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てきとうVIP

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エルシィ「神様!駆け魂レーダーに反応が!」 平野綾「……?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:15:40.79 ID:7gVDX53O0
エルシィ「あの人って最近テレビで見たことがありますよ! えっと、たしか名前は…」

桂馬「……。」

エルシィ「…うーん……まー?…みー…み、…水木さん?」

桂馬「……平野綾だ。」

エルシィ「えっ? そ、そうだったでしょうか…? エヘヘ…」

桂馬「はぁ……。 彼女は声優だ。彼女が声の出演をしたギャルゲーをいくつかプレーしたことがある。」

エルシィ「声優さんだったんですね。 てっきりアイドルの方かと思っていました」

桂馬「なあ、エルシィ」

エルシィ「はい?」

桂馬「……先に言っておくが、今回はちょっと無理だ。」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:16:37.00 ID:A+6ZgdWN0
続きだ、早く



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:17:11.57 ID:7gVDX53O0
立ってしまった・・・
このSSはフィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:18:04.54 ID:7gVDX53O0
エルシィ「え…、えーっ!? ど、どうしてですか!? 
     そんな弱気な言葉、神にーさまらしくないですよ!!」

桂馬「ボクは心理カウンセラーじゃない。」

エルシィ「で、でも! 今までだって同じように駆け魂に取り付かれた女の子達を救って来たじゃないですか!!」

エルシィ「…そ、それに…勝手に契約を破棄すると…首が…」

桂馬「……はぁ。」

エルシィ「頑張りましょう!ファイトですよ!神様!!」

平野「…あの、ちょっといいですか?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:18:56.72 ID:7gVDX53O0
エルシィ「!!は、はい!!何でしょうか?」

平野「このあたりにXXX放送の本社があると思うんですが、知りませんか?」

エルシィ「XXX放送ならここから真っすぐ行って、あの2番目の信号を左に曲がって少し進んだところにありますよ」

平野「ふむふむ、どうもありがとうございます。」

エルシィ「どういたしまして!」

平野「でもよく場所知ってましたね。あ、もしかしてその業界の方ですか?」

エルシィ「いえ、違いますよ。場所を知っていたのは、以前かのんちゃんと・・・」

桂馬「おい…」

エルシィ「あっ……!!」

平野「えっ……かのんちゃん? あのアイドルの?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:20:45.47 ID:7gVDX53O0
桂馬「中川かのんのラジオ番組の公開録音に行ったことがありまして…」

平野「ああ、なるほど。そうだったんですか」

エルシィ「でも平野さんって売れっ子の声優さんなんですよね? どうして移動にタクシーとか使わないんですか?」

平野「え!? 私のこと知ってたんですか!? うれしいなあ……。
   タクシーは……ちょっと前に嫌な事があって……できるだけ使いたくなかったんです……」

エルシィ「そ、そうだったんですか…すみません。 嫌なことを思い出させてしまったみたいで…」

平野「いえ、大丈夫です……。
   あ、そろそろ時間がまずいかも…それじゃあ失礼しますね。」

エルシィ「はい。お仕事頑張ってくださいねー」

平野「ありがとうございます!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:23:11.44 ID:7gVDX53O0
エルシィ「ふう、いきなりだったんでビックリしちゃいました…」

エルシィ「すごく感じのいい人でしたね。
     もう…!! 神様が心理カウンセリングなんて言うから、どんな人なのかと思っちゃいましたよ…」

桂馬「……タクシーで嫌なこと、ね…」

エルシィ「えっ?」

桂馬「これを見ろ」

エルシィ「ゲーム機ですか? インターネット? あ!!この記事って…!」

  「本当に怖くて震えが止まらなかった」 平野綾、タクシー運転手に恫喝される?

エルシィ「ひどい…タクシーでこんな目にあっていたんですね…」

桂馬「そしてそれは事象の一面に過ぎない。次はこれを見ろ」

エルシィ「掲示板ですか? あれ…? この件に関して、平野さんを非難している人もいますね…
     むむむ…」

桂馬「ではお前に聞く。タクシーの運転手と平野綾、どちらの言い分が正しい?」

エルシィ「…うーん。 タクシーの人は乱暴すぎると思います。お客さんはもっと丁重に扱わないと。」

エルシィ「…でも、ナビを使わなかっただけで騒ぎ出した平野さんも少し変だと思います。」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:25:46.27 ID:7gVDX53O0
桂馬「では正しいのはどっちだ?」

エルシィ「うー…情報がこれだけじゃ、どっちが正しいのかなんて分かりませんよー!!」

桂馬「…その通り。」

エルシィ「えっ?」

桂馬「この世の情報というものは全て断片的なものに過ぎない。
   人はその断片的な情報を補完して真実を探るしかないんだ。」

エルシィ「それは…はい。そうだと思いますけど…」

桂馬「だがその断片的な情報すら少ないのであれば、ボクらに真実なんて分かるはずがない。」

エルシィ「…でも平野さん自身なら何が起こったのか、その全てを知っているんじゃないですか?」

桂馬「では、もし彼女が嘘をついていたとしたら…?」

エルシィ「う…、それは……。
     …神にーさまは平野さんの事が嫌いなんですか?」

桂馬「別に好きでも嫌いでもない。言ったはずだ。ボクは現実の事なんて何とも思っていない」

エルシィ「もう!神様はもっと現実の世界に関心を持った方がいいと思います!!」

桂馬「大きなお世話だ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:26:45.91 ID:7gVDX53O0
  XXX放送本社ビル 正面玄関前

エルシィ「平野さん、なかなか出てきませんねー」

桂馬「…」ピコピコ

エルシィ「うー、何だか寒くなってきましたー。」

桂馬「ならもう帰るか…」

エルシィ「駄目です!!」

桂馬「……」

エルシィ「うう……あっ! 神様、平野さん出てきましたよ!!」

桂馬「よし、じゃあさっき話したとおりに動けよ」

エルシィ「了解です!神様!!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:29:23.70 ID:7gVDX53O0
平野「ふう…今日もいい仕事してやったぜ~」

エルシィ「あ、あの…」

平野「え? あなたは…さっき道を教えてくれた…」

エルシィ「はい。桂木エルシィと申します。」

桂馬「…兄の桂木桂馬です。」

平野「…それで、私になにか用ですか?」

エルシィ「あ、はい。実は平野さんにサインを頂けたらと思いまして。」

平野「え?……もしかしてあなた、私のファンだったり?」

エルシィ「は、はい!どうしてもお願いしたくて…」

平野「こんな寒空の下……」

エルシィ「あのご迷惑、だったでしょうか…?」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:30:18.06 ID:7gVDX53O0
平野「ううん!!すごくうれしくて…それに、こんな寒い中待たせて申し訳なくて…」

エルシィ「そ、そんな、私は好きで待っていた訳ですから!!」

平野「そうだ!時間あるならちょっと喫茶店にでも寄っていかない?お茶をおごるわ!!」

エルシィ「え? そんな、悪いですよ!!」

平野「いいって、ファンは大事にしないと!!…お兄さんもいいかな?」

エルシィ「はい! 大丈夫ですよね、にーさま!!」

桂馬「ご好意に甘えさせていただきます。」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:32:33.47 ID:7gVDX53O0
  喫茶店

平野「へえ、エルシィちゃん消防車が好きなんだwww」

エルシィ「はい。すごくカッコイイです!!」

平野「wwwwwwwww
   消防車、たしかに頼りになるよねwwww」

桂馬(何だ、この中身のない会話は…)ピコピコ

平野「あ、すみません!からあげ一つ追加でwwwww」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:33:41.39 ID:7gVDX53O0
  数時間後

平野「ふふ…あれ? もうこんな時間だ…!」

エルシィ「あ、ホントです。楽しくて時間を忘れてしまいました。」

平野「おウチの人心配するよね、ごめんね、こんな遅くまで」

エルシィ「いえ大丈夫ですよ。 それに、にーさまも一緒ですから!」

桂馬「お構いなく」ピコピコ

平野「うーん…あ、そうだ。タクシーで家まで送って行くよ!」

エルシィ「そんな…そこまでしていただかなくても……」

平野「気にしない気にしない。どうせ私も家に帰るんだし、ちょっと回り道するだけだよ!」

平野「さ、いこいこ!」

エルシィ「ああっ!平野さん!!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:35:09.01 ID:7gVDX53O0
平野「ヘーイ!タクシー!」

エルシィ「あ、あの・・・平野さんはタクシー苦手なんですよね・・・その・・・大丈夫なんですか・・・?」

平野「うん。大丈夫大丈夫!
   一人で乗るのはまだちょっと怖いけど、今日はエルシィちゃんも桂馬くんもいるしね。」

平野「あ、止まった。ほら行こう?」

運転手「どちらまで?」

平野「エルシィちゃん?家ってどこ?」

エルシィ「あの・・・えっと・・・」

桂馬「XXX町 072-4545-19です。」

運転手「はいよ。後ろの人もシートベルトしてね」

エルシィ「はい!これですね!」カシャッ

運転手「ありがとう。 では、安全運転で」

ブロロロ・・・

平野「あっ!!えっ!?!? あ、あのカーナビ・・・!!
   カーナビは使わないんですか・・・!?!?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:37:50.72 ID:7gVDX53O0
運転手「えっ? ああ、すみません最近カーナビの調子が悪くてね…」

平野「……ッ!!」ビクッ

運転手「でも大丈夫ですよ、場所は分かります。」

平野「そ、そうですか……」ソワソワ

エルシィ「平野…さん…?」

桂馬「……」

桂馬「でもすごいですね。この周辺一帯の住所、全部把握しているんですか?」

運転手「うん? まあ、この業界も長いからねー。 年の功ってやつかな?ははは」

桂馬「……それでも、たまには迷ったりすることもあるんですか?」

平野「……!!」ビクッ

運転手「うーん、まあ人間だからねー。たまにはあるよー。
    再開発で道が変わったりしてるとねー」

平野「……」ガタガタ

エルシィ(ちょっと、にーさま!少しは平野さんに気を使ってあげてください!)コソコソ

桂馬(分かってる。)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 00:38:45.14 ID:3PFUWvM40
ナビ使って行く程の距離じゃないのに使えっていう客はたまにいる

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:39:22.65 ID:7gVDX53O0
桂馬「その先です。」

運転手「あいよ」

エルシィ「あ、平野さん、着きました。」

平野「……」ブルブル

エルシィ「平野さん?」

平野「…ハッ!…あ、ああ。着いたんだ。」

エルシィ「はい。今日はいろいろと、どうもありがとうございました。」

桂馬「ありがとうございました。」

平野「ううん…私も楽しかったから。」

桂馬「それじゃあ平野さん、ボクたちはこれで」

エルシィ「さようなら平野さん!」

平野「…え、ええ、さようなら…」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:41:31.38 ID:7gVDX53O0
  桂木家 玄関

エルシィ「ただいまー」 ガチャッ

  いやあああああああああああああおろしてえええええええええええええ!!!!!!!!!!

エルシィ「!!!!……え? …い、今の悲鳴って!!」

桂馬「!!」

エルシィ「行きましょう!にーさま!!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:43:56.53 ID:7gVDX53O0
運転手「お客さん!!危ないですから窓から身を乗り出さないでください!!」

桂馬「平野さん!?」

平野「kんファあうふあ!!け、桂馬くん!?た、た、助けて!!かいhヴぁおい!!
   あ、わ、私、ゆ、誘拐されちゃうよおおおおお!!!!!!」ガタガタガタ

運転手「どうしたんですか!? お客さん!? お客さん!!!」

桂馬「平野さん、落ち着いて!もう大丈夫です!!」

平野「…や、いやだよ…私……」ポロポロ

桂馬「…大丈夫ですから。」

平野「わ、わたしは…グスッ……」

エルシィ「平野さん…」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:46:06.53 ID:7gVDX53O0
  喫茶店 カフェ・グランパ

平野「…」

麻里「落ち着いた?」

平野「…はい。ご迷惑をおかけしました……」

麻里「いいって、でも大事にならなくてよかったわ。 うちのバカ息子でも、たまには役に立つのねー。」

平野「すみません…タクシーの運転手さんにも失礼なことを言ってしまって…」

エルシィ「大丈夫ですよ。ちゃんと事情を話したら許してくれました。
     それと、あまり気に病まないようにって…」

平野「……はい。」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:48:29.70 ID:7gVDX53O0
麻里「でも、どうしようか? 家族の人に迎えに来てもらう? 私がバイクで送って行ってもいいけど…」

桂馬「このクソ寒いのにバイクはないだろ…」

平野「あっ、私はバスで帰りますので」

麻里「うーん。 桂馬、エルちゃん。タクシーを呼ぶから、平野さんを家まで送ってきなさい。」

桂馬「なっ!? ま、また同じ間違いを繰り返す気か!?」

麻里「3人なら大丈夫なんでしょ? それに、そのトラウマは乗り越えないと…仕事でもいろいろ困るでしょう?」

平野「…はい。」

麻里「よし決まりね、じゃあ電話してくるわ。」

桂馬「ハァ…強引だな…」

麻里「つべこべ言わないの」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:49:59.20 ID:7gVDX53O0
  平野家 マンション前

エルシィ「それじゃあ、今度こそ」

平野「うん。今日はいろいろありがとう。エルシィちゃん、桂馬くん。」

桂馬「平野さん。これを。」スッ

平野「これって…電話番号?」

桂馬「今後、どうしても一人でタクシーに乗らないとならない時は、ボクたちを呼んでください。」

平野「!! で、でも…それは悪いよ……」

桂馬「その方が、ボクらにとっても安心します。」

エルシィ「あ、あの、平野さん、一緒にトラウマを克服しましょう!」

平野「桂馬くん…エルシィちゃん…。どうも…ありがとう……。」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:52:11.11 ID:7gVDX53O0
  その後、週に数回の頻度で呼び出され、一緒にタクシーに乗るようになった。
  タクシーの中でいろいろ話をする内に、お互い気兼ねなく話ができるようになっていった。
  
  そしてしばらく経ったある日。

運転手「どちらまで?」

平野「〇〇スタジオまで」

運転手「あー、あの辺りは今祭りやってるから交通規制があるなー。ちょっと迷うかもしれないけど
    もし迷ったら、その分は後で料金から差し引くよ。それでいいかい?」

平野「はい。まだ時間に余裕があるので大丈夫です。お願いします。」

エルシィ(平野さん、大分タクシーを克服できたみたいですね!この分なら、もうすぐですよ、きっと!!)

桂馬「……」

平野「ふう……」ピッピッパッピッ

エルシィ「平野さん? 電話ですか?」

平野「あ、違うの。これはね、ツイッターを更新しているんだよ。」

エルシィ「ツイッター?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:53:13.84 ID:7gVDX53O0
平野「うーん。簡単に言うと、思ったことをネット上で簡単につぶやけるサービスだよ。」

桂馬「独り言なんていつでも言えるのに。不思議なサービスですね。」

平野「ふふwwwたしかにねwwww」

平野「でもね。」

エルシィ「……?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:55:39.62 ID:7gVDX53O0
平野「私にとって、これはとっても重要なものなの。インターネットを通じて、私に関心を持ってくれる全ての人に
   自分の考えていること、感じていることをそのまま伝えることが出来るから。」

桂馬「……」

平野「そして、私を応援してくれている人たちの生々しい意見を知ることができる。」

平野「だから…私にとっては道しるべの一つでもあり、芸能界生命の生命線……ライフラインでもあるの。
   ふふww少し大袈裟かもしれないけどねwww
   ……でも、そのくらい重要だってこと。」

エルシィ「平野さん…すごいです!そんなに真剣に仕事に打ち込んでいたんですね!!」

平野「そんなwwまだまだだよwwww
   …でもありがとう。そう言ってもらえるとすごく嬉しい…。」

平野「もっといろんな人の意見を聞いて、みんなが納得する形で
   自分の、自分だけの道を切り開いて行きたい…そう思ってるんだ…」

桂馬「……」ピコピコ

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:57:32.54 ID:7gVDX53O0
  その夜 桂木家

エルシィ「何見てるんですか、神にーさま?」

桂馬「ツイッター。」

エルシィ「ああ、昼間に平野さんが言ってたやつですね?」

エルシィ「あれ…? ここに平野さんの名前が…」

桂馬「ああ。これは彼女のアカウントだからな。」

エルシィ「なんだか…人の生活を覗き見ているような…変な気分です……」

桂馬「みんな、公開されることを前提に書き込んでいるからな。ブログと同じだ。」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 00:59:07.67 ID:7gVDX53O0
エルシィ「これ、どう見るんですか?」

桂馬「下に行くほど古い書き込みだ。」

エルシィ「えっと…じゃあ一番新しいのは……これ…ですか?」

  あといい加減ライフライナーとかやめない?私はツイッターのことをライフラインって呼んだだけだし。
  文章読めば分かると思うけどなぁ。何でそんなに曲がった解釈するのか分からない。
  …また騒ぎになるからこれ以上はやめとこ!

エルシィ「ライフライナーって…何でしょう……?」

桂馬「……」

エルシィ「それに何だか…平野さん、怒ってます?」

桂馬「……」

エルシィ「…神にーさま?」

桂馬「……エルシィ」

桂馬「……エンディングが見えたぞ!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:01:41.31 ID:7gVDX53O0
  冒険でっしょーでしょー♪

平野「ん? 電話…桂馬くんから……?」ピッ

平野「はい。もしもし」

  桂馬「もしもし?平野さんですか?…今、大丈夫ですか?」

平野「うん。大丈夫だよー。どうしたの?」

  桂馬「お話したい事があります。明日時間とれますか?」

平野「明日? えーっと……うん。 17:00からなら大丈夫だよ。」

  桂馬「それじゃあ、18:00に朝比奈公園の大時計の前で待っています。」

平野「夕方の6時ね、うん。分かった。 でも話って電話じゃだめなの?」

  桂馬「あ、いえ……出来れば直接話したいことなので…」

平野「ふふふ。 デートの口実だったりして……」

  桂馬「なっ…/// ち、違います!!ボクは真剣な話を!!」

平野「あはは…冗談だよwwwふふふ、桂馬くんウケるwww
   …うん、ゴメンねww、ふふ、それじゃまた明日ね!」

  桂馬「はい、それではまた明日……」ガチャッ

平野「こういうのって何か久しぶりだな。…ふふ、明日は何着て行こうかな♪」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:03:38.88 ID:7gVDX53O0
  17:55 朝比奈公園

平野「あ、ごめん待った?」

桂馬「いいえ、ちょうど今来たところです。」

平野「ふふ、お決まりのセリフだねwww」

桂馬「すみません。 お忙しいのに急に呼び出したりして。」

平野「気にしないで。 リフレッシュは必要だし、それに桂馬くんと話をするの面白いし。」

平野「あ、そういえば話があるんだったよね?」

桂馬「…はい。」

平野「……話しにくい事なんだね?
   じゃあ、ちょっと温かい飲み物でも買ってくるから、その間に気持ちを整理しておいてね」

桂馬「ありがとうございます」

平野「いいって、気にしない気にしない……ふふっ」

  テクテクテク…

桂馬「……」

エルシィ「神様…大丈夫なんでしょうか…?」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:05:46.74 ID:7gVDX53O0
平野「おーい、買ってきたよ。コーヒーとお茶、どっちがいいかな?」

桂馬「コーヒーで。」

平野「はい、どうぞ」

桂馬「……ふう」

平野「落ち着いた?」

桂馬「ええ。」

平野「ふふっ…私も飲もう…。 ん…? 開かない……?」

桂馬「ボクが開けましょうか?」

平野「うん? 大丈夫だよ。 ほら、こうやってー! えい!!」

 ガチャッ バシャ

平野「あ…」

桂馬「…」ビチャッ

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:07:44.56 ID:7gVDX53O0
平野「ご、ごめん!! これで拭いて…!!!」

桂馬「いえ、ちょっとかかっただけですから。 放っておけば乾きますし。」

平野「でも、寒くない?」

桂馬「大丈夫です。」

平野「そっか。 あー、駄目だな、私…なんでこんなにそそっかしいのかな……」

桂馬「お気になさらず。」

平野「こんなんじゃ、またファンのみんなに愛想つかされちゃうね…」

平野「………はぁ」

桂馬「…平野さん?」

平野「……」

桂馬「……もうやめませんか、そういうの。」

平野「えっ……?」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:09:20.76 ID:7gVDX53O0
桂馬「たしかにファンは大事です。」

桂馬「でもあなたのファンだって人間なんだ。 あなたの事を好きにもなるし、嫌いにだってなります。」

平野「……!!! で、でも、だから私はみんなに嫌われないようにって、必死で…!!」

桂馬「必死で? …必死で自分を偽っていたんじゃないですか?」

平野「そ、そんなこと…。で、でも、それはみんなが望んだから……!!!」

桂馬「ファンを言い訳にするのは、もうやめてください!!」

平野「!!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:11:02.45 ID:7gVDX53O0
桂馬「あなたは自分で選んだんだ。その道を行くと。ファンの意志なんて関係ない。あなたが選んだんだ!」

平野「私が、ファンのみんなを裏切ったって……そう言いたいの!?」

桂馬「そうです。あなたは今までのファンの元を去って、新しい道を歩みだしたんだ。」

平野「たしかにそう思われても仕方ない。……でもしょうがないじゃない!!
   ファンと私の、夢の形が違ってしまったんだから!!」

桂馬「ええ、仕方ないことです。」

平野「……でも、それでも…出来ることなら、今までのファンにも納得してもらいたいと思っている。
   ……それはいけない事なの?」

桂馬「…いけないと思います。」

平野「どうして!?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:18:36.02 ID:7gVDX53O0
桂馬「もしそう思うと、また自分を偽ってしまう。」

桂馬「ファンの事なんて気にしないで、自分の信じた道を行けばいい。
   そこで自分勝手になれないなら、道なんて切り開けない。」

平野「……!」

桂馬「それが出来ないなら、新しい道なんて探さない方がいい!
   今まで通り、ファンと一緒に進める道を行けばいい!」

平野「……そんな…私は…」

桂馬「ファンは一つの結果なんです。
   みんな光り輝くあなたの姿を見て、あなたを応援しようと決めたんです。 自分の意志で。」

桂馬「そしてこれから先、そのファンが自分の意志であなたの前から去る事だってある。
   ……でもそれを引き止めては駄目なんだ。」

平野「……」

桂馬「去ろうとする者を引き止めたら……他人の人生に関わって、そして時には背負うことになるから。
   ……背負う覚悟がないなら、引き止めては駄目なんだ。」

平野「……でも」

桂馬「……」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:20:46.23 ID:7gVDX53O0
平野「……不安なの…もし自分の道を進んで進んで、そして振り返ったときに誰もいなかったらって思うと…」

平野「誰にも見向きもされなくなることが……自分の道を進めなくなるのと同じくらい怖い……」

平野「進みたいのに進めなくて……立ち止まりたくないのに立ち止まって……」

桂馬「……」

平野「私は、どうしたら……」

桂馬「……それなら」

平野「……?」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:23:01.21 ID:7gVDX53O0
桂馬「……ボクだけでは……駄目ですか?」

平野「桂馬くん…?」

桂馬「もし自分勝手に進んで、そして振り返ったときに、そこにボクしかいなかったとしても
   ……それでも…やっぱり不安ですか?」

平野「それって…」

桂馬「あなたが好きです。
   優しいところも、自分勝手なところも、礼儀正しいところも、見栄っ張りなところも、全部!」

平野「えっ? …えっ……!?」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:23:57.29 ID:7gVDX53O0
桂馬「あなたが何処へ行くのか、見守らせてください。あなたの一番近くで!」コツ・・・

平野「そ、そんな事、急に言われても…」

桂馬「あなたが振り向いたときに、あなたのすぐ後ろから応援してあげられる自分でありたい!」コツ・・・

平野「ず、ずるいよ……」

桂馬「あなたの人生に関わりたい!そう願っています!」コツ・・・

平野「桂馬くん……」

桂馬「ボクの意志で!!」コツ・・・

平野「あっ……」

桂馬「だから…。」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:25:17.39 ID:7gVDX53O0
桂馬「…嫌だったら、突き飛ばしてください。」

平野「……!!!」

  夕闇の中、口付けを交わす2人の姿。
  そして彼女の背中から、自分の存在を誇示するかのように妖しく発光する
  悪しき罪人の魂が抜けていった。

エルシィ「神様!!!ありがとうございます!!!  それーーーっ!!!」

  彼女の心を蝕み続けたその魂は、過去の栄光に執着するかのように逃げ惑う。
  しかし、もう逃げ場所なんてどこにもない。

エルシィ「おーえす!!おーえす!!!」

  その魂は為す術も無く、悪魔が取り出した瓶へと吸い込まれていった。

エルシィ「・・・ふうっ、駆け魂拘留!」

  悪魔はそう呟くと、可愛らしい笑みを浮かべた。


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:26:31.98 ID:7gVDX53O0
  桂木家 それからしばらく経ったある日の夜

エルシィ「あ、にーさま!!見てください!! テレビに平野さんが!!」

桂馬「ん…」ピコピコ

エルシィ「平野さん、何か変わりましたね。頼もしい感じになったというか」

桂馬「ん…そんなに簡単に人は変わらんだろう。 三つ子の魂百までって言うからな…」

  少年は面倒臭そうにそう答えると、またゲームの世界に没頭していった。


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:27:34.33 ID:7gVDX53O0
  テレビの中では、進行役がゲストの平野綾に話題をふっている。

司会「そういえば平野さんは年上の男性が好みだって聞いたんですが」

平野「そうですね。年上の頼れる人がいいなって思ってました。」

司会「今は違うんですか?」

平野「今でも、頼りがいのある年上の人は好きですが。ふふ・・・」

平野「でも最近は、年下の頼りない人も悪くないかなって思うようになりました。
   何故なのかは分かりませんが・・・」

司会「はー、ストライクゾーンが広がった訳ですね」

ひな壇芸人「それって見境がなくなっただけなんだと違いますか!?」ドッ

司会「おいお前、直球すぎや! 人が折角オブラートに包んだのに!!」ワハハ

平野「あははwww」

その後、この発言がネット上で様々な憶測を呼んだそうだが、それはまた別の話。

おしまい。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 01:28:57.71 ID:KcM/451w0
ブラボーいい話だったぜ相棒!

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 01:31:11.20 ID:7gVDX53O0
このSSはフィクションです。全てキモオタの妄想です。
ゲーム理論を攻略に使うの忘れてた\(^o^)/

62 名前:インジョブωお稲荷 ◆INJOB6im1I [] 投稿日:2011/01/09(日) 01:38:59.53 ID:AvDp7z1bO













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  1. 2011年01月09日 20:15 |
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