号を操作し、一時的に脚力をブーストして飛ぶが如く駆けて来たのだッ!

御坂「チェェェェストォォォーッ!」
木山「クッ!?」

木山は掌から『光の剣』を出して『砂鉄の剣』を受け止めるが、
ブレード部分がチェーンソーの様に高周波で振動しているため、
その衝撃が木山の右手に予想以上の負担を強いるッ!

394 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 23:27:26.00 ID:eG1WQP8h0

御坂「ウシャアーーーーーーーッ!!」
木山「お、お、お、お、おーーッ!」

盲滅法に『砂鉄の剣』を振りおろして来る御坂に、
木山は『光の剣』を左右2本に増やして迎撃するが、
ここにきて、御坂と木山の実勢経験の差が出る。
木山が圧され始めたのだ。

上条「やるなぁ、ビリビリ!よしッ!」
ディアボロ「こっちも一気に仕掛けるぞッ!」
上条「おうッ!」
レッチリ『ちくしょぉぉぉぉッ!こいつらぁ~ッ!』

御坂が木山を圧しているのを見て、
上条、ディアボロも『チリペッパー』に一気に突っ掛けるッ!
これまで『スピード』で2人を翻弄していた『チリペッパー』も、
上条の『右手』とディアボロの『スタンド』の連携に、圧され始めていた。

戦いの流れは、上条達に有利に進みつつあった、が、

木山「はぁぁぁぁぁッ!」
御坂「チイッ!?もう少しの所でッ!」

木山が自身の周囲に『風力使い』の能力で、
自分の周囲に『円軌道』の風の奔流を作ると、
それを察知した御坂は後ろに飛んでそれをかわした。
もう少し詰めれば勝てていたのに…実に惜しい。


395 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 23:29:10.74 ID:zio7hWMYo
>御坂「ウシャアーーーーーーーッ!!」
くそ吹いたwwwwwwww

396 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 23:33:34.07 ID:Tejavypqo
御坂が壊れていくwwwwwwww

397 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 23:42:15.72 ID:eG1WQP8h0

木山「訂正するよ…流石は『超電磁砲』ッ!」
木山「今度こそ本当に出し惜しみは無しだッ!」

木山は『念動力』で『空き缶』を『一つ』宙に浮かせると、
御坂へと向けて銃弾の如く発射する。

御坂「(『空き缶』を『1つ』?そんな物で…)」
御坂「(そんな物で…ッ!)」

『空き缶』をたった『1つ』飛ばしてきた。
木山の意図が読めない御坂の脳裏に、一つの記憶が蘇る。
『虚空爆破(グラビトン)事件』…『幻想御手事件』の、ある意味始まりを告げたあの事件。
その主犯格の少年、『介旅初矢(かいたびはつや)』の使っていた『能力』…それはッ!

御坂「(『量子変速(シンクロトロン)』ッ!)」
御坂「危ないッ!アンタらも伏せてッ!」

上条「何だぁッ!?」
ディアボロ「…いかんぞ上条ッ!『時を飛ばす』ッ!」

御坂「爆発するわッ!」
ディアボロ「『キング・クリムゾン』ッ!」

飛ばされて来た『アルミ缶』は『重力子(グラビトン)』を加速させ、
周囲に一気に放出、爆発したッ!
御坂は電磁力で盾を形成、『予知』したディアボロは『時を飛ばし』て、
それぞれに爆発を回避する。

399 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/14(金) 23:59:54.63 ID:eG1WQP8h0

木山「『一発』では足りないか…」
木山「ならば…」

木山の『念動力』により、足元のゴミ箱が浮かび上がり、
その内容物が次々と空中へと飛び出していく。その全てが『アルミ缶』だッ!

上条「嘘だろ…あれが全部『爆発』すんのかよ!」
ディアボロ「(出来るか!?飛ばせるか!?この短時間に連続して『時を飛ばす』など…ッ!?)」

御坂「何よッ!たかが数が『3発』に増えたぐらい…」
上条「…!御坂ッ!?」

おかしい。御坂は今、何と言った?『3発』?
見えていないのか?この空中に打ち上げられた夥しい量の『アルミ缶』がッ!
その時、上条は気が付いた!
地面を這うようにして広がり、静かに御坂の足元に到達していた『像(ヴィジョン)』をッ!

木山「『ジェイル・ハウス・ロック』ッ!」
木山「御坂美琴ッ!君はもう、宙に浮かぶこの『爆弾』の群れを…3個しか認識出来ないッ!」

上条「『スタンド』ッ!?何時の間に!?」
上条「御坂ーッ!兎に角『防御』を張れぇぇぇぇーーッ!」
御坂「え、あ、何が!?」

宙に浮かぶ『アルミ缶』を三個しか認識出来ない上に、
記憶障害を起こした御坂は、何が起こっているのかを、いきなり認識出来なくなる。
しかしそれでも、とっさに防御壁を形成出来たのは、
それを指示したのが愛しの上条当麻だったからか…しかし…

木山「爆裂するッ!」
御坂「え、あ、きゃぁぁぁぁぁぁッ!?」
上条「みさかぁぁぁぁぁぁぁッ!」
ディアボロ「ええいままよッ!『キング・クリムゾン』!『時よ吹き飛べ』ぇぇぇぇッ!」
レッチリ『させるかッ!このダボがッ!っらぁぁぁぁぁぁッ!』

空間が破裂し、爆風が空間を舐め回す。
時間が吹き飛んで、上条とディアボロをそれより回避させる。
しかし御坂は、とっさのこと故に、防壁の形勢が不十分であり…


400 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 00:12:06.65 ID:kl/iLvA/0

木山「意外とあっけなかったな…御坂美琴」
上条「ミサカァァァァァァッ!」

レッチリ『ウケケ…形勢逆転だなぁ~』
ディアボロ「クッ!?」

爆風を予想以上に受けてしまった御坂は意識を失って土砂に埋もれ、上条は絶叫するッ!
そして、短時間の間に無理して連続的に『時を飛ばした』ディアボロは、
顔を蒼褪めさせて地面に膝をついた。『スタンドパワー』を消耗しすぎたのだ。

上条「ディアボロッ!?お前までッ!?」
ディアボロ「うぐぐ…」
ディアボロ「(クソッ!無理が祟ったか…)」

木山「…君達がどんな手を使って『爆風』を回避したのかは解らないが…」
木山「そこで呻いてる彼の仕業だったのかな?いずれにせよ…」
木山「『パワー』を使いすぎたな…もう戦えまい」

レッチリ『ひゃははははははッ!』
レッチリ『もう戦えるのは…ガキッ!テメェ一人みたいだなぁーーッ!』

上条「(絶対絶命ってヤツかよ…どうする上条当麻ッ!?)」

御坂は瓦礫に埋もれ、ディアボロは戦闘不能。
対する相手はいずれも絶好調。此方の武器は己の右手のみ。


403 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 00:26:44.18 ID:kl/iLvA/0

上条「(注意を引き付けるんだ…こいつらの注意を、俺一人に引き付けるんだ)」
上条「(引き付けて…この2人から遠ざけるッ!)」
上条「(御坂とディアボロ…この2人に攻撃の矛先が向くのだけは避けなきゃならねぇッ!)」

上条は右の拳を強く握り込んだ。
ここが正念場だ…自分が何とかしなければ。
何としても、2人を守らねばッ!

上条「…これで満足かよ」
木山「…何がだ?」
上条「何もしらねぇ人間の、『能力』への憧れを弄んでよぉ…」
上条「そいつらから奪い取った『能力』で好き勝手暴れまわって…」
上条「御坂を…いたいけな女子中学生をこんな風にぼろぼろにして…」
上条「おまけに殺人犯組んで好き放題…」

上条「これで満足かって聞いてんだよッ!」
上条「ええッ!木山春生ッ!」

木山「………」

真摯な怒りを込めた上条の瞳に睨まれて、木山の足が止まった。
逡巡するように天を仰いで…ぽつりと漏らすように言った。

木山「すまないとは思っている」

404 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 00:41:05.76 ID:kl/iLvA/0
木山は深紅の瞳で上条の瞳を真っ直ぐ見返して、続けた。

木山「確かに、私は…大勢の無能力者や低能力者のコンプレックスに漬けこむ様な事をしたし…」
木山「『学園都市』の無関係な大勢の人間に迷惑をかけている。それに…」

木山がチラリと、倒れ伏した御坂や、
蒼褪めた顔でこちらを見るディアボロに視線を向けた。

木山「少なくない人間を、実際に傷つけた」
木山「許されない事だとは自覚しているよ」

上条「だったら…」
木山「それでもだ…」

上条を見返す木山の目には、謝意こそあれ、迷いは一切無いッ!

木山「私…この木山春生にはやり遂げねばならない事があるッ!」
木山「その為には…私の手を汚す事も…」
木山「如何なる者も物も犠牲にしても致し方ないと思っているッ!」
木山「立ち塞がる障害は…例え私の肉親だろうと排除するッ!そういう『覚悟』を決めて私はここに来たッ!」

上条「そこまでアンタに『覚悟』させた…その『目的』ってのは何だ?」
木山「………」
上条「言えねェ事なのかよ…そこまでの『覚悟』を掛けた『目的』は…」
上条「人には言えぇね様な『目的』なのかよッ!?」
木山「………」
上条「黙ってないで、何とか言ったらどうだよッ!」


405 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 00:55:54.56 ID:kl/iLvA/0

上条「そこまでの『目的』だってんなら、何で黙ってるッ!」
上条「そこまでの物なら、人には言えねぇなんて事は無ぇだろうがッ!」

木山「少し前の話だ…」

木山は、ここで初めて上条から視線を外して、
俯いて静かに語り始めた。
その『右手』に宿った『破幻の力』以外、
何の力も持たない一人の少年が、その言葉だけで、
『万の脳を統べる』一人の女性の心を幾分か揺り動かしたらしい。

ディアボロ「(大した奴だ…口先だけで、この場を主導権を握ったか…)」

上がった息を整えながら、ディアボロは上条を見やり、ニヤリと笑う。

ディアボロ「(こういう芸当を…素でやってのけるから、この男は面白い)」

今まで、自分の周囲には居なかったタイプの人間である事は確かだろう。
馬鹿正直な男だが、その真っ直ぐさが実に好ましい。自分も変わった物である。
しかし…

木山「私は…」
レッチリ『おい…おしゃべりは其処までにしとけ』

どこにでもいる物だ。こういう空気の読めない輩が。

406 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 00:58:53.72 ID:vxlvrNyXo
上条必殺の説教を遮るなww

407 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 01:04:00.04 ID:c4Z1GMZAO
ジョジョなら当然

408 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 01:10:46.09 ID:kl/iLvA/0

レッチリ『黙って見てりゃ木山センセイよぉ~…』
レッチリ『何、ガキの口車に乗せられてんだよぉ~』
レッチリ『こんな所でチンタラしてる場合じゃねーじゃねぇかよ~』

『チリペッパー』が、木山の側へと飛んで、その耳元で囁く。
それは上条当麻にとっても木山春生にとっても悪魔の囁きである。

木山「…それもそうだな。」
上条「!…(マズイッ!?)」
ディアボロ「(チッ!?余計な事を…)」

木山の瞳に籠った『色』が変わる。
揺らぎが消えて、まるで冬の湖の様に、
何処までも澄んで、そして何処までも深くて黒い、
『漆黒の意志』をやどした物へと変わっていく。

木山「悪いね。君には目的を告げる事すらできそうにない」
木山「恨んでくれていい…恨んでくれていいから」
木山「訳も解らず…暫くここで眠っていたまえ…」

木山の周囲に、瓦礫が幾つも浮かび上がった。
『念動力』だ。こればっかりは、上条の『幻想殺し』でも防げないッ!

409 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 01:23:15.19 ID:kl/iLvA/0

木山「そこで倒れている『超電磁砲』と一緒に…仲良く瓦礫の中で寝ているといい…」
上条「(これは…ちょっと、洒落にならない、か…?)」
ディアボロ「(クソッ!?『時を飛ばす』どころか…体の自由すら利かんとはッ!)」
ディアボロ「(まさか、このディアボロと上条が…こんな所で!?)」

木山「Good night, sleep tight…(おやすだ、ぐっすり眠りたまえ)」
上条「(畜生ッ!ここまでなのかよッ!)」
ディアボロ「上条ぉぉぉぉぉッ!」
レッチリ『ひゃはは…テメェらはここでお終いだぜぇ~』

瓦礫が、上条へと向けて飛来する。
逃げ場は…無いッ!

レッチリ『勝った!「超電磁砲編」完ッ!」

???「生憎だけどよぉ~そういう訳には行かねぇぜぇ~」

レッチリ『!?』
木山「!?」
上条「!?」
ディアボロ「!?」

???「『ザ・ハンド』ッ!」
―― ガ オ ン ッ !
―― ガ オ ン ッ !

予期せぬ男の声と、『空間を削り取る音』が響きーーッ!

上条「おわおっ!?」
ディアボロ「ぬうっ!?」


411 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 01:29:06.08 ID:BK8n/3UKo
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た

412 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 01:30:51.23 ID:kl/iLvA/0

2人は『乱入者』の方へと引き寄せられた。
…『乱入者』?そいつは違うぜぇ~こいつは…

白井「お姉さま!?しっかりしてくださいましッ!?」
御坂「…うぅ~ん…」
白井「よかった…気絶なさってるだけのようですわ」

上条「あ、アンタは…」
ディアボロ「…いいタイミングだ。助かったぞ」
億泰「へっ、いいってこった。どの道『ヤツ』との決着は…」

『騎兵隊』のお出ましだッ!

億泰「俺が着けなきゃならないと思ってたからよぉ~」
億泰「なぁ…音石明クンよぉーーーッ!」

レッチリ『げえっ!?虹村億泰ッ!?』
噴上「へへへ…俺も居るぜッ!」
木山「やれやれ…新手か。春上君は敗れたと言うのか…」

白井黒子、虹村億泰、噴上裕也…合流ッ!

434 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 20:02:12.53 ID:kl/iLvA/0

レッチリ『ちぃ…新手が3人か…』
レッチリ『だが相手は所詮「アホの億泰」よぉ~俺の敵じゃねぇ~』

億泰「言ってくれるじゃねーか、このトンチキがよぉ~」
億泰「俺だって『成長』したって所を見せてるぜッ!」

噴上「ハッ…本当は『戦う』予定はなかったけどよぉ~」
噴上「ここまで来たらヤル事ぁヤルぜぇ~ギフンデタチアガルオレサマカッコイー」

ずずい、前へとでた2人の後方で、
上条は白井に抱きかかえられた御坂の方へと走り寄る。

白井「ちょっと類人猿ッ!わたくしのお姉さまに何を触ってるんですか!」
上条「悪い、白井…ちょっと御坂の頭に触らしてもらう」

上条が御坂の額に触れれば、バチンッと何かが弾ける様な音が響いた。
やはり、木山の『スタンド』に何かされていたらしい。

御坂「う…うぅん~…あれ?私…?」
白井「お姉ぇぇぇぇぇぇぇさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
御坂「うわわわ!?抱きつかないでよ黒子!?どさくさにまぎれて胸を揉むな!」
白井「良かったですわーッ!良かったですわァァァァァァァッ!」

意識を取り戻した御坂に白井は抱きつき、その体を隈なくまさぐった。
そんな様子を、少し顔を赤くしながら見た上条は安心した表情し、

上条「ディアボロ…お前の方も大丈夫か?」
ディアボロ「ああ…予想以上に消耗してしまった様だが…」
ディアボロ「暫く大人しくしていれば…何とかなりそうだ…」

今度はディアボロの方を見やるが、
未だ蒼褪めてはいるものの、先程に比べれば随分と回復してきている様だ。
この分なら心配はいるまい。
ならば…


435 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 20:02:56.37 ID:kl/iLvA/0

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          ∠::::::::::::八 :.       \:::::/   }::j\    /.::::::/ ∧ハ|
           厶イ:::::::::ーヘ            ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ  }
            ノイ::/i:::ハ         {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
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                  x≦ハ| ::\     ー‐.:::::::::::::::::::/
                 / ∨//|  ::::\    `7.::::::::::::.イ\
              /   ∨/j   \:::\  ;::::. .<:::::'///\
             /     ∨′   \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
            /         >x:::.、   \::::::::::::::::::::{'/////////\


上条「心おきなくやらせてもらうぜ」

その表情を引き締めながら、
上条もまた、億泰達の傍らに立った。

白井「お姉さまは少し休んでいてくださいまし」
白井「ここは『風紀委員』たるこの白井黒子の出番ですわ」

角砂糖の入った袋を御坂に押し付けつつ、
白井も3人の傍らに立った。

これで2対4、である。

木山「白井黒子君…だったね、確か」
木山「『レベル5』でさえ勝てなかった私に…『レベル4』の君が挑むというのかい?」

白井「ええ、お姉さまには実に悪いですけど」
白井「『スタンド使い』が『相性の世界』であるように…」
白井「『能力者』にも『相性』と言う物がありますの」

御坂「黒子…」
白井「お姉さま、ここはわたくしに任せて下がっていて下さいまし」
白井「お姉さまが出るまでもありませんわ。ここは『露払い』のわたくしめにお任せを」


440 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 20:13:58.48 ID:kl/iLvA/0

ディアボロと2人で角砂糖を齧る御坂の白井を見る目には、不安の色があるが、
振り返って見返す白井の瞳には恐怖も気負いも無い自然体だ。

木山「ふぅーん…大した強気じゃないか」
木山「まあいいさ、誰だろうと、立ちはだかる者は…排除する」

レッチリ『どうやら「承太郎」の野郎はまだ来てねぇみたいだな~』
レッチリ『よし…野郎が来るまでに…億泰ゥ、テメェの始末はつけてやるぜーッ!』

対する2人も新手に対する臨戦態勢を整えた様だ。
白井、上条、億泰の3人はそれに対さんと前に進もうとするが…

噴上「白井…ちょっと耳を…」
白井「?…なんですの?」

噴上が白井の耳元に顔を寄せて、何事かを囁いた。
それを受けて、白井が億泰に、億泰が上条へと順に何事かを囁く。

木山「…?何だ?何か作戦でも思い付いたのかい?」
レッチリ『何か小細工かぁ~?それをさせる俺だと…』

レッチリ『 思 っ た か ぁ ー ッ!』

『チリペッパー』が余計な事はさせじと突っ掛けて来るッ!
『電力』を一気に消費して加速(ブースト)ッ!ロケットの様に4人の方へ突っ込んでくるッ!

441 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 20:15:05.81 ID:jCELxTXuo
そういや黒子レッチリ見えねーじゃん

442 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 20:23:44.32 ID:kl/iLvA/0

億泰「来たぞーッ!」
白井「解りましたわッ!手筈通りッ!」
上条「行くぞッ!」
噴上「任せたぜッ!」

億泰と上条が前衛として前に出て、
その後方で白井が噴上の肩を掴んだかと思うと、

木山「…テレポートッ!?」
レッチリ『どこに飛びやがった!?』

白井と噴上の2人が突如『空間移動(テレポート)』したのである。
『チリペッパー』は急ブレーキをかけて突撃を中断し、
木山も『能力』を用いて周囲をサーチ、奇襲に備えるが…

木山「…何処だ?」
レッチリ『奴ら…何処に消えやがった!?』

全天周に眼を巡らせるも、
何処にも2人が出現してくる様子が無い。
一体2人は何処に行ってしまったのか?

レッチリ『あ”ぁぁぁぁぁーーーッ!?』
木山「!?……いきなり、叫んで、一体どうしたんだ!?」

ここで、何かに気が付いたのか、
『チリペッパー』が「シマッターッ!」て感じの絶叫を上げる。


443 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 20:33:36.85 ID:kl/iLvA/0

レッチリ『し、しまった…アイツらぁーーッ!』

『レッド・ホット・チリ・ペッパー』の本体たる『音石明』は、
『吉良のオヤジ』によって『スタンド使い』として覚醒させられた『噴上裕也』の『能力』を知らない。
しかし、わざわざあの『空条承太郎』が自分を追跡するメンバーに加えたのだと言う事は…
おおよその、その『能力』の性質に見当は着く。
噴上と白井の2人は…

レッチリ『俺の「本体」をーーっ!?こりゃヤベェッ!?』

『チリペッパー』の推測は当たっていた。
噴上はその猟犬の如き『鼻』で…この近くの何処かに潜んでいるらしい、
『本体』…すなわち『音石明』の存在を嗅ぎ取り、
その『臭元』へと向けて、白井と共にテレポートしたのである。
それは、『ハイウェイ』の上に取り残された…

噴上「到着ぅ~う」
白井「木山先生…啖呵切った手前…こういうのはどうかと思いますけど…」
白井「先に厄介な『音石明』から叩かせていただきますわ」

木山の愛車、『ランボルギーニ・ガヤルド』の直ぐ傍ッ!

レッチリ『戻らなくては…ッ!「スタンド」を解除して…』
億泰「そんな事させるかボケェーーーッ!」
億泰「『 ザ ・ ハ ン ド 』ッ!」

444 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/15(土) 20:34:53.04 ID:16ooIX9E0
チリペさんとハンドさんは地味なくせに能力チートすぎて困る

445 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 20:36:28.52 ID:jCELxTXuo
能力チートでも頭脳が間抜け

446 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 20:47:04.01 ID:kl/iLvA/0

―― ガ オ ン ッ !
顕現した『ザ・ハンド』が『右手』で『空間』を削り取るッ!
『チリペッパー』が、億泰の方へと引き寄せられて…

レッチリ『し、しまっ…』
億泰「往生しやがれぇぇぇぇぇーーッ!」

『ザ・ハンド』の『上段回し蹴り』ッ!
それは『チリペッパー』の頭部に見事と吸い込まれて、

レッチリ『ごべばーーッ!?』

クリティカルヒットォォォォッ!
『チリペッパー』は首を変な方向に曲げつつ吹き飛ぶッ!

木山「チッ…!」

追い詰められた『チリペッパー』を援護するべく、
木山は指先に『火球』を生成、億泰へと向けて発射する。

上条「だが、『ブチ殺した』ッ!」
木山「…ッ!?実に厄介な『右手』だ…」

億泰へと向けて発射された『火球』だが、
その軌道上に割り込んだ上条の『幻想殺し』に掻き消されてしまう。

上条「アンタの相手は俺だぜセンセイ…」
木山「…いいだろう。ひょっとすると君は…『超電磁砲』以上の脅威かも知れん」

上条を主目標に定めた木山だが、
上条の両隣りに、復活した『後ろの2人』が並び立った。

御坂「私も忘れちゃこまるわよ、センセイ」
ディアボロ「………」

上条「2人とも…大丈夫なのかよ?」


448 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 21:05:52.79 ID:kl/iLvA/0

御坂「大丈夫よ…ハッ!『レベル5』舐んじゃないわ」
ディアボロ「『能力』の使用は正直怪しいが…『スタンド』で殴る程度ならば問題無い」

心配そうな表情の上条に、
全身擦り傷だらけながらも、その見に纏った覇気は微かにも揺らがない。
一方ディアボロは、未だ青い顔をしているも、
角砂糖で『栄養補給させてもらったぜ!』なのか、先程より明らかに回復している様子だった。

木山「いいさ…3人纏めて掛って来るといい…」
木山「その方が手間が省ける…これ以上、ここで時間を費やしたくは無い」

御坂「相変わらずの強気だけど…状況が読めてるのかしら?」
御坂「もう私に足枷は無くなったのよ?」

木山への御坂の『電撃攻撃』を封じていた『チリペッパー』は、
億泰の『ザ・ハンド』のストンピングで悲惨な事に成っている。
まだ、ボディーの輝きは失っていないが、少なくとも、木山の援護を出来る状態では無い。

木山「問題は無い。元々、私は1人でもやってくつもりだったんだ」
木山「私だけで何とかしてみせるとしよう」

―――3度目の仕切り直し。
今度こそこの戦いにも決着がつく時が来ようとしていた。

449 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 21:15:23.77 ID:kl/iLvA/0

白井「ホントに間違いないですの?」
白井「確かに、この車の中から…『音石』の臭いがするんですの?」
噴上「それは間違いねぇーぜ~」
噴上「この『臭い』の『強さ』…間違いなく『本人』の臭い…」
噴上「の、筈なんだが…」

無人のガヤルドの側で、
白井と噴上は互いに首を傾げた。
白井も噴上の『嗅覚』の精度は知っているし、
それ故に、彼の言う事を疑うつもりは無いのだが…
ガヤルドの中には、確かに人っ子一人いないのだ。

白井「トランクの中も無し」
白井「後部座席にも、助手席にも、運転席にも、シートの下にも無し」
白井「見つかったのは…」
噴上「この『亀』だけかぁ~」

噴上の手の中にあるのは、
木山が飼っていて、ここまでわざわざ連れて来ていたらしい『亀』だ。
助手席の水槽の中で眠ってたのだが、ガヤルドの中からはこの『亀』以外、
一切の生き物の臭いを感じ取れない。

白井「『ココ・ジャンボ』…?これがこの『亀』の名前ですかの?」
白井「と、言うより…」
白井「『甲羅』に嵌っているこの『鍵』は何ですの?」

450 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 21:17:29.49 ID:R2E0GXAto
そういえばこの世界のポルナレフは勝ったんだったな

451 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 21:19:22.92 ID:/53F10dK0
カメェ・・・

453 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 21:29:45.59 ID:kl/iLvA/0

名前は水槽に書いてあった事であるが、
それよりも奇妙なことは、この『亀』の背中には窪みがあって、
そこには、ぴったりと一本の『鍵』が嵌り込んでいるのである。
意匠の単純な、この金色に輝く鍵には、真っ赤な『ルビー』が装飾が一つあった。

噴上「………」クンクン
白井「噴上さん…さっきからやたらとその『亀』の臭いを嗅いでますけど…」
白井「何か気になる事でも?」
噴上「…いや、なんつーかよぉ~自分でも変なコト言ってる自覚はあるんだけどよぉ~」

噴上が、その双眸をキュッと細める。
まるで、本当に猟犬であるかのような視線の鋭さだ。

噴上「この『亀』からよぉ~何か『音石』の臭いがプンプンすんだよぉ~な」
噴上「まるで…『本人』が直ぐ鼻先にいるかのよぉーな臭いがよぉ~」

白井「ハァ…でも『亀』は所詮『亀』ですわよ…」
噴上「いや…前に仗助に聞いた話だけどよーーネズミっているじゃねーかネズミ」
白井「ネズミ?」
噴上「そう、ネズミ。昔、ネズミに『スタンド』が発現した事があるって話だし…」
噴上「承太郎さんも、『犬』の『スタンド使い』を知ってるっていってたし…」
噴上「ひょっとするとこの『亀』も…」

ここで、噴上は『ある事』に気が付いた。

噴上「何だこりゃぁ~~」

454 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 21:38:03.70 ID:c4Z1GMZAO
さっきから角砂糖がよく出てくるな…これはアレがくんのか?

456 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 21:42:38.21 ID:fGd01ovFo
チョコラータなんぞ来てたまるかwwwwwwww

457 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 21:43:35.59 ID:kl/iLvA/0

白井「どうしましたの?」
噴上「『部屋』だ…」
白井「は?」

噴上「いや、マジな話なんだよぉーーッ!」
噴上「『鍵』の『宝石』の中に『部屋』…」

???『それ以上喋るんじゃねぇーーーーッ!』

噴上が見た物。
それは、鍵の柄に付いた宝石部分から見えた、
その中にある『部屋』の様な風景。
その事実を、白井に伝えきる前に、

―――ズダァァァァンッ!
噴上「おわ!?」
白井「何ですの!?」

宝石から飛び出してきた『右手』、
その『右手』に握られた『拳銃』が火を噴いた。
『ベレッタM92F』。極々一般的なイタリア製の自動拳銃だ。

噴上は間一髪で銃弾を避け得たものの、
顔の直ぐ横を銃弾が通り過ぎ、そのソニックブームで、
思わず亀を手から離しながら倒れこんでしまう。
噴上が倒れると同時に、『亀』の宝石部から飛び出して来たのは…

白井「あ、アナタは!?」
音石「動くんじゃねーーッ!ちょっとでも動いたらこいつをぶっ放すッ!」

大槻ケ○ヂに似た、ミュージシャン風の人相の悪い男…
遂に姿を現したッ!『音石明』だッ!


461 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 21:52:34.46 ID:jCELxTXuo
スタンド半殺し状態なのに元気だなwwww

463 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 21:58:34.65 ID:kl/iLvA/0
噴上「チ、チクショウッ!…遂に姿を現しやがったな…『音石明』ーーーッ!」
音石「テメェも動くんじゃねーーッ!死にてぇのかッ!」

『ハイウェイ・スター』を顕現させて、
音石へと向かわせんとする噴上の方に、音石は銃口を突き付ける。
『ハイウェイ・スター』は銃弾を掴み取れる程のスピードもパワーも無い。
そしてこの距離では、明らかに音石の拳銃の方が速いッ!

白井「ついに出てきましたわね!この悪党ッ!」
白井「『風紀委員(ジャッジメント)』ですのッ!殺人その他諸々の容疑で…貴方を拘束いたしますわッ!」

ビシィッ!という効果音を立てながら、
白井は音石に『風紀委員』の腕章を見せつけたッ!
散々『学園都市』の治安をかき乱してくれたこの『悪党』を、遂に捕まえる時が来たのだッ!

音石「ナニ呑気に名乗ってんだテメェーーッ!」
音石「この『拳銃』が見えねぇかぁーーッ!」

今度は白井へと銃口を突き付ける音石だが、
対する白井は強気に微笑むと、

白井「あら、『そんな拳銃』で、わたくしを撃つことなどできまして?」
音石「あぁン!?このババア声がッ!マジでぶっ放して…」

―――カシャァァァンと、
何か金属の部品が、地面に転がる音が響いた。

474 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 22:11:21.10 ID:kl/iLvA/0

音石「…あれ?」

音石が恐る恐る右手のベレッタに眼を向ければ、
何時の間にか、ベレッタの銃身が『真っ二つ』になって、
先端部を含んだの前半分が、地面へと落ちて散らばっている。
これでは、まともに発砲することは出来まい。

音石「え?え?え?」
白井「『コレ』と同じモノを使いましたの」

見れば、白井の右手の人差指と中指に挟まれているモノがある。
それは…『紙切れ』?

白井「わたくしの『空間移動(テレポート)』は…」
白井「移動先に『障害物』があった場合、『重なった部分』の物質に『割り込み』ますの」
白井「その気になればわたくし…『紙切れ』で『ダイヤモンド』も切断できましてよ」

――ニコッ!
白井は、太陽の様な微笑みを真っ青になって、
スタンドのダメージのフィードバックか、額から血を流し始めた音石に向けた。

白井「で、だれが『ババア声』ですって?」


475 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 22:11:54.91 ID:V6EzixqSo
しびれれぅ

476 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 22:13:00.43 ID:R2E0GXAto
あこがれれぅ

480 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 22:23:32.80 ID:kl/iLvA/0

音石「あは…あは…あははははははは」

誤魔化す様に笑いだす音石の方へ、ズズイと黒子が足を踏み出し、
それに気圧されて音石が後ずさる。

噴上「で、『スタンド』も出せねぇオメェはこれからどうするつもりなんだ、え?」

『ハイウェイ・スター』を傍らに侍らせた噴上もまた足を踏み出し、
それに気圧されて音石は再び後ずさった。

―――クルッ!
音石「うぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」
白井「逃がしませんわッ!」
噴上「逃がすかよッ!」

白井が太もものベルトから引き抜いた『鉄矢』を、
『空間移動』で放ち、音石のズボンの裾を射ぬいて地面に繋ぎとめる。
走り出した所でそれをやられたものだから、音石は顔面から路面にダイブする。
その背中に…

噴上「『ハイウェイ・スター』ッ!養分を吸い取れッ!」
音石「ホゲェェェェッ!?」

噴上の『ハイウェイ・スター』が圧し掛かり、
音石の『養分』を吸い取っていく。音石はみるみる憔悴して行き…

チリペッパー『うぎゃぁぁぁぁぁッ!力が抜けていくよぉぉぉぉ…』
億泰「あ!?こりゃあ~~」

『スタンド』の方へもフィードバックした。


485 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 22:37:01.83 ID:kl/iLvA/0

木山「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』がッ!?」
上条「色がどんどん茶色に成ってくぜ…あ、消えた」
ディアボロ「どうやら…」
御坂「黒子の方が上手くやってくれたみたいね。流石!」

億泰に責め立てられ、防戦一方だった『チリペッパー』は、
急にその輝きを失いながら、『像(ヴィジョン)』を薄くさせ、
不意にその姿を消してしまう。『本体』が意識を失い、『スタンド』を維持できなくなったのだ。

木山「音石明も敗れたのか…」
御坂「そうみたいね…いよいよアンタは1人って訳よ」
上条「…大人しく降参した方がいいんじゃないか、先生」
木山「まさか、私はまだ負けて無い」

事実であった。
御坂、上条、ディアボロの3人がかりで掛ったものの、
御坂、ディアボロが万全でないと言う事もあり、
木山の複数の『能力』の同時使用と、それに『スタンド攻撃』すら加えた波状攻撃に、
3人はイマイチ攻めあぐねていたのだ。

ディアボロ「だが、勝てるのもここまでだ」
億泰「俺もアンタの攻撃に加わるんだかよぉ~」
御坂「それだけじゃない…黒子達もじきにこっちに来るわ」
上条「それに空条さんや、仗助や佐天ちゃんもこっちに向かって来てるなら…」
上条「それだけの数を…アンタは相手に出来るのか?」

490 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 22:50:49.82 ID:kl/iLvA/0

木山「………」

木山は上条を黙って睨みつけたが、
自身が劣勢である事ははっきりと自覚していた。
上条、御坂、白井、噴上、億泰、そしてディアボロ。
ここにいる彼らだけでも充分強敵なのに、
さらに、あの『空条承太郎』まで来るとすれば…

木山「(『F・F』の事だ…そう簡単には敗れはしないとは思うが…)」
木山「(こうも予定が狂っている以上…最悪の事態を想定しておくべきか…)」
木山「成程…確かに、それだけの数を1度に相手にするのは面倒だし、苦しい」
木山「ならば…今の内に『頭数』を減らしておかねばな」

上条「…いいや。アンタには無理だ」
木山「何?」
上条「アンタはさっきから、俺達を始末する排除するとしきりに言っている…だが」
上条「俺達はさっきから一人も欠けて無い」

上条「それはアンタが、俺達を本気で潰しにかかってないからだ」
木山「……キミは何を言っている?現に今、こうして私は…」
上条「アンタがもし、本当に本気で俺達を潰す気でかかってるなら」
上条「とっくの昔に、俺達の内に誰かは欠けていただろうよ」
上条「アンタのその『能力』なら、出来ない事じゃない」

491 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 23:02:12.93 ID:kl/iLvA/0

『多才能力』と『スタンド』。
一方だけでも充分脅威と言える『能力』であるにも関わらず、
その『2つ』による同時攻撃。確かに、既に誰かを仕留めていてもお釣りがくる『パワー』だ。
だが、現状はどうだ。

木山「………」

木山の鉄面皮に、微かな動揺が走った。
『イタい所』を上条は上手く突く事が出来たようだ。

上条「アンタは躊躇っているんだよ」
上条「それが意識的にか無意識的にかは知らないけど」
上条「現に、俺達の誰一人欠けて無いのがその証拠だ」

上条が、木山へと向けてゆっくりと足を進め始める。
その事に、木山は気がついていないのか、
上条の言葉に顔の動揺を広げているだけだ。

上条「それにアンタはさっき…俺の言葉に耳を貸そうとしてくれた」
上条「アンタは…根が悪い人じゃない」
上条「そんなアンタが…ここまでの事をしなきゃならなかった理由…」
上条「そろそろ…俺たちにも教えてくれよ」

木山「………」プイ

木山が上条から目線を外し、ソッポを向いた。
動揺している。しかもさっきと違って、邪魔をする音石もいないッ!


492 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 23:06:27.57 ID:JoxYG3F4o
上条さんの能力その一「説教」ktkr

496 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 23:19:20.64 ID:kl/iLvA/0

億泰「(なんだぁ~妙な流れになってきやがったな~)」
億泰「(でも、戦わずに済ませられるなら…その方がいいの、か?)」
御坂「(アイツもホント良く口が回るわねぇ~)」
御坂「(あんな感じで私もよくあしらわれていたし)」
ディアボロ「(よし…今度は邪魔も入らない)」
ディアボロ「(正直、これ以上の戦闘は体力がしんどい!これで決めてくれ上条!)」

木山「………私は」
白井「―――『AIM拡散力場制御実験』」
木山「!」ガバッ

木山が弾かれた様に、天を見上げれば、
ハイウェイの高架の上の白井黒子と、噴上裕也の姿が見える。
音石明は、簀巻きにされた上で、噴上に背負われていた。

白井「過去に貴方が関わったという実験…」
白井「この実験の犠牲者である貴方の『生徒』の回復…」
白井「それが貴方の『目的』…でしょう?」
木山「……春上君から聞いたのか?」
白井「ええ…おおよその事だけは…」

白井の言葉を受けてか、
唇の端が切れんばかりに、ギリッと歯を食いしばった木山は、
絞り出すような声で言った。

木山「―――『23回』だ」



497 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 23:22:18.13 ID:jCELxTXuo
お前はこれから『できるわけがない』というセリフを23回だけ言っていい

498 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 23:33:06.68 ID:ATPqyd6j0
>>497
多い!多いよ!

499 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/15(土) 23:34:59.04 ID:kl/iLvA/0

御坂「え?」
木山「私が『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』の使用許可を求めて」
木山「私が出した申請の回数だよ。全て却下されたがね」

木山「『あの子達』は…『あの実験』でモルモットにされて…今も意識不明で眠り続けている」
木山「あの子達を救う手段を探す為には…人智を超えた演算機構が必要だった…」

御坂「それで『幻想御手』をッ!」
木山「そうだ…『一万の脳』を連結させ…巨大な演算機構を作るためにね」
億泰「???…(え、理解不能?)」

『樹形図の設計者』とは、『学園都市』が誇る、
恐らくは現状では文字通り世界一の性能を持った『スーパーコンピューター』の事である。
木山春生は、『人間の脳』でそれの代替物を一時的に作り上げるために『幻想御手』をばら撒いていたのだ。

木山「『あの実験』…表向きは『AIM拡散力場制御実験』とされているあの『実験』…」
木山「実際は…その目的が違ったんだ」
木山「『置き去り』の子供たちを使っての…『人体実験』だった…」
上条「!」

507 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 00:08:29.10 ID:a9UVYUWQ0

木山は語った。
かつて自分が関わってしまい、自身の『教え子』を生贄に捧げてしまった『実験』の事を。
『木原幻生』という老人が中心になって進められていたその『実験』は、
表向きは別の目的を標榜しつつも、本当の目的は『能力の暴走』にまつわる法則を発見する事…
『暴走能力の法則解析用誘爆実験』…それが『実験』の正式名称であり、
その目的の為に、木山春生の『生徒たち』は残らず『AIM拡散力場』を過度に刺激させられ…

木山「あの子達は…今も眠り続けている。人目に見せられない様な酷い怪我を負って…」
木山「あの子達は…」

木山の声は掠れていた。

木山「私を信頼してくれていた」
木山「私を慕ってくれていたんだ…私はそんなあの子達を…」
木山「裏切ってしまったんだッ!」

508 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 00:23:43.51 ID:a9UVYUWQ0

木山「だからッ!」

木山は上条達を再び睨んだッ!
その顔には、もはや動揺の色は無い。
確固たる意志が、その瞳には戻っているッ!

ディアボロ「(い…いかん…理由を聞き出した事が…却って)」
ディアボロ「(この女の意志を再び固める切っ掛けになってしまった…)」

木山「私は立ち止まる訳にはいかないんだッ!」
木山「私は『報い』なければいけないんだッ!彼らの『信頼』裏切った事に対してッ!」
木山「何としてもあの子達の回復する手段を…」

上条「 ふ ざ け ん な よ テ メ ェ ! 」
木山「!」

上条の怒声が、木山の叫びを遮った。

上条「アンタがアンタの生徒さんの事を本気で愛していて…」
上条「だからこそアンタがその責任を取りたい…生徒さんを救いたいと…」
上条「そう思ってのるはわかる……スゲーよくわかる!」
上条「だがッ!」

上条「その為にこんな事を仕出かすとは…そりゃ一体どういう料簡だぁッ!?ああんッ!」

509 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 00:24:57.69 ID:AibRy14Yo
上条さんのような別の何かだった

511 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/16(日) 00:25:56.84 ID:12SCZiMY0
コケにしやがって!ボケがッ!

514 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 00:35:08.04 ID:Eze59RT00
カミッヂョさんwwwwwwwwww

515 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 00:39:02.89 ID:a9UVYUWQ0

上条「いくら、生徒さんを救うためとは言え…その為に無関係な人間を何人にも巻き込んでるんじゃ…」
上条「アンタをそのクソッタレな実験に巻き込んだクソ野郎とやってる事が同じになっちまうじゃねーーーかッ!」
上条「『何も知らぬ者』を利用するクソ野郎と、同じ穴のムジナになっちまうじゃねーかッ!」

木山「だったら私はッ!一体どうすれば良かったと…」

上条「話を途中で遮るんじゃねぇーーーッ!今、話をしてんのは俺だッ!」
―――ビシィッ!

何時の間にか木山の目の前まで歩み寄っていた上条が、
木山の額にその右手の人差し指を突きつけて、グリグリやっている。
あまりの上条の強引な勢いに、木山も完全に呑まれてしまっているようだ。

上条「第一、仮に…仮にだ!アンタの手段が上手くいって…アンタの生徒たちを治せたとしてだッ!」
上条「アンタはそれを何処で眺めているつもりだったッ!『監獄』の中かッ!ええッ!」
上条「そんなアンタを見て、残された子供たちが何を考えるか…アンタは考えた事があんのかッ!」
木山「だ、だが…しかし…まずは助けない事にはそんな事も…」
上条「話は最後まで聞けーーーッ!確かにアンタは手段を間違えたッ!だが…」
上条「アンタが子供達を救いたいと思ったのは理解したッ!ならば…」
上条「俺達はソレを手伝ってもいいと思っているッ!」

516 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 00:40:26.76 ID:fyqYizN9o
かwwwwみwwwwじょwwwwうwwwwさwwwwwwんwwwwwwww

519 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 00:43:09.72 ID:NfkGC2Pio
上条wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwさんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

520 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 00:44:48.99 ID://jtsNfSO
ジョジョキャラの影響で気でも触れたかwwwwww

523 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 00:51:26.27 ID:a9UVYUWQ0

億泰「『治す』のなら確かに手伝ってもいい…俺もそう思うぜぇ~」
億泰「現に、『治す』のが専門の野郎が…この『学園都市』にきてるしよぉ~」

上条の言葉を億泰が受け継いだ。

億泰「なぁ…お前も協力していいと思ってんだろぉ~『仗助』ェ~ッ!」
仗助「ああ…『治す』のならば協力してもいいぜぇ~」
御坂「え!?」

驚いた御坂らが声の方を向けば…

仗助「いやー…ちょっと前からここに着いてたんだけどよぉ~」
仗助「話がヘビーだったもんで、入って来るタイミングが掴めなかったぜぇ~」
佐天「話は聞かせてもらったッ!まあ、『無能力者』のコンプレックスに漬けこむ事したのは許せないけど…」
佐天「私も協力は吝かじゃないよ!」
承太郎「やれやれだぜ…思わぬ事態になってたみたいだな…」

白井「佐天さんに、東方さん…それに空条さんまでッ!」
ディアボロ「(彼らも来ていたのか…)」

合流を果たした仗助、佐天、承太郎の三人の姿があった。

524 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/16(日) 00:53:27.92 ID:pwUFPEdB0
杜王町勢には、病気を治せるコック、精神病に介入できる漫画家、怪我を癒せるアトムがそろってるから大抵はなんとかできるな。

525 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 00:55:21.41 ID:ZGQoFiGAO
>>524
精神病が不安だな…

528 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 00:58:42.68 ID://jtsNfSO
承太郎や仗助がどんな格好良い登場をするのかと思ったら普通に現れやがったww

529 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 01:04:52.19 ID:a9UVYUWQ0

木山「君達は…君達がここに来ていると言う事は…」
仗助「『フー・ファイターズ』ならばブッ倒させてもらったぜ」
佐天「まっ!逃げられちゃいましたけどね」
木山「(ああ…やはり…)」

予想していた事だが、やはり『F・F』は敗北していた様だ。
しかし、彼らの口ぶりだと、生きてはいるらしい。その事に、内心ホッと安堵する。
『彼(彼女?)』も、木山の大切な『生徒』の内なのだから。

承太郎「木山春生…私も貴方の現状については聞かせてもらった…」
承太郎「それでだ…それについて言わせてもらえるならば…」

承太郎が、仗助・佐天の2人の前にズズイと出て来る。

承太郎「私の所属する『スピードワゴン財団』には…」
承太郎「大勢の『スタンド使い』が所属している上に」
承太郎「サイバネ技術に関してはこの『学園都市』以上だと言う自負があるし…」

承太郎「『波紋使い』に『鉄球使い』…貴方は知らないだろうが…」
承太郎「貴方の生徒さんを治すのに役立つ可能性を持った『技術者』達を抱えている」
承太郎「彼らの『技』を…貴方の生徒さんを治すのに使うよう…」
承太郎「私が責任を以て『財団』に申し出てもいいと思っている」
木山「『SPW財団』…」

530 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 01:07:36.34 ID:rTLdJ6j70
鉄球使いと申したか

533 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 01:18:33.74 ID:a9UVYUWQ0

―――『SPW財団』
木山もその名は聞いた事があった。
アメリカでも有数の規模を持つ『財団』の一つで、
特に科学技術や医療技術の発展に大きく寄与している組織だ。
『学園都市』にも出資し、技術提携もしていると言う話を聞いた事があった。

木山「…タダって訳じゃないんだろう…?」
承太郎「まあ、アンタの持つ脳科学への知識を、いくらかバーター取引で頂く事にはなると思うが…」
承太郎「それに躊躇いを覚えるアンタでも無いだろう」
木山「フッ…まぁな…」

億泰「それによぉ~いざとなったらトニオさんって手もあるしなぁ~」
仗助「ああ、あの人なら大概の病気や怪我が治せるからなぁ~」
御坂「私も『治す』のなら協力してもいいわよ…困ってる人を見捨てていられる程、薄情じゃないしね」
白井「貴方のしでかした犯罪行為は許せませんが…お姉さまと同じ意見ですわね」

噴上「俺は…特に言う事はねーわ。ヤクニタツノウリョクジャナイ」
上条「(さりげなーく…『冥土返し』のおっさんに話題を振ってみるかな?)」
上条「(インデックスの魔術的知識も役に立つ…かも?)」
ディアボロ「(ジョルノのクソ野郎くらいしか思いつかんな…役に立ちそうなのが…)」
ディアボロ「(いくら医者とは言え、チョコラータのゲス野郎を紹介する訳にもいくまい)」


534 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 01:21:24.26 ID:JN2W2HMx0
チョコラータは駄目だwwww

535 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 01:22:21.05 ID:uoF0mSxvo
チョコ先生じゃあこれまでの全部が台無しにwwwwww

537 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 01:23:36.41 ID:6UjCAsNQo
診るだけは喜んで診そうだけどなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

538 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 01:33:44.74 ID:a9UVYUWQ0

上条「まぁ…兎に角、一人で悩んだら負けって訳だな…」
上条「ちょっと誰かに相談すれば…こんな風に協力してくれるんだよ」
木山「……そうだな、この場合は君の言うとおりかもしれない…」
白井「悪いですが…貴方の逮捕だけは確定事項ですわ…でもその前に…」
白井「その生徒さんが入院している病院なり施設なりに寄って行く事ぐらいはできましてよ」

木山が一同を改めて見渡した。
その眼には、もはや暗い物は宿ってはいなかった。
最後に、上条の方に向き合った。

木山「君のお陰で…この歳になって改めて新しい事を学んだ気がするよ…」
木山「そうだ…忘れないうちに」

木山が白衣のポケットから何かを取り出して、
上条の右手に握らせた。見れば、小さな巾着袋の様だ。

上条「これは…」
木山「何…中に入っているのはただのUSBメモリだ」
木山「『幻想御手』をアンインストールする治療用プログラムの入った…ね」
御坂「えッ!それマジィッ!?」
白井「やったですのッ!これで被害者の治療ができますのッ!」
木山「ああ…後遺症は無い…筈だ」


―――初春「何か私の見せ場が、どこぞの不幸男に奪われた様な気が…」
―――インデックス「カザリ…何言ってるの?と、言うか私の出番マダー」


544 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 01:51:31.57 ID:a9UVYUWQ0

承太郎「それを渡した…と言う事は…」
木山「ああ…空条博士。貴方の申し出を受けよう…私の負けだよ…」

木山は両手をぷらぷらと降った。降参のポーズって言う奴らしい。

億泰「へっ!音石のボケも捕まえられたしよ~」
仗助「ああ、これでここは一件落着って所かぁ~」
御坂「はぁ~偉い長い一日だったわ…凄い疲れた」
白井「『矢の男』と『幻想御手』…二つの『事件』が同時解決ですわね」
佐天「特に言う事も無いけど、出番だから喋っておこう…ヤッホーッ!」
噴上「はぁ~これで今回の仕事も終わりだぜぇ~やっと杜王町に帰れらぁ~」
上条「まあ、何とか丸く収まって良かったと上条さんは思う訳ですよ」
ディアボロ「(やれやれ…『矢』はこれで何とかなった…ようやく静かな生活に…)」

これでこの事件は一件落着…
―――とは、そうは問屋は降ろさない
―――主人公たる上条当麻が、そういう星の下に生まれていがる故に

木山「…兎に角、まずは『警備員』かけた『スタンド』を解除して…ッ!?」
―― ズ キ ン ッ !
木山「な…何だッ!?急に頭痛が…ッ!?」

545 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 01:53:36.80 ID:AibRy14Yo
ですよねー

546 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 01:57:15.85 ID:NfkGC2Pio
吐き気もするんですね

547 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 02:06:26.11 ID:a9UVYUWQ0

上条「おい!アンタどうしたッ!」
仗助「一体どうしたんすかぁ~…『クレイジー…」
御坂「ちょっとアンタ大丈夫!?」

一同が、突如地面にうずくまった木山に駆け寄ろうとし、
そんな一同の目の前で…

木山「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

木山春生は絶叫し、その後頭部から…

???『オギャァァァァァァァァァッ!!!!!』

一匹の『胎児』が生まれ堕ち、
ぎょろりと、その不気味な眼球を一同へと向ける。

佐天「ちょッ!?マジでキモッ!?何ですかこれッ!?」
噴上「うげぇッ!?何だこの臭いッ!辛気臭くて、ドロドロした臭いがプンプンするぜぇ!?」
承太郎「やれやれだぜ…」
御坂「何か変なのでたーーッ!?」
白井「あらッ!?抱きついてくるなんて、お姉さまダ・イ・タ・ン♪」
億泰「ス、『スタンド』かぁッ!?」
仗助「いや、ちげーみたいだぜぇ…億泰よぉ…」
木山「ば、バカな…『虚数学区』の暴走など…ッ!うがががッ!?」
上条「ちくしょーーーーッ!やっぱりこんな展開かよぉッ!不幸だーーーッ!」
ディアボロ「…『平穏な生活』はまだまだ遠そうだな…」

???『オギャァァァァァァァァァッ!!!!!』
???『オギャァァァァァァァァァッ!!!!!』
???『オギャァァァァァァァァァッ!!!!!』

頭頂に、天使の様な環を乗せながら、『ソレ』は産声を上げる。
『1万人分』の『負の感情』と『AIM拡散力場』の集合体…
名づけるならば―――『幻想猛獣(AIMバースト)』ッ!


550 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 02:24:23.94 ID:a9UVYUWQ0

木山「何故だ…何故このタイミングで暴走…クッ?」

生まれた『幻想猛獣』に眼を見開きながら、
木山は頭を通り抜ける激痛に気を失ってしまう。

そんな木山は上条がお姫様だっこで避難させつつ、
一同は不気味な『幻想猛獣』から一旦距離を取った。

御坂「…要するに…『ラスボス』登場って訳ねッ!」
承太郎「やれやれだぜ…物語が大団円になるって時に…無粋な野郎もいたもんだぜ」

全身をビリビリと帯電させながら、御坂が一同の前に出でて、
承太郎もまた『スター・プラチナ』を顕現させながら前へと出た。

上条「御坂ッ!?」
白井「お姉さまッ!?」

仗助「承太郎さんッ!?」
佐天「空条さんッ!?」

御坂「アンタら見てなさいよ…『超電磁砲』のカッコイイ所…」
御坂「ちゃんと見せてやるんだからッ!」

承太郎「かったるいのは嫌いでな…」
承太郎「さっさとケリを着けるぜ…」

2人は、その大きさを増す『幻想猛獣』へと臆せず対峙するッ!

御坂「行くわよ、化け物ッ!」
承太郎「『スタープラチナ・ザ・ワールド』ッ!」
幻想猛獣『,./\:p@k[]k@kmk/kgp@98l/,]:;l\^k-0kjjーーーーーッ!!!!』

『超電磁砲』と『最強のスタンド使い』。
最強のワイルドカードの組み合わせと、
驚異の怪物は真っ向から激突して…





―――『4日後』
―――『7月31日』



551 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 02:30:31.10 ID:JN2W2HMx0
キング・クリムゾン!!

557 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 02:51:55.13 ID:b2cnyLBi0
このメンバーじゃ幻想猛獣も赤子同然だなww

565 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 14:00:45.24 ID:a9UVYUWQ0


―――『エピローグ』

佐天「ほら、初春もっと速く走るッ!待ち合わせの時間に遅れるじゃないッ!」
初春「はぁ…はぁ…そもそも…佐天さんが…」
初春「支度に手間取る…から…」

停車したバスから飛ぶ様に降りた佐天と初春は、
目的地へと向けて互いに走り出した。

今日の2人はちょっとオメカシしていて、
いつもよりもちょっとお洒落で、ちょっぴり大人っぽく見える。

初春「えっと…1時に現地集合でした…よね…っ!?」
佐天「そうそう…だから走る走るッ!」

急がなければならない。
何せ、今日の昼食は『空条承太郎』、『噴上裕也』とのお別れ昼食会なのだから。


『4日前』の『7月26日』。
『学園都市』を揺り動かした二つの事件。
『矢の男事件』と『幻想御手事件』は両方とも、無事に収束した。

突如出現した『幻想猛獣』も、
『音石追跡隊』の活躍と、木山が上条に手渡した『ワクチンプログラム』によって、
無事、撃破に成功していた。
特に、御坂美琴と、空条承太郎の2人の活躍が目覚ましかった事をここに特記しておこう。

初春「そっからが大変でしたけどね」
佐天「まぁ~ねぇ。ワタシハトクニナニモシテナイケド」

大変だったのはそこからである。
何せ、2件の殺人、大量の昏睡患者、
ハイウェイの崩落、『幻想猛獣』による破壊活動…
こららの出来事に対する『戦後処理』がわんさか残っており、
『風紀委員』の白井、初春は言わずもがな、
それ以外の御坂や上条も、事情聴取やらで、
この『4日間』は文字通り休む間もない忙しさであった。


566 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 14:02:57.97 ID:a9UVYUWQ0

初春「ま、でも。一件落着で良かったです」
佐天「ん~…これで暫くは静かになりそーねぇ~」

『音石明』と『木山春生』は両者共に逮捕され、
『音石明』は、紆余曲折あった後に、外の『刑務所』に収監される様に決まった。

『音石明』は『学園都市』内部で殺人事件に傷害事件、ついでに窃盗や、
銀行からの違法な現金引き出しの容疑があり、最初は『学園都市』側が裁くのに躍起だったが、
『音石明』が『スタンド使い』であるが故に、犯行を立証しきれず、
『SPW財団』が間に入っての交渉の結果、結局『日本警察』が彼を引き取ることになったのだった。

『音石明』の収監先は既に決まっている。
『碧鯆通り刑務所(へきほどおりけいむしょ)』と言う、
日本政府と『SPW財団日本支部』が共同で設立した最新の刑務所で、
『スタンド使い』の様な異能者への対策も完備された刑務所だ。
『西木』とかいう強力無比な『スタンド使い』の看守がいるらしく、『スタンド使い』でも脱獄は相当に難しい。

億泰と噴上と、あとついでに白井にもボコボコにされ、
加えて、後で制裁とばかりに承太郎と仗助、
ちゃっかり混ざった佐天にもメタクソにされた音石である。
『スタンド』はボロボロ…本人もボロボロ…
今度こそ『再起不能』で、刑務所からは向こう10年は出て来れないだろう。

そして『木山春生』は…

佐天「まさかあんな展開になるとは…」
初春「あの先生大丈夫なんでしょうか」

木山は従容として裁きの場に出るつもりだったんのだが、
彼女が留置所に護送される途中、突如、
『御坂美琴』そっくりの外見のテンションの高い謎の少女率いる、
正体不明の武装集団に護送車が襲われ、木山春生を拉致して何処かに逃亡してしまったのだ。

現在、じゃんじゃん言ってる『警備員』が中心に、
連れさられた木山を追跡しているが、妙にすばしっこくて追いつけていないのが現状だ。
(そのせいで、外見がそっくりの御坂美琴は、こってりと取り調べを受ける羽目に)

574 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 14:20:48.65 ID:rTLdJ6j70
さりげなくG.D.st刑務所とウエストウッド看守が出てて吹いたww

575 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 14:28:17.69 ID:oLFxnElx0
西木看守ってことは怒らせると隕石が降ってくんのかwwww

568 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 14:06:34.19 ID:a9UVYUWQ0

佐天「やっぱあの『プランクトン』…ちゃんとトドメ刺しとんだったわ…」
初春「(佐天さんからこんな過激な言葉が出るとは…これは成長した…んでしょうか?)」

ちなみに、空条承太郎には、『逃亡中』の木山春生から一通のメールが来ていた。
自宅や、研究室にある資料類を、残らず『SPW財団』に寄贈するとの内容で、
『警備員』のガサ入れを警戒して隠していたらしく、その隠し場所もそこには記されていた。
彼女なりの『カタ』の付け方らしい。

なお、木山の生徒達を診る為に、
『SPW財団』の用意した医師団と、杜王町から招聘された一人の『イタリア料理人』が、
現在、『学園都市』に向かって来ている所だ。
これで『子供たち』が回復できればいいのだが…だが、恐らくは大丈夫だろう。

佐天「そんな事言ってる場合じゃないッ!急げ急げ…ッ!」
初春「そうでした!…それより私達、今まで誰に向かって話してたんですか?」

そして、今日、『7月31日』。
『戦後処理』もひと段落ついた今、
『音石明』を外に連れていくべく、
『空条承太郎』と、それに同行する『噴上裕也』が帰る時が来ていた。


―――『第4学区』『広東料理「翠園」』

佐天「ふう~やっと着いた~」
初春「何とか間に合いましたね…部屋は既に、空条さんが取ってるんでしたね」

最近オープンしたばかりの、
広東料理を中心とした中華料理店「翠園」。
料理がおいしいと評判が良いだけでなく、
本格的な『飲茶』が楽しめると言う事で、
オープンしたばかりなのに、人気の高い店だ。

今日は、ここで『飲茶ランチ』を楽しむ予定なのだ。

佐天「さぁ!さっさと入るよ初春!」
初春「そうですね…それじゃっ…って、きゃ!?」

ドアを開けて店内に入ろうとした所、
ちょうど出て来ようとした『4人組』の先頭に、
初春がぶつかってしまう。彼女は、そのまま後ろに倒れそうになるが、

???「大丈夫か?」
初春「は、はい…」

先頭の『ホスト崩れ』風のイケメンが、
初春の右手を掴んで倒れる前に止めてくれた様だ。

571 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 14:11:59.59 ID:AibRy14Yo
メルヘン冷蔵庫キター

572 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 14:13:27.18 ID:Wvb4B+MRo
ホスト崩れはここで初春と会ったか

573 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 14:15:59.53 ID:a9UVYUWQ0

超短パン「何やってんですか。超前方不注意です」
ホスト崩れ「ちゃんと、倒れる前に捕まえたからいいだろーが」
ホスト崩れ「ま、ホントに悪かったなお嬢さん」
初春「お、お嬢さんだなんて…」テレテレ

『ホスト崩れ』に続いて、
パーカにホットパンツの『超短パン』の少女、
金髪でチンピラ風の、いかにも『下っ端』風の青年、
そして…

???「すみませんね…内の『テートク』が不始末をした様で…」
佐天「(うわッ!?何かすっごい髪型のヤツが出て来たッ!)」
佐天「(ハンバーグの仗助とは違うベクトルで凄い髪ッ!何あれ、コロネ?)」

『下っ端』とは違う、明らか地毛らしい綺麗な金髪に、
『三連コロネ』とでも言うべきキテレツな髪型をあしらった少年が、
店の中から出て来た。『ホスト崩れ』とは種類の違う、爽やかな美貌の持ち主だった。

コロネ「これはお詫びと言っては何ですが…」

『コロネ』が、スッと初春の頭に手を翳すと、
初春の頭の花輪に、何時の間にか、新たな種類の花が幾つか加わっている。
一体、どんな手品を使ったんだろうか。

初春「え?うわっ~うわーーー…どうやったんですか、これ?」
コロネ「さあ?それじゃ僕らはこれで…」
佐天「(つうか初春よ…頭上の花が増えた事を、お前はどうやって認識している…)」

576 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 14:29:28.08 ID:a9UVYUWQ0

超短パン「さあ…ちっちゃと歩くんです。これから、超仕事なんですから」
下っ端「あーあ、メンド臭ぇなぁ~何でこんな天気のいい日に…」
ホスト崩れ「ぼやくなよ『下っ端』…金が出てるんだから、仕事はちゃんとする事だ」
コロネ「そうですよ、『シアゲ』…さぁ…行きましょうか」

そうこう言っている内に、『4人組』は人ごみの中に消えて行ってしまった。
そんな『4人組』の消えた方向を、初春と佐天は暫く眺めていたが…

佐天「何かスゴイ人達だったね…今の…」
初春「はい…でもちょっとカッコ良かったかも…」
佐天「えぇ~…初春、ああいうのがタイプなの~趣味悪ぅ~」
初春「鳥の巣リーゼントがタイプの人に言われたくないですーーッ」フンス
佐天「ちょ、ちょっと仗助は関係ないでしょ、仗助はッ!?」
初春「え、私、東方さんの事だなんて一言も喋ってないんですけど」ニヤニヤ
佐天「こ……このッ!初春のくせにぃーーーッ!」

ヤイノヤイノ言いながら、
佐天と初春も「翠園」の中に入って、
予約を取ってある『個室』へと向かった。
中では、丸テーブルの周りに、一同が勢ぞろいしていた。

577 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 14:34:56.44 ID:RqcQCHUbo
初春の腕がピンチだった

578 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 14:38:51.47 ID:YTINUf6p0
佐天さんが腕へし折られるの見てたのに鳥の巣とかいっちゃう辺り初春は肝据わってるなwwwwww

579 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 14:44:37.19 ID:a9UVYUWQ0

佐天「すみません…待たせました?」
御坂「大丈夫よ、佐天さん。まだ、料理来てないし」
億泰「仗助よぉ~何かこのジャスミンティー…すっげぇウマくねぇ?」
仗助「うーん、確かにそうかもなぁ~」
仗助「(つーか、最近、こいつ食い物にウルサクなったなぁ~)」
噴上「良い臭いだなぁ~臭いだけで原産地を当ててみせるぜ」
初春「白井さん、白井さん…さっき店の前で、『コロネ』みたいな凄い髪型の人見かけたんですよ!」
白井「何ですかソレ。そんな人いなでしょう」
ディアボロ「ブハッ!?ゲホゲホゲホッ!?」
上条「どうした、ディ…いや、ソリッドおじさん!気管に入ったかッ!?」
ディアボロ「だ、大丈夫だ…」
ディアボロ「(コ、コロネだとぉ~この花輪頭がッ!心臓に悪い事を…)」
初春「おまけに…すっごい綺麗な金髪で、コロネも『三連』なんですよ」
ディアボロ「 ゲ ボ ハ ァ ッ ! 」
上条「ち、血を吐いたぁ!?衛生兵ーーッ!衛生兵ーーッ!」
仗助「問題無く、『治す』ッ!」
インデックス「ご飯マダーー!?」チンチーン(・∀・)っ/凵⌒☆
承太郎「…行儀が悪いぜ。直ぐに止めな」
インデックス「むーー」

中華料理の宴会の席らしく、ワイワイガヤガヤと実に賑やかだ。
そして、そうこう言っている内に、料理の入った蒸籠も次々に運ばれてくる。

580 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 14:48:08.98 ID:oLFxnElx0
今日のボスの死因
ジョルノの話を聞いてのショック死

581 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/16(日) 14:51:48.82 ID:/ttch3MDO
もうやめて!ボスのライフはとっくにゼロよ!

582 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 15:02:14.52 ID:a9UVYUWQ0

億泰「アチチ…でもこの小籠包ウメェーーッ!」
億泰「このチマキもウメェーー!イタリアンも良いけど中華もイイなぁ~オイッ!」

佐天「えい」
仗助「あ、それ俺の大根餅じゃねーかぁ」
佐天「へへ…早いもの勝ちでしょ」
仗助「テ、テメェーー!」
佐天「なにさッ!」
噴上「うっせぇぞオメーらッ!『スタンド』出して喧嘩すんなッ!」

上条「はぁ~ウマイなぁ…今の内にこの味を味わっておかないと…」
御坂「何よアンタ…せっかく美味しい料理なのに…暗い顔をして」
上条「今まで、サボってた分…上条さんは明日から纏めて補習なんですよ…フコウダ」
御坂「ねぇ…課題とか出るんなら、私が手伝ってあげようか?」
上条「え、でも中学生に手伝ってもらうのは…」
御坂「ウチは『常盤台』よ。アンタの所より授業進んでんの」
御坂「それに…あの『化け物』との戦いの時は何度か助けてもらったし…」ゴニョゴニョ
上条「え?何か言ったか?」
御坂「ウルサイッ!兎に角、明日から手伝ってあげるから覚悟しなさいッ!」

白井「何かお姉さまとあの類人猿が…さっきからくっつき過ぎですわ…」
白井「まさか…お姉さまに限って…いえ、これは要注意ですわね」

587 名前:『超電磁砲編』:第10話 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 15:15:51.49 ID:a9UVYUWQ0

インデックス「ほら~『ジャンボ』もしっかり食べるんだよ~」
ディアボロ「インデックス…その『亀』を連れて来てたのか…」
初春「可愛らしい『亀』さんですね~貴女の?」
インデックス「今度から、ウチで飼う事になったんだよ…」
ディアボロ「(『異世界』での話だが…元々は俺の『亀』だしな)」
ディアボロ「(住居の問題もこれで解決だ)」
承太郎「…飲食店にペットは非常識だぜ」
承太郎「その辺りはしっかりしな『保護者』さんよ…」
ディアボロ「…ああ」
承太郎「(やれやれ…どこでも『娘』に関しては苦労が多いようだな…)」

―――ヤイノヤイノワーワーギャーギャー

承太郎「と、言うか…」
承太郎「テメェらいいかげんうおっとしいぜッ!もう少し静かに出来ねぇのかーーッ!」

―――かくして、『勝利の宴』もたけなわになって行き、
全ては一件落着へと向かい…そしてッ!


『東方仗助』―――引き続き、『学園都市』に残り『観光』と『スタンド使い』の調査へ。
『虹村億泰』―――仗助と同様の目的で『学園都市』に残留。

『空条承太郎』―――『音石明』を刑務所にぶち込んだ後、ニューヨークへ『矢』を持ちかえる。
『噴上裕也』――― 一足先に杜王町へ。スケ達にはお土産をどっさり用意した。

『佐天涙子』―――『スタンド使い』に。精神的にもちょっぴり大人になった。
『初春飾利』―――佐天の成長に喜びと寂しさを覚える。花輪に新しい花が加わった。

『音石明』―――『碧鯆通り刑務所』に収監される。今度こそ本当に『再起不能』
『西戸』―――元気に留置所に入ってます。『再起不能』
『そばかすの少年(マナブ)』―――本編の外で、『BT』とか言う少年にこっぴどく負けたらしい。
『春上衿衣』―――日常生活に戻る。元気にやっているようだ。
『木山春生』―――現在、『F・F』に拉致され不本意ながら逃亡中。
『フー・ファイターズ』―――『ミサカ』のボディーを手に入れた。現在、木山を拉致して逃亡中。

『白井黒子』―――上条と御坂が近づきすぎですわ。要、警戒ですわね。
『御坂美琴』―――上条の補習を手伝うともり。ベ、別に、アンタの為じゃないんだから!
『インデックス』―――今回は殆ど出番が無かった。次回に期待。

『上条当麻』―――明日から補習地獄。でも御坂が手伝ってくれてラッキー…なのか?
『ディアボロ』―――『カメ』と言う絶好の住居をゲット。


―――そして、物語は次の『編(ステップ)』へ…

バ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ッ !


―――第二部『超電磁砲編』 完…



588 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 15:16:57.01 ID:NfkGC2Pio
ボスがやばいwwwwwwwwwww

589 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 15:19:20.43 ID:JN2W2HMx0
続きがすげえ楽しみだ

590 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 15:20:03.92 ID:a9UVYUWQ0
はい、これで滅茶苦茶長くなってしまった『超電磁砲編』もようやく完結です。
本当は、『超電磁砲編』は全部5、6話構成ぐらいの筈だったのに…どうしてこうなった。

次は、間に挿話を2つ程挟んで、第三部『吸血殺し編』に突入します。

ただ、リアルの事情があって、再開は少し遅れるし、
投下ペースも落ちるであろう事をご了承ください。

そして、数々の支援、ディ・モールト・グラッツェ! 

591 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 15:21:05.60 ID:JN2W2HMx0
乙~
そしてアリーヴェ・デルチ

593 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 15:22:21.54 ID:mr6+eWeIO
乙!
めっちゃ面白いな!

599 名前:1 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 15:26:16.51 ID:a9UVYUWQ0
では、予告編も行きます!

600 名前:第三部『吸血殺し編』 予告編 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 15:27:23.61 ID:a9UVYUWQ0

Jojo was a man who thought he was a loner
――ジョジョは残された『最後の戦士』

But he knew it wouldn't last.
――そして『戦える時間』に終わりが近づいているのを知っていた

Jojo left his home in Tucson, Arizona
――だからジョジョは住み慣れた故郷を去って…

For some California grass.
――彼の『戦場』へと向かった…


Get back, get back.
――帰ってこい、帰ってこい

Get back to where you once belonged.
――『お前の場所』へと帰ってこい


Get back, get back.
――帰ってこい、帰ってこい

Get back to where you once belonged.
――かつて『友』と『師』と共に駆け抜けた場所に帰ってこい



Get back JOJO.
――帰ってこいッ!ジョジョーーッ!

――The Beatles『Get Back』


601 名前:第三部『吸血殺し編』 予告編 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 15:28:11.13 ID:a9UVYUWQ0


…我々はこの『仮面』を知っている!
その禍々しき牙と冷たい石の感触をを知っている!

『彼ら』は再び出会ったッ!
半世紀以上もの長い空白の果てに、再び出会ってしまったッ!
蘇った古の闇の脅威が…『学園都市』を震撼させるッ!

――Jojo was a man who thought he was a loner
――But he knew it wouldn't last.

???「これはワシが…このワシが『カタ』を着けねばならぬ問題じゃ…」
???「あの『石仮面』の因縁は、ここで確実に…そして永遠に断ち切るッ!」

???「ヒヒヒ…『一番よりNo2!』…それが俺の人生哲学よ」
???「その『一番』が『ジョースター』なら言う事ねぇぜッ!」

???「私は貴方の『護衛』を貴方の『孫』に依頼された…」
???「私の『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』はその為にある」

???「これに生き残れば、きっと俺だって『幹部』昇格だっ!」
???「希望とやる気がムンムンわいてくるじゃあねーかッ!おいッ!」

――Jojo left his home in Tucson, Arizona
――For some California grass.

帰って来る『伝説の老兵』。
全ては後の世代への禍根を断ち切る為に。
時代の果ての『残りカス』を消し去る為に。
再び始まる『戦闘潮流』ッ!

――Get back, get back.
――Get back to where you once belonged.

???「当然。猿が人に勝てる道理は無い」
???「私は人間を超越した」

???「怨んでくれてかまいません…私が貴方がたを救う方法は…これしか…」
???「故に敢えて名乗りましょう…『Salvere000(救われぬ者に救いの手を)』ッ!」

???「うっさいです、ド低能」
???「さっさと『スタンド』を出して敵を探すんです」

???「落ちつくんだ…『素数』を数えて落ちつくんだ…」
???「遂に手にしたぞッ!『DIO』…私は君の意志を確かに受け取ったッ!」

――Get back, get back.
――Get back to where you once belonged.

『錬金術師』『女教皇』『魔術師』
『スタンド使い』『神父』『ギャング』
そして…『波紋使い』に『吸血鬼』ッ!
新たなピースが、新たなジグソーパズルを描き出すッ!

――Get back JOJO!

???「私。『波紋使い』。」
???「…ようやく出会った。『石仮面』。」

上条とディアボロ…2人の冒険に『安息』の時は無い。
新たな『物語』が2人へと向けて飛来するッ!

???「…このセリフを言うのもひさしぶりじゃが…」
???「またまたやらせていただきましたァン!」

???「『吸血殺しの(ディープブラッド)…」
???「…波紋疾走(オーバードライブ)』ッ!」

バ――――――z________ン!


第三部『吸血殺し編』…coming soon


602 名前:第三部『吸血殺し編』 予告編 ◆K/7LL5shls[saga] 投稿日:2011/01/16(日) 15:29:27.57 ID:a9UVYUWQ0
以上です。
それでは、暫しの別れを。

603 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 15:30:00.94 ID:kSABUJz90
乙!
ジョセフゥーーーー!!!

604 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 15:31:14.58 ID:o0hTJUCHo
壮大だなぁ
楽しみだ

605 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/16(日) 15:33:13.02 ID:0A8ndKhSo
ムンムンの人キター

606 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/16(日) 15:33:17.08 ID:NfkGC2Pio
テンション上がってきたwwwwwwwwwサーレーもくるのかwwwwwwwww

乙ーw

608 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2011/01/16(日) 15:41:49.29 ID:/ttch3MDO
予告だけでドキドキしてきた!乙















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  1. 2011年01月17日 22:42 |
  2. 禁書クロスSS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

コメント

読みごたえあるね
  1. 2011/01/22(土) 01:56:01 |
  2. URL |
  3.   #-
  4. [ 編集 ]

おもしろかった
3部が楽しみ
  1. 2011/02/11(金) 14:57:19 |
  2. URL |
  3.   #-
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このコメントは管理者の承認待ちです
  1. 2011/05/06(金) 17:22:47 |
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