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オーフェン「学園都市・・・か」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 23:27:26.80 ID:5rFuYy6SO
ボルガン「今日こそ年貢の納め時だぞ、電撃娘!今まで、ちょっとアンペア的にこの俺様が少し劣っていたが、貴様はこのマスマテュリアの闘犬ボルガノ・ボルガン様によってじきじきにセーターの静電気でちょっとビリッとし殺されるのだ!」

ドーチン「あの、兄さんやめた方が…って言うか、あの子電撃使えるから静電気じゃ死なないと思うんだけど…」

御坂「へー…」

ボルガン「その余裕がいつまでもつかな?見ろ!」

バサァ!




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/13(月) 23:50:08.34 ID:5rFuYy6SO

無駄に大げさなモーションをつけながら、ボルガンはマントを広げた。十二分にはためかされたマントの下から伸ばされた腕にには、小さなキーホルダーの様なものが握られている。

御坂「…何…それ…?」

ボルガン「静電気除去キーホルダーだ!!」

御坂「………」

えらそうにふんぞり返るボルガンを、御坂はジト目で見つめた。

ボルガン「ふっふっふっ…俺様の新秘密兵器に声もでないようだな。いつも空き缶を拾って渡すとお金くれる用務員のおじさんがくれたのだ!これさえ持っていれば、貴様の電撃など封じたも同然!さっさと靴下を片方なくし殺され――」

御坂「よっ」

ボルガン「ぎゃああああああああああ」

当然の如く効き目のないキーホルダーを持ちながら、容赦のない電撃にボルガンはなす術無く焼かれていった。後には、焦げたボルガン(というか炭)だけが残る。

御坂「ふぅ…」

ボルガン「く、何故だ…何がいけなかったのだ…?」

ドーチン「全部だよ、兄さん」

ボルガン「やはり色違いにしておくべきだったのか…?」

ドーチン「そういう問題じゃないと思うんだけどな…」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:15:36.83 ID:6I23GMQiO
~~~
オーフェン「ううぅ…腹減った…」

禁書「また飢えてるんだね、黒いの!」

場所は変わって学園都市内のファミレス。学生の多い客層に、まったく馴染めていない男――オーフェンが、何をするでもなく机に突っ伏していた。

オーフェン「なぁ上条、なんか食わせてくれ」

上条「言っときますが、うちにはただでさえ穀潰しが1人いるんです。そんなお金上条さんは持ってませんよ」

禁書「ちなみに何日食べてないのかな?」

オーフェン「…この3日間、爪楊枝しか食ってない…」

上条「…オーフェンさん…爪楊枝は食べ物じゃありませんよ…?」

オーフェン「ははは、上条の冗談は面白いな!」

禁上(目が死んでる!!)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:37:46.47 ID:6I23GMQiO
ヒッタクリヨー

上オ「!?」

叫び声がしたのと、上条、オーフェンが立ち上がるのは同時だった。

上「行きましょう!!」

オーフェン「謝礼金をもらいにだな!?」

上「過程をすっ飛ばした発言をしないで下さい!!ひったくりを捕まえにいくんですよ!」

オーフェン「分かってるって!!要は熱衝撃波を浴びせりゃいいんだろ?」

上条「分かってない!!」

オーフェン「上条…」

唐突に落ち着いた雰囲気でオーフェンが上条の肩に手を置く。その真剣な眼差しに、上条も言葉を切った。

オーフェン「お前の言いたいことは分かっている。今のは冗談だ」

上条「オーフェンさん……」

上条の様子を見て、オーフェンは満足げにははと笑う。

オーフェン「取り分はちゃんと6:4にするからよ」

上条「やっぱりだ!!そして微妙に俺の分少ねぇ!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:51:18.95 ID:cxLkV3bKO
なんか、懐かしすぎて
何とも言えない気持ちになった

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 00:57:06.28 ID:cxLkV3bKO
上条さんはマジクポジションか

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 01:34:10.82 ID:6I23GMQiO

禁書「って言うか、ひったくり犯ってあれじゃないのかな?」

上オ「!?」

見れば、極力顔を出さないようにサングラスとマフラーをつけた男が、ファミレスのガラスの前を息を切らせて走り抜けていく。前途のような格好した男が、胸をはれるような人生を歩んでいるとは思えない。

オーフェン「だぁーっ!!くそ!!追うぞ!あと会計頼む!!」

上条「はi…――後半は了承しかねます!!」

禁書「とうま…オーフェンはずっと七味唐辛子を食べてただけなんだよ…?」

~~~

(ふ~む…)

言わずもがな、オーフェンは魔術師であり、牙の塔で戦闘訓練を受けてきた。そのため、身体能力は常人と比べれば比較にならないほどであるし、体力もまた同様である。

今オーフェンは、普通の人間では追いつけない速さ追いかけている(もちろん謝礼の為だ)。しかし隣の自称コーコーセーの上条は、わずかに苦しそうな顔をしながらもしっかり着いてきていた。

(こりゃ、修羅場をくぐってきたてのも、あながち嘘じゃねぇみてーだな)

上条「見えましたよオーフェンさん」

オーフェン「おう?」

角を曲がって当たりで、例のひったくり犯が見えた。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:14:35.93 ID:6I23GMQiO

犯人「はぁはぁ…くそっ!」

走ることには自信があった。学校では陸上部に所属していて、とんでもない結果を出しているわけではないが、少なくとも一般人よりは速いはずだった。犯行を決めた時からシューズも履いている。

だが――

犯人「なんでふりきれねぇ!!」

後ろから追ってくる2人組。妙に黒いのと、ツンツン頭のと。追いつかれるのも時間の問題に思えてきた。

???「お困りのようですね」

犯人「おお!?」

唐突に、にゅっと横から顔をのぞき込まれる。銀髪のオールバックにタキシードを着た男だ。

???「お困りのようですね?」

犯人「いや、困ってはいるけど…」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:20:22.25 ID:6I23GMQiO

会話を続けながらも、男は走っていた。しかし、対して走る素振りを見せていないのに、銀髪の男の併走は止まらない。

犯人「…あんた、どうやって走ってるんだ?」

???「それは、ほら」

そう言って、ふいと足の裏を見せつけてきたそこには――

――そろばん。

犯人「………」

???「このようなものをつけていれば造作もありません」

そう言って不敵に笑う。

???「さて、お助けいたしましょうか?」

犯人「唐突に現れた人にそんこと言われてても…」

???「まぁ、任せて下さい」

形式的だが、男は深く一礼した。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 02:31:17.07 ID:YKXAYLN1O
無謀編のノリが懐かしいwwwwwwww

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 03:09:38.67 ID:6I23GMQiO

上条「見えましたよオーフェンさん」

オーフェン「おう?」

角を曲がって当たりで、例のひったくり犯が見えた。

オーフェン「よし、任せろ。あいつを炭にするから、証拠として残す体の部位を希望しろ」

上条「あんたテロリストか!?殺さない範囲でお願いします!」

オーフェン「ちっ、分かったよ。じゃあ鎖骨折るだけくらいにしてやるか」

軽く舌打ちして、集中する。

何千、何万とこなした慣れた作業。構成を編み、魔力を流し込む。後は呪文を唱えるだけ。

それだけで、 世界は改変される!

オーフェンは右手を前に突き出して叫んだ。


オーフェン「我は放つ光の白刃!!」




34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 03:11:15.63 ID:6I23GMQiO

その呪文に呼応して、一直線に光の筋が走る。それはそのまま、男の足元に到達し――


キュボッ!


小規模な爆発が起こる。


上条(相変わらず滅茶苦茶だ…っ!!)


巻き起こる砂塵。それから必死に目を守る。

土煙が晴れた後には、件の男が力なく倒れている。小刻みに震えていることから、意識はあるようだ。

オーフェン「どうだ?一瞬で注文はクリアだぜ!このスマートな仕事ぶり、どこぞのレベル5にも見習わせたいもんだ」

上条「…通行人7~8人地べたにつっぷしてますけど」

オーフェン「コンタクトでも落としたんだろ」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 03:30:13.12 ID:6I23GMQiO

オーフェン「さ~てキリキリ鎖骨折らせてもらおうか」

上条「普通に捕まえましょうよ…」

オーフェンがボキボキと指をならしながら男に近づく。

と。


???「お待ちくださぁぁぁぁぁい!!!」


バザバサと音をたてて、2人の下に影ができる。何かの下降する音。そして、


ドン!


目の前にひとりの男が着地する。それは2人ともよく知った人物だった。

上オ「キィィィィイス(さん)!!!」

キース「お久しぶりです。黒魔術師殿、上条様」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 03:31:25.92 ID:6I23GMQiO
のっぺりとした笑顔を浮かべる銀髪執事に、オーフェンはずいと一歩詰め寄った。

オーフェン「キース!毎度毎度のことだがいわせてもらうぞ!?てめぇ、どっから沸いてでやががった!?」

上条「って言うか、その地面のえぐれ方…どんだけ高いとこから降りてきたんですか…」

キース「はっはっ、ちょっばかり一方通行殿からベクトル操作をご教授いただきましてね」

キース「どうやらうまくいったようです」

上条(この人、俺の右手で触ったら消えないかな…)

~~~

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 04:04:59.21 ID:6I23GMQiO

オーフェン「とりあえず、いいからそこをどけ。そして鎖骨折らせろ」

上条「何故鎖骨にこだわる…」

キース「ふっ…残念ながらそれはできかねますね」

オーフェン「…何?」

くるりと、後ろを向くキース。そこには、立ち上がりつつあるひったくり犯の姿があった。

キース「さぁ、早くお逃げ下さい!」

上条「ちょ、キースさん、どういうつもりですか!?」

言われた男はおぼつかない足取りではあるが、歩くよりは早い速度でここから逃げていく。



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 04:06:37.28 ID:6I23GMQiO
上条「オーフェンさん!!」

オーフェン「わーってるって!!」

上条「いや、周りを巻き込まないように――」

オーフェン「我は流す天使の息吹き!」

上条「滅茶苦茶巻き込んでるぅ!」

うねる風が一直線に――ではなく周囲を巻き込みながら――男へと向かう。濁流の大気バージョンは、そのまま男を飲み込もうとするが、

その風の流れは、男の手前で横に逸れた。

オーフェン「!?」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 04:07:35.83 ID:6I23GMQiO
正確には逸れたのではない。男の手前で新たに気流が発生し、魔術を打ち消したのだ。完璧に消す、とはいかないが、オーフェンの魔術が消えた頃には、男の姿は路地から消えていた。

オーフェン「能力者だったのか…」

上条「エアロマスター…」

オーフェンは荒れ狂う大気の中で(何故か)傷一つ無いキースに向き直って叫ぶ。

オーフェン「てめぇ、キース!どういうつもりだ!ことと次第によっちゃあ、全身の骨がいい感じに食べ頃サイズになんぞ!?」

キース「お2人は分かりますまい…幼少期よりエラ呼吸をマスターするためにぬかにつかり続けた私の気持ちなぞ…」

上条「いや本気でわかんないんですけど…」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 04:24:12.15 ID:1muCIdou0
ぬかwwwwwwwwwww
やばい上手いなwwwwww

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 04:29:49.75 ID:9fZG5Ekg0
キースの雰囲気の再現率がやばい

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 05:41:41.65 ID:6I23GMQiO

キース「お聞き下さい。彼には病気の妹がいるのです」

上条「な、なんだって!?」

オーフェン「へー」

かなりの衝撃を受ける上条とは対象的に、オーフェンの反応はそっけなかった。

キース「ただでさえ、父親のいない母子家庭、生活は困窮していました…しかも、彼の能力はせいぜいレベル2…大した援助も得られません」

キース「彼は母親に嘘をつき、バイトを始めました。朝早く起き、新聞配達…。母が起きる前に家に戻り、学校へ…。放課後は工事現場…。帰宅は日付が変わるのと同時…。あと鼻からうどん」


オーフェン「おい、今変なの入ったぞ」

キースは気にせず続ける。



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 05:42:58.98 ID:6I23GMQiO
キース「つらい毎日…。それでも、彼には意志がありました…。妹のため、妹のためと…!しかし、妹さんの病状は一向によくなりません…そしてついに!」

大げさに空を仰いで、嘆くようにキースは続けた。

キース「……お母様が過労で倒れてしまったのです…!!!」

上条「ほ、本当か!?」

ぶんぶんと顔大きくふりながらキース。

キース「ああ…、上条様ならご存じでしょう。この学園都市においては能力が全て。大能力者になれなかった方が、どのような境遇に置かれているのかを…」

上条「わかる!分かるぞぉぉ……」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 05:44:25.67 ID:6I23GMQiO
キース「そんな彼は、ついに家族を思って罪を犯してしまったのです」

上条「あああぁぁぁ!!!」

ハンカチを加えて悔しそうに話すキース。地面に手をついてよよと泣く上条。そんな2人の様子を、オーフェンは冷めた目で見てた。

キース「私達に…私達に彼を裁く権利などあるのでしょうかぁっ!?ましてや――」

急に真顔になると、オーフェンの方を向きながらキースは一気に言った。


キース「こんな日がな1日だらだらと生きて何をするでもなくたまに思い出したように人から食べ物せがみ公共物を破壊して回りスキルアウトより生産性の無い底辺の隅っこの出涸らしとも言える黒魔術師殿に、彼を捕まえる権利などあるのでしょうか?」


オーフェン「何故そこまでボロカスに言われなきゃならん!?」

上条「くぅ~上条さんこういう話に弱いんですよぉ…これ、少ないけど生活の足しにして上げて下さい!!」

などと言いながら、上条は生活費を譲渡している。

キース「さて」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 05:46:27.50 ID:6I23GMQiO
受け取った封筒をしっかりと懐に入れると、キースは改まって言ってくる。

キース「ご理解頂けたでしょうか。私は一刻も早くこのお金を彼に――」

オーフェン「なぁ」

その場できびすを返し立ち去ろうとしていたキースをオーフェンが止める。



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 05:49:22.76 ID:6I23GMQiO
オーフェン「確か、学園都市の奴らって、ほとんど一人暮らしだろう?」

上条「あ」

キース「………」

オーフェン「今の話、本当か?」

沈黙。

ただ長く、気まずい時が流れる。時折、上條の鼻をすする音が響くだけで、誰も何も言わない。そして――

キース「さて……」

徐に腕を組んで顎を押さえると、真剣な目つきでキースは言った。

キース「別バージョンを思いついたのですが、聞いて下さいますかな?」


上条「その幻想をぶち殺す!!!!」
オーフェン「やかましいわっ!!!!」

上条に殴られたキースは火柱に包まれた。


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 05:54:14.35 ID:u+IzX50k0
これは面白いwww

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/14(火) 05:55:36.21 ID:QkVokLTmP
オチは予想してたけどこれは笑うwww

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 05:56:16.99 ID:6I23GMQiO

オーフェン「つまりは、全部きれいさっぱり丸ごと嘘だったわけだ」

上条「果てしなく無駄な時間を過ごしましたね…」

ごうごうと燃えるキースを見ながら2人は言う。

上条「っていうか、キースさん本当に何がしたかったんでしょうね?」

オーフェン「俺に聞くなよ。最近、こいつの思考回路が読めればノーベル賞取れると信じてんだから」

上条「…それもそうですね」

半ば諦めの境地で上条は呟く。ほとんどどうでもよくなってきたが、2人は一応ひったくり犯を追いかけることにした。



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 10:29:40.74 ID:rULgxQmbO
オーフェンサイドの再現率凄すぎだな
上条さんがキャラ食われて別人なってる……

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 15:19:10.38 ID:6I23GMQiO

初春「はい、こちらジャッジメント第117支部です…え?……はい……分かりました」

場所は変わってとあるジャッジメント支部。頭に華飾りをつけた少女――初春は、受話器を置くと、後ろの同僚に笑顔で声をかけた。

初春「白井さん。第8学区で『人格的欠陥を隠しきれないほどの爆発テロ、ならびに破壊活動』があったそうです」

白井と呼ばれた少女は小さくため息をつくと、つまらなそうな顔を初春の方へと向けた。

白井「その人間としてあるまじき活動…またあの殿方ですわね…」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 15:20:53.56 ID:6I23GMQiO

ちらと、横を一瞥すると

白井「では、コギー姉様。よろしくお願いします」

コギー「ええっ!?」

声を上げたのは、スーツを来ている女だった。格好を見れば大人だが、どことなく子供っぽさが消えていない。

コギー「何でまた私!?」

白井「どうせまたあの黒ずくめの方でしょう?上の方から、物を壊す黒い奴はコギー姉様に任せとけと言われていますので」

コギー「そんな!!それだったら、黒をチームカラーとしてる武装過激宗教団体とかも私が行かなきゃいけないのっ!?私にだってやりたい仕事ってのがあるのよ?」

初春「いや、そんなことまず無いと思いますけど…」

実は結構ある。


92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 15:21:52.77 ID:6I23GMQiO

初春「それにコンスタンスさん仕事っていってもさっきから…」

視線を落とす。そこにはコンスタンスの机があった。その上には微妙にきれいになっている消しゴム。

白井「消しゴムの黒いとこを綺麗にしてるだけですわね…」

コギー「だってすることないんだもん」

ぷー、とむくれるコンスタンス。そこに再び電話が鳴る。

初春「はい、ジャッジメント第177――え!?ひったくりですかっ!?」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 15:23:08.08 ID:6I23GMQiO

電話を持っている初春は勿論、そばにいた白井の目つきも鋭くなった。途端にその場全体に緊張感が走る。

初春「場所は――はい、……はい。……すぐ向かいます!」

初春「白井さん!同じく第8学区でひったくりがあったそうです!犯人は依然逃亡中!」

白井「すぐ向かいますわ!」

コギー「それよ!」

激しく椅子から立ち上がると、机の上のダーツケースを掴みながら叫ぶ。

コギー「学園都市の平和を脅かす悪人!それを懲らしめてこそ、派遣警察官改めジャッジメントってものだわ!」

白井「破壊活動の方がよっぽど、平和を脅かしていると思いますが」

コギー「そんな細かいことをことを気にしてたら大きくなれないわよ黒子ちゃん!」

コギー「さぁ、現場へ向かうわよ!」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/14(火) 15:25:17.05 ID:6I23GMQiO

白井「初春はここで待機。監視カメラで犯人の足取りを追って下さいな」

初春「はい!」

コギー「黒子ちゃん―速く~」

白井「今向かいますわ!」


駆け足で支部を飛び出しながら、白井はテレポートするべく演算を始めた。なんとなく「強い敵より使えない味方の方が怖い」というフレーズが脳裏に走るが、それでも、この空回りする年上の人がせめて怪我をしないよう気をつけようと思った。

~~~

初春「………」

初春(今私達、爆破事件はほぼスルーでひったくりに全力対応してた…??)



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 00:27:49.28 ID:a4bUahqyO

上条「見つけた!」

犯人「!」

キースの意味のない妨害はあったものも、思いの外簡単に追いつき、視認するに至った。正直もう虫の息なのは見て取れるので、さほど苦労もしないだろう。

犯人「くそっ!」

逃げられないと悟ったのか、それとも疲労からか、犯人はその場で足を止め、こちらへ向き直る。

上条「もう逃げられないぜ」

オーフェン「さっさと俺の幸せの糧になるんだな!!」

上条(思いっきり悪役のセリフのような…)



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 00:29:09.97 ID:a4bUahqyO

破れかぶれというか、明確な標的のいない乱気流が犯人の手から放出される。

オーフェン「まったく、悪あがきを…我は紡ぐ――」

呪文を唱えかけたオーフェンの横をすり抜け、上条が矢面に立ちふさがると、力強く右腕を前へと掲げる。


パキュイーン


ガラスの割れるような音と共に、乱気流は元から無かったかのように消え去った。

犯人「な、何だ!?」

オーフェン「ナイスだ!上条!」

数mは離れていた距離を3歩でつめると、思い切り腕を振り回すようなフックで、男の横面を殴りつけてやる。

そのまま犯人は横っ飛びに吹き飛んでいった。

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 00:53:55.61 ID:a4bUahqyO

オーフェン「はーはっはっはっ!!勝利!」

地面に倒れている犯人を足で踏みつけながら、取り戻した鞄を天に掲げながら叫ぶ。

オーフェン「これで久しぶりに、味のある固形物が食えそうだぜ!!」

上条「本当っ、困窮してますね」

オーフェン「本来なら1日何食食えばいいかも忘れちまったよ…」

泣きながら語るが、すぐに気を取り直す。足をどけてしゃがみ込みながら、元々険しい目つきをさらに鋭くしながら詰問する。



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 00:55:16.82 ID:a4bUahqyO

オーフェン「さーて、それでお前は、俺に払うべき慰謝料とか迷惑料とかはいくらぐらい持っているんだ?無いとは言わせん。ちなみに腎臓は1つ売れば、数百万くらいにはなるらし――」


言いながら、オーフェンの背中に悪寒が走った。第六感、虫の知らせ、危機感。何でもいいが、とにかく根拠のない確信が、今すぐ防御態勢を取れと告げていた。

「我は紡ぐ光輪の鎧!!」

振り向きながら、上条も守れるほどの防御壁をとっさに背後に展開する。


バリバリバリ!!


上条「うお!!」

その壁にぶつかったのは、普通の人間にはまず襲いかからないもの、しかし、2人はよく襲われているものだった。そもそも、地面と平行には進まない、雷は、空から垂直に降って来るものだ。

???「見つけたわよ!!」

オーフェン「電撃小娘!」
上条「ビリビリ中学生!」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 00:59:09.84 ID:U9eGGlVjO
グロ魔術士殿の不幸と上条さんの不幸を掛け合わせても幸運にはならないのか…

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 01:14:41.64 ID:/2+7fDaiO
オーフェンのアニメって禁書と同じ制作会社なんだよな・・・
もう一度原作通りに作り直して欲しいわ

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 01:15:55.81 ID:12TfV6E10
wwwww
失敗が生きたなw

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 01:43:30.05 ID:a4bUahqyO

御坂「2人して好き勝手呼ぶんじゃないわよ!?私には御坂美琴っていう名前が――」

オーフェン「それでその時元締めが…」

上条「それはまた…」

御坂「ナチュラルに無視すんなやゴラァァ!!!」

オーフェン「うおおおお!?」

怒りに任せた御坂の電撃が、オーフェンの足元に炸裂した。綺麗に舗装されたアスファルトに焦げ目が走る。


オーフェン「くそっ!学生ん時の姉の相手をしてる気分だぜ!」

上条「え!!オーフェンさんのお姉さんも電撃が使えたんですか?」

オーフェン「いや、何かにつけてすぐ怒って自分の持つ力を振り回して辺りを焦土にしたり、自分の周りの人間を恐怖で支配したりするところとかがそっくりだぜ!」

御坂「誰がいつそんなことした!?」

上条(あながち外れてない…)



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 01:44:35.70 ID:a4bUahqyO

御坂「と・に・か・く」

びしっと、指をオーフェンに突きつけて叫ぶ。

御坂「勝負よ、黒魔術師!!」

オーフェン「きっぱりと嫌だ」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 01:47:53.20 ID:a4bUahqyO

上条「って言うかビリビリ、お前オーフェンさんと知り合いなのかよ?」

御坂「ああ、それは――」

御坂の返答を聞きながら、上条の頭に危険信号が走った。それは、長年の不幸人生から培ったものであるし、学園都市に来てからさらに研ぎ澄まされたものでもある。とにかく、それが今すぐ防御態勢を取れと叫んでいた。


直感に従い、後ろを振り向いて右手を掲げると、ちょうどそこには殺人レベルの電撃が迫っている。


パキュイーン!


当然のように、幻想殺しによってそれは打ち消された。


キース「見つけたわよ!!!」


上条「………」
オーフェン「………」
御坂「………」

そこにいたのは、キースだった。いつもと変わらない表情で、憮然とした態度で立っている。



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 01:49:40.43 ID:a4bUahqyO

上条「えーっと、キースさん?」

キース「はい」

上条「色々と言いたいことはありますけど、何で女言葉なんですか?」

キース「いえ、ただなんとなく繰り返しただけなんですけどね」

上条「何となくで発電せんで下さい!!」

オーフェン「お前、前もそんなことしてたよな…」

キースは、ははと軽く笑うと、特に気にせず近寄ってくる。



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 01:52:10.91 ID:awTG6AKsO
相変わらずのキースクオリティ

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 01:53:03.34 ID:a4bUahqyO

オーフェン「って言うか、俺さっきお前のこと結構本気で焼いたんだけど」

上条「そうですよ、何で生きてるんですか?近所の爺ちゃんの葬式と同じ臭いがしてましたよ」

キース「はっはっはっ、ご存知ないのですか?上条様」

上条「え?」

ついついと歩み寄って一言。

キース「ダイオキシンは800℃以上で焼かないと発生してしまうものなのですよ?」

上条「え、あんたダイオキシンじゃ……いや、やっぱ何でもないです…」


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 02:13:50.38 ID:JNigcMEF0
キースの電撃が打ち消せただと?
キースは能力者か

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 02:18:17.26 ID:a4bUahqyO
>>132
キースが放ったのは魔術の電撃――って、やべぇ!声聞こえて無いじゃん!?
脳内補完お願いします。
ちなみに、上条さんのイマジンブレイカーは音声魔術にも有効という体で書いてます。

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 02:19:27.96 ID:a4bUahqyO

美琴「勝負しなさい、黒魔術師!そんな平成初期のヤンキーみたいな格好したあんたに、負けるわけにはいかないのよ!?」

オーフェン「断る!!こちとら、節約節水節電節ガスどころか問答無用のオール0の超エコ生活送ってんだ!テメェみたいな小娘に割くカロリーは、持ち合わせちゃ――」
美琴「勝負したらご飯食べさせてあげる」

オーフェン「やっぱり若いうちはぶつかり合って、拳で語り合ってなんぼだよな。うん」

上条「うわぁ…」

乗り気になったオーフェンを見て、御坂は満足げに頷く。横目で、上条をとらえると、



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 02:20:20.62 ID:a4bUahqyO

御坂「あんたも一緒にかかってきなさい。2人まとめて相手してあげるわ」

上条「いや、上条さんは中学生と喧嘩する趣味はありませんよ」

オーフェン「無能力者バリヤーの使用許可が降りたか…」

上条「やめて下さいね!?本気でやめて下さいね!?」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 02:20:23.09 ID:S6zVYYbH0
さすが赤貧魔術士

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 02:25:39.62 ID:Zai2YN7B0
幻想殺しバリアーなら折れたマッチ相手でも余裕だな

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 22:11:20.66 ID:a4bUahqyO

御坂「ま、今日は軽くウォーミングアップも済ましたことだし、全力で行けるわよ」

上条「何だビリビリ、その辺でも走ってきたのか?」

御坂「違うわ。さっき例のちっこい2人組――地人だっけ?――の兄弟焦がしてきたから」

オーフェン「何だとぉう!?」

御坂「!?」

突然怒声をあげた、オーフェンに御坂は少し怯えたように知事困る。

オーフェン「てめぇ…」

御坂「な、なによ…いっとくけど、向こうから先に勝負しかけてきたんだからねっ!?そ、それに、あんただっていつも吹き飛ばしたり燃やしたり削ったり――」


オーフェン「俺の数少ない趣味兼日課を奪うなよっ!!!!」

御坂「え、あ、うん…ごめん……趣味なんだ…」

並々ならぬ勢いに、素直に謝ってみたりした。



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 22:15:18.55 ID:a4bUahqyO

2人の様子を困ったような顔で見ていた上条だが、考えがまとまったのか、頭を掻きながら口を開く。

上条「なあ、ビリビリ。やっぱやめにしないか?」

御坂「何よ、怖じ気づいたの?それとも黒魔術士の心配?」

上条「いや、そうじゃなくて…」

ちらっと、横目でオーフェンを見やる。これが不安要素。先ほどから御坂を見る(睨みつける)目が、地人達を見るそれと寸分変わりない。

上条(大能力者=地人達。とか思ってんじゃないだろうな…。この2人が暴れたら、本気でアンチスキル出動ものだぞ…)



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 22:17:09.90 ID:a4bUahqyO
実際、アンチスキルの御用になったらただでは済まない。大能力者と言えど、謹慎処分くらいにはなるだろう。悪ければ退学な。前途有望な中学生にできれば、そんな目にあって欲しくない。

しかし、素直に言って聞くたまなのだろうか。それも不安でもある。


上条「お前のことが心配なんだ」


御坂「え?」


そこでふと思う、真剣な顔で言えば意外と通じるのではないか。

上条「お前が戦(って街が破壊されてしま)うとこなんて見たくない…」

御坂「なななななな…何を言って…っ!!」


183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 22:18:48.33 ID:a4bUahqyO
御坂は目に見えて動揺している。あともう一押し。真剣に伝えれば、きっと将来の大切さも通じるはずだ。


上条「お前(の学歴)を傷つけたくないんだ…」キリ(イケメンAA)

御坂「」


パンッ!!


上条(届いたか!?)

オーフェン(突然何言い出したんだこいつ?)

キース(全く言葉足りてませんね)

何やら風船が破裂するような音がしたかと思うと、御坂は顔を赤くして俯いてしまった。説得の成功の是非は分からない。

御坂「――しょ……」

上条「うん?」

御坂がゆっくりと手をあげた。心無しか、バチバチと言う耳になじみの深い音が聞こえる気がする。


御坂「勝負開始ぃぃぃい!!!」



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/15(水) 22:34:59.11 ID:mpMO3uy70
とてもそれっぽいwww

199 名前:バットとヒップ逆だ[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:46:31.24 ID:a4bUahqyO

上条「うっわ!」

食らえば間違いなく即死の電撃も、右手の前では無意味。とりあえず、かざして打ち消しておく。

上条「危ねぇだろビリビリ!!話聞いてたか?」

御坂「うるさい!うるさい!うるさい!ビリビリって言うな!!」

キース「どこぞのメロンパン好きみたいになってますね」

叫びながらも、再度放出される電撃。

オーフェン「我は紡ぐ光輪の鎧!!」

それもまた、ある種の異能によって防がれる。



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:48:15.53 ID:a4bUahqyO

上条「ありがとうございます。それにしても…何であいつあんなに挙動不振なんだ?」

オーフェン「…お前それ本気で言ってんのか?」

上条「?ええ」

オーフェン「…まぁいいか…」

やがて放たれた電撃も魔術の防壁もきれいに消える。早速だが、辺りのアスファルトは上条の懸念通り、清々しいほどボロボロだ。

オーフェン「何にせよ、やるしかないようだぜ?」

上条「しょーがないですね…。上条さんも腹くくりますよ」

と、ふと気になって聞いてみる。



201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:49:16.72 ID:a4bUahqyO

上条「そう言えばオーフェンさん。普段息を吐くように物壊すなり暴力ふるうなり悪態つくなりしてますけど、なんか乗り気ですね」

オーフェン「お前普段俺をどう…まぁいい…」

じと目で睨みつけながら、嘆息混じりに言う。

オーフェン「慣れてるからな。今も昔も、俺はわがままな女に振り回され、泣かされてきた」

上条「全然胸張って言えることじゃないですね」

オーフェン「ほっとけ!」



202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:50:30.15 ID:a4bUahqyO

喋っている間にも、第3波がやってくる。これも上条の右手で打ち消された。

オーフェン「いくか、上条!!」

上条「はい!」

オーフェン「のっけから景気よく行くぜ?」

右手を掲げ、開戦の合図代わりに叫ぶ。

オーフェン「我は呼ぶ破裂の姉妹!!」


ゴゥ!!


先ほどのお返しと言わんばかりに、力のこもった衝撃波が御坂へと迫る。だが、砕かれたアスファルトの粉塵によって、わずかだが見えやすくなっていた。

御坂(これなら避けれる…!)

落ち着いて、御坂は大きく横に跳ねようとした。が、


パキュイーン!


御坂「くっ!」


205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/15(水) 23:51:44.04 ID:a4bUahqyO

上条の右手によって、衝撃波は打ち消された。しかし、御坂はもう跳んでいる。無駄に動かされた。

上条「よっしゃ!」

その隙を狙ったかのように上条が一直線に走り出す。ここまでは打ち合わせ通り。

オーフェン「援護するぜ、上条!」

上条「へ?」

根拠はないが、嫌な予感しかしない。

オーフェン「我は流す天使の息吹き!!」


ブワァァ!!


走る上条を後押しするように伸びた指からは、強力無比の強風が生み出された。後ろからの突風により、上条の脚は地面から離別する。自然界では起こりえぬその風は、人1人運ぶに十分な力を持っていた。


まぁ、つまり体勢の崩れた御坂に一気に接近することになる。


上条「ええええええ!?」

御坂「ええええええ!?」



247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 03:24:54.17 ID:hRkGzaSvO

驚いてばかりもいられない。もう御坂は目の前だ。

上条「こうなりゃ腹くくるしかねぇ!」

今の上条の体勢は、ほぼ地面と水平になっている。そのまま突っ込んで、御坂の腕なり体なりをつかんで能力を使えなくしてしまえばいい。中学生と高校生の身体能力の差があれば、暴れる御坂をなだめるくらいはできる。

上条「うおおお!!」

その時の上条の姿は、峰藤子に遅いかかるルパンさながら。

しかし雄叫び空しく、御坂が軽く上体を横に反らしただけでかわされる。


上条「あ」

空中にいるので、避ける御坂を追いかけることも出来ない。

御坂「チェイサー!!」

上条「不幸だー!!」

そのまま上条の背に御坂の回し蹴りが決まる。勢いを残して、上条は瓦礫の中に突っ込んでいった。

御坂「まず1人!」



248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 03:25:47.86 ID:hRkGzaSvO

すぐさま向き直る。そこには息がかかりそうなほど切迫していたオーフェンがいた。

オーフェン「よくも上条を!」

御坂「概ねあんたのせいでしょうが!」

咎められるが、気にせずつっこむ。

オーフェン(軽く放電されりゃ終わりだ、すぐに決める!)

オーフェンはできれば魔術を勝負の決定打にはしたくなかった。手加減はできるものも、この電撃娘がどれだけ魔術を防げるかが分からない。加えて、どれだけ威力を込めた魔術なら、彼女の防御を突破できるのかも。力加減を間違えれば大怪我をさせてしまう可能性だってある。


オーフェン(もっとも――)

左足に力を込めながら、考える。

オーフェン(――俺の魔術がさっぱり通用しない可能性もあるがなっ!!)



249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 03:26:37.32 ID:hRkGzaSvO

そのまま右拳を振り抜いた。この状況なら、魔術より信頼できる武器だ。

御坂は、しっかりと目で確認することなくそれを避けてみせた。それをオーフェンは訝しむが、体の勢いを殺さず、御坂の横をすり抜ける。そして拳を回すように裏拳。これもかわされる。

今度は御坂の手番。体に帯電して置いて電力を、一気に放出する。

オーフェン(まずい!)

オーフェン「我は踊る――」

御坂「くらえ!」


オーフェン「――天の楼閣!!」

擬似的な空間転移。コマ送りの映像を数枚すっ飛ばしたかのように、オーフェンの位置が変わる。転移後の場所から、自分が今し方までいた場所に雷が落ちるのを見た。

オーフェン「――っぶね~」

御坂「テレポートまでできるのね…」

オーフェンは知るよしもないが、御坂は終始自分の周りに電場を形成している。それがレーダーの役割を果たしているのだ。そのため、ほぼ死角なく周囲を認識できる上に、反応速度も速い。

御坂「…こうなったら、奥の手を使うしかないわね…」

オーフェン「奥の手?」


250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 03:28:20.65 ID:hRkGzaSvO

御坂「来なさい!あんたら!」

どうやら彼女からの合図を待っていたらしい、近くの建物影から出てきたのは――

オーフェン「――…何だ?」

歩く黒い固まりだった。ぎりぎり脚があるのは分かる。

オーフェン「…そういやこの街、なんか動く機械がたくさんあったよな?あれか?」

黒いの「うがぁぁぁぁ!!」

突如、その黒い固まりが雄叫びをあげる。ついでに腕も生えた。



251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 03:30:57.83 ID:hRkGzaSvO

黒いの「貴様!このマスマテュリアの闘犬ボルガノ・ボルガン様を目にして、よくそこらの鉄くずと見間違えられるものだ!そのような薄汚れた瞳は、さっさと廃品回収にでも回収されてしまえ!」

オーフェン「…何だ、福ダヌキか…」

ボルガン「何だとは何だ!?いい加減にしないと自販機で千円札呑まれ殺すぞ!?」

ドーチン「多分、お札どころか小銭も持ってないと思うよ…僕らと同じように」

御坂「ああ、はいはい。いいからこっち来なさい」

ちょいちょいと手招きして引き寄せる。



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 03:32:36.09 ID:hRkGzaSvO

オーフェン「そいつら何に使うつもりだ?言っとくけど、使えるのは耐久力くらいだぞ?」

御坂「そんなの私だって知ってるわよ」

オーフェン「この前、一方通行に『こいつ殺してくれ』って頼んだけどよ、3日後に返されちまったな―…。なんか自信なくしたみたいだ」

御坂「一昨日会ったとき落ち込んでたのはそれでか…」



254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 03:59:33.50 ID:ehZKWQuhO
セロリさんですら無理だったか…

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 04:18:55.33 ID:hRkGzaSvO

御坂「あんた達、私の超電磁砲しってるでしょ?」

ボルガン「おう。あの痛いやつか」

ドーチン「やめて下さいって何度も言ってるんですけどね…」

御坂は何か言い掛けるが、ここで『何で痛いで済むのよ…』と言ったら負けのような気がしてならなかった。

御坂「まぁ、それなんだけどね」

ボルガン「おう」


御坂「あんたらにその弾になって欲しいのよ」


ボルガン「はぁ!?」


御坂の発言にボルガンは素っ頓狂な声を上げる。次いで、腰に下げた剣を抜き放ちながら、憤慨の声をあげる。

ボルガン「ふざけるな!このマスマテュリアの英雄を射出したいなど無礼だぞ!?」

ドーチン「兄さん、それ以前に多分死ぬよ…」



256 名前:さるってました…[] 投稿日:2010/12/16(木) 04:20:21.97 ID:hRkGzaSvO

とりあえず、兄にまともな抗議はできないと思い、代弁する。

ドーチン「あのー、大丈夫なんですか?なんか音速の数倍とか、洒落にならない気がするんですけど…」

御坂「大丈夫よ」

ドーチン「…根拠は」

御坂「コインくらいの質量であれだけイケるんだから、あんたらなら申し分ない威力を期待できるわ!」



ドーチン「いや、誰も威力の心配なんてしてな――いや、もういいです」

初めて会ったときはもう少しまともな女の子だった気がするが、きっと借金取りの毒気にやられてしまったのだろう。そうドーチンは結論づけた。

ドーチン「打ち出すのは兄さんだけにしておいて下さいね」

御坂「O.K.」

ボルガン「こらぁ!弟よ!お前は兄を見捨て――ムグ!!」



257 名前:さるってました…[] 投稿日:2010/12/16(木) 04:21:14.88 ID:hRkGzaSvO

ボルガンの抗議は御坂に頭を鷲掴みにされたことで遮られた。

御坂「待たせたわね」

オーフェン「なかなかな処刑方法を思いつくじゃねぇか。お前とはいい酒が飲めそうだ」

ボルガン「待て、今物騒な単語が――」

両者身構える。オーフェンはいつでも魔術を放てるよう。御坂は射出できるよう。2人間に流れる緊迫した空気は、ボルガンの抗議を受け付けなかった。

御坂「行くわよ」

オーフェン「来やがれ」

ボルガン「まて!今ならまだ許してやらんこともない!だから――」



258 名前:さるってました…[] 投稿日:2010/12/16(木) 04:22:07.95 ID:hRkGzaSvO

だがその抗議はまた、御坂に放り投げられたことで途切れる。



御坂「これが私の全力だああぁぁ!!!」


            ボールガン
――とある地人の超馬鹿砲!



オーフェン(……この福ダヌキが初めて)

飛んでくるボルガンは、実際、秒もかからずにこちらに到達したはずだ。だが何故かオーフェンは、その間にゆっくりと思考する余裕があったことを自覚する。

オーフェン(俺の人生において『脅威』として迫っている!!)

当然、負けるわけにはいかない!



オーフェン「我は紡ぐ光輪の鎧!!」



259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 04:23:38.91 ID:WWKEqDZn0
何を真面目にwwwwwww

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 22:06:54.48 ID:y9O39wquO

御坂「いけぇぇぇ!!!」

オーフェン「ふんぎぃぃぃ!!!」

意地と意地とのぶつかり合い。

一方は、level5、学園都市第3位としての誇りを。自分が今まで努力して手に入れたこの力を否定させないために。そして、1万を超える妹達のため。自分を慕う後輩達のため。

彼女は、強くなければならない。


片や、オーフェンは――


――特になかった。


オーフェン(押されている!?)





298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 22:09:37.90 ID:y9O39wquO

全力で魔術は展開しているが、徐々に脚が後ろへ下がる。踏ん張り切れていない。

オーフェン(俺が、福ダヌキにやられる!?)

それだけは我慢ならない。有り得ないことだ。以前は白魔術士に体を乗っ取られて、敗北しそうになったが、当のボルカンは、魔術障壁にぶつかり潰れた蛙のようになっていた。

そもそも、対応の仕方を誤っていた。これだけの質量を音速の数倍で射出するような業に対して、防壁を展開するだけでは少し厳しい。タイミングを見計らって、情報消滅をかけるくらいしなければならなかった。

しかし、『全力だぁぁぁ』などと言われれば、つい真っ向からぶつかりだくなるのが人の性。ノリでやってしまった。それに情報消滅は制御にやや難があるので、下手をすると電撃娘を巻き込んでしまう可能性が――


オーフェン(…いや、もう福ダヌキにやられるのも癪だしいっか…)



300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 22:14:25.62 ID:y9O39wquO

そう思って、奥の手の魔術の構成を編み上げ始めた時、

――いいぜ、ビリビリ…

後ろから声が聞こえた。

オーフェン「ん?」

――てめぇが、人を砲弾にするのが奥の手だなんて言うのなら…

それと、ともに誰かが走ってくる音。その音には迷いは無い。


――まずは…


その少年は右拳を振り上げて、オーフェンの前に飛び出した。


オーフェン「上条!?」


上条「そのふざけた幻想をぶち殺す!!」


パキュイーン!!

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 22:18:29.10 ID:q6cCWXHp0
兄さんが消滅したっ!?

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/16(木) 23:01:59.19 ID:X6nsj+IEP
>>301
くそふいたwwwwww

305 名前:さるってた…[] 投稿日:2010/12/16(木) 23:29:35.60 ID:y9O39wquO

音を立てて魔術の障壁が消滅する。それを突き破るかのようにして、ボルカンの頬に幻想殺しを叩きつけた。

ボルカン「ぶふえぇぇぇ!!」

オーフェン(あ、『非人道的なことするな』って言っといて殴りはするんだ…)

幻想殺しが触さえすれば、ボルカンにかけられていた力場は消滅する。打ち出された場所に戻されるように、ボルカンは御坂の方へバウンドしていった。

上条「今です、オーフェンさん!」

オーフェン「おうよ!」

御坂「くっ」

返答して勢いよく、駆け出した。新たに魔術の構成を編み上げながら、御坂の方に向かう。



306 名前:さるってどうやれば回避できます?[] 投稿日:2010/12/16(木) 23:32:09.60 ID:y9O39wquO

~~

と見せかけて、180度回れ右をして、ボルカンの方へ向き直る。

オーフェン「我は築く太陽の尖塔!!」


ゴウっ!!!


ボルカン「ぎゃあああ!!」

呪文の通りに、ボルカンのいた場所に火柱が生まれる。レールガンによってできた焼け具合に上乗せされ、後にはプスプスと鳴る、殆ど炭が残った。

上条「……」

御坂「……」


307 名前:さるってどうやれば回避できます?[] 投稿日:2010/12/16(木) 23:33:33.79 ID:y9O39wquO

オーフェン「……よし!」

上条「あの、オーフェンさん…」

オーフェン「何だ?」

上条「普通御坂の方、行きません?」

オーフェン「いや、まがりなりにも俺の元に脅威として迫ってきたのがムカついてな」

上条「…さいですか…」


もはや何も言うまいと、上条は遠い目をして明後日の方向を見た。

オーフェンは、辺りを見回すと、ひったくり犯が盗ったバックを見つけ、拾い上げて口を開いた。


もはや何も言うまいと、上条は遠い目をして明後日の方向を見た。

オーフェンは、辺りを見回すと、ひったくり犯が盗ったバックを見つけ、拾い上げて口を開いた。

オーフェン「なぁ、電撃小娘。もうやめにしようや」

御坂「――な!?」

御坂は信じられないと言った目でオーフェンを見つめる。



308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/16(木) 23:33:44.43 ID:YokNmoFk0
対抗意識って奴か

311 名前:>>307大事なことなので2回(ry[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:00:52.28 ID:5DSwoggkO

オーフェン「お前は大したもんだよ、俺に奥の手を使わせそうになったんだからな」

御坂「で、ても、まだ決着はついてないわよ!!」

オーフェン「だから、お前の強さは認めるって言ってんだよ」

御坂「……」

オーフェン「こうやってぶつかり合えば、相手の実力なんて耳で聞くより、よっぽど身にしみて分かる」

オーフェン「お前は、大陸で10本の指に入る魔術士にもひけをとらない魔術――超能力者だ」

上条「…オーフェンさん」

上条は軽く羨望のまなざしでオーフェンを見た。いつも自分につっかかって来る御坂。自分も喧嘩を途中で諫めようとしたことは何度もあったが、彼のようにうまくはいかなかった。

上条(何だかんだでこの人大人な所あるからな…そういう所は尊敬でき――)


オーフェン「だから早く飯奢ってくれ」


御坂・上条「やっぱりか!!」


312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:00:53.14 ID:mtmvxklp0
御坂はオーフェン世界の女性と比べるとお淑やかなレベル

313 名前:>>307大事なことなので2回(ry[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:02:26.26 ID:5DSwoggkO

オーフェン「ま、お前が力をぶつけたいって言うなら、また相手するぜ。俺も上条ちょっとやそっとじゃ死なねぇからな」

上条「街は壊れますけどね」

オーフェン「そんでそのたびに飯奢ってくれ」

御坂「あんた、中学生にたかって恥ずかしくないの…?」

オーフェン「そうでもしねぇと俺は死ぬ!!」

御坂「…ねぇ、こいつそんなに生活厳しいの…?」

上条「『爪楊枝の七味唐辛子和え』みたいな創作料理作って飢えを凌いでるレベルだ」

御坂「知ってる?料理って食べれる物を調理することをいうのよ?」



315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:04:23.29 ID:JOmp+7QJ0
wwwwwwww

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/17(金) 00:05:08.02 ID:6Rve0a5mP
爪楊枝は口にするものだし、唐辛子も料理に使うものだな、間違ってはいない

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:07:43.73 ID:5DSwoggkO

2人の会話を聞きながら、オーフェンはしくしくと涙を流した。


と次の瞬間、何故か唐突に目の前に地面がある。

オーフェン「へ?」


ドシャ!


そして、そのまま頭を何者かによって踏みつけられた。

???「ジャッジメントですの!公共物破壊、テロ活動ならびにひったくりの現行犯であなたを捕縛致しますわ!」



318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:14:39.36 ID:5DSwoggkO


オーフェン「ぐ、ぐぐ……」

そこでようやく、後ろから頭をけられたと理解した。浮遊感のような気持ち悪さで、悪態すらつけない。

???「そ、それに…聞きましたわよ。私のお姉様を、しょ、食事に、デデデデ、デートに誘われていましたわね…」

御坂「誰があんたのよ」

上条「ってか、単に飢えてただけだろ」

???「何と破廉恥なぁぁ!!!お姉様は私の物でしてよおおおお!!!!」ぉ


御坂「聞けよ」





319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:19:16.50 ID:5DSwoggkO

オーフェン「うがぁぁぁぁぁ!!」

雄叫びとともに両腕を振り上げながら立ち上がり、頭の上の存在を吹き飛ばす。

オーフェン「てめぇ、こら白井!!何度も言うようだが、出会い頭に人を蹴飛ばすのはやめろっ!!」

白井「あらあら、野蛮という文字を背負うために生まれてきたようなあなたには、地面と熱い接吻をかわしているのがお似合いでしてよ?」

オーフェン「うっわ、すげー腹立つ…っていうか、なんでお前ら揃いも揃って、出会い頭に攻撃してくるんだっ!!??」

上条「まぁまぁ、白井もオーフェンさんも落ち着いて――」



321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:24:09.22 ID:5DSwoggkO

白井につかみかかろうとするオーフェンを止めようと、上条が2人近づいた時、


トス


上条「え?」

小気味いい音をたてて、上条の首筋にダーツが刺さった。

オーフェン「上条ぉおぉぉぉ!!!」

コギー「ああ、ごめんなさい!!」


その場に痙攣しながら倒れる上条。そこにダーツを投げた当人、コンスタンス・マギーが遅れてやってくる。

コギー「ごめんなさい上条君!オーフェンに襲われている黒子ちゃんを助けようと思ったら……」

オーフェン「襲ってねぇよ」

コギー「オーフェン!!ちゃんと当たりなさいよ!!」

オーフェン「無茶言うな!!」


322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:25:50.63 ID:mL6r5QYq0
ついにコギーまで出てきたか・・・胸熱

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:32:20.39 ID:5DSwoggkO

オーフェン「大丈夫か、上条!?コギー、このダーツは――」

コギー「凶暴な犯罪者を捕まえるための即効性痺れ麻酔よ!間違っても、『フェルテ・ベルナール』じゃないわ!」

オーフェン「お前それフラグ!!」

上条「ふ…不幸…だ…」


ガクッ


その言葉を最後に上条の体から力が抜ける。

オーフェン「上条ぉぉぉおぉぉ!!」

絶叫しながら、その場に泣き崩れる。こんな、無能警官のせいで1人の友人を失ってしまった。

オーフェン「……ううっ……ううっ……」

コギー「えーっと、……ごめんなさい」

オーフェン「さて、飯食いに行くか」

コギー「切り替え早っ!!」


324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:33:53.77 ID:5DSwoggkO

御坂「あんた内心、『取り分増えた』とか思っているんじゃないでしょうね…?」

オーフェン「細かいことは気にするな!」

黒子(え、この類人猿、ここに放置でよろしくて…?)

コギー「ああ、待ってオーフェン」

オーフェン「ん?」


ガチャン


唐突にオーフェンの両手に銀光するものがかけられた。手錠。



325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:38:03.43 ID:5DSwoggkO

オーフェン「……何これ?」

コギー「手錠。あ、ジャッジメントの支給品じゃなくて、元から私が持ってたやつだから」

オーフェン「いや、そうじゃなくて…何で?」

黒子「ひったくりの現行犯ですわ」

オーフェン「………誰が?」

コギー「あなたが」

オーフェン「………」

しばし思考する。ひったくり。自分。手錠。現行犯。


オーフェン「俺はやってねぇぞぉぉ!?」


後ろに飛び跳ねながら、距離を取って叫ぶ。


327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:42:37.18 ID:5DSwoggkO
オーフェン「俺は犯人を捕まえただけだ!俺の幸せのために!」

黒子「では、その手に持った鞄は何ですの?初春から送られた特徴とも合致してますの」

オーフェン「これはそこに転がっている犯人から――」

コギー「どこにいるのよ?」

指差そうとして、それが止まる。暴れ回ったせいで、犯人がどこにも見あたらない。とこかへ吹き飛んだか、それとも瓦礫の下か。

オーフェンは慌てて上条の両肩を掴んだ

オーフェン「起きろぉ上条ぉおぉぉぉ!!お前しか俺の無実を証言できねぇ!!」

ガクガクと激しく揺すっても、白目を剥いた上条は全く反応しない。



328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 00:58:52.21 ID:/b66ayEh0
やべえな
オーフェン読み返したくなってきた

329 名前:最後の最後でさるとか…orz[] 投稿日:2010/12/17(金) 01:22:05.64 ID:5DSwoggkO

黒子「さぁ、行きますわよ!?」

オーフェン「待ってくれ!!俺は本当にやっちゃいな――」

黒子「犯罪者はみんなそう言いますのよ。キリキリ歩いて下さいまし」


コギー「オーフェン…たまには顔見に行くからね…」



オーフェン「不幸だぁぁぁぁぁあ!!!!」



オーフェンの悲鳴が天まで響き、一向はその場を後にした。
後には、黒こげになったボルカンと、白目をむいたままの上条が、ゆっくりと夕焼けに照らされている。


その後――


留置所で食べた飯が意外と美味しかったので、オーフェンは泣きながら完食した。


魔術士オーフェン・無謀編 ~in学園都市~

結局いつもと変わらねぇ!:おわり

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 01:23:11.07 ID:JOmp+7QJ0
終わっちゃったwwww
シ、シリアスな話も読みたいなんて言わないんだからねっ!

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 01:27:04.66 ID:5DSwoggkO

おわったあああああ\(^O^)/
沢山の支援と保守ありがとうございました
結局一方さん…小ネタでしか出せなかったな(T_T)

まぁ、のっとり+見切り発車なんてするものではありませんね…

最後まで書ききれて良かったです!それではテスト勉強に戻ります!

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 01:39:45.48 ID:mL6r5QYq0
乙乙
とっても大好きな無謀編ノリで楽しかったぜ!
次はもうちょい美琴さんを可愛い方面で いや無謀編ノリだと無理だなゴメンスルーして

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 01:54:36.74 ID:DYJoioXuO


黒い子犬を抱えた金髪破壊魔獣が学園都市を蹂躙する話はまだですか?

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/17(金) 02:26:20.89 ID:oZ4SjdNWO
面白かった、乙!

キースの再現度すげえwwwwwwww










これで終わりと思うなよ!―魔術士オーフェン・無謀編〈13〉 (富士見ファンタジア文庫)これで終わりと思うなよ!―魔術士オーフェン・無謀編〈13〉 (富士見ファンタジア文庫)
(2003/10)
秋田 禎信

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  1. 2010年12月21日 18:41 |
  2. 禁書クロスSS
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