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一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」  風斬「そうですよ!」


前 
一方通行「フラグ・・・ねェ」
一方通行「フラグ・・・ねェ」2







243 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/19(金) 07:22:31.80 ID:7wCHVxQo
――第七学区・『グループ』の隠れ家


一方通行「あれ、俺が蹴り飛ばしたドア、誰が直したンだ?」ガチャ

エイワス「それなら私が直しておいたよ。 泥棒に入られたら困るだろう?」

風斬「・・・・・・。 ただいま」

垣根「ただいま?」

一方通行「すっかり自分の家みてェに馴染ンでやがる」

風斬「今はここが、帰る場所でしょう?」クスッ

一方通行「ふン、オマエにゃ敵わねェよ」

ガブリエル「bohjor我家htkjho」

垣根「それで、どうすんだ? さっそく出掛けるか?」

一方通行「まァ別に今日でもいいが。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
     にしても腹減ったな、俺朝から何にも食ってねェンだった」

エイワス「私もだ。 どれ、早速炊飯器料理の実践といってみようか。
     君達にも振舞おうか?」

垣根「俺も寝てたから食ってねえわ。 作ってくれ」

風斬「私は食べたので大丈夫です。 そもそも食事をする必要が無いんですけど」

ガブリエル「ktokhm朝食gnierg所望ngihk」

一方通行「俺以外食事する必要が無ェやつばっかりじゃねェか」

垣根「何さりげに俺の朝食まで抜きにしようとしてんのお前」

244 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:23:38.39 ID:7wCHVxQo
エイワス「では四人分作ろうか。 炊飯器を用意して・・・・・・と」ヌッ

垣根「どこに持ってたんだよ炊飯器・・・・・・」

ガブリエル「――――――――――」ピコピコ

垣根「あ、お前PSP2やるなら言えよ。 通信プレイしようぜ」

ガブリエル「trjohrr仕方mh無jgtml」ハァ

垣根「なんで仕方ない、みたいなため息つくの?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい」

風斬「どうかしましたか?」

一方通行「冷蔵庫の中身が垣根の頭みてェに空っぽなンだが?」

エイワス「おや、それでは作りようがないな」

垣根「つかお前今なんつった? 冷蔵庫がどうのこうの言うのやめろ、なぜか癇に障る」

ガブリエル「jhk私nmhj違jhdh否定nbfhnk」

エイワス「『グループ』の誰かがここを使用していたんじゃないか?
     私がドアを直したのはここを出る際だからつじつまが合う」

一方通行「あァー、それだ。 クッソ、どォすンだ・・・・・・。
     誰か買ってこいよ」

垣根「オマエが行けよ」

一方通行「俺はリーダーなンだろォ? なら命令には従えよ下っ端が」ニヤ

風斬「あ、私が行ってきましょうか?」

一方通行「オマエがそンなことする必要無ェよ」

245 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:24:43.58 ID:7wCHVxQo
垣根「なんだよ、風斬には優しいんだなあ?」ニヤニヤ

一方通行「常識のあるやつは嫌いじゃないンでな、オマエみたいなのとは違って」

ガブリエル「thonj私jhrt買物nbe」スッ

一方通行「あン? オマエは別の意味で行っちゃダメだ」

エイワス「まぁ待て。 ここは平等にジャンケンで決めようじゃないか」

垣根「お前、炊飯器とかは持ってるくせに食いもんは持ってないんだな・・・・・・」

一方通行「・・・・・・まァそれでいい。 風斬もそれでいいか?」

風斬「は、はいっ」

垣根「ミーシャはジャンケンとか知ってんのかよ?」

ガブリエル「jhyjh知識jgroj無jeergj」

エイワス「私から説明しよう。 じゃんけんとは元々日本の拳遊びを基に考案された手段の一つで・・・・・・」

一方通行「そっから説明すンのかよ!!? ルールだけでいいから適当に済ませろ!」



――――――――――



ガブリエル「ghthm把握jggjrnk」

エイワス「うむ、では早速始めようか」

一方通行「じゃ、いくぞ。 最初はグー、じゃンけン・・・・・・」

「「「「「ibnポンohjr」」」」」 ドスッ


一方通行→チョキ  風斬→チョキ  ミーシャ→チョキ  エイワス→チョキ  垣根→パー

246 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:26:09.79 ID:7wCHVxQo

垣根「っぎゃあああああああああ!!! 目が、目があああああああああああああああああ!!!!」ジタバタ

風斬「だ、大丈夫ですか!!?」

ガブリエル「gjkeojh失敬jbgeh」

エイワス「ミーシャ、チョキは目潰しではなくハサミだと説明しただろう」

一方通行「ハッ、ざまァねェな。 おとなしく行って来い、適当でいいから」

垣根「ぐっ、・・・・・・くっ、ちくしょう!! でも俺、スーパーとかの場所なんて知らねえよ」

一方通行「あァ!!? 子供じゃねェンだからよォ」

エイワス「仕方がない、一方通行が案内してやれ」

一方通行「なンで俺が?」

エイワス「前によく打ち止めと菓子を買いに出掛けてたじゃないか」

一方通行「もォ覗いてンのは当たり前の姿勢で喋るンだなオマエ。
     ってかクソガキと買い物行ってたときはコンビニだ」

垣根「ああ、もうコンビニ弁当とかでよくね? それなら買ってきてやるよ、場所わかるし」

エイワス「炊飯器料理を披露したいのだが・・・・・・」

一方通行「いらねェよそンなの。 じゃコンビニ弁当でいいから買ってこい」

垣根「お前に指図されるとすげえ頭に来るんだよ、クソ・・・・・・」ガチャ バタン

エイワス「ふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ショボン

247 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:27:08.11 ID:7wCHVxQo
――第七学区・ファ○リーマート


~~~~~~♪


店員「っしゃーせぁー」

垣根「これじゃあいつらのパシリじゃねェか、あああムカつく」キョロキョロ



女子学生A「あ、これですよこれ! 見てください!」

女子学生B「全く・・・・・・立ち読みなんて、はしたないとは思わないんですの?」ヒョイ



垣根(学生? あ、そっか・・・・・・今日は祝日なんだっけ)

女子学生A「ほらこれ! 『学園都市を闊歩する謎の生命体! その正体は宇宙人!? それとも・・・・・・』。
      私と初春も見たことありますもん! 白のような青のようなでっかい人!」

垣根(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

248 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:28:34.33 ID:7wCHVxQo

女子学生B「わたくしの所にも何度か連絡は入ってるので知ってはいますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
      さすがに宇宙人だなんて。 はっ、非現実的にもほどがありますの」ハンッ

女子学生A「いやいや、実際見るのとそうじゃないのとは印象が違うんですよ!
      あれは間違いなく宇宙から来た知的生命体ですよきっと!」

垣根(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか、ミーシャのことじゃねえだろうな)

女子学生B「ないですの。 だってその謎の生命体とやら、目撃情報じゃ人間と歩いていたそうじゃありませんの。
      宇宙から来た知的生命体が人間と肩を並べて学園都市を散歩してるなんて考えられませんわ」

女子学生A「その一緒に居た人ってのも見ましたよ! 髪が真っ白でちょっとおっかない人でした・・・・・・。
      なんか初春が気にしてましたね、その人の事」



垣根「ぶふっ」



女子学生A「?」

女子学生B「?」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シーン

249 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:30:18.61 ID:7wCHVxQo
垣根(髪が真っ白のおっかない人・・・・・・くく、一方通行の野郎じゃねえか)プークスクス

女子学生A「もう第七学区じゃちょっとした有名人ですよ、あの宇宙人!
      で、さらにあの宇宙人に関して不思議な現象が起こってるんですよ・・・・・・」

女子学生B「なんですの?」


女子学生A「その宇宙人、色んな学生に写メとか撮られてるんですけど、
      なぜかその画像、保存したはずなのに消えてるらしいんですよ・・・・・・。
      しかも撮った人全員、例外なくです。 私のも消えてました」


垣根(多分、エイワスかアレイスターの仕業だな)

女子学生B「あぁー・・・・・・なんか初春もそんなこと言ってたような気がしますわね」

女子学生A「そ・こ・で!! 今日は皆さんに集まってもらったというわけです! それはなぜか!?」ババーン

女子学生B「皆さんと言ったって、まだお姉さまと初春が来ておりませんけど」



女子学生A「御坂さんと初春には言ってあるんですけど・・・・・・ふふふ。
      今日はみんなで、その宇宙人を探しに行くのです!!!」ドン



垣根「」

女子学生B「せっかくの休日をそんなくだらないことに使うおつもりですの!!?
      わたくしも今日は風紀委員(ジャッジメント)の仕事がお休みだから
      買い物でもしようかと思いましたのに!!」

垣根(なに、風紀委員なのかあの女? おいおい、クソ面倒な企画を立ち上げてくれるじゃねえかあのガキ)

女子学生A「買い物なんていつでも出来るじゃないですか、今回は宇宙人ですよ宇宙人!!
      この機を逃したらもう会えない可能性だってあるんです! 最優先事項ですよ!」

250 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:32:10.11 ID:7wCHVxQo
垣根(あのガキがマジで俺達を探るつもりなら、ここでぶっ殺しちまうのが手っ取り早いが・・・・・・
   ヘタな真似は出来ねえな。 風紀委員がいるってのがめんどくせえ)

女子学生B「やめといたほうがいいですわ。 何でもウワサじゃ例のセブンスミスト崩壊事件、
      その宇宙人の仕業だと耳にしたことがありますの」

女子学生A「ええっ!!? セブンスミストを壊したのが・・・・・・宇宙人・・・・・・!?」

垣根(・・・・・・はっ、なるほど。 一方通行がセブンスミストについて聞いたときに
   様子が変だと思ったからまさかとは思ったが・・・・・・)


垣根「っはは」


女子学生A「? ・・・・・・」チラッ

垣根(っと・・・・・・、買い物買い物)

女子学生A「あ、あのー・・・・・・」

垣根(ちっ・・・・・・)

251 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:33:06.74 ID:7wCHVxQo


女子学生A「す、すいません。 先程から私たちの話、気にしてました・・・・・・よね?」

垣根「あー悪いね、急いでるんで」

女子学生A「あ、何か知ってるんでしたら教え―――」

女子学生B「こらこら、他人にまで迷惑かけるんじゃありませんの!
      あの、申し訳ないですわ、急に話しかけてしまって」

垣根「別に気にしてねえよ。 ・・・・・・でもまぁ、せっかくだし一つ情報を提供しようか」

女子学生A「え! あ、ありがとうございます! それで、どんな情報ですか・・・・・・?」ゴクリ


垣根「その宇宙人を追うのはマジでやめたほうがいい」


女子学生A「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女子学生B「ほれ見なさい」

252 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:34:40.50 ID:7wCHVxQo
垣根「お嬢さん、さっき言ってたな。 その宇宙人と一緒に髪が真っ白の人間もいたって」

女子学生A「あ、はい・・・・・・、それが・・・・・・何か?」

垣根「そいつな、第一位だよ。 クソ忌々しいが、学園都市最強の超能力者だ」

女子学生A「ッッ!!?」

女子学生B「だ、第一位・・・・・・ですって・・・・・・!?」

垣根「これだけ言えば、風紀委員のアンタなら察しがつくだろ?
   宇宙人の件がどんだけヤバいかくらいはよ」

女子学生B「で、でも学園都市を歩いている姿が多数目撃されているんですのよ!?
      真っ昼間に、それも堂々と・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

垣根「"俺ら"くれえの領域まで来るとな、こんな牢獄みてえな街でもある程度の自由を得られるんだよ。
   ま、お嬢さんたちみてえな闇に沈んでない人間が関わることじゃねえんだがな」

女子学生B("俺ら"・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?)

女子学生A「・・・・・・じゃ、じゃあ警備員や統括理事会が例の宇宙人を放置しているってウワサもそれが・・・・・・?」

垣根「これ以上は関わんねえ方がいい。 俺はお前らの事を考えて言ってんだぞ。
   あれだ、いわゆる忠告、ってやつ?」

女子学生A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・学園都市最強の超能力者・・・・・・」ゴクッ

女子学生B「・・・・・・ご忠告、感謝しますわ。 それにしてもあなた、詳しいんですのね」

垣根「別に。 俺もウワサを耳にしたってだけだ」

253 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:36:19.40 ID:7wCHVxQo
垣根「じゃ、そういうことだ。 おとなしく平穏な人生を過ご―――」

女子学生B「お待ちくださるかしら?」

垣根「ああ?」

女子学生B「わたくし、常盤台中学の生徒なんですの」

垣根「そうかよ、それがどうした?」

女子学生B「三日ほど前・・・・・・でしょうか? わたくしのクラスメイトがスキルアウトに襲われまして、
      その時、ある殿方に助けられたと聞きましたわ」

垣根(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やべっ)

女子学生B「その殿方は二人で、一人は頭髪が真っ白の少年」

女子学生A「え、それって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女子学生B「そしてもう一人は、名前は聞かなかったらしいのですが、
      肩くらいまである茶髪の少年だったとか・・・・・・。 その殿方に助けてもらったらしいんですの」

垣根「・・・・・・へえ、いいヤツもいるもんだな」

女子学生B「第一位の詳しい事といい、まさかあなたも――――」

垣根「知らねえっつーの」

女子学生B「し、しかし、」

垣根「しつけえのは嫌いだな。 とにかくもう追って来んな、二度は言わねえぞ」

女子学生A「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女子学生B「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

254 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:38:57.18 ID:7wCHVxQo


店員「っしたぁーったご来店っさぁーせぇー」

~~~~~~♪


垣根「・・・・・・これで諦めてくれりゃあいいんだがなぁ」

垣根「! っと」サッ

女子学生C「うわっと! す、すみませ~ん・・・・・・」タハハ

垣根(! こいつ・・・・・・)

女子学生D「はぁ、はぁ、・・・・・・待ってくださ~い・・・・・・」ゼェゼェ

垣根(・・・・・・めんどくせ、早く帰ろ)タッ

女子学生C「はぁ・・・・・・服選ぶのに手間取っちゃったわね~、黒子のやつ怒ってるかも」

女子学生D「このコンビニですよね? 早く行きましょう」

255 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:39:38.41 ID:7wCHVxQo



――――――――――――



女子学生C「ごーめんごめん! 遅れちゃったー」

女子学生D「す、すみません佐天さん、白井さん・・・・・・。 ・・・・・・?」

白井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

佐天「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女子学生C「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょろっとー? どうしたのよ二人とも」オーイ

女子学生D「な、何かあったんですか?」アセアセ

佐天「あ、いやぁ別に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」アハハ

白井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女子学生C「? ま、いいや。 それで、今日はどこ行くの?」

256 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:40:58.99 ID:7wCHVxQo
――第七学区・『グループ』の隠れ家


垣根「ちょりーっす」ガチャ

風斬「あ、お帰りなさい」

一方通行「ご苦労さン」

ガブリエル「gjjho御苦労jhje」

垣根「何様だよテメェら・・・・・・。 おらよ」ガサッ

エイワス「垣根帝督、あまり余計な情報を他人に流してほしくはないのだがね」

垣根「・・・・・・やっぱ聞いてたか、けっこう広まってんだな、俺達のこと」

一方通行「あァ?」

垣根「さっきコンビニにな、ミーシャの事追いかけまわそうとしてる学生がいた」

一方通行「・・・・・・」

風斬「な、なんでそんな・・・・・・」

ガブリエル「gjhjh照gje有名gn」テレテレ

一方通行「照れるとこじゃねェよ」

垣根「一応、関わんな的なことは言っておいたが・・・・・・早めにロシアまで行ったほうがいいかもな」

エイワス「探っているのは単なる学生だ。 問題にもならんよ」

垣根「そいつらの中に第三位がいてもか?」

一方通行「!」

257 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:42:38.88 ID:7wCHVxQo
エイワス「恐るるに足らん、第三位程度で我々に辿りつけるとでも?
     それに、第三位なら尚更我々と接触するわけにはいかない。
     そうだろう? 一方通行」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふン。 最悪、蹴散らすまでだ」

エイワス「心にもないことを」クスッ

一方通行「ちっ・・・・・」

風斬「だ、大丈夫ですかね?」

エイワス「安心していい、私がどうにかしておくよ」

一方通行「念のためだ、今日中にロシアへ発つぞ」

風斬「わ、わかりました!」

258 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:43:09.82 ID:7wCHVxQo
垣根「『殲滅白書』だっけ? いきなり訪問して大丈夫なのかよ?」

ガブリエル「jhoh無問題rigirv」

エイワス「バッキンガム宮殿の時もどうにかなった。 今回も大丈夫だろう」

風斬「そうですよ! 今回も楽しみだなー、空の旅」

一方通行「のんきなヤツだな・・・・・・、まァそンくらいのテンションが丁度いいか」

エイワス「各自、食事が終わり次第出発準備を初めてくれたまえ。
     ロシアとなると極寒の地だ、防寒対策は必須だぞ」

風斬「また紅茶持って行こうかな。 一方通行さん、また飲んでくれますか?」

一方通行「ン、あァ」

垣根「また、だと? お前らよっぽど愉快なデートを楽しんだみてえだなあオイ」

ガブリエル「jrtohjo血涙ngrgn」ワナワナ

一方通行「血の涙を流すな、マジで怖ェから」

259 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:45:24.00 ID:7wCHVxQo
――第七学区・地下街


佐天「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ウーン

女子学生D「・・・・・・どうしたんですか? さっきから唸ってばかりで」

白井「まさか、まだあの事を気にしてますの?」

女子学生C「あの事って?」

白井「あれですよお姉さま、例の宇宙人のウワサ」

女子学生C「ああー、何か第七学区に出没するっていう? ていうか私たちさ、
      今日はそれの探索をしに集まったんでしょ? ま、所詮ウワサだろうけど」

女子学生D「あ、でもその宇宙人の件について、風紀委員にも電話が殺到してたんですよ。
      固法先輩もそれで参っちゃってて・・・・・・」

女子学生C「あたしは見てないんだけどなー、どんなヤツなんだろ」

佐天「・・・・・・ダメ、やっぱり気になる!!」

女子学生D「さ、佐天さん?」

佐天「やっぱりみんなで探してみましょうよ! その宇宙人!」

白井「はぁ・・・・・・全く。 あの殿方の話を聞いておりませんでしたの?
   わたくしたちが関わっていい事ではありませんのよ!?」

女子学生C「殿方って?」

佐天「御坂さん、コンビニ来るときにすれ違ってませんか?
   ホスト風のちょっとチャラい男の人なんですけど」

御坂「・・・・・・あー、行く時ぶつかっちゃった人かな。 顔まで見てないけど」

女子学生D「そ、その人が何か言ってたんですか?」

260 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:47:06.48 ID:7wCHVxQo


佐天「あの宇宙人、第一位の超能力者と一緒に居るんだって」


御坂「!!? え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」

白井「お姉さま?」

佐天「だからその人にも話を聞いてみるのよ! 初春!
   書庫(バンク)で第一位の情報を調べてみて!」

初春「い、いやさすがに第一位ともなるとそう簡単には・・・・・・」アセアセ

御坂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐天さん」

佐天「は、はい?」

御坂「その、第一位と一緒に宇宙人がいるって、本当なの・・・・・・?」

佐天「髪が真っ白な人が第一位ならそうだと思いますけど・・・・・・。 初春も見たよね?」

初春「は、はい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、思い・・・・・・出したかも」

白井「何をですの?」


初春「・・・・・・そうだ。 わ、私ずっと前にあの人に、第一位の人に助けてもらったことがあるんです!
   その時私・・・・・・そう! そのホスト風のチャラい男の人に殺されそうになって・・・・・・」


佐天「!?」

白井「ちょ、初春・・・・・・わたくしそんな報告受けてませんわよ!?」

御坂「ちょっと待って!! 第一位に助けてもらったって、どういう・・・・・・」

261 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:48:15.12 ID:7wCHVxQo










エイワス「知的好奇心も結構だがね、我々にとっては顔の近くに蝿が飛び回ってるのと同じだ。
     ―――――――――邪魔なのだよ、今の君達は」












262 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:49:26.99 ID:7wCHVxQo


佐天「え?」

白井「!? あなた、どこから――――」

御坂「!!?」

初春「ッ!? きゃっ―――――――」






――――――――――






エイワス「我々の邪魔をしないでほしいのでね。 悪く思わないでくれたまえ」ブォン

佐天「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

白井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

御坂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

初春「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」







佐天「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん、・・・・・・あ、あれ・・・・・・」

263 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:51:11.04 ID:7wCHVxQo
御坂「・・・・・・ん? 私たち・・・・・・」

白井「・・・・・・はて、何で四人揃ってボーっと突っ立ってるんですの?」

初春「あ、あれ・・・・・・?」ポカーン

佐天「・・・・・・わ、私たち、何の話をしてたんですっけ?」

御坂「えっと・・・・・・、あぁ。 例の宇宙人の」

佐天「そ、そっか・・・・・・。 って、宇宙人? ・・・・・・っぷぷ」クスッ

白井「そういえばそんな話をしてましたわね。 全く、くだらない」

初春「なんか熱中して話してた気がするんですけど、何ででしょう?」

御坂「確かに。 なんかアホらしくなってきたわね」

佐天「宇宙人なんて、ただのウワサですよね! 私と初春が見たのだって、
   どうせ誰かの能力か何かに違いありませんって!」ケラケラ

初春「ですよねー、学園都市じゃよくあることですし」

白井「ほらほら皆さん、せっかくの休日ですのよ? もっと遊びまわりませんと」

御坂「そうね! 次、どこ行く?」

佐天「じゃ、ここは思い切って第六学区のテーマパークに、」

初春「佐天さん、あそこ今閉鎖中なんですよ。 何でも暴動事件があったようでして―――」




―――――――――――





264 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:52:46.42 ID:7wCHVxQo
――第七学区・『グループ』の隠れ家


一方通行「・・・・・・じゃ、そいつらが俺達を追ってくることはねェンだな?」

エイワス「あぁ。 問題ない」

垣根「記憶を消しちまったのかよ?」

エイワス「消したのではない、記憶回路の奥底に沈めた、と言ったらいいのかな。
     少し『心理掌握(メンタルアウト)』の能力を応用してみただけだ」

風斬「じゃあいずれ思い出すってことですか?」

エイワス「思い出す頃には、我々の抱えている案件は全て片付いているだろう」

一方通行「『心理掌握』の真似事まで出来るのかよ・・・・・・デタラメ野郎が」

エイワス「無論、君達の記憶を弄ったりはしていないので安心したまえ。
     もっとも、君達には通用しないだろうがな」

ガブリエル「jhotv準備bfubwe完了bherinh」

風斬「ありがとうございます、天使さん」

265 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/19(金) 07:58:29.77 ID:7wCHVxQo

垣根「もう夜八時前かよ。 けっこう時間くっちまったな」

一方通行「オマエら、全員準備はいいか?」

エイワス「滞りなく、完璧だ」

ガブリエル「hjehjh旅行ghrign旅行ouovfn」ワクワク

垣根「俺も準備オーケーだ。 ロシアか・・・・・・白肌美人が沢山いんのかな」

一方通行「オマエ女漁りってキャラじゃねェだろ・・・・・・。
     よし、それじゃ出発だ」

風斬「おー!」

ガブリエル「toobn旅立hkeroh」

エイワス「ふふ、どうなることやら・・・・・・」

垣根「時間かかりそうだな、ゲーム沢山持っていこ」

一方通行「ロシアまで行って門前払いとかだったら最悪だなァ・・・・・・」ガチャ


298 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/21(日) 02:02:14.49 ID:G0X4NxMo
――第二三学区・国際空港


一方通行「じゃ、チケット取りに行くぞ。 パスポート忘れたとか言うなよ」

風斬「バッチリです!」

ガブリエル「gjkelbm完備gjehj」

エイワス「きちんと所持しているよ」

垣根「忘れてねえよ、さっさとしろバカ」



受付「ようこそ、第二三学区国際空港へ。 行き先は?」

一方通行「ロシア。 とりあえずドモジェドヴォ空港まで」

受付「かしこまりました、パスポートをお預かりします、少々お待ちください」

風斬「『殲滅白書』の皆さんってどこに居るんでしょうね?」

エイワス「現地についたら地道に聞き込みをするしかないな。
     もっとも、魔術関連の組織だ、そう簡単には見つからんだろうが」

垣根「イギリス清教と同盟結んだんだろ? そいつらに取り合ってもらえばいんじゃね?」

エイワス「奴らはアテにしないほうがいい」

ガブリエル「jhehjr貴方htjopoph能力wefhigh探知gjowg」

エイワス「それが出来れば苦労しないのだがな。 生憎、私も万能ではない」

299 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:03:54.60 ID:G0X4NxMo
受付「お待たせしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「? どォした」

受付「あの・・・・・・、大変申し上げにくいのですが、以前ロンドンのヒースロー空港から
   こちらの方に連絡が来ておりまして」

風斬「?」




受付「お客様五人のパスポートが"偽造"の物という報告を受けております」




一方通行「」

風斬「」

ガブリエル「jhtoh発覚mgerh」

エイワス「」

垣根「」

受付「申し訳御座いません。 偽造パスポートでのチケット販売は受け付けておりません。
   お引き取り願います」

一方通行「は?」










一方通行「は?」

300 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:05:29.90 ID:G0X4NxMo
――第二三学区・国際空港 入口前


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「―――――――――――」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



一方通行「イヤー、マイッタネドォモ」

垣根「クッソ!!! 何だってんだ今更!! 偽造だからどうだってんだよ!!?」ウガー

風斬「垣根さん、それ逆ギレですよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ふむ・・・・・・、失念していた。 思えばあの時・・・・・・」

ガブリエル「jerojhre何jhgergnrk」

エイワス「ロンドンから帰国した際、空港の従業員数名が、我々を訝し気な目で見ていた。
     あの頃すでにヒースロー空港から連絡が入っていたのか・・・・・・」

一方通行「マジかよ・・・・・・、アレイスターパワーでどォにかならねェのか」

エイワス「我々をフォローするにも限界があると言っていた。
     私がもっと早く気付いていれば・・・・・・」

ガブリエル「ejorjh大丈夫gjrgh貴方gjwgj罪hipk皆無ginhk」

エイワス「ふふ・・・・・・、そう言ってくれるとありがたいよ」

301 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:08:11.12 ID:G0X4NxMo
風斬「でも困りましたね・・・・・・どうしましょう?」

一方通行「ここで諦めるってのもな・・・・・・。 だが今から正規のパスポートを
     発行するってンじゃァ遅すぎる」

垣根「もうこうなったら俺達で空飛んで行こうぜ」

エイワス「それは推奨出来ない。 というより、空はもう無理だろうな。
     厳しい監視体制が敷かれているだろう」

一方通行「俺も自力で空飛ンで行くのはごめンだァ。 あれ相当精神力いるンだぞ。
     オマエもロシアに着くまでずーっと空の旅じゃ持たねェだろ」

垣根「ちぃ・・・・・・」

ガブリエル「htkbh強行tyiojb突破gjkn」

エイワス「荒っぽい真似はもうしないほうがいい。 学生の人間ですら
     我々に対して知的好奇心を剥き出しに、追ってきているような状況だ」

風斬「八方塞がりですね・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、とか」ボソッ

垣根「あ? 何か言ったか?」



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車とかで行けたりしねェかなァって」



垣根「はぁ? 気は確かか? 車でロシアまで行けるわけ――――」

エイワス「―――――――それだ」

垣根「えっ」

一方通行「えっ」

302 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:10:17.40 ID:G0X4NxMo
風斬「く・・・・・・車で行くんですか? ロシアですよ・・・・・・?」

エイワス「まぁ聞け。 冷静に考えればこんな簡単な話も無い。
     陸・海・空の内、空がダメなら残りの陸海から攻めていこうということだ」

一方通行「陸と海・・・・・・、車と船、ってかァ?」

エイワス「・・・・・・right。 その通り。 よく気付いたね」

垣根「正気かよ? 俺達は車も船も持ってねえぞ」

エイワス「車は君達でなんとか調達してくれたまえ、船は私が手配しよう」

風斬「え、え~~~! 本気なんですか?」

ガブリエル「jhthngr胸熱gjrohjo」ワクワク

一方通行「でもまァ、それしかねェってンなら仕方ねェよなァ」

垣根「はぁ~~~、信じらんねえわ。 ・・・・・・少し面白そうだけど」

エイワス「まずは車で学園都市を出てしばらく走行する。
     そして私が船を手に入れた場所までたどり着き、そこからは船の旅。
     簡単に言うとこんなところかな」

風斬「も、ものすごい展開になってきましたね、天使さん!」

ガブリエル「pfhcnegn車nfiwgh調達bjrhjenkh」フンスッ

一方通行「感情表現が豊かになってきたよなオマエ・・・・・・」

垣根「やるっていうならマジでやるぞ? いいんだな?」

エイワス「あぁ、では二手に別れようか」

303 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:11:33.85 ID:G0X4NxMo
一方通行「オマエ、船を手に入れるアテとかあンのかよ?」

エイワス「一方通行、アテというのはな、無ければ作ればいいだけの話だ」

風斬「あなたが言うと何だか危なげな匂いがします・・・・・・」

垣根「俺達四人とエイワスで別れるのか?」

エイワス「あぁ、私は一人でいい。 私一人なら世界中どこでも空間移動(テレポート)出来る」

一方通行「学園都市中の空間移動能力者が涙目になるセリフだな」

ガブリエル「kjnrrtj連絡gjro手段gjorehj」

エイワス「それも問題ない。 何かあれば君達の携帯電話に適当な番号を入れてかけたまえ。
     私が電波を強制的に引っ張って電話に出ることが出来る」

風斬「りょ、了解です!」

一方通行「俺達にかかりゃ車の一台や二台、余裕で手に入るが・・・・・・
     オマエはどンくらい掛かりそォだ?」

エイワス「船の強奪は最終手段にとっておくとして・・・・・・、
     長くて二、三日は掛かるな」

垣根「ニ、三日で船が手に入ると言えるお前が恐ろしいぜ」

一方通行「極力、目立った行動はするなよ。 互いにな」

エイワス「もちろんだ。 では、失礼するよ」ブォン

一方通行「よし、俺達も行動に移るか」

垣根「何か暗部の仕事みてえで楽しくなってきたな」

304 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:12:52.23 ID:G0X4NxMo
一方通行「風斬、ガブリエル。 オマエらはどォする?」

風斬「と、言いますと?」

垣根「さっきコイツは目立った行動はするなって言ったが、やっぱ車を手に入れるとなるとな」

ガブリエル「jgethj荒事jeorh予感vbrig」

一方通行「俺と垣根だけなら、最悪警備員とかに捕まってもオマエらを庇える。
     今から免許とって車買ってじゃ遅すぎるからなァ」

垣根「もっとも、俺達を止められるヤツが学園都市にいればの話だがな」ククク

風斬「うーん・・・・・・どうしましょうか天使さん?」

ガブリエル「hkth了解vjergj貴方達ngr託gerg」

一方通行「俺と垣根に任せていいンだな?」

ガブリエル「――――――――――」コクン

風斬「じゃあお任せします。 あの・・・・・・気をつけてくださいね」

垣根「誰に向かって言ってんだっつーの」

一方通行「ならオマエらは隠れ家に戻ってろ、車が手に入り次第、俺達も戻る」

風斬「わかりました。 じゃあ天使さん、一旦帰りましょう」

ガブリエル「mehjbv健闘gnehe祈願gnreih」




垣根「おい一方通行、アテはあんのかよ?」

一方通行「さっきエイワスも言ってただろ、アテが無ければ作ればいいンだ」ニヤリ

垣根「嫌いじゃねえぜ、そういうの」ニヤリ

305 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:14:20.72 ID:G0X4NxMo





―――――――――――





垣根「こんばんわー」

男教員「え?」

垣根「すいません、突然ですがあなたが乗ってるその車、いただけませんか?」

男教員「は、はあ?」





―――――――――――





一方通行「すンまっせェーン」

女性教員「え・・・・・・、! ひっ・・・・・・」ビクッ

一方通行「ちょっと俺達困ってるンすよ、車が欲しくてェ。
     よかったらてめェが乗ってるそれ、譲ってくれませンかねェ」

女性教員「そ、そんな・・・・・・困ります・・・・・・」




306 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:15:43.61 ID:G0X4NxMo



―――――――――――



垣根「・・・・・・ったく、手間取らせんなよ。 で、何か車持ってねえの?」

スキルアウトA「ぐ・・・・・・ごほっ・・・・・・、ず、ずびばぜん・・・・・・持って・・・・・・ないれす」ボロボロ

スキルアウトB「がは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おぇ・・・・・・」ビチャチャ

垣根「そっか。 じゃあお前らに用は無えよ」バサッ



―――――――――――



一方通行「・・・・・・、誰もいねェな・・・・・・」キョロキョロ


       バキャッ


一方通行「ふン。 楽勝だ・・・・・・」


     ビー!! ビー!! ビー!!


一方通行「ッ!? クソッ、警報か!?」




307 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:16:52.72 ID:G0X4NxMo




―――――――――――




垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「ちっ、駄目だ。 『未元物質(ダークマター)』で車を作ろうとしたが、
   けっこう体力いる上に形を整えるのが難しい。 割に合わねえ」

一方通行「役立たずが」





―――――――――――




一方通行「垣根ッ!! おい垣根!! しっかりしろ!!」

垣根「す、すまねえ一方通行・・・・・・、俺は、もう・・・・・・」ガクッ

一方通行「垣根ェェ!! ちくしょう、車さえ、車さえあればこいつの命が助かるのに・・・・・・!!」

通行人A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スタスタ

通行人B「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スルー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





308 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:18:35.69 ID:G0X4NxMo




―――――――――――




垣根「黄泉川か芳川が車持ってんじゃねえの? 借りられないのか?」

一方通行「こンなくだらねェ事にあいつらを巻き込めるワケねェだろォが」

垣根「何をいまさら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」







―――三日後。


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕方ねェ」

垣根「なんだよ?」

一方通行「ちょっと着いて来い。 もしかしたらまたあそこに居るかもしンねェ」

垣根「あぁ? 結局アテあったのかよ、何しに俺達は走りまわったんだ」

一方通行「いや・・・・・・、あンま気乗りしねェ。 いわゆる最終手段ってやつなンだよ」

垣根「?」

309 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:19:50.98 ID:G0X4NxMo
――第ニ一学区・天文台前の駐車場


秘書「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ!!? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」

一方通行「よォ、久しぶりだな。 夜分遅くに悪いンだが―――」

秘書「か、帰れッ!! 帰れ!!」ビクビク

垣根「ははっ、何だよ。 随分嫌われてるじゃねえか一方通行」

秘書「あ、一方通行・・・・・・!! 何でまたお前が・・・・・・」

一方通行「まァ聞けよ。 今回は前ほど面倒な件じゃねェ、ただ――――」

秘書「お前がここに来る時点で面倒極まりないんだよ!! 帰ってくれッ!!」

垣根「ははは、やっぱ俺達はこうでなきゃなぁ」

一方通行「ったくよォ・・・・・・」



「あら、あなたは・・・・・・」



秘書「お、親船さん!!」アセアセ

一方通行「よォ。 またやってンだな、天体観測会」

垣根(・・・・・・親船? 親船って確か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

310 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:21:58.12 ID:G0X4NxMo
親船「お久しぶりですね、あの時は本当にありがとうございました」ペコッ

一方通行「やめろよ、そォいうの」

秘書「お、親船さん! ここは私に任せて、中へお戻りください・・・・・・!」

親船「あなたは彼のお友達ですか? 初めまして、親船最中です」

垣根「・・・・・・どうも。 あとコイツは友達じゃねえ」

一方通行「いきなりで悪いが単刀直入に言うぞ。 車一台寄越せ」

秘書「」

親船「車・・・・・・ですか?」

垣根「ちょいと必要でな。 ここに並んでるトラックやら護送車、全部アンタのなんだろ?
   一台くらい譲ってくれよ」

秘書「お、お前・・・・・・なんて口の聞き方だ!!」

一方通行「どォだ? 何とか出来ねェか?」

親船「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 軍用のトラックが何台かあるのですが、
   それでも良ければどうぞ。 さあ、こちらです」スタスタ

秘書「親船さぁん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクッ

親船「どうやら今回は危険なことじゃないみたいですし、いいじゃありませんか」ニコッ

垣根「気前のいいバーサンだな、助かるぜ」

311 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:24:24.99 ID:G0X4NxMo
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すまねェな、本当に」

親船「いえいえ、何だかとても困っているようでしたから」

垣根(親船最中・・・・・・。 統括理事会のヤツとコネ持ってんのかよこいつ)

一方通行「事情は聞かねェでくれ、ここまでしてもらっといて何だが、
     オマエもあまり関わらせたくねェンだ」

親船「あなたがそういうのでしたら、何も聞かないでおきましょう」

秘書「・・・・・・一方通行、また貴様は親船さんを・・・・・・!!」ワナワナ

一方通行「心配すンな。 今度の件はある意味潮岸ン時よりもヤバい案件だが、
     親船含め、統括理事会は何の関係もねェよ」

垣根「潮岸? あの臆病者が何だって?」

一方通行「あのクソ野郎をぶっ潰したとき、ちょいと世話ンなったンだ」

垣根「潮岸を潰した? 『グループ』でやったのか。 無茶するなお前ら」

一方通行「腕の皮膚の調子はどォなンだよ?」

親船「この程度。 何の障害にもなりませんよ」ニコッ




秘書「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 これだ」

垣根「ひゅう♪ でっけぇな」

一方通行「つか他にも色々な車種揃えてンだな。 マニアか?」

312 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:25:49.74 ID:G0X4NxMo
秘書「ダミー車も何台かあるからな。 親船さんの命を狙ってる悪党なんて、いくらでもいる」

垣根「まぁやっぱトラックが理想的だろ、四、五人ぐらいが荷台でくつろげる程度の」

一方通行「ンじゃこれだな。 確かにでけェな、だが見た目があまりに軍用のソレすぎる」

垣根「問題ねえよ、俺の『未元物質(ダークマター)』で装飾しまくる。 アイスクリーム屋にでも偽装するか」

秘書「だ、『未元物質』・・・・・・?」

親船「あなた・・・・・・、もしかして垣根帝督? レベル5第二位の」

垣根「そういや名乗り忘れてたな。 あぁ、垣根だ。 第二位、よろしく」

秘書「」

一方通行「これでいいか?」

垣根「あぁ」

親船「何をするのかわかりませんが、気をつけてくださいね」

秘書「第一位と第二位が組んでる時点で、ロクなことじゃないですよ・・・・・・」

一方通行「無事にトラック返せたら褒めてくれよ」

秘書「・・・・・・ふん、期待はしないぞ」

313 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:27:45.20 ID:G0X4NxMo



少年A「あ! ヒーローだ!」



一方通行「!」

垣根「なんだ?」

少年A「ほら、みんな来てよ! あの時助けてくれたヒーローだよ。
    前も来てくれたって話、ウソじゃないってわかったでしょ?」

少年B「ひ、ヒーローって顔じゃない・・・・・・」

少女A「・・・・・・あの時助けてくれたのがこの人なの?」

少年A「そうだよ! かっこよかったんだから」

垣根「何お前、変身ベルトでも持ってんの?」

一方通行「俺みてェなクソッたれなライダーがいるわけねェだろ」

少年A「・・・・・・また戦いに行くの?」

一方通行「ある意味な」

少年A「だったら、今度こそ僕も手伝う!」

少女A「わ、わたしも・・・・・・!」

少年B「俺も戦う!!」

垣根「俺も一緒に戦う!! なんてなwww」

一方通行「よく聞けオマエら。 今度の悪党は俺の横にいるコイツだ。
     オマエらをぶっ飛ばしに来たンだとよ」

垣根「え?」

314 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:29:26.20 ID:G0X4NxMo
少年A「こ、こいつかー!! このーっ!!」ゲシッ

垣根「いてっ」

少年B「おりゃ! おりゃ!」デュクシ

垣根「ぐへっ」

少女A「え・・・・・・えいっ」ヒョイ

垣根「投石っ!!?」ゴツン

少年A「囲め囲め! 絶対逃しちゃダメだよ!!」ザザザ

少年B「うん!」タタタッ

少女A「えいっ、えいっ」ポイ ポイ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・」ビシッ ドカッ ゴツン ゴツッ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふはははははは!!! その程度かよガキども!!
   俺の真の力を見せてやるー!!!」バッサァ

少年A「ゲェーッ!? 羽根が生えた!」

少女A「ひぃぃ・・・・・・」ビクビク

少年B「と、飛ぶなんて卑怯だぞ!!」

垣根「太陽光を利用した破壊光線を喰らわせてやる・・・・・・って、夜じゃねえか」

315 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:31:02.08 ID:G0X4NxMo
少女A「み、みんな・・・・・・。 石を投げればやっつけられるよ」ヒョイ

少年A「そっか! よーし、みんな! かかれー!!」ポイポイポイポイ

少年B「この! この! 落ちろ蚊トンボ!!」ブンッ ブンッ

垣根「効かねえなぁ、そんなんじゃ俺には勝てねえぞ? うりゃっ」ゴバァァァ

少年A「うわっ!! 風っ!?」ビュオオオオ



        ギャー ギャー   ワー ワー



一方通行「・・・・・・アホだあいつら。 特にメルヘン野郎」

親船「ふふふふ、微笑ましいじゃありませんか」

秘書「・・・・・・。 ・・・・・・そうですね」

一方通行「何であのガキがここにいるンだ」

親船「前回の観測会が好評でしてね。 『フラフープ』の時の子供たちに加え、
   また新たに他の学校の生徒たちを呼んでいるんですよ」

一方通行「俺みてェのを未だにヒーローヒーロー言いやがって・・・・・・バカガキが」

親船「どんな人でも、誰かを救うためならヒーローになれるんです。
   今回も、誰かを救うためにここへ来たのでしょう?」

一方通行「・・・・・・そォなればいいけどなァ」

親船「あなたならきっと、上手くいきますよ。 ね?」

秘書「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だといいですが」

316 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:32:44.90 ID:G0X4NxMo



少年A「ぜぇー・・・・・・ぜぇー・・・・・・、強い・・・・・・」

少年B「こんなの勝てっこないよ・・・・・・」ゼェ ゼェ

少女A「・・・・・・私たち、どうなるの?」

垣根「今回は見逃してやるよ。 もっとお前らの"ヒーロー"みてえに強くなったら、
   また相手してやる」ニッ

一方通行「おい、そろそろ行くぞ小悪党」

垣根「誰が小悪党だクソボケ」

親船「では、このトラックでいいのですね?」

一方通行「あァ、助かる」

秘書「・・・・・・。 これ、このトラックの鍵だ」チャリ

一方通行「いいのかよ? 今ならまだ間に合うぞ?」

秘書「親船さんとは何の関わりもないことなんだろう? なら好きにすればいい」

垣根「いいねコイツ。 悪党に向いてるわ」ケラケラ

一方通行「だろ?」

秘書「第一位と同じようなことを言わないでくれないか」

317 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/21(日) 02:33:53.10 ID:G0X4NxMo
垣根「お前、運転できるよな?」

一方通行「当然だ。 ・・・・・・よし、エンジンも問題ねェ」ブブゥーン

親船「では、お気をつけて」

秘書「この事は口外するなよ!! 親船さんにもしものことがあったら許さないからな!!」

一方通行「はいはい。 ・・・・・・ありがとよ」ブロロロロロロロ・・・・・・

垣根「じゃあな~」

少年A「また来てねー!! ヒーロー、怪人!!」

垣根「誰が怪人だコラァッ!!!」



―――――――――――



一方通行「何やってンだ?」ブロロロロ

垣根「『未元物質』で装飾するって言っただろ」キュイイイイ

一方通行「じゃあまずは運転席と荷台を直結させろ。 人間一人通れるよォな通路」

垣根「指図してんじゃねえよボケ。 ・・・・・・待ってろ」バキキッ グイッ

一方通行「・・・・・・夜十時か、手こずっちまったなァ」カン カンカンカン

垣根「三日掛かっちまったからな。 事を荒立てずに車を入手するのがこんなに面倒だとは。
   暗部時代の俺らなら強奪でもしてハイおしまい、だもんなあ」

一方通行「一応俺はまだ暗部なンだけどな」

垣根「仕事の連絡とかこねえの?」キュイイイン キュイイイン バチチ

一方通行「どォせエイワス辺りがどォにかしてンだろ。 まァ仕事来てもサボるけど」

垣根「別に暗部抜けても今の俺らなら追っ手程度、瞬殺だしな」コンコンコン パキッ

333 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 19:30:32.18 ID:rtanIwwo
ていとくん溶接できたのか
胸熱

336 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 21:20:41.50 ID:aWaaL.DO
ダークマター便利だな

339 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 22:33:35.39 ID:CcrC1nIo
未元物質はなんで一方さんより下なのか不思議なくらいなんでもありだからな

338 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:31:59.02 ID:QfFMmioo


―――――――――――


垣根「おい、ちょっと路地裏に停めろ」

一方通行「あァ?」キキー・・・・・・

垣根「外部も装飾しねえとな。 『未元物質』特製カラースプレー。
   濃硫酸でもカラーリングが落ちねえ代物だ、スゲーだろ?」シャカシャカ

一方通行「そンなモンは作れて車一台は作れねェンだな。 意味がわかンねェ」

垣根「どう偽装する? さっき言ったアイスクリーム屋でいいか?」

一方通行「冬にそンなモン走らせてどォすンだ」

垣根「じゃあクレープ屋?」

一方通行「オマエ甘いモン好きなの?」

垣根「いや別に。 でも定番だろ、ケータリングカーなら」

一方通行「車種は軍用トラックだから、見た目がなンかアレだがな」

垣根「色も可愛らしいのにする。 で、リクエストは?」

一方通行「クレープでもたこ焼きでも、何でも作れるだろ。 適当でいい」

垣根「つまんねえなお前。 じゃあ名前は『Alliance』で」プシュー

一方通行「さっさと済ませろよ」

340 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:34:31.24 ID:QfFMmioo


―――――――――――


垣根「ふう。 こんなもんでどうだ?」

一方通行「・・・・・・女子高生とかがキャーキャー言いながら集まってきそォな装飾だな。
     だがガブリエルの似顔絵はどォかと思う。 てかオマエ絵上手すぎンだろ」

垣根「俺にかかればこんなもんだ。 あとは荷台をワンルームに改造してキッチンとか作るか。
   さすがにそれはエイワスの手伝いが必要になるけどな」

一方通行「言っとくがこれ親船に返すンだぞ・・・・・・。 そォいやエイワスはどォなってンだ」

垣根「電話しろとか言ってたよな。 番号はデタラメでいいとかなんとか」

一方通行「オマエちょっと電話しろ」バタン ブロロロロ・・・・・・

垣根「めんどくせえな・・・・・・。 携帯貸せオラ」

一方通行「持ってねェのかよ?」ヒョイ

垣根「誰かさんのせいでオシャカだ。 ・・・・・・デタラメって、こんなんでいいのかな。
   全部シャープボタンとかwww」ピポパピポポパ


      『###-####-####』 prrrrrrrrrrr prrrrrrrrrrrr prrrrrrrrrrrr


垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かかった。 どうなってんだ」


  『もしもし、私だ』


垣根「そりゃお前しかいねえだろうな、エイワス」

341 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:35:39.09 ID:QfFMmioo
エイワス『個人的にはホットドッグ屋が良かったのだがね』

垣根「話が早くて助かるぜ覗き見野郎が。 そっちはどうなんだ、船は手に入ったのか?」

エイワス『無事に入手出来た。 無論、荒事は起こしておらんよ』

垣根「手に入ったってよ」

一方通行「聞こえてる」ブロロロロ

垣根「これから隠れ家に戻って風斬達と合流するけど、お前は?」



エイワス「ん? 私ならここにいるが?」ブォン



垣根「うおわっ!!?」ビクッ

一方通行「クソッ!! 急に現れるなっつってンだろォが!!!」キキキキー

エイワス「申し訳ない、やはり一人より君達といたほうが楽しいのでね」

一方通行「つか狭いンだよオイ!! 運転席に三人も入るか!!」ギュム

エイワス「おやおや、どこを触っているのかね一方通行。 誘ってるのか?」

一方通行「俺の両手はハンドルにありますけどォ!?」

垣根「あああクソ、エイワス、お前荷台に来い。 改造手伝え」ガチャ

エイワス「ほう、運転席と荷台の直結通路か。 やるな垣根帝督」ヒョイ

342 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:36:55.46 ID:QfFMmioo
――第七学区・『グループ』の隠れ家


風斬「・・・・・・皆さん、帰ってきませんね」ピコピコ

ガブリエル「bmthjt次ncfh」ピコピコ

風斬「おかげで苦手だったゲームも完璧にマスターしちゃいましたよ・・・・・・。
   あ、天使さん、もう少し上を狙って撃ってください」ピコピコ

ガブリエル「tihjb御意neig」

風斬「ありがとうございま・・・・・・あ! やったぁ、倒せましたね天使さん!」

ガブリエル「mhthtojn討伐jgrg完了jhgeirgh報酬hvwigh要求」

風斬「いい加減、牙が出てくれないと武具が作れないんですよね~」

ガブリエル「htirnmlf嗚呼tjhoehj残念jgihnhm」

風斬「入手確率の設定間違えてますよこれ・・・・・・はぁ」

ガブリエル「yiojjonn復讐ojhoyrj」

風斬「皆さん、上手く手に入れたかなぁ・・・・・・車と船」



          \プップー!/


風斬「あ! 今のってもしかして」

ガブリエル「tihjgkbn来訪ghierh車ghwgh」ガタッ

風斬「行ってみましょう!」

343 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:38:37.15 ID:QfFMmioo
一方通行「待たせたなメスども」

垣根「どうだ? スゲーだろ?」

風斬「わー! すごい、ケータリングカーですか? ちょっと形が変ですけど」

一方通行「元が軍用トラックだからな。 だが荷台でもくつろげるぞ」

ガブリエル「rtjgkn賞賛jgrhji」パチパチパチ

風斬「エイワスさんはどうでした?」

エイワス「うむ、無事に船を入手出来たよ。 皆、満足してくれるといいが」

垣根「どんな船なんだよ?」

エイワス「それは見てのお楽しみ・・・・・・ということで頼むよ、ふふ」

一方通行「船はどこに停泊させてンだ?」

エイワス「神奈川県の横須賀港に停泊させてある」

一方通行「神奈川か・・・・・・、一日も掛からねェな」

風斬「でもそこから船でロシアですからね・・・・・・、長旅になりそうです」

エイワス「その辺も考慮してある、心配しなくていい」ニヤリ

ガブリエル「kyouhhtm私mgeiji似顔絵jeijhknn」ツンツン

垣根「上手いだろ? 『天使同盟(アライアンス)』の顔だからなお前は」

ガブリエル「riuhk感謝gkohj感激jgeirhi」ガバッ

一方通行「何で俺に抱きつくンだよ!!?」ゲシッ

344 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:39:37.93 ID:QfFMmioo
垣根「じゃ、さっそく出発するか」

風斬「学園都市を出るのに手続きとかいるんじゃないですか?」

一方通行「どォせオマエが全部やってンだろ?」

エイワス「言うまでもないか、ふふ」

ガブリエル「tohiorhbj荷物fnghg」ドサッ

一方通行「こンなに荷物いるかァ?」

風斬「着替えの服とかゲームとか食料とか・・・・・・色々入ってますよ」

エイワス「準備万端、といったところだな」

垣根「車の運転は一方通行でいいな?」

一方通行「おい待てよ、誰か運転できるヤツいねェのか」

垣根「俺免許持ってねえし」

一方通行「俺も持ってねェよ」

風斬「私も自信ないです・・・・・・」

ガブリエル「yoioeh同意ewifh」

エイワス「私も車の運転はしたことがないのでね、不可能だと思うよ」

一方通行「オマエに出来ねェ事なンてあンのかって話だ。
     ・・・・・・もォいい、俺がやる」

風斬「よろしくお願いします。 ・・・・・・それでは!」

ガブリエル「rkohjerobn出発ngeigi進行gjirgjeih」

345 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:40:55.08 ID:QfFMmioo


『天使同盟(アライアンス)』の五人は無事に学園都市から外に出ることが出来た。
エイワスが外出許可の手続きを五人分済ませておいたらしい。

空からの外出が不可能となってしまった彼らは、こうしてのんびりとドライブを楽しむ事になった。
まずは神奈川県の横須賀港を目指して、『天使同盟』は偽装トラックを走らせる。

現在の時刻は夜の十一時をまわっている、夜行ドライブだ。


――学園都市外・とある高速道路


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブロロロロ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暇だな」ブロロロロ

346 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:42:08.22 ID:QfFMmioo


――――――――――


エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うむ。 こんな感じでどうだろうか?」

垣根「上出来だな。 キッチン、バスルーム完備。 荷台の中とは思えねえな」

風斬「内装も豪華ですね! 心なしか、すごく広いような気もします」

エイワス「実際に空間を広げてある。 『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』の時に
     一方通行から良いアイデアをもらったのでな」

ガブリエル「trubjdfk住bjb心地ergh満点jhwigh」ゴロゴロ

垣根「つってもすぐに港に着くんだろ? ここまで凝る必要なかったかもな」

エイワス「少しでも快適な空間に居たいだろう? ドライブ中は暇だしな。
     君の『未元物質(ダークマター)』で振動も来ないようになっているし」

風斬「旅客機もいいですけど、こういうドライブも素敵ですね。
   窓から見える夜景が綺麗・・・・・・」

垣根「でも確かにヒマだな・・・・・・。 何かしねえか? ゲーム持ってきてんだっけ」

エイワス「ここは一つ、こいつで暇を潰してはみないかね?」スッ

風斬「トランプ・・・・・・ですか?」

ガブリエル「tjhortj定番jfiwhgi」

347 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:43:16.04 ID:QfFMmioo
垣根「久しくやってねえな、トランプなんて」

ガブリエル「gergji方法mvgk教授he要求hge」

エイワス「ではミーシャにはこの『トランプの遊び方100選(著:ドラコ=アイワズ)』を
     プレゼントしよう。 君ならすぐに覚えられるだろう?」

ガブリエル「tuhorj感謝jfirgh」パラ

風斬「どのゲームで遊びますか?」

垣根「ここは定番のババ抜きでどうだ?」

エイワス「ババ抜きか、望むところだよ」

ガブリエル「bmjgeohj把握jfiogjrji」

垣根「もう覚えたのかよ・・・・・・」

エイワス「では、シャッフルしてカードを配るよ」シャシャシャシャシャシャ

風斬「か、カードが勝手に動いてシャッフルされてる・・・・・・」ポカーン

垣根「もうこういう光景も見慣れたな、いい加減」

エイワス「ここでスリルを一つ提案したい。 負けた者には罰を、というのはどうかね?」サッ サッ

風斬「ば、罰ゲームですか・・・・・・?」ドキッ

垣根「いいねえ、面白そうじゃねえか。 内容は?」


――――――――――


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブロロロロ

348 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:44:14.59 ID:QfFMmioo
エイワス「そうだな・・・・・・、こういうのを考えるのはどうも苦手なのだが、
     ふむ・・・・・・。 負けるたびに服を脱いでいくというのはどうかね?
     野球拳などにも使われている罰だ」

風斬「えぇーっ!?」

垣根「ふざけんじゃねえよ。 テメェとミーシャは服着てねえだろうが」

ガブリエル「mojhdv配慮vejhih言葉jhtih選択gjeig」ドスッ

垣根「ぐほぁっ」ドサッ

エイワス「そうか・・・・・・楽しくなると思ったのだが」

風斬「い、イヤですよそんな芸者みたいなババ抜き・・・・・・」

垣根「じゃあこれも定番だが、モノマネでどうだ?」

エイワス「採用しよう。 モノマネには自信があってね」

ガブリエル「gmeerjg物真似ogjhcs把握hgerigheih」

風斬「モノマネですか・・・・・・絶対負けたくないなぁ」ゴク

エイワス「よし、全員にカードは渡ったな?」

垣根「あぁ」

風斬「はい」

ガブリエル「gjohtoh開始vjhihbi」

エイワス「では、各自手札を確認し、ペアになっている組み合わせのカードを
     真ん中に捨てていきたまえ」ササッ

349 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:45:15.10 ID:QfFMmioo
垣根「・・・・・・お、これも揃ってんな」ポイッ

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、まだあった!」ポイッ

ガブリエル「gghib発見jfggu発見nuicwfgj発見vncdugj」ポイポイポイッ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」ポイッ


垣根「こんなとこだな」

風斬「私も終わりました」

ガブリエル「eoehj整理jfirgi完了dhfhop」

エイワス「では私から引かせていただこう。 時計回りに私→風斬氷華→ミーシャ=クロイツェフ→
     垣根帝督→私、という順番で回していくぞ」

風斬「了解です、じゃあ、どうぞ」スッ

エイワス「これだな・・・・・・。 うむ、揃った」ポイッ

垣根「迷いなしかよ、やるな」

エイワス「こういうゲームは直感で行うのが一番だよ」

風斬「それ、あなただから言えることですよね・・・・・・、じゃあ天使さん、
   引かせてください」

ガブリエル「htrhuj選択jgthj」スッ

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、これで。 あ、揃いました」ポイッ

垣根「ほらよ、引け」

ガブリエル「oruerhj考察mrejhi決定jnighn」


――――――――――


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・楽しそォにしやがって」ブロロロロ

350 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:45:57.05 ID:QfFMmioo
ガブリエル「hjojonm該当nfegh」ポイッ

エイワス「順調だな」

垣根「じゃ、俺が引く番だな」

エイワス「どれでも好きなものを選びたまえ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これだ」サッ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤリ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・では、私の番だ」

風斬「あ、はい。 どうぞ」

垣根(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エイワスの野郎・・・・・・)

風斬「・・・・・・じゃあ、天使さん」

ガブリエル「――――――――」




――――――――――――――――



風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これで、上がりです!」パサッ

垣根「」

エイワス「君の負けだな、垣根帝督」

ガブリエル「jhehjmdkb敗北mgegji負hitn犬」

351 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:46:56.68 ID:QfFMmioo
垣根「ちくしょう・・・・・・、意義を申し立てるぜ」

エイワス「伺おう」

垣根「お前ら、なんかデタラメパワー使ってイカサマしてんだろ?」

風斬「なっ、ひどい言い掛かりです!」

ガブリエル「jgtih敗北gieghi認知fhiwif」ブーブー

エイワス「おかしなことを言うじゃないか、我々がなぜそんなことを・・・・・・」

垣根「お前らのジョーカーを避ける確率がどう考えたっておかしいんだよ!!
   思えばエイワスからジョーカーを引いた時から既に違和感があったんだ」

エイワス「第二位のしてのプライドかね? 素直に負けを認めない辺り、
     君はあの暗部の抗争の時から"根"が成長していないと見える」

垣根「な、なんでババ抜きごときでそこまで言われなきゃなんねえんだよ・・・・・・」

風斬「私たちは正々堂々とやりましたよ! エイワスさんは知りませんけど」

エイワス「本当に信用がないな私は・・・・・・、だが誓って、イカサマなどしていないよ」

ガブリエル「jojrthk同意gjrggyijo」

垣根「くそ・・・・・・まぁいい、俺の負けだ」

エイワス「罰ゲ――――――――――――――――ム」ズビシッ

垣根「初期の闇遊戯かよお前は・・・・・・」

風斬「モノマネ・・・・・・でしたよね?」

ガブリエル「iuixdmfhsdfrp物真似gjhosnrtyx」ワクワク

352 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:48:30.21 ID:QfFMmioo
垣根「モノマネ・・・・・・なぁ、俺が言い出したこととはいえ、あんまやりたくねえ」

風斬「何のモノマネをしてくれるんですか?」

エイワス「我々でテーマを決めようか」

ガブリエル「htkoox賛成gutih」

垣根「あんまムチャぶりしたらブチ殺すからな」

ガブリエル「gjejhtc彼iukc物真似ghegh希望gheugbj」

垣根「あぁ?」

エイワス「それは面白そうだ。 垣根帝督、一方通行のモノマネをしてもらおうか」

風斬「あ、一方通行さんのモノマネ・・・・・・」ゴクリ

垣根「うっわ~、何で俺があんなクソ野郎のモノマネなんかしなくちゃなんねえんだよ。
   もっと他に無えのか、なんか芸能人のモノマネとかよ」

エイワス「そんなのでは我々の心を満たすことなど出来はしないよ。
     そうだ、さらにテーマを付け加えようか」

垣根「なんだよ」

エイワス「『改札機にICカードを当てたにも関わらず改札口が閉まってしまい、憤慨する一方通行』。
     これでどうだろうか、やってみたまえ」

垣根「意味がわかんねえよ!! どんなシチュエーションだ!? 想像したらちょっと笑えるが」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」クスッ



――――――――――――――――



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」イラッ

353 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:50:14.05 ID:QfFMmioo
垣根「うーん・・・・・・、ちょっと待てよ・・・・・・」

ガブリエル「hrohjsa期待jirhrtnk」

エイワス「きっと、我々が腰を抜かすような激似のモノマネを披露してくれるのだろうな。
     何と言っても、あの垣根帝督だ。 常識が通用しない男だものな」

風斬「あ、あんまりハードル上げたらやりにくくなるんじゃ・・・・・・(意地悪だなぁ)」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よし、まとまった」

風斬「では、どうぞ」






垣根『あァッ!? ンだよおい俺ちゃンとカード通してンだろォがァ!! えっ!? カードって
   ここに入れるンじゃないンですかァ!!? 当てるだけ!? それ先に言えよ三下ァ!!!』





風斬「・・・・・・」

垣根「え、何その顔。 なんか怒ってない?」

エイワス「アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \」

垣根「笑い方が怖えよお前!!」

ガブリエル「―――――」ガクガク

垣根「せめて声出して笑えよ! 何事かと思ったじゃねえか」


――――――――――――――――


一方通行「このままドリフトかまして荷台吹き飛ばそォかな」

354 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:51:31.28 ID:QfFMmioo
垣根「くそっ、とんだ赤っ恥かいちまった。 もうトランプはやめだ。
   どうもお前らに対する疑惑が晴れねえ」

ガブリエル「uhtibjdf通信gjregjeih」スッ

垣根「おう、ゲームやろうぜゲーム。 ちょうど四人だし、通信プレイ出来るじゃねえか」

風斬「あ、はい、いいですよ」


一方通行「おい、エイワス」


エイワス「ん? どうかしたか一方通行」

一方通行「もうすぐ進むと道が別れるって看板あったンだが、降りるのか?」

エイワス「いや、降りずに直進したまえ。 さらに進むとパーキングエリアがある。
     一度そこに停まって、君は休憩するといい」

一方通行「なンでオマエに気ィ遣われなきゃなンねェンだっつゥの」

垣根「おーいエイワス、お前もやれよ」

エイワス「了解した、ではよろしく頼むよ一方通行」

一方通行「ちっ・・・・・・」

355 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:53:53.02 ID:QfFMmioo
垣根「うおっ、コイツ動きが速えんだよ」カチカチッ

風斬「私、この怪獣さん苦手なんですよ・・・・・・すぐ電撃喰らっちゃって動けなくなっちゃう・・・・・・。
   あ、ほらまた~~~~」アセアセ

ガブリエル「jhithjfk斬撃gjigirg有効fhefhwe確認ugxagrh」カチッ カチッ

エイワス「このテのタイプのゲームは、まず敵の動きをしっかりと見極めることが重要だ。
     焦らず、敵から距離を置いて観察してみるといい」ピッ ピピピッ

風斬「わ、私、周りの弱い敵を倒しに行きますね」

垣根「おいエイワス! お前何のんびり素材集めてんだよ!!
   実質俺一人でコイツの相手してんじゃねえか!!」ガガガガッ

ガブリエル「yiifvm撃破gerohj」

垣根「ミーシャ、手ぇ空いたならこっち手伝え。 この二人じゃダメだわ」

風斬「え・・・・・・ちょ、あの!! こっちにもう一体デカイのがいるんですけど!」

エイワス「複数同時にターゲットが出てくるミッションだったな、そういえば」

風斬「た、助けてくださーい!!!」



――――――――――――――――


一方通行「・・・・・・楽しそォにしやがって、クソッ・・・・・・」

358 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:55:35.99 ID:QfFMmioo
――とある高速道路・パーキングエリア


一方通行「ちょっとここで停まるぞ」キキー・・・・・・

垣根「やっぱ高速のパーキングエリアってのはこんな時間でも人がいるな」

風斬「なんかパーキングエリアって、わくわくしてきませんか?」

垣根「は? 何が?」

風斬「上手く言えないんですけど、こう・・・・・・旅行してるーって感じで楽しくなってきません?」

一方通行「旅行か・・・・・・もォ旅行でいいか」ハァ

垣根「俺、旅行とかしたことねえからわかんねえわ」

エイワス「共感を得られなかったな」

風斬「うーん・・・・・・おっかしいなぁー」

ガブリエル「goergjor売店gjkijkbsdc」

エイワス「ここは人間が使う小規模な休憩施設だからな、売店の一つや二つあるだろう」

一方通行「俺ちょっとトイレ行ってくるわ」

垣根「もうちょっとオブラートに包んで言えねえのか」

一方通行「うっせェな」

垣根「待てよ、俺も行く」

一方通行「何が悲しくてオマエなンかと連れションしなきゃなンねェンだ」

359 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:56:46.82 ID:QfFMmioo
エイワス「我々はここで待機しているよ」

一方通行「あァ。 ついでに何か欲しいモンあるか? 店で買ってきてやるけど」

風斬「あ、大丈夫です。 食べ物とかはここにたくさんありますし」

垣根「ハッ、そりゃそうだ」


――――――――――――――――


風斬「あとどれくらいでつきますかね?」

エイワス「順調に走行できているし、あとニ、三時間もあれば港に到着できるだろう。
     学園都市と神奈川は距離が近いしな」

ガブリエル「yojrtohv助手席gjhonm希望fegfb」

エイワス「ん? あぁ、彼もああ見えて、寂しがり屋なのかな。
     先程は随分と後ろを気にしていたようだ、ふふ」

風斬「私たち、一方通行さんに運転させといて騒いじゃいましたからね・・・・・・」

エイワス「誰か一人、彼の隣に座ってやればいい。
     どれ、ここは一つ私が・・・・・・」

風斬「あ、えと、あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」オズオズ

ガブリエル「jytijhfkbdr希望dhgherg希望fheigh」ワーワー




「あのー、すいませーん」



エイワス「? 窓をあけるよ」ガラララ

風斬「?」

ガブリエル「tuihjfdkmg何方jhtrhojhnm」ヒョコ

360 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 22:58:13.16 ID:QfFMmioo



「注文、いいですか?」



風斬「え? 注文?」

ガブリエル「yioglgmbg売店gjeig偽装jgreog車fjweigh」

風斬(あ、そっか! この車、ケータリングカーに偽装してるから・・・・・・。
   ど、どど、どうしよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

エイワス「いらっしゃいませ、お客様。 ようこそ、『Alliance』へ」ニッコリ

風斬「」

女性客「うわっ、か、輝いてる・・・・・・比喩でも何でもなく」

エイワス「当店へお越しのお客様は貴方が第一号でございます。 ありがとうございます」

女性客「え、私が第一号? なんかラッキー♪ 新装開店なんですか?」

エイワス「えぇ、つい数時間前に営業を開始したばかりでございます」

女性客「ていうかこういうケータリングカーって、高速とかも乗るんですね」

エイワス「営業範囲の広さが、『Alliance』の自慢でございます」

風斬「(ちょ、ちょっとエイワスさん!)」ボソッ

エイワス「(どうかしたかね? 風斬氷華)」

風斬「(どうするんですか! この人、これがお店だって本当に勘違いしちゃってますよ!)」

エイワス「(こうなっては仕方あるまい。 事は穏便に運ばなければならない、
      特に我々のような存在がいるとなると、ね)」

361 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:00:28.19 ID:QfFMmioo
風斬「(それは分かってますけど・・・・・・、料理とかどうす・・・・・・あ)」

エイワス「(そのためのキッチン、そのための食材だ。 ミーシャ=クロイツェフ)」

ガブリエル「tiohjm何gerjho」

女性客「ん? 何、今のノイズみたいな音・・・・・・」

エイワス「(ここに書かれている料理を、大急ぎで作っていくんだ。
      私も注文された料理を"現出"させていくが、速度に限界がある)」スッ

ガブリエル「jrthrlmrh御意hfmglcfn」コクン

風斬「(本気でやるんですか・・・・・・?)」

エイワス「(ふふ、これはこれでまた一興。 一度、接客業というのも
      やってみたかったのだよ。 さぁ、君も手伝いたまえ)」

風斬「(で、でも私、料理なんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

エイワス「(君にもこのレシピを授ける。 そこの炊飯器を利用して作りたまえ)」スッ

風斬「(は、はい。 わかりました!)」

女性客「あのー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

エイワス「お待たせしましたお客様、ご注文をどうぞ」ニコッ

女性客「(美人な人だなー・・・・・・) あの、メニューはどこに?」

エイワス「当店にメニューなど存在しないよ。 我々はお客様のオーダーに
     全てお応えする方針だからね」

女性客「ビストロスマ○プみたいだな・・・・・・。 えっと、じゃあラーメン二つ。
    そこに友達も待たせてあるんで」

風斬「よ、よろこんでー!!」

エイワス「それじゃ居酒屋だよ、風斬氷華」

362 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:02:13.53 ID:QfFMmioo
ガブリエル「ityjdfhth完成gjrihknh」

風斬「早っ!!? まだ注文受けてから十秒しか経ってませんよ!?」

エイワス「ご苦労。 うむ、問題ない。 才能があるな、ミーシャ=クロイツェフ」

ガブリエル「gkferotjg世辞jghothj必要jgethj無rigjih」テレテレ

風斬「よ、よーし! 私も頑張ります!」



エイワス「お待たせしました、ご注文のラーメンお二つになります」コトッ コトッ

女性客「えぇっ!? 早すぎでしょ!! まさかインスタントなの?」

エイワス「食べてみればわかる、さぁ召し上がれ」

女性客「じゃ、じゃあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ズズズー

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 どうかね?」

女性客「な、何これ・・・・・・信じらんない。 すっごく美味しい!!!」パァァァ

エイワス「くくく、ご満足いただけたようで何よりです」

女性客「チョーヤバいこれ!! ここってなんか有名なお店のチャーン店とか?」ズルズルー

エイワス「いやいや、ここが一号店だよ。 チェーン展開はしないだろうけどな、
     する必要もないのだが」

女性客「もう他のラーメン食べられないねマジで・・・・・・。 でもこれ、お高いんでしょう?」

エイワス「二つで二百円でございます。 本当は金などいらないのだがね。
     営業許可もとってないし」

363 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:04:28.07 ID:QfFMmioo
女性客「に、二百円!? 何かヤバいもんでも入ってんじゃないのこれ?」

エイワス「スタッフはヤバいのしかいないが、品物は害のある素材は使用していない。
     安心して食してくれたまえ」

女性客「もう最っ高!! 全国回ってるんでしょ? 私の地元、埼玉なんだけど
    もし来ることがあったらでっかく宣伝してね! また来るから!」

エイワス「今後ともどうかご贔屓に・・・・・・ふふ」


   
     「なんだ・・・・・・騒がしいな」

              「ねえ、さっきの聞こえた? ラーメン二百円だって!」


      「聞いたことない店だな・・・・・・。 なぁ、ちょっと寄ってみねぇ?」
 
                      「ねぇ、あそこでアイスクリーム買ってかない?」



エイワス「おや、こんなに人間が居たとは。 二人とも、忙しくなりそうだよ」

風斬「もうだいぶストック貯まってますから、大丈夫ですよ」

エイワス「さすがだな風斬氷華。 瞬く間に炊飯器調理をマスターしたか」

風斬「この紙に書いてあるのって、エイワスさんの予想ですか?」

エイワス「まぁ、客層から見てそれだけのバリエーションを作っておけば大丈夫だろう、
     というものだ。 いざとなったら私が現出させて間に合わせる」


     「すいませーん、注文したいんですけど」


エイワス「はい、いらっしゃいませ」

風斬「天使さん、頑張りましょう!」

ガブリエル「yuvklshg御意hrjhjymlk」カチャカチャ

366 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:06:59.28 ID:QfFMmioo


――――――――――――――――


垣根「ところでよ、『殲滅白書(Annihilatus)』って何なんだ?」

一方通行「俺も詳しくは知らねェ。 ロシアにある魔術組織ってことくらいしか」

垣根「どんなやつがいるんだよ」

一方通行「サーシャ=クロイツェフがいるのは間違いねェだろォが・・・・・・、
     他にも誰がいるとかは聞いてなかったな」

垣根「サーシャ=クロイツェフ? 『殲滅白書』にも天使がいんのか?」

一方通行「違ェよ。 なんかそのサーシャってやつが前に、ガブリエルを身体の中に
     ぶち込ンで暴れまくったンだとよ。 今は普通の人間だが」

垣根「身体の中にぶち込む・・・・・・ねえ、やっぱワケわかんねえな、魔術は」



一方通行「そういやオマエ、親船から車もらって移動してる時、メモ用紙みたいなのに
     なンかいっぱい書き込ンでたが、ありゃなンだ?」



垣根「あー・・・・・・、いや別に。 日記だよ、日記」

一方通行「日記だァ? ハッ、こいつは傑作だな。 乙女ちっくなことしてるじゃねェか」

垣根「ちっ、放っとけよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ?」

一方通行「?」

垣根「おい、何か駐車場にやたら人だかりが出来てねえか?
   つか俺らの車のとこじゃね? あれ」

367 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:08:29.62 ID:QfFMmioo


「すいません、しゃぶしゃぶとかって注文できますか?」


エイワス「これで問題ないだろう。 特製しゃぶしゃぶの鍋セットだ。
     そこに机を用意してあるから、ゆっくりしていきたまえ」



「すいませーん、ミックスピザくださーい」



風斬「はい! ただいまー♪」



一方通行「」

垣根「」

368 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:09:51.19 ID:QfFMmioo
ガブリエル「―――――――――。 貴方」オーイ

風斬「あ! 一方通行さん、垣根さん! 早くこっち手伝ってください!」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいや。 いやいやいやいや」

垣根「何これ? ねえ、何これ何が起きてんの?」

「あ、あの二人店員かな、すんまっせーん」

一方通行「・・・・・・あァ?」ギロリ

「ひぃっ・・・・・・!」ビクッ

風斬「一方通行さん、お客さんですよ! はい、ご注文どうぞー♪」

「(か、可愛い・・・・・・) えと、天ぷらうどん一つ・・・・・・」

風斬「はい、よろこんでー!」

一方通行「何を喜ンでンの? 馬鹿なの? 何やってンだって聞いてンだよ」

エイワス「見ての通り、営業だが?」

垣根「営業だぁ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、まさか・・・・・・」

エイワス「このトラックをケータリングカーに改造したのは君たちだろう?
     君たちもここで働く理由はある、さぁ手伝いたまえ」

一方通行「ば、馬鹿かこいつら・・・・・・!! だからってマジで営業してンじゃねェよ・・・・・・」

垣根「まぁ・・・・・・このうざってえ客どもを散らすには、それしか無いんじゃねえ?」

一方通行「くっそ・・・・・・、こンなことしてる場合じゃねェってのに・・・・・・」

「あの、注文いいですか?」

一方通行「あァーはいはい、いらっしゃいませェー!!」ギロッ

「ひぃぃっ!!」

369 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:12:16.93 ID:QfFMmioo


ケータリングカー式レストラン、『Alliance』は大繁盛していた。


この店にはメニュー表が無く、何でも好きな料理を注文すれば、超最速で目の前に出てくるのだ。
しかも味は星三つどころの話ではない。高級レストランなど霞むほどの最高級素材をふんだんに使用している
料理は、パーキングエリアにいる人々に笑顔を作った。

そして値段が千円を超えることがないという、完璧にぶっ壊れた価格設定も繁盛の原因になっていた。
出来立ての最高級絶品料理を、最速で、破格の値段で。
営業妨害を訴えに来たパーキングエリアの売店のスタッフまでもが、全員この店の虜になっていた。(断じて洗脳ではない)


おまけにスタッフが全員、個性豊かなとこも好評なようだ。


主に注文の受付を行なっているエイワスは、男性から見たら絶世の美女、女性から見たら超絶美男子という
パーフェクトぶりで、その存在感をこれでもかというほどに表していた。しょっちゅう変わる謎の口調も
ユニークだという評価を受けている。


途中でウェイトレス担当に代わった風斬氷華は男性からの評判が凄まじく良かった。それもそのはず、清楚な笑顔で優しく接してきてくれるし、
仕草はとても可愛らしく、おまけに美人だ。
何人かの男性にナンパされ困っている風斬の姿もあったが、その全員が直後に消失している件についてはここでは置いておく。


厨房担当のミーシャ=クロイツェフは、自らの力を余すこと無く発揮していた。
エイワスから受け取ったレシピを即座にマスター。信じられない速度で料理を行っていた。
この早い、安い、美味いを、彼女は一方通行とともに実行している。


その一方通行はというと、風斬に代わって厨房を担当していた。
こんなくだらないことに・・・・・・と文句を垂れながらも、ベクトル変換能力を料理に応用するという
学園都市第一位ならではの神業を披露。客の舌をうならせる料理を次々と作っていった。


そして垣根帝督。彼は風斬と共にウェイターとして行動している。
黙っていれば普通にイケメンの部類に入るこの男は、女性客からの評判がすこぶる良い。
どんな話題でも素早く対応し、客を楽しませるその話術は、どう考えてもホストに向いている。

371 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:13:58.95 ID:4vdkCeEo
一方通行さんが激しく能力の無駄遣いwwwwwwwwww

373 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:14:52.38 ID:QfFMmioo


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たまには、こォいうのも悪くねェかもしンねェな)


一方通行がそう感じてきた頃、彼は気付いていないかもしれないが、彼の顔は爽やかな笑顔で彩られていた。
それは、新たな楽しみを見つけたときの感動を表す、まぶしいくらいの笑顔。


「いらっしゃいませェー、ご注文をどォぞ」


この短時間ですっかり接客業にも馴染んでしまった一方通行とその一行。
人を寄せ集めるオーラでも発しているのか、パーキングエリアに通りかかる車という車が
『Alliance』に来るために停まっていった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もしかすると、これこそが俺達が集まった本当の意味なのかもしれねェな」


一方通行のその言葉に、皆が笑顔で応えた。

自分たちの料理で、人々を笑顔に出来る。幸せを与えることが出来る。

バケモノじみた自分たちでも、人に喜びを与えることが出来る。



                      『天使同盟(アライアンス)』


天使を象徴する力を持った五人で結ばれた同盟は、この荒んだ世界にとって、もっとも必要な存在だったのだろう。

そしてこれからも、彼らは世界を回り、大勢の人々に天使の祝福をばら蒔いていくのだ。



――――――――――――――――いつの日か、世界に本当の平和が訪れるその時まで。

374 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:15:06.16 ID:HJaJ.Awo
電池の無駄遣いwwwwww

375 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:15:38.22 ID:QfFMmioo






                     おしまい






376 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:16:30.86 ID:4vdkCeEo
えっ



えっ?

377 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:16:48.79 ID:QfFMmioo
いやー、見事に大団円で幕を閉じることが出来ました。
これも全て、皆様のおかげでそざいます、本当にありがとうございました!

またご縁があれば、どこかでお会いしましょう。それでは!

379 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:17:19.65 ID:2uolhho0
えっ


























えっ?

380 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:17:34.90 ID:QfFMmioo

一方通行「・・・・・・って、ンなわけねェだろォがああああああああああああああああ!!!!!!!!」ガシャーン

エイワス「ふむ、このエンドルートは気に入らなかったかね?」

一方通行「当たり前だクソッたれ。 ほら、今日はもォ閉店だ閉店!!」シッ シッ


     「えー! まだ食べたかったのにー」               ガヤガヤ

                  「まだしばらくここにいるのかなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

             「公式ホームページとかあるのかな、あとで探してみよう」

           ザワザワ


垣根「あーあ・・・・・・、無駄に疲れた・・・・・・」ウンザリ

風斬「け、けど何か、面白かったですよね!」

ガブリエル「tyrgwqfk同意hityjgmhn」

エイワス「君も垣根帝督も、割と楽しんでいたじゃないか」

一方通行「てめェの目は節穴か。 もォ二度とごめンだぞあンなの」

垣根「全くだ、接客業ってメンドくせえのな・・・・・・」

一方通行「見てみろよ、あのパーキングエリアの売店の店員。
     完全にアヘ顔になってンじゃねェか」

垣根「よっぽどここのメシが美味かったんだろうな。 まぁそこだけは認めざるをえねえが」

381 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/22(月) 23:18:44.19 ID:QfFMmioo
一方通行「おらオマエら、さっさと後片付けしやがれ。 出発すンぞ」

ガブリエル「ghtjhom了解jgejrogerh」カチャカチャ

風斬「後片付け終わったら私、少し寝てもいいですか?」

エイワス「ベッドを用意してある。 そこで仮眠をとるといい」

垣根「もう荷台っていうかホテルの一室だよな」

エイワス「一方通行、私が運転を代わろうか? 君も少し疲れたのではないかね?」

一方通行「問題無いが、誰か助手席に来てくれよ。 ヒマでしょォがねェ」

風斬「あ、じゃあ私が――――」

一方通行「オマエは寝るンだろ? 俺のことはいいから休ンでろよ」

風斬「は、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ショボン

ガブリエル「ihtohlb立候補feighih」シュバ

一方通行「運転中に抱きつかれてみろ。 事故起こして垣根が死ンじまう」

垣根「何で俺限定で死ぬんだよ。 どんな事故り方だ」

エイワス「では、私がナビも兼ねて座ろうか」

一方通行「すっげェイヤなンだが、まァここからはナビも必要だろォし、頼むわ」

ガブリエル「htujojf畜生gerhjeh」ガクッ

一方通行「よし、それじゃ行くぞ」ガチャッ

382 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:19:41.66 ID:4vdkCeEo
エイワスと作者ちょっと屋上な

383 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:21:30.56 ID:EAedyW2o
普通にビビるわwwww

384 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:23:04.50 ID:/r5.O6Eo
マジで「えっ」って声に出たwwww

409 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 15:05:33.47 ID:QTT9vwco
終わり詐欺に引っ掛かる→タブ消して朝まで泣き通す→気を取り直して新しい巡回スレでも探すか→あれ昨日のスレ異様にレス増えてね→おいィィィィィィィィ!?

410 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 18:43:33.91 ID:xMC54bAo
>>409
お前最っ高にこのスレ楽しんでるな

411 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 07:54:30.22 ID:Eh13gwwo
>>409
近年稀にみる阿呆がいるぞ―

413 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/24(水) 10:54:05.58 ID:UlYykUAo


――――――――――――――――


風斬「・・・・・・すー・・・・・・すー・・・・・・」Zzzz

垣根「・・・・・・こうして見ると、風斬って普通の女にしか見えねえよな」カキカキ

ガブリエル「teigjg同意rhwg」コクン

垣根「ま、この寝顔は天使の寝顔と言えるかもしれねえがな。
   おいミーシャ、記念に一枚撮っとけ」ニヤ

ガブリエル「ulegpi焼増tihijtnn配布fjgiehn」パシャ

垣根「お前今とんでもないこと言わなかったか?」

ガブリエル「―――――――――――」ブンブン

垣根「そうか? あー、布団ずれてる。 掛けなおしてやれよ」カキカキ

ガブリエル「iyotgpwgk御意gerighihg」パサッ

垣根「俺も一眠りしとこうかな・・・・・・」カキカキ

ガブリエル「tuiugrd垣根guehj如何gokoety作業fhwigh」

垣根「あん? ・・・・・・もしかして、"コレ"のこと聞いてんのか?」

ガブリエル「rtyoureh中止gwrgu推奨jgierghj身体hrgg危険jguwgj」

垣根「よくわかんねえけど、俺の事心配してくれてんの?」

ガブリエル「gojehho当然nfieghg」コクン

垣根「・・・・・・ハッ。 人に心配してもらえるのなんて、初めてかもなぁ。
   って、お前は人じゃねえか、ははっ」

414 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 10:55:22.52 ID:UlYykUAo
ガブリエル「rjowtj心配gjrog」

垣根「ありがとよ、だが心配はいらねえ。 俺を誰だと思ってやがるんだ?
   常識が通用しねえのは『未元物質(ダークマター)』だけじゃねえ、俺自身もなんだよ」

ガブリエル「gjerghjh失笑gjtytjh」

垣根「お前今絶対馬鹿にしただろ? なぁ?」

ガブリエル「urromb何故jgtijinm」

垣根「なんとなくお前の言ってることも分かってきたな。
   何でこんなことをするのか? だろ?」

ガブリエル「―――――――――――」コクン

垣根「ジェスチャーしてくれりゃちっとは分かるな、お前の言葉。
   ・・・・・・で、これか? そうだな、一方通行にも言ったが、念のためだよ」

ガブリエル「hiohrlbm意図hfegub不明ouafbntt」

垣根「お前や風斬、エイワスの異常性は理解した。 なら何が起きてもおかしくねえだろ。
   ステイルの時みてえに、どっかの魔術結社だか何だかがお前らを狙ってくるかもしれねえ」

ガブリエル「―――――――」

垣根「なら、俺や一方通行がお前らを守らなきゃな。 エイワスは問題無いだろうが・・・・・・、
   それでも用心に越したことはねえだろ? 昔の俺じゃ力不足なんだよ」

ガブリエル「――――――――――」

垣根「・・・・・・今思い出してもムカついてくるが、それでも俺は一方通行のクソ野郎と約束したんだ。
   俺もミーシャを、お前らを守るってな。 つか、それが今の俺の全てなんだよ」

ガブリエル「――――――」

415 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 10:57:16.74 ID:UlYykUAo
垣根「ガラじゃねえのは分かってるけどよ、やっぱ男が二言かましたら情けねえだろ。
   だから俺はお前らを守る。 ・・・・・・俺が死んでもな」

ガブリエル「―――――――――――」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あーあ、何言ってんだろな俺は。
   ついに頭がおかしくなっちまったかな。 くだらねえ」

ガブリエル「iyohgbhjb垣根gjiergh」

垣根「あぁ?」

ガブリエル「thogejhn感謝guhrhit」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ふん。 この俺がここまでしてやってんだ。
   天使様の見返り、期待してるぜ?」ニタリ

ガブリエル「jerjhnbac了解hgerhyeign」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (今の会話、誰にも言うんじゃねえぞエイワス)」

416 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 10:57:49.17 ID:UlYykUAo


――――――――――――――――


エイワス「了解した、ふふ」

一方通行「あァ?」

エイワス「独り言だ、気にしないでくれ」

一方通行「? で、このまま、真っ直ぐでいいンだな?」

エイワス「あぁ、問題ない」

一方通行「やれやれ・・・・・・。 あともォすぐで到着しそォだな」

エイワス「うむ。 ・・・・・・ところで一方通行」

一方通行「ンだよ」

エイワス「なぜ私を助手席へ?」

一方通行「はァ?」

417 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 10:59:26.30 ID:UlYykUAo
エイワス「ふふふ、寂しかったのかね?」

一方通行「ここで降ろしてやろォか? ちと乱暴になるがなァ」

エイワス「正直になりたまえよ、くくく」ツンツン

一方通行「頬を突付くンじゃねェ!! このっ・・・・・・」

エイワス「おっと、前を見なければ事故を起こしてしまうぞ?」

一方通行「クッソ・・・・・・、てめェ・・・・・・!!」

エイワス「今の私は、君の事を好き放題出来るというわけだ」

一方通行「というわけだ、じゃねェよ! なンのつもりだオマエ!」

エイワス「おやおや? 私にそんな態度をとってもいいのかね? ほらほら・・・・・・」ツツー

一方通行「ひゥッ・・・・・・! く、首筋をなぞるンじゃねェ・・・・・・」ゾクゾクッ

エイワス「ほぉら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、耳に至近距離で話しかけられる感覚はどうだ・・・・・・?」ヒソヒソ

一方通行「バッ・・・・・・やめ・・・・・・!!」ゾクッ

エイワス「ふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フー

一方通行「息を吹きかけンな!! そンでオマエ、当たってンだよその欝陶しい胸が!!
     つかなンで胸があンだよオマエに!?」

エイワス「当たっているのではない、『当ててんのよ』というやつだ」

一方通行「気持ち悪いこと言ってンじゃねェ!! 一体どォしたってンだ急に!」

418 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:00:36.75 ID:UlYykUAo
エイワス「うむ、ナビというのも案外暇なものでな」

一方通行「だったらおとなしくしてろよ」

エイワス「私を助手席に座らせたということは、君は私に気があるんじゃないかと思って」

一方通行「愉快な頭の構造してンなァオマエ。 オマエが勝手に座ってンだろォが」

エイワス「おや? 私はナビも兼ねて助手席に座ろうか? と提案しただけだが?」

一方通行「じゃァナビの為に座らせただけであって、俺がてめェに気があるなンて事にはならねェだろォが」

エイワス「それはどうかな? わざわざナビのためだけに私を隣に座らせる必要があったかね?」

一方通行「バグってンのかオマエは。 何が言いてェンだ」

エイワス「別にナビなど、これで済ませてしまえばいいのに」スッ

一方通行「カーナビ持ってたンかよ!! それ寄越せ!!」

エイワス「カーナビより私のほうがいいから、君は私をここへ誘ったのだろう?」ニヤニヤ

一方通行「カーナビあるって知ってたらてめェなンか乗せるかクソボケ!!
     さっさとそれ設置しろよ!」

エイワス「あ、残念だったな一方通行。 カーナビは壊れてしまった」バキャ

一方通行「今オマエが壊したンだろォが!! 意味わかンねェこいつ・・・・・・」

エイワス「ふふ、面白いなぁ君は」

一方通行「五分でいいから俺から目を逸らしてくンねェかな、さっきから見過ぎだっつゥの」

419 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:01:46.61 ID:UlYykUAo
エイワス「それは断る、見ていたいからな」

一方通行「寒気がするンだよ気色悪い」

エイワス「こうしていると、何だか君と私は恋人同士のようではないかね?」

一方通行「どっちかっつゥと安い車に取り憑いた悪霊が運転手を睨み殺そォとしてる
     シチュエーションにしか見えねェな」

エイワス「ふふ、相変わらず手厳しいな君は。 そういうところがいいんだが」

一方通行「なンなンですかァ? ったく・・・・・・」

エイワス「君の欲しい物についての話をしようか」

一方通行「急に話題変えンじゃねェよ。 ・・・・・・俺の欲しい物、だと?」

エイワス「君は家族を欲していただろう」

一方通行「またてめェの根拠のないくだらねェ話か?」

エイワス「隠さなくてもいい、私に隠し事は通用しないよ。
     それに家族を欲することは、何も恥じることではない」

一方通行「・・・・・・マジで喧嘩売ってンのかてめェ」

エイワス「いいや、確認しているだけだ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・くそっ、だったらなンだってンだ」

エイワス「君はその家族を手にしたわけだが、どう思っているのかなと」

一方通行「家族を? 俺が?」

420 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:02:41.50 ID:UlYykUAo
エイワス「黄泉川愛穂達はそうではないのかね?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォだろォな。 まァ、そうかもしれねェ」

エイワス「では、我々『天使同盟』はどうかね?」

一方通行「断じて家族じゃねェ、そこだけは譲らねェぞ」

エイワス「ただのバケモノ集団、だと」

一方通行「そォも言ってねェだろォが」

エイワス「では我々『天使同盟(アライアンス)』とは、何なのだろうな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「君たちと合流してから、たまにそんなことを考えるようになってきた」

一方通行「死期が近いンじゃねェの?」

エイワス「言っただろう? 私には死の概念は存在しないと」

一方通行「ちっ、そォだったな」

エイワス「そもそも私は、アレイスターに知識を与えたあとは、
     二度と人前に姿を現すつもりはなかったのだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「それがどうだ。 君が私の存在に気付き、『グループ』を行使して追いかけ、
     ついには私が自らの意思で姿を現すこととなった。 私が君に興味を見出してね」

一方通行「・・・・・・思い出したくもねェな」

421 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:04:49.17 ID:UlYykUAo
エイワス「そして戦争が終わり、私は君たち『天使同盟』に興味を持ち、
     今に至るというわけだ。 その間に様々な経験をさせてもらってな」

一方通行「だからどォした」

エイワス「もしかしたら、私が欲していた物も、君と同じような物なのかもしれないな」

一方通行「オマエが家族を欲しがるよォなクチか?」

エイワス「人は見かけによらんぞ?」

一方通行「人じゃねェだろオマエは」

エイワス「ふふふ、垣根帝督と同じことを言うんだな君も」

一方通行「・・・・・・だが、『天使同盟』はオマエにとって玩具でしかねェンだろ?」

エイワス「そうだと言ったら、どうするかね?」

一方通行「前に言った通りだ。 俺は何も変わらねェよ」

エイワス「ふふ、その方が君らしくて良い」

一方通行「けっ・・・・・・、急にワケわかンねェ話しやがって」

エイワス「ところで一方通行、家族は手に入れたわけだが・・・・・・
     恋人は欲したりしないのかね?」

一方通行「それも前に垣根に言った」

エイワス「君の恋人候補が、超至近距離にいるようだが?」

一方通行「見当たりませェン」

エイワス「君が良ければ、私が恋人に―――」

一方通行「守護霊の間違いだろ」

422 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:06:30.45 ID:UlYykUAo
一方通行「ていうか、彼女なンて生きてりゃその内勝手に出来てるモンだろ」

エイワス「君は今、全国のモテない男達を敵に回す発言をしたぞ」

一方通行「だってよくわかンねェもン、そォいうの」

エイワス「一通さんは本当に恋愛経験が無いのだなぁ」

一方通行「誰が一通さンだコラ、一休さンみてェになっちまってるじゃねェか」

エイワス「私を恋人にすれば、色々な特典がついてくるのに」

一方通行「聞くだけ聞いてやる」

エイワス「とりあえず、欲しい物は全て手に入る」

一方通行「ンじゃ俺に自由をくれ。 三分でいい」

エイワス「行きたいところも全部顔パスでいけるし、交通費もかからんぞ」

一方通行「別に金にゃ困ってねェし」

エイワス「私の事も自由に出来るぞ? 君の望むままに」

一方通行「殺してもいいンだったら考える」

エイワス「あとクーポンがついてくる」

一方通行「クーポン!!? なンだそりゃ、気になるじゃねェか」

エイワス「それは付き合ってからのお楽しみだな」

一方通行「卑怯だぞオマエ・・・・・・」

423 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:07:38.61 ID:UlYykUAo
エイワス「さぁ、どうする? 私と一緒に墓まで入る覚悟を決めるか、ここで死ぬか」

一方通行「なンでそンな究極の二択になってンだよ!? どっちもごめンだァ!!」

エイワス「わがままだな、君は」

一方通行「オマエにゃ言われたくねェよ。 ・・・・・・ていうかなァ、
     基本的にそォいうのは、相思相愛になったら成立するモンだろォが」

エイワス「私は君を愛してるぞ?」

一方通行「わー、そりゃ嬉しいなー(棒)」

エイワス「証明してみせようか? 主に行動で」ヌギッ

一方通行「やめろやめてくださいお願いします」

エイワス「ふふ、照れるなよ一方通行」

424 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:08:38.44 ID:UlYykUAo




一方通行「・・・・・・で、今の話、どこまでが冗談だ?」

エイワス「全部」

一方通行「時間返せよクソッたれ」

エイワス「ふふふ、私はそういう存在だと、君も熟知しているだろうに」

一方通行「やっぱ疲れるわオマエ・・・・・・はァ」

エイワス「あ、ついでに、さっきのニキロ前の別れ道を左に行くと到着だ」

一方通行「遅すぎるンだよクッソ野郎がァァァ!!!!」キキキキー




垣根「おわっ!!?」

ガブリエル「jflfrjh急速jgeighi転換jweighi」

風斬「ひゃわっ!!?」ガバッ

425 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:09:43.26 ID:UlYykUAo
――神奈川県・横須賀港


一方通行「あァー・・・・・・、やっと着いた」ゲンナリ

エイワス「お疲れだったな一方通行。 もう少し前へ走ってくれたまえ」

垣根「朝五時か・・・・・・、やっぱ港は早朝でも人多いな」

風斬「あ、天使さん見てください! 漁船ですよ漁船」

ガブリエル「jheojhero搭乗hfwhug希望dhfggb」

エイワス「慌てるなミーシャ、あんなのよりもっと凄い船を用意しているぞ」

ガブリエル「ktyhjkdbm期待dywfgwigjm」ワクワク

一方通行「で、そのもっと凄い船はどこにあンだよ」ブロロロロ

風斬「もしかして、あの大きなボートですか?」

エイワス「いや、あれではないな。 というかあれも漁船だよ風斬」

ガブリエル「gkroggojr発見fhiwefhihg」

エイワス「残念ミーシャ、あれはフナムシだ」

垣根「まさかイカダだなんてオチはねえだろうな」

エイワス「ふふ、それも考えたが、今回はそういうお茶目は無しにした」

一方通行「イカダはお茶目になってねェよ」

426 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:12:25.33 ID:UlYykUAo
エイワス「君たち、わざとボケをかましているのかね? さっきから見えてるだろう。
     ステルス迷彩はもうとっくに解除しているぞ」

一方通行「はァ? マジでどれだよ?」

風斬「それっぽいのが見当たりませんね・・・・・・」

ガブリエル「ihptfkbcs発見bjitjhirhj」

垣根「ありゃ昆布だろ。 何お前、腹減ってんの?」

エイワス「全く、君たちのほうがよっぽどお茶目だな。
     ほら、それだよそれ」

風斬「んー? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「kgrojhbm巨大jighen戦艦gkoorhj」

一方通行「あの宇宙戦艦ヤマトがどォしたって?」

エイワス「宇宙戦艦ではない、あれが私の用意した船だ。 クルーザーというべきかな」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか、タイタニック号とかあれくらいの大きさでしたよね?」

ガブリエル「ihorjkotfnjm圧巻jgrtjhitkn」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うっそだろオイ。 マジでこれなの?」

エイワス「ふふふ、いいリアクションをしてくれるな」

427 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:13:37.33 ID:UlYykUAo
一方通行「バカだコイツ、マジでバカ過ぎる」

風斬「うわぁ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、すっごい」ポカーン

ガブリエル「gkroherb颯爽jferghj搭乗hfweigh」

エイワス「まぁまぁ、そう焦るなよミーシャ。 ちょっと待っていてくれ」ガチャ

垣根「でけぇ・・・・・・、これアレだろ? 石油王とかが持ってるようなやつだよな?」

風斬「本当にこんなの用意してくるなんて・・・・・・、感動です!!」キラキラ

一方通行「オマエ目が輝きすぎだ、若干ヒューズ化してンぞ」

ガブリエル「gohjtbhnm豪華jgregn絢爛oyoptof」

垣根「こんなのどうやって買ったんだ? ・・・・・・って、こいつにその質問は無意味だな」



エイワス「一方通行、こっちに車を乗せたまえ」

風斬「エイワスさんが呼んでますよ」

一方通行「駐車場あンのかよこのクルーザー・・・・・・」ブロロロロ

垣根「俺マジでイカダも覚悟してたからな。 こりゃ本当にサプライズだわ」

エイワス「ここだ、ぶつけないようにな」

一方通行「とンでもねェなこりゃ・・・・・・、車五、六台は停められるぞ」ガタッ ガタン

エイワス「では皆の衆、降りたまえ。 我々の船を紹介しよう」

428 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:14:56.99 ID:UlYykUAo
――メガヨット『アライアンス』号・ラウンジ


エイワス「どうかね? 素晴らしい内装だろう?」

一方通行「こンな広くてもしょォがねェだろ・・・・・・、こっち五人だぞ」

風斬「わー! 素敵です! 足元のマットもこんなフカフカで・・・・・・」フカッ

ガブリエル「ghklergefhehg最高dyeutyub」キョロキョロ

垣根「呆れて物も言えねえな。 見ろよこれ、『船内マップ』だってよ。
   なんで船の中に案内表が必要なんだよ」

エイワス「迷ってしまっては面倒だろう」

一方通行「普通船の中で迷うことなンかねェよ」

風斬「この船、どれくらいの大きさなんですか?」

エイワス「百七十メートルオーバーのメガヨットサイズだ。
     まぁ、さすがにタイタニック号には及ばなかったな」

一方通行「及ぶ必要がねェよ。 無駄すぎるだろこの大きさは・・・・・・」

垣根「これ、買ったんだろ? どこに売ってたんだこんなの」

エイワス「ドイツで購入した物を私が少し手を加え、横須賀港まで運んできたんだ」

垣根「乗ってこいよ、何でわざわざ運んでくるんだ」

風斬「あの・・・・・・聞くのが怖いんですけど、これいくらしたんですか?」

エイワス「日本円にして三百億円くらいかな、少し値切ったからね」

風斬「」

429 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:16:36.63 ID:UlYykUAo
一方通行「その三百億円って金はどっから沸いて出た金だ?」

エイワス「学園都市統括理事長様の預金からちょっと失礼させてもらった」

垣根「アレイスターかよ、なら問題ねえな」

風斬「で、でもこんなに大きい船だと、維持費とか凄いんじゃ・・・・・・?」

エイワス「なに、用が済んだら沈めてしまえばいいのさ」

一方通行「ヤベ、こいつちょっとカッコイイって思っちまった」

ガブリエル「hkrpjyfd此処jkgerohjh許可heirohgenb」

エイワス「ん? あぁ、レストランか。 食事なら少し待ちたまえ。
     先に出港しよう」

垣根「誰が運転すんだよこんなの」

エイワス「私が自動運転に"設定"してある。 だからのんびりと船旅を楽しみたまえ」

一方通行「氷山とかに当たって沈没するフラグ、立ってたりしねェだろォな」

エイワス「そこで垣根帝督の『未元物質』の出番だ」

垣根「何?」

エイワス「君の『未元物質』でこの船をコーティングして欲しい。
     何がぶつかっても平気な物質でお願いしたい」

垣根「ちっ、めんどくせえな・・・・・・。 わかったよ」

エイワス「これで氷山だろうが隕石だろうが、何に衝突しても沈むことはないだろう」

一方通行「海賊王でも目指すのか俺らは」

垣根「このまま『偉大なる航路(グランドライン)』に行っても不思議じゃねえな」

430 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:18:03.04 ID:UlYykUAo
風斬「見てください天使さん、この船、映画館とか図書館とか、庭園までありますよ!」

ガブリエル「rhotmtg歓喜jgtijht」

一方通行「まさかこの無駄過ぎる装飾費用で三百億とかいう金が掛かってンじゃねェだろォな」

エイワス「お恥ずかしい限りだよ、ついつい内装に凝ってしまった/// てへっ☆」テレテレ

一方通行「ごめン、可愛くねェ」

垣根「プールまであんのか、至れり尽くせりだな」

一方通行「各自の専用部屋とかもあンだろ?」

エイワス「指定はしてないがね、好きな部屋を選ぶといい」

風斬「何部屋くらいあるんですか?」

エイワス「すまない、数えるのが面倒だ」

ガブリエル「htohjeihe貴方gjrohjr相部屋lgprjik」

一方通行「数えるのが面倒なくらい部屋があンだから、好きにしろよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、よし。 おい、コーティング終わったぞ」

エイワス「ありがとう、垣根帝督。 それでは船長・・・・・・、号令を」

一方通行「誰が船長だ誰が」

垣根「ログは溜まったか?」

一方通行「ワ○ピースの読み過ぎだてめェは」

431 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/24(水) 11:19:06.63 ID:UlYykUAo
風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「――――――――――」

一方通行「・・・・・・ったくよォ。 そンじゃ、出港ー」

垣根「んだよそりゃ、雰囲気出ねえなぁおい」

エイワス「『野郎どもー』くらいのノリで言ってほしいものだがな」

一方通行「く・・・・・・。 野郎どもォ!! 出港だァー!!!」

エイワス「うわぁ、本当に言っちゃったよこの人・・・・・・」

一方通行「ブチ殺すぞゴラァッ!!!」







一方通行らを乗せた超大型クルーザー『アライアンス』号は横須賀港より出港した。
視界良好、速度良し、『未元物質』による安全面の問題も解消。
快適な船旅は、すでに約束されているようなものだ。

目指すは少し前の悪夢、第三次世界大戦が行われた地、ロシア連邦。
ロシア成教の内部組織『殲滅白書(Annihilatus)』への接触。

そこに所属する修道女、サーシャ=クロイツェフに会うために、『天使同盟』の面々はロシアへ向かう。


エイワス(ふふ・・・・・・さてさて、もう少し私のわがままに付き合ってもらおうか、『天使同盟』)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彼らは無事、航海をすることが出来るだろうか。

432 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/11/24(水) 11:23:34.36 ID:c2afw4o0
エイワスまじイケメン

440 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 12:22:37.25 ID:ezEwAcDO
この5人可愛すぎだろ・・・
単位が人でいいかは知らないが

462 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 20:50:04.41 ID:vA4TTzko
――『アライアンス』号・屋内プール


風斬「すごーい! こんな大きなプールまであるんですか!」

ガブリエル「kthrofgnm着水kgeorguiej」バッシャーン

一方通行「うわっ、急に飛び込むンじゃねェよオマエ」

垣根「お、こいつはいいや。 ガーデンチェアまであるじゃねえか、雰囲気出てるな」ギシッ

エイワス「皆、水着を用意してある。それに着替えて楽しむといい」

風斬「え、水着・・・・・・ですか?」

ガブリエル「ihyrjifo私jgothj必要fhwg無jgiohion」

エイワス「そうだな、君は自然体のままが一番美しい」

一方通行「俺ァ泳ぐって気分でもねェから別にいい」

垣根「俺も泳がねえけど水着があんなら着るぜ、こういうのは雰囲気が大事だ」

463 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 20:51:26.80 ID:vA4TTzko

一方通行「変なところにこだわるなァオマエ」

風斬「で、でもサイズとか合ってるかどうか・・・・・・。 私、水着は着たことないですし」

エイワス「水着の着用手順は私に任せたまえ。 それにサイズは問題ないよ。
     視ただけで人間の肉体のサイズを測ることくらい、私にとっては造作もない」

風斬「な、何勝手なことしてるんですかっ!///」カァァ

垣根「お、マジで? じゃあここは一つ、風斬のスリーサイズでも教えてもらおうかな」ハハハ

エイワス「うむ、上から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エイワスさん?」ニコリ・・・・・・

エイワス「じょ、冗談だ・・・・・・」

一方通行(あのエイワスが怯むほどの殺気・・・・・・)ゴクリ

464 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 20:52:50.10 ID:vA4TTzko
エイワス「では、我々は着替えてくる。 ふふ、楽しみにするがいい」

一方通行「オマエも着替えンのかよ?」

エイワス「ん? もちろんだが」

垣根「誰が得するんだよお前の水着姿なんて・・・・・・」

一方通行「まったくだ」

エイワス「そんなこと言っていいのかね? 君たちの目も心も奪ってみせよう、くくく」

風斬「そ、それじゃあちょっと行ってきますね///」



――――――――――――



ガブリエル「♪」バッシャバッシャ

一方通行「楽しそォにハシャいでンなァ」

垣根「水を司る天使なんだろ? 故郷にでも帰った気分になってんじゃねえの?」

一方通行「故郷ねェ・・・・・・」

465 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 20:55:34.84 ID:vA4TTzko

ガブリエル「ghkhjbmd水鉄砲vdkwqtujg」ブシュー

垣根「!? ぐあっ!!?」バシャ

一方通行「こンのクソ天使・・・・・・寸前で反射が間に合ったぜ」

垣根「反射しきれてねえぞ」

一方通行「あ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ビシャビシャ

垣根「はっはは! おもらしみたいなってんぞ? 一方通行ちゃん」ゲラゲラ

一方通行「クッソ野郎がァ・・・・・・」

垣根「ん? そこに置いてあんの、俺らの水着じゃね? 着替えるしかねえな」

一方通行「ちィ・・・・・・」

466 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 20:56:36.25 ID:vA4TTzko
――『アライアンス』号・脱衣所(女性)


エイワス「どうかね? この水着のバリエーション」

風斬「こ、こんなに沢山の種類・・・・・・、どこで揃えてきたんですか」アゼン

エイワス「半分は世界各地で購入してきたが、もう半分は私が自作した」

風斬「あなたが作ったものはなんとなく着たくないんですけど・・・・・・」

エイワス「遠慮するな。 さぁ、好きなものを選びたまえ」

風斬「うーん・・・・・・これだけあると迷いますね」

エイワス「まぁ、こういうセクシー物の水着辺りが妥当ではないかね?」

風斬「な・・・・・・!!/// これタダのヒモじゃないですか!!」

エイワス「これなら一方通行を一発で悩殺出来ると思うのだが」

風斬「べ、別に彼を悩殺しようだなんて私・・・・・・///」

エイワス「じゃあ私が悩殺しようかな」

風斬「え・・・・・・、それどういう・・・・・・」

エイワス「んん? そのままの意味だが? 君が何もしないというのなら、
     私が行動を起こさせてもらう、というだけの事だよ」

風斬「むむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プクー

エイワス「どうかしたのかね? そんなに頬を膨らませて」ツンツン

風斬「つつかないでください! よーし、気合を入れて水着選びをします!」フンスッ

エイワス「可愛いなぁ君は、ふふふふ」

467 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 20:57:59.95 ID:vA4TTzko


――――――――――――


垣根「それにしても、痩せてんなぁお前」

一方通行「見てンじゃねェよクソボケ」ササッ

ガブリエル「yjpknflm魅力的svdvhebv」

垣根「こんなモヤシに負けたのかよ俺は。 情けねえ」

一方通行「こンなモヤシ以下ってことだよてめェは。 自覚しやがれ」

ガブリエル「yopjnkdlfn御飯cnjfgrbgbbb」

一方通行「あン? メシがどォとか言ってンのか? もォちょい待てよ」

垣根「あいつら、どんな水着で来んのかなぁ」

一方通行「なンだオマエ、楽しみなのか?」

468 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 20:59:20.69 ID:vA4TTzko

垣根「そりゃお前、風斬の水着姿だぜ? 見てみてえじゃんか」

一方通行「そォかねェ・・・・・・」

垣根「けっ、お前はアレだもんな、水着どころか下着姿を見てるもんな。
   水着じゃ物足りませんってか、ラッキースケベが」

一方通行「ありゃ不可抗力だっつってンだろォが。 しかもあれは風斬が悪い」

垣根「ラッキースケベ野郎の典型的言い訳だな。 羨ま・・・・・・けしからん」

一方通行「つゥか今何月だと思ってンだよ。 水着とかおかしいだろォが」

垣根「でもここ暖かいじゃん。 プールも温水みてえだし」

ガブリエル「yotjkmhd快適gdssyvbb」スイー

一方通行「たしかに暖かい、ていうか少し暑いくらいなンだが、暖房でもつけてンのか?」

470 名前:エイワス「おや、時空に歪みが発生したようだな」 ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:00:37.81 ID:vA4TTzko

三十分後。
――――――――――――


風斬「あ、あのー・・・・・・お待たせしました・・・・・・」ボソッ

一方通行「遅ェよ、着替えンのにどンだけ時間掛けてン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「jiptkgmvgf挿絵khohjiyk希望jvihjbith」


風斬「すみません・・・・・・、ちょっと色々あって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」モジモジ


垣根「おいおいおい。 おいおいおいおいおいおいおいおいおい」

一方通行「おいおいうるせェンだよ。 落ち着けサルが」

垣根「ひゅー♪ いいねえいいねえ! すっげえ似合ってんじゃん風斬」

一方通行「・・・・・・オマエ、見かけによらず大胆なモン選ぶンだなァ」

風斬「あ、あんまり見ないでください・・・・・・///」カァァ

垣根「それなんだっけ? 三角ビキニってやつ? こぼれんばかりのバストだなぁオイ」

一方通行「オヤジみてェな発言だな」

垣根「オマケにポニーテールかよ、こりゃ眼福ってレベルじゃねえぞ」

ガブリエル「otyjpkynm過激bnknirynji」

風斬「に、似合ってますか・・・・・・?」

一方通行「ま、悪くねェンじゃねェの。 布面積が少なすぎる気もするがなァ」

垣根「そこがいいんじゃん。 バカだなお前」

471 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:03:02.25 ID:vA4TTzko
風斬「よ、よかった・・・・・・」ボソッ

一方通行「何か言ったか?」

風斬「い、いえ。 さて、私も泳いじゃおうかなっ♪」ユサユサ

垣根「(おい見ろ、歩くだけで胸が揺れてやがる)」

一方通行「(どこ見てナニ言ってやがるンですかァ? ムッツリ野郎が)」

垣根「(ありゃお前、誘ってやがるぞ。 完璧に)」

一方通行「(何を誘ってンだっつゥの)」

垣根「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前なぁ)」

一方通行「(ンだよ、その目は)」

風斬「わー♪ 水が温かくて泳ぎやすい」スイスイ

垣根「(こいつはいいや、プールにボールがニ個も浮いてやがる)」

一方通行「(ぶふっww 何言ってやがンだこのクソボケ)」

垣根「(お前今ちょっとウケてたじゃねえか)」


一方通行「おい風斬、エイワスはどォした?」

風斬「あ、多分まだ着替えてると思うんですけど・・・・・・」

垣根「あいつは着替える必要無えだろ、どう考えても・・・・・・」

ガブリエル「upkkmghf攻撃nmyijhfjth」バシャシャ

風斬「きゃー! もうっ、反撃です!」バシャバシャ

472 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:05:07.27 ID:vA4TTzko


エイワス「いやーすまない、思ったより手こずってしまったよ」


風斬「あ、エイワスさん、ここのプールって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・え」

一方通行「」

垣根「」

ガブリエル「lhm,myj最早jlkpjkm全裸opytjkynml」

エイワス「おや、どうしたのかね男性諸君。 私の美貌に目を奪われてしまったのかな?」

風斬「な、なんですかその水着は・・・・・・? い、いや、もう水着じゃなくなってます!!」アワアワ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ、着る意味あんのか?」

一方通行「スリングショット・・・・・・だったか。 アイツが着ると変態にしか見えねェンだが」

エイワス「ふふふ、どうかね。 我が肢体、目が眩む美しさだろう?」

一方通行「あァ、もう眩しすぎて見てられねェわ。 つか見たくねェ」

風斬「うぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「モロに胸がはみ出てんだけど。 つかこいつあんなデケェ胸なんてあったっけ」

一方通行「その気になりゃ女にでも男にでもなれるよォなヤツだぞ。 その疑問は無意味だ」

エイワス「全く、素直じゃないな君は。 ま、そこが可愛いんだが」クスクス

一方通行「うっぜェンだよクソ痴女が・・・・・・」

エイワス「さて、食事にしようか。 待たせたねミーシャ」

ガブリエル「oyhhojnb待望kbr;hrojhnk」

473 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:07:12.83 ID:vA4TTzko
垣根「ここで食うのかよ?」

エイワス「見たまえ、あれを持ってきた」

風斬「あれは・・・・・・、バーベキューセット?」

ガブリエル「kbnytjh肉jgeighjj肉oghkonm」ワーイ

エイワス「こういう豪華クルーザーでは割と定番だろう? 楽しもうじゃないか」

一方通行「つゥかよ、なンかここ暑くねェか? 屋内プールっつってもこれじゃ真夏並だぞ」

エイワス「おや、気付いてないのかね? 上をご覧」

一方通行「?」

風斬「?」

垣根「?」

ガブリエル「oytjitnmgr太陽bmldhtrhj」

エイワス「その通り、太陽を設置してみた。 雰囲気が出ているだろう?」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」

風斬「た、確かにありますね、太陽が・・・・・・。 ビー玉くらいの大きさですけど」

一方通行「あれ、まさか本物の太陽か?」

エイワス「擬似太陽だが、本物のそれと近い構造で出来ている」

垣根「核融合まで出来るのかよお前・・・・・・」

エイワス「君の『未元物質』のおかげで、船内に太陽を設けることが出来ているのだよ。
     だがあまりアレに近付くなよ、焼け死んでしまうからね」

一方通行「もォツッコむ気力も起きねェよ」

474 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:08:56.01 ID:vA4TTzko
垣根「ま、そんなことよりメシにしようぜ。 バーベキューとか初めてだ」

エイワス「肉、野菜ともに最高級の食材を沢山用意している。
     好きなだけ味わってくれたまえ」

一方通行「これもォスイッチ入れりゃ焼けンのか?」

エイワス「あぁ、すぐに網が熱くなるから気をつけてくれ。 食材の下拵えも済んでいる」

風斬「すごーい・・・・・・、本当に串に刺してるんだぁ・・・・・・」ジー

ガブリエル「jkm,fgnrtjh最高bngbtyihi」ジュルリソ

一方通行「ヨダレ出てるぞヨダレ」

垣根「やっべえ、超いい匂いすんだけど」ジュルリ

エイワス「私はちょっとそこのチェアでくつろがせてもらうよ」

一方通行「肉焼けても持っていかねェぞ」

エイワス「自分で取りに行くさ。 それと各自、日焼けには気をつけたまえ」

風斬「私や天使さんは日焼けとかしないと思うんで、大丈夫です」

垣根「俺は一応日焼け対策用の『未元物質』を体に纏っとくかな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日焼け回避なンかにバッテリーは使ってらンねェな」

垣根「お前の白い肌なんか一瞬でコンガリいっちまうぞ? 『未元物質』貸そうか?」

一方通行「いらねェよ。 パラソルの下にいればいいだろ」

エイワス「一方通行、私の体に日焼け止めクリームを塗ってくれ」

一方通行「オマエも日焼けなンかしねェだろォが!」

風斬(そ、その手があったか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

475 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:11:05.07 ID:vA4TTzko


      ジュー   ジュー


ガブリエル「khorjormj食頃lmu@,lyfwfn」

垣根「もうちょい待てよ、こういうのはしっかり焼かねえと腹壊すぞ」クルッ クルッ

風斬「ていとくんはウェルダン派なんですか?」

垣根「いんや別に。 ていうかお前今すげえナチュラルにていとくんって呼びやがったな」

一方通行「ていとくゥン、焼けたら教えてくれよォ」

垣根「モヤシ炒めにしてやろうかクソッたれ。 何で俺が全部焼いてんだ。
   俺は『天使同盟(アライアンス)』の雑用係かっつーの」ジュー ジュー

風斬「でも、そうやって手際よくバーベキューしてる男の人って、何だかカッコイイですよ」

垣根「あ、マジで? そう言われちゃ頑張るしかねえなぁ」クルッ

一方通行(アホで良かった)

エイワス「一方通行、早くクリームを塗ってくれ」

一方通行「だァから、オマエはンなモン塗る必要無ェだろォが」

エイワス「万が一日焼けしてしまったらどうする。 それともあれか?
     一方通行は褐色の女の子が好みなのかね?」

一方通行「オマエはただ俺にクリーム塗らせてェだけだろ」

エイワス「別に『ちょっと! どこ触ってんのよ!』とか言ったりしないから」

一方通行「あァーうるせェなクソ。 塗ればいいンだろ塗れば」

風斬「・・・・・・むむ」ジー

476 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:12:37.51 ID:vA4TTzko
エイワス「背中からお願いしようかな」クル

一方通行「背中"から"ってなンだよ。 背中以外はオマエで塗れるだろォが」

エイワス「いや無理。 やり方がわからない」

一方通行「頭の三角柱吹き飛ばすぞ?」

エイワス「んもぅ、あーくんのいけずぅ☆」プンスカ

一方通行「ドラコフォームになってもキモいモンはキモいンだよ」

エイワス「クリームはここにある」スッ

一方通行「ッッ!!? ンな・・・・・・どっから出してンだこの変態がァ!!」

エイワス「ん? どこから、とは? 私がこの日焼け止めクリームをどこから出したと言うんだ?」

一方通行「いやだから・・・・・・」

477 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:14:32.33 ID:vA4TTzko
エイワス「私は今、どこからクリームを出したのだろうか? 君の口から言ってほしいな」

一方通行「・・・・・・虚空から」

エイワス「嘘はいけないな一方通行。 第一、私はスリングショットという水着を着ている。
     一体こんな水着のどこに、クリームの容器を隠すスペースがあるのだろうね?」ニヤニヤ

一方通行「し、知るかクソボケ・・・・・・」

エイワス「んー? どこからクリームを出したか確認してみるかね? その肉眼で」

一方通行「や、やめろォ! 俺はそンなくだらねェ誘惑になンざ屈しねェぞ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジトー

垣根「野菜もしっかり食えよー、ミーシャ」ジュー

ガブリエル「nmvldgjr御意cbywfgehn」ガツガツガツ

垣根「あん? どうしたんだよ風斬、日焼け止めなんか持って」

風斬「あ、いえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

478 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:16:05.31 ID:vA4TTzko
エイワス「どうしたというんだ? いつもの強気な君はどこへ行ってしまったのかな」

一方通行「あァもォ黙れ黙れ!! このセクハラ野郎が!!
     よく考えりゃオマエは男にもなれるはずだから問題は無ェンだ」

エイワス「今は"女"だぞ? 一方通行」

一方通行「うっせェ!! じっとしてろ、さっさと済ませてやる」

エイワス「優しくしてくれたまえよ」

一方通行「妙な言い方すンじゃねェよ!」ペタペタ

エイワス「ん・・・・・・、あっ」ピクッ

一方通行「変な声を出すンじゃねェェェェェェ!!!!!」ギャー

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スタスタ

一方通行「はァー・・・・・・。 あ? どォした風斬、メシ食えよメシ」ヌリヌリ

風斬「いやその・・・・・・、私もクリーム塗っとこうかなって思って・・・・・・」

479 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:17:53.73 ID:vA4TTzko
一方通行「何言ってンだ? オマエは日焼けしねェから塗る必要ないって自分で―――」

風斬「よく考えたら、さっきエイワスさんも言ってたとおり、
   万が一ってこともあるかもしれないじゃないですか!」アセアセ

一方通行「万が一にも億が一にもねェだろ・・・・・・。 まァ別にいいけどよ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ク、クリームはここにあります」ヒョイ

一方通行「? あ、そォ・・・・・・。 つか何で胸の谷間から出てくンだよそンなのが」

風斬「え、あ、いや・・・・・・入れるところが無いので///」

一方通行「ふゥン・・・・・・」ペタペタ

エイワス「くくく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・君は本当に可愛いなぁ」

風斬「な、何がですかっ!」

一方通行「?」

480 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:20:16.45 ID:vA4TTzko
風斬「せ、背中は手が届きませんね・・・・・・」チラッ チラッ

一方通行「そォだな。 おーい、垣―――」

風斬「か、垣根さんはお肉焼いてるから手が離せませんっ!」

一方通行「は、はい、そォでした・・・・・・」ビクッ

エイワス「ミーシャ=クロイツェフなら手が空いてるぞ?」ニヤ

風斬「天使さんはその・・・・・・、食べるのに夢中で。 邪魔しちゃ悪いですし」

一方通行「ったく、しゃァねェな、俺が塗ってやっからちょっと待ってろ」ペタペタ

風斬「は、はい! ありがとうございます///」パァァ

エイワス「素直に塗って欲しいと言えばいいだろうに」ニヤニヤ

風斬「むむむむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行(なンだよこの重圧は・・・・・・。 これが人ならざる者の出せる威圧感か)ゴクリ

ガブリエル「mnntohj私nkgbnrt塗布fngjhn」タタタッ

一方通行「まさかてめェまで塗って欲しいってンじゃねェだろォな!?
     天使が日焼けとかすンのかよ!?」

ガブリエル「vfdbvohj勿論mcfkfwehg」コクン

一方通行「うそくせー、絶対ウソだろォ・・・・・・」

エイワス「おやおや、今の一方通行の状況はまさにハーレムと言える状態ではないかね?」

一方通行「全員人外だがなァ」ヌリヌリ





垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さーて、これもそろそろ焼けたかなっと・・・・・・」ジュー

481 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:22:55.18 ID:vA4TTzko


――――――――――――――――――


エイワス「うむ、もう十分だ一方通行。 感謝するよ」ムクッ

一方通行「最悪だクソッたれ・・・・・・、ケツくれェ自分で塗りやがれってンだ・・・・・・」ガクッ

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」

エイワス「さて、次は胸のほうを―――」

一方通行「さっさと俺の前から消えろォ!!」

エイワス「テレ屋さんだなぁ一方通行は。 まぁ仕方ないか」クスクス

一方通行「チッ・・・・・・、掴めねェヤツだ・・・・・・」

風斬「あ、あの・・・・・・」

一方通行「ン、あァ。 ほら、うつ伏せになれよ」

風斬「は、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴソゴソッ

一方通行「水着のヒモが邪魔だ、取るぞ?」

482 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:24:18.69 ID:vA4TTzko

風斬「えっ」

一方通行「やりにくいンだよ、これがあると」シュルッ

風斬「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」

一方通行「おっそろしいくらい綺麗だなァ、オマエの背中」ヌリヌリ

風斬「ありがとう、ございます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

一方通行「女ってのは全員こォなのかねェ、こンなじっくり見ることねェからわかンねェな」ペタペタ

風斬「そ、そうですよね・・・・・・///」

ガブリエル「mbhhjergk私ghiojh早急nveuirhut」

一方通行「やっぱオマエは塗る必要無いって、間違いなく」

ガブリエル「mgoeghj拒否nverhg不可fnugh」

485 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:27:22.81 ID:vA4TTzko
エイワス「うむ、美味しいな」モグモグ

垣根「けっ、楽しそうなことしてるじゃねえかお前ら」

エイワス「羨ましいのかね? なら私の身体に塗るか?」

垣根「いや、それは遠慮しとくわ・・・・・・」モグモグ

エイワス「超能力者(レベル5)というのは照れ屋になる傾向があるのかな。 興味深い」

垣根「ところでこの船、今どの辺にいるんだ?」

エイワス「うん? そうだな、太平洋をこう、ぐるーっと迂回して行かねばならんから、その辺かな」

垣根「適当すぎねえかオイ?」

エイワス「船旅というのはな、それくらいアバウトなくらいがちょうどいいのだよ」

垣根「いやダメだろ、まぁ俺らなら遭難したって問題ねえだろうけど」

エイワス「その時はその時だ、今を楽しめよ、垣根帝督」

垣根「・・・・・・ま、それもそうだな」ジュー ジュー

エイワス「アルコールはいかがかね? 良質な物を揃えているのだが」

垣根「あー、どうしようかな。 何があんの?」

エイワス「何でもございますよ、垣根様」

垣根「んじゃビールを一杯貰おうか」

エイワス「ふむ、ならばこれなどどうだろうか?」スルッ

垣根「どこから出してんだよお前は!!」

エイワス「似たようなリアクションをするなぁ、第一位と第二位は」クスクス

486 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:28:52.77 ID:vA4TTzko
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ヌリヌリ

風斬「あの・・・・・・、何だかすみません」

一方通行「何がだよ?」

風斬「あ、いや・・・・・・こんなことさせてしまって・・・・・・」

一方通行「本当にイヤならとっくに止めてるっつゥの」ペタペタ

風斬「そ、そうですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」

一方通行「にしてもコレ意味あンのかよ・・・・・・。 日焼けなンてしねェくせによ」

風斬「けっこう気持ちいいですよ、マッサージ的な意味で」

一方通行「マッサージ? ・・・・・・ならこンなのはどォだ?」カチッ

風斬「え? ・・・・・・ひゃっ!?」ビクッ

一方通行「俺のベクトル変換能力を応用した指圧マッサージだ。 どォだ?」グッ グッ

487 名前:一方通行さん、どう考えてもセクハラですよそれ ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:30:19.30 ID:vA4TTzko
風斬「ひゃふ、き、気持ちいいです・・・・・・んっ」ピクッ

一方通行「変な声出すなよ、リアクションが似てンなァ『ドラゴン』コンビは。
     まァあのクソ野郎はわざとやってやがったが」グイッ グイッ

風斬「ご、ごめんなさいぃ・・・・・・///」ピクン

一方通行「・・・・・・おし、こンなモンだろ」

風斬「あ、ありがとうございました・・・・・・」ムクッ

一方通行「あ、オイ。 そのまま起き上がったら・・・・・・」



風斬「えっ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」テッテテーン



一方通行「水着のヒモ外したの忘れてンじゃねェよ、丸見えになってンぞ」

488 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:31:43.39 ID:vA4TTzko
ガブリエル「bmthjrh双丘bmkhjrthi」ジー

風斬「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////」

一方通行「どォした? 早く水着つけとけよ、じゃねェと垣根辺りが――――」



風斬「きゃあああっ!!」ドンッ



一方通行「ッ!?」カチッ バッシャーン

垣根「見てたぜ~、一方通行。 エイワス先生~、一方通行クンが風斬さんにセクハラしてますー」ゲラゲラ

エイワス「風斬氷華、手強いな・・・・・・その手で来たか」

風斬「あ、わわ、ご、ごめんなさいっ!!」パチン

垣根「ちっ、水着つけんの早えよ。 もう少しで見えてたのによぉ、なんつって・・・・・・」

風斬「あ、あなたの発言もセクハラじゃないですかぁ!!」バチチチッ

垣根「ぎゃああああああああああああ!!!!?」シビビビビビ

489 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:32:55.24 ID:vA4TTzko
エイワス「ヒューズ化しての攻撃・・・・・・、シャレにならんよ風斬氷華」

風斬「はっ! や、やっちゃいました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ショボン

一方通行「っぷは」ザバッ

ガブリエル「pdidfgwgj大丈夫nwadfy3rfg」

一方通行「俺、『反射』効かせてたはずなンだが・・・・・・、とンでもねェな」

風斬「ご、ごめんなさい本当に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

一方通行「ンなしょげンなよ、気にしてねェって」

風斬「そ、そこは気にしてください・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボソッ

一方通行「あァ?」

490 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/25(木) 21:34:09.16 ID:vA4TTzko
垣根「」プカー

風斬「か、垣根さんも助けないと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「あれは自業自得だ。 放っておきたまえ」

一方通行「垣根ェ・・・・・・」

ガブリエル「yotirhjdfb次cnuegf私nvigerugh」

一方通行「めンどくせェなァ・・・・・・ったく。 おら、寝っ転がれよ」

ガブリエル「vmvrwgjr了解cniwgheug」ゴロン

一方通行「なンで仰向け!? 前面を塗れってかァ!?」

ガブリエル「bvfprwtieWELCOMvmhjthn」

一方通行「すっげェイヤだ、前面くれェ自分で塗れよアホ」

エイワス「何の躊躇もなく前面を塗らせようとするとは・・・・・・、強敵が多いなここは」

風斬「ば、馬鹿なこと言わないでください!」

一方通行「うおっ、なンだこの質感・・・・・・。 シルク? いや、もっと上質な触り心地・・・・・・」ヌリヌリ

ガブリエル「pwqorwfg快感ncvgrugh」モジモジ

一方通行「モジモジすンな気持ち悪ィ」ペタペタ

エイワス「なぁ、『鈍感通行(スロースターター)』」

一方通行「今なンつったオマエ」

エイワス「君も食事をとったらどうかね? 美味いぞ」

一方通行「こいつの終わったら食う」

ガブリエル「otjdfwbgr此処bdfggf塗布ndefdwyev」

515 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 21:58:38.19 ID:OfWYDlE0
挿絵支援。イメージと違うだろうがすまんこ



517 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 22:02:16.31 ID:dj2LzdUo
>>515
うめぇwwww

518 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 22:02:36.86 ID:KJOPlbk0
>>515
画面の前でガブリエルと同じ様に親指立てた
GJ

519 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 22:06:17.32 ID:I9N4hOso
一瞬むぎのんに見えて消去法でエイワスと分かった

521 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:10:27.06 ID:jyTR8iYo


――――――――――――――――――


垣根「・・・・・・はぁ」ザバッ

一方通行「ちっ、生きてやがったか」モグモグ

風斬「垣根さん、本当にごめんなさい」

垣根「あぁーいいって。 風斬がそういうキャラなの忘れてた俺にも非がある」

エイワス「うーん、このワインはイマイチだな・・・・・・。 結構な値段だったのだが」

一方通行「オマエ、アレイスターの金で好き放題やってンな・・・・・・別にいいけど」


prrrrrrrrrr  prrrrrrrrrrrrr


エイワス「おっと、着信だ。 少し失礼するよ」ピッ

一方通行「誰がオマエに電話なンてかけるンだよ」

エイワス「もしもし?」



アレイスター『エイワス。 君、学園都市の予算から三百億ほどの金を無断―――』ピッ




523 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:11:53.25 ID:jyTR8iYo

風斬「? どうしたんですか?」

エイワス「何のことはない、間違い電話だったよ。 やはりこの電波のキャッチ方法は問題があるな」

垣根「おいミーシャ。 俺が焼いてたオール肉串垣根エディション、どこやった?」

ガブリエル「~~~♪」

垣根「この野郎、勝手に食いやがったな!」ムキー

一方通行「オイ、ところでロシアまではどれくらい掛かるンだ?」

エイワス「いつか着くんじゃないかな」

一方通行「真面目に答えろよ」

524 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:13:11.40 ID:jyTR8iYo
エイワス「まぁ、あと四、五日もあれば陸地に着くと思うがな。 のんびり行こうじゃないか」

風斬「海上保安庁とかの警備に引っかかったりしても大丈夫なんですか?」

エイワス「警備のレーダーに引っ掛からないようステルスを施してある。
     万が一、見つかってしまっても沈めてしまえばいいのだよ」

一方通行「本気で言ってそォで怖いンだが」

エイワス「というか、陸地に到着したらそこからさらに車での長距離移動が待っているぞ」

垣根「相当ダルいな・・・・・・」

エイワス「うむ、間に合えばいいのだが・・・・・・。 焦っていても仕方あるまい」

風斬「間に合う?」

エイワス「いや、なんでもない」

ガブリエル「――――――――」



エイワス(さて・・・・・・、そろそろかな)



一方通行「メシも食ったし、俺は部屋で一眠りするわ」

垣根「俺は釣りがしてえな。 エイワス、釣り用具とかあるんだろ?」

エイワス「もちろんだ、こちらへ来たまえ。 各種釣具と、今が旬の魚介類などが載った
     『天使でもわかる魚の釣り方・釣られ方(著:ドラコ=アイワズ)』を参考に・・・・・・」

風斬「天使さん、私たちも色々見て回りませんか?」

ガブリエル「vmvweopgu探検v,hjithhe」

525 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:14:37.93 ID:jyTR8iYo
――メガヨット『アライアンス』号・客室 202号室


一方通行「はァ・・・・・・なンか疲れた。 色々と」ガチャ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドサッ

一方通行「しかし本当、無駄にでけェ船だよなァこれ・・・・・・」ゴロン






一方通行(・・・・・・だがどォも引っかかる)

一方通行(なンでこれだけの設備が整ってる船に、方位レーダーだのその類のモンが無いンだ?)

一方通行(ロシアへ行くにゃァとりあえず北上して行かなきゃなンねェが・・・・・・)

一方通行(この船・・・・・・、ちゃンと北に向かってンだろォな・・・・・・)

一方通行(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

一方通行(まァ、どォでもいいか・・・・・・)

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzzzz


526 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:16:05.59 ID:jyTR8iYo


――――――――――――――――――


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzzz


ドンドンッ!!!  ドンドンドンッ!!!!


「一方通行さーん!! 起きてくださーい!!」ドンドンッ!!

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ンァ・・・・・・、うるせ・・・・・・」ゴロン

「一方通行さん! お願いです、助けてください!!」

一方通行「・・・・・・ンだよ・・・・・・。 風斬、か・・・・・・? ・・・・・・助け・・・・・・て?」


              ガクンッ



527 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:17:26.88 ID:jyTR8iYo


一方通行「風斬ィィ!!! 無事かァッ!!!?」バッ

風斬「あ、一方通行さん、良かったぁ・・・・・・」ウルウル




一方通行「な・・・・・・なンだこりゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・海が荒れ狂ってンじゃねェか」



       ピシャーン   ゴロゴロゴロゴロ



エイワス『緊急事態だ一方通行。 とんでもない威力の嵐が吹き荒れる海域に入ってしまったようだ』


一方通行「エイワス! 船内放送か・・・・・・!?」

528 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:19:30.14 ID:jyTR8iYo
風斬「夕方頃に雲行きが怪しくなってきたと思ったら、急にハリケーンがやってきて・・・・・・」

一方通行「夕方頃だと? 今何時だァ?」

エイワス『今は夜の八時頃だよ』

一方通行「寝すぎだろ俺・・・・・・。 とりあえず電極チョーカーをオンにしとくか」カチッ

風斬「あまりにも強い風と波で、舵が全くきかないんだそうです」

一方通行「オマエは怪我とかしてねェか?」

風斬「は、はい、大丈夫です」

一方通行「垣根とガブリエルはどこに居る?」

風斬「垣根さんと天使さんはもうラウンジに居ます。 私もさっきまで少し寝てて気付くのが遅れたんです」

一方通行「とりあえず俺達もラウンジへ向かうぞ。 クソめンどォな事になったなァ・・・・・・」

風斬「わ、わかりました!」タタッ

エイワス『私もすぐに向かう。 せめて船が転覆しないことを祈るよ、くくく』

一方通行「オマエの力でこのハリケーンをどォにか出来ねェのか?」

エイワス『相手はナチュラル・ディザスターだぞ? 敵うはずがないだろう』

一方通行「でも舵くらいならどォにか出来るだろ?」

エイワス『私もそう思ったんだが、どうにも上手くいかなくてね。
     流れに身を任せるしかないみたいだ』

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行さん?」

529 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:21:02.97 ID:jyTR8iYo
一方通行「どォもキナ臭ェな・・・・・・」

風斬「え? わ、私、何か匂いますか?」クンクン

一方通行「いやそォじゃねェよ・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「?」


――メガヨット『アライアンス』号・ラウンジ


一方通行「ふゥ・・・・・・」カチッ

垣根「よぉ、三年寝太郎。 ツイてねえな俺達も」

ガブリエル「otyjgrg自然cmwvmre災害jghjthth」

風斬「・・・・・・あれ?」ピッ ピッ

一方通行「どォした?」

風斬「あ、いえ・・・・・・。 かなり規模の大きいハリケーンなのに、
   どこのニュースでも報道されてないんでおかしいなと思って・・・・・・」

垣根「あぁ? そりゃ確かに妙だな」

530 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:22:24.76 ID:jyTR8iYo


エイワス「うむ、全員無事のようだな」


一方通行「エイワス、さっきも言ったが・・・・・・」

エイワス「あぁ、やはり舵がきかない。 仕方が無いのでたった今、あれを発動させたよ」

垣根「あれって何だよ?」

エイワス「特製のジェットエンジンだ。 早い内にこの海域から脱出したほうがいいと思ってね」

風斬「ジェットエンジン・・・・・・ですか?」

エイワス「そうだ。 空間の重力と振動を私が抑えているから実感が無いだろうが、
     今この船は時速五千キロオーバーで航行している」

一方通行「船がバラバラになるわバカ野郎」

531 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:24:08.51 ID:jyTR8iYo
エイワス「と、いうわけで、今は外に出ないようにしてくれたまえ。
     そこまでフォローするのはさすがに面倒だ」

垣根「相変わらずデタラメだな・・・・・・」

一方通行「だが、そこまで出来て舵のトラブルはどォにも出来ねェンだな」

エイワス「今はそんなことより、一刻も早くこのハリケーンから逃れなければ
     ならないだろう? このハリケーン、余裕でカテゴリー5の領域に突入しているぞ」

風斬「方角は大丈夫なんですか?」

エイワス「確かめようがないな、この船にそういう設備はないんだ」

一方通行「それがおかしいンだよ。 標準装備じゃねェのかそォいうのって」

エイワス「いやぁ、内装に凝ってばかりいたら、そういう標準的な機器の事を忘れてしまっていてね。
     まさか私も、こんなことになるとは思いもしなかったのだよ」

一方通行(どォ考えてもおかしい。 不自然だ・・・・・・)

垣根「ミーシャはさっきから何やってんだよ? ボーッとしてやがるが」

エイワス「彼女の力で波から来る振動を操作してもらっている。
     少しでも私の負担を軽くして欲しくてね、私が頼んだのだ」 

ガブリエル「―――――――――」シーン

一方通行「さっきから雨粒が船を囲むように渦巻いてンのもこいつの仕業か」

垣根「あいつがあんな風に真面目に働いてるの、初めて見たな」

風斬「あはは・・・・・・そうですね」

エイワス「とりあえずはこれで様子を見るしかないな。 ハリケーンが去り、
     陸地が見えたらそこに船を停めて上陸するとしよう」

532 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:25:38.02 ID:jyTR8iYo
一方通行「その見えたら上陸するって陸地が、ロシアに近いところである確率は?」

エイワス「数字にするのは難しいが、割と厳しいだろうね」

垣根「マジかよ、このままじゃマジで遭難って事もあり得るぞ」

風斬「そうなってしまったら、もう自分たちで飛んでいくしかないですよね」

エイワス「そうだな、まぁそんなことにはならないだろうが」

一方通行「どォしてそォ言い切れる?」

エイワス「ん? 勘だよ、勘。 ふふ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

533 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:27:18.98 ID:jyTR8iYo

突如、航行中の『天使同盟(アライアンス)』を襲った大型ハリケーン。
豪雨と雷が狂ったように鳴り響いている。

空模様などもはや見えはしない。視界は最悪、豪雨のせいで少し先の景色も確認することが出来ない。

だが、荒れ狂う波と豪雨はミーシャ=クロイツェフが水を司る天使としての力で
制御しているため、船が転覆することはなさそうだ。

エイワスが用意していた特注のジェットエンジンで、このメガヨットは時速五千キロオーバーという
船が出してはいけないスピードで海を割り、走っている。
その際に生じるGなどの負荷は、全てエイワスが遮断しているため一方通行らに影響はないらしい。


実際、翌日になってからも海はハリケーンによって荒れまくっていたが、船内は至って平和だった。
ハリケーンへの恐怖はどこへやら、風斬氷華は前日と同じようにミーシャ=ガブリエルとともに屋内プールで遊んでいる。
ミーシャも、プールで遊びながら波を制御するという神業をさりげなくこなしていた。

一方通行と垣根帝督は二人揃って魚釣りを楽しんでいた。
よく考えれば外に出た時の負荷など、二人の能力で簡単にフォロー出来てしまうのだ。

一方通行はたかが魚釣りのために能力を使うことを渋っていたが、この船のレジャー施設に
あまり興味が無い上に、プールで泳ぐという気分でもなく、しかし特にやることがないので
垣根に付き合って一緒に魚釣りに勤しむことにした。


『こういうクソみてえな天気の時こそ、大物ってのは釣れるもんだ』


と、知ったような口ぶりで垣根はその身に『未元物質(ダークマター)』を纏い、釣りを楽しんでいる。
時速五千キロで走る船から釣り糸を垂らしたところで、魚がエサに食いつけるわけがないのだが
その辺は分かっていてやっているのだろうか。

当然、一方通行もそんなことは分かっていたが、そんなことはどうでもよかった。
やはりこの突然のハリケーンと、この船の設備に関する疑問と違和感が拭えないでいるのだ。

534 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:28:20.36 ID:jyTR8iYo

だがやがて、一方通行は考えるのをやめた。


(まァ、なるようになるだろ)


この船のクルーは、どいつもこいつも人間というフィールドからはみ出しているバケモノの集まりだ。
どのような災害が来ようとも誰かが死んでしまうなどということはまず考えられない。

何よりこの船にはエイワスが乗っている。
安全面など考慮する事自体、無駄だろう。ある意味危険な匂いもするが。

535 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:31:00.91 ID:jyTR8iYo


――――――――――――――――――


ハリケーンが襲来した二日後、天気はすっかり回復し、船の速度ものんびりとしたものになっていた。
その間に魚釣りの楽しさに目覚めた垣根帝督が、皆を集めて釣り大会を開いた。
釣った魚の数ではなく、大きさで競うというルールの大会だ。


一方通行は自身のベクトル変換能力を巧みに操り、魚群がいるポイントを的確に捉え、順調に大物を釣っていた。
垣根帝督は『未元物質』で作り出した疑似餌を使用し、釣り糸を垂らした瞬間に魚が食いつくという異常現象を起こしている。

エイワスに関してはもはや説明することが出来ない。彼(彼女)はあらゆる異能力を駆使し、
現在位置する海域に存在するはずのない魚や、見たこともないような深海魚を釣り上げていた。

この釣り大会で個人的に最も成績が低かったのは風斬氷華だった。
他の構成員に対し、風斬の力は魚釣りではあまり役に立たなかったのだ。

涙目になりながら空っぽのバケツを眺めていると、それを見かねた一方通行がチームを組んでくれた。
結果として優勝は出来なかったが、風斬としては優勝以上の収穫があったようだ。


では誰が優勝したのかというと、それはミーシャ=クロイツェフだった。
水を司る大天使であることが関係しているのかは不明だが、
彼女の釣りの才能は釣りキチ三平が裸足で逃げ出すほどの物だった。

あれよあれよと魚を釣りまくるミーシャに、一同は開いた口が塞がらなかった。
垣根帝督のように『未元物質』のインチキ疑似餌を用いているわけでもないのに、まさに入れ食い状態で釣りを楽しんでいたのだ。

だが、数で競っているわけではないこの大会で、なぜ彼女が優勝したのかというと、
それは彼女が終了時間十分前の頃に釣り上げた魚が勝敗を決したからだ。

536 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:33:06.55 ID:jyTR8iYo
――メガヨット『アライアンス』号 "第一回 チキチキ!『天界人の暇潰し(エル・リクリエイション)』"
  魚釣り大会バージョン


~終了十分前~


一方通行「・・・・・・八十九センチ。 くそっ、こンなのじゃダメだな」

風斬「チームを組んでもこの有様だなんて・・・・・・、私、よっぽど才能が無いですね・・・・・・」シュン

一方通行「こンなことでいじけンなよ。 所詮お遊びだろォが」

垣根「釣りは遊びなんかじゃねえよ、戦いだ」

風斬「だ、『未元物質(ダークマター)』を使ったエサなんてズルイです」

垣根「この『天界人の暇潰し(エル・リクリエイション)』は能力の使用を認めてるぜ。
   お前らだってチーム組んでるんだからお互い様だろ」

一方通行「けっ、小物が」

537 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:34:11.98 ID:jyTR8iYo

エイワス「おお、見たまえ。 こんなものが釣れたぞ」

とある深海魚?「グギュギュギュ・・・・・・」ピッチピッチピッチ

風斬「ひぃぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「オマエ、これで何匹目の深海魚だ?」

エイワス「記念すべき百匹目だ。 うーむ、やはり深海魚だと大きさでは不利だな」

垣根「そんな深海魚がこの世に存在するのか・・・・・・? 使徒じゃねえのそれ」

ガブリエル「―――――――――――――――」ピク

風斬「天使さん、またヒットしたんですか?」

一方通行「釣りを司る天使だな・・・・・・、あいつに釣りやらせたら二日でこの世の魚介類は絶滅する」



ガブリエル「mvgigjir大物dgwydfgywgf予感ncvweufuh」グググググ!!!

538 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:36:06.11 ID:jyTR8iYo

垣根「またかよミーシャ!! とんでもねえ釣りキチだこいつ」

風斬「こ、これはかなり大きいんじゃないですか!!?」

一方通行「釣竿が直角にしなってンぞ。 地球でも釣り上げたンじゃねェの」

エイワス「私が開発した釣竿は九十度以上曲がっても平気な耐久度を誇る、安心しろ」

ガブリエル「ohtgrgnrh巨大bnvubjhit優勝jgeirhji確実jiteuhuieh」ミシッ バキャン

垣根「おい、『未元物質』でコーティングした床が踏み抜かれたぞ」

一方通行「踏ン張りすぎだろォ・・・・・・、大丈夫かこれ?」

風斬「もしかして、マグロですかね?」ドキドキ

エイワス「今更マグロが釣れたところで驚きはしないな。 現在ミーシャは我々から大きく差をつけて
     トップに立っている。 全長五メートルのダイオウイカを釣り上げているからね」

一方通行「あァ。 さっきから後ろで俺達を睨みつけてるあのイカな」

539 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:37:47.73 ID:jyTR8iYo

ガブリエル「nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn」ググググググ

風斬「ひぃ、ふ、船が・・・・・・」グラグラ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと待て、オチが読めてきた」

エイワス「ミーシャ、頃合いを見計らって一気に釣り上げたほうがいい。
     君の力ならそれも可能だろう?」

ガブリエル「ogoerj了geoghh解iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa」ゴゴゴゴ



ドッパァァーーーーーーーーン!!!と、巨大な水しぶきを放ち、獲物が空を舞った。
その時一方通行は、急に空が夜になったかと思った。空を舞う獲物が作り出した影だ。

ミーシャが釣り上げた獲物は、それほどまでに巨大だった。



風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これって」

エイワス「うむ、クジラだな」

一方通行「」カチッ

540 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:39:33.83 ID:jyTR8iYo
ガブリエル「hrtjojhihb捕鯨chufge完了jgetiohj」ハァ ハァ

垣根「ちょ、おい、甲板に落ちてくるぞアレ」

一方通行「逃げるぞォォ!!! 来い風斬ッ!!」ガシッ

風斬「え、きゃっ、」フラッ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沈んだりしないだろうな」

垣根「に、逃げ・・・・・・、あ! 俺の竿もヒットして―――――――」


             ズズゥゥゥゥゥゥン・・・・・・!!! グチャア


一方通行「うおおおおおおおおおおおお! 俺に捕まってろよ風斬ィィィ!!」ガクンガクン

風斬「は、はいっ!」ギュゥゥ

エイワス「はっはっはっは、これは実に愉快だなぁ」グラグラ

一方通行「クジラの一本釣りって、釣りキチ通り越してマジキチなンだよあのクソ天使ィィ!!」グラグラ

541 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:41:02.38 ID:jyTR8iYo

風斬「あ、あの、垣根さんがクジラの下敷きになっちゃってるんですけど」

一方通行「垣根の事はもォ忘れろ! あいつは良いヤツだった・・・・・・!」

エイワス「体長およそ二十メートル、ナガスクジラだな」


『アライアンス』号の甲板で、約二十メートルという馬鹿みたいなサイズのナガスクジラが
全身をのた打ち回らせ、暴れている。
ナガスクジラが甲板に墜落した際、垣根帝督が思いっきり潰されてしまった。

ナガスクジラの頭と尾が、轟ッ!!と空気を切り裂き、容赦なく船体を叩きつけている。
一方通行は風斬を庇うように抱きしめて、ナガスクジラから背を向けていた。


一方通行「『反射』してなきゃ俺の首が吹っ飛ンでるところだぞ・・・・・・」

風斬「ひぇぇぇ~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクガク

エイワス「活きがいいな、缶詰にしたら一体どれほどの数になるやら」

ガブリエル「kghotehko優勝mfwowefj確実fgowjg」フンスッ

542 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:42:27.23 ID:jyTR8iYo
一方通行「一応聞いておくが、この船は大丈夫なンだろォな?」

エイワス「垣根帝督の『未元物質』のおかげでな。 それが無ければ今頃クルーザーは海の藻屑だ」

ガブリエル「khtphktoh黙祷mfweifhwig」

風斬「垣根さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あいつ、最後の最後で俺達を守ってくれたのか・・・・・・。 かっこつけやがって・・・・・・」




垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死んで・・・・・・ねえから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ズズズッ




風斬「あ! クジラさんのお腹から何か出てきてます!」

一方通行「子クジラじゃねェのか? 悪いことしちまったな」

垣根「誰が子クジラだコラァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!」スポーン

543 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:43:40.54 ID:jyTR8iYo

エイワス「垣根帝督、生きていたのかね」

一方通行「ゴキブリみてェな野郎だな、どンだけしぶといンだよ」

風斬「ひ、ひどい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「onjypjyk生還gjkohjv祝福fjiegji」

垣根「お前らマジでブッ殺すぞ。 『未元物質』が無きゃ俺はノシイカになってるところだ」

ガブリエル「hketphko熨斗烏賊khotjho」ジュルリ

一方通行「ま、でもこれで大会は終了だなァ。 ガブリエルの優勝だ・・・・・・うおっ!!
     あっぶねェなこのクソクジラ!!」


       ブォォォォォォン  ブシュー


風斬「わわっ、潮吹いてますよ潮!」

544 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:45:09.18 ID:jyTR8iYo
垣根「待てよ、まだ大会は終わってねえだろうが」

一方通行「はァ? 何で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」

垣根「気付いたか」

風斬「そう・・・・・・ですね」

ガブリエル「krtrhrth何故kgeogj」

エイワス「うむ、聞くがいいミーシャ。 クジラは魚ではないのだよ」

ガブリエル「―――――――――――」ナンダッテー

一方通行「そォだな、クジラは哺乳類だ。 魚のカテゴリには当てはまらねェ」

風斬「残念でしたね天使さん・・・・・・、と言ってもダイオウイカを釣り上げてる時点で
   天使さんの勝ちは決まったも同然ですけど」

ガブリエル「nlpjnrtj徒労mvodgbj」ガッカリ

垣根「まだ制限時間は五分ほど残ってるだろ、俺は諦めねえ!」バッ

一方通行「残り五分で五メートル以上の大物が釣れると思ってンのかこのアホは」

風斬「それよりこのクジラさん、逃がしてあげましょうよ。 可哀想です」

エイワス「そうだな、さすがに捕鯨はマズい」

一方通行「今更法律がどォとか気にしてるのもアレだが・・・・・・、このクジラに罪は無ェしな」

エイワス「よっ・・・・・・と」グイッ

風斬「か、片手で・・・・・・」

エイワス「五十トン程度の体重だ、問題ない。 さぁ、海へお帰り」ポイッ


         バッシャーン   ブオォォォォン  


一方通行「投げるなよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

546 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 22:47:36.15 ID:5MxlXv6o
イカも魚じゃない気がww

545 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:46:37.41 ID:jyTR8iYo


~残り五分~


一方通行「俺達はもォ諦める、いいだろ?」

風斬「はい、さすがにダイオウイカには敵いませんし・・・・・・」

エイワス「私は深海魚の生態を深く知ることが出来ただけで満足だ」

垣根「俺はまだ諦めねえぞ! 来い来い来い来い来い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」

ガブリエル「vmlrgoj同意jgiweghi」

一方通行「とことんアホだなこいつら・・・・・・」ハァ

風斬「これって優勝したら何かあるんですか?」

エイワス「優勝した者が釣った魚で料理をしようじゃないか」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


         ピクン


垣根「!!! 来た来た来たぁぁぁ!!!」グイッ

一方通行「どォせバケツか土左衛門だろ」

風斬「後者は勘弁して下さい・・・・・・」ブルブル

エイワス「む、これはなかなか大きい当たりだぞ」

ガブリエル「,ge;gkerogj不覚dnqfhrgu」

垣根「クッソ・・・・・・!!! こいつはでけえな・・・・・・ッ!!!」ググググ

エイワス「網を持ってこようか?」

垣根「入るわけねえだろ! 俺はそんな小物に用は無え!」グイッ シュルルルルル

547 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:48:38.13 ID:jyTR8iYo

一方通行「オマエ、『未元物質』使ってンだよな?」

垣根「当たり前だろッ、くっ、こいつ・・・・・・一トンくらいはあるぞ!!」

風斬「またクジラでしょうか?」

エイワス「垣根帝督が使用している『未元物質』の疑似餌は、魚介類しか感知できないように設定してある。
     またクジラがかかったという事はないだろう」



垣根「う、お、おらああああああああああああああああああああああ!!!!」ドッバァァー



一方通行「げェ!!? クソでけェぞオイ!!!」

風斬「きゃああっ!!」

ガブリエル「b,epkhoj僅差jfwojeijgi危険fjwifhug」

エイワス「おや、これは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


         ドサァッ      ピッチピッチピッチ


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンだこれ」

エイワス「ふむ、メガマウスだな。 一応この魚も深海魚として認識されているはずだ」

一方通行「なンでそンなのが釣れるンだ? まさかここ、"オールブルー"じゃねェだろォな」

風斬「この魚さん、顔が怖いです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゾクッ

垣根「はぁっ、はぁっ、ははは、見たかミーシャ!!」

ガブリエル「kerojhivbf巨大ndqiefhu僅差jgierhgi」

エイワス「計測してみようか」

549 名前:>>546 う・・・・・・。 い、イカも一応魚介類だからいいんだよっ! ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:50:25.25 ID:jyTR8iYo

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

垣根「どうだ? どうなんだよ?」



エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・およそ、六メートルといったところだな」



ガブリエル「――――――――」ガビーン

垣根「っしゃああああああ!!! はっははは、俺の勝ちだなぁ!」

一方通行「なンて喜びよォだ、幸せなやつだなコイツ」

風斬「ふふっ、良かったですね垣根さん」

エイワス「賞賛に値するよ垣根帝督。 メガマウスは世界中でも目撃例が非常に少ない魚だ」パチパチ

垣根「やはり俺には釣りの才能があるみてえだな」ニヤニヤ

一方通行「『未元物質』とかいうインチキ使っといて何言ってンだ」

ガブリエル「gkrogjdob敗北fjkwoefj確実fjiefhug」ショボン

風斬「あれ? 天使さんの竿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「―――――――――」チラッ


     ピクン ピクン


一方通行「おいガブリエル、引いてンぞ!」

ガブリエル「v,erpgtghoj希望jdiwfhi光wifhurg」ガバッ

垣根「な、何・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

550 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:52:36.90 ID:jyTR8iYo
風斬「の、残り時間は?」

エイワス「一分を切っている、速攻で釣り上げたまえミーシャ」

ガブリエル「oraaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa」ゴゴゴゴゴ

一方通行「コイツ普通に喋ってねェか?」

垣根「だ、だが俺のなんたらザウルスの六メートルには敵わねえだろ」

エイワス「メガマウス、だ」

風斬「わっ、わ、また船が傾いてますよ」ギュッ

一方通行「急に掴むな! 俺までコケちまう」

エイワス「ふふふ、意外と白熱しているじゃないか。 この釣り大会は」

ガブリエル「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」ゴッボォッ



一方通行「」カチッ

風斬「」

垣根「」

エイワス「ふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「jkgegjieh勝利mjfirgi確定kdmfowfji」ハァッ ハァッ

一方通行「逃げるぞ風斬」グッ

風斬「は、はいっ!」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また空から魚が・・・・・・」ポカーン


          ドズンッ   グッチャァ


エイワス「これは・・・・・・、ジンベエザメだな」

551 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:53:56.93 ID:jyTR8iYo

風斬「あの、また垣根さんが下敷きになってるんですけど・・・・・・」

一方通行「さすがに二番煎じはつまンねェよなァ」

垣根「ち、・・・・・・くしょお・・・・・・」ズルルッ

エイワス「おっと、ここで時間切れのようだ」

ガブリエル「weogjvg結果mviegh発表mvkgbt」ワクワク

エイワス「私と一方通行、風斬氷華については論ずるまでもないな」

一方通行「勝てるわけねェだろ、こンなの魚釣りじゃねェ」

風斬「普通の魚すら釣れない私って・・・・・・」ショボン

エイワス「と、いうわけでミーシャと垣根帝督の一騎打ちというわけだ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「さて、ミーシャの釣ったジンベエザメの大きさだが・・・・・・」

垣根「計る必要無えよクソッたれ。 なんだこのバケモノは」

エイワス「十二メートルちょい。 圧倒的だな」

ガブリエル「v,ergoerhj私mbothj優勝jfifghgj」ワーイ ワーイ

垣根「くっそぉ・・・・・・」ガクッ

一方通行「本気で悔しがってやがる・・・・・・」

風斬「おめでとうございます! 天使さん」

ガブリエル「mgrlegern感謝gjiorgjih」

552 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:55:25.26 ID:jyTR8iYo

一方通行「で、このジンベエザメ、食うのか?」

エイワス「いや、やめておこう。 ワシントン条約に引っかかる上に、
     サメという魚は非常に肉が臭く、とても食べられない」

風斬「食べちゃうのは可哀想ですよさすがに・・・・・・」

ジンベエザメ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ビチッ ビチッ

垣根「なんか怯えてねえかコイツ?」

一方通行「まさか自分が人間に釣り上げられるなンて思ってなかったンだろ。
     あ、ガブリエルは人間じゃなかったな」

ガブリエル「,godhktho謝々kgowgjit」ナデナデ

ジンベエザメ「         」キュゥ

エイワス「では、彼も海へ帰してあげようか」

風斬「あ、オスなんですねこの子」

エイワス「よいしょっと」グイ

ジンベエザメ「!!?」

垣根「ん? なんか腹にくっついてんぞ」

一方通行「コバンザメってヤツだな」

風斬「へぇー、こんな魚さんもいるんですね」

エイワス「だがこのコバンザメ、既に息絶えている」

風斬「え・・・・・・」

554 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/26(金) 22:56:35.70 ID:jyTR8iYo

一方通行「もしかして、垣根を潰したときに一緒に圧死しちまったかァ?」

エイワス「おそらくは」

風斬「そんな・・・・・・、可哀想です」

ガブリエル「kgoghohj謝々gjeirjiehh」シュン

一方通行「このコバンザメ殺しが」

垣根「俺ッ!!? 俺は悪くねえ!! 俺は悪くねえだろぉ!?」

エイワス「言い訳は見苦しいよ、垣根帝督」

風斬「垣根さんがいなかったら助かってたかもしれないですね」

ガブリエル「gkerogjkeoh最低jfowjihjhk」

垣根「何この結末、俺が悪人扱いされて終わりとかふざけてやがる」

エイワス「それっ」ポイッ


       バッシャーン   スイー


ガブリエル「vmelrhsdsa一件落着mfrigjtehk」

一方通行「ちょっと待て、あいつどォすンだ?」クイッ

ダイオウイカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギロッ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・食べてしまおう」

ダイオウイカ「!!?」ボスケテ

555 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 22:57:33.75 ID:KJOPlbk0
5mのイカを食えるのかとつっこみたいがこいつらなら不思議はない
恐るべし天使同盟

577 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:20:59.81 ID:wneMu1.o


――――――――――――――――――――――


~魚釣り大会から更に三日後~


一方通行「くァ・・・・・・、はァ」

エイワス「豪快なあくびだな、一方通行」

一方通行「ヒマすぎるンだよ。 おいエイワス」

エイワス「ヒマなら風斬氷華達と映画鑑賞でもすればいいじゃないか。
     で、何かな?」

一方通行「俺達、普通に遭難してるだろ? あのハリケーンの日から」

エイワス「え、何を今更・・・・・・」

一方通行「何を今更、じゃねェよクソ野郎!! 結局遭難しちまったじゃねェか!!」

578 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:21:58.71 ID:wneMu1.o

エイワス「落ち着け。 こういう時にリーダーが取り乱してどうする」

一方通行「いつになったら陸が見えンだよ? もう方角すら分かりゃしねェぞ」

エイワス「だが食料や娯楽に関しては何の問題も無いだろう?」

一方通行「そォだけどよォ・・・・・・。 垣根は何やってンだ?」

エイワス「釣りがてら、周囲の警戒をしてもらっている」

一方通行「まだ釣りにハマってンのかあのバカ・・・・・・」

エイワス「『未元物質(ダークマター)』を用いないガチの餌で挑んでいるようだ」

一方通行「あっそ。 で、オマエは何やってンだ?」

エイワス「と、言うと?」

579 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:23:13.81 ID:wneMu1.o

一方通行「オマエここ三日間、ほとんどの時間を空をボーッと見上げるだけで過ごしてるよな?」

エイワス「私を三日間もずっと観察していたのか? 照れるじゃないか」

一方通行「ンなことしてねェよ。 ただオマエが視界に入った時、
     いつもそォしてやがるから不思議に思ってたンだよ」

エイワス「ふむ、そういうことか」

一方通行「ガブリエルのやつもたまにそれやってるが、やっぱ"アレ"か?」

エイワス「大したことじゃない、私の場合は、"星の欠片"を探していただけだ」

一方通行「欠片・・・・・・ベツレヘムの星か」

エイワス「その通り。 忘れてはいないだろうな?」

一方通行「忘れてねェよ。 つか俺らの行動目的がそれだろォが」

エイワス「行動目的の一つ、がな」

一方通行「それで、見つかったか?」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、いやぁ、ふふ。 これがなかなかどうして、
     私の力を以てしても見つからないのだよ」

一方通行「ま、そンなンで見つかりゃ苦労はしねェがな」

エイワス「まぁ、そういうことだな」

一方通行「・・・・・・見つけてどォすンだって話だが」

エイワス「? 決めてないのかね?」

一方通行「・・・・・・そこまで考えてなかった」

580 名前:さっそく誤字った! すみません・・・・・・ ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:24:49.90 ID:wneMu1.o

エイワス「意外と抜けているところもあるんだな。 可愛いよ」

一方通行「殺すぞ」

エイワス「では、今決めてはどうかね? 儀式場を見つけたらどうするか」

一方通行「・・・・・・ベツレヘムの星の欠片に、あいつが帰れる儀式場が残ってンだよな?」

エイワス「そうでないと、彼女は今ここにいない」

一方通行「ならそれを見つけたら、あとはガブリエル本人に任せる」

エイワス「元の『座』へ帰るか、此処に残るかを?」

一方通行「あァ。 それが一番無難だろ」

エイワス「まぁ妥当なところだが・・・・・・。 彼女がここに残る理由はないと思うがね」

一方通行「そン時は帰ればいいだろ」

エイワス「ここが帰る場所だと、君が言ったのにか?」

一方通行「いやアイツにはまだ直接そォいう事は言ってない・・・・・・はず」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ま、そンだけだ。 残るって言われても困るけどな」

エイワス「とても困っているようには見えないのだが?」ニヤ

一方通行「うっせェぞ」

581 名前:さっそく誤字った! すみません・・・・・・ ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:25:55.65 ID:wneMu1.o
――メガヨット『アライアンス』号・甲板


垣根「はぁ・・・・・・、ジンベエザメを超える魚介類は存在しねえのか」

垣根「メガロドンがまだこの世に存在してればなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あん?」




――――――――――――――――――――――


――メガヨット『アライアンス』号・映画館


ガブリエル「kothiojsfa感動mfofgjdib」パチパチ

風斬「ね? 面白かったでしょう? この映画、『天使同盟逢引計画』の時に
   一方通行さんと一緒に観たんですよ!」

ガブリエル「glpthkotj成程kgothito」

風斬「怖いほうの映画は早く忘れたいんですけど、この恋愛モノは
   すっごく感動しちゃって・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」カァァ

ガブリエル「gkeophkeo氷華vkrpgkbohk」

風斬「あ、い、いえ、何でもないですっ! でも、何でこんなマイナー映画が
   ここにあるんだろう? しかも生フィルムで・・・・・・」

ガブリエル「kgorgjhe次kfowgjitbh」

風斬「まだ見るんですか? じゃあ次は・・・・・・」

582 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:27:00.70 ID:wneMu1.o



垣根『野郎どもー!!! 島が見えたぞー!!!』




583 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:27:57.21 ID:wneMu1.o
エイワス「おや、船内放送だな」

一方通行「島が見えただと!?」ダッ

垣根『あ、これ島っていうか大陸だな! 陸が見えたぞ!』

風斬「今の聞きました天使さん! ついに到着ですよ!」タタタッ

ガブリエル「,fgregkorg待望kfowefjig」



垣根「お、来たなお前ら」

一方通行「どこだ陸は! カメと見間違えたンじゃねェだろォな!?」

垣根「んなわけねえだろアホ。 ほらあれ、見てみそ」

風斬「わぁー・・・・・・! なんだか感激です!」

ガブリエル「kfrogjj到着jfiegig歓喜fjisfrighn」

エイワス「ふふふ、ようやくかね」ニヤリ

一方通行「よし、オマエら上陸準備しとけ。 これで海とはおさらばだ」

風斬「はい! 行きましょう天使さん」

ガブリエル「mgoergj御意fnieghtn」

垣根「けど何かあんまり寒さは感じねえな。 ロシアは夏なのか?」

一方通行「ねェよ。 ・・・・・・だが確かに寒くはねェな、肌寒い程度だ」

エイワス「気のせいではないかね?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まァいい、俺らもとっとと準備すンぞ」

584 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:30:10.28 ID:wneMu1.o
――??? どこかの海岸


垣根「錨、降ろしといたほうがいいか?」

エイワス「お願いしようか。 念のため『未元物質』で抜けないようなのを頼む」

垣根「俺の『未元物質』はそんな能力じゃねえんだがな・・・・・・」キュゥゥン

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・街が見当たりませんね」

ガブリエル「gkoregjh平原jfiegjihn」

一方通行「つゥか、雪が積もってねェ。 この辺は暖かい地域なのか」

垣根「車で移動するか?」

エイワス「そうだな、だがすぐ近くに大勢の人間の気配がする。
     街はそう遠くないはずだ」

一方通行「じゃ、ちょっと車持ってくるわ。 手伝え垣根」タッ

垣根「ちっ、しゃあねえな」タッ

風斬「何だか久しぶりの大地って感じがしますね」

ガブリエル「keorgohj母gjiegh大地gnrigrnh」

エイワス「ミーシャ、この服を着ていったほうがいい」スッ

風斬「あ、外出用のフード付きの服ですね」

ガブリエル「megorgohj了解jkgorgjj」モゾモゾ

586 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:31:36.47 ID:wneMu1.o
――??? とある街の道路


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブロロロ

垣根「俺さ、ロシアは行ったことねえんだけど、ロシアってこんな感じなの?」

風斬「私もロシアの街へは行ってないのでわからないんですが・・・・・・」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「kgoregjihj違和感jfiwjgigh」キョロキョロ

風斬「だけど、ここの人達の服装も、なんかロシアのそれとは違うような・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいオマエら」

垣根「あぁ?」

風斬「なんですか?」

一方通行「・・・・・・考えたくねェンだが、多分俺や風斬も同じよォな事思ってンじゃねェか?」

風斬「え・・・・・・、それって・・・・・・」

垣根「なんだよ? 街並みや風景がロシアっぽくないって考えか?」

一方通行「ロシアっぽくないっつうかよォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「一方通行、そこに駐車場がある。 ひとまず車から降りよう」

一方通行「ロシアっぽくないっつうか・・・・・・」ブロロロロ

587 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:32:06.44 ID:wneMu1.o



一方通行「何かこういう感じのとこ、来たことあるっつゥか」




588 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:33:19.20 ID:wneMu1.o


『天使同盟(アライアンス)』の一同は、偽装トラックを駐車場に停め、車から降りた。
その際の駐車料金はエイワスが出してくれた。そういえばお金をロシア通貨のルーブルに換えていない。
一方通行はそんな事を考えながらも、この街の違和感を拭えずにいた。

別にこの街がこの世の雰囲気とは違うとか、実は異世界ではないのかとか、そういう事を思っているのではない。
いわゆる『デジャヴ』というものを、一方通行は感じていた。

何故か、自分はここへ来たことがあるような気がする、と。

それは一方通行の隣を歩く風斬氷華も同じようだ。
先程から困惑した表情で辺りをキョロキョロと見回している。

垣根帝督も、若干一方通行や風斬とは考えが違うものの、ロシアに来たという実感が湧いていないようだ。

エイワスとミーシャはいつも通りの様子で一方通行達のほんの少し後ろを歩いていた。
ミーシャはフード付きの、クリーム色をした長いポンチョのような服を着ている。
街の人間がミーシャの姿を見て驚かないようにするためだ。

エイワスは前を真っ直ぐ見据えて歩いている。だがなぜか表情が少しおかしい。
なんとも言えないが、若干笑いをこらえているような、そんな感じの表情だ。
まぁ、それはいつもの表情でもあるのだが。

589 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:35:05.11 ID:wneMu1.o


「ん? 一方通行、あそこにこの街の案内図があるぞ」


エイワスが指を差した所を見てみると、そこには地図のような絵と、
外国語で何か色々と書かれている看板があった。


「読ンでみるぞ、これでここがどこだか分かるだろ」


一方通行が看板の目の前に行き、ジッと看板を見つめる。


その看板には、こう書かれていた。

590 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:35:33.82 ID:wneMu1.o





                『ようこそ! イギリス・ロンドンの街、"ランベス"へ!』






一方通行「」

風斬「」

垣根「」

ガブリエル「gjkojhe再来vjkorgj英国jfrogjith」

エイワス「あっれー(棒)、おっかしいなー(棒)」

591 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:37:08.03 ID:wneMu1.o
――イギリス・ロンドン ランベス ウォータールー駅前


風斬「い・・・・・・イギリ・・・・・・ス・・・・・・イギリス・・・・・・え?」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロンドンじゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいィ・・・・・・?」

ガブリエル「kgvoebhkoetjh紅茶jiergbh紅茶jgiregjbn」キャッキャ

エイワス「ふーむ(棒)、どうやら道を間違えたようだな(棒)。
     まさかまたロンドンへ来てしまうとは(棒)」

一方通行「エェイワァァスくゥゥゥゥゥゥゥン・・・・・・?」ギロリ

エイワス「あの時のハリケーンで、大幅に航路がズレてしまったのか(棒)」

一方通行「そのわざとらしい棒読みをやめろォォォォ!!!!」ギャース

592 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:38:30.85 ID:wneMu1.o


エイワス「何を言う、棒読みだって時には雰囲気を醸し出すことだってあるのだぞ?
     例えば、アニメに出てくる幼女キャラなんて棒読みのほうがいい場合が・・・・・・」

一方通行「何の話してンですかァ!!? オマエ、知ってて教えなかっただろ!?」

エイワス「君こそ、何の話をしているんだ」

一方通行「ここがロンドンだって事、分かってたンだろって聞いてンだよ!!」

エイワス「やだ、あーくん怖い☆ 何で私がそんなことをしなければならんのだ?」

一方通行「思えばあのハリケーンの時からおかしいと思ってたンだ!!
     あの船も!! 方位レーダーやなんやらが無いとか普通じゃねェ!!」

風斬「い、言われてみれば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・テメェ、ハメやがったのか?」

エイワス「・・・・・・バレちゃあしょうがない」ニヤリ

593 名前:◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:39:46.32 ID:wneMu1.o

一方通行「てンめェ・・・・・・」

エイワス「そう、実は私が仕向けたのだよ。 あらかじめここに来るように、な」

風斬「な、」

垣根「なんだってー!!?」ピシャーン

一方通行「妙なコンビネーション見せンな! どォいうことか説明してもらおうか」

エイワス「だって・・・・・・、私、あの時全然ロンドン観光出来なかったんだもん。 ぐすん」

一方通行「可愛く言ったって許さねェぞ!! つか可愛くねェンだよ」

風斬「そういえばエイワスさん、後半はほとんどいませんでしたもんね。
   ロンドンのバッキンガム宮殿に行ったとき」

ガブリエル「gmodhjero学園jgoerjg都市jgiejhbh直帰jgwrigji」

垣根「あ、もしかして学園都市に行ったのか? それで俺を?」

エイワス「そうだ、思ったより時間が掛かってしまってね。
     行った意味が殆ど無いくらいだ」

一方通行「だからって、てめェの都合でまたロンドン観光しろってのか?」

エイワス「それだけではないよ。 ただロンドン観光したいだけなら
     私一人でここに来ているさ」

一方通行「何・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

風斬「他に何か、目的があるんですか?」

エイワス「ちょっとね、挨拶がしたい人間たちがいるのだよ。 ここに」

垣根「挨拶だと?」

594 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:41:18.48 ID:wneMu1.o

エイワス「あぁ。 それも兼ねて、今回再びこのロンドンの地へ向かったというわけだ」

一方通行「誰だよ? その挨拶したいってヤツは」

エイワス「着いてきたまえ。 そこで説明しよう」

風斬「また誰かに会うんですか?」

エイワス「そういうことだ、それに・・・・・・」

ガブリエル「kgrogkorh何々jgorjbh」

エイワス「ここでロシアへの正しい道を聞けば、スムーズに向かえるだろう?」

一方通行「それっぽいこと言ってごまかそォとすンな」

エイワス「だが事実だ。 ここへ来たことは無駄ではないという事を証明しよう」

垣根「何だよ、また何かサプライズを用意してんのか?」

一方通行「今までこいつのサプライズにロクなモンがあったか?」

風斬「でも、あの船は凄かったじゃないですか!」

ガブリエル「kgothkotl禿同kotjkhon」コクコク

一方通行「・・・・・・そりゃそォかもしンねェけどよォ」

エイワス「フォローをしてくれてありがとう、風斬氷華」

風斬「あ、そんなつもりじゃなかったんですけど・・・・・・」

595 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/27(土) 19:42:39.05 ID:wneMu1.o
――ロンドン・ランベスのとある一角


エイワス「確かここだったかな」

一方通行「ずいぶん人気が少ねェ場所だな」キョロキョロ

垣根「何だよ、このショボい建物は」

風斬「寮か何かに見えますね」

ガブリエル「kgprhko微弱jfweogj魔力jfowjg」

エイワス「さて、お邪魔してみようかな」コンコン

一方通行「オイ、誰がいるンだよ」

エイワス「君と面識のある人間もいるはずだよ」コンコン

垣根「今ロンドンって何時なんだ?」

風斬「えーっと、朝の六時過ぎですね」

一方通行「朝っぱらからこンな集団と顔合わせする不幸なヤツか・・・・・・」

エイワス「・・・・・・出ないね」コンコン

風斬「まだお休み中なんじゃないでしょうか?」



           ガチャ   キィ


「はぁい、どちら様でございましょうか?」

609 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:52:02.13 ID:4hUMu4A0
オルソラは天使を前にしても全く動じなそうだなww
たくさんのキャラとの絡みが見れて嬉しい。1乙。


そろそろミーシャイベントが見たいなぁとソワソワしつつ挿絵支援。連日投下すまん。

ガブリエル「ugmdd貴方tohmb」ムギュー
org1272905.jpg


610 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 08:58:46.99 ID:uYvx8ZYo
>>609
まじ折れちゃいそうだなwwwwww

611 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 09:29:28.36 ID:fAXLYlUo
>>609
モヤシが折れるからやめろwwwwww

633 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 10:54:24.44 ID:Kf86Ce2o





エイワス「朝早くから失礼、私はドラコ=アイワズという者だ」

「まぁ、これはこれは、ご丁寧にどうも。 私はオルソラ=アクィナスと申します」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シスター、か?」

オルソラ「ずいぶん賑やかそうな方々でございますね。 初めまして」ペコリ








634 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 10:56:17.39 ID:Kf86Ce2o
垣根「本当にいるんだな、こういうシスターっぽいのって」

風斬「ぽいって言うか、本物のシスターさんですよこの方。 多分」

オルソラ「うふふ、えぇ。 本物のシスターでございます」クスッ

風斬「あ、す、すいません! 失礼しました・・・・・・」

オルソラ「そんな畏まらなくても大丈夫でございますよ」

一方通行「で、なンなンだここは? オマエも魔術師なのか?」

オルソラ「えぇ。 私、今日はいつもより早く起床出来たので、
     朝食の支度がゆっくりと行えるのでございます」

一方通行「いやそンな情報はどォでもいい。 なンて魔術組織だここは?」

オルソラ「朝食・・・・・・、そういえば献立を決めていなかったのでございますね・・・・・・」

一方通行「いやだから、」

オルソラ「あ、もし良かったら皆様も朝食を摂っていってはいかがでございますか?」

一方通行「話聞けよクソシスター!!!」ウガー

エイワス「それはありがたい。 我々も長旅で疲れていたところなのでな」

オルソラ「まぁまぁ。 遠路はるばるこちらへいらしたというわけでございますのね」

一方通行「この女ァ・・・・・・。 ちっ、まァいい・・・・・・」

オルソラ「そうでございますね。 魔術師と言えば、
     魔術師に当てはまるのかもしれません」

一方通行「もォ終わってンだよそのくだりは!!」

垣根「お前ら、初対面で夫婦漫才やってんじゃねえよ」

635 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 10:57:46.31 ID:Kf86Ce2o

エイワス「ここは『必要悪の教会(ネセサリウス)』の魔術師が所属する、
     いわゆる"女子寮"と言ったところだよ」

オルソラ「まぁ、ご存知でいらっしゃるのでございますね」

風斬「『必要悪の教会』って・・・・・・、確かステイルさんがいる組織ですよね?」

垣根「あぁー、いたなそんなのも」

一方通行「何で今更『必要悪の教会』に用があンだよ?」

エイワス「言っただろう? 我々『天使同盟(アライアンス)』と『必要悪の教会』は今、
     私とローラ=スチュワートによって一時的に協定を結んでいると」

オルソラ「『天使同盟』・・・・・・?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もしかして、そのための"挨拶"がしてェってだけで、
     わざわざロンドンまで来たって言うンじゃねェだろォな」

エイワス「そう言ったつもりだが?」

一方通行「ンなモン電話一本で済ませりゃいいだろ・・・・・・」ガクッ

垣根「つーかコイツら下っ端だろ? 挨拶なんざする必要もねえだろ」

風斬「まぁまぁ、せっかくですし、いいじゃないですか」

一方通行「ったく、オマエは・・・・・・」

オルソラ「何だか私、お話の展開についていけないのでございますが・・・・・・」

エイワス「失礼した、オルソラ=アクィナス。 お邪魔してもいいだろうか?
     こんなところで込み入った話もなんだしな」

オルソラ「えぇ、どうぞどうぞ。 お客様は誰でもウェルカムでございますよ」

一方通行「いいのかよそンなンで・・・・・・」

636 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 10:59:20.57 ID:Kf86Ce2o
――ロンドン・ランベス 『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮


風斬「お、お邪魔しまーす」ヘコヘコ

ガブリエル「―――――――――――」

垣根「お邪魔しま・・・・・・。 ・・・・・・なんだ?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい」

エイワス「ふむ、何人かのシスターによる、霊装保護の術式が使用されているな。
     だが、さして気にすることもあるまい」

オルソラ「皆さーん、お客様がいらっしゃいましたよー」


        ザワザワ・・・・・・

        「客人? こんな所にですか・・・・・・?」

  「うわぁ、見てくださいよあの人(?)、全身が光ってますよ・・・・・・」     ガヤガヤ・・・・・・

               「あのフードを被ってる方、随分と背丈が高いですね・・・・・・」

      「・・・・・・あの、ずいぶんおっかない男性がいらっしゃるんですけど・・・・・・」


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どンだけシスターが居るンだよここは。
     修道女養成学校か何かですかァ?」

垣根「すっげー、圧巻だなオイ。 『必要悪の教会』ってこんななの?」

オルソラ「元ローマ正教のシスター達もいますから、ざっと二百人ほどでございますね」

風斬「二百人ですか・・・・・・。 でもパッと見、そんなに居るようには見えませんけど」

エイワス「まだ早朝だからじゃないだろうか」

637 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:00:35.07 ID:Kf86Ce2o

オルソラ「さぁさぁ。 お好きな席へどうぞ、すぐ準備をしますので」

風斬「あ、どうもありがとうございます」

一方通行「めっちゃ見られてンだけど。 特に俺とエイワスとガブリエ・・・・・・げふん」

ガブリエル「―――――――――」

エイワス「こんな場所でも目立ってしまうのが悩みだよ」

垣根「どこを見てもシスター、シスター、シスターだな。
   マジでこんなヤツらがいるとは・・・・・・、世界は広いな」


「あの、よかったらどうぞ・・・・・・。 紅茶ですが」コトッ


エイワス「うむ、ありがたく頂戴するよ。 シスター・カテリナ」

カテリナ「!? な、何で名前を・・・・・・」

一方通行「コイツに関わるとロクな事無ェぞ、近寄らねェ方が良い」シッ シッ

カテリナ「は、はぁ・・・・・・」ソソクサ

垣根「何だよ、お前ここのヤツらの事知ってんのか?」

エイワス「いやいや、初対面の人間を見ると、つい『意見解析(スキルポリグラフ)』の
     真似事をしてしまう癖があってね。 悪いことをしてしまった」

一方通行「あっそ。 もォツッコむ気も起きねェわ」

風斬「あ・・・・・・、美味しい。 やっぱり本場は淹れ方が違うなー・・・・・・」

ガブリエル「jhje美味hfuh」グビッ グビッ

638 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:02:45.06 ID:Kf86Ce2o

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なァ、すっげェ居づらいンだが、ここ」

垣根「完璧に場違いだよな俺ら、こんだけシスターだらけだと」

風斬「つい緊張しちゃいますよね・・・・・・」

エイワス「我々と『必要悪の教会』は一時的とはいえ同志だぞ?
     オルソラ=アクィナスの気遣いも汲んで、もっとくつろぎたまえ」

一方通行「オマエはくつろぎすぎだアホ、堂々と寝っ転がりやがって」

ガブリエル「――――――――――」グビッ グビッ



「おはようございま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、おや? あなたは・・・・・・、一方通行?」



一方通行「あン? 露出きょ・・・・・・、神裂じゃねェか」

風斬「あ、神裂さん! お久しぶりですね!」

ガブリエル「―――――――――」

垣根「え? 誰?」

エイワス「神裂火織、『天草式十字凄教』の女教皇にして聖人だ」

神裂「あなた達が、なぜこの女子寮に?」

一方通行「男は立ち入り禁止だったかァ?」

神裂「いえ、そういうわけではないのですが・・・・・・」

風斬「あの、先日はどうもお世話になりました」

神裂「お久しぶりですね風斬氷華。 こちらこそ、あの時は騒がしくて申し訳ありませんでした」

639 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:04:24.68 ID:Kf86Ce2o

ガブリエル「gkeorgj久々vjgysfjb」ヤッホウ

神裂「例によって、あなたもいるのですね。 ミーシャ=クロイツェフ」

風斬「良かったですね天使さん、知人がいて」

ガブリエル「kgkfrkbsa安心khrotiox」

一方通行「ちょっと海賊王目指して船で旅してたらよ、迷子になっちまって。
     再びロンドンに来ちまったってだけの話だ」

神裂「はぁ・・・・・・。 話に聞いたとおり、無茶苦茶やってるんですねあなた達は・・・・・・」

風斬「話?」

神裂「騎士団長(ナイトリーダー)から聞きましたよ。 無事に宮殿へ行けたようですね」

一方通行「あンま行った意味なかったけどな」

神裂「ところで、そちらのお二人は?」

640 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:05:44.69 ID:Kf86Ce2o

垣根「垣根帝督だ、よろしくなお姉さん」

エイワス「ドラコ=アイワズと言う者だ。 よろしく頼むよ堕天使エロメイド」

神裂「んなっ!!? な、なぜあの忌々しい衣装の事を!!?」

一方通行「堕天使・・・・・・何だって?」

神裂「い、いえ、何でもありません!! ・・・・・・貴方、ちょっと」

エイワス「ん? どうかしたかね?」

神裂「(・・・・・・何者ですかあなた。 なぜあの事をご存知で?)」ボソボソ

エイワス「(上条当麻が学園都市の中心で大声で叫んでたぞ。
      神裂火織の堕天使エロメイドは素晴らしかったー!!って)」ボソボソ

神裂「」

641 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:07:49.29 ID:Kf86Ce2o

神裂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・把握しました。 有益な情報提供、感謝します」チャキ

エイワス(許せ、上条当麻。 我々『天使同盟』のための犠牲となってくれ)

神裂「しかし船旅とは・・・・・・、一体どういうつもりなんですか?」

一方通行「本当はロシアに行く予定だったンだがよォ、
     どっかのバカのワガママでここに来るハメになっちまってなァ」

オルソラ「まぁ、ロシアにでございますか。 ・・・・・・ですがあの国は今・・・・・・」ヒョコ

一方通行「急に出てくンなよオマエ・・・・・・」

垣根「パスポートを偽造してんのが航空会社に知れ渡っちまってな。
   航空機が使えなくなったんだよ、俺達全員」

神裂「何をやってるんですかあなた達は・・・・・・。 それで海賊王・・・・・・、
   もとい、船でここまで来たというわけなのですね」ハァ

一方通行「ま、つゥワケだからよ、とりあえずここで一休みしよォって事になった」

オルソラ「えぇ、あなた達さえ良ければ、いつまでもここに居らしていただいても
     構わないのでございますよ?」

垣根「さすがにこんなところにいつまでも居たくはねえな。
   さっきから周りの視線が痛すぎる」

神裂「まぁ、普段ここに男性が入ることなんてあり得ない上に、
   あなたやミーシャみたいな存在までいるとなると・・・・・・ねぇ?」

エイワス「普通の人間として接してくれて構わないよ」

一方通行「無茶言うな」

643 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:09:48.56 ID:Kf86Ce2o

オルソラ「あのー、あなたはなぜフードを取らないのでございましょうか?
     極度の照れ屋さん?」

ガブリエル「――――――――」

風斬「(・・・・・・さすがにここで天使さんの姿をさらすのはマズいですかね?)」ヒソヒソ

神裂「(うーん・・・・・・、私は別に構わないと思いますよ。 皆さん驚かれるでしょうけど)」

エイワス「だ、そうだ。 もうフードを取ってもいいぞ、ミーシャ」

ガブリエル「hlpkpb御対面fkogorjh」ハロー

オルソラ「まぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、これはユニークなお顔立ちでございますね」

一方通行「コイツ、出来るな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「普通これ見たら驚くよなぁ・・・・・・」

オルソラ「初めまして、ミーシャさん。 ・・・・・・あら、ミーシャ?」

神裂「オルソラ、実は彼女・・・・・・斯々然々でして」

オルソラ「本物の大天使・・・・・・。 それは凄いことでございますねー・・・・・・」ホェー

ガブリエル「ovhfjir宜敷jfjoefiweg」スッ

オルソラ「あらあら、光栄でございます大天使様。 どうぞよろしくお願いしますね」ギュッ

風斬「また友達が増えましたね、天使さん」

ガブリエル「fkogjrg歓喜jgerigjir」ワーイ

一方通行「この女、シスターなンだよな?」

644 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:11:22.80 ID:Kf86Ce2o



「皆様、おはようございます」

「お、おはようございます・・・・・・ふぁぁ」



オルソラ「おはようございます、ルチアさん。 アンジェレネさん」

ルチア「おはようございます、シスター・オルソ・・・・・・ん?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」ササッ

神裂「おはようございます、ルチア、アンジェレネ。 あぁ、えーっと」

一方通行「オイ、てめェの後ろに隠れてるチビシスター」

ルチア「?」

アンジェレネ「ひっ・・・・・・」ビクッ

645 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:12:35.64 ID:Kf86Ce2o

一方通行「今明らかに俺と目が合って隠れたよなァ?」

垣根「ははは、そりゃそうだろ。 その凶悪なツラ見て怯えねえガキがいるかよ」ケラケラ

ルチア「な・・・・・・何なのですかあなた達は?」

オルソラ「今日の朝食はパスタにしましょう、えぇ、それが一番でございます」

一方通行「まだ決めてなかったのかよ!!? って、しまった、つい・・・・・・」ムグムグ

エイワス「『反射』的にツッコミを入れてしまうようになってきたな。
     『一方通行(アクセラレータ)』なだけに」ププッ

垣根「うわぁ・・・・・・」

オルソラ「あくせら・・・・・・れーた? まぁ、随分と不可思議なお名前でございますのね?」

一方通行「放っとけ!」

ルチア「あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

646 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:14:26.15 ID:Kf86Ce2o

ガブリエル「glpthktjps初対面vjremgroho」ハロー

アンジェレネ「きゃああっ!?」ドキィ

ルチア「な、何なのですかこの方は!?」

風斬「え、えーとですね・・・・・・」

エイワス「彼女の名はミーシャ=クロイツェフ。 『神の力(ガブリエル)』と言えば
     分かりやすいかな?」

アンジェレネ「が、『神の力』って・・・・・・」

ルチア「・・・・・・大、天使・・・・・・ガブリエル・・・・・・? まさか・・・・・・」

神裂「そのまさかなのですよルチア、アンジェレネ・・・・・・、彼女は正真正銘、本物の大天使です。
   サーシャ越しとはいえ私も相対した事があるのでわかります」

ルチア「・・・・・・!!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パクパク

一方通行「あ? そォなのか」

神裂「えぇ、『御使堕し(エンゼルフォール)』という大魔術が発動した時期がありまして、
   その時に少し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アンジェレネ「な、何で大天使がこんなところに・・・・・・」

ガブリエル「kgihpjik旅行bvnbthothj」キッパリ

神裂「相変わらずのノイズっぷりですね」

垣根「ジェスチャーが加わればある程度わかるんだぜ」

アンジェレネ「ほ、本当にこんなことが・・・・・・。 ・・・・・・シスター・ルチア?」

647 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:16:14.26 ID:Kf86Ce2o



ガブリエル「――――――――――」

ルチア「お、おぉぉ・・・・・・。 『神の力』・・・・・・」ガクン




一方通行「おいおい、どォしちゃったンですかァこのシスターさンは」

神裂「る、ルチア? 気持ちはわかりますが、とりあえず落ち着いて・・・・・・」

ルチア「私は・・・・・・。 私はこの世に生を授かった事を・・・・・・これほど幸福だと感じたことは
    ありません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 父よ、母よ、使徒よ、私は・・・・・・」ウルウル

垣根「マジ泣きし始めたぞこのお嬢さん」

一方通行「アレか? やっぱ宗教だの何だのに入ってると、
     こォいう天使との出会いは格別なモンがあンのか?」

神裂「教えを信じ、世の人々に伝えるのがシスターですからね。
   目の前に本物の大天使が現れたとなると、こうなっても不思議じゃないんですが・・・・・・」

648 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:17:51.99 ID:Kf86Ce2o

ガブリエル「hhitojhfs修道女khjryjmry」フキフキ

ルチア「あ・・・・・・。 きょ、恐縮千万でございます・・・・・・。 天使様のお手を
    煩わせるようなことを・・・・・・。 なんという恥さらし・・・・・・」

風斬「だ、大丈夫なんですか? あれ」

神裂「少しの間、そっとしておいてあげましょう」

垣根「お前は何で平気なんだよ? チビ」

アンジェレネ「あ、え、わ、私、これでも十分驚いてるんですけど・・・・・・」

一方通行「口が開きっぱなしだもンなァ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ササッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

神裂「あ、この子に悪気はないんですよ一方通行」

649 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:22:28.87 ID:Kf86Ce2o

ガブリエル「kbbrthjt修道女fneufgbg」

ルチア「・・・・・・ぐすん。 あ、はい、私をお呼びでしょうか・・・・・・?」

ガブリエル「irothiohj妖艶vneirghi下着gjkrthojho」フーム ジトー

ルチア「・・・・・・? 私の足に、何か・・・・・・?」

エイワス「君の着ている下着に興味があるようだよ。 その純白の下着にね」

垣根「何ちゃっかりお前も見てんだよオイ」

一方通行「もっと個性が欲しい、とか言ってンじゃね?」

ルチア「し、失礼をお許しください!! すぐに着替えて――――」

ガブリエル「hopyjcfb不許可hddcvcfbvke」ガシッ

ルチア「え・・・・・・?」

ガブリエル「pmml,gfnm素敵xsdhfuf参考igoth観察iotjo」

エイワス「着替えることは許さない、とても素敵な下着だから
     もっとよく見せろ、と言っている」

一方通行「ただのオッサンじゃねェか」

垣根「俺までコイツが本物の天使なのかどうか疑わしくなってきたぜ」

ルチア「な、なるほど・・・・・・。 あなた様がそう仰るのでしたら、きっとそうなのでしょう。
    この下着こそが、修道女に相応しい正装なのですね・・・・・・」

一方通行「大丈夫かよ、イギリス清教」

アンジェレネ「し、シスター・ルチアェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

650 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:23:43.64 ID:Kf86Ce2o

――――――

風斬「あ、自己紹介が遅れました。 私、風斬氷華と申します」ペコッ

ルチア「・・・・・・先程は失礼しました。 私はルチアと申します」

アンジェレネ「え、えと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」オドオド

オルソラ「よろしくお願いします、風斬さん」

神裂「えーと、彼らは旅の途中でここに流れ着いた方達です」

ルチア「旅?」

垣根「世界を守るヒーロー戦隊だ、なんてな。 俺は垣根帝督」

エイワス「私はドラコ=アイワズだ」

ガブリエル「fkwegro宜敷bvvcjgoh」

ルチア「・・・・・・随分と奇抜な格好をしていらっしゃるのですね」

一方通行「オマエらに言われたくねェよ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ビクビク

ルチア「しゅ、修道服を馬鹿にするとは罰当たりな!」

オルソラ「まーまーでございますよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行(アクセラレータ)だ、ヨロシク」

アンジェレネ「あ、あの・・・・・・」

ルチア「いつまで怯えてるんですかあなたは。 この子はシスター・アンジェレネです」

アンジェレネ「は、初めまして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

651 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:26:08.98 ID:Kf86Ce2o

垣根「キャラ多すぎて覚えらんねえわ」

風斬「キャラとか言うのやめましょうよ・・・・・・」

オルソラ「さて、私は朝食の準備をしてくるのでございます」

アンジェレネ「ええー? まだ出来てなかったんですかぁ?」

ルチア「シスター・アンジェレネ。 文句を言うものではありません」

風斬「あの、私も手伝いましょうか?」

オルソラ「いえいえそんな、客人に手伝いをさせるわけには
     いかないのでございますよ。 では」パタパタ

神裂「何だかんだでオルソラは手早く美味しい料理を作ってくれますから、
   安心して待っていてください」

風斬「あ、はい。 ありがとうございます」

一方通行「こンなに大勢のメシを一人で作ってンのかよ?」

神裂「いえ、さすがにそれは酷なので、他のシスター達も手伝っていますよ」

垣根「オルソラも『必要悪の教会』の魔術師なのか?」

ルチア「いいえ、シスター・オルソラも私達と同じ、元ローマ正教のシスターです」

垣根「ふーん。 魔術サイドって、色々な派閥があってめんどくさそうだな」

アンジェレネ「ま、魔術"サイド"・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

一方通行「俺達はどっちかっつゥと科学サイドの人間なンだよ」

アンジェレネ「ひぅ・・・・・・」ササッ

一方通行「会話もしちゃいけないンですか?」

652 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:28:24.68 ID:Kf86Ce2o

ルチア「あなた方全員が、科学サイドの人間なのですか?」

エイワス「ミーシャ=クロイツェフ以外はな。 ん、私はどちらにカテゴライズされるのだろうか」

アンジェレネ「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ルチア「あなたはとても人間には見えないのですが・・・・・・」

神裂(・・・・・・ドラコもまた、何らかの能力者なのでしょうか)

ガブリエル「gkro私gjoh天使jhotjhot」イェーイ

ルチア「それにしても大天使様がこのようなフランクなお方とは・・・・・・。
    意外というか、見ていて微笑ましいものがありますね」クスッ

風斬「人懐っこくて、とっても可愛いんですよ」

一方通行「ハッ、とっても可愛い、か。 違ェ無ェなァそりゃ・・・・・・、
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、なンだ?」

653 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:30:03.22 ID:Kf86Ce2o



「あ、あのー・・・・・・」



ガブリエル「jgrjgibwq何事pwfxbagijh」

「あなたの前で、祈りを捧げても良いでしょうか?」

「あ、私も良ければ是非・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「なら私も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


      ザワザワ    ガヤガヤ


垣根「あーあ、結局こうなっちまったか」

エイワス「ふふ、さすがは我々『天使同盟(アライアンス)』の顔」

654 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:31:00.02 ID:Kf86Ce2o

ルチア「『天使同盟(アライアンス)』?」

一方通行「魔術結社じゃねェよ、そンで組織でもねェ」

エイワス「まだそんなことを言っているのか、リーダー」

一方通行「だからリーダーって呼ぶなっつってンだろォが!」

アンジェレネ「ひゃっ・・・・・・!」

垣根「怒鳴るなよ、そこの小動物が怯えてるぜ」ケラケラ

一方通行「っと、ついいつものノリで・・・・・・」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」オドオド

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・腹、減ったなァ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジー



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっかに美味そうな人間はいねェかなァ?」ギロリ



アンジェレネ「ひぃぃぃ!」タタタタッ

ルチア「し、シスター・アンジェレネ!?」

垣根「はははっ、丸飲みにされちゃう~ってか」ケラケラ

風斬「こらっ! 一方通行さん!」ビシッ

一方通行「いてっ、すンませンでした」

655 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:33:57.55 ID:Kf86Ce2o

ルチア「あの子を怯えさせるような事はやめていただきたいのですが!」

一方通行「ちょっとしたおふざけだろォが。 つか俺もォ完全に人間として見られてねェな」

ルチア「シスター・アンジェレネもです! 隠れていないで出てきなさい!
    客人に対して失礼ですよ!」

アンジェレネ「うぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プルプル

風斬「大丈夫ですよ、アンジェレネ。 一方通行さんは顔はおっかないけど、
   根は優しい人だから、多分」

一方通行「風斬に言われると割とマジで傷つくのは何でだろォなァ」

垣根「笑わせんなよバケモノ、あんなので傷つくほどガラスのハートじゃねえだろうが」

ルチア「全く・・・・・・。 で、改めてお聞きしますが、あなたは人間なのですか?」

エイワス「ん? 私か。 どう見えるかね?」

神裂「なんというか、神々しさすら感じるのですが・・・・・・まさか本物の神だとか
   言わないでしょうね」

エイワス「神、か・・・・・・。 残念ながら私はそんなちっぽけな存在ではないな」

アンジェレネ「か、神が・・・・・・ちっぽけ・・・・・・」

ルチア「あなたも、"人ならざる者"なのですか?」

エイワス「時には天使、時には人、そして時には一方通行好みの女の子だ」

神裂「え・・・・・・? あなた達、そういう・・・・・・?」

一方通行「オマエらちょっと下がってろ。 パーティが始まるぜ」カチッ

エイワス「やだなぁあーくん、冗談だよ」

657 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:37:39.38 ID:Kf86Ce2o

ルチア「一体どういう事なのです・・・・・・」

一方通行「悪ィ事ァ言わねェ。 コイツには深く関わらねェ方が良い」

エイワス「私が危ない人みたいな口ぶりじゃないか、一方通行」

一方通行「事実危ねェ野郎だろォがオマエは」

ルチア「はぁ・・・・・・、不可思議な団体なのですね、『天使同盟』とは」

神裂「あなたもやはり、超能力者なのですか? 垣根帝督」

垣根「まぁな。 レベル5の第二位・・・・・・つってもわかんねえか?」

アンジェレネ「レベル・・・・・・?」

神裂「一方通行に次ぐ超能力者、というわけですか・・・・・・。
   更に戦力が強化されてますね」

垣根「けっ、コイツに"次ぐ"って部分が気に入らねえな」

ルチア「・・・・・・? 話がわからないですね。 レベル、というのは?」

エイワス「学園都市で定められている序列のようなものだ。
     簡単に言うと、この二人は学園都市の龍虎のような存在だな」

ルチア「・・・・・・科学サイドのトップ2、というわけですか。 恐ろしいですね・・・・・・」

一方通行「自慢にもなンねェよ、こンなくだらねェ序列」

ルチア「では結局、まともな人間はあなた一人、ということですね。
    えーと・・・・・・、風斬氷華」

風斬「あ、すみません、私も人間じゃないんです」

ルチア「」

658 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/29(月) 11:39:35.96 ID:Kf86Ce2o

アンジェレネ「そ、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガーン

ルチア「・・・・・・い、言われてみれば確かに、若干気配が希薄、というか・・・・・・」

風斬「そうですね。 私は人間の手によって作られた、人工天使みたいなものです」

ルチア「人工天使・・・・・・、目眩がしてきました」フラリ

アンジェレネ「し、シスター・ルチア、しっかり」アセアセ

一方通行「だが安心しろ。 風斬は俺達の中で唯一、良識を持ったヤツだ」

風斬「い、いえ、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」

垣根「おい、俺はまともじゃねえって言ってんのかよ」

エイワス「ひどいことを言うじゃないか、一方通行」

ガブリエル「rgjhmn私kbgkohk良識gjreghihi」クルッ

「あ、天使様。 こちらを向いていただかないと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「fklpgkob謝々gjkergjteh」アセアセ

垣根「ミーシャの席に行列が出来てんぞ・・・・・・」

一方通行「あいつに祈りを捧げたところで何にも得なんか無ェと思うがな。
     ジンベエザメを釣り上げるよォなアホ天使だぞ」

風斬「でも本当に多いですね、シスターさんって」

神裂「あなた達、運がいいですよ。 朝からこれだけシスターが居るのは、
   今日の朝食当番がオルソラだからです」

一方通行「なンだよ、それほどあいつの作るメシが美味ェってことか?」

アンジェレネ「そりゃもうっ! 隠し味にオリーブしか使わないのが難点ですが」

681 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:07:49.60 ID:ATF4xwAo

一方通行「ふゥン」

アンジェレネ「あ、えっと・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ササッ

一方通行「返事しただけだろォが・・・・・・」

アンジェレネ「ご、ごめんなさい・・・・・・」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くぁぁ、・・・・・・おはようございますー・・・・・・」



ルチア「シスター・アニェーゼ! 起床が遅すぎますよ!」

垣根「また何か出てきた・・・・・・」

アニェーゼ「うっさいですね、いいじゃないですか、まだ朝食も出ていないし。
      それより、何ですかこの騒ぎは」

アンジェレネ「き、今日は朝からお客さんが来てまして」

風斬「初めまして、風斬氷華です」ペコッ

アニェーゼ「あぁ、こりゃご丁寧にどうも。 アニェーゼ=サンクティスです」

神裂「ここにいるほとんどのシスターが彼女の部下なんですよ」

アニェーゼ「部下って言い方はどうかと思いますけどね」

一方通行「んン? オマエが履いてるその靴、もしかしてチョピンか?」

アニェーゼ「! へぇ、ご存知なんですか。 今でもこれを知っている人がいるとは」

682 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:09:12.87 ID:ATF4xwAo

一方通行「ふン、修道女にもオシャレなヤツがいるンだな」

アニェーゼ「ほほう、わかりますか、わかりますかこのオシャレポイントが!
      あなた、顔立ちは怖いですがなかなか肥えた目を持ってるみてぇですね」ニヤリ

一方通行「十六世紀の中頃に流行った厚底靴だな、それを今時の人間が履くことは
     まず無ェンだが、何だ? オマエのこだわりか何かなのか?」

アニェーゼ「そうなんです、こだわりなんですよ! そこをわかる人間がなかなかいねぇんで
      もう半ば諦めかけてたんですよ。 いやぁ、今日は朝から運がいいですね私」

一方通行「見た感じ、そのチョピンは厚底の部分が着脱式になってンな。
     その日の気分によって外したり、模様違いの厚底に取り替えたりしてるってわけだ」

アニェーゼ「普段は寮内では外してるんですけど、今日は朝起きたとき、
      『何か良い事があるな』と思って黄色の厚底を装着してみたんです!」フンスッ

一方通行「黄色って・・・・・・、オマエそれ風水的な意味合いのモンだろ。
     いいのかよ、修道女がそンなンで」

アニェーゼ「細けぇ事はいいんですよ。 事実、こうして私のこだわりポイントを
      一発で見抜くような人に出会えた。 それだけで風水というのも
      案外バカにできねぇモンだと思えましたし」

683 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:10:41.46 ID:ATF4xwAo

一方通行「修道服と厚底のミスマッチはどォかと思うがな。
     その修道服もアレンジしてるだろ? 魔術的な意味合いでもあンのか?」

アニェーゼ「えぇ。 そしてこの厚底と修道服という組み合わせがまたオツなんですよ。
      このチョピンも、十六世紀当時の規律に従った横幅に調節してまして・・・・・・」ペラペラ






ルチア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アンジェレネ「・・・・・・し、シスター・アニェーゼ・・・・・・」

垣根「この二人、わずか五秒で意気投合しやがった」

エイワス「そういえば一方通行は、さりげにファッションに詳しかったりしたものな」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私もオシャレ、勉強しよう」ボソッ

神裂「?」

684 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:12:10.55 ID:ATF4xwAo

垣根「お前ら二人もあのアニェーゼとかいうガキの部下なのか?」

アンジェレネ「は、はい・・・・・・そうです。 元アニェーゼ部隊です」

風斬「『元』?」

エイワス「『法の書』を巡った件で、アニェーゼ部隊は壊滅してしまったのだよ。
     そして『アドリア海の女王』の一件で、アニェーゼ部隊はローマ正教に追われる形になった。
     その時にイギリス清教の保護下に入ることになったアニェーゼ部隊が、ここにいるシスター達の事だろう」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

ルチア「・・・・・・随分と詳しいのですね、ドラコ=アイワズ」

エイワス「なんとなく、そんな感じのことが起こったのだろう、と思っただけだ」ニヤ

垣根「まぁ法の書とかカリブ海の海賊がどうとか言われてもさっぱりだけどな」

アンジェレネ「あ、アドリア海の女王です・・・・・・」



「あの、ありがとうございました!」

「是非また、祈祷させてください、天使様」



ガブリエル「b,rhkotho人気者fjighi大変jfoergjog」フゥー

垣根「よぉ、サイン会は終わったのかよ」

風斬「なんて言ったって天使ですからね、こういう所に来ると人気者ですね」ニコッ

ガブリエル「kfogkrgk彼gjrgjdirg何処fniefh」キョロキョロ

エイワス「一方通行ならアニェーゼ=サンクティスと熱い議論を交わしているよ」

ガブリエル「pbnxcsdgoh畜生dfjdfuvnbn」ガクッ

685 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:13:22.35 ID:ATF4xwAo

~三十分後~


オルソラ「皆さまー、朝ご飯の準備が整ったのでございますよー」

ルチア「わかりました。 さぁ皆さん、席についてください。
    ほらそこ、いい加減大天使様から離れてさしあげなさい!」

ガブリエル「fkorgiohj私mbvsdhk平気igcasdnkgn」ウェルカム

風斬「あ、配膳手伝いますよ」

オルソラ「しかし・・・・・・」

垣根「コイツはこういうヤツなんだよ、手伝わせてやれ」

オルソラ「ではすみませんが、よろしくお願いしますね」

風斬「はい」

686 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:14:49.22 ID:ATF4xwAo


―――――――――――――――


アニェーゼ「ほぉー、これはまた随分とスタイリッシュな杖ですね・・・・・・」ガシュ パシュン

一方通行「別にフォルムにゃこだわってねェンだけどな」

アニェーゼ「この伸縮機能は、攻撃用とかですか?」

一方通行「いや、戦闘の際は邪魔だから収められるよォにしてンだ」

アニェーゼ「邪魔? でもこれが無いと立っていられないって・・・・・・」

一方通行「俺が能力を使うときは、自立を能力で補うからいらねェンだよ」

アニェーゼ「能力・・・・・・。 あの忌々しいツンツン頭を思い出しちまいますね」

一方通行「ここにも関わってンのかよ、あの三下」

687 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:16:36.66 ID:ATF4xwAo


ロンドンの朝。暖かな陽射しと小鳥がさえずる中、『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮は
朝食の時間となっていた。


オルソラとその他のシスター達が作ったパスタやサラダなどが、各席へと並べられていく。
手伝いを申し出た風斬も、他のシスター達に習ってパスタが盛られた皿を並べている。


長机の一つの一番端に座るのは、『天草式十字凄教』の女教皇にして、
『必要悪の教会』所属の魔術師、神裂火織。自家製の梅干が入った瓶の蓋を弄っている。

その左には元ローマ正教のシスターにして、元アニェーゼ部隊のリーダー、アニェーゼ=サンクティス。

アニェーゼの隣には一方通行(アクセラレータ)が座っている。アニェーゼが誘ったのだ。
どうやら気の合う人間と出会えたことがよっぽど嬉しかったらしい。
エイワスやミーシャ=クロイツェフなど、もっと奇妙な存在もいるというのに、あまり関心はないようだ。
修道女としてそれはどうかと思うが。


その一方通行の左隣には、元アニェーゼ部隊の一人、アンジェレネが座っている。
彼女は先にその席へ座っていたのだが、運悪く(?)一方通行がその隣の席へ座ってしまったのだ。
まだ一方通行が無意識に放つ禍々しい雰囲気に慣れていないようだ。


今更席を変えるのも何だか気まずいと思い、結局席を立つことが出来なかった彼女の顔は、どこか青ざめている。
チラチラと一方通行に視線を向けるのだが、一方通行がそれに気付きアンジェレネの方に向くと、
プイッと顔を逸らしてしまう始末だ。


そんなアンジェレネの隣には、同じく元アニェーゼ部隊のシスター、ルチアが座っている。
シスター達の中でも背が高い彼女は、何かと隣のアンジェレネに小言を言っているようだ。
ルチアの更に盛られたパスタは、普通の量よりも少なめになっていた。これが彼女の適量らしい。

688 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:18:24.89 ID:ATF4xwAo


一方通行を含めた女子寮のメンバーの正面には、『天使同盟(アライアンス)』の一員がいる。


神裂火織の正面には、今日の朝食当番、元ローマ正教のシスター、オルソラ=アクィナスがいる。
『今日のアニェーゼさんはどこかイキイキとしているのでございますよー・・・・・・』など、
何か独り言をブツブツ呟いている。また寝ているのだろうかと神裂は浅くため息をついた。

アニェーゼの正面、オルソラの左には垣根帝督が座っていた。
なぜか一方通行とアニェーゼの方を見て、ニヤニヤと笑みを浮かべている。
周りにいる何人かのシスターがなぜか垣根の方に視線を向けているのだが、本人は気付いていない。

一方通行の向かい側には、風斬氷華が座っていた。
目の前の料理に目を輝かせながらも、たまに一方通行の方を見ては視線を下に向ける、
という行為を繰り返している。彼の様子が気になって仕方が無いという様子だ。

アンジェレネの向かい側には、エイワスが座っていた。
エイワスは何人かのシスターと談笑していた。『突然の来客』の中でも、異彩を放つ存在だ。
やはりシスター達も興味があるようで、中にはミーシャだけでなくエイワスにまで祈りを捧げている者もいた。

そしてルチアの向かい側の席には、最大最強のサプライズゲスト、本物の大天使、
ミーシャ=クロイツェフが君臨していた。

見た目の不気味さとは裏腹に、どこか可愛らしいその仕草に、天使としてだけではなく
無垢な子供のような存在としてすっかり馴染んでいるようだ。
目の前にいるルチアも最初こそ酔心しきっていたが、今は落ち着いたようだ。

689 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:19:43.06 ID:ATF4xwAo


「では皆さん、食事の前の祈りを捧げましょう」


神裂がそう言うと、途端に寮内が静寂に包まれた。
エイワス以外の『天使同盟』は何が起きたのか理解出来ていないようだ。


「オイ、なンだよこりゃ?」


一方通行が隣にいるアンジェレネに問いかけると、彼女はビクッ!と身体を震わせて、


「わ、私達の寮では、食事の前に祈りを捧げるんです・・・・・・」


と、身体をびくびくと震わせながらも答えてくれた。
一方通行とアンジェレネの間で、初めて会話が成立した瞬間だった。

690 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:21:27.37 ID:ATF4xwAo

アニェーゼ「(適当にそれっぽくやっとけばいいんですよ、こういうのは)」ボソッ

一方通行「(オマエ本当にシスターなのかよ・・・・・・)」ヒソヒソ

垣根(こういうの見ると異境の地って感じがするなぁやっぱ)

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シーン

エイワス「おお、我が救世主(メシア)よ、我の思いのままに云々・・・・・・(適当)」

ガブリエル「――――――――――」


―――――――――――――――


神裂「では皆さん、いただきましょう」


「「「いただきまーす」」」


風斬「! うん、すっごく美味しい!」モグモグ

一方通行「まァ、悪くね――」

エイワス「悪くねェ、か。 ふふ、テンプレだなぁそれは」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ムカッ

垣根「手作りでこの味は大したモンだな。 俺らの料理はインチキばっかだからな」

ガブリエル「lgperghkerph美味jfigjirhin」ズルルルルルルルルルルルルルルル モッチャモッチャ

ルチア「インチキ、とは?」モクモク

691 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:24:04.42 ID:ATF4xwAo

エイワス「私の炊飯器調理法をインチキだとでも言うつもりか、垣根帝督」

アンジェレネ「す、炊飯器調理法・・・・・・?」

神裂「炊飯器での調理というと・・・・・・、炊き込みご飯とかでしょうか?」

風斬「あ、私達、炊飯器があれば大抵の料理は作れちゃうんですよ」

オルソラ「まぁ、それは興味深いのでございます」パチッ

神裂「オルソラ、あなた寝ていたでしょう・・・・・・」

ルチア「大抵の料理って・・・・・・、例えばこのパスタなども?」

エイワス「パスタなんかは初歩中の初歩だな。 私は炊飯器で揚げ物も作れるぞ」

アンジェレネ「えぇっ!? そんなのどうやって・・・・・・」

神裂「揚げ物って・・・・・・構造的に不可能なのでは・・・・・・」

一方通行「・・・・・・あのパーキングエリア陥落事件でマスターしたのか、オマエら」

風斬「そ、そうです。 あの時は必死だったから無我夢中だったんですけど、
   いつの間にか扱いこなせるようになってて・・・・・・」

オルソラ「聞いたことがない調理法でございますわね」

アニェーゼ「それも、科学が発達した学園都市だからこそ成せる業なんですか?」

垣根「普通の人間にゃ出来ねえよあんなの」

エイワス「何を言う、"ヨミカワ神"は人間である身ながらこの調理法を確立させたのだぞ」

一方通行「オマエの中で黄泉川は神と同列の存在になってンのかよ
     つかオマエにとっちゃ神はちっぽけな存在じゃなかったか?」

692 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:26:32.70 ID:ATF4xwAo

オルソラ「その調理法、私などでも出来るのでございましょうか・・・・・・?」ワクワク

エイワス「コツさえ掴めば誰でも出来るのが炊飯器調理法の素晴らしいところだ。
     どれ、『必要悪の教会』にもこの業を広めてしまおうか」

オルソラ「是非ともお願いします、感謝するのでございますよ」パァァ

一方通行「あァ・・・・・・。 また一つ、魔術組織がヤツの手に堕ちたか・・・・・・」

アニェーゼ「貴方達は、この教えを広めるために世界を回って旅してんですか?」

一方通行「ンなわけねェだろ。 俺達は迷子になったンだよ」

アニェーゼ「迷子? あの時のサーシャみたいなギャグですかそれ?」

風斬「サーシャ?」

ルチア「十月に入った頃でしょうか、サーシャ=クロイツェフというロシア成教の修道女が
    ここに訪問してきたのです。 後の世界大戦の話で」

一方通行「なンだと?」

風斬「わ、私達もその、サーシャさんに会うために学園都市を出たんです!」

神裂「そうだったんですか? しかしなぜあなた方が彼女と・・・・・・」

一方通行「オマエなら予想つくだろ。 英国女王に会ったときは大した情報を得られなかったンだ」

ルチア「! あなた達、英国女王と謁見を?」

垣根「俺は知らねえけどな」

一方通行「バッキンガム宮殿に行って、女王や三馬鹿姉妹、護衛のオッサン二人と
     喋ってメシ食って風呂入って帰っただけだもンなァ、ありゃ」

ルチア「な、何をやっているのですかあなた達は・・・・・・」

693 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:32:45.00 ID:ATF4xwAo

アニェーゼ「そりゃまた随分と楽しそうなことをしてるじゃねぇですか」

風斬「ヴィリアンさんとのロンドン巡りは楽しかったですよね、天使さん」

ガブリエル「gkvsdgbm堪能kgerhkoj」ガツガツ

アンジェレネ「あ、あの・・・・・・それ私のパスタ・・・・・・」

一方通行「おいガブリエル。 他人の分までメシ食ってンじゃねェよ。
     食い意地だけはいっちょ前なンだからよオマエは」

ガブリエル「kgvvgonjp失敬xsa bnlyyjk」

ルチア「あなたもですよ、シスター・アンジェレネ。
    例の如くお皿一杯にパスタを盛って・・・・・・」

垣根「つか、何でお前だけパフェとかアイスクリームとかがあんだよ。
   ガキだから優遇されてんのか?」

アンジェレネ「ぎくっ。 こ、これはですね・・・・・・」

ルチア「パフェ・・・・・・? あ、シスター・アンジェレネ!!
    あなた、そこに隠している物を出しなさい!」

アンジェレネ「あぁっ・・・・・・、い、いいじゃないですか~・・・・・・」アワアワ

一方通行「何も取り上げる事ァねェだろ」

ルチア「いいえ、なりません。 常に節制を心がけることが
    立派な修道女になるための第一歩なのです」

一方通行「はっ、厳しいなァ。 これじゃ修道女ってより小言が絶えねェ姑だぜ」ケラケラ

ルチア「むっ」ギロリ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷぷっ」

694 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:34:05.24 ID:ATF4xwAo

ルチア「し、シスター・アンジェレネ! あなた今、私を笑いましたね!?」

垣根「鬼姑か、違いねえや」ハハ

ルチア「ぬぐぐぐぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴ

神裂「・・・・・・あの、話題を戻してもよろしいでしょうか?」

一方通行「あ? なンの話してたンだっけか」

風斬「何でサーシャさんに会いに行くのかって話ですよ!」

垣根「俺もよく分かってねえんだけど、何でロシアまで行くんだっけ?」

神裂「大丈夫なんですかあなた達・・・・・・」

一方通行「えェーと、あれだよ。 そォ、星の欠片について聞きに行くのと、
     なンとかしてガブリエルの言葉を翻訳出来ねェかを探りに行く」

神裂「星の欠片・・・・・・?」

一方通行「そォだよな? エイワス」




エイワス「うむ、そして炊飯器に少量の油を加えるのだ。 ここが難しい、
     僅かでも分量を間違えれば、死が待っている」

オルソラ「ふむふむ・・・・・・、命がけの調理法なのでございますねー・・・・・・」メモメモ




一方通行「ちっ、聞いちゃいねェ」

垣根「何人かのシスターもちゃっかりお料理講座に混じってやがる」

695 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:38:17.21 ID:ATF4xwAo

アニェーゼ「その、星の欠片ってのは一体何なんですか?」

一方通行「ベツレヘムの星って知ってるか?」

神裂「・・・・・・!」

ルチア「第三次世界大戦で用いられた、空中移動要塞の名称ですね」

一方通行「話が早くて助かる。 その星の欠片を探してンだ」

アニェーゼ「ベツレヘムの星は崩落したと聞いてますが、まさかその瓦礫を探してんですか?」

一方通行「あァ、その欠片の一つにガブリエルの召喚に用いられた儀式場が残ってるはずなンだ」

神裂「儀式場・・・・・・。 恐らく、ベツレヘムの星の右方に当たる部分の事ですね」

垣根「右方?」

神裂「中央に本体を象徴する『城』が置かれていまして、そこから四方に長い架け橋が渡っているんです。
   進行方向が『前方』だと仮定した場合、『右方』の部分だけが突出して長いんです」

一方通行「そこにある儀式場で、ガブリエルは召喚されたってか?」

神裂「私はそう聞いています」

垣根「魔術サイドにも空中移動要塞なんてモンがあんのかよ?」

ルチア「ベツレヘムの星は大戦時、ロシア成教の魔術師二百人の魔力によって制御されていました。
    科学的な要素はあのベツレヘムの星にはありません」

垣根「はぁー、科学サイドもトチ狂ってるが、魔術サイドも大概だな」

一方通行「バッキンガム宮殿に行ったとき、儀式場が残っている星の欠片は
     今も空中を彷徨ってるって結論が出た」

神裂「な、なんですって!」ガビーン

696 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:40:15.71 ID:ATF4xwAo

ルチア「・・・・・・ベツレヘムの星は完全に崩落したと聞いてます。
    そんなことがあり得るはずが・・・・・・」

アニェーゼ「ベツレヘムの星を浮遊させるために施された魔術の効果が、
      まだ残ってるってんですか?」

一方通行「恐らくな。 ガブリエルが時々空を見上げてボーっとしてる時があるンだ。
     ていうかガブリエルがまだこの世に存在し続けてるって時点で確定的なンだよ」

神裂「なるほど・・・・・・」

風斬「しかも、その星の欠片に迷彩術式? みたいなのを使って、
   視認できないように誰かがしているみたいなんです」

ルチア「? そ、それは何のために?」

一方通行「それが分かりゃ俺達は旅なンざしてねェよ」

垣根「それでロシアへ行って情報を掴もうってわけか、ようやく把握したぜ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

神裂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・事情はわかりました。 ただ・・・・・・」

風斬「?」

神裂「我々『必要悪の教会(ネセサリウス)』が、援助をすることは出来そうにもありません」

一方通行「・・・・・・、ま、そォだろォな」

神裂「分かってて・・・・・・話したんですか?」

一方通行「別に隠すことでもねェし、だろ?」

風斬「はい、そうですね」

697 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:41:28.78 ID:ATF4xwAo

ルチア「・・・・・・呑気な集団だと思っていましたが、あなた達は世界に影響するかも知れない
    ような行動を起こしていたのですね」

垣根「んな大袈裟な話かぁ?」

神裂「天使に関することで行動を起こすと、どうしても様々な魔術組織と関わらなくては
   ならないでしょう? 世界には数多くの魔術組織が存在します」

ルチア「それを科学サイドの頂点、学園都市の人間が調査しているだなんて・・・・・・
    否定するつもりはありませんが、前代未聞です」

一方通行「『天使同盟』の存在も、だんだん気付かれ始めてるみてェだしな」

アニェーゼ「私達にバラしちまってよかったんですか?」

風斬「エイワスさんがここに案内してきた時点で、問題は無いんだと思います」

垣根「よくわかんねぇけど、『天使同盟』とイギリス清教って、
   一時的に協定を結んでるらしいからな」

神裂「は?」

一方通行「なンでも、イギリス清教のトップ様と話しつけてきたンだとよ。
     あそこで炊飯器調理法をレクチャーしてるバカが」

ルチア「な・・・・・・な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

アニェーゼ「・・・・・・こいつはまた、とんでもねぇお客人が来ちまってたみてぇですね」

一方通行「まァ俺はそンなンどォでもいいンだけどな。
     嘘か本当かはそのトップ様に確認でもしてみりゃいいんじゃねェのか?」

風斬「それ、ステイルさんがやってくれてるはずですよ?」

神裂「す、ステイル!? ステイル=マグヌスの事ですか?!」

698 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:42:57.14 ID:ATF4xwAo

一方通行「ンだァ? 知り合いなのかよ?」

神裂「そ、そりゃあ彼も『必要悪の教会』の魔術師ですから」

垣根「あぁ、そういやそんなこと言ってたな」

神裂「ステイルは学園都市に来たんですか?」

風斬「は、はい。 何でも天使さんをイギリス清教に引き込むよう
   えっと・・・・・・何でしたっけ、ローラ? って人に頼まれて来たそうなんです」

ルチア「」

アンジェレネ「」

アニェーゼ「」

神裂「・・・・・・き、聞いてませんよそんな話は・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺達さ、もしかして余計なこと喋りまくってねえ?」

風斬「ま、まずかったでしょうか・・・・・・?」

一方通行「知らねェよ。 明日は明日の風が吹く、ってなァ」

ルチア「そ、そんな悠長な・・・・・・」

アニェーゼ「とりあえず、貴方達『天使同盟』ってのがイギリス清教と
      太いパイプで繋がっちまってるようなトンデモ組織だってのはわかりました」

一方通行「だァから組織じゃねェっつうの」

神裂「・・・・・・開いた口がふさがらないというのは、こういう事を言うんでしょうね」

699 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:45:00.79 ID:ATF4xwAo

一方通行「俺達の自己紹介はこンなモンでいいか?」

ルチア「えぇ・・・・・・。 十分に理解しました」

垣根「で、どうするんだよ? 俺達を危険分子とみなして、ここで消しちゃうか?」ニヤッ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ビクッ

一方通行「やめろクソボケ。 俺達ァそンな事しに来たンじゃねェだろォが」

アニェーゼ「そういや気になってたんですが、何しに来たんですか? ここに」

風斬「えっと・・・・・・、」

一方通行「・・・・・・。 特に用はないな」

ルチア「」ガッターン

アンジェレネ「し、シスター・ルチア!?」

垣根「おいおい、今時ズッコケなんてリアクションするやついたのかよ・・・・・・」

風斬「エイワスさんが、ここに挨拶しておきたいと言ったので来たんです」

一方通行「わざわざメシまでご馳走になっちまってなァ」

神裂「あ、いえ、それはいいんですけど・・・・・・」

垣根「あん? ちょっと待てよお姉さん。 それ、梅干か?」

神裂「え? はい、そうです。 自家製の梅干なんですよ」

一方通行「自家製? 凝ってンなァ」

700 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:46:48.48 ID:ATF4xwAo

ルチア「そ、そういえばあなた達は日本人ですから、ウーメボシとは馴染みが深いのですね」

風斬「ウーメボシ?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガタガタ

一方通行「なンかチビシスターが露骨に震えてンですけど」

アニェーゼ「あぁ、シスター・アンジェレネは梅干が大の苦手なんですよ。
      前に一度、梅干一粒をそのまま口に放り込んじまってノックダウンしてんです」

風斬「それはさぞ酸っぱい思いをしましたね・・・・・・」クスッ

一方通行「梅干ってのはなァ、基本的にそのまま食うモンじゃねェンだよ。
     まァそのまま食ってもいいし、そういう菓子も日本じゃ売られてンだけどよォ」

アニェーゼ「パスタに梅干ってのはアリなんですかね?」

一方通行「そォいうのもあるなァ。 和風パスタっつって」

アニェーゼ「やっぱ私の食べ方は間違いじゃなかったんですね」ニタリ

一方通行「あとはまァ・・・・・・、おいチビシスター。 そのサラダちょっと貸せ」

アンジェレネ「え、あ、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」オズオズ

一方通行「おーいエイワス、ナイフとか持ってねェか?」



エイワス「ん? ナイフエッジデスマッチでも始めるつもりか?」



一方通行「違ェよ、いいから持ってンなら貸せ」

エイワス「気を付けろよ」スッ

神裂「持ってるんですか・・・・・・」

701 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:48:12.73 ID:ATF4xwAo

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチッ スパスパッ

ルチア「おぉ・・・・・・、ウーメボシが鮮やかに細切れになっていく・・・・・・」

垣根「能力の無駄遣いにも程があるだろ」

一方通行「うるせェ。 ・・・・・・ンで、こうしてサラダに和える」サッ サッ

アニェーゼ「サラダに梅干って合うんですか?」

一方通行「おら、手軽で簡単『和風サラダの梅干和え』だ」トン

アンジェレネ「えー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

神裂「多分美味しいですよ、食べてみてはどうです?」

アンジェレネ「うぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プルプル

垣根「マジで小動物みてえだなこのガキ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、むぐ」パクッ

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうですか?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、美味しい・・・・・・」ボソッ

ルチア「おぉ、アンジェレネが野菜とウーメボシを同時に克服しました」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パクッ ムグムグ

一方通行「だろ? 何でも調理次第なンだよ」

垣根「お母さん・・・・・・」

一方通行「誰がお母さんだ」

702 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/30(火) 12:50:04.02 ID:ATF4xwAo

ルチア「あ、あの・・・・・・」

一方通行「あン?」

ルチア「よろしければ、私にも振舞ってもらえないでしょうか?」

アニェーゼ「あ、そんじゃ私も頂いちゃいましょうかね」

一方通行「自分でやれよ自分で・・・・・・」カチッ スパスパッ

アンジェレネ「さ、サラダに梅干というのもあるんですね」

一方通行「割りとメジャーだと思うがな。 茹でた鶏肉を裂いて野菜と梅肉を和えたり、
     ごぼうや大根、白ごまなンかとも相性が良いな。 生野菜だけなら酢も加えるといい」

風斬「お母さん・・・・・・」

一方通行「誰がお母さんだ誰が!」

神裂「一方通行は料理に詳しいんですか?」

垣根「そのツラで」ボソッ

一方通行「別に詳しいってワケじゃねェンだけどな。 あと垣根、オマエあとで殺す」

アンジェレネ「あ、あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「なンだよ」

アンジェレネ「あ、ありがとう・・・・・・ございます・・・・・・」ボソボソ

一方通行「・・・・・・。 別に礼を言われるよォな事じゃねェだろ」チッ

風斬「ね? 一方通行さん、こう見えても優しい人なんですよ」ニコッ

一方通行「風斬ィ、余計な事は言うンじゃねェ」

719 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/30(火) 17:43:08.68 ID:lCUg0OA0
一方通行…着実にフラグ立てやがって…もげろ!

722 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/30(火) 19:48:13.56 ID:rm81MMgo
こ、これがそげぶされた人間とレイゾウコの差か……

742 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/01(水) 23:51:19.94 ID:4U.GTYYo

垣根「そうそう、こんな悪人面でもアマちゃんだからなコイツは」ケケケ

一方通行「殺して欲しくてしょォがねェみてェだなァ、メルヘン君?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チラッ

一方通行「いちいち顔を確認すンな!」

アンジェレネ「ひぃぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱ怖い・・・・・・」ビクッ

アニェーゼ「貴方の能力は、こうやって梅干を鮮やかに切れる能力なんですか?」

一方通行「そンな限定的な能力で第一位張れると思ってンのか?」

神裂「一方通行(アクセラレータ)という名は知っていたのですが、能力の詳細までは
   知りませんね。 どういった能力なんですか?」

一方通行「言ったって理解出来ねェと思うンだけどな。 フルンティングのオッサンや
     ウィリアムのヤツもあンま分かってなかったし」

垣根「この世のありとあらゆるものを拒絶する根暗能力だよ」

一方通行「てめェブッ殺・・・・・・と言いてェが、あながち間違いじゃねェな」

ルチア「根暗? どういうことなのです?」

一方通行「あァー・・・・・・、この世に存在するベクトルを自由に操れるってモンだ」

アニェーゼ「ベクトル・・・・・・? 方向・・・・・・向きの事ですか?」

一方通行「そォそォ、くっだらねェ能力だよ。 例えば・・・・・・、あそこ見とけ」

ルチア「? 食後に積まれたお皿があるだけですが」

一方通行「・・・・・・」カチッ トン


      カチャン   カチャカチャカチャカチャ

743 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/01(水) 23:53:00.42 ID:4U.GTYYo

アンジェレネ「!!!」

ルチア「え!? い、一体どういう・・・・・・」

アニェーゼ「適当に積まれてた皿が、キレーに並べられてますね・・・・・・」

神裂「指で机を叩いた衝撃のベクトルを、あの皿のところまで伝えたということですか?」

一方通行「簡単に言えばそォいうこった」

垣根「なんでお前は能力使ってやることがいちいち主婦なんだよ」

風斬「遠くにいるシスターさん達も何が起こってるのかわからないって顔してますね・・・・・・」

一方通行「熱量、電気量、運動量、光、等々、ベクトルがありゃ俺に操れねェモンはねェ」

エイワス(君の能力の本質はそんなものじゃないのだがね。
     『ベクトル変換』も『反射』もただのオマケに過ぎないよ)

アニェーゼ「それ、魔術も操れたりするんです?」

一方通行「『反射』は厳しいな。 せいぜい逸らす程度だ。
     威力が天使レベルのモンになるとヤバい、死ぬ」

ルチア「なんとも奇怪な・・・・・・」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブルブル

風斬「だ、大丈夫だよアンジェレネさん。 人に向けて使うことはないから」

一方通行「時と場合によるけどなァ?」ニヤァ

風斬「一方通行さん、めっ!」

一方通行「ぐ・・・・・・」シュン

744 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/01(水) 23:54:03.18 ID:4U.GTYYo

ルチア「あなたも能力者だという話ですが、一体どのような能力を?」

垣根「あん? 俺か?」

神裂「第二位と言っていましたね」

アニェーゼ「第二位? 序列が決まってんですか」

風斬「一方通行さんは第一位です」

アンジェレネ「じゃ、じゃあ第二位ってあくせらよりはショボい能力なんじゃ・・・・・・」ボソボソ

垣根「梅干を口にぶち込まれてえかクソガキ」

アンジェレネ「じょ、冗談ですっ」

一方通行「コイツのはアレだ、メルヘンチックな世界に浸れる能力(笑)」

垣根「そのメルヘンチックに血ヘド吐かされたのはどこのモヤシだったっけなぁ?」

神裂「メルヘンチック・・・・・・?」

745 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/01(水) 23:55:25.75 ID:4U.GTYYo

神裂「メルヘンチック・・・・・・?」

垣根「見せたほうが早えな。 そんなホイホイ見せるようなモンでもねえんだけど」ガタッ

ルチア「・・・・・・? (なぜ立ち上がる必要が・・・・・・)」


           ブワッ    バッサァ


神裂「おぉ・・・・・・!」

ルチア「これはまた・・・・・・」

アンジェレネ「て、天使の羽・・・・・・?」

垣根「どうだ? スゲーだろ?」

一方通行「結局自慢してンじゃねェか」

746 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/01(水) 23:56:45.53 ID:4U.GTYYo

アニェーゼ「確かにこいつはメルヘンチックですねぇ」

垣根「メルヘン言うなってんだ」

神裂「・・・・・・で、これがどういう結果をもたらすのですか?」

垣根「『未元物質(ダークマター)』っつってな。 詳細はめんどくせえから省くが、
   俺はこの世の物理法則を塗り替えることが出来るんだ」

一方通行「省略し過ぎだろ」

ルチア「不可思議にもほどがあります・・・・・・」

アニェーゼ「なぜ天使の翼の形状なんです? こう言っちゃなんですが、似合ってませんよ」

垣根「心配するな、自覚はある。 俺の意思でこうなってるワケじゃねえんだよ」

747 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/01(水) 23:58:15.96 ID:4U.GTYYo


「あ、あの!」


垣根「あ? 何だよ」

「い、祈りを捧げてもよろしいでしょうか?」

垣根「おい待て! 俺は天使じゃねえ、人間だ!」

風斬「まぁ、あんな翼を生やしちゃ仕方ないですよね・・・・・・」アハハ

一方通行「ふン、ざまァみろ」

神裂「『未元物質』・・・・・・、なるほど。 あなたの能力にも名前があるんですよね?」

一方通行「だから『一方通行(アクセラレータ)』だって言ってンだろ」

神裂「え? では、あなた自身のお名前は・・・・・・?」

一方通行「・・・・・・一方通行(アクセラレータ)」

神裂「?」

751 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:04:06.67 ID:aeTYAbUo

神裂「まぁ、人にはそれぞれ事情がありますもんね」

一方通行「そォいうこった。 もォこの話はオシマイだ」

アニェーゼ「私たちは名乗ったってのに。 名乗らないってんなら、
      それ相応の代価を頂いちまいましょうかね」

一方通行「なンでそォなンだよクソシスターが」



オルソラ「皆さまー、そろそろ朝ご飯の時間は終わりなのでございますよー」



アニェーゼ「ちょうどいいです、シスター・ルチア、アンジェレネ、
      一方通行に皿洗いを手伝わせちまいましょう」

一方通行「誰がするかそンなこと!」

752 名前:大変失礼しました・・・・・・ ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:05:13.26 ID:aeTYAbUo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・キッチン


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジャー カチャカチャ

オルソラ「結局、手伝ってくださるのでございますね」

一方通行「うっせェよ・・・・・・」

オルソラ「それにしてもあのドラコという方、とても知識豊富なのでございますねー。
     おかげで私、ものすごく効率的なお料理の方法を学ぶことが出来ました」

一方通行「そォか」

オルソラ「"ヨミカワ神"が発案した炊飯器調理法。 科学とは素晴らしい発達を
     しているのでございますね」

一方通行(黄泉川ァ・・・・・・、オマエ、魔術サイドで神に昇格してンぞ)

オルソラ「それで、あなた達は今後、どうするおつもりなのでございますか?」

753 名前:大変失礼しました・・・・・・ ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:06:25.33 ID:aeTYAbUo

一方通行「個人的にはここからとっとと出ていきてェとこなンだがな。
     一応ロシアっつゥ目的地もあるし」

オルソラ「あ、それなのでございますが・・・・・・今のロシアの状況はご存知で?」

一方通行「なンかあったのか」

オルソラ「いえ、ただ第三次世界大戦が終結してからまだあまり経ってないので、
     なんでも、厳しい警備体制が敷かれているらしいのでございます」

一方通行「もしかして、入国も厳しい状況なのか?」

オルソラ「そう聞いているのでございます。 物資輸送便以外の飛行機は
     飛んでいないのだとか」

一方通行「ちっ・・・・・・、めンどォな事になってンな。 どの道、俺らに
     空から入国って手段は消えてンだけどよ」

オルソラ「?」

一方通行「なンでもねェ」

754 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:08:51.33 ID:aeTYAbUo

オルソラ「私たちは、あなた達がここに居続けても問題はございませんが」

一方通行「出発の目処が立つまで、か?」

オルソラ「えぇ。 あなた達のお話はきちんと聞いておりました。
     重大な使命を背負っているのでございますね」

一方通行「だから、ンな大袈裟なモンじゃねェって」

オルソラ「イギリス清教と協定を結んでると聞いてたときはさすがに驚きましたが・・・・・・」

一方通行「驚いているよォには見えねェンだが」

オルソラ「私達に何か出来ることがあれば、何でも言っていただいて構いませんので
     ございますよ。 微力ながら、支援させていただくのでございます」

一方通行「それがオマエら、イギリス清教のモットーか」

オルソラ「イギリス清教でなくとも、困っている人に手を差し延べるのが
     シスターとしての務めでございます」ニコッ

一方通行「困っている人・・・・・・ねェ。 困ってるっつゥよりは
     うンざりしてるって言い方のが正しい気もすンだがな」

オルソラ「うんざりしているようには見えないのですが?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・てめェ」

オルソラ「うふふ」ニコッ

一方通行「・・・・・・、ま、目処が立つまではここに居ることになるかもしれねェ」

オルソラ「えぇ、どうぞどうぞ。 他のシスター達も喜びますし、私も嬉しいのでございます」

一方通行「なンで?」

オルソラ「だって、一方通行さんとお話をするの、とても楽しいんですもの。
     少なくとも私は、あなたとの会話が楽しくてしょうがないのでございます」

755 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:10:42.87 ID:aeTYAbUo


―――――――――――――――


アニェーゼ「・・・・・・、で、そこで私が蓮の杖(ロータスワンド)ですっこーん! と、
      強烈な一撃を叩き込んで! 戦いは終結したっつーわけなんですよ」

垣根「別にその『法の書』を巡る戦い自体は疑わねえけどよ、どうもウソくせえな。
   今の話の通りだと、その上条とかいうヤツも、ステイルも、天草式なんたらかんたらの
   メンバー全員も、お前が一人で叩きのめしてんじゃねえか」

アニェーゼ「そうですよ?」

ルチア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シスター・アニェーゼ」ジロッ

アニェーゼ「な、何も間違っちゃいねぇじゃねぇですか!」

垣根「お前みてえなちんちくりんに、そこまでの武勇伝が築けるとは思えねえんだがなぁ?」

アニェーゼ「誰がちんちくりんですか、このホストかぶれが・・・・・・」

風斬「あれ? アンジェレネさんは?」

756 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:12:29.41 ID:aeTYAbUo




アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジー




垣根「何やってんだあのチビ?」

アニェーゼ「さっきからずーっと、キッチンの方を覗いてますね」

ルチア「恐らく、一方通行を見ているのでしょう」

垣根「ほう・・・・・・?」

ルチア「異教徒とはいえ、いつまでも人に対してあの怯えようでは失礼です。
    きっと、一方通行に慣れようと努力しているのですよ」

風斬「な、なるほどっ。 そういう事ですか」アセアセ

垣根「おい、俺らはお前らと手ぇ組んだんだから異教徒じゃねえだろ」

757 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:13:51.19 ID:aeTYAbUo





「おい。 私の朝飯、まだ残ってる?」






758 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:14:51.12 ID:aeTYAbUo

神裂「シェリー。 あなた、また彫刻に夢中になってたんですか?
   今何時だと思ってるんです」


風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!! え・・・・・・!?」


シェリー「いや、今日は普通に寝過ごした。 今まで寝てなかった分を取り返そうと思ってね。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ? なんだ、随分と賑やかじゃねぇか」

垣根「また何か出てきたぞ。 挑発的な格好してんなぁあの姉ちゃんも。 薄いネグリジェときたか」

ルチア「シェリー=クロムウェル! 客人の前でなんて格好をしているのですか!」

シェリー「客人? んなモンが来てるなんて知らなかったんだからしょうがねぇだろ。
     それにしても珍しいわね、こんな所に客人だなんて」

風斬「あ・・・・・・」

垣根「ん? どうしたんだよ風斬」

神裂「?」

シェリー「んん・・・・・・? ・・・・・・あれ、お前、虚数学区の・・・・・・?」

アニェーゼ「うん? 知り合いなんですか?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

シェリー「知り合いってわけでもねぇけどよ。 何でお前がこんなところにいるの?」

風斬「あ、え、えっと・・・・・・」

垣根「・・・・・・、なるほど。 穏やかな間柄ってわけじゃねえみてえだな」

759 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:16:08.63 ID:aeTYAbUo

シェリー「そういう事よ。 って、男じゃねぇかお前。
     ここって男子禁制とかじゃなかったの?」

神裂「いいえ、そんな決まりはなかったと思いますよ。 こちらは垣根帝督。
   そしてこの方は――」

シェリー「あれだ、えーと・・・・・・かざ、かぜ・・・・・・。 あぁ、やっぱ覚えられねぇな」

風斬「・・・・・・風斬。 風斬氷華です」

シェリー「そうそう、風斬。 久しぶりだな」

風斬「・・・・・・はい。 あの時はどうも」

アニェーゼ「(・・・・・・シスター・ルチア。 何ですかこの重苦しい空気は)」ボソボソ

ルチア「(わ、私に聞かれても困ります)」ヒソヒソ

シェリー「ちっ、そう警戒しないでよね。 もうお前をどうこうする気は無ぇんだしよ」

風斬「あ、す、すみません・・・・・・」

760 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:17:02.92 ID:aeTYAbUo

シェリー「・・・・・・ふーん」ジー

風斬「?」

シェリー「で、朝飯は?」

神裂「で、じゃないでしょう! まだ残っているかもしれませんから、
   自分でキッチンへ取りに行ってはどうですか!」

シェリー「はいはい。 わかりましたよ」タッ

垣根「俺のことはスルー?」

シェリー「お前も学園都市の人間か? まぁその辺は・・・・・・」チラッ

風斬「え?」

シェリー「"かぜきり"に聞くとしよう。 そこで一緒に飯食おうよ」

垣根「俺に直接聞けよ! ムカつく女だなコイツ」

761 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:18:05.27 ID:aeTYAbUo

風斬「あ、私はもう食事は頂いちゃってて・・・・・・」

シェリー「どうせ出されたモンしか食ってないんでしょ? いいのがあるんだ」

ルチア「・・・・・・献立以外の食物は口にしないでいただきたいのですが」

シェリー「相変わらず細けぇなぁルチアは。 鬼姑一直線じゃない」

垣根「あ、やっぱそうだよな」ハハハ

ルチア「誰が鬼姑ですかっ!!」ギロッ

垣根「今のは俺じゃねえだろ!?」ビクッ

シェリー「ほら、来いよ。 遠慮なんかしねぇでいいからさ」

風斬「あ、はい・・・・・・じゃあ」ガタッ

垣根「おい風斬」

風斬「大丈夫ですよ垣根さん。 私はもう、あの時とは違います」

垣根(いやあの頃って言われても知らねえんだけど)

シェリー「・・・・・・。 あの辺に座ろうか」スタスタ

762 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:19:37.25 ID:aeTYAbUo


―――――――――――――――


一方通行「あァ~クソッ!! 何百枚あンだよここの皿はァ!!!」ゴシゴシ

オルソラ「ファイトーでございますよー・・・・・・」Zzz

一方通行「ンな呑気に構えて・・・・・・って寝てるしィィィィィィ!!!!!!」ウガー

カテリナ「すみません、まだこれだけあるのでどうか・・・・・・」

一方通行「誰だよオマエは!! えェいクソ! こォなりゃもォ仕方ねェ!! 
     第一位の本気ってのを見せてやるよ!!」カチッ



「おぉー、す、すごい! みるみるお皿が洗い終わっていく・・・・・・!」

「先ほど、シスター・アニェーゼ達が話していたとおり、やはり学園都市第一位というのは
 世界で一番専業主婦に相応しいという意味の第一位なのですね・・・・・・!」

「何だかカッコイイ・・・・・・」



一方通行「誰が専業主婦だァ!? そンで俺の場合は"専業主夫"だろォが!」カチャカチャ


―――――――――――――――


アンジェレネ「・・・・・・でもエプロン姿、ちょっと似合ってるなぁ・・・・・・」ジー

シェリー「アンジェレネ? 何やってんだこんなとこで」

アンジェレネ「ッ!!? しぇ、シェリー・・・・・・!」ビクゥ

763 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:20:51.85 ID:aeTYAbUo

シェリー「お前がいつもこっそり盗んでるパフェあっただろ? あれ、どこにあるの?」

アンジェレネ「あ、えーと・・・・・・そこの冷蔵庫の一番上の段にありますよ。 あと盗んでるんじゃないです」

シェリー「どうも」スタスタ

風斬「(あ。 一方通行さん、エプロン着てる・・・・・・)」クスッ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・。 彼のこと、まだ怖い?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょ、ちょっとだけ」ボソッ

風斬「ふふ・・・・・・。 でも、話してみたらわかるけど、本当にいい人なんだよ。
   ちょっとだけ不器用で、ひどいくらいの鈍感だけど」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「悪い人が、あんな風にエプロン着てお皿洗いなんてすると思う?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フルフル

風斬「でしょ?」ニコッ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アンジェレネ「・・・・・・お皿洗い、手伝ってきます」タッ

風斬(ふふ、良かった。 ・・・・・・)

風斬(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私もあれくらい積極的になれたらなぁ)ズーン

764 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:22:47.04 ID:aeTYAbUo


―――――――――――――――


シェリー「・・・・・・何やってんだ? オルソラ」

オルソラ「ふかふかのウサギさんなのでございますよー・・・・・・Zzzzz」ムギュー

一方通行「おいオマエ、ここの魔術師か!? 頼むからコイツどけてくれェ!」イライラ

シェリー「なんだお前? お前も学園都市の人間か?」グイッ ポイ

オルソラ「あぁっ・・・・・・」ドサッ

一方通行「ったく・・・・・・。 あァ、俺も客人の一人だ」

シェリー(変わった容姿だなコイツ・・・・・・。 ちょっと芸術的かも)ジー

一方通行「なンだよ? オマエも暇なら皿洗い手伝え」

シェリー「断るわ、めんどくせぇし。 私はシェリー=クロムウェルよ」

一方通行「ちっ・・・・・・。 一方通行(アクセラレータ)だ」

シェリー「アクセラレータ? 外人か?」

一方通行「そォ見えるか? 能力名をそのまま名乗ってンだよ」

シェリー「ふーん。 よろしく、一方通行。 ところでお前、ストーカーされてるぞ」

一方通行「何?」

アンジェレネ「す、ストーカーなどではありません!」

一方通行「チビシスターか、何しに来やがった」

アンジェレネ「あ、あの・・・・・・私もお皿洗い手伝います・・・・・・」

765 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/02(木) 00:25:05.57 ID:aeTYAbUo
一方通行「あァ? 必要無ェよ、見て分かンねェか? この俺の凄まじい皿洗いっぷりを」カチャカチャ

シェリー「お前は自動食器洗浄機か? また学園都市からのプレゼントかしら」

一方通行「こォいう能力なンですゥー」

シェリー「皿を素早く洗える能力? はは、笑えるわねーそれ」ケラケラ

一方通行「・・・・・・今のは俺の言い方が悪かったな」

アンジェレネ「て、手伝います」カチャカチャ

一方通行「ちっ、好きにしろ」

シェリー「お前ら、今日来た客だろ? 何者なのかはこれから聞くが、
     もう懐かれてるんだな」

アンジェレネ「な、な、懐いてなんか・・・・・・!」

一方通行「そォだぞ。 コイツ、ずっと俺に怯えっぱなしでよォ。
     なンとか言ってくれ」

シェリー「何とか言えったって、私はお前のことなんか知らねぇっつうの。
     ま、強いて言うなら・・・・・・"台所に立てる男に悪いやつはいない"」

一方通行「ダメだ、もォイギリス清教の中じゃ俺は専業主夫って事で決定しちまってる」

シェリー「はは、まぁ頑張ってよ。 オルソラ、パフェ貰ってくぞ」

オルソラ「何でウサギさんはお餅をぺったんぺったんつくのでございましょうかー・・・・・・」Zzzz

一方通行「こンのクソシスター、ウサギって誰のこと言ってンだ・・・・・・」ジャー

アンジェレネ(そっか、ウサギだと思えば少しは・・・・・・)チラッ

一方通行「あン?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷっ」

一方通行「あァッ!!?」ガルルル

771 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/02(木) 00:55:18.47 ID:U6SK46g0
一方さんwww

793 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:21:00.19 ID:FApojIUo


―――――――――――――――


シェリー「ほら、これ食えよ。 食後のデザートってやつね」コトッ

風斬「あ、どうもありがとうございます・・・・・・」

シェリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、何者なんだよお前らは?」

風斬「え、えーと・・・・・・私たちは『天使同盟(アライアンス)』と申しまして」

シェリー「『天使同盟』? 聞いたことねぇな」

風斬「あの、キッチンにいた一方通行さんが発足した組織なんですけど・・・・・・」

シェリー「ふんふん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

794 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:23:07.10 ID:FApojIUo


風斬氷華はシェリー=クロムウェルに全てを話した。

『天使同盟』発足のきっかけ。これまでの経緯。『天使同盟』の構成員の紹介。
そして『天使同盟』の目的も、包み隠さず。

しかし、風斬はそれだけではなく、シェリーと初めて対峙したあの日のことからの話もした。
九月一日の事件から今日までの、全てのことを。


風斬は最初、女子寮でシェリーの姿を見たときに全身に寒気が走った。
九月一日のあの日、シェリー=クロムウェルが学園都市に襲撃してきたあの日も事を思い出して。


『くっく。 しかしこれって殺すのも面倒臭そうね。 ああ、それなら試してみるか。
 ひき肉になるまでぐちゃぐちゃに潰しても元に戻るかどうか』


あの日、風斬氷華は自分が"バケモノ"であると知った。
警備員(アンチスキル)の放った跳弾が風斬の頭に直撃し、その中身を見て、戦慄した事を覚えている。

そしてシェリーが魔術によって操るゴーレム、『エリス』の凄まじい攻撃によって、
風斬は完膚なきまでに、文字通り"ぐちゃぐちゃ"にされた。

だが、数秒経てば元通りになるその身体の方が、彼女にとっては恐怖であり、絶望だった。

795 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:24:32.10 ID:FApojIUo


『いい加減気づきなさいっての。 ここまでやられピンピンしてるテメェがまともな人間なはずねえだろが』


あの時の風斬は、ひどく混乱していた。
自分が"人ならざる者"であると知り、謎の魔術師にワケもわからぬまま攻撃され続けていたのだ。


どこへ逃げればいいかなんて、分からない。

どこにも逃げる場所なんて、ありはしない。

『虚数学区』で生まれた自分に、"居場所"なんて無い。


いっそのこと、自分のことを殺してくれないかと思った。
この魔術師なら、そんな力もあるに違いないと思った。


けど、そんな時に、風斬の前に光が差した。


『今からお前に見せてやる。 お前の住んでるこの世界には、まだまだ救いがあるって事を!』


その日、風斬は一人の少女と友達になった。
バケモノである自分に出来た、最初の友達。『禁書目録(インデックス)』。

そしてもう一人、バケモノである自分を何の躊躇もなく救ってくれた、ツンツン頭の少年。


『そして教えてやる! お前の"居場所"は、これぐらいじゃ簡単に壊れはしないって事を!』


こんな自分にも居場所があるということ教えてくれた、あの少年。上条当麻。

796 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:29:26.21 ID:FApojIUo


上条は見事、ゴーレムを操るシェリー=クロムウェルをその右手で倒し、風斬を救ってみせたのだ。


そこから九月三十日の事件が発生し、ヒューズ=カザキリへと覚醒し、学園都市を彷徨った。
その時も、上条当麻に守ってもらった。


十月十九日、第三次世界大戦が始まった。
風斬は大事な友達である上条当麻を救うために、自らロシアの地へと飛翔した。


――――そこから、風斬の人生は急展開を向かえることになる。


ロシアの戦場で、一方通行(アクセラレータ)とミーシャ=クロイツェフに出会ったのだ。
最初、背中から巨大な竜巻を生やした少年が飛び出してきたときは、何事かと驚いたものだ。

彼は異形の姿の風斬を見ても、普通の人間を相手にしているような口ぶりで話しかけてきた、ような気がする。
そして彼との共闘によって、ミーシャ=クロイツェフを無力化する事に成功したのだ。


その時も風斬は探していた。自分の居場所を。
上条当麻が教えてくれた、こんな自分にも居場所があると示してくれたから。


第三次世界大戦が終結した後の事は、今思い出しても笑みがこぼれてくる。


偶然にも、帰りの航空機で一方通行と再会した風斬。
たまたまその時の気分で航空機に乗り込んだのだが、そこに彼までやってくるとは思わなかった。

その時も一方通行は風斬に対して普通に接してくれた。上条当麻と同じように。

797 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:30:25.51 ID:FApojIUo



『何を今さら気にしてンだよ』

『え?』

『自分が化物じみた存在だってのを、だ。 俺だってそォだ、化物は一人じゃねェ』


あの時の言葉は、凄く嬉しかった。


そして、ミーシャ=クロイツェフとの再会。
今でも自分たちを振り回している、『神の力(ガブリエル)』。本物の、大天使。

ミーシャを見たときの一方通行のリアクションは、今思い出すとクスッと笑ってしまうものだった。




798 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:33:34.33 ID:FApojIUo

ミーシャ=クロイツェフの情報を手に入れるためにイギリスへ足を運んだ際に、エイワスと出会った。
シェリーに紹介する際は、一応"ドラコ=アイワズ"だと言っておいた。

エイワスもまた、風斬と同じような存在。『ドラゴン』というコードネームで隠された守護天使だ。


「・・・・・・。 その守護天使サマは今、シスター達へお料理教室を開いてるみてぇなんだけど?」

「あ、あはは・・・・・・。 基本的に自由奔放な方なんです」


そしてバッキンガム宮殿で英国女王や三大王女、騎士団長やウィリアム=オルウェルと知り合ったのだ。
・・・・・・結局、一緒に食事をしたり、お風呂に入ったり、ロンドン観光くらいしかしなかった気もするが。

風斬はその時、シェリーにもベツレヘムの星の欠片の件について話した。


「なるほど、お前らはそれを探しまわってるってわけか」

「はい、だから次はロシアへ行く予定なんです」


イギリスから帰る際に、垣根帝督と出会った。
どうやら一方通行と垣根帝督は犬猿の仲らしく、かつて学園都市で殺し合いを行い、
垣根帝督は見事に一方通行に"虐殺"されたそうなのだ。


「垣根帝督ってあそこにいる男でしょう? 生きてるじゃねぇか」

「何でも、脳が残っていたために生命活動までが終わっていたわけじゃないそうなんです。
 そこをエイワ・・・・・・、ドラコさんが修復して元に戻したらしいんですよ」


学園都市へ戻った風斬を待っていたのは、黄泉川愛穂が発案した計画、
『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』だ。

この計画で、風斬の心を整理することが出来た。

799 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:35:27.42 ID:FApojIUo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」

「あ? どうしたのよ、顔真っ赤にして」


一方通行とのデートを思い出し、思わず赤面する風斬を不思議そうに見つめるシェリー。
気を取り直して、風斬は続きを話して行った。


「イギリス清教と協定を結んだだと? どういう意味よそれ」

「や、やっぱり驚きますよね。 神裂さんや他のシスターの方々も驚いてました」


ミーシャと一方通行のデートの時に起きた、ステイル=マグヌスの襲来。
だがなんとか事なきを得た『天使同盟』は、エイワスの提案によりイギリス清教と一時的な協定を結ぶ
事になった、らしい。


「ミーシャ=クロイツェフもいたんだろ? よく殺されなかったなステイルのヤツ」

「首、へし折られてましたけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

801 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:38:22.67 ID:FApojIUo

そこからはもう語ることがない。現在進行形で『天使同盟』の物語は続いている。
エイワスが用意したクルーザーで航海していたら、ここに辿り着いたというわけだ。


「ロシアへ行くって話はどうなったんだよ」

「そ、それが急にドラコさんがここへ挨拶をしておきたいと言い出しまして・・・・・・。
 ほら、協定を結んだってさっき話したじゃないですか。 それの挨拶だとか」


シェリーは食べ終わったパスタをその辺を歩いていたシスターに渡すと、
キッチンから取ってきたパフェをスプーンでつつきながら黙りこんでしまった。

そして風斬がひと通り喋り終わったことを察すると、開口一番にこう言った。


「・・・・・・居場所、か。 それでなのか、お前の目つきっつーか、"顔つき"が変わったのは」




800 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:36:55.96 ID:FApojIUo

風斬「え? 私の顔つき、ですか?」

シェリー「あぁ。 九月に会った頃とはまるで別人だぞ、今のお前は」

風斬「そ、そうでしょうか・・・・・・?」

シェリー「まぁ、そういうのって自分じゃ気が付かないモンだけどよ。
     なんつうか、迷いが無くなってるのよね」

風斬「迷い・・・・・・」

シェリー「さっきキッチンにいた・・・・・・えっと、『国道通行(カントリーロード)』だっけ」

風斬「全然違います、一方通行(アクセラレータ)さんです」

シェリー「そう、一方通行がくれた居場所ってのが、バケモノのお前を救ったってところか」

風斬「・・・・・・はい。 一方通行さんだけじゃなく、"彼"や、いろんな人達に助けてもらってます。
   でも・・・・・・、もうそれだけじゃダメなんです」

シェリー「?」

風斬「今度は私も・・・・・・、力不足かもしれないけど、私も側に居られるだけの存在になりたくて。
   それで『天使同盟』の皆さんについていってるんです」

シェリー「・・・・・・そうかよ。 そりゃ結構な事だ」

風斬「あ、何かすいません、偉そうな事言っちゃって・・・・・・」

シェリー「良いんじゃないの? それくらいの方が一方通行好みかもしれねぇぞ?」

風斬「そ、そうですね・・・・・・。 ・・・・・・って、えぇっ!!?」ガタンッ

802 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:39:45.55 ID:FApojIUo

シェリー「何だよその表情は。 まさか今の話で私が気付いてないとでも思ったのかしら?」ニヤリ

風斬「わ、わわ、私はあの別にそのそういうんじゃないってワケじゃないんですけどあのその」アタフタ

シェリー「落ち着け、言ってることがわかんねぇ」

風斬「うー・・・・・・///」プシュー

シェリー「私はてっきり上条当麻かと思ってたんだけどなぁ」

風斬「か、彼はそういうのとは違うんですよ。 大切な友達であることは今も変わりませんけど」

シェリー「じゃあ一方通行はお前にとって何なんだよ?」

風斬「え、それは・・・・・・大事な・・・・・・」

シェリー「・・・・・・大事な、何?」

風斬「だ、大事な・・・・・・一人の男性っていうか・・・・・・その・・・・・・///」カァァ

シェリー「あーあー、惚気けてんじゃねぇよクソッたれが。 熱すぎてパフェのアイスが溶けちゃったじゃないの」ドローリ

風斬「そ、それは関係ないじゃないですかっ!」

シェリー「青春してるようで結構だ。 聞いてりゃ一方通行ってのもとんでもないバケモノみたいだし、
     お似合いなんじゃないか?」

風斬「お、お似合い・・・・・・///」

シェリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バケモノって言われても、憤慨したりしないのね」

風斬「・・・・・・もう、割りきっていますから」

803 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:40:51.38 ID:FApojIUo

シェリー「そう。 まぁそんくらいの方が私も取っ付き易いし、いいんだけどよ」パク

風斬「あ、話すのに夢中で食べるの忘れてた・・・・・・」パクパク

シェリー「あーんしてもらえよ、あーん」

風斬「え!? あ、一方通行さんにですか・・・・・・?」

シェリー「他に誰がいるのよ、呼んでくるから待ってろ」ガタッ

風斬「だ、だだだ、ダメ~~~~ッ!!」ギュゥ

シェリー「ッ!? あっぶねぇな、何だよいいじゃないの別に」

風斬「そ、そういうのはもっとちゃんとアレしてからじゃないと・・・・・・」

シェリー「アレって何? お前盛ってんのか?」

風斬「ち、違いますよ!!////」グググ

シェリー「痛ぇ痛ぇ、分かったから離してくれ・・・・・・」

風斬「もう・・・・・・からかわないでください・・・・・・」

シェリー「んな照れる事ねぇだろ。 乙女ちゃんだなぁ」


―――――――――――――――


アニェーゼ「・・・・・・別に険悪な雰囲気ってワケでも無いですね」

垣根「何だったんだよあの時の空気は・・・・・・」

神裂「でも、シェリーが二人っきりであんなに話をするなんて、珍しいですね」

ルチア「きっとお二人にしか分からない事情がおありなのでしょう」

804 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:41:44.17 ID:FApojIUo


―――――――――――――――


一方通行「あァ・・・・・・、やっと終わったァ」ゲンナリ


「あの、ありがとうございました!」

「助かりました、いつも数が多いので・・・・・・」

「あのー・・・・・・、もしよかったら」


一方通行「元はといえば俺から言い出した事だ、礼はいらねェよ。
     だからさっさと散れ」シッ シッ

オルソラ「・・・・・・。 ふぁ、お、お皿を洗いませんと・・・・・・!」ガバッ

一方通行「もォ終わっちゃいましたよォ? オルソラさァン・・・・・・?」ゴゴゴ

オルソラ「あらあら。 夢でウサギさんが食器を片してくれていたのでございますが、
     まさか正夢だったなんて・・・・・・。 驚きでございます」

一方通行「その無駄にでけェ胸ひん剥いてやろォか?」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フキフキ

一方通行「おうチビシスター。 ありがとよ、手伝ってくれて」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」コクン タタタッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まァだ怖がられてンのかねェ」

オルソラ「照れているのでございましょう」フフフ

一方通行「意味がわかンねェよ」

805 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:43:36.95 ID:FApojIUo
――『必要悪の教会』の女子寮・食堂


垣根「・・・・・・で、俺が必殺の『未元物質(ダークマター)』をぶちかまして、
   鮮やかに一方通行の野郎をぶっ飛ばし、"ピンセット"を巡る戦いは終わったってワケだ」

アニェーゼ「別にその"ピンセット"とやらを巡る戦いについては疑うわけじゃねぇんですが、
      今の話の通りだと、そのグループって組織も、アイテムも、ブロックも、メンバーも、
      全部貴方が叩きのめしてるじゃねぇですか」

垣根「そうだぞ? 何たって俺の『未元物質』には、常識が通用しねえからな」


エイワス「ウソは感心しないな、垣根帝督」


垣根「げっ、エイワ・・・・・・ドラコ! 何盗み聞きしてんだよ」

アニェーゼ「やっぱウソじゃねぇですか、見栄張りすぎなんですよ」ケラケラ

垣根「ほとんど本当だ! 一方通行とは痛み分けに終わっただけで」

ルチア「ドラコ=アイワズ。 ありがとうございます、シスター達のお相手をしていただいて」

エイワス「礼には及ばんよシスター・ルチア。 私もつい興奮してしまってね」

ガブリエル「kvpegk麺jvgrojgo要求jfewjgi」ヌッ

ルチア「て、天使様っ」ビクッ

垣根「お前まだメシ食ってたのかよ」

エイワス「この寮のパスタの在庫が無くなってしまった。 申し訳ない」

神裂「いえ、お気になさらず。(在庫がなくなった・・・・・・? 一体どれだけの量があると・・・・・・)」

806 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:44:57.83 ID:FApojIUo

アンジェレネ「し、食器の片付け、終わりましたっ」タタッ

ルチア「シスター・アンジェレネ、今日はあなたは食器の片付け当番ではないはずですが?」

一方通行「俺が洗ってたところを手伝ってくれたンだよ」カツッ

垣根「何ぃ? 臆病者のくせにけっこう積極的じゃねえか」

アンジェレネ「そ、そういうのじゃないです・・・・・・」ボソボソ

ルチア「垣根帝督、シスター・アンジェレネに妙な発言をするのは控えていただけませんか?」

垣根「はいはい、小姑さん」

ルチア「ちょっと車輪を取りに行ってきます」

神裂「落ち着いてくださいルチア!」アセアセ

一方通行「風斬はどこだ?」

エイワス「ほら、向こうに座っているよ。 シェリー=クロムウェルと談笑しているようだ」

一方通行「あァ・・・・・・。 あいつ、彫刻家か何かか?」

神裂「どうしてそれを?」

一方通行「ほんの僅かだが、肩と髪に粉塵が付着してたからな。 そォ思っただけだ」

ルチア「彼女は王立芸術院で美術講師をしているのです。 いつも部屋で彫刻をしてばかりなので
    その時の粉塵が残っていたのでしょう。 もう少し身だしなみに気を使って欲しいものです」

垣根「美術講師? 人は見かけによらねえな」

807 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:46:08.69 ID:FApojIUo
一方通行「ところで、さっきの車輪ってのは何なンだ」

ルチア「え? あ、あぁ、私の魔術は聖カテリナの『車輪伝説』を基にした物なんです」

ガブリエル「kfsdgoerjh車輪kgerohjo伝説dsdvmbmj」モグモグ

一方通行「オマエその皿自分で洗えよ」

垣根「何だよ、車輪伝説って。 競輪大会かなんかの話か?」



ルチア「えー、おほん。 『車輪伝説』というのは、古来より多くの聖人は殉教・・・・・・愚かなる権力者達の
    手によって処刑される事で、その生涯に幕を降ろしてきました。 そういった拷問、あるいは処刑
    の歴史の中に、車輪が数多く登場するのです。 これらは無数の刃や釘を突き刺した巨大な車輪で
    聖人を八つ裂きにするために作られました。 ところが、車輪は聖人に触れると同時、ひとりでに
    爆発したという報告が多数寄せられているのです。 悪竜退治の聖ジョルジュしかり・・・・・・、
    アレクサンドラ王家の聖カテリナに至っては、爆発した車輪の破片で処刑場に集まった四千人以上
    の見物人が死亡したと言われています。 それが『車輪伝説』です。 その『車輪伝説』が意味する
    教えは以下のとおり。 ――罪なき者に罰は当たらず、罪ある者にこそ罰は下る」



垣根「・・・・・・つまり、どういう事だってばよ?」

一方通行「三行で説明しろ」

ルチア「車輪が
    爆発したら
    ヤバい」

アンジェレネ「し、シスター・ルチア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アニェーゼ「本当に三行で説明しちまいましたね・・・・・・。 己の魔術を」

神裂「ルチアも段々と彼ら色に染まり始めてますね・・・・・・」

エイワス「ふふ、我々としては大歓迎なのだがね」

ガブリエル「fkwegkoeg把握jbtjntn」フムフム

808 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:48:08.30 ID:FApojIUo

一方通行「まどろっこしいな魔術ってのは。 爆発させてェンなら手榴弾でも
     なンでも投げてりゃいいじゃねェか」

ルチア「元も子もない事を言わないでください!!」

神裂「魔術師とは、魔術師になり魔術を行使できるようになった時点で魔術師なのです。
   近代兵器だけを使用したりしたら、それは魔術師ではありません」

垣根「普通に銃とかナイフとか使う魔術師だっているだろ」

エイワス「その銃やナイフに魔力、あるいは魔術的要素を加えるのが魔術師なのだよ」

一方通行「・・・・・・まァ、俺も魔術を使ったことがある身だからな、バカには出来ねェか」

神裂「何ですって・・・・・・? しかし・・・・・・」

エイワス「その通りだ。 能力開発を受けている者が魔術を行使すれば、死に至る」

ルチア「・・・・・・? で、では一体・・・・・・」

一方通行「知るかよ。 実際使って死にかけはしたがなァ」

アニェーゼ「何の魔術を使ったんですか?」

一方通行「『歌』だ。 聖歌だったか・・・・・・いや、よく覚えてねェけど」

アンジェレネ「う、歌・・・・・・ですか?」

エイワス「確か『禁書目録』が用いる魔術の応用だったな。 彼はそれを利用して、
     ある一人の少女を救ったのだ。 自分の身など気にもせず、な」

一方通行「そこまで言う必要無ェだろォが・・・・・・」

アンジェレネ「ひ、人を・・・・・・救ったんですか?」

一方通行「・・・・・・あァ。 言い訳もごまかしもしねェ。 救ったよ間違いなくな」

809 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:49:13.63 ID:FApojIUo

ルチア「・・・・・・確かに、風斬氷華の言うとおり、人は見かけにはよらないのですね。
    どうやらあなたは『とても優しい心の持ち主』でいらっしゃるそうで」

     
             ピキッ


一方通行「?」


     ――――――――やめろ。


アニェーゼ「一方通行さん?」

エイワス「・・・・・・どうしたのかね、一方通行?」

一方通行「・・・・・・い、いや、何でもねェ」

アンジェレネ「?」

810 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:50:13.65 ID:FApojIUo

ガブリエル「kdfbjoetj貴方pamgjdfdf」ガバッ

一方通行「心配くれンのはいいンだが、抱きつくなァッ!!」ゲシッ

ガブリエル「scjnmvr照屋gjoergjt」ドシャァ

ルチア「だ、大天使になんという事を!」アセアセ

垣根「いつものことだ、『天使同盟』は天使の威厳だの何だのは一切通じねえ」

アニェーゼ「改めてとんでもねぇ組織だと痛感しました・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     ・・・・・・あ。 お、おいチビシスター、オマエも何か魔術が使えるンだろ?」

アンジェレネ「は、はい。 一応」

垣根「おー、見せて見せて」

エイワス「君は確か『十二使徒マタイの伝承』をモチーフにした魔術を使うのだったね」

アンジェレネ「え、どうしてそれを・・・・・・?」

一方通行「エイワス、オマエちょっと黙ってろ」

811 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:51:32.93 ID:FApojIUo

アンジェレネ「その通りです、私は『十二使徒マタイの伝承』を基にした魔術を使います」

垣根「股がどうとか言われても分かんねえからさ、実際に見せてみろよ」

アニェーゼ「せっかちなヤツですね」

アンジェレネ「・・・・・・こ、ここに硬貨があります」チャリ

ガブリエル「khgothocs手品gjerojgti」ワクワク

エイワス「失礼だぞ、ミーシャ=クロイツェフ」

アンジェレネ「それをこの硬貨袋に入れて・・・・・・」チャリンチャリン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アンジェレネ「頭上に投げます」ポイッ


       バサッ

垣根「! おぉっ」

一方通行「硬貨袋から羽根が生えやがった」

アンジェレネ「そして詠唱します。
       Vien. Una persona dodici apostli. Lo schiavo basso che rovina un mago
       mentre e quelli che raccolgono.
       (きたれ。 十二使徒の一つ、徴税吏にして魔術師を打ち滅ぼす卑賤なるしもべよ)」


     ヒュン   ズドッ


垣根「ッ!!? 痛ってえっ!!」

一方通行「なンだ? 硬貨袋がすげェスピードで飛ンでいったぞ」

アンジェレネ「あ、ご、ごめんなさい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

812 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:52:44.99 ID:FApojIUo

垣根「ぐ、お・・・・・・こめかみに大砲でもぶち込まれたのかと思ったぜ」ズキズキ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、で?」

アンジェレネ「い、以上です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「え、こンだけ?」

アンジェレネ「うぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

ルチア「シスター・アンジェレネの魔術には、追尾機能もあるのですよ。
    他にも硬貨袋の口紐で対象を縛ったりとか」

一方通行「つまりはこの硬貨袋をヒュンヒュン飛ばして攻撃するって事か」

垣根(そんなの普通に殴ったりすればいいじゃん、ってのは言っちゃいけねえのかな)

エイワス「シスター・アンジェレネ。 君、魔術の行使が杜撰だと言われたことはないかね?」

アンジェレネ「えっ・・・・・・」ギクッ

アニェーゼ「わかるんですか?」

エイワス「ふむ、的はずれな指摘ならば申し訳ないのだがね。
     例えば先程の詠唱、もっと省略することが出来ると思うのだが」

アンジェレネ「あ・・・・・・」

エイワス「それと、もう少し丁寧に暗号化したほうがいいだろう。
     内側の術式を安定させるのに手一杯で、外側に気が回っていない」

アンジェレネ「・・・・・・それとほぼ同じような指摘を受けたことがあります」

エイワス「やはりそうか、余計なお世話だったかな」

アンジェレネ「い、いいえ、ありがとうございます」

垣根「ていうか何で俺の方に飛んできたんだよ、その硬貨袋・・・・・・」ズキズキ

813 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:53:43.33 ID:FApojIUo

アニェーゼ「貴方、本当に博識なんですね」

エイワス「いやいや、下手の横好きと言うのかな。 ただ魔術に興味があるだけの能無しだよ」

ルチア「下手の横好きであれ程の指摘は出来ないと思うのですが・・・・・・」

一方通行「アニェーゼ、オマエはどンな魔術を使うンだよ?」

垣根「あぁ、それならさっきちょっとだけ聞いたな。 "偶像の理論"がどうとかだったっけ」

アニェーゼ「まぁそんな感じですね。 ちょっと待っててください」タタタ

一方通行「なンだ? また道具を使うのかよ」


―――――――――――――――


アニェーゼ「お待たせしました。 これを使うんです」スッ

一方通行「おっ、魔術師っぽいじゃねェか。 杖なンてよォ」

垣根「それ言ったらお前だって杖持ってるじゃねえか」

アニェーゼ「こいつは『蓮の杖(ロータスワンド)』っつってですね。
      第五物質の"エーテル"を象徴した『象徴武器(シンボリックウェポン)』なんですよ」

一方通行「ふゥン (全然わからン)」

エイワス「『象徴武器』とは火、水、風、土、エーテルの五大元素を象徴する武器の事だ。
     ロールプレイングゲームなどでも割と出てきているから聞いたことくらいはあるんじゃないか?」

一方通行「俺あンまそォいうのやらねェからなァ。 ていうかお前RPGとか知ってンのかよ」

ガブリエル「jgtojhto私mbdwdeg水hfhfpgkpk」

エイワス「そうだな、君は水だ。 君の場合は『象徴』ではなく司っているのだが」

ルチア「その五大元素に、それぞれ象徴される武器があるんです」

814 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:55:13.23 ID:FApojIUo
エイワス「その通りだ。 例えば火なら"杖"、水なら"杯"、風は"短剣"、土は"円盤"、
     そしてシスター・アニェーゼが用いる"蓮の杖"はエーテル、という具合だ」

神裂「お料理教室の次は魔術教室ですか・・・・・・」

アニェーゼ「ただ、私の蓮の杖はエーテルを扱うことによって、他の四大元素全ての武器としても
      同時に使用できるっつう特徴があるんですよ」

垣根「確かにRPGにもそういう類の魔法はあるな」

一方通行「今度は俺に使ってみろよ、手加減はいらねェ」カチッ


アニェーゼ「そう言われちゃやる気になっちまいますね。 じゃあ・・・・・・、
      
      Tutto paragone. Il quinto dei elementi.  Ordina la canna che mostra pace ed ordina.
      (万物照応。 五大の元素の基の第五。 平和と秩序の象徴『司教杖』を展開)
      Prima.   Segua la legge di Dio ed una croce. Due Cose diverse sono connesse.
      (偶像の一。 神の子と十字架の法則に従い、異なる物と異なる者を接続せよ)」


アニェーゼ「えいやっ」ガツーン

一方通行「・・・・・・、ッ!?」ゴチン

アニェーゼ「ありゃ? もう一度、そりゃっ!」コツーン

一方通行「ちっ、やっぱ上手く・・・・・・痛ェ!」ガツン

アニェーゼ「・・・・・・軌道を、逸らされてる?」

一方通行「一体なンだ? オールレンジで衝撃が来やがる。 しかも不可視ときたもンだ」

アニェーゼ「魔術の知識が無い人に説明するのは難しいんですが、これは偶像の理論を応用してるんです」

エイワス「ようは杖を傷つければ、連動した他の物を同時に傷つけることが出来るということだ」

垣根「杖で床を叩いた衝撃が、一方通行にダメージを与えてんのか」

アニェーゼ「なぜか貴方には上手く当たらないんですけど」

815 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:56:26.84 ID:FApojIUo

一方通行「俺の能力だ。 どォやらその『蓮の杖(ロータスワンド)』とやらは逸らすくらいは出来るらしい」

アニェーゼ「むむ・・・・・・、何だか悔しいですね」

一方通行「だがまァ、なかなか面白ェじゃねェか。 オマエの魔術」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

一方通行「・・・・・・あ、いや、別にオマエの魔術がショボいとか言ってンじゃねェぞ」

垣根「そういう魔術って、習得するのにどれくらい時間が掛かるんだ?」

神裂「使うだけなら今すぐにでも使えますよ。 
   手順を正しく踏めば素人でも使えるのが魔術です」

一方通行「俺ですら出来たからなァ、そりゃ当然だろ」

垣根「手順さえ踏めば・・・・・・か。 なるほどね」

神裂「ですが、あなた達は絶対に使用しないでくださいね。 一方通行は運良く助かりましたが、
   普通なら本当に死んでしまいます。 拒絶反応が軽い魔術もありますが、それでも障害が
   残る可能性だってあるんですから」

垣根「分かってるよ、誰も使うとは言ってねえだろ」

一方通行「しっかし、面白ェっちゃ面白ェが、イマイチこォ・・・・・・パッとしねェな。
     オマエらシスターの使う魔術は」

ルチア「む、聞き捨てなりませんね」

アニェーゼ「"ここ"に来ておいてそんな発言をするなんて、いい度胸してるじゃないですか」

アンジェレネ「どうせ私の魔術はショボいですよ・・・・・・」ボソッ

816 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 12:58:09.57 ID:FApojIUo

一方通行「バッキンガム宮殿に行ったときに聞いたンだが、フルンティングのオッサンの
     "ソーロルムの術式"だか何だかは結構すげェと思ったンだけどな」

エイワス「あれはまた色合いが違う魔術だろう。 ソーロルムの術式は北欧の伝承が基だぞ」

垣根「地域によっても伝わってる魔術は違うって事か」

神裂「それだけじゃなく、その人間によっても得手不得手がありますからね」

アニェーゼ「奥深いモンなんですよ、魔術ってのは」

一方通行「そォいうモンか。 まァ勉強になったわ」

神裂「あ、あれ、私の魔術については聞かないんですか・・・・・・?」

垣根「お前のはどうせその長ったらしい日本刀でズバズバ殺陣するだけだろ?」

神裂「し、失礼なっ! 私だってれっきとした魔術師です!」

ルチア「神裂火織は聖人ですからね。 強力な魔術を行使します」

神裂「いやぁ、そんな大したものではないんですけど」テレテレ

一方通行「満更でもねェって反応だな」ケラケラ

垣根「星人? お前宇宙人か何かなの?」

神裂「"星人"ではなく"聖人"です! 偶像の理論によって、自身の身に天使の力(テレズマ)を
   宿すことが出来る凄い人なんですよ私は!」ムキー

一方通行「自分で言ってちゃァ世話無ェだろ・・・・・・」

817 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 13:00:13.55 ID:FApojIUo

エイワス「いやいや、聖人は本当に凄いぞ。 世界に二十人程しかいない存在でもあるしな」

垣根「出たな、世界で○○人しか存在しない系」

神裂「・・・・・・バカにしてます?」

垣根「いや、そういうつもりはねえけどよ」

一方通行「天使の力(テレズマ)・・・・・・。 フルンティングに聞いた気がすンな、その言葉」

神裂「彼の場合はカーテナを英国領土で発動することによって、聖人の力を上回ってしまうのですけどね」

垣根「ここにいる聖人って神裂だけなのか?」

アニェーゼ「そうですね、他はシスター達とシェリーくらいしかいませんし」

エイワス「一方通行、君が出会ったウィリアム=オルウェルは"二重聖人"とも言える力を持っていたのだよ」

一方通行「倍率ドン、更に倍ってか」

エイワス「他にも英国所属の聖人だと、シルビアという女性がそうだな。
     それと、ブリュンヒルデ=エイクトベルという聖人もいる。
     所属していた魔術結社は滅びてしまっているようだがね」

一方通行「オマエただ自分の知識を披露したいだけじゃねェだろォな」

垣根「具体的に、聖人になったらどうなるんだ?」

神裂「簡単に言うと身体能力が人間のそれとは比較にならないほど跳ね上がります。
   腕力、脚力、耐久度、反射神経、視力、聴力、全てです」

エイワス「一方通行、君でさえ黒翼を使わなければ太刀打ち出来ないかもしれない程に
     強化されるというわけだ」

一方通行「スーパーマンになれるって事か」

818 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 13:01:58.60 ID:FApojIUo

垣根「その力を使っての白兵戦だけか? お前が出来ることは」

神裂「この七天七刀も使いますよ。 例えば一瞬で七回もの斬撃を繰り出す
   神速の抜刀術と見せかけて、刀を鞘内でほんの少しずらして動作の影で
   操る七本の『鋼糸(ワイヤー)』で対象を切るという使い方があるんです」

エイワス「『七閃』か。 あれは実に美しい」

神裂「もうあなたの異常なまでの知識にはツッコまないでおきます」

垣根「ワイヤーか、渋いじゃねえか」

神裂「で、でしょう? カッコよくないですか?」

一方通行「威力も見た目も申し分無さそォだな。 聖人だからこそ出来る技ってヤツだ」

神裂「その鋼糸を使って、三次元的な魔方陣を描いたり、結界まで張れちゃうんですよっ!」

垣根「おぉ、なんかカッコイイじゃねえか」

一方通行「格ゲーとかでいそォだよな、そォいうキャラ」

神裂「そうでしょう、そうでしょう」




アニェーゼ「・・・・・・相手が魔術に関してあまり知識がねぇからっつって、
      自慢してるだけじゃねぇですかアレ?」ヒソヒソ

ルチア「今まであのような機会が無かっただけで、本人としては
    一方通行達の反応が嬉しいのでしょう」

アンジェレネ「・・・・・・どうせ、・・・・・・どうせ・・・・・・」

819 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 13:04:44.71 ID:FApojIUo

神裂「そ、それでですね、私はいわゆる、切り札とも言える奥義を持っているのですが、
   どうです、聞きたいですか?」

一方通行「ここまで喋っといておあずけは無ェだろォ」

神裂「そ、そこまで言われては仕方がないですね、特別にお教えしましょう」フフフ

垣根「楽しそうだなぁ、コイツ」

神裂「その名は・・・・・・、『唯閃』」キリッ

一方通行「おォ・・・・・・、なンかいい響きだな。
     (すき焼き屋でコイツが使ってたのってどっちだったかな・・・・・・七閃か?)」

神裂「ふふ・・・・・・、『唯閃』は、正真正銘の神速の抜刀術なのです。
   私独自の呼吸法で魔力を精製し、聖人の力を用いて・・・・・・スパーン!! と、」

垣根「シンプルなのがまたいいな。 飛天御剣流奥義みてえだ」

ガブリエル「bmv,erpgkh記憶fjweifhiwg有jdfeojf」アー

エイワス「おや、覚えているのかねミーシャ」

一方通行「覚えてるって、『唯閃』とやらをか?」

神裂「『唯閃』を使った私は、不完全とはいえミーシャ=クロイツェフとも
   互角に渡り合うことが出来ましたからね・・・・・・、あれはいい勝負でした」ウンウン

エイワス「神裂火織はロンドンでも十指に入る魔術師だからな」

神裂「いや~、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」テレテレ



ルチア「・・・・・・いいのでしょうか? 自分が持つ切り札までも、あのように
    あっさりと明かしてしまって」ボソッ

アニェーゼ「さぁ? ちょっと舞い上がっちまってますからね、今の神裂は」ヒソ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ズーン

820 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 13:05:49.37 ID:FApojIUo


―――――――――――――――


エイワス「こんなところではないかな、『必要悪の教会(ネセサリウス)』の紹介は」

一方通行「いやァー、正直全然期待してなかったが、最後に魔術師の凄さが理解できたわ」パチパチ

垣根「居合と魔術の融合ってのはマジでカッコイイと思うぜ」パチパチ

ガブリエル「hkrthtjho感服jvigjhibh」パチパチ

神裂「え、えへへへ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・/////」テレテレ

アニェーゼ「・・・・・・騎士団長(ナイトリーダー)にボコボコにされたクセに」ボソボソ

神裂「聞こえてますよアニェーゼ!! あれは私自身が油断していたのが原因です!
   万全な体勢で戦っていれば遅れはとりませんでしたっ!」ムキー

ルチア「後方のアックアにもズタボロにされていますよね」

神裂「あの男は二重聖人などというワケのわからない物を使用していたので、ノーカウントです」

821 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/03(金) 13:06:25.44 ID:6vaB9IAO
ねーちんwwwwww

822 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 13:07:11.68 ID:FApojIUo

アンジェレネ「大天使様と"互角"って・・・・・・、正直かなりヤバい状況だったって聞きましたけど」

神裂「あの戦いは天使を切り伏せて終わるような戦いではなかったのです。
   大事なのはそこではありません」

一方通行「まァまァ、そォ僻むなよオマエら。 オマエらのも見事だったぜ。
     車輪がどォとかいうのは見てねェからわかンねェけど」

ルチア「このような場所で私の魔術を使って、天使様に万が一の事があったらどうするのです!」

アンジェレネ「わ、私達より大天使様の心配なんですね・・・・・・」

垣根「でもやっぱ、神裂の魔術が一番分かりやすくてかっこよかったわ、うん」

神裂「あなた達には今度、天草式十字凄教についてもご紹介したいですね」

一方通行「機会がありゃァな、是非頼むわ」

垣根「そうだな、いやぁホント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

823 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/03(金) 13:07:53.85 ID:FApojIUo






垣根「神裂みたいに歳食ってると、魔術も洗練されるモンなんだなぁ」






824 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/03(金) 13:09:14.94 ID:EUVWvKs0
垣根ー!!

831 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/03(金) 13:59:24.98 ID:Q69mEQAO
ていとくンは犠牲になったのだ……

838 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/03(金) 17:47:12.64 ID:Ulk5kDk0
垣根…お前の事は忘れない…
安らかに冷蔵庫に戻れ…

855 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 03:11:13.20 ID:Avv4Vh20
いいわー科学サイドと魔術サイドの交流楽しいわー
ここの垣根ほんと輝いてるなwwどんどんいいキャラに育ってるので先の活躍が楽しみだ。
魔術習得フラグも気になる…

挿絵支援。一方さんのベクトル皿洗い。読み直したらオルソラ寝てたわww


860 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 04:23:37.84 ID:xaXj5/so
>>855
オルソラが可愛すぎて生きるのが辛い

875 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:07:11.34 ID:w2D06Eco




―――――結局その日は、『必要悪の教会』の女子寮に泊めてもらった。





876 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:08:12.38 ID:w2D06Eco


『天使同盟(アライアンス)』の一同がロンドンへ再来して二日目。

今日の朝食は違ったが、昼食はオルソラが当番のようで、
食堂は多くのシスターで埋め尽くされていた。


昼食時間も朝と同じような流れだった。一方通行も適当な席へと座る。
風斬はシェリーという名の魔術師と話し込んでいる。エイワスから軽く話を聞いたが、
どうやら風斬とシェリーは学園都市で出会ったことがあるらしい。

その時の経緯は聞いていないが、あの様子だと出会った時から仲が良かったに違いない、
と一方通行は勝手に納得した。

エイワスはアンジェレネと一緒にいた。何でも、アンジェレネが使用する魔術に関する
レクチャーをしてあげているようだ。
アンジェレネは時々、うんうんと頷いたり、驚きの表情を作ったりしている。

エイワスは『誰にでも分かる魔術のいろは』とかいう教室でも開けばいいと思う。
あいつをここに置いてロシアへ行けるいい口実だ。


ガブリエルは相変わらず多数のシスターと談笑していた。そこにルチアと神裂火織も交えて。
どこかへ出掛ける度に知り合いが増えていき、彼女はとても満足している様子だ。

877 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:10:20.16 ID:w2D06Eco


(このまま天使が街を出歩くのが普通になったらどォすンだ・・・・・・)


一方通行は少し寒気がした。

いつの日か、世界人口の四割くらいが天使になっている未来が来るかもしれない。
天使との対話の際には自分がダブルオークアンタを駆るのかな、
と意味のわからない心配をする一方通行だった。


「jgerhjitvsd垣根jhdithjtk何処gjerughgu」

「垣根はいつでも、空の上から俺達を見守ってるよ。 心配すンな」


垣根帝督の姿が見当たらない事に気付き、キョロキョロと辺りを見回すガブリエルに
適当な言葉を掛ける一方通行。彼のアレは自業自得だ。
だがおかげで、『唯閃』という凄まじい抜刀術を見ることが出来たのが収穫か。


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オルソラのヤツに話しとかねェとな。
 マジでしばらくここの世話になっちまうかも知れねェ)


一方通行はさっさと昼食を食べ終えると、エイワスとニ、三言話をし、風斬のいる席へ向かった。。
アニェーゼに『今度は皿洗い手伝わないんですか?』とからかわれたが、無視を決め込んだ。

878 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:11:24.60 ID:w2D06Eco


―――――――――――――――


風斬「それでですね、天使さんがダイオウイカを釣り上げて・・・・・・」

シェリー「『天使同盟』ってアホの集まりなのか?」



一方通行「風斬、オルソラのヤツ見なかったか?」

風斬「あ、一方通行さん。 いえ、ずっとここにいたのでちょっとわからないです」

一方通行「そォか。 キッチンにもいねェからどこに行ったかわかンなくてよ」

シェリー「あいつなら自室で何かやってんじゃねぇの? いつもそうだし」

一方通行「自室? どこにあるンだ、ここの寮広すぎンだよ」

シェリー「廊下の一番奥の左側よ。 オルソラになんか用なのか?」

879 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:12:12.59 ID:w2D06Eco

一方通行「あァ。 さっきドラコのヤツと少し話してな。
     ロシア連邦が落ち着くまでここにいていいか聞こォと思ってよ」

風斬「え? どういう事ですかそれ?」

シェリー「あぁ・・・・・・大戦の影響でばたついてるからなぁあの国。
     入国が難しいんでしょう」

一方通行「どォもそォらしいな」

風斬「私は別に構いませんけど・・・・・・、そんなの私達ならどうにでも出来るんじゃないですか?」

シェリー「こいつ・・・・・・やっぱ変わったよ」

一方通行「これ以上の揉め事、俺ァごめンだ。 事は穏便に運びてェンだよ」

風斬「す、すみません。 そうですよね」

880 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:13:47.99 ID:w2D06Eco

シェリー「じゃ、何か。 お前らここに住んじまうのかよ?」

一方通行「そこまでは言わねェが、しばらく居続けるハメにはなっちまうかもしれねェって話を
     オルソラにしてくるンだよ」

風斬「もしそうなったら、さすがにご迷惑ですよね・・・・・・」

シェリー「別にいいんじゃない? 部屋なら空いてるだろうし」

一方通行「それなら助かるンだがな、まァダメなら適当にホテルでも探すしよォ」

風斬「みんなでお願いしに行ったほうがよくないですか?」

一方通行「『君は我々を率いるリーダーなのだから、君が交渉してきたまえ』、だとよ。
     あのクソ野郎、人をパシリ扱いしやがって・・・・・・」

シェリー「なんだ、お前がリーダーなの?」

一方通行「立候補なンざした覚えねェけどな。 なぜかそォなっちまってる」

シェリー「なるほど、お前が『天使同盟』を立ち上げた張本人だからか」

一方通行「あァ? ・・・・・・オマエか、風斬」

風斬「い、一応これまでの経緯くらい話しておいたほうがいいかと思って・・・・・・。
   勝手なことをしてすみません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あァ、別に責めてるワケじゃねェからそンな落ち込むなよ」

シェリー「くく、『優しい』ねぇ。 愛しの一方通行様は」


         ピキッ


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「しぇ、シェリーさん!!」アワアワ

881 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:14:50.33 ID:w2D06Eco

シェリー「(ここでトドメさしちゃいなさいよ、奥手だなお前は)」ヒソヒソ

風斬「(そ、そういうのは私が決める事です!)」ヒソヒソ

一方通行「何二人でこそこそ喋ってやがる」

風斬「な、なんでもありませんよっ!」アセアセ

シェリー「こりゃ時間掛かるなぁ・・・・・・」

一方通行「?」

風斬「じゃ、じゃあ一方通行さん。 オルソラさんによろしくお願いしますね!」

一方通行「あァ。 オマエらは適当にここでくつろいどけ。
     ・・・・・・"リーダー"命令ってなァ」

シェリー「嫌がってる割にはノリノリじゃねぇか」

一方通行「もォ何かどォでもよくなってきた、全てが」

風斬「そういえば垣根さんはどこに?」

一方通行「オマエ、昼メシの前にやった『唯閃』を見なかったのか?」

風斬「あ、お話に夢中になってて・・・・・・。 『唯閃』ってなんですか?」

シェリー「・・・・・・まさか」ププッ

一方通行「あのバカは殺しても死にゃしねェバカだ、放っとけ」

風斬「?」

882 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:15:32.24 ID:w2D06Eco


―――――――――――――――


一方通行「・・・・・・一番奥の・・・・・・、左側っつってたな、あのライオン女」カツッ カツッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カツッ カツッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここか」

一方通行「オルソラ、俺だ。 居るかァ?」コンコン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寝てンのかァ?」コンコン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ちっ、おいオルソラァ」ガチャ

一方通行「あン? 鍵閉めてねェのか・・・・・・」キィ

一方通行「入るぞ」カツッ

一方通行「・・・・・・綺麗にしてあンなァ」キョロキョロ

            
             ジャー


一方通行「んン? この音・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あァー・・・・・・、シャワー浴びてンのか。 危ねェ危ねェ」

883 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:16:29.98 ID:w2D06Eco


一方通行は鍵の閉まっていないオルソラの部屋へ入った。
もちろん入る前にも一応声はかけたが、返事がないので仕方がない。

部屋に入ってニ、三歩歩いた時点ですぐに気付いた。
シャワーを出している音。どうやらオルソラは今、シャワーを浴びているようだ。


ここで漫画やアニメの主人公なら、シャワーの音に気付かなかったとか
たまたま部屋の主がカーテンを開けっ放しで裸を見てしまうというハプニングが起こるのが定番だが、
一方通行にそのような幸福、もとい災難は起きなかった。


オルソラが使用しているであろうバスルームには、しっかりとシャワーカーテンが掛かっていた。
一方通行は一度、黄泉川宅で前述したようなハプニングに遭遇したことがあるのだが、
あれは打ち止めが騒ぎまくって面倒だったものだ。

シャワーカーテン越しにオルソラの肢体のシルエットがしっかり見えているのだが、
あの一方通行がそんなことで慌てふためいたりなどしない。
目の前に裸の女性が挑発的に誘ってきても、まず病院に電話をするのが一方通行だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・例えが悪かった。一方通行じゃなくても病院に電話する人もいるかもしれない。


(あンなくっだらねェ面倒事はもォごめンだからなァ)


はァ、と浅いため息をつき、頭をポリポリとかく一方通行。
どうやらさっき彼が放った声は聞こえていないようだった。


「おい、オルソラ。 俺だ」


今度こそちゃんと聞こえるような声でオルソラに声をかけてみる。

884 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:18:08.00 ID:w2D06Eco


彼女の体を洗う動きが止まった。
今度はしっかりと聞こえたみたいだ。


ここでも定番のハプニングは一方通行には降りかからない。
いきなり声をかけられた女性が驚き、足を滑らせスッテンコロリン。
バスルームからあられもない姿で飛び出してしまい、『き、きゃあああ~!』などと
いうイベントは発生しなかった。


(『禁書目録(インデックス)』の話じゃ、三下のヤツはしょっちゅうそォいった
 イベントが起きてやがったみてェだが・・・・・・。 はっ、ご愁傷様ってなァ)


嘲笑とまではいかないが、一方通行はインデックスの話をふと思い出し、苦笑する。

その時、


「はいはいー」


と、オルソラの呑気な声が聞こえたと思ったら、


彼女は自らシャワーカーテンを全開にし、一方通行と目が合った。
完全無防備、完全無欠、全力全開で、オルソラは生まれたときの姿で一方通行とご対面している。
防具なしでクエストに出掛ける縛りプレイでもしているのだろうか。

885 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:19:54.75 ID:w2D06Eco


「自分から出てくンのかよ!!!?」


思わずツッコミを入れてしまう一方通行。これには食堂にいるはずのエイワスも思わず苦笑い。
まさかその手で来るとは、さすがの学園都市第一位も予想がつかなかったようだ。

だが、もしかしたらオルソラはそういう性格なのかもしれない。
男性に自分の全裸を見られても特に気にしないといった、どこか抜けている性格。


それならそれで気を遣わずに済むな、と一方通行は冷静に分析していたのだが、


「あ、あらあら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


オルソラはほんの僅かに赤面し、シャワーカーテンを自分の体に巻きつけてしまった。
全くと言っていいほど、その艶やかな体は隠しきれていないのだが。


「恥じらっちゃうのかよッ!? ンじゃなンで自分から出てくるンですかァ!?」


一方通行のツッコミは止まらない。

886 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:21:05.34 ID:w2D06Eco


「申し訳ございません。 シスターの誰かかと思ったのでございます」


シャワーカーテンを指でつまみながらモジモジさせているオルソラ。
ついさっきまでシャワーを浴びていたものだから、彼女のショートヘアが所々顔に張り付いている。

そして上半身から下半身へ、水滴がツツツーと流れるその様は、一般男性なら
思わずアスカロンが赤く輝いてしまいそうな色っぽい姿だったが、一方通行は青ざめていた。主にツッコミの疲れで。


「シスターが『俺だ』とか言わねェだろォ! 普通に考えりゃ分かる事じゃねェか!」

「まさかあなたが私の部屋に入ってくるとは思わないのでございますよ」

「む、それは確かに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 俺にも非があるかもしンねェ」

「あら、いけません。 シャワーが勿体無いのでございます」

「少しでも反省した俺の気持ちを返せッ!!」

887 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:22:12.94 ID:w2D06Eco

どうも話が噛み合わない一方通行とオルソラ。いや、むしろ息ぴったりと言えるのだろうか。
オルソラはシャワータイムの続きをおっ始めていた。カーテンを閉めることも忘れて。

わしゃわしゃとシャンプーを泡立てながら髪を洗う彼女の姿に、一方通行は呆れるしかなかった。


「・・・・・・カーテン閉めるっつう選択肢はねェのか?」

「今はシャンプー中でして。 申し訳ないのですが、閉めていただけるとありがたいので
 ございますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「じゃァちょいとそこまで行くけど、いいンだな」

「それは・・・・・・、困るのでございますよ。 やっぱり結構でございます・・・・・・///」

「俺が結構じゃないンですよオルソラさン。 頬を赤らめながら言われても説得力ねェし」


どっちにしろ俺が見せつけられるハメになるじゃねェか、というツッコミを入れる気力もなくなった。
仕方なくカーテンに近づき、乱暴に閉める。完全に閉まりきっていないのだが、彼も彼女も気付いていない。
ガクッ、と頭をうな垂れた一方通行は、適当な壁に背を預けた。

888 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:23:43.74 ID:w2D06Eco


「それで、いかがしたのでございましょう」

「ン、あァ。 ちょっと相談っつうか、しばらく俺らがしばらくここに世話になっちまうかも
 って話をしに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あ、よろしければ一方通行さんも一緒にシャワーどうでございますか?」

「オマエは俺をどォしたいの? 入っちゃってもいいのかよ、あァ?」

「はっ、言われてみれば恥ずかしいのでございますね・・・・・・。
 なぜかあなたには寛大になってしまうのでございますよー・・・・・・」

「ここ、喜ぶところ?」


誰に言うでもなく質問してみる一方通行。
もちろん、彼も一応そういう類の常識は持ちあわせているので、
一緒にシャワータイム、ということはしないが。


「あの、私の姿、ちょっと見えているのではございませんか?」

「少しだけな。 別に見たりしねェから気にすンな」

「ソファーの上に置いてあるものも、出来れば
 見ないでいただけるとありがたいのでございます」

889 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:25:06.74 ID:w2D06Eco

一方通行がソファーの方へ視線を向けると、丁寧に折りたたまれた修道服の上に、
これまた色っぽい下着の上下が置かれていた。というか見るなと言われた一秒後に見てしまった。


「あァ・・・・・・。 うン、いやもォそォいうピンクな話題はいらねェから」

「ぴ、ピンクだなんて一方通行さん・・・・・・、よく堂々とそんなことが言えるのでございますね///」

「オマエがフッて来たンだろ! いい加減にしねェとオマエの下着を
 色々分析しちまうぞこのクソシスター」

「下着の"色"と"色々"をかけているのでございますね。 下着一枚」

「誰がそンな低俗な洒落を言うか! って、え? 下着くれンの!?」

「一方通行さんは私の下着が欲しくてここに来たのでございますか?」

「あっ、違う! くっそ、汚ェぞオマエ・・・・・・」

890 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:26:47.33 ID:w2D06Eco


「で、ではもしや・・・・・・下着ではなく修道服を? 申し訳ないのでございます。
 その修道服、もう既に洗濯済みなのでございますよ」

「オマエの中で俺って臭いフェチなのかよッ!!?」


今すぐ修正しろォ!!と、憤慨する一方通行。
わざわざイギリスまで来たのに(本意ではないが)、学園都市の第一位は臭いフェチです
と自己紹介してさようなら、ではあまりにも後味が悪すぎる。


「では一体、どのようなご用事で?」

「何だと思う? てか何だったか・・・・・・、あれ?」

「ま、まさか・・・・・・。 ・・・・・・一方通行さん、私、まだ心の準備が」

「飛躍しすぎだろォ!! ナニ考えてンだよ、つか考えちゃいけねェだろ
 シスターがそンなことを!!」

「私、まだ何も言っていないのでございますが」

「ああああああああクソッたれがァァァァァ」

891 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:28:00.96 ID:w2D06Eco


「で、ではもしや・・・・・・下着ではなく修道服を? 申し訳ないのでございます。
 その修道服、もう既に洗濯済みなのでございますよ」

元々コミュニケーション能力に長けているとは言えない一方通行が、
独自のルールに基づいて会話をしているオルソラに敵う道理などありはしなかった。


「ていうかオマエ、キャラ変わってねェ? 出会ってばかりの俺が
 こンなこと言っても説得力ねェけどよォ」

「あら、すみません一方通行さん。 今、何時くらいなのでございますか?」

「ン・・・・・・、時計が見当たらねェから正確な時間はわからねェが。
 もォすぐ夕方になるンじゃねェか?」

「まぁいけません。 そろそろお夕食の準備をいたしませんと」

「早いな。 やっぱあれだけの人数のメシ用意するにはこンくらいからじゃねェと間に合わねェのか」

「えぇ、食料の買い出しもしないといけないので」


オルソラは今日の夕食の当番もしなければならないのか、と少し驚く一方通行。
彼女が当番の時は食堂が満席になると神裂が言っていたが、あれは本当の話だった。
昼食の時も満員御礼状態だった食堂を見て思った。

892 名前:◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:29:48.39 ID:w2D06Eco


「めンどくさそォだな、手伝おうか?」

「まぁ、非常にありがたいのでございますよ。 買出しのお手伝いも
 していただければ言うことはないのでございますが・・・・・・」

「まァ、そンくらいならいくらでもやってやる。 世話ンなっちまってるしなァ」

「感謝するのでございます、一方通行さん」


昔の自分なら絶対にこんなことは言わなかっただろう。
キャラが変わったンじゃねェの?、とオルソラに指摘した一方通行だが、
彼も人の事は言えない。

こうして人に気を遣うことは、やはり慣れない。
自然にコミュニケーションが取れているだろうかと、一方通行は
九月三十日の黄泉川との会話を思い出す。

893 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:30:50.22 ID:w2D06Eco


「もうすぐシャワーが終わりますので、お部屋でくつろいでいって欲しいのでございますよ」

「下着が転がってるような部屋でくつろげるワケねェだろ」

「一方通行さんは本当に下着の話題がお好きなのでございますねー」

「そォじゃねェ、そォじゃねェンだよちくしょう。 つうかそンな話を
 しにきたンじゃねェ!!」

「はて、何のお話をしていたのでございましょう?」

「あれだ、えーと・・・・・・」

「あぁ、お夕食のお話でございますね。 私、今日さっそく
 炊飯器調理法を実践してみようと決めているのでございます!」


フンスッ、と鼻息を荒げるオルソラ。どうやらエイワスに教わった炊飯器調理法を
早くもマスターしたようだ。素晴らしいを通り越して恐ろしい。


「どォ考えてもアレ、エイワ・・・・・・ドラコのアレンジが加わりまくってンだろ・・・・・・」

「そこに私のアレンジを加えることによって、更なるレパートリーの拡大が
 実現できるというわけなのでございますよ!」


彼女が作った朝食、昼食は確かに美味だった。あれが更に美味しくなるというのなら
と、少し期待してしまう自分が悔しい。一方通行は彼女の後ろ姿を見ながらそう思った。

894 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:31:34.53 ID:w2D06Eco


「オマエ、料理上手いよなァ。 風斬が絶賛してたぞ」

「そんな、照れるのでございますよ。 でも、お料理は楽しいのでございます」

「オマエと結婚する男はさぞ幸せだろォな」

「も、貰っていただけるのでございますか・・・・・・?///」

「だから話を飛躍させンなっつうの!!」


せっかく普通の会話が出来たと思った矢先にこれだ。
一方通行は呆れを一周してむしろ元気が出てきた。

そして、話題がズレまくっていることに気付く。




895 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:32:38.55 ID:w2D06Eco


「いやオルソラさン。 俺、そンな話しに来たンじゃねェンだって」

「そうでございましたね、確か・・・・・・私の下着の色について分析するとかなんとか」

「そォ、それだァ」


ようやく元の話題に戻ることが出来、安堵の息を吐く一方通行。


「清楚な感じじゃねェとダメ、みてェのは無いンだな。 白とか」

「うふふ、それは偏見なのでございますよ一方通行さん。
 シスターだって見えないところではお洒落くらいするのでございます」

「あァ、アニェーゼとかもそォだもンなァ。 あいつは靴とか服までオシャレにこだわってるが」

「というか、なぜ私の下着が白ではないとご存知なのでございますか?」

「いやだってあそこに・・・・・・、・・・・・・」

「み、見るなと言ったのに・・・・・・。 私、恥ずかしさのあまりに口から白熱光が出そうでございます」

「水爆実験で目を覚まし、東京を襲った怪獣はオマエだったのか・・・・・・」

896 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:33:44.52 ID:w2D06Eco


指で額を押さえ、心頭滅却に勤しむ一方通行。
このままでは三日くらいオルソラと頭の悪い内容のトークをしてしまいそうだ。


「ところでよォ、オマエらってもォローマ正教に追われたりはしねェの?
 いくらイギリス清教に匿ってもらってるっつってもよォ」


何とかくだらない話題を逸らすため、さして興味もないことを聞いてみる。


「そのイギリス清教が保護してくれているので、私たちはこうして
 平和な日々を過ごすことが出来るのでございますよ」


なんとか食いついてくれた。まともな会話が出来ただけで
何でこうも喜ばなくてはならないのか、と一方通行は何回目かもわからないため息をつく。

897 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:34:54.00 ID:w2D06Eco


「所詮、イギリス清教にとってオマエらってのは小宗派の一つに過ぎねェって事か」

「アニェーゼさんは、イギリス清教にローマ正教の分派を作ってやろうと、
 今でも企んでいるおつもりみたいでございますけど」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何考えてンだあのガキ」


そんなことを企んでいるの事が漏れてしまったらどうするんだと思ったが、
それはそれで何だか面白そうだとも考える。


「オマエはイギリス清教で何の役職に就いてンだ?」

「現在は暗号解読を主に務めているのでございますよ」


暗号解読。
ロシアであの羊皮紙を手に入れた時、オルソラがいれば
もっと早く打ち止めを助けることが出来たのだろうか。

もっとも、あの時の一方通行には理解出来なかっただけで、魔術師からすれば
小学生のドリル程度の代物なのかも知れないが。

898 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:36:09.59 ID:w2D06Eco


「・・・・・・ま、後の祭りってヤツだわなァ」

「?」

「何でもねェ」


風斬からヒントを得たとは言え、打ち止めは自分の力で救った。
そう思う、そう思いたい。
シャワーが流れる音を聞きながら、一方通行は遠い目をしながらあの時のことを思い出す。


・・・・・・、よしよし、だんだんいい感じにシリアスになってきている。


「オマエ、ここに来る前は何をしてたンだ?」

「ローマ正教の布教活動を、各地で行っておりました」

「へェ、ローマ正教の押し売りセールスマンか」

「えぇ、『今ならこの電動歯ブラシもおつけするのでございますよー』とか。
 大変でしたけど、やりがいがあったのでございますよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

899 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:37:35.06 ID:w2D06Eco

元とはいえ、ローマ正教のシスターがローマ正教をネタにしてボケてもいいのだろうか。
オルソラの場合はボケじゃなくマジなのかも知れないが。

というかこの女、早くもシリアスな雰囲気をデストロイしにかかっている。


「・・・・・・まァ今のは俺にも落ち度があるか。 コイツと喋ってるとつい
 言わなくていいことを言っちまう」

「そうでしょう。 だって、あなたは私と喋っていると、とても楽しいのでございますもの」

「逆だ逆! 何で勝手に決めつけンだよ! オマエの立場から出るセリフじゃねェだろそれは!!」


オルソラと会話をしていて、楽しいだと?
一方通行は即座に否定にかかるが、なぜか思い止まってしまう。
否定、出来ない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ」

「うふふ」

900 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:38:54.00 ID:w2D06Eco

彼女は最初に髪を洗う派だったのか、今度はタオルで体をゴシゴシと洗い始めた。
いよいよ持って、一方通行がここにいるわけにはいかなくなる。


「・・・・・・あァー、さすがに出ていこォか?」

「あなたなら、私は平気なのでございますよ」

「誘ってやがるンですかァ?」

「い、いえそんな・・・・・・そういう意味ではないのでございますけど///」

「恥じらうポイントがおかしくねェかオマエ!?」


壁に預けた背をズルズルと沈め、ドサッと座り込む一方通行。
やはり女性としての羞恥心はあるらしく、さっきから一方通行に対して正面を向いてこない。
ていうかそんなことをやってきたらもはや修道女ではなく、ただの痴女だ。

あるいは、客人に対して出て行けとか、見ないで、とかは失礼だからとでも思っているのだろうか。
オルソラの考えを把握出来ない一方通行は疲労がたまるばかりだ。

901 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:39:50.86 ID:w2D06Eco


「でも、やはり女である身としましては、体を見られて何の反応も無いというのは
 ショックなものがあるのでございますよ・・・・・・」

「あはぎゃはっ! いい体してンじゃねェかオルソラさンよォ!!
 こいつはもォ襲ってくださいってアプローチだと受け取って構わねェンだよなァ!?」

「きゃー! あーれー、助けてなのでございますよー」


いい具合に壊れ始めた一方通行。
オルソラも律儀に乗っかってきて、ペタンとしゃがみ込みながら笑顔で怯えている。
・・・・・・笑顔で怯えているというのも、なんか妙な感じがするが。


「さァて、どこから舐め尽くしてやろォかなァ・・・・・・?」

「だ、大ピンチなのでございますよー・・・・・・」


指をわきわきと動かし、口を三日月のように開き、醜悪な笑みを作る一方通行。
徐々に徐々に、全裸でしゃがみ込んでいるオルソラに近付く。
彼はもう既に、彼女が使用しているバスルームへと入っていた。

これを誰かに見られたら、速攻でイギリス警察のお世話になっている状況だ。

902 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:41:05.49 ID:w2D06Eco


「クカカカクキコカキコ!! さァ、ショータイムの始まりだぜェ・・・・・・?」

「ほ、本当に・・・・・・本気なのでございますか・・・・・・?」

「急に素に戻ンなよ!!!」


これでは本当に一方通行がオルソラを襲おうとしているだけにしか見えない。
プルプルと体を小刻みに震わせ赤面するオルソラを見て、一方通行の心に
実はコイツ、とンでもねェ悪女なンじゃねェか?と、疑惑が生まれていた。


「ったく、くだらねェ事やらせンじゃねェよ」

「一度男性の方と、こういうおふざけをしてみたかったのでございます」

「おふざけにも限度ってモンがあンだろォが!!」


てへへ、と舌を出しながら言うオルソラに激昂する一方通行。
この女、いつか本当にひどい目に会うのではないかと思うと、
なんだか目が離せなくなってしまう。

903 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:41:49.00 ID:w2D06Eco


「あー・・・・・・恥ずかしかったのでございます・・・・・・」

「こっちのセリフだクソボケ」


さっきのやりとりを垣根帝督辺りにでも知られたら、一方通行は終わりだ。
ミーシャには何をされるかわからないし、エイワスなんかはそれをネタに一生からかってくるだろう。


「風斬なんかは普通にドン引きしそォだな。 二度と口も聞いてくれなくなるだろォな」

「なぜでございますか?」

「ただでさえ、風斬の中での俺の評価は最底辺なンだよ」

「"評価"と"氷華"をかけているのでございますね。 下着一枚」

「オマエついにノーブラノーパンになっちまったぞ!?」

904 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/05(日) 07:42:48.88 ID:w2D06Eco


「それで、なぜ風斬さんのあなたへの評価が低いと?」

「風斬なだけに"評価"なンだな。 下着一枚」

「やったー、なのでございますよー」

「欲しいのかよ!!」


悪ノリしてしまう一方通行。やはりこの部屋に来てからのくだらない会話の原因は、
一方通行にも非がある。いや、非がありすぎる。


「いやな、単純に俺が風斬に恥ずかしい思いをさせてばっかなンだよな」

「まぁ・・・・・・そのようなこと、私にお話ししてもよいのでございますか?」

「トラウマまでは植えつけてねェから!」


相変わらず話を飛躍させてしまうオルソラ。
仮に風斬に対してそんなことをしようとしたら、本当に殺されてしまう。
ギャグパートでの風斬はエイワスすら凌ぐ最強の存在なのだ。


「漫画とかでよくあンだろ、着替え中の下着姿のヒロインをたまたま見ちまったり、
 水着がポロリしちまって、それを至近距離で見ちゃったー、とかよォ」

「なるほど。 上条さんも、そのような事が多かったと聞いてるのでございます」

「あァ、ン? やっぱオマエもあの三下の事知ってンのか」

「えぇ、三下さんとは何度かお会いしてまして」


もうここしかない。
真面目な話をするチャンスは、このタイミングしかあり得ない。

オルソラにまで三下呼ばわりされる上条当麻の話題について話そうと、
一方通行は気を引き締める。

905 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 07:43:14.92 ID:ra68G/so
エイワスさんが見てる…ッ

939 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:09:33.58 ID:jF1U6iAo


「どォいうトラブルがあったンだよ? どォせまた何らかの事件か何かだろォが」

「えっと、最初に会ったのは・・・・・・。 九月の上旬頃でございますね」

「あァ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、それで?」

「え? それだけでございますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」


こいつ、真面目な話をするつもりは無いのだろうか。
仕方なく一方通行がパスを出す。

940 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:10:48.70 ID:jF1U6iAo


「いや、なンかあったから三下と会ったンだろ?」

「バスの乗り方がわからなくて、バス停でうろうろしていたら
 三下さんがいらっしゃって・・・・・・」


ダメだ。バスがどうとかではシリアスにはなり難い。
もっと話の本質を聞き出さなければ、と一方通行は割って入った。


「いや待て、そのバスの話はどォでもいい。
 三下の事だ、何らかの事件があったはずだ」

「私が『法の書』の解読に成功してしまい、争奪戦となった話でございましょうか?」


『法の書』。
これだ、ここを掘り下げていけば間違いなくシリアスを彩れる。
一方通行はしてやったりといった笑みを浮かべ、舌なめずりをする。


目の前に全裸のオルソラがいる状況で舌なめずりをする一方通行は、完全に変態にしか見えなかった。

941 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:11:29.36 ID:jF1U6iAo


「『法の書』? 魔術的なアイテムなのか?」


まずは『法の書』について聞き出すことにした一方通行。
正直あまり興味はないのだが、これで話題のストックを溜めておける。


「えぇ。 『法の書』は"クロウリー"という名の魔術師が記した魔道書でございます」

(クロウリー・・・・・・? アレイスターと同じ名前じゃねェか)


まさか学園都市の統括理事長が魔術師でした、なンてオチはねェよな、と一方通行は
考えたが、すぐに無駄な考えだと判断し、話の続きを促す。


「『法の書』の内容は、"クロウリーが召喚した守護天使エイワスから伝えられた
 『天使の術式』を記した物"と言われています」


一方通行は思わずズッコケという古いリアクションを起こしそうになった。

942 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:13:39.53 ID:jF1U6iAo


(エイワスだとォ!? あいつ、そンな事やってやがったのかよ。
 だがそォだとすると、やはりクロウリーってのは・・・・・・)


もちろんそのエイワスのくだりも、逸話でしかないのだが。


「他にも様々な内容の学説が存在してまして、先ほど申した守護天使エイワス説も
 事実である証拠は何一つ無いのでございます」

「あ、あァ・・・・・・、何だ。 そォいうことかよ」


あらゆる諸説の一つ、ということか。一方通行は少し安心した。
それにしても、いい流れだ。


「『法の書』を解読した時、十字教は終末を迎える、と言われてるのでございます」

「よォは発射方法が分からねェ核ミサイルみてェなモンか」


魔術サイドにもそんな代物が存在しているのか、と一方通行は
さっきまで関心が無かった『法の書』に、少し興味が出てきたようだ。

943 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:14:58.58 ID:jF1U6iAo


「でもオマエ、その『法の書』を解読しちまったンだろ?
 え、何? もォ十字教って終わっちゃってンの?」

「いえ、私が解読したのは仕組まれていたダミーの解読法だったのでございます。
 ダミーとはいえ、解読には膨大な時間を要したのでございますが・・・・・・」

「なるほど、掌で踊らされてただけのピエロだったってわけか」

「私やシェリーさんでも、それっぽい文までしか辿りつけなかったのでございます」


"私や"と言っている辺り、魔術的な暗号の解読には自信があるようだ。
だからこそ、イギリス清教の暗号解読を担当しているのだろうが。


「それで? ダミーとはいえ解読しちまったンだろ? それってよォ、
 他の組織にバレたりしたらマズいモンなンじゃねェのか?」

「えぇ、そのせいで、私はローマ正教から追われる身となったのでございます」


魔術サイドにとっては例えダミーだろうと大問題なのだろう。
恐らく手痛い目に会ってしまったに違いない。

944 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:16:10.13 ID:jF1U6iAo


「それからどォなった?」

「紆余曲折ありまして、今はイギリス清教に保護してもらっているというわけなのでございます」

「紆余曲折に思い出詰まりすぎだろォ!! 何面倒くさくなってンだよ!!」


結局、こうなってしまうのだ。
オルソラが誰と会話をしてもこうなってしまうのではない。
オルソラが一方通行と会話をするからこうなってしまうのだ。

つまり、オルソラは純粋に、一方通行との会話を楽しんでいた。

上条当麻とも何度か出会い、会話をしたが、ここまでおバカな会話はしたことがない。
ましてやそれが男性と、となると尚更だ。


「女の子のプライバシーを暴こうなんて、罰が当たるのでございますよー♪」

「裸を見せつけて下着をフル装備でプレゼントするよォな女にプライバシーはねェよ!」

945 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:17:56.65 ID:jF1U6iAo

最近出会ったばかりだというのに、一方通行という男性はこうも会話を弾ませてくれる。
正直、今はシャワーを浴びている状態なので本当に恥ずかしいのだが、
それ以上に一方通行と会話をするのが楽しくて仕方がない。


「ちなみに今、上手い駄洒落が言えたら何が貰えるンだ? 修道服?」


言わなくていい事をいちいち言う一方通行も、満更ではないのだろうか。


「さすがに修道服を差し上げるわけにはいかないのでございます。
 シスターである身、修道服は手放せません」

「ま、そりゃそォだよな。 冗談で言ったンだが」

「ですので、私自身を差し上げる形になるのでございますよ・・・・・・///」

「修道服が泣いてンぞォ! あと頬を赤らめンな、妙な誤解が生まれる!」

946 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:19:31.92 ID:jF1U6iAo

無論、オルソラはこんなことを言うキャラではないのだが、彼女は今、頑張っている。
客人である一方通行をもてなすという意味合いもあるのだが、
彼ともっと喋っていたいがために、一生懸命話題を提供しているのだ。それも無意識に。

会話がイマイチ咬み合わない部分は、彼女の天然が出ているのだが。


「いかがいたしましょう?」

「いらねェよ、全部キャンセルで」

「一度注文した商品は、キャンセル不可なのでございます。 ご了承ください」

「自分のことを商品だなンて言うンじゃねェ・・・・・・」


はァ、とため息をついて呆れる一方通行。
シスターや寮の魔術師の前では、さすがにこんなキャラじゃないんだろうなと思いたい。


「そのキャラ、作ってンのかァ?」

「キャラ・・・・・・と言いますと?」

「天然か・・・・・・、強すぎるぜこの修道女」


ならば自分にも落ち度があるだろう。調子にのってノリすぎてしまった。下着一枚。もう無かった。

947 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:20:36.98 ID:jF1U6iAo


「一方通行さん。 それで、ご相談というのは?」

「リアルで『ふりだしに戻る』を実行しやがったこの女ァ!」


今度こそ、ズッコケリアクションをかましてしまった一方通行。
そういえばそのためにこの部屋に来たことを忘れていた。


「これじゃオマエの裸を覗きに行ったよォなモンじゃねェか・・・・・・」

「や、やはり覗いていたのでございますか?」

「あ、いや、見てねェ見てねェ。 大丈夫だ」


実際はカーテンの隙間から結構なパーセンテージで見えていたのだが、
一方通行はそんなことを気にしない。


「ではあなたは、私の下着をゲッチュしにこのお部屋へ来たということに・・・・・・」

「それだけはやめてくれェ! そンな第一位は嫌すぎる!」

「? では一体・・・・・・?」

「相談しに来たっつってンだろォがァ!!」

948 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:22:02.01 ID:jF1U6iAo

というわけで、ようやく、ようやく本題に入ることが出来た一方通行は、
さっそく話を切り出す。これからの事についてだ。


「ロシアに行ける手立てが見つかるまで、ここに居させてくれねェかな」

「えぇ、最初から私は許容してるのでございますよ? よろしくお願いするのでございます」


本題、終了。
改行合わせて三行で事足りる相談だった。


「ではシャワーを終わらせますので少々お待ちを。 買い足しのお手伝いを
 お願いするのでございます」

「あァ、別に構わねェ」

買い足しとはいえ、あの人数だ。結構な大荷物になるだろう。
一方通行だけでなく、もう一人くらい連れてっていったほうがいいかも知れない。
もう復活しているであろう垣根帝督でも連れて行くか、と一方通行は考えた。

949 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:25:26.95 ID:jF1U6iAo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・オルソラの部屋


オルソラ「あのー・・・・・・バスルームから出るので・・・・・・その、」

一方通行「わかった。 ドアの前に行く」カツッ カツッ

オルソラ「はー・・・・・・、とても楽しいシャワータイムでございました」ペタペタ

一方通行「そりゃご機嫌な事で。 くっだらねェ時間の浪費だぜ・・・・・・」

オルソラ「・・・・・・くだらなかった、のでございますか・・・・・・?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

一方通行「冗談だよ、冗談。 いい暇潰しくらいにはなった」

オルソラ「ふふ、安心したのでございます」ニッコリ

一方通行「チッ・・・・・・」

オルソラ「・・・・・・見ないでくださいね」ゴソゴソ

一方通行「はいはい」ハァ

オルソラ「んしょ、っと・・・・・・。 あら?」

一方通行「?」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ペタペタ

一方通行「おい、どォした」

オルソラ「これは・・・・・・、携帯電話、というものでしょうか?
     インデックスさんのを一度使ったことがありますが・・・・・・」

一方通行「ッ!? あ、オイ、それ俺のだ!」

950 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:26:13.34 ID:jF1U6iAo

オルソラ「あっ」パカッ

一方通行「何躊躇なく開けてンだよオイ!!」カツッ カツッ

オルソラ「きゃっ、見ないでと言いましたのに・・・・・・」

一方通行「俺のセリフだバカシスターが!! それに下着つけてるからいいだろ!」

オルソラ「そ、そんな・・・・・・///」

一方通行「その下着は俺のなンだろ?」

オルソラ「そういえばそうでございましたね」

一方通行「納得するのかよ・・・・・・」

オルソラ「まぁ・・・・・・。 可愛らしい子が画面に写っているのでございます」

一方通行「ちょ、オイ、マジで見るなって!」ガバッ

オルソラ「この子は一方通行さんの妹でございますか?」ヒョイ

一方通行「回避すンな! そしてそのクソガキは俺の妹じゃねェ」グァッ

オルソラ「おぉ・・・・・・、携帯電話とは"はいてく"なのでございますねー・・・・・・」ピピッ ピッ

一方通行「勝手に操作すンじゃねェよてめェ!!」バッ

オルソラ「きゃっ!」ドサッ

951 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:26:59.16 ID:jF1U6iAo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・食堂


風斬「・・・・・・一方通行さん、遅いですよね」

シェリー「三十分以上は経ってるわ。 確かに遅ぇな」

風斬「交渉でもしているんでしょうか・・・・・・?」

シェリー「それはないわよ。 オルソラがここにしばらく居させろなんて頼みを
     断るわけが無ぇし。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「どうかしましたか?」

シェリー「・・・・・・、くっく。 もしかしたらあの二人、"お楽しみ中"なんじゃねぇの?」ニヤニヤ

風斬「? お楽しみ中・・・・・・って?」

シェリー「わかんないの? 男と女が部屋で二人きりなんだぞ?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なっ////」

シェリー「ちょいと行ってみるかな」ガタッ

風斬「あ、一方通行さんはそんな人じゃありませんっ!」ガタッ

シェリー「わかんねえぞ? あいつ、相当の手練なんだろ?
     オルソラなんざ押し倒しちまったら一発よ」

風斬「絶対にないもん! そんなこと!」

シェリー「はっ、乙女だなぁ。 まぁどっちにしたってそろそろ夕食の準備の時間だ。
     とりあえず呼びに行こうぜ」

風斬「は、はい」

952 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:27:59.10 ID:jF1U6iAo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・長廊下


風斬「うわぁー・・・・・・。 いっぱい部屋があるんですね」キョロキョロ

シェリー「アニェーゼ達が来る前は、無駄な数でしかなかったんだけどな」

風斬「私達、泊まることになったらどこの部屋になるんですか?」

シェリー「ニ階と三階に空き部屋があったはずだから、その辺になるんじゃない?」

風斬「こういうところって、何だか憧れるなぁー・・・・・・」

シェリー「どこに憧れるんだよ・・・・・・」

風斬「オルソラさんのお部屋、あそこですよね?」

シェリー「あぁ。 さーて、こんなに遅くなって何やってんだか」ククク

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ


「回避すンな! そしてそのクソガキは俺の妹じゃねェ」

「おぉ・・・・・・、携帯電話とは"はいてく"なのでございますねー・・・・・・」

「勝手に操作すンじゃねェよてめェ!!」

「きゃっ!」


シェリー「なんだ? 騒がしくねぇか?」

風斬「な、何をやってるんでしょう・・・・・・?」

シェリー「おいオルソラ、シェリーだ。 開けるぞ」ガチャ

953 名前:矛盾発生、『天使同盟』は一度泊まっている。 申し訳ありません ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:29:47.83 ID:jF1U6iAo

シェリーが扉を開けると同時に、風斬も部屋の中を覗き込む。


そんなわけあった。
一方通行とオルソラは部屋の中にいた。

一方通行がオルソラを押し倒していた。その直後の状態で硬直し、こっちを見ている。
オルソラは、下着を着用しているのみという、素敵で愉快な格好だった。


その様子を見た風斬も、『ザ・ワールド』を喰らったような状態になっている。
風斬の頭上にロードローラーが落ちてこないのが不思議なくらいだった。

シェリーもまた、石のように固まってしまっている。ゴーレムを操る魔術師なだけに。


一方通行はこの時、周りの時間が超スローモーションになっていることに気付く。
この状況をなんとか打破しなければ、自分は死ぬ。そういうことに違いない。

ここまで、0.01秒。

954 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:31:13.41 ID:jF1U6iAo

一方通行は学園都市最高の頭脳をフル回転させ、この状況を突破出来る選択肢を
頭にスラスラと並べていく。千と十九通りの中から最終審査に選ばれたのはこいつらだ。


①ありのままに起こった事を全て隠さず話す。(最も現実的だが、話し終える前に殺される可能性がある)

②あえてウソをついてみる。(①と同様、言い終える前に殺される可能性がある)

③ベクトル変換能力を駆使し、オルソラから素早く離れる。(時すでに遅し。 絶望的選択肢)

④シェリーと風斬を殺し、自分も死ぬ。(最悪の選択肢。しかも風斬は無理っぽい)

⑤助けて! ドラコえも~ン!(例え助けてもらったとしても、その後が怖すぎる)

⑥あえてオルソラを襲ってみる。(非現実的な選択肢その1。彼女に罪はない)

⑦オルソラどころか、シェリーと風斬も襲い、口封じを試みる。(非現実的な選択肢その2。後処理が限りなく絶望的)


ここまで、0.37秒。シェリーがパステルのような物を取り出している。早過ぎるだろ。

955 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:32:57.19 ID:jF1U6iAo


(ど、どォする!? どれを選択すればこの状況を乗り越えられるッ!!?)


スタンドを使用しているとしか思えないほど、今この空間の時は止まっている。
一方通行はこの間に打開策を考えなければならない。


(やっぱ無難に①・・・・・・!? いやここは②にかけてみるしかねェか・・・・・・!!)


ここまで0.55秒。 風斬の表情が微妙に変わっているような気がする。
悲鳴でもあげられてみろ、④か⑤辺りを選択しなくてはならない。

シェリーの方を見ると、パステルのようなもので空中に何かを描く瞬間だった。
この女に関してはもはや何をしても手遅れなんじゃないだろうか?


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・⑦。 いや、風斬だけはダメだ! あいつにそンな事出来ねェ!!)


万事休す。どれを選択してもダメ。シェリーやオルソラはともかく、
風斬は二度と口を聞いてくれないに違いない。

956 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:34:09.49 ID:jF1U6iAo




(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、ある意味自業自得、か)


ここまで0.89秒。一秒でも経てばシェリーは何らかの魔術を発動できるだろうし、
風斬も悲鳴を、いや、悲鳴より先に雷鳴が轟くかもしれない。風斬のあれは雷では無いらしいが。

一方通行は悟った。悟りきった。この刹那の間に菩薩へと昇格した。
そして昇天も、もう時間の問題だ。


(あばよ、クソッたれの世界。 打ち止め、番外個体、約束は守れなかっ・・・・・・)


その時、
昇天して行く予定の天空から、光が差した。気がした。

ここまで、0.98秒。


「待つのでございますよ、シェリーさん」


⑧オルソラに弁明してもらう。

957 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:35:44.72 ID:jF1U6iAo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・オルソラの部屋


シェリー「―――っ?」

風斬「・・・・・・っあ、え・・・・・・?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シーン

オルソラ「お二人は、恐らく誤解をしているのでございます」

シェリー「いや・・・・・・、誤解っつうか、まだ何も言ってないんだけど」

風斬「こ、これはどういうことなんですか・・・・・・?///」カァァ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブツブツ

オルソラ「私がいけないのでございます」

風斬「え・・・・・・」

シェリー「な、何? まさか、お前から誘ったってわけなの?
     もしかして私ら、マジで邪魔しちまったか?」

オルソラ「あ、いえいえ、そういうことではなく」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボソボソ

風斬「あ、一方通行さん?」

シェリー「こいつ、完全に茫然自失になってるぞ」

オルソラ「私が一方通行さんに、ちょっかいをかけてしまったのが原因なのでございます」

シェリー「ちょっかい?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

958 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:38:27.78 ID:jF1U6iAo

信じられなかった。
今、目の前の下着姿の女は何を言った?


「私が一方通行さんの携帯電話を取り上げて、イタズラをしたのでございます」


そう、それが事実だ。だが事故とはいえ、オルソラを押し倒してしまったのは自分だ。
あとコンマ数秒経っていたら、一方通行は新たな人生を歩んでいただろう。


通常の時間の流れに直して巻き戻すと、一方通行とオルソラがもつれ合って倒れ、
風斬とシェリーがドアを開けた瞬間、『待つのでございますよ、シェリーさん』というわけだ。


・・・・・・どんな判断力だよ。風斬とシェリーがここに入ってくることを
あらかじめ知っていたとしか思えない。

シェリーもシェリーだ。ドアを開け、まだ部屋の中が完全に見えていない状態の時には
既に懐からパステルのような物を取り出していた。
一方通行が特に何もしていなくても魔術を発動させる気だったのだろうか。恐ろしい。

959 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:39:20.63 ID:jF1U6iAo


「それで一方通行さんが携帯電話を取り返そうとして、もつれ合って、
 バターン。 というわけでございます」


一方通行は、目の前にいるオルソラが女神に見えた。
こんな状況でも、自分を庇ってくれるオルソラの優しさに涙が出そうになった。


―――――けど、そんな些細な優しさですら、今の一方通行にはもう。



「ほ、本当なんですか?」

「・・・・・・俺がそンな事するよォなヤツに見えンのか?」


とりあえず冷静に、一方通行は風斬を諭す。
部屋に入ってきたのが風斬でよかった。彼女なら自分の性格を分かってくれる。

960 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:40:52.98 ID:jF1U6iAo


「・・・・・・そうですね。 一方通行さんはそんなことするような人じゃありませんよね」


ニコッと笑顔を見せ、納得してくれた風斬。
やはり分かってくれた。風斬を信じて良かった。


「・・・・・・あー、まぁオルソラがそういうんならそうなんだろうなぁ。
 こいつ、どっか抜けてるとこあるし」

「あの、一方通行さん、そろそろ・・・・・・」

「ン、あァ」


言われて、一方通行はオルソラから離れる。
誤解とは言ったものの、さすがにいつまでもこんな体勢ではマズい。


「いや、悪かったな一方通行」

「別に、分かってくれたならそれでいいンだよ」

「あぁ、そうじゃなくてよ」


あァ?と一方通行は首を傾げる。シェリーは『やってしまった』といったような表情だ。
ライオンのような金髪をポリポリと掻いている。


「なンだよ?」

「私さ、ゴーレムを作る素早さは自信があるのよ」


言いながらシェリーは人差し指を一方通行の右へと向ける。
それに釣られて一方通行も右へと顔を向けると、


「ぶごッッ!!!?」


家具等で製造されたゴーレムの腕だけが壁から伸び、一方通行の顔面へコークスクリューブローをかました。

961 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:42:07.01 ID:jF1U6iAo

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボロッ

風斬「だ、大丈夫ですか一方通行さん?」

シェリー「生きてて良かった、ホント、ごめん」

一方通行「・・・・・・いや、いい」

風斬「全く・・・・・・ちょっと目を話した隙にフラグを建てるんですからなたは・・・・・・」

一方通行「フラグ・・・・・・なのかァ?」

風斬「そうですよ!」プンスカ

一方通行「まァとにかく、これで目が覚めたわ」

オルソラ「ねむねむだったのでございますか? ならやはりあなたも
     シャワーを浴びればよかったですのに」

風斬「・・・・・・シャワー?」

962 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:43:04.59 ID:jF1U6iAo

一方通行「・・・・・・ (落ち着け、一方通行。 この展開だと・・・・・・どォなる?)」

オルソラ「えぇ、先程まで私もシャワーを浴びておりまして、
     そこに、」

一方通行「お、オルソラさァン!! そこはオフレコで―――」

オルソラ「一方通行さんが私の部屋へ入ってきて、バスルームで談笑していたのでございます。
     うふふ、それで楽しくなっちゃって、つい遅くなったのでございますよ」ウフフ

一方通行「ちょっと脚色してンじゃねェよ!! バスルームで談笑はしてねェだろ!!」

オルソラ「でもカーテンは開けっ放しでございましたし・・・・・・あなたが居た所は
     バスルームの範囲で間違いはないと思うのでございますよ?」

一方通行「そォでございますね」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シェリーさん、すみませんが・・・・・・」

シェリー「ま、こればっかりはしょうがねぇよなぁ。 わかったよ」カキカキ

一方通行「ちょ、待っ、『反射』―――」スッ

シェリー「遅い」シュッ


             メメタァ

963 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:43:48.18 ID:jF1U6iAo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・食堂


オルソラ「さてさて皆さまー、お夕食の準備をするのでございますよー」

シェリー「買出しに行くんだろ?」

オルソラ「あ、そうでございました。 では皆さまには先に他の献立を
     作っておいてもらうのでございます」


「わかりましたー」

「了解でーす」


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フラフラ

エイワス「一方通行、聞いてくれ。 今、シスター・アニェーゼが・・・・・・」

アニェーゼ「ちょっ、余計な事は言わなくていいんですよっ!!///」

一方通行「あァ・・・・・・?」

ルチア「ん? どうなさったんですか、その怪我は」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「なンでもねェよ、なンでも・・・・・・」

アニェーゼ「何かあったんですか?」

風斬「知りません」プイッ

エイワス「ふふふ」

ガブリエル「c,wsgkroghjk疑惑vkeobhij」キュピリーン

964 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/07(火) 09:45:03.77 ID:jF1U6iAo

一方通行「はァ・・・・・・。 で、買出し行くンだろ?」

オルソラ「えぇ、よろしくお願いするのでございますよ」

エイワス「すっかりパシリ扱いだな、第一位」

一方通行「放っとけ、ていうかオマエも手伝え」

エイワス「すまない、私はこれでも忙しくてね」

アニェーゼ「仕方ねぇですね、ここは私が、」

アンジェレネ「は、はいっ! 私も手伝いますシスター・オルソラ!」ビシッ

ルチア「おや、珍しいですね。 シスター・アンジェレネから申し出るとは」

一方通行「オマエも見習えよ」

エイワス「ふふ、善処しよう」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ムッスー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのー、風斬さン」

風斬「気をつけて行ってきてくださいね・・・・・・」プイッ

一方通行「・・・・・・了解だァ」

エイワス「やれやれ、困ったものだな君も」

ガブリエル「jhtoijhony私khrojkyot買出jkbhojho」ビシッ

一方通行「オマエはここでシスターに足でも舐めさせてろ」

オルソラ「それでは、行きましょうか」

6 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/08(水) 13:52:49.86 ID:smYdR.Ao
――ロンドン・ランベスのとある商店街


一方通行「・・・・・・さすがにさっきのはやりすぎだなァ」

オルソラ「うふふ、私はとても楽しかったのでございますよ?
     さすがに恥ずかしったのもございますが・・・・・・///」

一方通行「ったく、あとで風斬の機嫌取っとかねェと・・・・・・」ブツブツ

アンジェレネ「か、風斬さん、なんかむくれてましたけど・・・・・・」

オルソラ「えぇ、それは一方通行さんが――」

一方通行「こンなガキにまで言わなくていいンだよ!!」



オルソラ「ふふ、やはり『優しい』のでございますね、あなたは」


      ピキキッ


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

アンジェレネ「?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、それなンだけどよ」


    ――――――やめろ。

7 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/08(水) 13:53:52.46 ID:smYdR.Ao

アンジェレネ「・・・・・・あ、あの・・・・・・」オドオド

オルソラ「どうかしたのでございますか?」

一方通行「オマエら・・・・・・、俺の事何にも知らねェからそンな事が言えンだよ」

アンジェレネ「え・・・・・・、が、学園都市の超能力者で、えと・・・・・・
       第一位だって事は・・・・・・」

一方通行「それが俺の全てだとでも思ってンのか?」


   ―――――――ダメだ、やめろ。


アンジェレネ「じ、実際に見たわけじゃないですから分からないですけど・・・・・・
       魔術を使って人を救ったって話は本当なんですよね?」

一方通行「・・・・・・まァな。 そこだけは間違いねェよ」

アンジェレネ「じゃ、じゃあ特におかしなところはないのでは・・・・・・」

一方通行「・・・・・・俺が昔、どンなヤツだったとか、知らねェだろ」

8 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/08(水) 13:56:02.53 ID:smYdR.Ao

オルソラ「昔、というと・・・・・・?」

一方通行「俺がこの"力"を使って、やンちゃしてた頃だよ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「まァ、そりゃ知らなくて当然なンだけどよ」

オルソラ「・・・・・・あなたが話したいというのでしたら、
     私はどんなお話でも耳を傾けるのでございますよ?」


    ―――――――話したくねェに決まってンだろ。


アンジェレネ「・・・・・・私も、です」

一方通行「お子様にゃァちょいと刺激が強すぎるかも知れねェなァ」

アンジェレネ「だ、大丈夫です」グッ

一方通行「・・・・・・はァ。 ま、この際だ。 俺ってヤツがどンだけくだらねェ野郎か
     知ってもらってた方が、今後過ごしやすいかもな」


    
    ――――――余計なこと言うンじゃねェよ、俺。

9 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/08(水) 13:57:29.48 ID:smYdR.Ao

オルソラ「拝聴するのでございます」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昔よォ、とある実験が学園都市で行われる事になったンだ」

アンジェレネ「実験・・・・・・?」

一方通行「『絶対能力進化(レベル6シフト)』、ってンだけどな」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「"二万通りの戦闘環境で、とある人間を二万回ブチ殺す"っていう、
     愉快で素敵なクソッたれの実験だ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」ゾクッ

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「オルソラ、オマエの昔話を聞かせてくれた礼だ、
     恩を仇で返す形になるが、俺の昔話も聞かせてやるよ」

アンジェレネ「お、"俺の"って・・・・・・、その実験、まさか・・・・・・」

一方通行「絵本で出版したら即回収騒ぎになるよォな、どォしよォもねェクソ昔話だ」

10 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/08(水) 13:59:02.73 ID:smYdR.Ao

久々に振り返る。あの血生臭く、忌々しい実験の事を。

当時の自分は、本当に頭が悪かったなと思う。
二万人の体細胞クローン体を殺害することで絶対的な力を手に入れられるという、
今時ゴシップ誌の裏表紙にも載ってなさそうな、笑えてくる内容の実験。

そんなくだらない内容の実験を、自分は当時、積極的に取り組んでいた。


オルソラやアンジェレネには、そのクローン体の詳細は伏せておいた。
何も"彼女"のプライバシーまで侵害しなくとも、この話は出来る。


一万人以上を殺した辺りで、この実験は終わった。
馬鹿で無謀で、無能力者(レベル0)の救世主(ヒーロー)によって、この殺戮劇は幕を閉じた。


「オマエらも知ってンだろ? あのツンツン頭のムカつき野郎だ」


自嘲気味に笑いながらそう言って、一方通行はなおも杖をつきながら歩く。


「とても優しい心の持ち主、だと? そンな心の持ち主が、科学の都で殺戮ショーやってましたなンて、
 C級映画のシナリオにも劣る筋書きだわなァ」


オルソラからは一方通行の表情を伺えない。気付いていないのだろうか、彼はさっきから
前を向いて歩いていない。


「だが、事実だ。 俺の手は一万人以上もの血で染められまくってンだ。
 血で血を洗うを、地でやってたンだよ俺は」


それだけじゃない。暗部に堕ちてからも、自分の手は汚れる一方だった。
垣根帝督は暗部での戦いを面白おかしくアニェーゼ達に話していたようだが、
現実はそんなもんじゃない。

11 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/08(水) 13:59:57.72 ID:smYdR.Ao


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


オルソラとアンジェレネは、最後まで一方通行の話を聞いていた。
聞いてくれて、いた。

一方通行がアンジェレネの方へ顔を向けると、案の定、彼女の顔はひどく青ざめていた。
隠す余裕も無いのだろう、単純な恐怖から、体がぶるぶると震えている。


「・・・・・・すまねェな。 こンなくだらねェ話しちまって」


何に対して謝っているのか、自分でも定かじゃないが一方通行はアンジェレネに声をかける。
無論、返事などありはしない。

当然だ、ある日やってきた愉快で可笑しなお客さんが、
実は昔、大量に人を殺してきた殺人鬼でしたでは、ギャグにしてもひどすぎる。

12 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/08(水) 14:00:32.35 ID:smYdR.Ao

彼女は二度と、一方通行に関わってきたりはしないだろう。
むしろよくここまで話を聞いていてくれたものだ、と一方通行は心のなかで小さく感謝する。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


オルソラも、何も言ってはこない。
先程まで"馴れ合ってた"人間が、実は殺戮に手を染めていた経歴がある人間だと知ったのだ。
これまた、当然の反応。悲鳴を上げて逃げ出さないのが不思議なくらいだ。

だが、さっきのオルソラの話を聞く限りでは、このシスターはとても心が強い。
一緒に歩いている殺戮者をどうするべきかと算段をつけているのかもしれない。


(・・・・・・ここらが頃合いだな)


エイワスは今の一方通行の状況を把握しているだろうか?
把握してくれていればありがたい、今すぐにでもイギリスから出た方がいいだろう。


31 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:19:42.13 ID:BG0bsdEo

きっかけがあったとはいえ急にこんな話をしたのは、やはりさっきの
オルソラから聞いた『法の書』の話。
相手だけ経緯を話し、自分だけが話さないのが単純に気に入らなかったのだ。

でも、今までも何人もの自分を知らない人間と関わってきたが、自分の昔話を
するのはオルソラ達が初めてだと気がつく。

まぁ、そんなものは些細なことなのだろうが。

それと、もう一つ。





"さっきから自分たちを尾行している者がいるから"、だ。





一方通行の胸の辺りに、魔術師が近くにいる時に生まれる特有の"圧迫感"があった。
オルソラやアンジェレネの物とはまた違う、圧迫感。
その圧迫感が、一方通行をじわじわとイラつかせていた。

どの辺にいるのかまでは分からないが、距離は大体把握できる。
この圧迫感が無ければ気付かなかったかもしれない。それくらい相手は優れた魔術師のようだ。

32 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:20:38.39 ID:BG0bsdEo


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そしてどうやらそれは、一人ではない。


そして、さっきから来るこの圧迫感にイライラし始めた時のオルソラの『あなたは優しい』発言だ。
だから憂さ晴らしにぶちまけた、自分の汚らしい過去を。
オルソラとアンジェレネに半ば八つ当たり的な事をしてしまった。

優しいのはどっちなんだか、と一方通行は苦笑する。


「・・・・・・。 先、行けよ」


一方通行は彼女たちにそう告げ、杖をつくのを止める。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなた、は?」

「いい。 気分じゃなくなった。 自分からゲロッといて何言ってンだって話だがなァ。
 それに、こンな俺がいたンじゃコイツも楽しい買い物は満喫出来ねェだろ」


言われて、ビクっと体を強ばらせるアンジェレネ。

33 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:22:38.68 ID:BG0bsdEo

とりあえず、さっさと自分たちを尾行している者を片付けようと考えた結果だった。
彼女たちにわざわざ『尾けられている』と言って、余計な心配をさせる必要はない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 二つ目の十字路を右に曲がった角にあるお店に居ます。
 お待ちしているのでございますよ」

「あァ、わかった。 二つ目の十字路の、右の角だな」


行くわけがない。ここで彼女らとはお別れだ。
オルソラは顔を伏せっぱなしのアンジェレネの手を引き、先へ進んでいく。

途中、アンジェレネが一方通行の方をチラッと見るが、彼は応じなかった。


(・・・・・・さて、"お片づけ"をした後、エイワスにでも事情を話して、おさらばしますかねェ)


垣根帝督やミーシャ=クロイツェフ辺りは駄々をこねるかもしれないが、知ったことか。
自分のようなバケモノは、あの平和な女子寮には必要無い。

34 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:23:45.80 ID:BG0bsdEo

・・・・・・ここまで自虐的な気持ちになったのは、いつ以来だろうか。
ずいぶん懐かしいなと、一方通行は思った。

『天使同盟(アライアンス)』を結成してから、毎日(ある意味)夢のようだったのだが、
急に現実に引き戻されたような感覚だ。
ということは、今まで自分は現実から目を背けていたということになる。


(情けねェ・・・・・)


事は天使に関わる。いつまでも楽しいだけの旅は続けてられない。
やがて一方通行は杖をついて歩き始めた。


尾行者を片付けるため、そしてオルソラ達と二度と出会わないように、
彼女が教えてくれた道とは、全く逆の方向へと。

35 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:24:55.77 ID:BG0bsdEo


(・・・・・・だが、)


なんで、あんな話をした?


ここまで全てが順調だったのに。
ここまで、皆が優しく、楽しく、自分に接してきてくれたのに。
いきなり。急に。突然。唐突に。


なんで、あんな話をした?


自分が一万人以上の"人間"を殺した男だと言えば、怖がられるに決まってる。
当たり前だ、ドン引きなどというレベルではない。

36 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:25:29.56 ID:BG0bsdEo

優しく接して来られると、胸の中に妙な感覚が広がるのは、かなり前からそうだった。
それが原因なのか?
本当に自分を知って欲しかったから?本当の自分なんて、自分にも分からないのに。
さっきまでのテンションはどこへやら。バスルームでのオルソラとの談笑は何だったのか。

あまりにも、あまりにも急すぎる。

二回目のイギリスで、ついに耐えられなくなったのか?今更?なんで今なんだ。
『妹達(シスターズ)』の事が、さっきから頭にチラつく。

忘れていたわけじゃない。それは誓える。忘れるわけがない。
今だって、『妹達』に何かがあったと知ったら、すぐにでも飛んでいく。

やはり、どれだけ人と接しても、最終的には自分はこうなってしまうのか?
垣根帝督も、『天使同盟逢引計画』の時までは、こんな気持ちだったのだろうか。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


まだ自分は、好意を向けるのを、好意を向けられるのを、怖がっているのだろうか。
杖をつきながら歩くその足取りは、ひどく重い。

37 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:26:43.01 ID:BG0bsdEo

ロンドンのランベスには初めて来たが、オルソラ達と歩いている間に
今いる商店街とその付近の地形はだいたい把握出来ている。


(・・・・・・確かこっちの道へ進むと、人気が全く無さそォな路地に出るはずだな)


オルソラ達と別れてから、割と遠くの方へやてきた一方通行。
この辺もまだ商店街辺りのようだが、さっきまで自分とオルソラ達がいた所とは、
まるで賑わいが違う。

本当に、誰もいない。閉店して随分経つような店が、寂しげに並んでいるだけだった。
廃れた商店街の一本道、とでも言えば想像しやすいだろうか。


(・・・・・・道幅も十分、仮に戦闘になっても動き回れるスペースはあるな)


辺り一帯の環境を把握した一方通行は、商店街に響く程度の声で言った。

38 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:27:43.98 ID:BG0bsdEo


「おい、もォいいぜ。 出てこいよクソネズミが」


・・・・・・十秒ほどの沈黙。気付かれたことに焦っているような雰囲気は感じられない。
一方通行も相手がどんな人間なのかはわかってないが、まず間違いなく魔術師だろうと確信している。

これがエイワスや垣根のイタズラなら殺してやる、と割と本気でそう考えていた時、


ザザザザッ!!と、ほぼ同時に一方通行達を尾けていた者達が降りてきた。
どうやら店の屋根を伝って移動していたようだ。

相手は、一人ではなかった。


「―――――――――――誰だオマエら。 魔術師か?」


そう言うと、相手の一人が口を開く。

39 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:28:56.23 ID:BG0bsdEo


「バレちゃあしょうがないですね、その通り。 私達"も"魔術師ですよ」


不敵な笑みを浮かべながらそう言ったのは、見た目十歳前後の少女だった。
青のような水色のようなミニスカートに、ジャケットを来ており、赤と白の縞模様のニーソックスを履いている。
髪は黒くて長い、そしてその先端だけを三つ編みにして束ねていた。

右手には槍のような物を持っている。見た感じだと随分扱い慣れているような雰囲気だ。
そしてミニスカートの下から、何か小悪魔風の『尻尾』のようなものがクネクネと動いている。


「それで、あなたはどこの魔術結社に所属しているんです?
 あぁ、機密事項と言うのでしたら言わなくても構いませんけど」


どうやらこの少女、一方通行の事を魔術師だと勘違いしているようだ。
大きく腰を折り、下から覗き込むように一方通行をじっと見つめている。


(・・・・・・誰だこいつら、見たこともねェやつらだ)


一方通行がそう思ったと同時、黒髪の少女も何かを思い出しそうな表情に変わった。

40 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:29:50.25 ID:BG0bsdEo


(おや? この人・・・・・・、どこかで見かけたような・・・・・・?)


眉間にシワを寄せ、更にじっと見つめてきている。
はっきり言って、ウザい。


「何で私達があなたを尾行していたか、わかる?」


そう言ってきたのは、黒髪の少女の隣に立つ、銀髪の女だった。
見た目は十七~十八くらいだろうか、長袖のスポーツ用シャツを着ている。
隣の少女と全く同じミニスカート。その下に履いている青いレギンスは足首まで覆っていた。

目をひくのは彼女の耳辺りにあるヘッドホンのような装置。そこから左右それぞれに
真空管のようなものが飛び出ている。やはり魔術的な要素を含んだアイテムなのだろうか。


「知るかよ」


至極つまらなそうに言う一方通行。
頭の中がごちゃごちゃになっていたところに、このワケの分からない魔術師の襲来だ。
さっきからイライラが収まらない。

41 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:31:08.09 ID:BG0bsdEo


「本当に心当たりが無いのかしら」

「"ありすぎる"くらいだクソボケ。 どの件の事か検索してるところだっつうの」


まさかアレイスター辺りが自分たちを捕らえるために送り込んだ魔術師、という事もあるまい。
風斬や垣根が狙いなら自分を尾行したりはしないだろうし、
エイワスが狙いなら、この二人はとっくにこの世から消え去っているだろう。

となると、


「"天使"について、ご存知ありませんかね?」


やっぱな、と一方通行は浅くため息をつく。
それだけで十分な返事になったようだ。黒髪の少女がニヤリと笑った。

42 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:31:59.33 ID:BG0bsdEo


「ご存知なんですね?」

「ご存知だったらどォだってンだ? まず誰なンだよオマエらは」


どこから情報が漏れたのだろうか?エイワスは一体何をやっている?
と、何かあればすぐにエイワスに当たる自分に嫌気がさす一方通行。

黒髪の少女は、『おっと、挨拶が遅れました』と言いながら、
自己紹介を始めだした。


「私たちは『新たなる光』。 そして私はレッサーと申します。
 以後、お見知りおきを」

「以後なンてあると思ってンのか?」


『新たなる光』。やはり聞いたことのない組織名だった。
魔術に関しては詳しくないが、それでも今までの旅の経験から、いくつかの魔術結社の名は
知っているのだが。

そして黒髪の少女の名は、レッサーというらしい。
偽名かとも思ったが、そんなことはどうでもいい。

自分たちの邪魔をするというのなら、今すぐ消してやる。

43 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:33:12.60 ID:BG0bsdEo


(消す? ・・・・・・殺すのか?)


突如浮かび上がった疑問に自問自答をする一方通行。
昔の自分なら、とっくにこの女たちを殺していたかも知れない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昔の自分とは、どの自分の事なのだろうか。


「で、私はベイロープよ。 よろしく」


ベイロープと名乗る銀髪の女も、レッサーと同じ形状の槍を持っていた。
一方通行はとりあえず落ち着くことにし、彼女たちにこう言い放つ。


「・・・・・・ご丁寧に自己紹介をどォも」

「あなたの名前も聞かせてくださいよ」

「俺の自己紹介の前にだなァ・・・・・・。 オマエら、」

44 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:34:08.94 ID:BG0bsdEo

何を言い出すのかと、レッサーとベイロープは眉をひそめる。
すると、


「初対面でいきなりウソはよくねェよ。 "あと二人"、いるだろ?」


レッサーとベイロープの目が、明らかに見開く。
『新たなる光』はこの二人だけではないようだ。


「・・・・・・驚きましたね。 人数まで正確に言い当てるなんて」


レッサーがそう言うと同時、一方通行の背後で誰かが商店街の屋根から飛び降りて来る音がした。


「はー、あっさりバレちゃったな。 気配は完全に断ってたつもりなんだけど」


垣根帝督と同じくらいの長さの金髪に、碧眼の十五歳くらいの少女がそこにいた。
レッサーと同じジャケットにミニスカート、その下には赤っぽい色のスパッツを履いている。

やはり例に漏れず、その手には二人と同じ槍が握られていた。
彼女の両肩には、今にも羽根が生えてきそうな機械が取り付けられている。

45 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:35:22.50 ID:BG0bsdEo


「ひひ、くひひ・・・・・・うぅぅぅ・・・・・・。 わ、私のせいじゃ・・・・・・あひ、
 ないよねぇ・・・・・・? あははは・・・・・・」


何がそんなに可笑しいのか、金髪の少女の隣に立っている茶髪の少女は、
体を小刻みに震わせながら涙目でクスクス笑っていた。

ベイロープが着ているスポーツ用のシャツを半袖にしたような服を着ており、
三人と同じミニスカートの下には、青のスパッツを履いている。その手には、槍。

『新たなる光』という組織は必ず何か変わった装備をしなければならない方針があるのか、
茶髪の少女の両手の指先からは、鋭く長い『爪』が伸びていた。


「オマエらもその『新たなる光』とかいう魔術組織か」

「私はフロリス。 それと私たちは魔術組織じゃないよ」

「わ、ひぃ・・・・・・、わわ、私はランシス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷくくっ。
 あひぇ・・・・・・、わたひたちは、け、結社予備軍だよ・・・・・・うひゅぅ」


よし、ランシスから潰そう、と一方通行は心の中で速攻で決断した。

46 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:36:03.98 ID:BG0bsdEo


フロリスと名乗った金髪碧眼の少女と、ランシスと名乗った茶髪の少女は
じっとこちらを見たまま一方通行に近づこうとしない。

状況を言うと、一方通行の前方にはレッサーとベイロープ。
後方にはフロリスとランシスがいる。挟み撃ちの形だ。


「それで、あなたの名前も聞かせてもらえますかね?」


再度、自己紹介を促してくるレッサー。


「・・・・・・。 一方通行(アクセラレータ)だ」

「ふむ、変わったお名前なんですね」


もうこのやり取りも飽きてきた。

47 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/09(木) 08:36:15.81 ID:R5co32DO
ランシスwwwwシリアスぶち壊しだなwwwwww

48 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:37:44.18 ID:BG0bsdEo


「オマエら、あの天使に何か用か?」

「もちろんっ」


レッサーは事も無げに返答する。


「情報を手に入れた時は本当に驚きましたよ。 実際にこの目で見るまでは、
 眉唾ものだったんですけどね」


・・・・・・見られていたのか。
そんなことにも気付かない自分が情けなくなる。

49 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:38:41.52 ID:BG0bsdEo


「いつ、天使の存在に気付いた?」

「存在を知ったのはあなたと天使が"最初に"イギリスへ来たとき。
 実際に見たのは今日が初めてよ」


ベイロープが質問に答える。やはり最初のイギリス訪問で存在が気付かれていたのか。
ガブリエルにロンドン観光なんてさせるんじゃなかったと、一方通行は小さく後悔する。


「・・・・・・それで、どォしてェンだオマエらは」

「いやぁ、ちょっとね。 天使の力を借りて、協力して欲しい事があるんだよ。
 私は乗り気じゃないんだけど」


今度はフロリスが答える。


「協力だと? はっ、なら直接天使に交渉すればいいじゃねェか」

「とんでもない! 所詮人間である私達が、天使と直接交渉するだなんて、
 無茶を通り越して無謀というものですよ」


レッサーが大袈裟に否定する。今のガブリエルならどんな願いだろォが喜んで引き受けてくれるだろ。
一方通行はそう考えながらポリポリと頭を掻く。

50 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:40:25.51 ID:BG0bsdEo


「それで、俺を尾行したってわけだ。 俺なら簡単に篭絡出来ると思ったか?」

「篭絡なんて言い方は無いわ。 あくまで協力よ」


耳についているヘッドホンのような機械を弄りながら、ベイロープは言う。

普段のテンションなら『好きにしやがれ』とでも言って、エイワス辺りに
任せる、的な流れになっていただろう。

だが今の一方通行にそんな考えはない。このまま行けばシスター達もこいつらの協力とやらに
巻き込まれる事になるだろうし、何よりさっきのオルソラ達との件もある。
あれは完全に自分に落ち度があるが、それでも今の一方通行の気分は最悪だ。


「お引き取り願おうか。 協力だか何だか知らねェが、
 オマエらのお遊びに付き合ってやれるよォな気分じゃねェンだ」


彼女たちと戦うなんて考えも、話を聞いているうちに消し飛んでしまった。
どうせガブリエルの力を利用してどこかの魔術結社を潰したりとか、傘下に入れたりとか、
バカバカしくてヘドが出そうな事に使うつもりだろう。『協力』などと都合のいい言い方をして。


「"遊び"・・・・・・?」


レッサーの眉がピクッと動く。

51 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:41:57.54 ID:BG0bsdEo




「今の言葉、取り消してはいただけませんかね?」


さっきまでのお調子者な様子から一変、キッと一方通行を睨むレッサー。
どうやら押してはいけないスイッチを押してしまったらしい。

少し前の自分ならもう少し言葉を選んでいたかも知れない。
だが今の一方通行は、本当に最低な気分だった。


――――どうして、オルソラ達にあんな事を言ってしまったのだろう。


「英国の未来を思い、英国の事を考え、英国の為に戦ってくれる力を欲する事が、
 遊び・・・・・・か。 言ってくれるわね」


ベイロープが金属製のシャフトの槍を一方通行に向ける。
彼女の表情に笑みはない。レッサーと同じように凄んだ表情だ。


「・・・・・・はァー、めんどくせェ事この上無ェな」


口を開けば開くほどボロが出る。
誰か自分を止めてくれ、と一方通行は本気で願う。

52 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:43:24.29 ID:BG0bsdEo


左を向くと、フロリスとランシスも戦闘態勢に入っていた。
ランシスも、ぷるぷると体を震わせながらもその表情は真剣そのものだ。

今から一方通行は、重ねて最低なことをする。
この気持ち悪いモヤモヤを吹き飛ばすには、思い切り暴れる事が一番良い。

そしてちょうどいい具合の相手が、一方通行の周りに四人もいる。
彼は首にある電極チョーカーに手をかけ、スイッチを入れた。


"スイッチ"が入ったのは、電極チョーカーだけか?


「分かりやすいやり方のがいいだろ」

「交渉決裂、ですか?」


彼女たちの目的はわかった。詳細までは分からないが、『新たなる光』は、
英国のためならどんな事でもしてくれる、どんな逆境も乗り越えてくれる力が欲しいらしい。

こんな気持ちでさえなければ、素直に首を縦に振っていたかもしれない。
何かの為に戦うために、力を欲する気持ちは死ぬほどよくわかる。


「いいや、」


殺すのは駄目だ、絶対に。適当にあしらって諦めてもらうか、
いざとなったらこっちから逃げればそれでいい。『天使同盟(アライアンス)』の面子も一緒に、この国から。


「天使が欲しいなら、俺から力尽くで奪ってみろ。 "英国のヒーロー共"」


寂れた商店街に、轟音が鳴り響いた。

53 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:44:19.05 ID:BG0bsdEo


一方通行と別れた後、オルソラ=アクィナスとアンジェレネは、市民で賑わう商店街を歩いていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


いつもなら鼻歌交じりでルンルンと買い物に出掛けるオルソラなのだが、
一方通行と別れてからは一切言葉を発していない。

こんなオルソラは初めてだと、アンジェレネは心配そうに彼女の様子を窺う。
いつものオルソラと比べたら、明らかに元気が無いことが分かる。


『絶対能力進化(レベル6シフト)』、『量産型能力者計画(レディオノイズけいかく)』。


一方通行の口から出てきたその内容は、アンジェレネにはほとんど理解出来なかった。

わかったことは、かつて一方通行が一万人以上もの人間を殺してきた事。

54 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:45:51.03 ID:BG0bsdEo
誰に対しても乱暴ながら、優しく接していた彼が。自分の為にサラダを作ってくれた彼が。
文句を言いつつも皿洗いを手伝ってきれた彼が。魔術に関する話を真剣に聞いてくれた彼が。
あんなに仲の良さそうな仲間たちを引き連れてきた彼が。あの大天使ですら懐いていた彼が。


『俺の手は一万人以上もの血で染められまくってンだ』


質の悪い冗談であってほしかった。見事に騙された自分を、思い切りからかって欲しかった。
未だにぶるぶると震えている体をどうにかしたかった。これではまるで、いや、今更ごまかしも効かない。

明らかに、彼に恐怖している自分がいる。


『悪い人が、あんな風にエプロン着てお皿洗いなんてすると思う?』


風斬の言葉を思い出すアンジェレネ。確かに、女子寮に来た一方通行が極悪人だとは思わなかった。
顔は少し怖いが、言葉は乱暴ながらも優しく話しかけてきてくれた。

どっちが本当の一方通行なのか?

会ったばかりの人間の事についてここまで深く考え込んでしまうのは初めてだった。

55 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:47:11.64 ID:BG0bsdEo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・し、シスター・オルソラ・・・・・・」


震えた声でオルソラに話しかけるアンジェレネ。
自分は一体どうすればいいのか?一方通行はあの話を自分たちに聞かせて、どうして欲しかったのか?
受け入れて欲しかったのか、突き放して欲しかったのか。意図が分からない自分に歯噛みさえしてしまう。


「なんでございましょう? アンジェレネさん」


意外にも返事をしてきたオルソラ。あの様子だと期待は出来なかったのだが。


「・・・・・・わ、私、どうすれば・・・・・・。 あ、一方通行さんが・・・・・・なんで」


頭の中がグチャグチャになっていく感覚に襲われるアンジェレネ。言葉が上手く繋がらない。
それでもオルソラに答えを求める。


「・・・・・・一方通行さんは、なんであんな話をしたんでしょうか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・わからないのでございます。 ただ、彼がどういう気持ちだったのか、
 それを軽々しく口にしてもいいようなお話ではない、という事だけはわかるのでございますよ」


56 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/09(木) 08:48:03.82 ID:BG0bsdEo


「さ、さっきの話、本当のことなんでしょうか?」

「それは・・・・・・」


本当だろう。冗談や、即興で作った嘘の話とは到底思えない内容だった。

しかしそれなら、さっき一方通行が話をした時点で、オルソラがしてあげる事は明確だった。
シスターとして、一人の女として。彼にしてあげられる事は一つしかない。

例えそれが間違いでも、自分はそれをしてあげられる自信も、覚悟もあるつもりだ。

ならばなぜ、一方通行が話を終えた時点で、それをしてあげられなかったのか?


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


まだ自分の心のどこかで、迷いがあるからなのか。
オルソラはそれでも道を引き返すためにアンジェレネに声を掛けようとした。


その時だった。

82 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 20:59:27.23 ID:ZMJGgkYo


「! きゃっ!」

「わわっ、な、何ですかこの音は?」


突如、オルソラの体の辺りから、『歌』のような音が鳴り響いた。
壮大なオペラのような、英語の歌詞で歌われている音楽だ。


「な、なんでございましょう・・・・・・!?」

「し、シスター・オルソラの方から聞こえてきますよ!」


オルソラが慌ててゴソゴソと体をまさぐる。
周りの目が何だかおかしくなった人を見る目になってきたのに気付いたアンジェレネは、
オルソラの背中を押してそそくさと狭い路地へと走った。


「シスター・オルソラ! そ、それは・・・・・・?」

「まぁ、すっかり忘れていたのでございますよ」

83 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:00:44.87 ID:ZMJGgkYo

オルソラが服の中から取り出したのは、携帯電話だった。
ただし、オルソラは携帯電話などというハイテクな機械は持ち合わせていない。

あの時、自分の部屋で一方通行と喋っていた時に、彼が落とした携帯電話だ。

いたずら気分で携帯電話を取り上げ、そのまま返すのを忘れていたのだ。
鳴り響いている『歌』は、彼が設定した着信音だった。


「で、電話・・・・・・ですよね? それ」

「えぇ、あの時に返すのを忘れていたのでございますよ・・・・・・」

「ど、どうするんですか? 出るんです?」


画面を開くと、そこには見知らぬ番号と相手先の登録名が表示してあった。
いつだったか、インデックスの携帯を弄った気がするのだが、
いまいち操作方法がわからないオルソラは、どうしようかとあたふたしている。

84 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:01:24.92 ID:ZMJGgkYo



「・・・・・・勝手に出るのはまずいでございますよね」


そう判断したオルソラは、適当にボタンをポチポチと押す。
やがて、たまたま親指が電源ボタンを押し、着信音が鳴り止んだ。


「よ、よかったんでしょうか・・・・・・?」

「見知らぬ人が電話に出ては、あちらも困るのでございますよ」


思わぬ事態にまだ心臓の鼓動が速いリズムで脈打つオルソラとアンジェレネ。


すると、着信音の『歌』が再び鳴り響く。
アンジェレネは心臓が止まるかと思った。


「ひゃあっ! ま、また鳴ってますよ、シスター・オルソラ!」

「こ、困ったのでございますよー・・・・・・」


画面を開くと、さっきと同じ番号と登録名が表示されていた。
先ほど電源を切ってから、まだ五秒も経っていない。緊急の用事なのだろうか?
だとしたら、また一方的に切ってしまうのも躊躇われる。


「で、出るのでございますよ。 もしあちらが何らかの緊急事態で連絡してきたのだとしたら、
 私が電話に出て、一方通行さんは今不在だとお知らせしなければならないのでございます」

「そ、そうですね・・・・・・」


アンジェレネは、一応大通りへ顔を出し、左右をキョロキョロ見渡すが、一方通行の姿は見当たらない。
こうなってはオルソラの言うとおり、電話に出て事情を伝える他ないだろう。

85 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:02:26.22 ID:ZMJGgkYo


「えーと・・・・・・、先程はこちらのボタンを押すと切れましたから・・・・・・
 左端の電話マークのボタンで出られるのでございましょうか?」


またこちらから切ってしまっては申し訳ないと思い、慎重にボタンを選ぶオルソラ。
やがて当たりをつけると、意を決して左端のボタンを押す。

すると、ピッという電子音が聞こえ、着信音は鳴り止んだ。


「あ、あれ・・・・・・。 シスター・オルソラ、また切っちゃったんじゃ・・・・・・?」

「おかしいのでございますよー・・・・・・、間違いなくこれだと思ったのでございますが」


側面についているボタンも一度押してみるが、やはり反応はない。
もう一度かかってくるのを待つしかないかと思っていたとき、


突然、携帯電話から見知らぬ声が聞こえてきた。

86 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:03:40.18 ID:ZMJGgkYo




『もしもーし! 何でさっきは電話を切っちゃったのってミサカはミサカは頬を膨らませてみる!』




オルソラが予想していたのより、随分と幼い声だった。
九、十歳くらいの少女だろうか?

しかも、携帯電話を耳に当てるまでもなく、少女の声は二人にバッチリ聞こえている。
少女の声が馬鹿でかいのではなく、さっきオルソラが押した側面のボタンが、スピーカー機能になるボタンだった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


揃って沈黙するオルソラとアンジェレネ。
次に起こすべきアクションが分からない。


『・・・・・・? おーい、あなたー? ってミサカはミサカは通話が切れてないか
 確認してみる・・・・・・。 もしもし~』

87 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:05:36.52 ID:ZMJGgkYo


「あ、も、もしもし~なのでございますよ~」

「し、シスター・オルソラ!?」


とりあえず通話先の少女を真似て返事をしてみるオルソラ。
アンジェレネがものすごい勢いで慌てている。


『むむ、英語? それにあの人の声じゃないな~ってミサカはミサカは不思議がってみたり。
 あなたはだ~れ? ってミサカはミサカは訪ねてみる』

「えぇとですね、私はオルソラ=アクィナスというものでございます。
 そしてこちらが・・・・・・」


流されるがままに日本語で自己紹介をしたオルソラは、携帯電話をアンジェレネの顔に近づけた。
どうやらアンジェレネにも自己紹介をするよう促しているらしい。

88 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:06:08.59 ID:ZMJGgkYo

もうなるようになれと言わんばかりの勢いでアンジェレネも自己紹介をする。


「は、初めまして! 私はアンジェレネと申しますっ!」

『初めまして! オルソラ、アンジェレネ! ミサカは打ち止め(ラストオーダー)だよって
 ミサカはミサカは元気に自己紹介してみたりっ!』


らすとおーだぁ・・・・・・?二人は顔を見合わせて首を傾げた。
随分変わった名前だなと思ったが、なんとなく一方通行(アクセラレータ)という名前と雰囲気が似ている。
なので、どう考えても偽名、あるいは彼と同じく能力名なのかと、アンジェレネは考えた。


『それにしても、どうしてあの人の携帯に女の人が出るのかな? って
 ミサカはミサカはあらぬことを疑ってみたり、むす~』


声の雰囲気でわかる、この少女はどうやら頬を膨らませてご立腹のようだ。
自分たちのような者が電話に出るのは、やはり間違いだっただろうか?

89 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:09:25.18 ID:ZMJGgkYo


「あ、あの、すみません、ご迷惑でしたでしょうか・・・・・・?」


丁寧な日本語でとりあえず謝ってみるアンジェレネ。


『あ、ううん。 ごめんなさい、ミサカは気にしてないよって
 ミサカはミサカも気を遣わせてごめんなさいって頭を下げてみる』


電話越しで頭を下げられても分からないのだが、それは言わないことにしておく。
それにしても妙な言葉遣いだなと、アンジェレネは『ミサカはミサカは~』と言ってる少女を不思議に思った。


『それで、あの人は今どこで何をしているのってミサカはミサカは訪ねてみる』

「あの人・・・・・・と言いますと、一方通行さんのことでございましょうか?」

『そうだよ! 良かった、あの人の知り合いだったんだねってミサカはミサカは安堵してみたり』


案の定、この打ち止めという少女は一方通行の知り合いのようだ。
・・・・・・まさか、彼の娘だろうか?とも考えたが、彼の年齢を考えるとあり得ない事だと分かる。
もっとも、一方通行の年齢も打ち止めの年齢も知るところではないのだが。


「あのでございますね、一方通行さんはここ、ロンドンのランベスにいらっしゃってまして、」

『ほぇ? あの人またロンドンに行ってるの? ってミサカはミサカは驚いてみる』

「えぇ、お友達を引き連れて、私達が住む寮に来たのでございます」

『カザキリ達のことだね! みんな一緒なんだ~ってミサカはミサカは羨ましがってみたり』


風斬氷華の事も知っているとなると、恐らくは全て、つまり大天使のことも知っているのだろう。
どうやら打ち止めと一方通行は相当親睦が深い間柄なのだとオルソラ達は予想する。

90 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:10:02.18 ID:ZMJGgkYo


『悪いんだけど、あの人に電話を変わってもらえないかなってミサカはミサカはお願いしてみる。
 全く、他の人を電話に出させるなんて勝手だなぁってミサカはミサカは―――』

「そ、それなんですけど・・・・・・」


アンジェレネが打ち止めの言葉に割って入る。
一体どう説明したらいいものか、わからないままなのだが。


『なーに? ってミサカはミサカは聞いてみたり』

「今、一方通行さんは私達の近くにはおられないのでございますよ」


オルソラがフォローに入ってくれた。
電話を変わるとなると、一方通行を探さなければならないが、オルソラにとっては都合が良かった。

電話がかかってくる直前まで、自身も彼を探そうと思っていたからだ。

91 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:10:44.51 ID:ZMJGgkYo


『なにー、どこにいるか分からないかなってミサカはミサカは再度訪ねてみる』

「え、えぇ、さっきちょっと、別れてしまいまして・・・・・・」


そう言いながらアンジェレネが視線を上に向けると、オルソラと目が合った。
どうやら二人とも、同じことを考えているようだ。

打ち止めに、一方通行から聞いた話を知っているかどうか、訪ねてみようかと。


『・・・・・・うーん、そっかぁ。 それならしょうがないかなってミサカはミサカは
 しょんぼりしてみたり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


打ち止めの声のトーンがあからさまに下がっていく。
このままでは電話を切られてしまうかもしれない。

92 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:11:55.22 ID:ZMJGgkYo


「あの、打ち止めさん」

『うん? 何かなってミサカはミサカは聞いてみたり』

「・・・・・・少し、訪ねたいことがあるのでございますけど」

『・・・・・・? うん、何でも聞いてってミサカはミサカはバッチコイ!』


しかし、オルソラは迷っていた。

顔すら見たこともないこんな少女に、いきなりこんな話をしてしまっていいのだろうか?

もし、打ち止めも一方通行が関わっていた実験について何も知らなかったら、
オルソラ達は意味もなく打ち止めの心に一生ものの傷を負わせることになる。

それはシスターとして、いやそれ以前に、人としてやってはいけないことだ。

こんな短い会話でも、一方通行と打ち止めがどんなに仲が良いかくらいは分かる。
そんな二人の絆を壊してしまう権利など、オルソラ達にあるわけがない。
世界中のどこの誰も、そんな権利は持っていない。

93 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:12:38.32 ID:ZMJGgkYo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

『どうしたの? ってミサカはミサカは心配してみる』


オルソラもアンジェレネも、なかなか言い出すことが出来ない。
一方通行から聞いた話を思い出すと、今でも身の毛が弥立つ。
だがその一方で、一方通行とこのままの調子で過ごしたいとも思えなかった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・打ち止めさん」

『うん、聞こえてるよってミサカはミサカは答えてみる』


それでもオルソラは決心し、一度深呼吸をすると、ゆっくりと口を開いた。


「一方通行さんの事について、お聞きしたいのでございます」



94 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:13:40.01 ID:ZMJGgkYo




「はぁー・・・・・・! はぁー・・・・・・! ・・・・・・ふー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」




ベイロープはすっかり寂れてしまった商店街の路地裏に一人でいた。
乱れた呼吸を無理やり整え、息を潜める。
『新たなる光』の構成員である彼女は、他に三人の仲間がいた。


三人の仲間が――――――――、いた。いたはずなのに。


話が違う、とベイロープは心の中でレッサーに激昂する。
今、実際に発声してレッサーを怒鳴ってしまえば、"アレ"に隠れている場所がバレてしまう。

そう、"アレ"――――。ベイロープは最初、アレを人間だと思っていた。
とある組織に所属している、一人の魔術師という程度の認識で相対していた。
天使を引き連れている時点で、相当の手練だということは分かっていた。

どこかの魔術組織に"アレ"が所属しているとして、天使の保護を任されているという時点で
それは分かりきっていたことだった。

95 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:15:29.32 ID:ZMJGgkYo


だから、相手をナメていたり、油断をしていたりというような事はベイロープにはあり得なかった。
ベイロープだけじゃない、今、"アレ"と戦っているレッサーだってそれは重々承知していたはずだ。


店の看板にめり込んで、そのまま動かなくなってしまったフロリスも、
ゴルフボールのような勢いで遥か彼方へ飛ばされてしまったランシスも、


誰も―――――。


「ベイロープッッ!!!」


レッサーの声にハッとするベイロープ。
すぐさま周囲を確認するが、"アレ"が近くにいる様子はない。

だが彼女はすぐに気付いた。自分の真下に出来ている影が、不自然な形をしている。


(上ッッ!!?)


見上げる余裕などない。ベイロープはその手に持つ槍、『鋼の手袋』を地面に突き立て、
咄嗟に横へと跳ねる。

96 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:16:16.39 ID:ZMJGgkYo


先程までベイロープが居た場所に、クレーターが出来た。


商店街が不気味に揺れる。この商店街は清掃が行き届いていないのか、
今の衝撃で埃が巻き上がっていた。

念のため『人払いのルーン』を貼ってあるため、何か騒ぎが起きていると気付かれても、
ここに一般人が来るような事はないだろう。


「はっ・・・・・・! はっ・・・・・・! クソッ・・・・・・!!」


だが、やはり油断は出来ない。油断はしないが不安はある。
人払いのルーンなど、少し腕の立つ魔術師には何の効果もありはしない。
今、自分たちが戦っている"アレ"の仲間の魔術師でも来てしまえば、一発で看破されるだろう。

この状況で増援が来るのはマズい。ただでさえ自分たちは圧倒的に追い詰められている。
そしてそもそも、"アレ"に増援が必要あるとは思えない。


そう、"アレ"。目の前にいる『一方通行(アクセラレータ)』という怪物には。

98 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:17:13.11 ID:ZMJGgkYo


(くっ・・・・・・! ・・・・・・レッサーは!?)


路地裏からゆらりと出てきた一方通行から素早く離れ、距離を取るベイロープ。
レッサーもまだ無事らしい、洋服店の屋根に登って様子を見ている。


(・・・・・・さすがね。 『新たなる光』の中でも、最強を誇る実力なだけの事はあるわ)


レッサーには特に目立った外傷が見当たらない。『鋼の手袋』を駆使し、上手く立ち回っているのだろう。
だがその表情に余裕は一切見受けられなかった。その呼吸はベイロープと同じく荒いし、
全身汗だく、そしてその目は、未だ信じられない物を見ているかのように見開かれている。

それも当然だ。ベイロープもレッサーも、あんな魔術師は見たことがないし、聞いたことがない。
まず奇妙なことに、一方通行と名乗る彼は、魔術らしい魔術を一切使用してこない。

肉体強化系の魔術を使わなければ、あんな聖人のような動きは出来ないはずなのに。
風の属性を持つ魔術を使用しなければ、背中に竜巻を四つも接続するなんて芸当が出来ないはずなのに。
大地に魔方陣でも描かなければ、局地的な地震を引き起こすことなんて出来ないはずなのに。

99 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:18:23.88 ID:ZMJGgkYo


(フロリスとランシスは生きてるんでしょうね・・・・・・? クソ、何でこんな・・・・・・)


最初はただ本当に交渉がしたいだけだった。
本物の大天使(レッサー曰く、あれは間違いなく『神の力(ガブリエル)』らしい)を引き連れているほどの
"魔術師"が今、イギリスに来ている。

英国のために戦う『新たなる光』にとって、それはまさしく僥倖、光だった。
これを逃す手はない、と彼女たちは行動に出ることを決めたのだ。


『お引き取り願おうか。 協力だか何だか知らねェが、
 オマエらのお遊びに付き合ってやれるよォな気分じゃねェンだ』


ベイロープは少しだけ後悔していた。一方通行が言ったあんな安い挑発に乗ってしまうなんて、と。
もっとも、一方通行は挑発のつもりで言ったわけではないのだが。


(・・・・・・ホント、話が違うわよ、これじゃ・・・・・・)



100 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:19:13.29 ID:ZMJGgkYo

それでも、今まで自分たちが英国のために行なってきた事を『遊び』と言われるのは耐え難かった。
だから戦うことで自分たちの実力を見せ、それを踏まえて交渉しようと考えたのだ。

だが、


「・・・・・・もォいいだろ。 さっさと懲りろよ三下共が」


ゆっくり、ゆっくりとベイロープの方へと歩いて来る一方通行。
その体は、まったくの無傷。血はおろか、埃などの汚れすら全く付着していない。
白い肌に白い髪、そして怪しく輝くその紅い眼は健在だった。

ここまで自分たちを追い詰めているのだ、その表情に、余裕の一つくらい見えてもおかしくない。
しかし一方通行の表情は、ベイロープとレッサーを困惑させるものだった。


「・・・・・・どうして、そんな顔をしているの?」


思わずベイロープが聞いてしまう。それほどに彼の表情は、
とても、辛そうなものだった。

101 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:20:06.27 ID:ZMJGgkYo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行は答えない。ただゆっくりと、ベイロープの方へと歩みを寄せてくるだけだ。

今のレッサーならベイロープの方を向いている一方通行の背後をとれるのだが、
なかなか動けないでいた。
一方通行の背後をとるのがどれだけ難しいか、この数分も経ってない戦闘で理解させられている。

後頭部に眼がついているのかと思ってしまうほどに、彼は感覚的に優れていた。
背後から攻撃しようとしたら、彼の背中から竜巻が爆発的に発生し、吹き飛ばされてしまうのだ。

その竜巻だけで、フロリスとランシスはやられてしまった。
生きているのかどうかは定かではない。

『鋼の手袋』を彼に突きつけても、どういう仕組みなのか、なぜか逸らされてしまう。
どんなに強い力を加えても、『防がれる』のではなく『逸らされる』のだからどうしようもない。

絶望的な状況に追い詰められた『新たなる光』だが、それでもレッサーは余裕の表情を作り、一方通行に声をかける。

102 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:21:34.87 ID:ZMJGgkYo


「ふふん、これで勝ったつもりなんですか? まだとっておきが残ってるんですけどね」

「ねェよ、ンなモン」


即、否定する一方通行。レッサーは少しムッとした表情に変わる。


「ほ~? どうして私達のことを知らないあなたが、何でそんなことを言えるんです?」

「オマエのとっておきってのは、さっきから使ってたその『尻尾』だろ。
 ・・・・・・『霊装』、だったか。 オマエの場合はその『尻尾』が霊装なンだろ。
 で、前にいるあの女は、恐らくそのヘッドホンが霊装だな」


あっさりと、見抜かれてしまった。
レッサーが使用している『尻尾』が霊装だということも、それを駆使しても
一方通行には全く通用していないということも、全て。

しかしここで、ベイロープがさっきの会話に違和感を覚える。


「・・・・・・あなた今、『・・・・・・霊装、だったか』って言ったわよね?」



103 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:23:41.10 ID:ZMJGgkYo


「あン? それがどォした、違うのか? ま、どォでもいいけどよ」

「あなた、霊装を知らないの?」

「知ってるよ、だから霊装だってわかったンだろ。 つっても、
 耳で聞いた程度にしか知らねェけどな」


そこですかさずレッサーが割って入った。


「魔術師のクセに、霊装を知らないんですか?」

「・・・・・・。 俺は魔術師じゃねェよクソボケ共」


絶句するレッサーとベイロープ。目の前にいるこの男は、魔術師ではないという。
もう何もかもレッサーの言っていた話と違う事に、ベイロープは頭を抱えるしかない。

104 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:24:41.15 ID:ZMJGgkYo


「ま、魔術師でも何でもないのに、天使を引き連れてるんですか?」

「魔術師じゃなきゃ天使と一緒にいちゃいけねェのかよ?」


そうではない。魔術師でもないただの人間が、どうして天使と一緒に行動をしているのか。
そこが疑問なのだ。人間が御しきれる存在ではないというのに。


「魔術師でもないのに、あんな怪物みたいな力が振るえるワケがないわ」

「お勉強が足りてねェみてェだな。 魔術師じゃなくても、怪物はいる」


ベイロープは眉をひそめる。ではこの男は何者なのかと。
そして、彼の正体にいち速く気付いたのは、レッサーだった。


「・・・・・・学園都市の、能力者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

「大正解だ。 ご褒美に俺に関わったことを後悔させてやる」


レッサーとベイロープが驚いている間に、一方通行はその場から消えた。

105 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:26:07.34 ID:ZMJGgkYo


「ッ!! しまっ・・・・・・!!」


もう遅かった。レッサーが『鋼の手袋』を構え始めたときには、


「レッサー、後ろッ!!!」


一方通行はレッサーの腕を掴み、片手で一本背負いをする勢いで、
レッサーを洋服店の屋根から"たたき落とした"。

聞いたこともないような轟音が炸裂する。寂れた商店街に、また一つクレーターが出来た。


「レッサー!!!」


ベイロープは叫ぶが、返事はない。
レッサーは俯せになって地面にめり込んだまま、ピクリとも動かなかった。

106 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:26:58.92 ID:ZMJGgkYo


「あとはオマエだ、ヘッドホン」

「クッソ・・・・・・!!!」


『鋼の手袋』を地面に突き立て、一方通行から距離を取るベイロープ。
そして彼女は自分の耳辺りにつけている霊装を弄り始めた。
一方通行が怪訝そうな表情を浮かべる。


「とっておきを残してるのは私の方よ!」


彼女の持っている『鋼の手袋』に、変化が起きた。


「『知の角杯(ギャッラルホルン)』。 私達が本気だということ、証明するわ」


彼女の持つ『鋼の手袋』に紫電が走った。
槍を纏うように青白く発光しており、バリッ、パヂッ、と音を発している。

107 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:28:45.83 ID:ZMJGgkYo


「この『知の角杯』で『鋼の手袋』の知力を加えることによって、
 『新たなる光』の私だけが、雷の属性を部分的に追加出来るのよ」


バヂバヂッ、と音を立てる『鋼の手袋』を一方通行の方へ突きつけるベイロープ。
今更この男に雷属性の攻撃など通用しないだろうとは思ったが、
国のためにもここで自分が引き下がるわけにはいかないのだ。


「それじゃ、行くわ・・・・・・、ん?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐ、く・・・・・・」


一方通行の様子がおかしい。急に片手を頭に添え、呻き出している。
さっきから辛そうな表情を浮かべているなとは思っていたが、
ここにきてその表情が、更に険しいものへと変わっている。

飛びかかろうとしたベイロープだが、思わず動きが止まってしまった。


否、そうではない――。

108 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/11(土) 21:30:35.16 ID:ZMJGgkYo


(この女ァ・・・・・・、このタイミングで雷なンざ見せやがって・・・・・・!!)


苦悶の表情を浮かべる一方通行。
オルソラとアンジェレネに話した、あの実験の時の記憶が鮮明にフラッシュバックされる。

いくら話しかけても実験の遂行を迫る、あの無表情なクローンの顔が。
実験を見られ、激怒した超電磁砲の表情と、彼女から放たれる憎悪が詰まった電撃が。


「く、そ・・・・・・。 頼むから、もォ消えろ・・・・・・!!」


一方通行はベイロープに警告するように言った。
その時、彼女は気付いた。一方通行の後ろで倒れているレッサーが、顔を上げていることに。

あれだけの勢いで地面に叩きつけられておきながら、無事だった?

どうもおかしい。ベイロープは頭を押さえている一方通行に話しかけようとして、


「消えろっつってンだろォがァッ!!!!!」


ベイロープとレッサーはその日、二人目の天使を目撃する。

131 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 17:59:20.38 ID:FPBgUBso


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上が、彼から聞いた話でございます」


賭けだった。
オルソラは話している間も、そして今も、終始目を閉じて願っていた。


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


返事はまだ聞こえてこない。アンジェレネはさっきから落ち着かない様子で
携帯電話とオルソラの顔を交互に見ている。

話してしまった、一方通行の過去を全て、この打ち止め(ラストオーダー)と名乗る少女に。
もし彼女がこの事を知らないのであれば、オルソラとアンジェレネは最低な行いを働いたことになる。

例えば、一方通行が自分の過去を隠してでも、この少女と過ごしているという身であったなら。
二人は、その環境をブチ壊しにしてしまったということになってしまう。
英国のシスターごときが、そんな事をしていいわけがない。

133 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:00:29.22 ID:FPBgUBso

だが、オルソラはあえて、全てを話した。この少女との短い会話の中で、
わずかだが一つの確信とも言えるものを得たからだ。
もしかしたら、この少女は、


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか』


やがて、打ち止めは口を開いた。オルソラとアンジェレネに緊張が走る。


『あの人、あなたたちに実験の事を話したんだねってミサカはミサカは理解してみる』

「! では、あなたも・・・・・・?」

『うん、その事は知ってるよってミサカはミサカは伝えてみる』


やはり、知っていた。
オルソラとアンジェレネはホッと安堵の息をつく。
とりあえず、一方通行と打ち止めの絆を引き裂くような真似はしなくて済んだようだ。

134 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:01:32.84 ID:FPBgUBso


『オルソラとアンジェレネは、あの人と仲が良いの? ってミサカはミサカは聞いてみたり』

「まだ出会ったばかりの間柄ではございますが、私たちは仲良くさせてもらってると
 思っているのでございますよ。 アンジェレネさんもでしょう?」

「は、はい・・・・・・」


そう、そのはずだ。少なくとも、能力者と魔術師だからという理由でいがみ合ったり、
険悪な仲であるということはない。
だが彼は、自分の過去を話し、オルソラ達と距離を置いた。それも突然に。


『あの人が他の人にその話をするなんて、よっぽどの事だと思うよって
 ミサカはミサカは考えてみる』

「と、言いますと・・・・・・?」

『あの人がその話を、自慢したり怖がらせたりする理由で話すことなんて絶対にあり得ないもん
 ってミサカはミサカは断言してみる』



135 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:02:22.02 ID:FPBgUBso

それはオルソラ達にも分かっていた。
あんな悍ましい話を、そう簡単にペラペラと話すわけがない、話せるわけがない。
彼がそんな人間には見えない事は、十分に理解している。


『オルソラ達は、あの人を暖かく迎え入れてくれたでしょ? って
 ミサカはミサカは予想してみたり』

「え、えぇ・・・・・・。 無下に追い払ったりなど、私たちはしないのでございますよ」


アンジェレネもうんうん、と頷いてみせた。


「もしかして、それがいけなかったのでございましょうか?」

『ううん、あの人も嬉しかったんだと思うよってミサカはミサカは言ってみる。
 あの人をそんな風に暖かく迎え入れてくれる人なんて、こっちにはなかなかいないもん』


こっち、とは恐らく学園都市だろう、とオルソラは考える。

136 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/12/12(日) 18:03:14.26 ID:FPBgUBso


「だ、だったらなんで・・・・・・」


アンジェレネが打ち止めに尋ねる。嬉しかったというなら、なおさらおかしい。
なぜあんな話をして、自分たちから遠ざかろうとするのか。

そしてそれは、オルソラにはなんとなく分かっていた。


「・・・・・・好意を向けられるのが、怖いのでございますね?」

『そうなんだと思うってミサカはミサカは確信してみる。
 そしてあの人も、自分から好意を向けるのが怖いんだよ』


やはりそうでございましたか・・・・・・、とオルソラは表情を暗くする。

アンジェレネにはとても信じられない話だった。
不器用ながらもあれだけ、優しく、時には面白おかしく振舞っていた一方通行が、
好意を向ける事が、そして向けられる事が怖いだなんて。

137 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:04:32.05 ID:FPBgUBso


「と、とでもそんなふうには見えなかったんですけど・・・・・・」


思わず呟いてしまうアンジェレネ。打ち止めはそれに対してこう言った。


『多分、今回だけじゃないんじゃないかなってミサカはミサカは予想してみる』

「ど、どういう事でしょうか?」

『今あの人ね、色んな国に行ってるってミサカはミサカは聞いてるの。
 そこでも、あなた達みたいに暖かく迎え入れられてたんじゃないかなってミサカはミサカは思ってみたり』


ベツレヘムの星の欠片を探している、と彼らから聞いた。
イギリスに来るのは二回目で、それ以外の国に行ったというような話は聞いていない。
つまりは、バッキンガム宮殿に行ったときだろうか。


『それだけじゃなくってね、あの人、戦争が終わってから・・・・・・、ううん。
 ミーシャとカザキリに出会ってから、ずっと優しくして、されてきたんだと思う
 ってミサカはミサカは考えてみたり』


ミーシャとの出会い。そこから一方通行の周りの対応、環境が変わってきたと言う打ち止め。

138 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:05:50.04 ID:FPBgUBso

実際、その通りだった。
一方通行の中で、一方通行も気付かない内に、ストレスが溜まっていたのだ。
それに気付かないほど、彼の環境は転々と変わっていっている。

あれほどの事をしてきた自分に、暖かく接してきてくれる周りの人達。
そんな事には全く慣れていない一方通行は、自分も気が付かない内に困惑していたのだ。

そんな『好意』というストレスがじわじわと溜まっていき、
二度目のイギリス訪問の時に、ついそれが漏れてしまったのだ。


『あの人はね、不器用なの。 オルソラとアンジェレネに実験の話をしたのも、
 それ知った上で、今まで通り接してきて欲しいって願ったんだけど、
 自分の中で諦めちゃったんだと思うってミサカはミサカは確信してみる』


オルソラは歯噛みする。自分も薄々そうなのではないかと気付いていたのに、
彼を追いかけなかった。

139 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:06:39.63 ID:FPBgUBso


「・・・・・・なぜ、私は」

『・・・・・・今、あの人はそこにいないんでしょ? でもまだ間に合うと思う
 ってミサカはミサカは背中を押してみたり』

「ま、まだ、間に合う・・・・・・」


その時、ほんの少しだが地面が揺れた。
周りの買い物客達も何事かとざわざわ騒いでいる。


「・・・・・・! し、シスター・オルソラ・・・・・・!」

「彼、でございましょうか・・・・・・」

『ミサカもね、あの人が話したクローン体の一人なんだよってミサカはミサカはぶっちゃけてみる』

「え・・・・・・!!?」


二人は驚愕した。彼女が、一方通行に殺されていったクローン体の一人?
確かに彼の話では、クローンは二万体用意されており、半分以上を殺害したところで
上条当麻に阻止され、実験は凍結したと。

141 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:07:31.90 ID:FPBgUBso


『それでミサカはね、いらなくなったクローンだから、最後の実験で使われて、
 それで廃棄される予定だったんだけど、あの人が助けてくれたのってミサカはミサカは
 顔を赤らめながらお話ししてみたりっ!』

「あ、一方通行さんが・・・・・・」

『うん、ミサカは何度もあの人に助けられたんだってミサカはミサカは改めて感謝してみたり。
 戦争の時も、あの人は助けてくれたんだよ』

「・・・・・・もしかして」


二人は同時に同じことを思ったようだ。
かつて一方通行が能力者の禁忌ともいえる魔術を用いて、一人の少女を救ったという話。
間違いなく、打ち止めの事だ。


『あの人はね、とっても優しい人だよってミサカはミサカは言ってみる』

「・・・・・・えぇ、それはもちろん」

『だからね、あの人のこと、受け入れてほしいなってミサカはミサカはお願いしてみたり』

『これからも仲良くしてあげてってミサカはミサカは頭を下げてみる。 ペコッ』

「は、はい」

142 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:08:17.03 ID:FPBgUBso

アンジェレネの体を支配していた恐怖も、今はもう霧散していた。
オルソラとアンジェレネは顔を見合わせ、頷く。
彼の元へと急ごう。そして、彼を受け入れてあげよう。


『あ、そうだ。 ミサカともお友達になってくれるかなってミサカはミサカは聞いてみる!』

「えぇ、それはもう。 ぜひ今度、お会いしたいのでございます」

『ありがとう! ってミサカはミサカは感謝してみたり~! じゃあ、あの人によろしくね!』


そう言って、打ち止めは電話を切った。


「早く向かいましょう。 彼はきっと今、自身と戦っているのでございます」




今度はもう、迷わない。





143 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:09:55.06 ID:FPBgUBso

ランベスのとある寂れた商店街に、カランカランッと、金属が落ちたような音が響いた。
ベイロープが『鋼の手袋』を落とした音だった。
目の前の光景に、彼女の手から握力が無くなってしまった。


「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、あ・・・・・・」


ペタン、と尻餅をつくベイロープ。その口は開きっぱなしで、全身が小刻みに震えている。

そして倒れ伏せていたレッサーも、ブルブルと体を震わせ、全身に嫌な汗をかいていた。
彼女の頭に、鮮明なワンシーンが映しだされる。


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・思い、出した。 ロシアの時の・・・・・・)



144 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:10:47.09 ID:FPBgUBso

ベイロープとレッサーの目の前には、黒。


恐ろしいほどに黒々しく、悲しい程に黒々しく、美しいほどに黒々しい。


一方通行の背中から噴出するその黒翼は、二人の戦意を喪失させるのには十分すぎた。


「jkojndが、あnklfjhrァァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!」


黒翼はもう完全に使いこなしているはずの一方通行の声に、ノイズが混じる。
彼はベイロープとレッサーを虐殺するために黒翼を出現させたのではない。

つい先ほど、ベイロープが行使した『知の角杯(ギャッラルホルン)』による雷属性の付与。
その紫電が、不安定だった一方通行の精神をさらに揺らがせた。
『妹達(シスターズ)』に関する"黒い部分"の記憶が、どんどんフラッシュバックされていく。


「ひ・・・・・・、ひ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ベイロープは目尻に涙を浮かばせながら、ジリジリと後ずさる。
消えろと言われても、こんなものを見せられたら恐怖で立ち上がれないとでも言いたげな表情だった。

145 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:12:01.19 ID:FPBgUBso

一方通行の頭の中からはもう、『新たなる光』の事など完全に消え去っていた。
後悔という二文字が、彼の心を乱暴に切り刻んでいく。


(どォして・・・・・・、あンな話を・・・・・・)


自分が少し耐えればいいだけの話だったのに、相手の好意なんて、素直に受け入れればよかったのに。

悔やんでも悔やみきれない過去をいつまでも引きずる自分にも嫌気が差し、
ネガティブな思考はさらに加速していく。


もういっその事、このまま闇に包まれて消えてしまいたいとまで思い始めていた。

その時だった。







「見~つけた、のでございますよー」









146 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:13:50.76 ID:FPBgUBso
――ロンドン・ランベス とある廃れた商店街


レッサー「!?」ビクッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

ベイロープ「あ、え・・・・・・?」


オルソラ「一方通行さん。 道に迷うにもほどがあるのでございますよ?」


一方通行「・・・・・・オ、ルソラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

オルソラ「はい、オルソラ=アクィナスでございます」ニコッ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・く、黒い翼・・・・・!!?」ビクビク

一方通行「オマエら・・・・・・、なン、で、こンなとこに」

オルソラ「なんでって、一方通行さんがいつまでもお店にやってこないから、
     私達が捜しに行ったのでございますよ。 ね? アンジェレネさん」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」オドオド

一方通行「・・・・・・アン、ジェレネ」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ。 そ、そうですっ。 あ、あなたが遅いから
       いつまでたってもお買い物が出来ないんじゃないですか!」

レッサー(人払いのルーンを貼っておいたのに・・・・・・、魔術師?
     というか片方のシスターは確か・・・・・・)

一方通行「そォ、じゃねェだろ・・・・・・。 なンで、俺なンかを」

オルソラ「さ、早くお買い物を済ませないと、皆が腹ペコで死んじゃうのでございますよ」

一方通行「オマエら、俺の話を聞いただろォが・・・・・・! なのになンで、」

147 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:15:06.87 ID:FPBgUBso


「!」


その場にいる誰もが驚愕した。
オルソラは一方通行が何かを言う前に彼に近づき、


優しく、それはまるで母のように優しく、抱擁したのだ。


「あなたの話は、全て聞きました。 それで、あなたは私達にどうしてほしいのでございますか?」


一方通行をギュッと抱きしめながら、オルソラはなおも黒翼を噴出し続けている彼をなだめるように尋ねる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォしてほしい、だと? あンな話を聞いたら、普通は引くだろォが・・・・・・!
 平和に暮らしてきたオマエらの元に、突然殺人鬼が襲来して来たンだぞ・・・・・・!?」


一方通行はオルソラを引き離そうと、彼女の肩を乱暴に掴む。
だが、オルソラは決して離れない。

148 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:16:39.72 ID:FPBgUBso


「バカかオマエら・・・・・・!! まさか俺の話が全部デタラメだとでも言うンじゃねェだろォな!?」

「いいえ、嘘だとは思っていないのでございます。 あなたの大事な人からも聞いた話でございますので」


ピタっと、肩を掴む一方通行の動きが止まった。
今、この女、なんて――――。


「ら、打ち止め(ラストオーダー)さんからお話は全て聞きました。 
 "あなたが話していない部分"まで、全てです・・・・・・」


アンジェレネがそう言うと、オルソラは一方通行を抱きしめたまま、買い物用の手提げ袋に
手を入れ、何かを取り出した。


「あ・・・・・・」


それは一方通行が返してもらうのを忘れていた、彼の携帯電話だった。

149 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:18:01.07 ID:FPBgUBso


「打ち止めさんから電話がかかってきたのでございます。 真に勝手でございますが、
 私が電話に出させてもらったのでございますよ」

「クソガキから、電話だと・・・・・・?」

「あなたが救った少女というのが、打ち止めさんなのでございますね?」


ギリリ、と歯軋りをする一方通行。打ち止めに旅行土産は無しだと心の中で決定した。
それに、打ち止めから全てを聞いたからと言って、どうなると言うのだ。


「一万人以上の人間を殺しておいて、一人のガキを救ったから許容出来るってか?
 ナメてンじゃねェぞクソシスターどもが・・・・・・!」


そう言いながらも、一方通行の体はほんの少し震えていた。
好意を受け止めるのが怖い、向けるのが怖い。
打ち止めがそう言っていたのだから、きっとそれも本当の事なのだろう。


それでもオルソラは、一方通行の体の震えを止めるように、更に強く抱擁する。

150 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:18:57.01 ID:FPBgUBso


「私達は、そんなお話をしにあなたを捜しに来たわけではないのでございますよ?」

「な、に・・・・・・?」

「あなたにも色々な過去があったのはわかったのでございます。 それはもう理解しました。
 では逆にお聞きしますが、」


オルソラは一旦間を空けて、そして一方通行に質問した。


「今現在、ここにいるあなたは、私が抱きしめているあなたは、
 "過去に沢山の人間を殺めた時のままの"あなたなのでございますか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行は、答えない。

151 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:20:36.88 ID:FPBgUBso


すると、一方通行の右手に、ほんのりと温かさが伝わってきた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


見ると、アンジェレネがその小さな手で、一方通行の手を握っていた。
その手は震えてはいるものの、彼女の目は何かを決心したような、そんな強い目をしていた。


「私達は、『天使同盟(アライアンス)』としてとても愉快なお友達を引き連れて来た"あなた"と
 居るのが、とても楽しいと思っているのでございます」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「昔のあなたなら、今ここで私達を殺しているはずでございますか?
 でも、私達は今この瞬間も、ちゃんと生きているのでございますよ」


一方通行はもう、何も考えられなかった。
ここまで直接的に好意を向けてくる人間など、今までいなかったからだ。

もっとも、実際は彼に積極的なアプローチを仕掛けている人間は結構いるのだが、
一方通行はそれに気付いていないだけである。

152 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:21:17.50 ID:FPBgUBso


「今の俺がそォだからって・・・・・・、過去の俺もまとめて受け入れるって言うのかよ」

「はい」


なおも一方通行を抱きしめたまま、オルソラは即答する。
アンジェレネの方に視線を向けると、震えながらも彼女は頷いた。


簡単な話だった。
一方通行がミーシャ=クロイツェフや風斬氷華、垣根帝督を受け入れたように、
オルソラやアンジェレネもまた、彼の全てを知った上で受け入れたのだ。

受け入れはしても、ここまでストレートに受け入れられた経験が無い一方通行は、
それが原因でここまで暴走してしまったのだが、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行の背から噴出していた黒翼は、いつの間にか影も形も無くなっていた。

153 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:22:20.64 ID:FPBgUBso


「さぁ、お買い物へ行きましょう? 一方通行さん」


吐息がかかる距離で、それこそ本当の天使のような笑顔を浮かべながら言うオルソラ。
アンジェレネも頬を赤らめながら、無垢な笑みを一方通行に向けている。


「か、・・・・・・」

「・・・・・・なンだよ」

「か、"帰りましょう"、一方通行さん・・・・・・」


自分のセリフに照れてしまったのか、顔を俯かせたまま動かないアンジェレネ。
その様子を見た一方通行は、思わず苦笑しながらもこう言った。

155 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/12(日) 18:23:11.43 ID:FPBgUBso


「・・・・・・、あァ。 行くか」

「今日は大盤振る舞いなのでございます、無礼講ということでここは一つ、
 宴会でも開くのでございますよ~♪」

「え、宴会って・・・・・・特に理由もないのに」

「『天使同盟』の皆さんをもてなすための宴だと言えば、皆さん納得するのでございますよ」


シスターのくせに無茶苦茶を言い出すオルソラ。
アンジェレネがあたふたしながらオルソラの暴走を止めようと頑張っている。


「・・・・・・、ていうかよォ」

「はい?」

「いい加減離れろよ」


一方通行の顔は、オルソラの豊満な胸に埋まりっぱなしだった。

156 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/12(日) 18:26:25.26 ID:JcvKfBIo
超役得ですね

192 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:10:49.46 ID:rlOBCoEo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮


オルソラ「ただいまー、なのでございますよー」ガチャ

アニェーゼ「遅っせぇんですよ全く!! またどっかで道草でも食ってやがったんですか!?」ウガー

アンジェレネ「し、シスター・アニェーゼ。 どうか落ち着いて・・・・・・」ビクビク

風斬「お帰りなさい、皆さん」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あァ。 ただいま」

風斬「え・・・・・・?」

ルチア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

神裂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

シェリー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


        シーン


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ンだよ」

ルチア「あ、いえ、申し訳ありません」

風斬「ご、ごめんなさい」

シェリー「多分、お前が素直に『ただいま』なんて言うとは思わなかったんじゃないかしら?」ククク

神裂「そういうところもあるんですね、あなたにも」

一方通行「チッ、素直な一方通行ちゃンはお呼びじゃないってか」

193 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:11:51.55 ID:rlOBCoEo

アニェーゼ「それにしたって今日は遅かったですねぇ。 何かやってたんですか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

オルソラ「えぇ。 今ここにはお客さんもいらっしゃることでございますし、
     ここは一つ、パーッと騒いでしまうというのはいかがでございましょう?」

アニェーゼ「いや、そういうことを聞いてるんじゃなくて・・・・・・」

アンジェレネ「ま、まぁいいじゃないですかシスター・アニェーゼ。
       それより早く食事の用意をしましょう」

ルチア「おや、感心ですねシスター・アンジェレネ。 その通りです、
    本来の食事の時間から大幅に遅れています」

オルソラ「今日はいつもより、腕によりをかけるのでございますよー」フンスッ

一方通行「ンじゃ、俺は部屋で待ってるか―――」

アンジェレネ「あ、だめですよ一方通行さん。 あなたも手伝ってくださいね」

一方通行「あァ? 客にモノ手伝わさせるつもりかよてめェは?」ギロリ

アンジェレネ「そうです、手伝わせます」ジトー

ルチア「シスター・アンジェレネ・・・・・・?」

アニェーゼ「何なんですかシスター・アンジェレネまで。 エラい強気じゃねぇですか」

一方通行「・・・・・・」

アンジェレネ「・・・・・・」ジー

一方通行「・・・・・・クソッ、仕方がねェな」チッ

アンジェレネ「ふふ」ニコ

神裂(ど、どうしたんでしょう一体・・・・・・。 オルソラはいつも通りですが・・・・・・)

194 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:12:39.05 ID:rlOBCoEo

一方通行「ちょっと着替えてくるから待ってろ」カツッ

アニェーゼ「なーんか怪しいですね、何があったのか教えてくれたっていいじゃねぇですか」

アンジェレネ「な、何もないですよ。 ね、シスター・オルソラ」

オルソラ「皆さん、いつも通りなのでございますよ?」ニコー

ルチア「むむ・・・・・・」



風斬「(・・・・・・エイワスさん、あなた何か知ってるんじゃないですか?)」ヒソヒソ

エイワス「(いいや? 私とて森羅万象を把握しているわけではないのでね、ふふふ)」ニヤニヤ

エイワス「それより、宴か。 楽しみだなミーシャ=クロイツェフ?」

ガブリエル「―――――――――――」

エイワス「・・・・・・。 ミーシャ=クロイツェフ」

ガブリエル「――――、gjero何bhpth」ハッ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



ルチア「なっ!? し、シスター・オルソラ!! これは一体何なのですか!?」ガサッ

オルソラ「お手頃な値段でワインが売っていたので、今夜はこれで・・・・・・」

ルチア「な、何を言っているのですかあなたは!! シスターである身の私達が、
    酒の席など前代未聞です!!」ガルルル

195 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:13:56.40 ID:rlOBCoEo


――――――――――――――――――――――


一方通行「はァ・・・・・・。 ったく」カツッ カツッ


       ガチャ


一方通行「あン?」



垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボケー



一方通行「よォ、オマエ生きてたのかよ」ケラケラ

垣根「あぁ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前か」

一方通行「オマエ、ずっと部屋にこもってたのか? 何やってたンだよ」

垣根「ん・・・・・・別に。 惰眠だよ、だーみーん」

196 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:15:21.90 ID:rlOBCoEo

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やたら疲弊してる様子だが?」

垣根「別に」

一方通行「あっそォ。 まァ何でもいいけどよ」

垣根「あれ、メシまだ出来てねえの?」

一方通行「あァ、今から作るンだとよ。 何故か俺も手伝わさせられるハメになったけどなァ」

垣根「いいザマだな、すっかりシスター共の使いっパシリにさせられてやがる」ケラケラ

一方通行「言ってろ三下」

垣根「ふん」

一方通行「あァー、めンどくせ・・・・・・」カツッ カツッ

垣根「おい一方通行」

一方通行「あ?」クルッ


垣根「格好つけてんじゃねえぞ」


一方通行「はァ・・・・・・? 何を言い出すンだよ急に」

197 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:15:51.83 ID:rlOBCoEo









垣根「一人で全部抱え込んでんじゃねえっつってんだよクソボケ」











198 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:16:50.21 ID:rlOBCoEo

一方通行「な、に?」

垣根「俺が気付いてねえとでも思ってんのか?」

一方通行「・・・・・・何の話かさっぱり分かんねェンですけどねェ」

垣根「何度も言わせんな。 俺が気付いてねえとでも思ってんのか」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「テメェ自身は気付いてねえかもしれねえけどな。 俺は気付いてる」

一方通行「何が言いてェ」

垣根「あの時テメェは言ったよな? 俺とお前は同じだって」

一方通行「あのくだらねェデートの時か」

垣根「そうだ、だから分かるんだよ」

一方通行「・・・・・・」

垣根「大方、周りからの好意に耐えられなくなって、あの『実験』の
   嫌な記憶が今頃になってぶり返してきた、ってとこだろ?」

一方通行「! ・・・・・・エイワスにでも聞いたか?」

垣根「本気で言ってんのか」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「ふん、・・・・・・一人で抱え込んでりゃ格好いいとでも思ってんのか」

一方通行「そンなンじゃねェよ。 ただオマエらには関係ねェ話だろォが」

垣根「ふざけてんじゃねえぞ、今更関係ないもねえだろうが。
   今の俺達は不本意でも、一蓮托生なんだぞ」

199 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:17:40.90 ID:rlOBCoEo

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不本意ってところは同意だ」

垣根「チッ・・・・・・ガラでもねえこと言わせんじゃねえよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





垣根「二度と一人で突っ走るな、クソッたれが」スタスタ





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あァ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・すまねェな。 俺はもォ、大丈夫だ」

垣根「わかったんならさっさとメシ作れよパシリ野郎」

一方通行「はいはい・・・・・・」カツッ カツッ

200 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:19:00.10 ID:rlOBCoEo


――――――――――――――――――――――


垣根「さーて? 今日のメシはなんだよ? ん?」ニヤニヤ

風斬「あ、垣根さん! 今まで何してたんですかもう!」プンプン

垣根「部屋にこもってお絵かきしてたんだ」ケラケラ

風斬「また適当にごまかして。 ずっと寝てたんでしょ」

垣根「あら、バレてた? ははっ」

エイワス「今日は何やら豪勢な食事になるようだぞ?」

垣根「へぇ。 シスターでもそんなことしていいんだな。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ、エイワス」

エイワス「何かな?」

201 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:19:46.49 ID:rlOBCoEo

垣根「知ってて隠してたんなら、俺はテメェを殺すからな」

エイワス「おや、怖い怖い。 だが何のことだか分かりかねるな」

垣根「・・・・・・あっそ。 おうミーシャ、今夜は浴びるように酒飲もうぜ」

ガブリエル「kps御binvf意dhg」

垣根「?」

風斬「(・・・・・・天使さん、何だか元気ないと思いませんか? 今日の朝から口数も極端に少ないし・・・・・・)」

垣根「(あぁ、何か変だと思ったらやっぱそうなのか)」

風斬「(どうしたんでしょうか? 何だか私、心配で・・・・・・)」

垣根「(風邪でもひいたんじゃねえの? 天使が風邪ひくなんて笑えるけどな)」ケラケラ

風斬「(笑えません!)」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

202 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:21:56.30 ID:rlOBCoEo
――ロンドン・ランベス とある廃れた商店街


レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ベイロープ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

レッサー「・・・・・・よっこいしょ、っと」ムクッ

ベイロープ「ババくさいわね」

レッサー「放っといてください!」

ベイロープ「はぁ・・・・・・。 さて、フロリスとランシスを回収して、
      さっさと帰りましょうか」

レッサー「何言ってんですか? まだ何も成し遂げてないじゃないですか!」

ベイロープ「は?」

レッサー「まだ私達は天使と交渉すら出来てません! このまま引き下がれるかってんです」

ベイロープ「・・・・・・。 いい? レッサー、よく聞きなさい」

レッサー「・・・・・・何ですか」

ベイロープ「悪いことは言わないからさ、やめときなって。 
      はっきり言ってアイツはね、私達と住んでる世界が違うのよ」

レッサー「次元の違いの話をしてるんですか」

ベイロープ「そうよ。 アイツは私達の手に負えるような連中じゃないわ」

レッサー「そんな馬鹿げた力を持っているからこそ、英国の為に貢献出来るんじゃないですか」

ベイロープ「そんな馬鹿げた力を持っているヤツらが、わざわざ英国のためだけに
      力を貸してくれると思ってんの?」

レッサー「むぐぐ・・・・・・」ムスー

203 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:23:40.87 ID:rlOBCoEo

ベイロープ「あの『アクセラレータ』って呼ばれてた学園都市の人間。
      いえ、あれを人間と呼んでいいのかすらわからないけど」

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ベイロープ「ホント、アイツは掛け値なしにヤバいわ。 関わるべきじゃない。
      『新たなる光』の存在も危ぶまれるくらい、アイツは危険だわ」

レッサー(ロシアで見たときにそれは十分理解してますよ・・・・・・)

ベイロープ「そしてそんな力を持つやつらが、ほら、」クイッ

レッサー「? ・・・・・・あ」クルッ



フロリス「うぅ・・・・・・、あ、あれ・・・・・・」フラリ

ランシス「あぅぅ~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フラフラ


204 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:24:12.63 ID:rlOBCoEo

レッサー「フロリス、ランシス! 無事だったんですね!」

ベイロープ「あんだけ派手にぶっ飛ばされたのに、ね」

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・! まさか」ドキッ

ベイロープ「そ。 アイツ、何故かは知らないけど、戦闘中もずっと錯乱してたでしょ。
      にも関わらず、"私達全員を無傷で眠らせる"程度の手加減をしてるのよ」

レッサー「・・・・・・私とベイロープは気絶なんてしてませんが」

ベイロープ「その前に邪魔が入ったじゃない。 そうじゃなければ
      私達も今頃はオネンネ中だったでしょうね」

レッサー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ベイロープ「所詮、アイツらにとって私達なんて障害にすらならないってことよ。
      そんな私達の頼みを、アイツらが聞いてくれるはずがないでしょ」

205 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:26:00.86 ID:rlOBCoEo

レッサー(・・・・・・でも、あの『アクセラレータ』って人・・・・・・、)

ベイロープ「大丈夫? 二人とも」

フロリス「・・・・・・何でまた看板にめり込まなきゃなんないんだっつーの」グスン

ランシス「はぁぁ~、本当に死んじゃうかと思ったよ」ガクン

レッサー(ずっと私達に"消えろ"って言ってた・・・・・・)

ベイロープ「ま。 また新しく誰かを見つけよう、人間なんて腐るほどいるんだし、
      いざとなったら私達だけでもこの国は守れるんだし」

フロリス「私は最初からそのつもりなんだけどね」

ランシス「もうあんな目に遭うのだけはごめんだなぁ~・・・・・・」ハァ

レッサー(それに、ロシアの時もあの人・・・・・・)

フロリス「? どうしたのレッサー」

レッサー「皆さんは先に戻っててください」

ベイロープ「・・・・・・ちょっとレッサー、あなたまさか、」

レッサー「私はちょっと出掛けてきます! 大丈夫、私達の努力は無駄にはさせません」タッ

ランシス「?」

フロリス「あーあ、行っちゃったよ。 何あれ、どうしたの?」

ベイロープ「はぁ・・・・・・。 知らないわよ、もう放っといて帰りましょう」

206 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:26:40.04 ID:rlOBCoEo





レッサー(確か彼らは、海岸にやたらデカい船を停めてましたね・・・・・・!)






207 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:28:08.02 ID:rlOBCoEo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・キッチン


一方通行「あああああああああクッソがァァ!! あと何人前作りゃいいンだよ!?」ジャッ ジャッ

オルソラ「ファイトーいっぱーつなのでございますよー・・・・・・Zzzzzz」

一方通行「一発ぶち込まなきゃ起きねェかなァこの女は!!?」イライラ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニコニコ

一方通行「・・・・・・ンだよ、チビシスター」

アンジェレネ「あ、いえ、何でもないです。 早く作っちゃいましょう」

一方通行「何が炊飯器調理法で楽々なのですよー、だ!!
     ここにゃ炊飯器が一台しかねェンじゃねェかよ!!」ギャース

アンジェレネ「ど、ドラコさんは炊飯器の作り方もレクチャーしてましたが、
       さすがに皆、理解出来なかったみたいです・・・・・・」

一方通行「アホすぎンだろォどいつもこいつもよォ・・・・・・。 おいドラコ!!
     聞こえてっかァ!? 学園都市に帰ったらこの女子寮に大量の炊飯器プレゼントしてやれ!!」

エイワス『了解した、そのように手配しておこう(アレイスターに)』

一方通行「『念話能力(テレパス)』で話しかけてくンな!!」

オルソラ「ふふ、楽しそうで何よりなのでございますよ」ニコッ

一方通行「あ? 何か言ったか? ていうか起きてンなら手伝えクソシスター」

オルソラ「いいえ、何も。 さて、私も全力で取り組むのでございます」

一方通行「チッ。 おいメガネェ!! とりあえずパスタ百人前出来たぞ、持ってけ!」ドカッ

アガター「は、はいっ!」アセアセ

208 名前:◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:29:40.97 ID:rlOBCoEo
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・食堂


アガター「ぱ、パスタ・・・・・・ここに置い、ときます、ね!」ドンッ

アニェーゼ「もぐもぐ、あんがとです」ムシャムシャ

ルチア「シスター・アニェーゼ。 口に物を入れたまま喋るのは端無いですよ」

垣根「さっすが『必要悪の教会』の鬼姑。 マナーが良く出来てらっしゃる」ケケケ

ルチア「垣根帝督! いい加減そのネタを引っ張るのはやめなさい!」ムキーッ

風斬「アンジェレネさんもこっちに来ないと食べられませんよね」

エイワス「呼ぶかね? 一方通行の負担が更に多くなるが」

シェリー「構わねぇだろ。 あいつの能力なら料理なんてチョロいものだし」

神裂「ミーシャ? あまり食が進んでいないようですが・・・・・・」

ガブリエル「――――――――――」ハッ

ガブリエル「kephkvsf美味jgwighihwrgh美味hduwdgyfv」ガツガツムシャムシャ

アニェーゼ「おおー、すげぇ食べっぷりですね」

ルチア「だ、大天使様・・・・・・」

垣根「ほら、大天使様があぁやって食ってるんだぜ? あれが本来の正しいマナーなんだよ」

ルチア「そ、そうですね。 では私も・・・・・・!」ガツガツムシャムシャ

アニェーゼ「うわぁ・・・・・・、はしたないってレベルじゃねぇですよ」

神裂「あ、私ちょっとキッチンの様子見に行って来ますね」ガタッ

209 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:31:16.82 ID:rlOBCoEo


――――――――――――――――――――――


一方通行「クソッ、メシ作りながらメシ食うハメになるとは・・・・・・
     コントやってンじゃねェンだぞ」モグモグ

オルソラ「あら、でもこれはとても効率の良い食事方法でございますよ?」ムシャムシャ

アンジェレネ「あっち、盛り上がってますね」

一方通行「酒も入ってっからなァ。 ・・・・・・酒といえば、オルソラ」

オルソラ「なんでございましょう?」

一方通行「まさかここ、『AIM拡散力酒』なンてモンは置いてねェだろォな?」

オルソラ「えーあいえむ・・・・・・? いえ、そのようなお酒は購入していないのでございます」

一方通行「そォか、ならいい。 (あれを風斬に飲ませたら終わりだからな)」

神裂「大変そうですね、皆さん」ヒョコ

一方通行「おい露出狂、ヒマなら手伝えよ」

神裂「だからこの服装は術式を組むのに有効的だからしょうがないっつってんだろド素人が。
   ・・・・・・そんなことよりお願いがあるのですが」ヒソッ

一方通行「あァ? ンだよ」

神裂「(・・・・・・鯛茶漬け)」ボソボソ

一方通行「は?」

神裂「(た、鯛茶漬けを一つ・・・・・・作ってはいただけませんか)」

210 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:33:06.01 ID:rlOBCoEo

一方通行「あァ? 鯛茶漬けだァ?」

神裂「シッ! 声が大きいんですよ!!」

一方通行「声が大きいのはオマエだドアホ」

アンジェレネ「鯛茶漬け?」

神裂「い、いえ、何でもないんですよ!」アセアセ

一方通行「何でそンなコソコソすンだよ? 別に鯛茶漬け程度なら作ってやるけど」

神裂「本当ですか!?  わーい、やったー♪」ニマー

一方通行「ガキみてェな顔すンだな、オマエみたいなやつでも」

アンジェレネ「鯛茶漬けってなんですか?」

一方通行「そのまンまだ、茶漬けに鯛の身をほぐしたモンを入れる食い物だ」

アンジェレネ「茶漬け?」

211 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:33:36.06 ID:rlOBCoEo

一方通行「ったく、あとでオマエにも作ってやっから。 おいカテリナ、
     五右衛門風呂にダシ残ってたよなァ?」

カテリナ「(あ、名前覚えてくれてる・・・・・・) あ、あれは五右衛門風呂ではなく、
     ここで使われてる巨大なお鍋ですよ」

一方通行「風呂だろ、あの大きさは」

カテリナ「ダシは・・・・・・、えぇ。 かなり残ってます」

一方通行「よし、適当な量で作るか。 あ、おいモブシスターども!
     七面鳥が焼けてンぞ、持って行け!」


「「「はいっ!」」」ビシッ


オルソラ「料理長、白身魚の蒸し焼きも出来たのでございますよー」

一方通行「誰が料理長だコラァッ!!」

212 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:34:35.33 ID:rlOBCoEo

垣根「酒が足りねえな、もっと無えのかよ」

エイワス「ふふ、ここに」ドンッ ズラーリ

ルチア「どこから出したんですか今・・・・・・」

風斬「あ、これ・・・・・・」

エイワス「ん? AIM拡散力酒が気になるかね?」ニヤリ

風斬「私これ、学園都市のすき焼き屋で飲んだことあるんですよ」

シェリー「結構不良なんだなお前・・・・・・」

風斬「な、成り行きですよ、成り行き!」アセアセ

アニェーゼ「ふーん、どれどれ・・・・・・。 ・・・・・・?」グビグビ

ルチア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ただの水じゃないですかこれ」

垣根「そうだな、味も全く無えし・・・・・・。 美味しいも美味しくないもないだろこれ」

風斬「あれ・・・・・・? そんなことないはずなんですけど」グビッ

エイワス「くくく、さて、これからお楽しみだな」ニヤニヤ

垣根「あ?」

ガブリエル「gkrogjrgh一気jitjhirjh一気gjithtd」グビゴクゴクゴクグビ

アニェーゼ「おおー、大天使様はイケるクチなんですね」

風斬「・・・・・・ぷはっ。 ほらこれ、アルコール結構キツいですよ?」

213 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/14(火) 09:36:25.32 ID:rlOBCoEo

垣根「AIM拡散力場・・・・・・、AIM・・・・・・。 ・・・・・・おいエイワス」

エイワス「どうした、垣根帝督」

垣根「これよぉ・・・・・・、もしかして風斬みたいなヤツにしか分からねえ酒とかか?」

エイワス「さすが学園都市第二位の頭脳を誇る超能力者だな。 察しが良い」

垣根「やっぱそうか。 ワケのわからねえ酒もあるモンだな」

風斬「んー♪ やっぱこれ美味しいです」グビグビ

シェリー「おい風斬、顔が赤くなってるわよ。 水じゃなかったのかよ」

アニェーゼ「場酔い、とかいうやつじゃねぇですかね?」

ガブリエル「―――――――――」トントン

ルチア「はっ。 はい、何でしょうか大天使様」ドキッ

ガブリエル「kghotrhoh一気jgerigjier」ドンッ

ルチア「え、これは・・・・・・?」

エイワス「その生を一気に飲み、ミーシャへの誠意を見せてほしいと言っている」

ルチア「だ、大天使様が・・・・・・私をお試しになられている・・・・・・?」

垣根「生ビール一気飲みで天使への誠意を見せられんのかよ。
   なんか安っぽいな天使」

ルチア「し、シスター・ルチア! いかせていただきますっ!」

アニェーゼ「アホですね」

シェリー「アホだな」

220 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/14(火) 11:57:02.59 ID:buGvK2Uo
天使同盟最後のストッパーが悪意『エイワス』に破壊されてしまった

まだ垣根がいるからいいか

244 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:19:32.31 ID:njp/tEEo

ルチア「~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!」グビグビグビグビグビグビ

アニェーゼ「お、おぉ・・・・・・」

シェリー「おいおい、死ぬぞルチア。 やめときなさいって」

垣根「ハハッ、スゲー。 ピッチャージョッキをそのまま一気とは」ケラケラ

ガブリエル「jojypofn一気hverhihj一気jgjhhjhd」パチパチ

シェリー「煽ってやがるこの天使・・・・・・」

ルチア「~~~~~~ッ! ぶへぁ」ドンッ

風斬「す、すごーい・・・・・・」

ガブリエル「hkpthkorh流石kgtphkyjk修道女ikhpyjktn」ギュー

垣根「ひゅー♪ 天使のハグだ、一生モンの思い出になったなぁ」

ルチア「か、感無量です・・・・・・///」フラフラ

245 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:20:10.28 ID:njp/tEEo

アニェーゼ「駄目だ、面白すぎますね。 アンジェレネを呼んできましょう」ガタッ

エイワス「さぁミーシャ=クロイツェフ、君も天使としての威厳を見せたまえ。 これで」ドカッ

垣根「樽・・・・・・だと・・・・・・」

シェリー「なんか見たことない樽があるなと思ったが、お前が持ってきてたのかよ」

ルチア「この樽・・・・・・、どのくらいの量があるのですか?」

エイワス「三十一米ガロン、まぁおよそ百十八リットルといったところか」

垣根「死ぬから、さすがに死ぬからそれ」

ガブリエル「nhrtohjetho余裕mbrkbmrtkmho」グイッ

シェリー「片手で持ち上げやがった」

246 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:21:23.02 ID:njp/tEEo


アンジェレネ「な、何ですかシスター・アニェーゼ。 私、キッチンを手伝わないと・・・・・・」

アニェーゼ「そんなモンは世界最強の専業主夫、一方通行に任せときゃいいんですよ。
      それよりこっちで面白いモンが・・・・・・って、えぇっ!?」




ガブリエル「――――――――」ガバチョ ガバチョ




シェリー「これはすごいわね、ちょっとスケッチしとこ」カキカキ

垣根「腹wwww痛えwwwwwwww」ゲラゲラ

エイワス「素晴らしいな、俄然、興味と好奇心が湧いてくる」

アンジェレネ「た、樽を持ち上げて・・・・・・なんか飲んでますけど・・・・・・」

アニェーゼ「これが『神の力(ガブリエル)』・・・・・・」

神裂「いや、それは少し違うと思いますけど」

247 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:22:09.77 ID:njp/tEEo

アンジェレネ「あ、神裂さん。 鯛茶漬けなるものは?」

神裂「少し待って欲しいということで、戻って来ました。
   しかし皆さん、ちょっとはしゃぎ過ぎじゃないですか?」

ルチア「樽」

エイワス「ん?」

ルチア「樽。 早く」

垣根「おいバカやめとけやめとけ。 あれは天使だから出来る事なんだよ」

シェリー「天使とか関係あんのかよあれは」

ガブリエル「hkgoehjoh完飲gogjejhdb」ゲェプ

神裂「・・・・・・? 風斬氷華?」

風斬「うゆ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グデー

248 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:23:18.39 ID:njp/tEEo


――――――――――――――――――――――


一方通行「・・・・・・ン。 いい具合だ」

カテリナ「これが鯛茶漬け・・・・・・ですか」

一方通行「モブ共。 オマエらも暇があったら食っとけ。
     途中で倒られでもしたらかなわねェ」

アガター「あ、じゃあ少しいただきます・・・・・・」

オルソラ「上手に焼けましたー♪ のでございますよ」ジュー

一方通行「マンガ肉なンざ初めて見たな」

オルソラ「むぐむぐ・・・・・・。 ・・・・・・あれ、あまり美味しくないのでございます」ショボーン

一方通行「生焼けじゃねェのか。 どこが上手に焼けてンだよ」

「一方通行さーん、スープの追加お願いしまーす」

一方通行「ハイ喜ンでー・・・・・・、って、クソッ! ノッちまった」

249 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:23:56.96 ID:njp/tEEo

オルソラ「そういえばアンジェレネさんが見当たらないのでございますよ」

一方通行「あのクソチビ・・・・・・鍋で煮込ンでやろォか。 おいチビシスター!!!」




「は、はい! すみませんすぐ行きます!」




一方通行「はァ・・・・・・。 ロンドンまで来て何やってンだ俺ァ」

オルソラ「うふふ」ニコー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 はァ」

アガター「あの、鯛茶漬け持っていったほうが・・・・・・」

一方通行「あァーはいはい、俺が行くよ俺が」

250 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:25:34.87 ID:njp/tEEo

神裂「あ」

一方通行「お待ちどォさンクソッたれども。 今すぐ死ね」

垣根「なんだそれ?」

エイワス「神裂火織がいつも夜にコソコソ食している鯛茶漬けだな」

神裂「ちょ、何を言っているのですか! ていうか何で知っているんですか!?」

アニェーゼ「それは聞き捨てならねぇですね・・・・・・。 いつも鍋の残り汁が減っていると思ったら・・・・・・」

神裂「あ、あははは・・・・・・。 まぁ細かいことはいいじゃないですか」

ルシア「天草式十字凄教を率いる女教皇ともあろう方が・・・・・・情けない、全くもって情けない・・・・・・」ブツブツ

一方通行「なンか様子がおかしくねェかコイツ?」

垣根「ハッ、生の一気飲みで完全に酔い潰れやがったな。 鬼姑の小言が更に加速するぞ」

ルチア「んん?」クルッ

垣根「っと、怖えな」

一方通行「まァどォでもいいから食えよ、ほら」

神裂「ありがとうございます、いただきます」

シェリー「おい風斬、大丈夫かよお前」

風斬「うみゅー・・・・・・//////」フラフラ

一方通行「ゲェーッ!!? 何でコイツまで酔ってンだ!? まさか、」

アニェーゼ「あぁ。 風斬さんならこの"水"を飲んで・・・・・・。 あれ、何で水でダウンしてんでしょ?」

251 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:27:28.13 ID:njp/tEEo

一方通行「貸せッ!!」バッ

アニェーゼ「あ、もう」



『英愛受拡散力酒(AIM拡散力酒)』



一方通行「な、なンでこれがこンなとこに・・・・・・!!?」ワナワナ

アニェーゼ「どうしたってんですか一体」

風斬「オイ、あくせらぁ」

一方通行「ッ!!」ビクゥ

風斬「コッチ来てくらさい、コッチ」ヒョイヒョイ

一方通行「くっ・・・・・・! ・・・・・・誰だ、この酒を用意したのは」ギロッ

252 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:28:24.98 ID:njp/tEEo

アニェーゼ「この人です」スッ

ルチア「コイツ」スッ

シェリー「コイツだ」スッ

垣根「決まってんだろ」

エイワス「そうです、私です」

一方通行「エェェイワスくゥゥゥゥン・・・・・・。 分かってて用意してたなオマエ?」

エイワス「いやいや誤解だよ一方通行。 懐を探ってみたらたまたまあっただけで、」

一方通行「たまたまこンなレアな酒が懐に入ってるワケねェだろォが!!
     風斬が酔ったらどォなるかオマエ知らねェから・・・・・・!!」

風斬「何を騒いでるんですか、あなた」

垣根「"あなた"ぁ?」ニヤニヤ

一方通行「ほォら始まった・・・・・・」ガクッ

253 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:29:43.29 ID:njp/tEEo

神裂「うん! すっごく美味しいですこの鯛茶漬け!」パクパク

アニェーゼ「確かに。 口当たりさっぱりでどんどん食べれちゃいますね」ムグムグ

一方通行「さて、俺はキッチンに戻―――――、」

風斬「待ちたまえよあくせらクン」ガシッ

一方通行「すき焼き屋の時より悪化してやがる・・・・・・ッ!!」

垣根「こいつは面白え見世物だな。 ぶっ壊れた風斬なんてなかなか見れねえぞ」ケラケラ

シェリー「確かに面白い。 ここは一つ、背中を押してやるか」ニヤニヤ

一方通行「てめェら・・・・・・、ナメた事言ってンじゃねェぞ」

風斬「一方通行さん、覚えていますか・・・・・・?」

一方通行「あァ? ナニをだよ」

254 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:30:25.44 ID:njp/tEEo



風斬「あの時、公園のベンチで私に言ってくれましたよね? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
   『こっから先はスクランブル交差点だ。 愛の衝突にご注意くださいってなァ』って」



一方通行「言ってねェェェェェ!!!! どこの平行世界の一方通行ですかァ!!?」

アニェーゼ「す、スクランブル交差点・・・・・・?」

垣根「おい一方通行。 お前俺を笑い死にさせる気か?」

ルチア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ヒック

ガブリエル「khtehthoj説明vsedawkfug要求hrweughg」ジー

神裂「全然意味がわからない口説き文句ですね・・・・・・」

一方通行「だから言ってねェし口説いてもねェよ!!」

255 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:31:47.20 ID:njp/tEEo


――――――――――――――――――――――


アンジェレネ「あ、お疲れ様です、一方通行さん」

一方通行「ひでェ目に遭った・・・・・・。 あの酒の製造元は学園都市だったな。
     製造工場見つけ出してぶち壊してやる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボロボロ

アンジェレネ「?」

オルソラ「さて皆さん、どうやら落ち着いてきたようでございますし、
     そろそろ休憩をとるのでございますよー」


「「「はーい」」」


一方通行「ここでメシ食わせてくれ、食堂は今地獄、いや煉獄だな」

オルソラ「煉獄は地獄と違って、浄化が必要な者のためにある場所のことでございますよ」

一方通行「妙な揚げ足取るンじゃねェよ」

256 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:32:16.90 ID:njp/tEEo

アンジェレネ「あ、あの、これどうぞ。 オニギリという食べ物です。
       神裂さんに教わったんですけど・・・・・・」

一方通行「ン、悪ィな」ヒョイ パク

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

一方通行「うめェ。 疲れきったときはこォいうシンプルなモンに限るな」モグモグ

アンジェレネ「良かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パァァ

一方通行「あン?」

アンジェレネ「い、いえ。 私も食べよっと・・・・・・」パク

オルソラ「やはりアンジェレネさんは、和食を好むのでございますね」

一方通行「あ? なンで?」

オルソラ「はぁ、何でも胸を大きくするには和食を取ることがポイントだとか何とか・・・・・・」

アンジェレネ「」ポロッ

257 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:33:16.30 ID:njp/tEEo

一方通行「胸ェ? ハッ、くっだらねェ・・・・・・」

アンジェレネ「く、くだらない・・・・・・」ズーン

オルソラ「あなたように博識な方なら、何か他に胸を大きくする方法をご存知なのでは?」

一方通行「男に聞くことかそれ?」

アンジェレネ「も、もう勘弁してくださいぃ・・・・・・///」

一方通行「エイワス辺りに頼めば一発で爆乳にしてくれるンじゃねェの」

アンジェレネ「ほ、本当ですかっ!?」ガタッ

一方通行「食いつくなよ・・・・・・」

オルソラ「では、聞きに行ってみるのでございますよ」

アンジェレネ「え、えぇ~!?」

オルソラ「悩みなのでございましょう?」

アンジェレネ「うぅ・・・・・・」

一方通行「行ってらっしゃい」

アンジェレネ「あ、あなたも行くんですっ!」ガシッ

一方通行「なンでだよ!? い、嫌だ、やめろ話せェ!」グググ

アンジェレネ「杖没収!」パシッ

一方通行「うおっ、オイ、腕持ち上げンな!」」ドサァ

オルソラ「では、行ってみましょう」ズルズル

一方通行「引きずるなよコラァッ!! これじゃ連行じゃねェか!」ズルルルー

258 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:34:27.31 ID:njp/tEEo


――――――――――――――――――――――


オルソラ「―――――と、いうわけなのでございますが」

シェリー「お前まだそんなこと言ってたのかよ」

アンジェレネ「お客さんの前で言わなくてもいいじゃないですか・・・・・・///」

垣根「なんだ、そんなことかよ」

オルソラ「ご存知なのでございますか?」

一方通行「おい・・・・・・、風斬、重い・・・・・・」ズシッ

風斬「ふふふ・・・・・・」ギュー

エイワス「一方通行、レディに対して重いとは失礼だぞ」

垣根「胸大きくしたいんだろ? そういう時はな、男に揉んでもらえばいいんだよ」

アンジェレネ「ッッッ!!!?」

259 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:35:13.50 ID:njp/tEEo

神裂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チャキ

垣根「待てよおい、刀を納めろ!! だって聞いたことねえかそういうの?」

ルチア「垣根帝督・・・・・・、あなたはまたシスター・アンジェレネに妙なことを吹きこんで・・・・・・」ギロリ

垣根「チッ、冗談だっつーの。 あとアレだ、牛乳飲むとか?」

アンジェレネ「とっくに実践してます・・・・・・現在進行形で」

ルチア「何度も申し上げますが、修道女に胸など必要ありません。
    修道女たる者が、異性を誘惑するような物を持っていてどうするのですか」

シェリー「もう酔いが醒めたの? ルチア」

ルチア「えぇ。 お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありませんでした。
    深く反省します、もう二度とあんな風にお酒を―――」

ガブリエル「vjv一気fbef」ニコッ

ルチア「―――飲ませていただきます」

垣根「もうダメだコイツ」

260 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:36:36.96 ID:njp/tEEo


結局、こォなるのかよ。


と、一方通行は深くため息をついた。こんなバカ騒ぎの中だ、
彼がため息をついたことに気付く者など誰一人としていない。

気がつけば、この寮にいるほとんどの人間が騒ぎに参加していた。
風斬は完全にダウンし、シェリーの膝を枕にしてスースーと寝息をたてている。
そのシェリーはこの騒ぎの中でも淡々と酒を口に運んでいた。

アニェーゼ、ルチア、アンジェレネの三馬鹿シスターは長机の上で喧嘩をしている。
どうやら悪酔いしてしまったルチアが自分の胸の大きさを露骨にアンジェレネに自慢し(そんな言うほど無いのだが)、
アンジェレネが激怒、それに乗っかってアニェーゼが二人をからかっているようだ。

神裂と垣根、そしてエイワスは雑談していた。何やら神裂が洗濯機の素晴らしさについて説いている。
垣根とエイワスは口を揃えて『学園都市製の洗濯機はそんなモンじゃない』と更に神裂を興奮させるような
事を言って、三人の雑談は白熱していた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平和すぎンだろォ」


途中、遠目でそれらの光景を見ていた一方通行の元にカテリナとアガターがやってきて
(一方通行が唯一名前を覚えたモブシスター)、


『もし良かったら、そこで一緒にお話しませんか?』


と、誘ってきたのだが、一方通行は丁寧に断った。そう、丁寧に。
前の自分なら面倒くさそうに断っただろうか。一方通行は自分自身の変化にハッキリと気付き始めている。


(・・・・・・丸くなっちまったなァ、ホント。 丸すぎて光り輝いてそォだぜ)


光など、自分には最も縁のない物だと思っていたが、案外そうでもないらしい。

261 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:37:50.87 ID:njp/tEEo


「隣、よろしいでございますか?」


今度はオルソラがやってきた。一方通行は彼女の方を見て、


「よろしくねェな。 今俺ァ疲れてンだ、他ァ当たれ」


今度はちょっと刺々しく追い払ってみる。
この辺の素直じゃなさはまだ直っていないらしい。


「うふふ」


と、笑いながらオルソラは一方通行の隣に座ってきた。
相変わらず人の話を聞いていない彼女を見て一方通行は軽くうな垂れる。


やはり、二度目のイギリス訪問で一方通行が一番影響を受けたのは、オルソラという存在だろう。
彼女が居なければ、自分はまた勝手に突っ走り、深い闇へと身を沈めていたかもしれない。

262 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:38:43.43 ID:njp/tEEo


もっとも、オルソラがいない状況でそうなったら、他の誰かが自分を止めてくれただろうか。
例えば、アンジェレネ。彼女は最初、一方通行を恐れていた。度が過ぎるほどに。

だが、一方通行の過去も彼女は受け入れてくれたのだ。あれほど一方通行を恐れていたのに、
打ち止めとの会話を経て、アンジェレネは笑顔で迎え入れてくれた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱ打ち止めのやつにも、何か土産買ってやっかな・・・・・・」


誰に言うでもなく、一方通行はボソリと呟く。


「それがいいのでございますよ。 私達からも何かをお送りしましょう」


ちゃっかり聞いていたオルソラも、笑顔で同意してきた。

263 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:39:56.44 ID:njp/tEEo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺と、」

「?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 俺と喋ってると楽しいって、オマエ言ったよなァ」


唐突に、一方通行はオルソラへ問いかけてきた。


「えぇ。 思わず会話が弾んでしまうのでございますよ」


迷わずそう答えるオルソラ。どうやら嘘ではないらしい。
そして、そこをまだほんの少し疑っていた一方通行もわずかに笑みを浮かべ、


「・・・・・・俺もだよ」


一方通行はオルソラの方から顔を逸らし、続けて言う。

264 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:40:41.14 ID:njp/tEEo


「俺もオマエと喋ってると、オマエと一緒にいると楽しい」


小っ恥ずかしさをごまかすかのように、グビグビとワインを煽る一方通行。
元々肌が白いため、頬の紅潮がよりハッキリと見える。

あーあ、くっだらねェ、と吐き捨てるように言う一方通行。
様々な異性からのアプローチを無意識に躱してきたあの第一位でも(主に風斬の、だが)、
やはり照れるときは照れるのか。


だが、一方通行がオルソラの様子を窺うためにゆっくりと首を動かすと、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」


なぜかオルソラの頬も紅潮していた。

265 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:41:49.13 ID:njp/tEEo


「なンでオマエが照れてンだっつうの」


それは今までの一方通行とのギャップが原因だ。
あれだけツンツンとしてきた一方通行が、急に素直な気持ちをオルソラに吐露してきたのだ。
オルソラだって、魔術師である前に、シスターである前に、一人の『女』なのだ。


「あ、いえ・・・・・・ふふふ」


頬に手を当て、クスクスと笑うオルソラ。
この仕草はとても可愛らしいものなのだが、やはりこういう事には全く関心を示さない一方通行なのであった。


「つっても、オマエだけじゃねェ」

「え?」

「ここにいるバカ全員だよ。 コイツらも一緒で、やっと楽しい、だ」


どう考えても後付けのごまかしなのだが、オルソラはそんな事でしょげたりしない。


「そうでございますね」


オルソラもゆっくりと頷き、


「私も、皆さんと一緒に過ごせて、とても幸せでございます」


天使のような笑顔で答えた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ン?」

266 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:42:55.05 ID:njp/tEEo





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





シーン、という擬音が出てきそうなほど食堂はいつの間にか水を打ったような静けさに包まれていた。

皆が皆、一方通行とオルソラの方をジーッと見ている。何人かの顔はやたらニヤニヤしてやがった。


「・・・・・・なンだよ、俺の顔になンか書いてあンのか」

「あぁ、絶賛いちゃラブ中ですって思いっきり書かれてるぜリア充さんよ」


垣根が醜悪な笑みでそう答える。
その場にいるほとんどの人間がうんうんと頷いた。

267 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/16(木) 09:43:41.87 ID:njp/tEEo


「誰がいちゃラブしてるってンだよ、あァ!?」


勢い良く立ち上がり猛抗議をする一方通行。
そんな事をしたら余計に誤解が膨らむことを彼は理解していない。


「聞こえなかったか第一位様、テメェだよテメェ」


とても楽しそうにニヤニヤとした表情を浮かべながら一方通行を煽る垣根。
一方通行は垣根に掴みかかり、喧嘩が始まってしまった。
アンジェレネが割って入るが簡単に蹴飛ばされてしまう。神裂は呆れたように首を横に振っていた。

そしてルチアとアニェーゼもくだらない喧嘩を再開し、それを合図に再び食堂は宴ムードに戻っていった。


「んー・・・・・・、一方通行さぁん」

「前途多難だな、お前もせいぜい頑張れよ」


自分の膝の上でムニャムニャと寝言をたてる風斬を、シェリーは適当に励ましていた。

304 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:26:12.66 ID:Hnghm86o

一方通行「ったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドカッ

オルソラ「あのー・・・・・・」

一方通行「あ?」

オルソラ「私と一緒にいたら、ご迷惑になるでしょうか?」

一方通行「あァいや、そンな事ねェから余計な心配すンな。
     垣根が頭おかしいだけだ」

オルソラ「そうでございますか、よかった」ニコッ

一方通行「何が」

オルソラ「いえ、何でもございません」

一方通行「ふン。 ・・・・・・、それでだな」

オルソラ「はい」

一方通行「明日にでも俺達は、ここを発つ」

305 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:26:53.19 ID:Hnghm86o

オルソラ「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「やっぱりよ、いつまでもこォしてるわけにはいかねェンだ」

オルソラ「で、でもしばらくここに居るとあなたは・・・・・・」

一方通行「そのつもりだったがな、俺の心もようやく落ち着いた。
     整理が出来たンだ。 もォここに居る必要も無い」

オルソラ「あ、あの、残念ですがロシア行きの航空機は飛んでいないのでございますよ」

一方通行「それはもォ聞いたっつうの。 そして俺達に空から行くって選択肢もねェって事もな。
     言ってなかったか? 俺達は船でここに来たンだ、だからロシアへもそのまま船で行く」

オルソラ「船でもロシア側の警戒が厳しく、入国出来るかどうかは・・・・・・」アセアセ

一方通行「そン時はもォ強行突破で行くしかねェだろ」

306 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:27:51.32 ID:Hnghm86o

オルソラ「私はいつまでもあなた方がここに居てもいいのでございますよ?」

一方通行「気持ちだけ受け取っておくぜ。 ありがとよ」

オルソラ「い、いえ、そういう事ではなくてですね・・・・・・」

一方通行「エイワス」

エイワス「あぁ。 話は聞いていたよ」

一方通行「行けるよな?」

エイワス「おや、君らしくないな一方通行。 行けるよなではなく、行け、だろう?」

一方通行「ふン。 そォだな・・・・・・。 なンとしてでも行けるよォにしろ。
     ・・・・・・リーダー命令だ」

エイワス「了解しました、我らがリーダー。 ふふふ」

307 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:28:35.84 ID:Hnghm86o

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

一方通行「どォしたンだよ」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いくらなんでも、急すぎるのでございます」プクー

一方通行「何頬膨らませんてンだよ・・・・・・? それに急なのはここに来たときもだろ。
     俺達は急に来て荒らしまくって颯爽と去っていく、質の悪い海賊みてェなモンなンだよ」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プイッ

一方通行(・・・・・・どこかでミスったか、俺? なンか機嫌悪そォだなコイツ)

オルソラ「・・・・・・わ、私は」

一方通行「なンだ?」

オルソラ「私は、もっとあなたと一緒にいたいのでございますよ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

308 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:29:58.61 ID:Hnghm86o

エイワス「これはこれは、熱烈なアプローチじゃないか」

一方通行「うるせェぞ」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジー

一方通行「こンな俺にそォ言ってくれンのはありがてェンだがよォ」

エイワス「だがすまないな、シスター・オルソラ。 我々もそろそろ
     のんびりしている場合では無くなってきているようだ」

オルソラ「?」

一方通行「今までどれだけのンびりしてきたと思ってンだ? 何を今更な事言ってンだよ
     俺はそォいう意味で言ってンじゃなくてだな、」

エイワス「(ミーシャ=クロイツェフの様子が少しおかしい)」ヒソ

一方通行「(あァ? ・・・・・・確かにやけにおとなしいとは思ってたけどよ)」

エイワス「(時が近いのかもしれない。 来たるべきその時が)」

一方通行「(なンだと?)」

エイワス「(一刻を争うほどでは無さそうだが・・・・・・、私もその辺に関しては尽力している。
      信頼してくれて構わんよ)」

一方通行「(俺がオマエを信頼するよォな日が来ると思ってンのか?)」

エイワス「(ふふ、やはり君は私に対しては厳しいな。 だがそうでなければつまらない)」

一方通行「ふン」

オルソラ「あの・・・・・・」

一方通行「あァ、悪い」

309 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:31:35.07 ID:Hnghm86o

神裂「オルソラ、そろそろお開きにしましょう。 さすがに夜遅くまで騒ぎすぎました」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

神裂「・・・・・・オルソラ?」

オルソラ「あっ・・・・・・、ええと、なんでございましょう? 買い足しでございますか?」

神裂「いえ、皆さんもう寝ないと朝が辛いので」

オルソラ「あ、はい・・・・・・」

一方通行「ン、終いか」

神裂「えぇ、このまま行くと朝まで飲む勢いになってしまいます」

オルソラ「皆さーん、そろそろお片付けを始めるのでございますよー」

「「「「「はーい」」」」」

一方通行「オマエにも世話ンなったな。 俺達は明日、ここを出る」

神裂「! そうですか、少し寂しくなりますね」

一方通行「本気で言ってンのかそれ」

神裂「はい。 あなた達と一緒に居るときは、天草式十字凄教の皆と一緒に居るときのように
   楽しいものでしたから」

一方通行「つまり、その天草式十字凄教とやらは、俺達くらい狂ってるって事になるぞ?」

神裂「あ、確かに・・・・・・。 そこまででは無かったかもしれません」

一方通行「おい」

神裂「ふふ、失礼しました」

310 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:32:24.87 ID:Hnghm86o

一方通行「垣根」

垣根「あぁ?」

一方通行「明日ここ出るから、てめェの荷物片しとけ」

垣根「は? 明日? んだよ、しばらくここにいるんじゃなかったのか?」

一方通行「結局船で行くことに決まった。 エイワスとも話してある」

垣根「ちっ、しょうがねえな」

アニェーゼ「ちょ、ちょっと!! もう帰っちゃうんですか!?」アセアセ

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あァ。 朝一番にな」

アニェーゼ「まだ貴方と全然ファッショントークしてねぇんですけど」

312 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:33:14.59 ID:Hnghm86o

一方通行「ンなモンどォでもいいだろォが」

アニェーゼ「むむむ~、納得いかねぇですね」

ルチア「やはり天使様も連れて行かれるのですか?」

一方通行「置いとくわけにはいかねェだろ。 何? 欲しいかコイツ?」

ガブリエル「――――――――」

ルチア「・・・・・・いえ、名残惜しいですが、天使様がこのような場所に
    いつまでもいるわけには行きませんね」

一方通行「理解してくれて助かるぜ、というわけだガブリエル。 いいな?」

ガブリエル「――――――――」エー

一方通行「嫌がンなよ、いや表情変わらねェから分かンねェけど」

ガブリエル「pvd渋々vfbjt御意vn vnsgbb」コクン

313 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:34:15.89 ID:Hnghm86o

シェリー「おい、お前らがどこ行こうが勝手だがよ、コイツもちゃんと連れていきなさいよ」

風斬「うにゃ~・・・・・・」Zzzz

一方通行「今回は割と早く潰れてくれてよかったぜ、おいガブリエル、運ンでやれ」

ガブリエル「hogjrii了解cnirgvheri」ヨッコラショ

風斬「ぷぇ・・・・・・」

一方通行「朝起きたら風斬に服着させてやってくれ、どォせ脱ぐから」

ガブリエル「hktphrjkth承知fjisehgiw」コクン

アンジェレネ「な、何でそんなことがわかるんですか?」

一方通行「あ? あ、・・・・・・」

シェリー「へぇ、進んでるのねあんた達」

一方通行「そンなンじゃねェよクソボケ!」

314 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:34:59.89 ID:Hnghm86o

垣根「しょうがねえな、俺の部屋で寝かせてやるよ、風斬は」

一方通行「オマエはさっさと死ね」

エイワス「では各自、自室に戻り速やかに就寝したまえ。 朝は早いぞ」

アニェーゼ「ちぇー、じゃ、私達もそろそろ寝ちまいましょうかね」

アンジェレネ「は、はい・・・・・・」シュン

ルチア「シスター・アンジェレネ?」

アンジェレネ「あ、す、すみません・・・・・・」トボトボ

一方通行「オルソラ、片付け手伝おうか?」

オルソラ「いえ、大丈夫なのでございますよ」

315 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:35:51.29 ID:Hnghm86o
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・エイワスに割り当てられた部屋


    ~AM 03:22~


エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス(もし、ベツレヘムの星の欠片が私の予測通りの場所にあるのなら)

エイワス(私ではどうすることも出来ないな)

エイワス(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

エイワス(だがそれは、アレイスターにも同じことが言えるのだが・・・・・・)

エイワス(星の欠片がそこにあった場合、アレイスターは何もしなくても
     ミーシャ=クロイツェフを葬る事ができる)

エイワス(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふむ、)

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くく」

エイワス「やはり物語のクライマックスは、そのぐらいでなければ面白くない」

エイワス「一方通行達がそれを知り、どう解決するのか」

エイワス「実に楽しみじゃないか、なぁアレイスター・・・・・・ふふふ」


      ガチャ


エイワス「・・・・・・、おや。 どうしたのかね、ミーシャ=クロイツェフ」

ガブリエル「――――――――――」

316 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:37:22.68 ID:Hnghm86o

エイワス「どうした、入りたまえ」

ガブリエル「――――――――――」パタン

エイワス「君がこうして普通に私のもとへ来るということは、皆はもう就寝したか」

ガブリエル「――――――――――」コクン

エイワス「なるほど。 それで? どうしたんだ?」

ガブリエル「gjregj混迷」

エイワス「ほう? 伝令の天使ともあろう君が、何を迷っていると?」

ガブリエル「hhsdv人間界に残るか。 jgrig『座』へfjewi帰すか。
      gjrog現在の。 fje時点で。 jgrog迷いが。 発生fjigしている」

エイワス「・・・・・・ついにこの段階まで来たか。 ある程度言語能力を取り戻したか。
     もっとも、これでも一方通行達との意思疎通は不可能だろうが」

ガブリエル「jogjgo時間は」

エイワス「たっぷりの猶予がある・・・・・・、とは言い難いな。
     欠片が"そこ"にあるとしたら、もう我々では手の施しようがない」

ガブリエル「fnigng彼に。 fjrgj最後。 jgetiojho伝える」

エイワス「そうだな、そのために君は今もこの世へ顕現しているのだから。
     油断をすればすぐにエネルギー体へと歪んでしまうというのに」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「・・・・・・私からも二つ、質問しようか」

317 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:39:39.46 ID:Hnghm86o

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「まず一つ、なぜ今の状態で一方通行に言いたいことを言わない?
     君の最終目的だろう」

ガブリエル「kgroeh永久jfijg顕現gjiregh不可能fjigjbk」

ガブリエル「gkrogj離別jgijg伝言jgrgjers」

エイワス「泣かせるじゃないか、なぜ天使がこれほどまでに一人の人間に執着するのか
     興味があったが、君の場合は異例中の異例だな」


ガブリエル「jgjhh皆と。 gjrgj一緒に。 居たfjieいよ」


エイワス「・・・・・・。 残念だが、現時点ではそれは不可能だよ、ミーシャ=クロイツェフ」

エイワス「それは君が一番良く分かっているはずだ」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「『御使堕し(エンゼルフォール)』の時のような手段を用いて
     再びこの世へ顕現することも出来ないこともないが・・・・・・、
     そのために四属性を再び歪めてしまうのも酷だろう」

エイワス「下手をすれば、君の我儘で再び世界は混沌の渦に巻き込まれる可能性もある、
     というわけだ。 それはそれで実に面白そうなのだがね」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「・・・・・・。 君のことを『神の力(ガブリエル)』と呼んでいるのは一方通行だけだな」

エイワス「それが嬉しいのだろう? 自分自身の本来の名で呼んでくれることが」

ガブリエル「bf,wlfggr肯定jgowgjh」

エイワス「ふふ、いい話じゃないか。 涙が出るな」

318 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:41:13.32 ID:Hnghm86o

エイワス「だが、どうだろう。 君を召喚し、行使した右方のフィアンマは、
     もう『神の如き者(ミカエル)』の力を失い、君は解放された」

エイワス「その時点で君は、元の『座』に帰していなければならないというのに、
     君は今もこの世に顕現し続けている」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「その時点で、この世に四属性のズレとは違った新たなる歪みが発生しているわけなのだが、
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・君はその事についてどう考えている?」

ガブリエル「ghkoh私は。 dwdfg皆と。 wschtjh居たい」

エイワス「その一辺倒か。 ふふ、困った存在だな天使というのも」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「その思いが、君が大事に思っている一方通行やヒューズ=カザキリ、
     垣根帝督を危険に晒しているのだと、考えが及ばないのか?」

ガブリエル「――――――――――」

319 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:41:58.14 ID:Hnghm86o

エイワス「・・・・・・なるほど。 それで"混迷"している、というわけか」

ガブリエル「――――――――――」コクン

エイワス「君も不幸な天使だな。 ん、天使が不幸というのも可笑しな話だが・・・・・・。
     私としては彼らが危険に晒されるのも、この世に新たな歪みが発生しつつある事実も、
     愉快でしょうがないのだがね」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「この先も私は『天使同盟(アライアンス)』を"観察"し続けるつもりだが、
     どうする? ここで私を消せば、少しは未来が変わるかも知れないぞ?」

ガブリエル「gjkorgj無意味pngrigri」

エイワス「ふ、やはり君もアレイスターを警戒しているのか。 では明確に言っておこう」

エイワス「このままだと、我々はアレイスターとの衝突を避けられないよ」 

320 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:43:02.09 ID:Hnghm86o

ガブリエル「ejgoj時が。 gjrt来れば。 sbogr私はjgj守hkhる」

エイワス「不可能だ。 その時が来たら、君は恐らく『悪魔』になっている」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「それでもなお、彼らに執着するのか? ふふ、本当に愉快だな君は。
     あり得んよ、神が書いたプログラム通りに動くだけのロボットである君が、
     ここまで自我を手にすることなどあってはならない」

エイワス「アレイスターが躍起になるのも納得だな、君という存在は危険だ。
     それだけに、私にとっては興味深いのだが」

ガブリエル「――――――――――」

エイワス「ありがとうミーシャ。 一つ目の質問については以上だ。
     最後に、もう一つ質問に答えて欲しい」

ガブリエル「――――――――――」







エイワス「ベツレヘムの星の欠片は、今どこにある?」









321 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:44:05.16 ID:Hnghm86o
――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・食堂


    ~AM 5:47~


一方通行「くァ・・・・・・、眠」ボケー

垣根「こんな朝早くじゃなくてもいいじゃねえか」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ズーン

一方通行「どォした風斬」

風斬「私・・・・・・、またやらかしちゃいましたよね?」

一方通行「気にすンな、オマエすぐ寝たから大丈夫だったぞ」

風斬「でも天使さんにも迷惑かけちゃったし・・・・・・」

ガブリエル「gregergj平気hktophkot」フフン

風斬「朝はありがとうございます、天使さん。 服まで着せてもらっちゃって」

垣根「あ、脱いだのか」

風斬「ちょ、直球で言わないでください!///」カァァ

エイワス「お早う、諸君。 いい船出日和じゃないか」

一方通行「船ってまだあの海岸に停まってンのかね」

エイワス「問題ないだろう、"どこぞの鼠"が船番をしていてくれたようだしな」

垣根「は?」


神裂「皆さん、おはようございます」

322 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:45:12.13 ID:Hnghm86o

アニェーゼ「おはよーございまーす・・・・・・ふぁぁ」

アンジェレネ「お、おはようございます・・・・・・」

ルチア「おはようございます、天使様」

ガブリエル「hghdhht同志jbginjn」オッス

ルチア「勿体無きお言葉・・・・・・」ヘコヘコ

一方通行「意思疎通してンじゃねェよ」

オルソラ「おはようございます皆さん。 あら、もう行かれるのでございますか?」

風斬「はい、昨晩はご迷惑をおかけしました」ペコッ

オルソラ「いえいえ、とっても楽しい宴だったのでございますよ」ニヘラ

アニェーゼ「よくもまぁあれだけの食器等を綺麗に片付けられましたね・・・・・・」

一方通行「なンにもしてねェオマエが言うのもアレだけどな」

ルチア「しかし、あなた方がいなくなるとまたここも静かになりますね」

垣根「途中ベロベロになってたお前が言うなっつーの」

ルチア「な、何のことでしょうか・・・・・・」

風斬「名残惜しいなぁ・・・・・・」シミジミ

神裂「是非また遊びに来て下さい」

一方通行「いや今回も別に遊びに来たわけじゃねェけどな」

323 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:46:11.38 ID:Hnghm86o

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ」

垣根「ん?」

一方通行「おい、オマエら」

オルソラ「?」

アンジェレネ「?」

アニェーゼ「ん? なんです?」

ルチア「?」

神裂「?」


一方通行「今度はオマエらが遊びに来い。 学園都市へよ」


オルソラ「!」

アニェーゼ「私達がですか? でも、」

アンジェレネ「ま、魔術師である私達が学園都市へは・・・・・・」

ルチア「そうですね、抵抗もありますし、何よりそのように気楽に行ける場所ではないかと」

一方通行「知ったことか、そンなモン」

垣根「確かにな、いざとなりゃ俺達に言えよ。 アレイスターぶっ殺してでも入れてやる」

神裂「本当にやりかねませんね、あなた達なら・・・・・・」

324 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:47:22.71 ID:Hnghm86o

エイワス「ふむ、面白い提案だな。 学園都市へ来るなら、私達を通して来るといい。
     科学のなんたるかを紹介して回ろうではないか」

風斬「あ、いいですねそれ!」

ガブリエル「gjergj賛成nmbgnrihi」

アニェーゼ「頼もしいですね、それじゃ今度、本当に遊びに行っちまいましょうか」

ルチア「・・・・・・天使様がお許しいただけるのでしたら、是非」

アンジェレネ「か、必ず行きますっ! 必ず!」

神裂「気が向いたら、また来ますよ」

垣根「おー、来い来い。 科学に魔術を混ぜあわせてアレイスターに一泡吹かせてやれ」ケケケ

オルソラ「あ、・・・・・・」

一方通行「・・・・・・。 オルソラ」

オルソラ「は、はい」

一方通行「打ち止めも待ってる。 いつでもかかって来い」

オルソラ「・・・・・・!」パァァ

オルソラ「はい、必ずお伺いさせていただくのでございます・・・・・・!」ニコッ

エイワス「第七学区、ファミリーサイドの『黄泉川愛穂』、と覚えておきたまえ」

一方通行「魔術師の溜まり場になりつつあるな、あの部屋」

ルチア「例の"ヨミカワ神"がそこにいるのですか・・・・・・」

325 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:49:14.42 ID:Hnghm86o

エイワス「では行こうか。 目的地は今度こそ、ロシア連邦だ」

一方通行「オマエが言うなっつうの・・・・・・」カツッ

垣根「じゃーなー。 ルチア、あんま起こると小皺が増えるから気を付けろよ」

ルチア「必ず学園都市へ伺います。 必ず、ね!!」ガルルル

風斬「あの、シェリーさんにもよろしくお伝えください」

神裂「ええ。 まったく、こんな時にもぐーたら寝てあの人は・・・・・・」

アニェーゼ「あでぃおーす。 また語らいましょう一方通行」

一方通行「おう」

アンジェレネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」タタタッ ギュッ

一方通行「ン、どォしたチビシスター」

アンジェレネ「ぜ、絶対また会いに行きますから・・・・・・!」

一方通行「・・・・・・あァ。 いつでも来いよ"アンジェレネ"」ナデナデ

アンジェレネ「・・・・・・! うんっ///」コクッ

神裂「あ、上条当麻と、あと土御門元春という男によろしくお願い伝えておいてください」

一方通行「りょーかいだァ。 (土御門のヤツとも知り合いなのかコイツ)」

オルソラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

オルソラ「・・・・・・あら。 一方通行さーん」

一方通行「あァ?」

オルソラ「忘れ物があるのでございますよー?」

326 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:50:19.87 ID:Hnghm86o

一方通行「何?」

垣根「何やってんだよクズ。 せっかくのお別れムードが台無しだぜ」

一方通行「知るかクソボケ。 オマエらちょっと先行っててくれ」

風斬「あ、はい、わかりました」

ガブリエル「thkjotrtjrtf疑惑hkfojkonj」ムムム

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふむ」ニヤ





――――――――――――――――――――――


――『必要悪の教会(ネセサリウス)』の女子寮・元、一方通行の部屋


一方通行「あれ、マジだ。 上着忘れてやンの、おかしいな・・・・・・」ゴソッ



オルソラ「一方通行さん」



一方通行「あ? なンだ――――、」クルッ

327 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:50:46.24 ID:Hnghm86o









――――――――――――――――――――――。










328 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:51:35.70 ID:Hnghm86o

一方通行「・・・・・・ッ!!? ンな・・・・・・ッ!!!」

オルソラ「ふふ///」

一方通行「なンだ・・・・・・よ!? 何しやがる・・・・・・ったくよォ・・・・・・!!」アセアセ

オルソラ「初めてだったのですが、やはり恥ずかしいのでございますよ・・・・・・///」カァァ

一方通行「知るかクソッたれ!!! あァークッソ、バカ野郎が・・・・・・!!!」

オルソラ「絶対、また会えますよね?」

一方通行「しつけェな、いつでも来やがれってンだ」

オルソラ「五人一緒で、ですよ?」

一方通行「当たり前だ。 『天使同盟(アライアンス)』を何だと思ってやがる。
     あいつらが一人でも欠けるワケねェだろォが」

オルソラ「はい、ではまた、お会いするのでございますよ」

一方通行「あァ。 じゃァな」カツッ




――――――――――――――――――――――




エイワス「これでオルソラ=アクィナスが三馬身程のリードをつけたな。
     しかし攻略ルートには他にも何人かが新規に加わっている・・・・・・、
     ふむ、この私が攻略ルートの考察に苦戦するとは・・・・・・」ブツブツブツ

垣根「何ブツブツ言ってんだコイツ」

風斬「?」

ガブリエル「bjg,hkpeh危機jhortjhot予感gjkotjhot」ウムム

329 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:52:40.35 ID:Hnghm86o


――――――――――――――――――――――


アニェーゼ「いやーホント、騒ぐだけ騒いで帰りやがりましたね」

ルチア「シスターやってて良かった・・・・・・」

神裂「オルソラ? 何やってたんですか?」

オルソラ「ナ・イ・ショ、でございますよ」フフフ

アンジェレネ「な、何がかはわかりませんが、大きくリードされたような気がする・・・・・・」

ルチア「?」

神裂「上手く行きますかね、彼らは」

オルソラ「ええ、必ず」

シェリー「あ、もうあいつら帰った?」ガチャ

神裂「シェリー、見送りの日くらい早起きしたらどうなんです・・・・・・って、
   今の時間も十分早いですね」

330 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:53:32.92 ID:Hnghm86o

シェリー「目がシパシパする」ボケー

オルソラ「今度、皆さんで学園都市に行きましょうか」

アニェーゼ「マジなんですかその話? あんま乗り気しませんねー
      あの白髪にはまた会いたいですが」

アンジェレネ「わ、私は行きますっ、必ず」

オルソラ「お友達も増えたことでございますしね」

ルチア「お友達?」

オルソラ「うふふ、行ってからのお楽しみ、でございます」




オルソラ(頑張ってください、一方通行さん。 私達はあなた達の成功を、
     心からお祈りさせていただくのでございます)

331 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 03:59:23.94 ID:Hnghm86o
うう・・・・・・また矛盾が発生している。難しいなぁSSって・・・・・・

というわけで今回はここまで!
ようやっとシスター編も終わり、次は本当にロシアです、間違いなく、うん、多分・・・・・・

今回もここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

次回更新は三日以内です。そろそろ書き溜めなきゃですね

では、またお会いしましょう。

332 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 04:00:32.96 ID:Hnghm86o



                          【次回予告】



『何人か轢いちまうかもしンねェ』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』のリーダー・一方通行(アクセラレータ)




『いいじゃねえか、蹴散らしちまえよ』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・垣根帝督




『天使さんも沢山お友達が出来てよかったですね』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・風斬氷華




『vmrgrj満足gjegjhd』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・ミーシャ=クロイツェフ




『だが入国は難しいかもしれないな。 各々、戦闘準備も怠るなよ』
―――――――――――『天使同盟』の構成員・エイワス

333 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/12/18(土) 04:01:01.95 ID:Hnghm86o





『初めまして、レッサーです。 今日からお世話になりますので、よろしくお願いしまーす♪』
―――――――――――魔術結社予備軍『新たなる光』の構成員・レッサー





334 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 04:01:36.56 ID:QTEPKdso
おつかれ

わりとまじで泣ける

それでもこいつらなら、こいつらならきっと誰もが望むハッピーエンドにしてくれると信じてるよ!

336 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/18(土) 04:06:36.90 ID:NF1dSGA0
おつ!

ガブリエル頑張れ・・・

一体何で轢くつもりなんだ

337 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 04:06:41.89 ID:Z1JPlgso
>>ガブリエル「jgjhh皆と。 gjrgj一緒に。 居たfjieいよ」

涙しか出てこない

オルソラ可愛すぎて寝るのが辛い

乙!

338 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 04:12:34.60 ID:ybkd5Aso
超乙!

いやほんとここの>>1が書くオルソラが可愛すぎて生きるのが辛いわ
オルソラにも天使同盟に入る資格があればなァ……

340 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/18(土) 05:38:19.12 ID:HNQWOkE0
オルソラはある意味既に天使

288 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 00:51:38.26 ID:oltXBxI0
乙です!
寄り道と思っていた2回目のイギリス旅行がこんなに読み応えのある楽しいものになるとはww
オルソラと一方さんのやりとりにニヤニヤが止まらん

終盤だなんて寂しいな……
恋愛フラグ以外にも不穏なフラグが見え隠れしてるけど
>>1の一方さんならきっと何とかしてくれると信じてるぜ

挿絵支援。一方さんのラッキースケベ。前スレの場面ですみません。



289 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 00:56:29.81 ID:lb/eQSAo
原作でもラッキースケベは挿絵になりやすいがこのスレでもその法則が・・・!?

291 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 00:58:13.62 ID:TTu5QEUo
>>288
ふう



またお前かよまじ大好き

292 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 01:26:18.50 ID:PUbwmtMo
>>288
うま過ぎてオルソラが可愛すぎるとしか言えない…

352 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 13:06:21.40 ID:XQLmNgDO
オルソラが可愛……、あれ?俺はローラさん派なのに、あれ?オルソラ俺のよm

353 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/18(土) 13:12:18.66 ID:HuKDr0U0
オルソラが可愛すぎてもうダメ……悶え死にする……

354 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 13:20:51.35 ID:bUY8RwQP

俺は最後までていとくんにもフラグが立つと信じるぜ











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  1. 2010年12月23日 21:55 |
  2. 禁書SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

もう>>515が最高です
  1. 2010/12/24(金) 01:02:17 |
  2. URL |
  3.   #-
  4. [ 編集 ]

SSのクオリティもさることながら画像も最高やでぇ……
  1. 2010/12/24(金) 08:17:58 |
  2. URL |
  3.   #-
  4. [ 編集 ]

テンポ悪くなってきたな
  1. 2010/12/24(金) 11:39:06 |
  2. URL |
  3.   #-
  4. [ 編集 ]

相変わらず面白すぎて安心した。
つづきが気になって単位どころじゃねぇ
  1. 2011/01/14(金) 00:48:22 |
  2. URL |
  3.   #-
  4. [ 編集 ]

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