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一方通行「フラグ・・・ねェ」 2


前 一方通行「フラグ・・・ねェ」





559 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 23:45:31.11 ID:rBaw4JYo
――第二三学区・国際空港


一方通行「はァー・・・・・・到着っとォ」

風斬「ほとんどロンドンに滞在してなかったのに、何だか久しぶりな感じがしますね」

ガブリエル「oowfewmb帰国ukvsknb完了casfhighgi」

エイワス「先程の受付の人間が、我々を訝しげな目で見ていたが・・・・・・」

一方通行「あン? そォかァ?」

垣根「それよりさっきの話の続き聞かせろよ、なんで能力者がマジュツを使うと死ぬんだ?」

風斬「それは、能力者が脳開発をされているからです。 いわゆる、拒絶反応が起こって・・・・・・」ペラペラ


――拒絶反応だと? でもさっき・・・・・・
――それは多分、人それぞれだからじゃないですか? 私もよくわかんなくて・・・・・・


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、途中で寝たからわかンねェンだけど、
     あいつずっと根掘り葉掘り聞いてきてたのか?」

エイワス「科学とはまた違う法則だからな、興味があるのだろう。
     何かを知るということは、いい事だよ」

ガブリエル「jgeiemeb貴方uborlhmltmn」トントン

一方通行「ン、あァ・・・・・・。 今、何時くらいだ?」

560 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 23:46:49.06 ID:rBaw4JYo
エイワス「まもなく、午前八時だ」

一方通行「ちっ・・・・・・、思いっきり登校ラッシュじゃねェか、めンどくせェ」

垣根「彼氏とかいないの?」

風斬「い、いませんよそんな人! もう・・・・・・」

一方通行「おい、セクハラだけはやめとけよ、人間として」

垣根「俺がいつセクハラしたんだよ。 ・・・・・・で、これからどうすんの?
   ていうか俺はこれからどうすればいいの?」

一方通行「オマエ、もォ暗部でもなンでもねェンだろ、好きにしろよ」

垣根「好きにしろなんて言われたのはいつ以来だったかな・・・・・・、なんつーか、
   解放的な気分だぜ」

一方通行「ふン」

風斬「とりあえず、一旦家に帰りましょうよ」

垣根「家って? あ、俺もう『スクール』のアジトも使えないんだろうなぁ。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰る場所がねぇぞおい」

一方通行「どっか住ンでたりしなかったのかよ」

垣根「ずっとアジト暮らしだったんだよ。 適当にホテルでも泊まろうかな・・・・・・」

エイワス「金はあるのかね」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・口座とか、もう潰されてんのかな。
   くっそ・・・・・・めんどくせぇ」

561 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 23:47:37.80 ID:rBaw4JYo
風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チラッ

ガブリエル「―――――」チラッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は? いやいや、冗談だろ?」

風斬「私たちもお世話になってますし、垣根さんだけ除け者ってわけには・・・・・・」

垣根「なんだよ? どっかアテでもあんのか?」

風斬「私たち、今は一方通行さんの家に住まわせてもらってるんです」

垣根「あぁっ!!? ウソだろおい、オマエ、この子達と同棲してんの!?」

一方通行「妙な言い方すンじゃねェよカス。 ・・・・・・家が無いって言うから貸してるだけだ」

垣根「お前何充実した生活送ってんだよ、殺意が湧いてくるなぁオイ」

一方通行「ちっ・・・・・・、ンじゃてめェも来るかよ?」

垣根「本気で言ってんのか?」

一方通行「イヤだろ?」

垣根「いや、いいよ。 お邪魔するわ」

一方通行「」

562 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 23:49:01.36 ID:rBaw4JYo
風斬「大勢の方が楽しいじゃないですか、ね?」

ガブリエル「tificmvhbub同意vnheiohgh」コクン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もォ、お好きなよォにしてください」ガクッ

垣根「こりゃツイてるわ。 お邪魔するぜ一方通行」ニヤニヤ

エイワス「それでは、僭越ながら私もお邪魔しようか」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエは住処なンざ必要無ェだろォが」

エイワス「いやいや、だからこそだよ。 一つの住処に留まることで、
     新たな価値が見つかることもあるかもしれんしな」

一方通行「意味わかンねェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ

垣根「とりあえずよ、お前ら荷物置きに行ったほうがよくね?」

風斬「そうですね、早いとこ行きましょう」

一方通行「おい垣根、オマエちょっと俺の荷物置いてきてくれ」ホイ

垣根「あ? 俺をパシリに使おうだと? ナメてやがるなテメェ」

一方通行「ちょいと行っておきてェところがあンだ、俺ン家で寛いでていいから」

風斬「行きたいとこって?」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」

一方通行「ちょっと、な」

563 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 23:55:08.36 ID:rBaw4JYo
垣根「チッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、まぁ住まわせてもらう身だしな。
   そのくらいなら了承してやんよ」

一方通行「オマエって案外義理堅いのな」

垣根「やっぱその口閉じたほうがいいか?」

ガブリエル「iirvidvkenmb私nbijhihji」

一方通行「オマエまで着いて来なくていいっつゥの」

ガブリエル「itjhiomvb御意mghiheobl」シュン

風斬「じゃあ、私たちは先に帰ってますね」

一方通行「あァ、これ鍵な」ポイ

垣根「しょぼい部屋だったらぶっ壊すからな」

一方通行「やってみろ雑魚野郎」



エイワス「ふふ・・・・・・、義理堅いのは君も同じだろう? 一方通行。
     気をつけて行って来たまえ」

一方通行「・・・・・・ (ちっ・・・・・・何でもお見通しってか)」




エイワス「垣根帝督」

垣根「・・・・・・なんだよ」

エイワス「顔色が優れないが、大丈夫かね?」

垣根「・・・・・・ちっ、これでも隠してるつもりなんだがな」

564 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 23:56:13.80 ID:rBaw4JYo
――第七学区 道中


風斬たちを先に家へ帰した一方通行は、第七学区を歩いていた。
帰りの旅客機の中で、ふと思いついたことがあったからだ。

旅客機内で垣根帝督が風斬氷華やエイワスに魔術について色々と教えてもらっているのを
流しながらも聞いていたときのことだ。

一方通行は、超能力者にとって禁断でもある『魔術』を用いて打ち止めを救った。

その件について、話をしておきたい人物がいたのだ。

場所が場所なだけに、本来はヘドが出そうになるので近付きたくないと思っていたが、
今回はそうも行かない。

今がちょうど登校ラッシュであるということも、一方通行には都合が良かった。


寒空の下、白い息を吐きながら登校していく学生達。
遅刻寸前なのだろうか、腕時計にチラチラと目をやりながらバス停へ向かっていく者もいる。



ミーシャやエイワスはともかく、一方通行も、風斬氷華も、垣根帝督も。

こんな境遇じゃなかったら、こうして青春を謳歌していたのだろうか。


ハッ、と自嘲気味に笑う一方通行。
今更何を考えているのか、風斬は良いとして、自分や垣根帝督が、こんな学園生活を
送っていいわけがない。

学園都市の闇の底の、また奥底まで沈んでいった暗部が。

元の生活に戻れるわけがない。そう思っていた。

565 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/28(木) 23:57:27.06 ID:rBaw4JYo

ならば、今はどうなのだろうか?


一方通行は、自分の周りの環境について考えてみる。


最初にガブリエルが現れた時、自分の人生は幕を閉じると思っていた。
だが実際はどうだ。天使は復讐どころか、自分に懐いているようではないか。
そして自分はいつの間にか、この天使と解り合いたいとまで感じている。
そのために、わざわざイギリスまで足を運んでいる。

今までの自分なら、まずあり得ないことだ。


風斬氷華はどう思っているのだろうか。
酒の席とはいえ、自分は彼女に"帰る場所"を提供した。
『天使同盟(アライアンス)』誕生の瞬間だ。
彼女は涙を流して喜んでいたが、もしかしたら、本来涙を流して喜ぶべきなのは、


自分なのではないか?


ガブリエルも風斬氷華も、『天使同盟』を、一方通行を受け入れてくれた。
同じ化物として。自分が化物でも、友達として接してくれている。
打ち止めの時は無意識だったが、今でははっきりと思える。


自分は、こういう存在を欲していたのではないだろうか。


そしてイギリスへ向かうとき、さらに信じがたい出来事が起きた。


エイワスとの再会。
しかもエイワスは、自分たちの味方になってくれるとまで言い出す始末だ。
かつて、その圧倒的な力で自分を叩き伏せた、学園都市最重要機密コードが、だ。
エイワスだけは未だに完全には信用できないが、現実として打ち止めや妹達(シスターズ)に
悪影響は及ぼしていない。
それどころか、いざという時はミサカシリーズを守るとまで言い出していた気もする。


夢でしたと言われても、受け入れてしまう気がするほど、非現実的な環境だった。

566 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 00:00:01.72 ID:RANj3k6o


そして、垣根帝督。
かつて自分と死闘を繰り広げた、レベル5の第二位に君臨する超能力者。


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


超能力者。しかも、自分の立場に限りなく近い存在。
自分が再起不能にまで陥れた男。

エイワスが復活させ、あろうことか『天使同盟』に接触させた。

今度こそ拒絶しようと思ったが、不思議とそれは思いとどまることが出来た。
思いとどまってしまった。

ガブリエルや風斬が受け入れたからではない。それだけは違う。

ならば、なぜ自分は垣根帝督をも受け入れた?


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、俺はあいつを受け入れてンのか・・・・・・?)


自分で言ってて驚く。何時の間にやら、垣根帝督を受け入れている自分がいた。

なぜだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?エイワスが何かを企んでいるのだろうか?

それとも、もしかしたら彼は――――――――。



「―――――――っと、着いたか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


気がつけば、そこは目的地のとある学生寮。

一方通行は顔を上げ、目的の部屋を確認すると、エレベーターを使いそこまで辿り着く。

そして呼び鈴を押すと、少しの間の後に幼さが残る声が聞こえた。





「はーい、どちら様なんだよー」




575 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:07:30.93 ID:RANj3k6o
――第七学区・とある男子学生寮


「どっちらっ様~♪ ―――――あっ」ガチャ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あー! 白い人なんだよ!」

一方通行「その白い人って呼び方やめろっつっただろ、禁書目録(インデックス)」

禁書目録「久しぶりなんだよ! あなたから訪ねてくるなんて初めてかも!」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下のヤツは学校か?」

禁書目録「うん。とうまはもう学校行っちゃったんだよ!
     あ、寒いでしょ? 中に入るといいんだよ!」

一方通行「いや、別に――――」

禁書目録「いいからいいから! 一人でヒマだったんだよ!」グイグイ

一方通行「あァーはいはい、わかったから引っ張ンな暴食シスター。
     こっちは杖ついてンだぞ」

禁書目録「あ、ごめんなさい。 あとついでに朝ごはん作ってくれると嬉しいな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下は作ってくンねェのか?」

禁書目録「作ってくれたんだよ! でもあれだけじゃ全然足りないかも」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心中察してやるぜ、三下ァ」

576 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:08:23.21 ID:RANj3k6o
――第七学区・とある男子学生寮 上条当麻の部屋


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・質素な部屋だな」

禁書目録「む! 上がっておいてそれは失礼なんじゃないかな!」プンスカ

一方通行「オマエが無理矢理入れてきたンだろォが・・・・・・」

禁書目録「テキトーにくつろぐといいん・・・・・・じゃなかった、
     ご飯作って欲しいんだよ!」

一方通行「ったく・・・・・・適当でいいだろ」スクッ

禁書目録「食べられればなんでもいいんだよ」




―――――――――




一方通行「ほらよ」トン

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ンだよ、その間抜け面は。 不満か?」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんであの材料でこんなものが作れるの?」

一方通行「あンだけありゃ楽勝だろ、こンくらい」

禁書目録「やっぱり第一位は料理の腕前も天才的なんだよ!
     専属コックとしてここで雇いたいかも!」

一方通行「アホか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ったく」

577 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:09:33.49 ID:RANj3k6o
禁書目録「ごちそうさまでした!!」トン

一方通行「手品か何か使ったンですかァ? まだ五秒経ってねェぞ」

禁書目録「ちゃんと味わって食べたんだよ! すっごく美味しかった!
     この前にとうまに(無理矢理言って)連れてってもらった"美食倶楽部"ってところの
     料理より百倍美味しかったんだよ! 言っておくけどお世辞じゃないかも」

一方通行「そりゃどォもお粗末さまでしたァ」







禁書目録「それで、白い人はなんで来たのかな?」

一方通行「アクセラレータだって言ってンだろォが」

禁書目録「あくせられーたは、何の御用?」

一方通行「ン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、まァなンつゥか・・・・・・」ポリポリ

禁書目録「?」

一方通行「ちっ・・・・・・、アレだ、礼を言いに来た」

禁書目録「お礼? 私、何かしたっけ?」

一方通行「『0930』事件、覚えてっか?」

禁書目録「・・・・・・?」

一方通行「俺が木原のクソ野郎とドンパチやったときだよ。
     雨が降ってた日の」

禁書目録「あぁ、そう言われたら思い出せるんだよ」

578 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:11:01.21 ID:RANj3k6o
禁書目録「でも、その日がどうかしたの?」

一方通行「・・・・・・オマエがクソガキを救ってくれただろ」

禁書目録「クソガキ・・・・・・? あ、短髪に似てたあの子なんだよ」

一方通行「あァ・・・・・・打ち止め(ラストオーダー)ってンだが」

禁書目録「礼には及ばないんだよ! あの時はあなたがきはらって人をやっつけてくれたから、
     らすとおーだーも助けることが出来たんだからね?」

一方通行「それでもだよ。 あと、それだけじゃねェ」

禁書目録「?」

一方通行「オマエがあの時歌ってた『歌』だ」

禁書目録「もちろん覚えてるんだよ、でもそれがどうしたの?」

一方通行「――――使わせてもらったぜ、あれ」

禁書目録「!!?」

一方通行「あの時の『歌』をオマエが使ってくれてたおかげで、クソガキを
     助けることが出来たンだ、だからその―――」

禁書目録「ちょっと待つんだよ!! あの『歌』を使った!!?
     あれは普通の人間には使えないんだよ!! 大体あれは――」

一方通行「魔術、なンだろ」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて人、魔術を操ることが出来ない人間が、
     あの『歌』を行使出来るなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「カラオケで採点したら赤点が表示されそうなシロモノだったがなァ、ぎゃはは」

579 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:11:59.93 ID:RANj3k6o
禁書目録「無茶するんだよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、」

一方通行「あァ、クソガキを助けるためだ。 無茶でも何でもやるンだよ」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういうとこ、とうまにそっくりなんだよ」ニコッ

一方通行「三下なンかと一緒にすンじゃねェ」

禁書目録「ごめんなさい。 でも、ロシアから帰るときは重症には見えなかったんだけど」

一方通行「ま、いわゆるやせ我慢ってやつだ。 魔術を使っちまったことに変わりはねェから
     あンときは満身創痍だったぜェ」

禁書目録「なんで男の子ってそういうことするんだろ・・・・・・」

一方通行「ふン」

禁書目録「・・・・・・らすとおーだーは元気なのかな?」

一方通行「うぜェくらいにな」

禁書目録「よかった、それで何よりなんだよ」

一方通行「ヒマが出来たら今度一緒に遊ンでやってくれ」

禁書目録「今からいくんだよ!」

一方通行「いやそれは勘弁してください」

580 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:12:57.56 ID:RANj3k6o
一方通行「で、オマエは三下とよろしくやってンのかよ?」

禁書目録「そ、それは・・・・・・ぷ、ぷらいべーとなんだよ! 失礼なんだよ!///」

一方通行「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジで?」

禁書目録「何を想像してるのかな!? 如何わしい事は何にもないんだよ!!」アタフタ

一方通行「いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別にあってもいいンだがよォ」

禁書目録「ないんだよ!!!」

一方通行「はい」

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とうまはあれからも変わりないんだよ。
     相変わらず『不幸だー!!!』って叫んでばかりなんだよ」

一方通行「ハッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・相変わらず、ねェ」

禁書目録「でも戦争が終わってから、私はずっと幸せなんだよ。
     またみんなとも会えるようになったし、たまにこの部屋にともだちも来るんだよ!
     まいかとか、すているとか、土なんとかとか、青ピとか、他にもたくさん!」

一方通行「あっそォ、お友達が沢山で何よりですねェ (青ピ・・・・・・?)」

禁書目録「ひょうかにもまた会いたいんだよ! 今はどこにいるんだろう」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さァな、でも」

禁書目録「?」

581 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:13:57.87 ID:RANj3k6o
一方通行「風斬もいずれまた、オマエに会いに行くって言ってたぜ」

禁書目録「! ホント!? 嬉しいんだよ!! 一緒にお出掛けしたいなぁ。
     セブンスミストってお店で洋服とかいっぱい買いたいんだよ」

一方通行「すいませンでした」

禁書目録「え?」

一方通行「いや。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下の野郎も元気そォじゃねェか、憎たらしい」

禁書目録「とうまね、あくせられーたにも一度会ってお話したいって言ってたんだよ」

一方通行「俺は二度と会いたくねェよ」

禁書目録「そんなこと言わないでほしいかも! 男は拳と拳で語り合うんだよ!」ビシッ

一方通行「はァ?」

禁書目録「とうまがね、言ってたんだよ。 男には、腹を割って語り合えるともだちが
     必要なんだって」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

禁書目録「どんなときでも相談に乗って、どんなときでも喧嘩して、
     どんなときでも笑い合って、どんな状況でも信じあえるともだちが必要なんだって」

一方通行「お得意のお説教ですかァ?」

禁書目録「違うんだよ! そういうのって、女ともだちでも出来るかもって思うけど、
     男同士じゃないと解り合えないこともあるんだって言ってたんだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

582 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:15:08.91 ID:RANj3k6o
禁書目録「とうまはね、いっつも土なんとかと青ピと一緒に居るんだよ!
     気がつけば笑い合ってて、気がつけば殴り合ってるの」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「相談とかするときも、大体その二人に話してるんだって。
     男同士じゃないと分からないこともあるって言って。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たまにえっちな事も話してるけど」ムスッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「そういうのってね、"同じ立場の人間"じゃないと成立しない、って言ってた。
     私とか、他の魔術師とかじゃない、自分と同じ立場のともだちじゃないとダメって」

一方通行「同じ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・立場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あくせられーたには、そういうともだちはいる?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっだらねェ、必要あンのかよ、そんな人間」

禁書目録「とうまが言ってたから、ウソじゃないと思うけど・・・・・・
     私は女の子だから、男の子の事はよくわかんないんだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、気が向いたら作ってみるかねェ」

禁書目録「是非そうするんだよ! あ、スフィンクスー、おいでおいで」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (立場の同じ・・・・・・腹を割って話せる人間・・・・・・)」

禁書目録「ほ~ら、ごろごろにゃ~。 あくせられーた、この子はスフィンクスって言うんだよ」

一方通行「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・必要、無い、はずだ。 そンな人間は・・・・・・)」

禁書目録「シカトなんだよ」

583 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:16:25.88 ID:RANj3k6o

それからも、一方通行とインデックスは会話を続けていった。

お互い、こんなに長いこと話し込んだのは初めてかも知れなかった。
案外、一方通行とインデックスはウマが合っているのかもしれない。



「えっ! イギリスに言ったの!? 私の所属してる『必要悪の教会(ネセサリウス)』があるんだよ!」


「ンな怪しげな教会は寄ってねェな。 バッキンガム宮殿に行ってきただけだ」


「私もとうまとバッキンガム宮殿に行ったことがあるんだよ! 第二王女がなんかしてから
 よく覚えてないんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



インデックスは他にも、色々な話を一方通行に語った。



上条と初めて会ったのはこの部屋のベランダだとか。自分を救うために、上条が記憶を失ってしまったとか。
とても強い錬金術師に立ち向かっていった上条の武勇伝とか。こもえとあいさとかいう友達と焼き肉を食べたとか。
遠くにある旅館に泊まりに行ったとか。闇咲逢魔という魔術師の大切な人を助けに行ったとか。
風斬氷華と出会い、友達になれた事とか。『法の書』とかいう物を巡ってシスターと戦ったとか。
クールビューティが当麻を連れ去っていったとか。大覇星祭の屋台のご飯が美味しかったとか。
不幸の塊がペア旅行券を当てて、キオッジアに行ってきたとか。九月三十日に一方通行と初めて会った話とか。
上条がどこかに出掛けて、出番が一切無かったとか(意味不明)。その次も出番がなかったとか(意味不明)。
後方のアックアが攻めてきて上条がボコられ、非常に心配したとか。
イギリスに行って、王族たちに会ってきたとか。そこから先の記憶があんまりないとか。


上条が記憶喪失について正直に話してくれた事とか。戦争終結後、上条が笑顔で自分を迎えに来てくれたこととか。


上条と出会ってからの経緯を、端から端まで全てを語り尽くしてくれた。


正直「とうまと初めて会ったのは、そこのベランダで~」の辺りから眠くなってきていた一方通行だが、
それでも彼は、真面目にインデックスの話に耳を傾けてきた。

584 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:17:49.26 ID:RANj3k6o
284.

―――――――


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「それでねそれでね! とうまが急に『べ、ベッドの下は禁断の園にございますのよ~!』
     とか言って私から遠ざけようとするんだよ! なんか怪しいんだよ!」

一方通行「そりゃァオマエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それこそ男にしかわからねェってもンだろ」

禁書目録「むむむ、そういうことなのかな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っておい、今何時だァ?」

禁書目録「え? えっと、もうすぐ午後六時なんだよ、・・・・・・って、えぇっ!!?」

一方通行「オマエ、語るに尽きるなホント・・・・・・」

禁書目録「ごごご、ごめんなさいなんだよ!」ペコペコ

一方通行「いや・・・・・・、なかなか面白い話が聞けたぜェ」

禁書目録「こんなに夢中になってお話したの、初めてかも・・・・・・」

一方通行「オマエさ、三下のこと好きすぎンだろ。 途中からただの惚気話になってたぞ」

禁書目録「そそ、そんなことないんだよ! ただ一緒に居ることが多いから
     こんなに話題があるだけで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」

一方通行「あァあァ、熱ィ熱ィ」パタパタ

禁書目録「んもーっ!! からかわないでほしいんだよ!」ムキーッ

585 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:18:30.14 ID:RANj3k6o





上条「ただいまー、っと」ガチャ







586 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:19:20.20 ID:RANj3k6o
一方通行「!! げェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あ、とうま! お帰りなさいなんだよ!」

上条「おう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、おわぁぁっ!!!?
   あ、一方通行か!!?」

一方通行「他に誰に見えンだよ三下ァ」

上条「な、なんでお前がここにいんだよっ!? い、インデックス、
   これは一体どういうことなのでせうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

禁書目録「遊びに来てくれたんだよ!」

一方通行「ちっげェだろアホ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

上条「め、珍しい組み合わせだな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・にしても、久しぶりだな、一方通行」

一方通行「ケッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あのね! あくせられーた、私のお話をね、朝から今まで
     ずーっと聞いててくれたんだよ!」

上条「あ、朝から!!? 拷問か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
   すまないな一方通行、こんな部屋に拘束させちまって」

一方通行「俺の方から尋ねたンだ、問題無ェよ」

上条「お前から? インデックスになんか用事でもあったのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつに礼―――」

禁書目録「お腹空いてるだろって、ご飯を作りに来てくれたんだよ!」

一方通行「!」

587 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:20:40.31 ID:RANj3k6o
上条「そ、そうなのか? なんか迷惑かけちゃったみたいで・・・・・・」ヘコヘコ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・問題無ェって言ってンだろ」ギロリ

上条「あ、はい、すみません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

禁書目録「あくせられーた、せっかくだからここでご飯食べていくんだよ!」

上条「こら、インデックス! これ以上人様に迷惑かけるんじゃありませんっ!」

一方通行「・・・・・・遠慮しとくぜ、こっちも帰らなきゃなンねェからな」

禁書目録「そっか、残念なんだよ・・・・・・」シュン

上条「なんだ、本当に帰っちゃうのか? 俺は別にいいんだぞ・・・・・・って、
   おいぃ!!? 三日分の食材が空っぽになってるんですがぁ!!?」

禁書目録「あくせられーたが"美食倶楽部"より美味しいご飯を作ってくれたんだよ!
     ほっぺたが落ちそうなほど美味しかったんだよ!」

上条「それもうプロってレベルじゃねぇぞ!!! あぁ、不幸だ・・・・・・」

一方通行「勝手に食材使い込ンじまったことは詫びる、ほらよ」ドサドサッ

禁書目録「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ステーキより分厚い諭吉が四つも・・・・・・、
     とうまぁーっ!!!」キラキラ

上条「あなたが神か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃなくて!!! こんなにもらえるかよ!!」アセアセ

一方通行「端金だ、黙ってもらっとけ」

禁書目録「こ、これだけあれば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・二日は食べていける計算・・・・・・」

上条「どんだけ食うんだよこの暴食シスターは!! ダーメーでーす!!
   ちゃんと大切に使っていこう!! 主に俺のために」

禁書目録「とうグルルルまグルルグル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガルルル

上条「あ、てめっ、噛み付きは禁止って言っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぎゃああああああああああ!!!」グシャ

一方通行「バカップルが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ

588 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:21:32.92 ID:RANj3k6o
一方通行「それじゃァな」ガチャ

上条「あ、おい、一方通行! これ本当にいいのか!?」ダラダラ

一方通行「構わねェっつってンだろ、何度も言わせンなよ」ギロッ

上条「あ、ありがとな! これから打ち止めんとこに帰るのか?」

一方通行「ン・・・・・・どォかな、確かにあいつらも帰りを待ってくれてるかもしンねェが」

上条「?」

一方通行「今は・・・・・・、他にも、俺の帰りを待ってくれてるやつがいるンだ」

一方通行「多すぎて・・・・・・胸焼け起こしそォになるくれェにな」

上条「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか。 羨ましいぜ」

一方通行「ハッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ヒマが出来たらまた寄ってやる」

上条「おう、いつでも来いよ。 歓迎するぜ」

禁書目録「またご飯作ってほしいんだよ!」

一方通行「はいはい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」バタン

589 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:22:55.81 ID:RANj3k6o


時刻はまだ午後六時を過ぎた頃だというのに、外はすでに夜の闇に染まっていた。
十一月の寒空の中、一方通行は白い息を吐きながら杖をついている。


(帰りを待ってるやつがいる、か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


一方通行の帰りを待ってくれている者たち。
それは打ち止めや番外個体、黄泉川愛穂や芳川桔梗だけではなくなっていた。


『天使同盟(アライアンス)』。


風斬氷華が、エイワスが、垣根帝督が。

ミーシャ=クロイツェフが。

皆が、一方通行の帰りを待ってくれている。
約二名ほど、怪しいのもいるが、それでも待ってくれているのだ。

絶対能力進化(レベル6シフト)計画から自分の物語は本格的に動き出し、ここまでの間に様々なことがありすぎた。

ウイルスコードの件。暗部の組織との抗争。『ドラゴン』を追っての統括理事会との戦い。第三次世界大戦。

結果、一方通行の周りの環境は劇的に変化していた。

自分のようなクソったれの帰りを、待っている者がいる。


(ハッ、・・・・・・こンな幸せでいいのかよ、俺ァ)


あまりの暖かさに、むず痒さすら感じるほどだった。

だが、一方通行はその現実も受け止めようと小さく決意する。

590 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:23:36.04 ID:RANj3k6o


(あァ。 悪くねェ・・・・・・、認めざるを得ねェよな、これじゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ったく、甘ったる過ぎるってェの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


もうすぐ、一方通行が現在『天使同盟』の隠れ家として使用している『グループ』の隠れ家に着く。


意図的になのか無意識になのか、自然と一方通行の歩みは早まっていた。


(さっさと帰って、あのバカ共の顔を拝むとしますかねェ)


隠れ家が見えてきた。一方通行は今夜の食事をそうしようかと考えている。
なにせまた一人厄介者が増えたのだ。垣根の場合、無理難題な注文をしてきそうなのが
容易に想像出来る。
だが、一方通行はそれすらも笑って受け入れられる気がした。

早く帰ろう。そう思いながら隠れ家の方へ目を向ける。




何か、おかしい。





591 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:25:09.13 ID:RANj3k6o

遠目から見ても、明らかに隠れ家の様子がおかしい。

まず、部屋の窓から中の様子が見えない。
カーテンをかけてるのかと思ったが、あのボヤけたような感じはそれとは違う。

次に、その窓から妙な光が漏れている。

部屋のの電灯はあんな不気味な光を放たない。それは部屋主である一方通行が一番良く知っている。
エイワスかガブリエルが騒いでるのかとも考えたが、

騒がしい声どころか、音そのものが全く聞こえない。

途端に心臓の鼓動が早くなる。気がつけば呼吸も荒くなっていた。
無意識に自分の胸倉を掴む一方通行。心なしか、足も震えている気がする。


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暗部? 誰から指示を? 馬鹿か、決まってる―――――)


あんな化け物集団をどうにか出来る人物など、一人しかいない。


(―――――アレイスター・クロウリー)


一方通行は迷わず電極のスイッチをオンに切り替えた。
この瞬間、彼は学園都市最強のレベル5に成り代わる。

ほぼ自由自在に操れるようになった黒い翼を噴出し、ミサイルのように窓へ向かって突撃する。


(―――――甘かった!! 呆けていた!! アレイスターはまだ手が出せないと、タカをくくってた!!!)


窓に到達するコンマ数秒の間に、一方通行は激しく後悔していた。


(クソッ!!! 全員無事か!!!? エイワスの野郎は何してやがる!!
いや、アレイスターならあいつらをまとめてどォにか出来るか・・・・・・!!?)


ギリリと歯を軋ませながら前に突進していく一方通行。
そして、窓を突き破り、




しかし、窓が割れない。

592 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:26:22.45 ID:RANj3k6o


「――――――――ッ!!?」


ゴォン!!!と、聞いたこともないような音を出し弾き返される一方通行。

音速以上のスピードで跳躍したにも関わらず、窓にはヒビ一つ入っていなかった。
窓どころか部屋ごと吹き飛ばすつもりで突撃したのだが、まるで手応えがない。


「クソったれがァァッッ!!!!!」


一方通行は叫び、凄まじい速度で玄関のドアのほうへと回りこむ。
そして、片足を軸に回し蹴りを放つ要領で「回転」し、鋼鉄のドアを吹き飛ばした。


「おいッ!!! 誰か居ねェのか―――――」


そう叫ぼうとした瞬間、バッシャァァァァン!!と、一方通行は頭から『何らかの液体』を被った。


(ッッ!!? なんだ!? 毒!? 硫酸!!? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つゥか)


一方通行は違和感を感じる。そう、彼は今、最低限のベクトル以外は全て『反射』するよう設定してあるはずだ。
にも関わらず、頭から液体を被るとはどういうことなのか。
割と冷たい液体だったため、少し冷静さを取り戻した一方通行は、手でその液体を拭きとってみる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンだコレ、ただの水・・・・・・?」


ただの水なら『反射』が効くはずなのだが、一方通行はこれを頭から思いっきり被っている。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


天井へ壁を向けると、そこには子どもが悪戯でやるような仕組みで作られた、いわゆる罠のような形で、
白いバケツがぶら下がっていた。

593 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:27:19.17 ID:RANj3k6o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


よく見ると、廊下の床も、壁も、何もかもが濁りのない純白で染められていた。
そしてその『白の物質』は若干ながら発光している。


「急にドア蹴り破ってくんじゃねぇよ、第一位」


聞き覚えのある声がした。奥のリビングからのようだ。
一方通行は電極のスイッチをオフにスライドし、無心でスタスタとリビングへ向かう。
そこは、


雪原と見紛うような、白銀の世界が広がっていた。


「yohokcfjbbmk御帰meojojbobj貴方jvihbkn,」


ガブリエルがノイズ混じりの声で喋っている。どうやらお帰りなさい的なニュアンスの言葉をかけられたようだ。


「あ、お、お帰りなさい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


風斬氷華もそれに続く。だが、なぜか彼女の顔が一方通行を見た瞬間青ざめていた。


「お帰り、一方通行。 "彼女"と有意義な談話は出来たかね? ふふ」


最後にエイワスが話しかけてくる。まるで今までの一方通行の行動を全て見ていたかのような
発言だったが、今の一方通行にそんなことまで気にかける余裕は無い。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・未元、物質?」


「そうだよ、お前の部屋さぁ、あんまり味気なかったんで、俺が改装してやってたってわけ」


垣根帝督が、軽い調子でそう答えた。

594 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/29(金) 11:28:42.75 ID:RANj3k6o
垣根「ん? お前何で濡れて・・・・・・あ。 お前もしかして、
   ぷぷーっ! バケツに引っかかったか! ははははははっ!!」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「あ、あの、私は止めました、止めたんですよ?」アワアワ

ガブリエル「orejbjm純白nvmvotuhij綺麗nihiobhk」キラキラ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・窓の未元物質は?」

垣根「振動で近所に迷惑かかんねえように、未元物質で補強してたんだよ。
   窓だけじゃなく、ドア以外の全部にな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・音が聞こえなかったのは?」

エイワス「騒音対策だよ、垣根帝督とミーシャ=クロイツェフがやたらと騒ぐものでね。
     しかし便利なものだな、未元物質は。 何よりこの応用性が素晴らしい」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・玄関のバケツは?」

垣根「テメェの間抜け面を拝むためのトラップだ! もちろん、水も未元物質で作り上げた
   『不可思議のベクトル』を含む水だ、スゲーだろ?」ゲラゲラ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「ああ、あ、あの、ごごご、ごめんなさいぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクガク

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーケェオーケェ」

垣根「あん?」





一方通行「スクラップの時間だぜェ! クッソ野郎がァァァァァッッ!!!」




この日、第七学区で震度四ほどの地震が確認された。

599 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/29(金) 14:26:02.18 ID:BkqN0Cso
この立ち位置のていとくん好きだわ

600 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/29(金) 14:59:32.67 ID:Dd1sVp.o
>>599
ていとくんまんまギャルゲの親友(悪友)ポジションだなww

611 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 14:50:43.26 ID:DcjtgEoo



垣根「」

一方通行「こいつを始末したら部屋が元に戻ったな」

風斬「垣根さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生きてるんですか? これ」

エイワス「心配はないだろう、敗北したとはいえ、彼は一方通行と張り合える実力を持っている」

ガブリエル「ikfuikcldn生死gjitijb確認nvgjejh」ツンツン

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・クソ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フラ

一方通行「さて・・・・・・、メシはどォする?」

エイワス「提案がある。 私はね、すき焼きというものが食べてみたいのだよ。
     生卵に肉を浸し、食す・・・・・・。 実に興味深い」

一方通行「すき焼きは前に行ったから却下」

エイワス「ふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」シュン

ガブリエル「ijdlhmh土産ncfhgiklh」ガサ

一方通行「あァ、あいつらに土産渡してやンねェとな」

垣根「あいつらって誰だよ?」

エイワス「一方通行を支えてくれている、保護者のような人間がいるのだよ。
     彼女たちは人間にしては器が大きい、私もわずかだが興味を持っている」

一方通行「保護者って言い方やめろ」

612 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 14:52:04.70 ID:DcjtgEoo
垣根「彼女たち、だと? 何? また女?」

一方通行「またって何だよまたって」

エイワス「黄泉川愛穂、芳川桔梗、最終信・・・・・・、打ち止め(ラストオーダー)、番外個体(ミサカワースト)。
     ふむ、確かに考えてみると一方通行の周りには女性が多い気がするな」

垣根「あ? 今言ったやつらと住んでたりすんの? お前マジで爆発しろよ」

一方通行「オマエが爆発しろクソボケ。 羨ましがるよォな環境じゃねェだろ」

垣根「マジで言ってんのかこいつ・・・・・・死ねばいいのに」

ガブリエル「mbophjo名案nohbm」ピコーン

風斬「どうしたんですか天使さん?」

ガブリエル「itojkvm彼女jsvopj宅nbojjt食事vrighikm」

エイワス「成程・・・・・・それは確かに名案だ、素晴らしいよミーシャ=クロイツェフ」

垣根「なんて言ってんだよ」

エイワス「黄泉川愛穂宅で、食事をしようというのだ」

一方通行「」

垣根「お、いいねそれ。 つかまぁ俺は食えりゃどこでもいいんだが」

一方通行「ふざけンな、風斬はともかくオマエらはダメに決まってるだろォが」

613 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 14:53:25.54 ID:DcjtgEoo
エイワス「おや、冷たいことを言うな一方通行」

ガブリエル「voiyriejek許可nvirgi許可uhfewytfj許可bopegruh」ジタバタジタバタ

一方通行「ガキみてェに駄々こねてンじゃねェよ!!!」

風斬「あ、私も打ち止めちゃんには一度お会いしておきたいなーと思ってたんですけど・・・・・・
   そ、それに一方通行さんの家って興味あるし・・・・・・なんて///」

一方通行「ぬ・・・・・・ぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「いいじゃん別に、迷惑かけねぇしよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエ、ちょっとこっち来い」グイ

垣根「うおっ、何だよ・・・・・・」フラッ






一方通行「黄泉川ってのはあの女だ、あん時てめェが刺した警備員(アンチスキル)」ボソボソ

垣根「!」

一方通行「自分を刺した野郎を、迎え入れてくれると思ってンのか」

垣根「・・・・・・なるほどな。 ・・・・・・じゃあ尚更だ」

一方通行「何?」

垣根「俺は自由を手に入れた身だ。 色んな事にけじめつけようと思ってたところだ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

614 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 14:55:21.88 ID:DcjtgEoo
垣根「だから行くぜ、何、心配すんな。 絶対に誰かを傷つけたりはしねえよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「大体、今の俺がそんなことして何になる。 メリットが無えよ。
   それに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、俺はエイワスに監視されてる状態にある」

一方通行「エイワスに・・・・・・?」

垣根「あぁ、お前らの邪魔になるようなことはするな、だと。
   他人の指図なんざ受けたくねえと思ってたが・・・・・・何だよあいつは」

一方通行「?」

垣根「とんでもねえ力を持ってやがった。 俺が実験施設に来た暗部共を蹴散らしてる隣で、
   あの野郎、わけのわかんねぇ力で暗部共を蹂躙してやがった」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの意味不明の翼か」

垣根「お前が言うな。 ・・・・・・あれが監視しているとなると、ちと面倒だ。
   ま、いざとなったらぶち殺せるが、割りに合わねえって言ってんの」

一方通行「ふン・・・・・・身の程知らずが」

垣根「とりあえず、お前らに協力してやるよ。 終わったあとは知らねえがな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「信用しろってのも無茶な話だが、どうする?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まァいい、俺もいるしな。
     好きにしやがれ」

垣根「そりゃどうも、クソったれ。 ・・・・・・はぁぁ」フラッ

一方通行「なンだ? 体調でも悪いのかよ」

垣根「なんでもねえよ、放っとけ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

615 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 14:56:32.21 ID:DcjtgEoo


エイワス「それで、どうするのかね?」

一方通行「ったく、しょォがねェな・・・・・・ちょいと連絡取ってみる」パカッ

ガブリエル「nbfjgihgi感謝nviegjj」ガバッ

一方通行「抱きつくな! って・・・・・・久々だなこのやり取り」ゲシッ




エイワス「あぁそうそう、私は別に監視しているというわけでもないのだがね」

垣根「! ちっ・・・・・・この変態野郎が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」prrrrrrrrr prrrrrrrrrrr prr

黄泉川『もっしもーし、どうしたじゃんよ』

一方通行「オマエ、今どこにいる」

黄泉川『今さっき家に帰ってきたとこじゃん、お前もう帰ってきたのか?』

一方通行「あァ、それで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今からそっち行っていいか?」

黄泉川『いーよ別に。 もしかしてお土産でもくれるじゃん?』

一方通行「それもあるが・・・・・・、メシ食わせろ」

黄泉川『おや珍しい、んじゃ、久々に腕を振るっちゃうじゃん』

616 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 14:57:51.43 ID:DcjtgEoo
一方通行「あと、俺のツレがそっちでメシをご馳走になりてェとかほざいてるンだが」

黄泉川『? ツレ?』

一方通行「あァ。 俺入れて五人なンだが、連れてってもいいか?」

黄泉川『明日は槍が降ってきそうじゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、うん、
    別にいいよ。 賑やかになりそうじゃん』

一方通行「いいのかよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そこは断れよ」ガクッ

黄泉川『断る理由がないじゃん。 一方通行の友達なんて、会ってみたいし』

一方通行「友達じゃねェよ」

黄泉川『あははは、照れることないじゃん。 じゃ、待ってるよー』プツッ

一方通行「ったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ピッ





エイワス「我々は友達じゃないのかね?」

一方通行「いい加減その盗聴癖、やめたらどうだこの変態野郎」

エイワス「二度も言われるとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・認めざるをえないのか」

風斬「どうでした?」

一方通行「大歓迎だとよ、クソったれ・・・・・・」

垣根「おっし、やっぱ機内食より家庭の味だもんな」

ガブリエル「itugijfbm同意nfihvbjml」

一方通行「はァ・・・・・・。 ンじゃさっさと用意しろクソども。
     出掛けるぞ」

エイワス「私が・・・・・・変態・・・・・・。 実に結構、ジャンルの幅が広がるというものだ、ふふ」

617 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:00:56.60 ID:DcjtgEoo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「帰ったぞォ」ガチャ

打ち止め「あなたー!! ってミサカはミサカは抱きついてみたりー!!!」ガバッ

一方通行「ぐあっ!!! 相変わらずだなこのクソガキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「帰ってくるの早かったねってミサカはミサカは早く帰ってきて欲しいって
     願いが叶ったのを喜んでみたり!」ニコニコ

一方通行「はいはい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく」

黄泉川「おう、お帰り一方通行」

一方通行「今から作るのか?」

黄泉川「九人分の料理だからね、急がないと」

打ち止め「九人分? ってミサカはミサカは疑問に思ってみる」




風斬「お、お邪魔します・・・・・・」

ガブリエル「bgothoorm初見ngirgin挨拶vhbuk」ヤッホー

エイワス「教員向けの高級マンション・・・・・・、ふむ、興味ないな」

垣根「ちぃーす、お邪魔しますよっと」


打ち止め「えっ」

618 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:02:05.74 ID:DcjtgEoo
番外個体「何? なんか騒がしいな・・・・・・って、何これ・・・・・・」

一方通行「おい黄泉川、オマエ言ってなかったンかよ」

黄泉川「サプライズじゃんサプライズ。 にしても・・・・・・なんかすごいメンツじゃん」

風斬「す、すみません、大勢で押しかけちゃって・・・・・・」

番外個体「あ、天使軍団だ。 やっほう」

ガブリエル「jtoobjlml久々veogjeirjk」ヤッホウ

打ち止め「な、なんかいっぱいお客さんが来たかもってミサカはミサカは・・・・・・」ポカーン

垣根「うおっ!!!? なんだこいつ、なんか第三位に似てね?
   もしかして本物の第三位か?」

番外個体「ミサカはお姉さまじゃないっつーの、ていうか何このチャラ男」

一方通行「ここ来るとき言っただろォが、クローンの」

垣根「あー、量産型能力者計画・・・・・・じゃねえや、第三次製造計画(サードシーズン)だっけ。
   へぇ、でもオリジナルよりオトナっぽいじゃんこいつ。 あと俺はチャラ男じゃねえよ」

番外個体「えー、なんか第一印象最悪なんだけど」

垣根「まだ何もしてねえだろうが・・・・・・。 あ、このちっこいのはあれか。 あん時風紀委員が庇いやがった・・・・・・
   えーと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・打ち上げ(ラストアッパー)ちゃん、だっけ?」

打ち止め「ミサカは打ち止め(ラストオーダー)かもってミサカはミサカは憤慨してみたりー!!!」プンスカ

垣根「冗談だよ冗談」




黄泉川「ん? 君は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうも」

619 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:04:02.12 ID:DcjtgEoo

――――――――


打ち止め「そっか! あの時MNWに流れてきた天使さんなんだねってミサカはミサカは納得してみる」

ガブリエル「oogeopwejg宜敷hfwegigjnk」

風斬「あはは・・・・・・、私たち、普通に学園都市で暴れ・・・・・・遊んじゃってますもんね」

番外個体「まさか本当に来るとはね、余計なチャラ男も着いてきてるけど」

垣根「ナメてやがるな。 よほど愉快な死体になりてえと見える」

番外個体「何? 間違ってないでしょ?」

垣根「けっ、第三次製造計画・・・・・・だったか。 一方通行のために立案された計画なんだろ?
   当然、その計画で生み出されたクローン体のお前も一方通行に"お熱"ってわけだ」ハハハ

番外個体「は、はぁ!? 意味わっかんねえコイツ。 何でそうなるのかにゃーん?」アセアセ

垣根「そのキョドり具合が物語ってんだよボケ。 ははっ、おい一方通行。
   こいつけっこう可愛いとこあるじゃねえか」

番外個体「殺す!!! 蜂の巣にしてやるよ!!!」バチチチッ

垣根「面白え、一回でも俺に触れられたら殺されてやるよ」キュイイイイ

一方通行「ハシャいでンじゃねェよ三下共、まとめてハンバーグにすっぞ」

620 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:04:52.68 ID:DcjtgEoo


芳川「一方通行、お土産ちょうだいよー」

一方通行「クソニートにやる土産は無ェ」

打ち止め「ヨシカワったらお風呂とトイレと食事の時以外はずっとソファーから動かないのって
     ミサカはミサカは呆れを通り越して哀れんでみる」

芳川「私はね、甘いのよ。 自分にも他人にも」

一方通行「それ言いたいだけだろオマエ」

番外個体「ていうかこの人は何なのかな? すっごい輝いてるんだけど」

エイワス「初めまして番外個体。 エイワス、という者だ」

一方通行「ドラちゃンじゃなかったのかよ」ボソッ

エイワス「この者たちの前なら問題ないだろう」

芳川「へぇ・・・・・・本当に光ってる、どういう仕組なのかしら。 面白いわね」



打ち止め「・・・・・・あなたたち、ミサカと会ったことある? ってミサカはミサカは
     確認をとってみる」

風斬「えっ?」

エイワス「ほう、これは興味深い」

風斬「う、ううん、初めましてだよ打ち止めちゃん。 風斬氷華です (本当はロシアで会ってるけど・・・・・・)」

打ち止め「よろしくねカザキリ、エイワス、ってミサカはミサカはお辞儀をしてみる」ペコリ

風斬「(か、可愛い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

621 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:05:55.32 ID:DcjtgEoo
エイワス「恐らくだが、我々『ドラゴン』の存在を無意識に感じ取っていたのだろうな」ボソッ

風斬「この子なら、ありえますね・・・・・・」






垣根「それにしても・・・・・・、俺のこと、覚えてたのか」

黄泉川「まぁね。 あんなの、そう簡単には忘れられないじゃん」

垣根「拘束、するか?」

黄泉川「まさか。 もう全部終わったことじゃんよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「むしろ、お前が未だに引きずってる事の方が驚きじゃん。
    そういう人間には見えなかったんだけど」

垣根「別に引きずってねえよ」

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前、暗部の人間なんだろう?
    今もそうなのか?」

垣根「いんや、もう足を洗った。 つか洗わざるを得ねえんだよ」

黄泉川「そう、よかったじゃんよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行の野郎の事、本気で諦めてねえんだな」

黄泉川「当然じゃん。 あいつだって家族なんだから」

垣根「あの時の戯言は、口だけじゃなかったってか」

黄泉川「私をあまり見くびらないでほしいじゃん」

622 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:07:10.45 ID:DcjtgEoo
垣根「ちっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく、敵わねえな。
   あんた、器がでかすぎるぜ」

黄泉川「でかいのは器だけじゃないじゃんよ♪」タユン

垣根「ご生憎様、俺はババアに興味はねえ」

黄泉川「オーケー、それが最後の言葉でいいんだな?」チャキ

垣根「自宅で拳銃向けんなよ! 本当に警備員かテメェ!!」ビクッ




ガブリエル「vlmeoh自堕落nvhjeojh女nvhrighih」ジー

芳川「何か今すごい失礼なこと言われた気がするんだけど、気のせいかしら」

一方通行「こいつは正直だからな」

打ち止め「うーむ、これが本物の天使さん・・・・・・、ってミサカはミサカは見とれてみたり」ホェー

ガブリエル「bhurjj触覚ngerhgi電波nvihb送受信vmeobj装置nvibeik」グイ

打ち止め「うわーん!! 髪の毛引っ張らないでってミサカはミサカは抵抗してみるー!!」ググググ

一方通行「やめねェかバカ」ゲシッ

エイワス「ミーシャ、それはアンテナではないよ。 いわゆるアホ毛、というものだな。
     どう重力に逆らえばこのような萌え要素が出来るのか・・・・・・興味深いな」

風斬「萌え要素・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フムフム

芳川「ユニークな友達が多いのね、一方通行って」

一方通行「ユニークってレベルじゃねェけどな」

623 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:08:56.19 ID:DcjtgEoo
黄泉川「えーっと、嫌いなものとかあれば言うじゃん」

風斬「あ、大丈夫です、何でも食べられます」

ガブリエル「hihiebnk皆無ugijhkkl」

エイワス「問題ない。 苦手な食物があったとしても、それに挑戦するのもまた一興・・・・・・」

垣根「一方通行」

一方通行「垣根帝督」

垣根「俺は食い物じゃねえよ」

一方通行「俺だって食い物じゃねェよブタ野郎。 丸焼きにすンぞ」

エイワス「性的な意味で食い物、と言いたいのではないか?」

一方通行「頼むから黙ってろオマエ、マジで」

番外個体「変なもの想像させないでよ・・・・・・うおぇ」

打ち止め「?」

芳川「ほんと、ユニークだわ」クスッ

624 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:11:13.37 ID:DcjtgEoo
芳川「それにしてもあなた、なかなかイケメンじゃない、初めまして」

垣根「わかってるじゃねえか、おっと、挨拶が遅れたな。 垣根帝督だ。 レベル5の第二位」

番外個体「えー、こんなのがお姉さまより序列上なんだ・・・・・・。
     学園都市トップ2ってどっかおかしいよね」

一方通行「喧嘩売ってンのか」

芳川「よろしく、芳川桔梗よ。 ・・・・・・」ジー

風斬「? え?」

芳川「やるじゃないあなた、あんな可愛い子をゲットしちゃうなんて」

一方通行「ねェ、なンでそォなるの? イギリスでも言われたけど、
     俺と風斬はそンなンじゃねェって何回説明すりゃいいンだ俺ァ」

風斬「あ・・・・・・えと・・・・・・////」

芳川「なら捕まえちゃいなさいよ。 あの子、いい奥さんになれると思うわ」

一方通行「残念ながら、俺はすでにとある天使に狙われている・・・・・・らしい」

芳川「天使? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの子?」

ガブリエル「joc;jsdojvogjolm土産nghmotjhnm」ガサゴソ

打ち止め「わーいお土産お土産! ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」ピョンピョン

芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アリだわ」

一方通行「ねェよクソニート、死なすぞ」

625 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:12:20.27 ID:DcjtgEoo
番外個体「へー、紅茶か。 ありきたりだね」

風斬「す、すみません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

番外個体「あ、いや、冗談だって・・・・・・。 ありがとう、あなた達が選んでくれたんでしょ?」

ガブリエル「bnojiorjhjtmjnk勿論hvioibhk」グッ

風斬「イギリスの紅茶、すごく美味しいんですよ」

打ち止め「ありがとーカザキリ! ミーシャ! ってミサカはミサカはお礼を言ってみる!」

芳川「食後に貰おうかしら、いい香りだわ」

番外個体「で、エイワスは?」

エイワス「番外個体、君にはこれを。 ヴィヴィアンウエストウッドの皮財布だ」

一方通行「はァァ!!?」

番外個体「おお、すげぇ・・・・・・ブランドものじゃん。 ありがとー」

エイワス「風斬氷華とミーシャにも購入してある。 使うといい」

風斬「うわわ、あ、ありがとうございます・・・・・・」ビクビク

ガブリエル「ouopoeorvn感謝itiuydv,fnkg」

打ち止め「み、ミサカはミサカは!?」

626 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:13:27.25 ID:DcjtgEoo
エイワス「最終信・・・・・・いや打ち止め、君には多大な迷惑をかけてしまったからね」

打ち止め「?」

エイワス「だからお詫びの意味も込め、少し奮発した。 バーバリーのショルダーバッグに、
     ヴィヴィアンウエストウッドのコート、冬に入るからな。 その他、衣服を何点か。
     あと・・・・・・可愛らしいマフラーと手袋が売ってあった。 外出時に使用するといいだろう」ドサドサ

一方通行「」

打ち止め「うわーすごーい!! これ全部もらっていいの!? って
     ミサカはミサカは確認をとってみる!!」

エイワス「遠慮無く受け取りたまえ、子供服を見つけるのに苦労したが・・・・・・
     ふふ、そう喜んでもらえれば、その甲斐もあったというもの」

打ち止め「ありがとう!! 嬉しいなーってミサカはミサカは大満足!!」ワーイ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「俺にはなんか無えの?」

番外個体「あなたはくれる側じゃないのかな?」

垣根「俺イギリス着いた瞬間、こいつらに帰国させられた」

番外個体「あっひゃひゃひゃ! 何それ、笑える~!」アヒャヒャ

エイワス「黄泉川愛穂と芳川桔梗にもバッグとフレグランスを買ってある。
     受け取るといい」

黄泉川「おぉ、ありがとじゃん」

芳川「すごいわね、どこかの大富豪さんなのかしら?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいや、おかしくね?」

627 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:15:17.78 ID:DcjtgEoo
エイワス「どうした一方通行? ちなみに、私から君への土産は垣根帝督だ」

一方通行「返品しとくわ。 ・・・・・・じゃなくて、オマエの土産おかしいだろ。
     いつそンなもの買ったンだよ?」

エイワス「ふむ、垣根帝督を復活させ、学園都市から戻ってきた際に買っておいたのだが。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それがどうかしたのかね?」

一方通行「見事にブランド物一色じゃねェか。 どこにそンな金があるンだよ」

エイワス「私に金欠や節約などといった概念は存在しないのだよ。
     金が必要だと思ったらいつでも現出できるしな」

一方通行「パネェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつマジパネェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「あなたからのお土産は無いの? ってミサカはミサカは催促してみたり」

一方通行「えっ」

番外個体「まさか忘れてきたー、にゃんて言わないよねぇ~?」ニヤニヤ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おォ、もちろん用意してあるぜ」

打ち止め「なになにー? ってミサカはミサカはワクテカが止まらない!」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほらよ」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「これは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウサ、耳かな? ってミサカはミサカは確認してみる」

628 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:17:06.68 ID:DcjtgEoo
一方通行「あ、あれだぞ。 英国第二王女の私物だぞ、激レアだァ」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやぁ~」

垣根「これはさすがの俺もドン引きだわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バニーガールが好きなの? ってミサカはミサカは・・・・・・」

一方通行「バッ、ち、違ェよクソガキ!!! なンでか知らねェがあの女が持ってて、
     無理矢理俺につけやがったンだ!!」

芳川「あら、あなた、イギリスでバニーガールになってきたの?」

番外個体「ドン引きってレベルじゃないよそれ・・・・・・おぇ」

一方通行「なってねェ、バニーガールにゃなってねェよ!!! 何でそォなるンだ!!!」

打ち止め「で、でもあなたから貰えるものなら何でも嬉しいよって
     ミサカはミサカはドン引きしてみる」

一方通行「最後に思いっきり本音漏れてンだよォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」

垣根「はっは、ざまあねえな第一位」ケラケラ

番外個体「まぁでも、一切何もお土産くれなかった第二位よりはマシだよね」

垣根「さっき話聞いてた? 俺強制帰国させられたんだっつーの」

打ち止め「ていとくんはケチなんだーってミサカはミサカはからかってみる!」キャッキャッ

垣根「俺こいつら嫌いだわ。 第三位ともウマが合いそうにねえなこりゃ。
   あとその呼び方やめろ」

629 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:20:24.74 ID:DcjtgEoo


黄泉川「なんか元気無いじゃんよ、男勢」チラッ

風斬「あはは・・・・・・お気になさらず・・・・・・って、あ、あの、これは・・・・・・?」

黄泉川「ん? 炊飯器だけど」

エイワス「ほう、なぜこんな多量に米を炊いているのかね?」

黄泉川「米? 米はこの炊飯器じゃん。 こっちが蒸し野菜」

風斬「え? ハンバーグじゃ・・・・・・」

黄泉川「ハンバーグはあっち。 私の自信作じゃん」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全て炊飯器で補っている、だと・・・・・・」

黄泉川「これが黄泉川流じゃん、すごいだろ?」

風斬「こ、これも学園都市だから成せる業・・・・・・なんでしょうか」

エイワス「いや、アレイスターの、学園都市の全技術を駆使しても出来んぞ、こんなもの。
     ・・・・・・ふむ、非常に興味深いな。 是非、習得したいのだが、秘匿義務はあるかね?」

黄泉川「そんなものないじゃん。 教えてあげるよ。
    ただ、一筋縄ではいかないから覚悟しとくじゃん」

エイワス「望むところというべきか。 くく、アレイスター・・・・・・、
     世界にはまだ、我々も辿りついていない、未知の可能性が広がっているのかも知れん。
     やはり、この世界から去るにはまだ名残がありすぎるな・・・・・・ふふふ」ペカー

風斬「うわっ、まぶしい! すごいイキイキしてる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「ロボットみたいなやつじゃん・・・・・・」マブシ

風斬「あのー、私も料理してみたいんですけど・・・・・・」

黄泉川「ほうほう、何が作りたいじゃん?」

風斬「え、えと、サンドイッチを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

630 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:21:40.41 ID:DcjtgEoo
番外個体「なんかキッチンのほうがすごい光ってるんだけど」

一方通行「エイワスがまたなんかバカやってンだろ」

芳川「貰っといて言うのもなんだけど、バッグって私、外に出ないから使わないのよね」

ガブリエル「jgtoepjhob引篭megjoej」



垣根「お前さ、風紀委員の女と一緒にいたとき、最後どこ行ってたの?」

打ち止め「初春のお姉ちゃんのこと? あの日はね、パフェを買いに行ってたのって
     ミサカはミサカは記憶を辿りながら言ってみる」

垣根「だからいなかったのか・・・・・・、ったく、お前がいりゃもっと楽だったのに」

打ち止め「なにが? ってミサカはミサカは聞いてみる」

垣根「別に。 あの風紀委員、俺のことなんか言ってた?」

打ち止め「あなたがあの人にグチャミソにされたあと見てみたけど、まだちょっと泣いてたよって
     ミサカはミサカは少しあなたを軽蔑の目で見てみたり」ジト

垣根「あっそ。 ・・・・・・はぁ、切羽詰ってたとはいえ、一般人に手ぇあげちまったらなぁー。
   ま、非は俺にあるわな」

打ち止め「今度謝りにいったら? ってミサカはミサカは促してみる」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、気が向いたらな」

631 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:22:33.79 ID:DcjtgEoo


黄泉川「お待たせじゃーん」

垣根「お、待ってました」

風斬「本当に炊飯器で全部作っちゃった・・・・・・」

ガブリエル「jrojemtnm驚愕jbohjot bmbmld」

一方通行「おら、机の上のモンどけろ」

打ち止め「ヨミカワの煮込みハンバーグは絶品なんだよってミサカはミサカは賞賛してみる!」

番外個体「すごい量だね、食べきれるのこんなの?」

一方通行「馬鹿みたいに食う大食い天使がいるから問題無ェ」

ガブリエル「///////」ドンッ

一方通行「ぐふぉっ」ヨロ

エイワス「ふふ、また一つ、素晴らしいスキルを習得してしまったよ。
     これで私の存在価値はまた強固なものに・・・・・・」ブツブツ

芳川「いつも以上に賑やかな食卓ね」

632 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:23:19.94 ID:DcjtgEoo
打ち止め「それじゃ、いただきまーす! ってミサカはミサカは合掌してみる!」

黄泉川「いただきまーすじゃん」

芳川「いただきます」

番外個体「いただきまーす」

風斬「いただきます!」

ガブリエル「jgmbocnmhi合掌quigbfknkn」

エイワス「ふふ、日本での食前の挨拶は、なぜこんなにも親しめるのだろうな。
     いただきます」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、メシ食う前にいただきますとかいうの初めてかもしんねえ」

一方通行「俺もこのクソガキに会うまではやったことなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だきます」ボソッ

垣根「いただきまーす。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺なんか泣きそうなんだけど」

一方通行「ふン・・・・・・」

633 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:24:13.03 ID:DcjtgEoo
風斬「あ、美味しい~♪」モグモグ

ガブリエル「yfghihn美味heihgibnk」ガツガツ

一方通行「最近気付いた。 こいつメシ食ったときは『美味』しか言わねェ」モグモグ

エイワス「うーん、ヤミー」モグモグ

垣根「やっべ、これが家庭の味っていうの? なんていうか、沁みるなあ」ジーン



黄泉川「ところでさぁ、一方通行はこの子たちとどうやって知り合ったんじゃん?」

芳川「確かに気になるわね、この子は本物の天使なんでしょ? よくわからないけど」

エイワス「彼女のことはミーシャ、もしくはガブリエルと呼称するといいだろう」

一方通行「ン、別に。 番外個体と一緒」

番外個体「全然違うでしょ・・・・・・」

打ち止め「ロシアにいたんだよねってミサカはミサカは思い出してみる」

ガブリエル「njoyknlgm肯定yidksdjkl」

垣根「なに? お前らロシアまで行ったの?」

一方通行「あー、今度話す」

風斬「それで、一方通行さんと一緒にいたいから学園都市にまで来たんです、ね?」

ガブリエル「o,kdljcvsvb激jgjtnktr肯定hgibkeml」

一方通行「そこが一番意味わかンねェっつゥの」

垣根「それを調べるために色々回ってるんだろ?」

エイワス「その通りだ。 そのための『天使同盟(アライアンス)』でもあるのだよ」

番外個体「『天使同盟』?」

634 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:25:18.60 ID:DcjtgEoo
一方通行「い、いや別に『天使同盟』っつゥか・・・・・・」

風斬「一方通行さんが付けてくれた名前です。 私たちは『天使同盟』だって」

芳川「すごいセンスね・・・・・・」

一方通行「余計なこと言うンじゃねェよ・・・・・・」

黄泉川「いいじゃん、『天使同盟』。 一方通行にしては」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷぷっ」

一方通行「くそっ、笑いたきゃ笑えよ」

打ち止め「ミサカも入りたいなってミサカはミサカはお願いしてみる!」

一方通行「絶対ダメだ。 こンな化物集団にオマエまで入れられっかよ。
     大体俺達は組織でも何でも無―――」

垣根「なんの因果か、そのくだらねえ組織に俺まで参入させられちまった。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ところで俺ってどういうポジションなの?」

一方通行「俺がツッコミ、風斬とガブリエルがボケ、エイワスがドラえもン、
     オマエは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いじられキャラ?」

垣根「んだとコラ。 テメェのどこがツッコミなんだよクソボケ」

風斬「私、まだボケなんですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「mhhjiojrt酷jgrjghjhoklm」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は狸に見えるのか?」

一方通行「ドラえもンはタヌキじゃねェ」

635 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:26:48.94 ID:DcjtgEoo
風斬「居場所がない私たちに、帰る場所を作ってくれたんです」

番外個体「ほっほう、そんな理由で結成したんだぁ。 一方通行かっこいい~」アヒャヒャ

一方通行「ぐ・・・・・・、あのときは酒も入っててだなァ」

エイワス「照れることはないじゃないか一方通行。 私は素晴らしいことだと思うがな。
     だからこそ、行動を共にしようと思ったのだよ」

黄泉川「そうじゃん一方通行。 感動の結成秘話じゃんよ」

一方通行「もういっそ殺せ」

垣根「てことはアレだ、今の俺にも帰る場所が無いから、誘ってくれたってわけだな?」

一方通行「ブタ箱で良けりゃいつでも連れてってやンよ。 つか俺はオマエなンざ誘って無ェ」

芳川「私にも働く場所を作ってくれないかしら」

一方通行「『無職同盟(ハローワーク)』でも結成してやろォか?」

打ち止め「何だか楽しそうだなーってミサカはミサカは羨ましがってみる」

一方通行「何が羨ましいンだよ、俺も感覚麻痺ってきてるがこれだけは言える。
     普通が一番だ、普通がな」

風斬「え、私たちが普通じゃないってことですか?」

ガブリエル「mekjhykvrg私jhtjhtiojr普通hbjbtmth断言jgjhombl;mgn」

エイワス「ふむ、『天使同盟』と合流してから、特に異常を感じたことはないが」

一方通行「その考えが普通じゃねェって言ってンだよ」

垣根「この中で普通なのって、俺くらいしかいないな」

一方通行「自分で普通普通いってるやつほどイカレてるモンなンだよ」

636 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:27:51.69 ID:DcjtgEoo

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、一方通行はもうこの中の誰かとイイ感じになれたんじゃん?」ニヤニヤ

一方通行「またこの流れか、勘弁してくれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ウンザリ

垣根「ははっ、『安全運転(ヘタレータ)』。 お前そういう経験無いんだろ?」

一方通行「てめェはあンのかよクソメルヘン」

垣根「ん? そりゃお前・・・・・・普通だろ、俺くらいの歳なら」

ガブリエル「ocqfhihr私jriuhitjnk私nvbnitrnk」ガシャガシャ

エイワス「その通りだなミーシャ。 一方通行、君はミーシャとファミレスへ赴いているじゃないか。
     あれはデートとは言わないのかね」

一方通行「あァ、店のガラスをくしゃみで全部ブチ割る行為がデートってンなら、俺はもォ何も言わねェ」

黄泉川「あれお前らだったのか、しょっ引くぞ」

ガブリエル「gkbbnkggh謝々nviehiiekn」

風斬「そ、そのあと私と会ったんですよね、だから・・・・・・」

垣根「両手に花かよ、お前マジ爆散しろよハゲ」

一方通行「花っつっても、片方はいつ食い殺してくるかも分かンねェ食人植物だがな」

637 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:28:51.04 ID:DcjtgEoo
ガブリエル「ihyjiobjk貴方noyjhrnk照nvggierohj」ツンツン

一方通行「頬を突付くな、穴が開いたらどォする」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなたって氷華には甘いよね」

風斬「え、え、いや、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「このメンツじゃそォ思われてもしょォがねェな、風斬が一番普通に話せるだろ」

エイワス「おやおや、これは手厳しい。 私たちでは話し相手は務まらないと?」

一方通行「オマエらの中じゃ風斬が一番常識人だっつってンだよ」

垣根「ま、俺には常識は通用しないからな」

一方通行「"常識が通用しない"のと"常識を持ってる"、だと全然違うだろ低能」

芳川「まぁでも、もっと深く接近してみないと分からないこともあるわよ? きっと」チラ

黄泉川「!」ニヤ

一方通行「何が言いてェ?」

黄泉川「ふっふっふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行、お前に使命を与えるじゃん」

一方通行「使命だァ? ついに頭おかしくなったか」

エイワス「なるほど、それは面白い案だな」

黄泉川「まだ何も言ってないじゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「未来予知? ってミサカはミサカは驚いてみる!」

エイワス「ふふ、まぁ聞いていたまえ」

638 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:29:30.07 ID:DcjtgEoo
黄泉川「一方通行・・・・・・、お前と『天使同盟』の面々をもっと親密にするために・・・・・・」









黄泉川「お前に『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』をやってもらおうじゃん!!!」ドーン










風斬「」

打ち止め「」

番外個体「」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」

ガブリエル「nbitrjhbm天才gjeorjhknmk」コクン

エイワス「素晴らしい、実に興味深い計画だ」パチパチ

一方通行「えっと、黄色い救急車って何番だっけ」

芳川「落ち着きなさい一方通行、それは都市伝説よ」

639 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:31:51.91 ID:DcjtgEoo
風斬「え、『天使同盟逢引計画』・・・・・・?」

打ち止め「ど、どういうことなのってミサカはミサカは・・・・・・」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんかイヤな予感しかしないんだけど」

一方通行「あ、もしもし? いやァ何かここ最近の寒さに脳が凍った患者が出て来ちゃいましてェ」

芳川「落ち着きなさい一方通行、茶碗に話しかけてどうするの」

黄泉川「では、計画の内容を説明するじゃん!」

エイワス「私も助力しよう」

640 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:33:00.66 ID:DcjtgEoo


      


         ――――『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』とは――――


黄泉川愛穂が立案した、一方通行(アクセラレータ)が『天使同盟(アライアンス)』の構成員と親密になるために
発案した、学園都市の最重要機密計画の一つである。

その概要は、いわゆる「一方通行とその他の構成員をデートさせよう」という画期的なものである。


①『ミーシャ=クロイツェフ(ガブリエル)』『風斬氷華(ヒューズ=カザキリ)』、『エイワス』、『垣根帝督』
  以上、四人の名称を書いたクジを用意し、指定のボックスに入れる。

②一方通行以外のランダムの人間がそのボックスからランダムにクジを引く。

③クジに書かれている構成員の名称を確認し、その引いたクジを処分する。

④一方通行は引いたクジに書かれていた構成員と、指定時間内までデートを遂行する。


―――禁則事項について


第一条・クジを引く際、能力及び魔術、その他説明不可能の現象、原石、エイワス、滞空回線(アンダーライン)、ピンセット、
    アレイスター・クロウリー、統括理事会、人工衛星、並びにMNW(ミサカネットワーク)による不正行為は禁ずるものとする。

第二条・一方通行本人がクジを引くことを禁ずる。

第三条・一方通行以外の『天使同盟』の構成員である四人とのデートが終了するまで、計画は遂行される。

第四条・デートの遂行は絶対厳守である。破ることは許されない。

第五条・この計画の実行中、『天使同盟』の構成員以外の逢引行為は禁ずる。

第六条・デートの阻害、妨害等は何者も行うことを禁ずるものとする。これは学園都市統括理事長も該当するものである。

第七条・一方通行がクジを引く者に対し、妨害、暴行、殺害行為を加えることは禁ずる。

第八条・第三者がこの計画に意義を申し立てることを禁ずる。『天使同盟』の構成員もこれに該当する。

第九条・一方通行に、この計画に対する拒否権は存在しない。

第十条・上記の禁則事項を一項目でも犯した場合、計画立案者からの処罰内容が下される。

641 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:33:43.97 ID:DcjtgEoo
エイワス「と、こんなところだろう? 黄泉川愛穂」

黄泉川「うん、何かよく分からない単語も出てきてるけど、大体そんな感じじゃん」

642 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:34:24.23 ID:DcjtgEoo
風斬「で、デート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////」プシュー

ガブリエル「otohjbmbm俄然getijhklb気合jwrgjikebnk」ゴゴゴゴ

打ち止め「こ、ここ、これは一体どういうことなのかなヨミカワ!! いくらミサカでも
     こんなの許容出来ないよってミサカはミサカはひどく憤慨してみたり!」ムキー

番外個体「上位個体に同意かな、ふざけすぎだよねこんなクソ計画」バチチチ

黄泉川「禁則事項第八条、読んでみるじゃん」

番外個体「そんなのミサカたちが守ると思ってんの?」

エイワス「申し訳ないが計画は既に始まっている。 いざとなったら私の力で
     君達の能力を一時的に使用不可にさせてもらうよ」

打ち止め「お、横暴すぎるよそんなの!! ていうかヨミカワとエイワスは
     いつの間に手を組んだのってミサカはミサカは怒り爆発!!!」ドッカーン

一方通行「お、星が煌めいてるじゃねェか、彗星か? いや、違うなァ・・・・・・、
     彗星はもっとこう、バーって、なるもンなァ」

芳川「落ち着きなさい一方通行。 あなたは今、Zガンダムには搭乗してないわ」

垣根「いやちょっと待てよ、これおかしくね?」

エイワス「ふむ、伺おう」

垣根「俺もクジを引いてデート出来るってんならまだ理解できる。
   だが、これだといずれ俺と一方通行もデートするハメにならねえか?」

黄泉川「それがどうかしたじゃん? 男の付き合いというのも大事だろう」

垣根「おい、このババアの頭、吹き飛ばしても構わねえな?」

一方通行「初めて意見が合致したなァ、殺っちまえ」

643 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:35:35.22 ID:DcjtgEoo
黄泉川「さっそく、明日から行動に移ってもらうじゃん」

一方通行「ぎゃははは!!! 言うねェ言うねェ、警備員ごときがこの俺に指図だとォ?
     仮に、イヤだと言ったらどォするつもりなンだァ?」

黄泉川「そうだな・・・・・・、今後一切、ウチへの出入りを禁止するじゃん」

一方通行「!!! 何ィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

垣根「無茶苦茶だこのババア・・・・・・元暗部なんじゃねえの」

一方通行「ハッ、上等ォじゃねェか。 いいぜ、二度とここには来ねェよクソったれ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤ

打ち止め「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、もうミサカに会いに来てくれないの? ってミサカはミサカは
     上目遣いであなたの顔を見つめてみる・・・・・・」ジッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、別にいいだろォ。 今までだって電話で話してただけだったし、
     また明日からそォなるだけで―――――」

打ち止め「・・・・・・ロシアで・・・・・・ミサカとずっと一緒にいるって・・・・・・グスッ・・・・・・言ったの・・・・・・エグッ・・・・・・
     ウソなの? ・・・・・・って、うぅ・・・・・・ミサカは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミシャ・・・・・・グスッ」ポロポロ

垣根「いやこれ反則だろ、ふざけてやがる」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐ・・・・・・く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行。 これは、お前のためでもあるじゃん」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「やっぱりお前はまだ、他人に好意を向けるのを恐れてる傾向があるじゃんよ。
    それを少しでも解消して、人間としっかり向きあって欲しい」

黄泉川「そう思って、この計画を思いついたじゃんよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    一方通行、これは強制でもなんでもなく、私からの個人的なお願いじゃん」

垣根「いや、第九条」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ」

644 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:37:16.33 ID:DcjtgEoo
打ち止め「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなた? ってミサカはミサカは・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この俺が、約束の一つや二つも守れねェ男だと思ってンのか」

番外個体「いやその前に、第九条―――」

一方通行「いいぜェ・・・・・・、やってやンよ。 受けて立つぜその計画!!!」

黄泉川「」ニヤリ

エイワス「」ニヤリ

垣根「正気かこいつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「mtrijhigjekg感激meojhijnkmkmn」ガシャガシャ

風斬「ふぇぇ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・/////////」フラフラ

打ち止め「デートは何だか納得できないけど、ミサカはあなたと一緒に居られれば何でもいいかなって
     ミサカはミサカは納得してみる!」

黄泉川「ありがとじゃん、打ち止め」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそ、納得いかないよこんなの」

芳川「あら、一方通行が他人とデートするのがそんなにイヤなのかしら?」

番外個体「!! べ、別に・・・・・・。 ま、よく考えたら内三名は人外だしね!
     心配はいらなかったかにゃーん、あひゃひゃひゃ!」

垣根「イカレてやがる、馬鹿らしい、俺は退散させてもらうぜ」

エイワス「逃がさんよ垣根帝督。 宇宙の果てまで逃走しようとな」

垣根「こいつ絶対チカラの使い方間違えてやがる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクッ

645 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:39:21.59 ID:DcjtgEoo
こうして、黄泉川愛穂とエイワス(と、芳川桔梗)による、『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』は実行されることとなった。


その日、『天使同盟(アライアンス)』の面々は黄泉川宅に泊まることになった。


風斬氷華はもう何かが吹っ切れたのか、計画について抗議することはなく(第八条により出来ないのだが)、
打ち止めや番外個体、ガブリエルらと枕投げに徹していた。


ガブリエルはというと、彼女は最初から肯定的な態度をとっており、身体中を輝かせ気合を入れていた。
元々一方通行に好意を寄せているのだ、拒否する理由が無いのだろう。


エイワスは相変わらず、何を考えているのか分からなかった。
そもそも黄泉川はここまで仰々的な計画に発展させるつもりはなかったのだが、エイワスに全てを見透かされていたのか、
エイワスは瞬時に話を膨らませ、禁則事項などというものまで設けてしまったため、黄泉川も流されるがままとなっていたのだ。

自分自身もデートを遂行しなければならないということには勿論気付いているはずなのだが、嫌がる素振りをまるで見せない。
むしろ明日以降のスケジュールを綿密に構成しているのか、リビングのソファーに座り込み、何かブツブツと呟いていた。


垣根帝督は絶望していた。
一方通行以外の人間とデートすることが出来ないという、彼にとって何のメリットも無い計画だ。
能力を行使して連中を皆殺しにしようかとも考えたが、さすがに一人ではあの怪物たちは止められない。

自分の番が来たときに考えようと、第二位の頭脳を活かし最善の策を取っていた。




一方通行は、学園都市最高の頭脳を駆使し、デートについてのプランを構築していた。
デートなどという行為とは今まで無縁だった彼だ。何をどうすればいいのか、皆目見当がつかないのだ。
ガブリエルに会ってからは、女性との接触も多くなった気はするが、その経験値だけでは物足りない。


「(乗り切ってやる・・・・・・、乗り切ってみせるぜェ!!!)」


ガブリエルとはまた違うベクトルに気合いを入れた彼は、枕投げをしている女性たちに一度だけ目を向け、
静かに就寝した。

646 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:40:08.43 ID:DcjtgEoo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


黄泉川「あーたーらしーいーあーさがきた」カンカンカンカン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っせェなァ」ボケー

垣根「今時おたまで鍋鳴らして起こす家とか無えだろ・・・・・・」ボー

風斬「あ、おはようございます、二人共」

ガブリエル「nmrtorgje清々bjoerjthojt朝gjiergjibnk」グッモーニン

一方通行「ンだよオマエら、もォ起きてたンか」

エイワス「君達二人が寝過ぎなのだよ、もう朝の九時をまわっている」

打ち止め「いよいよなんだねってミサカはミサカは関係ないのになんだか不安・・・・・・」

番外個体「なんでミサカたちは候補に入ってないのかな?」

黄泉川「ん? 番外個体もデートしたいのか?」

番外個体「! い、いや・・・・・・死んでもお断りだっつーの」

一方通行「そりゃこっちのセリフだァ」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん」プイ

垣根「あれ、芳川、だっけ。 あの女は?」

黄泉川「寝てるじゃん。 いつものことだ、気にするな」

芳川「ZZzzzzz・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」クカー

647 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:41:12.25 ID:DcjtgEoo
黄泉川「ほら、さっさとシャワー浴びて顔洗ってくるじゃん!」

一方通行「はいはい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「チッ、もうどうにでもなれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


――――――――


黄泉川「さて! いよいよこの時が来たじゃん!」

一方通行「オマエ仕事は?」

黄泉川「鉄装には遅れるよう言ってあるから大丈V!」ブイッ

垣根「テンションたっけえなあ・・・・・・」

エイワス「では、改めて今回の計画の説明を簡単にさせてもらおう」

一方通行「オマエが乗り気なのが一番意味わからン」

エイワス「まず、『天使同盟(アライアンス)』以外の誰かに、このボックスから
     一枚クジを引いてもらう。 名称も私が既に書き込んである」トスッ

番外個体「用意よすぎでしょ・・・・・・何なのこいつ」

打ち止め「はいはーい! ミサカが引きたいなってミサカはミサカは張り切ってみる!」フンスッ

エイワス「では、最終信・・・・・・打ち止めに引いてもらうとしよう。
     その際、禁則事項第一条に触れないよう気をつけてくれたまえ」

垣根「あんな真似しねえよ、つか出来ねえよ」

打ち止め「もう引いていいの? ってミサカはミサカは確認してみる」

エイワス「まぁ待ちたまえ。 そして、クジに書かれている者と一方通行とで、
     デートをしてもらおうか。 行動範囲は学園都市の中に限らせてもらう」

黄泉川「制限時間は十時間以上、二十四時間以内じゃん。 多少オーバーしても構わないけどね」

一方通行「長ェよクソボケ」

648 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:42:48.10 ID:DcjtgEoo
エイワス「デート内容については全て一方通行とそのパートナーに一任する。
     プライベートまでは踏み込まないから、安心したまえ」

風斬「あなたが言うことですかそれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黄泉川「以上じゃん。 一方通行、張り切って行って来い!」

一方通行「これ全部遂行したらオマエ絶対ぶっ殺すからな」

エイワス「では打ち止め、お願いしようか」スッ

打ち止め「うーむ、良いのを引けるといいなーってミサカはミサカは腕まくりをしてみる」

一方通行「良いのなンて一つも無ェだろォが。 せいぜい当たりくじは風斬ってとこだな」

風斬「えっ・・・・・・・////」ドキッ

番外個体「くっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴクリ

打ち止め「むむむむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってミサカはミサカはぁ~~~~~~~~・・・・・・」ゴソゴソ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴクリ

ガブリエル「―――――」ワクワク

一方通行「(せめて風斬なら普通に歩き回れる・・・・・・いや待て、先に嫌なヤツから処理してったほうが
     いいかも知れねェ・・・・・・、と、なると・・・・・・。 いやでも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」ドキドキ

黄泉川「なんか私まで緊張してくるじゃん・・・・・・」ゴクッ

エイワス「ふふ、さて・・・・・・トップバッターに選ばれるのは誰かな?」



打ち止め「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これだー!!! ってミサカはミサカはクジを引いてみたりー!!!」バッ



一方通行「!!!」

ガブリエル「―――――」

垣根「!!!」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!!」

風斬「はわわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

黄泉川「だ、誰になったじゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

649 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/10/31(日) 15:44:01.84 ID:DcjtgEoo






                   『垣根帝督』








654 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/31(日) 16:04:57.74 ID:MfpEJlko
一番誰得なの引きやがった・・・ッ
まあ人によっては一番萌えるであろうがwwww

668 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:06:17.97 ID:oz7.MB.o


一方通行「」

垣根「」


番外個体「ぶっひゃ!!! あっひゃひゃひゃ!!! あーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」ゲラゲラ

ガブリエル「hojihjfbknt畜生gjierjgijgk畜生jiofjbhoejh」ガスッ ガスッ

エイワス「ふふふ、これはいきなりアブノーマルな方向で来たな」

黄泉川「初っ端からとんでもない展開じゃん・・・・・・」

風斬「あ、あははは・・・・・・そうですね・・・・・・」シュン

一方通行「いやこれ待って、待ってくれ、これ箱の中に垣根しか入ってねェンじゃねェの?」

垣根「それだ、間違いねえ。 冴えてるな一方通行」

エイワス「不正行為などしておらんよ、私が作った禁則事項を私が破ってどうする」

一方通行「いやふざけンなよマジで、何が悲しくて男とデートしなきゃなンねェンだ」

垣根「こいつにソッチの気があったら俺のヴァージン終わりじゃねえ?」

一方通行「何クソキモいこと言ってやがるンですかァ? ケツ穴隠してェのは俺の方だクソったれ」

打ち止め「ていとくんなら安心かなってミサカはミサカはほっと息を吐く」ホッ

垣根「何がどう安心なんだよクソガキ」

669 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:07:45.46 ID:oz7.MB.o
黄泉川「ほんじゃ、いってらっさーい。 まぁデート感覚じゃなくて、
    こう・・・・・・、男の友情を確かめ合ってみるのもいいじゃんよ」

一方通行「なァ、出掛けるフリして二人で抜けださねェ? 俺らなら楽勝だろ」ボソッ

垣根「けっ、考えることは一緒か。 それが無難だもんな」

エイワス「させないよ、二人共」

一方通行「ッ!!?」ビクッ

垣根「!!!」ビクッ

エイワス「それに、そんなことをしなくても、普通に二人で遊んで来いと言っているだけなのだよ。
     変な意味ではなく、普通にね」

一方通行「俺とこいつじゃそれすら出来そォにねェから言ってンだろォが・・・・・・」

垣根「ナメやがって・・・・・・お前ら全員覚えてろよ」

番外個体「ハッテンするなら公園のトイレでね~♪ あひゃひゃひゃ!!」ゲラゲラ

打ち止め「ハッテンってなぁに? ってミサカはミサカは質問してみる」

風斬「わ、わかりません・・・・・・///」

ガブリエル「hjjrkh畜生grrrrrrrr畜生jrgijrrjjnk」ガックリ

黄泉川「残ったメンバーはここでのんびりしてるといいじゃん」

風斬「あ、はい、じゃあお言葉に甘えて」

エイワス「さて・・・・・・、どうなることやら。 ふふ」

ガブリエル「ijhj畜生rrui」オヨヨヨ・・・・・・

垣根「どうすンだよクソ白髪」

一方通行「適当にその辺ぶらつけばいいだろクソメルヘン」

670 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:09:18.71 ID:oz7.MB.o
――学園都市・第七学区 大通り


ガヤガヤ   ザワザワ  


一方通行「おい・・・・・・、なンか人多くねェか?」

垣根「そういや今日、明日、明後日、明明後日と休日だったな。 四連休」

一方通行「黄泉川のヤツ・・・・・・それも狙ってやがったな、クソ・・・・・・」

垣根「いやーしかし、懐かしい感じがするなあ何か」パラッ

一方通行「あァ?」

垣根「シャバの空気が久々だっつってんだよ」パラッ

一方通行「ハッ、俺にミンチにされてからしばらく経ってるもンなァ」

垣根「いちいちうっぜえなお前。 場所も場所だ、何なら今すぐケリ着けようか?」

一方通行「もォ着いてるから。 あの時にもォ実力の差は明らかになっちゃってるから」

垣根「クソ野郎が。 だが今度の俺は一味違うんだよ」パラッ

一方通行「つかオマエ、さっきから何読んでンだァ?」

垣根「マジュツに関する情報だ。 エイワスのクソ野郎から貰ったんだよ」

一方通行「お勉強が足りてねェなメルヘン君。 能力者が魔術なンざ使ったら―――」

垣根「わかってんだよ。 拒絶反応起こして身体が爆発するんだろ?
   だからこうして見てるだけだ、使ったりはしねえ」

671 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:10:40.33 ID:oz7.MB.o
一方通行「ま、別にオマエなら爆発してくれちゃっても構わねェがな」

垣根「ほざいてろ。 だが・・・・・・、テメェは使ったらしいじゃねえか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何の話だ」

垣根「最終信号(ラストオーダー)を救うために使ったって聞いてるぜ、エイワスから」

一方通行「・・・・・・あのおしゃべり野郎が。 口を縫わなきゃなンねェな」

垣根「どういう状況で、とかは聞いてねえけどな。 だがお前は今もこうして生きてる。
   お前に出来て俺に出来ないわけがねえだろ」

一方通行「てめェみてェなツルテカの脳みそじゃ使えねェよカス。
     ・・・・・・俺だって、完璧に理解してるわけじゃねェ」

垣根「じゃあ今は使えないのか?」

一方通行「基礎から学びゃァ使えるかもしンねェが・・・・・・もォ必要無ェだろ」

垣根「ふん、そんなもんかねえ」パタン



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい垣根」

垣根「・・・・・・あぁ、何か俺達」

一方通行「見られてるよなァ、明らかに」

垣根「通りすぎるやつの大半がな。 しかも怯えるような目で」



―――ねぇねぇ、あの二人って・・・・・・

―――やっぱり!? あれだよね! けっこう前にここで暴れたっていう、

―――お、おい、あいつら、例の超能力者じゃね?

―――噂だけどあいつら、第一位と第二位らしいぞ・・・・・・

―――うげぇっ!!? バケモンじゃんか!! なんでそんなのがまた・・・・・・


    ヒソヒソ   ザワザワ

672 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:11:44.43 ID:oz7.MB.o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハデに暴れたもンなァ」

垣根「暗部の下っ端共、全然隠蔽出来てねえじゃねえか、クソ」

一方通行「まァ、俺は慣れてるけどな。 こォいうの」

垣根「暗部に落ちる前から有名だったからなテメェは」

一方通行「俺はともかく、オマエは大丈夫なのかよ?
     こんな風に街歩いてたら、またどっかのクソ組織がオマエをかっ攫ったりしねェのか」

垣根「馬鹿かテメェは。 そん時は返り討ちだろうが。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
   なになに? 一方通行さん、俺のこと心配してくれてんの? っはは、やっさし~」ケラケラ

一方通行「よっぽど殺されたいらしいなァ、オマエ」

垣根「風斬やミーシャにも優しいじゃんか、お前は」

一方通行「・・・・・・あァ?」

垣根「あの時、お前は悪党がどうとかこうとかほざいてやがったが、
   やっぱお前、悪党にはなりきれねえよ」

一方通行「何が言いてェンだよ」

垣根「今でも悪党にこだわってんのかよ?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そォすりゃ救える命があると思ってたンだ」

垣根「?」

673 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:12:49.18 ID:oz7.MB.o
一方通行「『悪』の道を進ンで、進ンで進ンで進みまくりゃァ救える命もあると思ってた。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが、現実は違ったンだよなァ」

垣根「悟りやがったか?」

一方通行「ンな高尚なもンじゃねェよ。 ただ、『悪』にこだわったってダメなもンはダメなンだ。
     結局、守りてェヤツのために戦うなら、馬鹿正直に真っ直ぐ進むしかなかったってこった」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・守りたい者、ねえ。 わっかんねえな」

一方通行「オマエには無いのかよ、そォいうもンが」

垣根「ねえな。 暗部にいた頃も、今も、俺は俺だ。 決してブレねえ、垣根帝督なんだよ。
   守りたいもんがあったら、あぁはなってなかったかも、ってか?」

一方通行「可能性の一つだ」

垣根「経験者は語る、だな」

一方通行「チッ、つまンねェ話しちまった」

垣根「ふん、・・・・・・じゃあよ」

一方通行「?」

垣根「ああいうの見たとき、今のお前ならどうする?」







スキルアウトA「だからさぁ、お前、見てたよねぇ? 俺らのこと」

女子生徒「み、見てません・・・・・・」オドオド

スキルアウトB「いやいやwww 見てたじゃん、ちらちらさぁ、気があるってことっしょ?w」

スキルアウトC「俺らちょうどヒマしてたんだよねぇ~、一緒に遊んでいかね?」

女子生徒「わ、私、そんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

674 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:14:10.80 ID:oz7.MB.o
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっだらねェ」

垣根「ホントになぁ。 変わんねえな、この街の世紀末っぷりは」

一方通行「で、あれがなンだよ?」

垣根「あれ、放っとくの?」

一方通行「俺が助けろってかァ?」

垣根「それがお前の『悪党』なんだろ、一方通行」

一方通行「てめェならどォする」

垣根「んー・・・・・・、」


垣根「こうする」バシュッ


スキルアウトB「あん? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごっ!!?」ドギャッ

スキルアウトC「あ? なんだよおい!!」

スキルアウトA「な、なんだあれ、翼・・・・・・?」

垣根「朝っぱらから盛ってんなあ、下っ端共」

一方通行「垣根さァン、周りがめっちゃ騒いでンですけどォ」ザッ


―――お、おい!! 能力者の喧嘩だ!!

―――ふ、風紀委員、いや警備員に連絡しろよ!!


垣根「・・・・・・あらら。 どうも俺の能力は目立っちまうなあ」

一方通行「こいつ生きてンのかよ」ゲシッ

スキルアウトB「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ご、ぽっ・・・・・・」ドロ

女子生徒「ひっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクガク

675 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:15:25.87 ID:oz7.MB.o
スキルアウトA「てめぇらナメた真似してくれやがって!!!」チャキ

垣根「はい出ました、拳銃~」

一方通行「・・・・・・あァあァ、ったくクソめンどくせェなァおい」ブンッ

スキルアウトA「えっ?」バキャッ

垣根「おっ、蹴り上げて銃を奪うとは。 能力使わねえの?」

一方通行「必要あるかよ、こンなクソどもに・・・・・・よォッ!!」バキッ

スキルアウトA「ごぶッッ!!!」ズシャァ

一方通行「・・・・・・やっぱ直で殴ると手ェ痛ェな」ヒリヒリ

スキルアウトC「くっそ!!」ダッ

垣根「逃がさねえって」ビュン

スキルアウトC「ぶあっっ・・・・・・!!!」ゴガン

一方通行「急に風起こすなよ、欝陶しい」

垣根「で、まだ全員生きてるけど、殺すか?」

一方通行「価値も無ェよ、こンなブタ共には」

垣根「昔の俺らなら容赦なく殺してただろうなあ、丸くなっちまった」

一方通行「そォいうのにこだわってっからいつまで経っても三下だっつゥンだよオマエは」

女子生徒「ひっ・・・・・・ひ・・・・・・」ビクビク

676 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:17:03.90 ID:oz7.MB.o
垣根「おっと、いけね。 大丈夫か、お嬢さん?」ニッコリ

女子生徒「ひぅ・・・・・・!」ビクッ

一方通行「何その笑顔、きンめェ~~~」

垣根「・・・・・・おーい、しっかりしろよ、ケガとかしてねえか?」

女子生徒「あ、あ、だ、大丈夫です・・・・・・!」ダッ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「ぎゃはっ、行っちまったなァ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な? 俺が人なんて守ったって、こうなるだけなんだっつーの」

一方通行「やり方が悪いンじゃねェ? いきなり翼出したクソメルヘンがニッコリ笑いかけてきたら
     俺もさすがに逃げるぜ、トイレへ吐きにな」

垣根「んなことまで知るかよクソボケ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別に誰かを守らなきゃ生きていけねェなンてことも無ェだろ」

垣根「端っからそんなつもりはねえよ。 物の試しだろうが」

一方通行「・・・・・・まァオマエの生き方くらい、オマエが決めりゃいいンじゃねェの」

垣根「上から目線で説教か? 誰に教わったんだか」

一方通行「そンなに構って欲しいか、今なら四分の四殺しで許してやるよ」

垣根「それ死んでるだろうがクソ野郎」

677 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:18:28.72 ID:oz7.MB.o
――第七学区・ファミリーレストラン オリャ・ポドリーダ




昼過ぎまで適当にぶらぶらした後、二人は昼食をとるためにファミレスに立ち寄った。





垣根「でさぁ、何でお前、あんなやつらと一緒にいんの?」

一方通行「あ? ガブリエル達のことか?」

垣根「それしかねえだろ。 実際会ってわかったが、ありゃとんでもねえ勢力だぞ。
   マジもんの天使に、AIM拡散力場の集合体とかいうヤバいやつ、そんでエイワス」

垣根「それにレベル5のトップ2ときたもんだ。 お前ら世界でも征服する気か?」

一方通行「典型的バカの考えだな、何が世界征服だ」

垣根「実際、征服できそうだがな。 アレイスターさえどうにかすれば」

一方通行「・・・・・・オマエ、アレイスターの『プラン』をぶっ壊すために来たンだろ?」

垣根「まあな。 お前らとならいけるかもしれねえ」

一方通行「はっきり言っておくぜ。 俺はそンな事に興味は無ェ」

垣根「本気で言ってんのか? 今は知らんが、いつまでもこんな生活が続くと思ってないだろうな?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「アレイスターは必ず動くぜ。 ミーシャを、いや、俺達『天使同盟』を潰しにな。
   その時、お前はどうするんだよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・決まってる」

垣根「ミーシャを守るんだろ?」

一方通行「わかってンなら聞いてくンじゃねェよ、ブチ殺すぞ」

678 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:21:05.39 ID:oz7.MB.o
垣根「馬鹿らしくねえか?」

一方通行「はァ?」

垣根「あの天使、何やらお前に好意を抱いてるらしいが、そんなのに付き合わされて
   馬鹿らしくなったりしねえのかって聞いてんだよ」

一方通行「別に。 慣れてる」

垣根「なんで見ず知らずの、しかもあんな化物のためにそこまで言える? そこまで出来るんだ?
   慈善事業のつもりか? ボランティア? それとも金が絡んでんのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三下が、くだらねェことほざいてンじゃねェぞ。
     相変わらずてめェの口から出るのは汚らしい屁だけかよ」

垣根「利害の一致でやってんじゃねえってんなら、テメェがやってることは偽善だ」

一方通行「偽善でけっこう、つか、まァ自己満足だな」

垣根「自己満足、だと?」

一方通行「俺が守りてェから守る。 俺が一緒に居てェから一緒に居る。 そンだけだ。
     てめェとエイワスの野郎は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォかな」

垣根「ガキかテメェは。 第一位様のワガママは規模がでけえな」

一方通行「小せェことしか言えねェてめェとは違うってこった」

垣根「そんなの違う、そんなのはテメェじゃねえだろ」

一方通行「ギャグで言ってンなら座布団没収だな、てめェに俺の何がわかる?」

垣根「テメェと俺は一緒だろうが。 同類だ、同じタイプの人間だ」

一方通行「吐き気がするセリフをどォも。 もォ黙れや、ゲロが口からはみ出しかけてンだよ」

垣根「殺されてえか」

一方通行「来いよ三下。 またハンバーグになってみるかァ?」

679 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:24:43.75 ID:oz7.MB.o

一方通行と垣根は睨み合う。 漫画やアニメなどにあるような、お互いの間に火花が出るとか、そういうレベルではない。
お冷に入っている溶けかけの氷がカラン、と音を鳴らせば、それを合図に殺し合いが始まりそうな程の、歪んだ空気。

二人は気付いていないが、店内は図書館のそれよりも静寂していた。
このファミリーレストランの店内は現在、時が止まっています、と言われても納得してしまうレベルの静けさだ。
唯一音を奏でているのは、天井のスピーカーから流れる今の空気には場違いなクラシックだけだった。

店内には二人を含め、二十数名程の客がいたが、皆がうつむいている。
目の前の料理やメニューを凝視しているわけではない。 ただ、そうすることが一番安全だと無意識に感じているからだ。

二人が何やら口喧嘩をしているのは分かる。だがそれは、そこらのスキルアウトが行っているような陳腐なものではない。
お互い、大声を出して怒鳴り合っているわけではないが、迫力がその他の人間とはまるで違うのだ。

二人の方に視線を向けることさえ、この場に居る客たちには勇気のいる行為だった。
中には震えているものもいる。可愛らしい服を着たウェイトレスにいたっては、目にうっすらと涙を浮かべ、
注文すら聞きに行けない状況に陥っていた。

この場に居る客は、彼らの会話の内容を聞きとってはいない。否、聞き取ってはいけないと判断しているのだろう。
別段聞かれてマズい話ではないのかもしれないが、それでも聞かない方がいいと脳の奥から信号が放たれている。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンでそこまで噛み付いてくる?」


その静寂を最初に打ち破ったのは、白髪の少年だった。
沈黙の時間が終わったことにより、ようやく各ウェイトレスが勤務を再開し始めた。
だが、その顔は未だに青ざめたままだ。


「俺が誰かを守ったりすンのが、そンなに気に入らねェのかよ?」


その通りだった。
気に入らない。自分と同じ闇に、深い深い闇の底に沈んでおきながら。
自分と同じ、レベル5の超能力者でありながら。
過去に、自分以上に人間をその手で殺戮しておきながら。

自己満足で、誰かを守るという事が、ひどく気に入らなかった。

そして、

680 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:32:40.94 ID:oz7.MB.o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何でそんなことができる? 何百、何千の人間を殺しておきながら。
 なんで今更、誰かを守ろうだなんて思えるんだよ?」


垣根はもう気付いている。
この短時間の会話で、一方通行に気付かされた。
『天使同盟』と出会い、彼女たちの楽しそうな表情を見て、気付かされた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っはぁ、はぁ・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそっ」


垣根の様子がおかしい。呼吸が乱れていた。
彼の様子がおかしいのは何も今だけじゃない。これまで何度か、こういった垣根の様子を
一方通行は見ている。


 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつ)


一方通行がある仮説に辿り着く。それを言おうとしたとき、垣根が口を開いた。


「あぁ・・・・・・、テメェの思ってる通りだよ、クソったれ・・・・・・はぁ」


乱れた呼吸を整えながら、垣根は一方通行の考えていることを先に言った。


「・・・・・・肉体再生時の、後遺症による、精神不安定ってところか」


一方通行の予感は的中していた。
彼が時折見せる苦しそうな仕草は、完全に破壊されていた肉体を再生した時に現れる後遺症のようなものだった。
だが、肉体的に何か障害が残っているわけではない。
精神的な面で参っているのだ。もはや生き返ったといってもいい状況に見舞われた垣根。
目の前には発行する謎の生命体。その生命体、エイワスから放たれる意味不明のワード。
急に訪れたアレイスターの『プラン』破壊への希望。エイワスによるイギリスへの派遣。
実際に本物の天使を見た衝撃。黄泉川達の、『天使同盟』の、暖かい歓迎。

それらが復活直後から一気に降りかかった垣根の精神は、色々な意味で不安定に陥っていた。


681 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:35:16.24 ID:oz7.MB.o


「それでも・・・・・・、言うぜ。 言わなきゃ・・・・・・なんねえんだろうな」


垣根は乱れる呼吸を無理矢理押し戻し、一方通行に告白した。


「俺は・・・・・・、お前が羨ましい」


第二位のプライドも、恥も外聞も全て捨て置き、垣根は自分の正直な気持ちを伝えた。

682 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:37:15.47 ID:oz7.MB.o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行は、黙って垣根の言葉を聞いていた。


「俺は・・・・・・お前のことが羨ましいんだろうな、多分・・・・・・。
 いや、多分なんてごまかしは駄目だな。 羨ましいんだ、間違いなく」


一方通行は、驚いていた。
表情には決して出さないものの、内心では驚愕の色に染まっていた。
垣根が、自分の事を羨ましがっていることに驚いているわけではない。
いや、その事実にも驚いたことには驚いたが、それ以上に。
あの垣根帝督が、何か会話をするたびに罵詈雑言が出てくるあの男が。

自分の気持ちを、正直に話したのだ。
真っ直ぐに、何の濁しも無しに、ありのままの今の気持ちを。


「・・・・・・俺の、何が羨ましいってンだ?」


垣根の言いたいことは大体分かっている。
だが一方通行は、あえて垣根の口からそれを言うよう促してみた。


「お前は、あの暗部の抗争を生き延び、救いてえヤツを救い、ある程度の自由も手に入れてる。
 自分の存在価値を、手に入れてる。 俺には・・・・・・何も無い。 何も無いんだよ、一方通行」


垣根は目を細めながら、自分の心情を吐露していく。
注意してみないとわからない程度だが、垣根の手はほんの僅かに震えていた。

683 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:38:15.21 ID:oz7.MB.o


「多分、エイワスの野郎に修復されたばかりだから、精神的に不安定なのかもしれねえな。
 この俺が、テメェなんぞに、こんなこと言っちまうなんてよ。 ハッ、黒歴史決定だなこりゃ」


そう言って茶化すが、彼は続ける。


「でも言わなきゃならねえ。 言わなきゃ、いつか俺は壊れてた。 修復されて、外に出て、
 イギリスに向かってる時も、正直言うが・・・・・・何度も吐いたぞ。 現実が受け止められなかった。
 復活したところで、俺には何にも無いって現実をな」


一方通行は、なおも聞き続ける。

684 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:39:17.80 ID:oz7.MB.o


「お前だって、同じ経験をしたことがあるはずだ。 自分の存在価値がなくなる瞬間を、
 自分から何もかもが無くなっていく、何もなくなる現実を、突きつけられたことがあるだろ?」


その言葉を聞いた一方通行は、ロシアで初めて番外個体と出会った時のことを思い出していた。
あれほど自分が壊れたこともない。打ち止めも救えない、番外個体も救えない、『悪』を貫いても、
何も、何も、何一つ救えない。

あのときは本当に世界など終わってしまえと、心の底から思っていた。絶望とは、ああいう時のことを言うのだと、
一方通行は嫌というほど味わった。

垣根の場合、復活した今この時こそが、それに当て嵌るという。


「自分の生き方、自分の存在価値は自分で決めろ、って言うんだろ。 んなことは分かってる。
 頭では分かってるが、じゃあ実際どうすればいいかなんて見当もつかねえんだよ。
 なあ、俺は誰も守れねえし、誰も誰も救えねえ。 俺には、誰もいねえんだ」


垣根は血が滲むまでに拳を強く握り締め、一方通行に聞いた。


「俺の居場所は、俺の帰る場所はどこにあるんだよ。 俺の帰りを待ってるやつは、どこにいるんだ・・・・・・」


さっきまでの口喧嘩の迫力など、もはや微塵も感じられない。

垣根帝督は言い終えると、そのまま俯いてしまった。
その表情は伺えない、この男が泣いているとも思えないが、それでも精神的に限界が来ているようだった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行はしばらく何も喋らなかったが、やがて静かに口を開く。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バカが。 だからてめェはいつまで経っても三下だっつってンだよ」


もはや何度言ったかも分からない暴言を。しかし、今度は少し違うニュアンスで。

685 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:40:29.65 ID:oz7.MB.o
一方通行「オマエ、昨日と今日の状況を考えてみろよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

一方通行「暗部の頃の状況と、今の現状、比べてみろって言ってンだよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何も変わってねえだろうが。 俺は一人のままだ」

一方通行「眼球までは修復されなかったのか? てめェの目の前にいるのは誰だ」

垣根「・・・・・・、見るだけでぶち殺したくなる、憎たらしい顔のテメェがいるだけだ」

一方通行「自分で言っててわかンねェか、誰が一人だって?」

垣根「あ・・・・・・?」

一方通行「オマエさっき、自分はひとりだっつってたな。
     じゃあ今オマエの目の前にいる俺は誰なンだよ?」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「俺だけじゃねェ、ガブリエルも、風斬も、忌々しいがエイワスだって居る。
     黄泉川も、芳川も、打ち止めも番外個体も、皆てめェと話してただろォが」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だから何だ。 あんな上っ面だけの会話で、何がわかる」

一方通行「あいつらと会話してる時の、あいつらの表情が、上っ面に見えンんかよ」

垣根「違うってのか」

一方通行「悪ィが、てめェよりは経験値が豊富なンでな。 俺はわかるンだよ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あのなァ、オマエがどォ思ってンのかは知らねェが、これだけは言わせてもらうぞ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

一方通行「『天使同盟』は、オマエを受け入れてる。 オマエの居場所は、ここだ」

686 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:42:28.99 ID:oz7.MB.o
一方通行「オマエには悪態ばっかついてっけど、それでも俺はとっくにオマエを受け入れてンだよ」

垣根「俺の居場所が・・・・・・、テメェらと一緒、だと?」

一方通行「そォだ。 俺も受け入れてやる。 じゃなきゃとっくに肉塊にしちまってるンだよてめェなンざ」

垣根「何でお前まで、俺を受け入れる? 俺がどういうヤツか知ってんだろうが」

一方通行「あァ、よォくご存知だぜクソったれ。 てめェと俺は同じだ。
     オマエが言ったように、俺とオマエは、同類の人間なンだよ」

垣根「・・・・・・だが、俺とお前じゃ、決定的に違うところがある」

一方通行「無ェよそンなもン」

垣根「生きる目的だ、俺にはそれが無い」

一方通行「人間ってのは生き返ったらネガティブになっちまうのかァ? このクソ野郎。
     だったら、オマエもガブリエルを守れよ」

垣根「何?」

一方通行「エイワスがオマエを『天使同盟』に引き入れた以上、これは避けて通れない義務だぜ。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クソ忌々しいがなァ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「風斬にも言ったがな、オマエにはもォ帰る場所もあるし、帰りを待ってくれるやつもいる。
     俺もオマエも、全く変わらねェってことだ。 わかったかこのメルヘン野郎が」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ、」

一方通行「あン?」

垣根「ははっ、・・・・・・クソッ、一丁前に説教なんか垂れやがって。
   テメェはいつからそんなに偉くなったんだよ、あぁ?」

一方通行「最初から、だ。 てめェとは格が違うンだよアホ」

687 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:45:01.14 ID:oz7.MB.o
垣根「けっ、笑わせやがる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上等だ」

一方通行「・・・・・・ふン」

垣根「守ってやるよ、ミーシャも、風斬も、『天使同盟』も、何もかも。
   俺の居場所なんだろ? ぶっ壊されちゃたまんねえ」

一方通行「気付くのが遅ェンだよカス」

垣根「協力してやる。 今度は嘘じゃねえ」

一方通行「空港の時の『協力してやる』はウソだったンかよ」

垣根「あの時は精神的に不安定だったっつってんだろ。 何もかもが疑わしかったぜ」

一方通行「もう大丈夫なのかよ?」

垣根「おかげさんでな。 テメェの寒気がするような説教で元気百倍だクソったれ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へェ、ハンバーグから元の身体に修復されると、素直になれンのか」

垣根「体験してみるか?」

一方通行「やれるもンならやってみろ」



垣根「けっ・・・・・・。 あ、そうそう、俺とお前の違い、一つあったわ」

一方通行「?」

垣根「俺には"ウサ耳"は似合わねえ、ってな。 はははは、バニーガールはさすがになぁ!」ケラケラ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチッ







この日、第七学区のファミリーレストラン、『オリャ・ポドリーダ』は半壊した。
人的被害は奇跡的に皆無だったが、店は通常営業の再開の目処がつかない状態となってしまった。

もちろん、第一位と第二位は二人揃って、脱兎の如く逃げ出していた。

688 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:46:45.11 ID:oz7.MB.o
――第七学区・セブンスミスト跡地


一方通行「・・・・・・はァッ・・・・・・はァッ・・・・・・」

垣根「・・・・・・ぜぇ、・・・・・・ぜぇ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・追手は来ねェみてェだな」ハァ ハァ

垣根「クソが・・・・・・、テメェ、やりすぎ・・・・・・、なんだよ・・・・・・」ゼー ゼー

一方通行「知るかボケ・・・・・・はァ」

垣根「結局メシ食えなかったし。 つか黄泉川のやつ、朝飯くらい食わせろってんだ」

一方通行「オマエが言える立場じゃねェだろ」

垣根「はぁ・・・・・・、って、あれ? セブンスミスト、無くなってんじゃん。
   潰れたのか? けっこう人気ある店だったはずなんだが」

一方通行「よく見ろ、建設中だ。 来年の頭には営業再開すンだろ」

垣根「何があったんだ。 爆撃でも受けたのかよ」

一方通行「・・・・・・知らねェ。 俺は悪くねェ」ボソ

垣根「?」

一方通行「さァてどォする? 制限時間はまだまだあンぞ」

垣根「第六学区って行ったことあるか?」

一方通行「無ェな」

垣根「そこ行こうぜ、暇つぶしになる施設がけっこうあるんだ」

一方通行「オマエ行ったことあンの?」

垣根「かなり前だがな、暗部の仕事で」

一方通行「ふゥン」

689 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:47:26.51 ID:oz7.MB.o

「あ、あの、待ってください!」

一方通行「?」クル

垣根「あ?」クル

女子生徒「あの・・・・・・、私」

一方通行「・・・・・・さっきスキルアウトに絡まれてた女か」

垣根「・・・・・・!」

女子生徒「はい、あの・・・・・・そちらの」チラッ

垣根「あん? 俺が何だよ?」

女子生徒「・・・・・・さっきは逃げ出したりして、すみませんでした!」ペコッ

垣根「!」

女子生徒「私、さっきは凄く怯えてて・・・・・・その・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先、行ってるぞ」

垣根「あ? おい―――」

女子生徒「先程は助けていただいて、ありがとうございます!」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

690 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/02(火) 11:48:46.96 ID:oz7.MB.o

女子生徒「あの、良ければお名前を教えていただいてもいいですか?
     あ、私は常盤台中学の――――」

垣根「あー、いいっていいって、そういうの」

女子生徒「え・・・・・・?」

垣根「別に見返りを求めて助けたわけじゃねえしよ。
   つか実を言うと俺、あん時は精神的に不安定でイライラしてただけなんだよ。
   だからあいつらボコったついでにお前が助かっただけ」

女子生徒「で、でも」

垣根「俺みたいなクソったれの外道に礼なんか似合わねえよ。
   もういいからさっさと帰んな」

女子生徒「はい・・・・・・」

垣根「じゃあな、次からはああいうやつらには近づくなよ」

女子生徒「あ、あの!」

垣根「?」

女子生徒「次、どこかでお会いしたら、必ずお礼をさせてください!
     ・・・・・・あなたは、外道なんかじゃないと思います・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・縁があったらな」

女子生徒「はい! ありがとうございました!」タッ

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こういうの、フラグって言うんだっけ?
   ガラじゃねえっつーの」


そう言って笑う少年はの表情は、とても清々しいものだった。

709 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:36:34.55 ID:vOxw0hIo


――第六学区・とあるアミューズメント施設


一方通行「・・・・・・見事に客がごった返してンな」

垣根「カップルがちらほら歩いてんのが腹立つな、呑気なもんだぜ」

一方通行「ここっていわゆるデートスポットっつゥやつか?」

垣根「まぁ鉄板じゃね? 第六学区は。 何? 誰かと出掛ける予定あんの?」

一方通行「オマエ、今俺達が何やらされてンのか思い出してみろ」

垣根「あぁーそっか、お前まだあと三人とデートしなきゃなんねぇんだもんな」

一方通行「ふざけた話だ、ったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「風斬とデート出来るのはいいじゃん、あの子、じゅうぶん上玉だろ」

一方通行「まァ・・・・・・、消去法でいくと風斬が一番マシなンだよな」

垣根「お前、あの子にそういう感情とか抱いてねえの?」

一方通行「あ? 風斬か?」

垣根「そう言ってんだろ。 あの子の様子見た限りじゃ、脈無しとは思えねえんだよなあ」

一方通行「・・・・・・俺が人に好かれるよォな人間に見えンのか?」

垣根「最終信号がいるじゃねえか」

一方通行「あのクソガキはそォいうのとは違うだろォが」

垣根「そりゃそうか。 じゃあお前、好きな女の子とかいねえの?」

710 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:37:31.34 ID:vOxw0hIo
一方通行「馬鹿馬鹿しい、そンな事にかまけてるヒマなンて無ェだろォが。
     オマエならわかるはずだろ」

垣根「昔と今じゃ状況が違うぜ? 学園都市内ならお前の第一位って肩書きはプラスだろ。
   強い能力者に憧れてる、例えばレベル0で能力に憧れてる女の子とかなら引っ掛けられるんじゃね?」

一方通行「年がら年中盛ってるてめェと一緒にすンじゃねェよ、俺はそンなモン興味無ェ」

垣根「うわ、お前まさかソッチの気があったりしねえだろうな」

一方通行「この施設も吹き飛ばすか?」カチッ

垣根「冗談だよボケ。 で、風斬はどうなんだよ?」

一方通行「別に。 普通」

垣根「マジで言ってんのか? お前もしかして相当女の理想像高い?」

一方通行「気にしたこともねェよ」

垣根「好きな女のタイプは?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何だろォな。
     女ってギャーギャーうるせェイメージしかねェンだが」

垣根「騒がしいタイプはNGか」

一方通行「あンまりうるせェのは嫌だな」

垣根「幼女は?」

一方通行「警備員って何番だっけ」ピッ

垣根「おい! 俺じゃねえよ、俺はロリコンじゃねえ!
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあお姉さんタイプとか」

711 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:38:25.79 ID:vOxw0hIo
一方通行「お姉さんタイプってなンだよ」

垣根「あれだ、ていうかお前すでに黄泉川とか芳川がいるじゃねえか。
   あの二人とかどうよ? どうせ二人共まだ独身だろ?」

一方通行「今の言葉、しっかり報告させてもらうぜ」

垣根「やめてください。 で、どうなんだよ」

一方通行「さすがに年離れすぎだろ・・・・・・、芳川なンてクソニート状態だぞ、論外だな」

垣根「そうか? ああいう自堕落なお姉さんって、構ってあげたくならね?」

一方通行「そォいうもンかァ? 俺は無ェな」

垣根「じゃ、同い年辺りの女の子」

一方通行「・・・・・・ま、妥当だな」

垣根「タメっぽい女の子で、うるさすぎねえ性格・・・・・・、ここからプロファイリングすると、
   今近くにいる女でもっとも該当するのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「やっぱ風斬―――」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのなァ」

垣根「あ、番外個体がいたわ」

一方通行「あれは無ェ。 つかあいつが何のために造られたか知ってンだろ?
     俺をぶち殺すためだけに造られたンだぞ」

垣根「じゃあ何で一緒に住んでんだよ」

一方通行「『暗闇の五月計画』って知ってっか?」

垣根「あぁ。 お前の演算パターンを参考にして、『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』を
   最適化するとかいうクソ計画だろ? 聞いたときは腹抱えて笑ったわ」

712 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:39:22.44 ID:vOxw0hIo
一方通行「そのクソ計画を材料に取引しよォってンだよ、あいつは。
     だから今は俺と居るだけだ」

垣根「そういうのでもさ、フラグは立つんじゃね?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・またフラグ、か」

垣根「あ?」

一方通行「なンでもねェよ」

垣根「きっかけなんてどうでもいいんだよ。 とにかく四六時中一緒にいる感じの
   状況が出来たら、フラグ立つと思うんだけど」

一方通行「死亡フラグの可能性だってあるじゃねェか、番外個体の場合」

垣根「まぁな、だがそれは風斬にも当て嵌るってわけだ」

一方通行「あのな、さっきからこっち側の都合ばかりで盛り上がってっけど、
     風斬は十中八九、俺に必要以上の関心を向けてねェぞ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」

一方通行「仮に風斬が俺にそォいう気持ちを抱いていたとしたら、
     すぐに気持ちを伝えるだろ、普通」

垣根「・・・・・・え、いや、え? いや、あのな、女の子って―――」

一方通行「だが今のところそォいった事は無ェし、会話だって何度かしてるが、
     そォいう感じの素振りなンざ見せたこと無ェぞ」

垣根「・・・・・・うわぁ、お前、バカすぎねえ?」

一方通行「あァ!!?」

垣根「(やべえこいつ・・・・・・、めちゃくちゃ鈍感だわ)」

713 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:40:29.83 ID:vOxw0hIo
垣根「・・・・・・まぁでも、選択肢の一つとしてはアリだろ、風斬は」

一方通行「俺にはそォいうの必要無ェって言ってンだろォが。
     あっちに迷惑かかるっつゥの」

垣根「はぁ・・・・・・。 じゃあ、あとはミーシャか」

一方通行「本気で言ってンならいい精神科を紹介するぜ」

垣根「別にいいじゃん、ミーシャ。 見た目はアレだけどいつもお前にベッタリで可愛らしくね?」

一方通行「正気かオマエ。 アレにベッタリくっつかれて実際何度死にかけたか」

垣根「人間と天使のカップルなんて、超ドラマチックじゃねえか」

一方通行「ドラマチック(笑)」

垣根「ミーシャの事、嫌いなのか?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嫌いじゃねェけどよ」

垣根「だろ? 天使ならお前の無茶苦茶にも余裕でついていけるだろうし」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さっきから俺の事ばっかり言いやがって。
     てめェはどォなンだよてめェは」

垣根「俺? 俺は別に、女には困らないし」

一方通行「はァァァァァ? ギャグですかそれ? ギャグですよねェ?」

垣根「おいおい、俺を見くびんなよ。 その気になれば即席でハーレムを築けるぜ?」

一方通行「ぎゃはっ! こいつは傑作だな、脳内彼女ならいくらでも湧くわな」

垣根「この野郎・・・・・・、じゃあ風斬は貰っちゃおうかな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギロッ

垣根「ほら見ろ、ムキになってんじゃん」

714 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:41:53.39 ID:vOxw0hIo
一方通行「そォじゃねェ、ただ風斬みたいな女がてめェみてェなクソったれと一緒になっていいわけがねェだろ」

垣根「言ってくれるじゃねえかクズ野郎、お前も同じだろうが」

一方通行「そォだ、俺でもダメだ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「あいつにゃもっと、相応しいヤツが出てくンだろ」

垣根「わかってんのかお前? 風斬はAIM拡散力場の集合体だぞ? 人間じゃねえ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「そんな化物、誰が受け入れる? 同じ化物じゃねえとダメだ。
   第一、テメェは風斬を受け入れたから『天使同盟』が生まれたんだろうが」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「責任取れよ、第一位」ニヤニヤ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一緒に居る。 これだけでいいだろォが」

垣根「ダメだお前、一生彼女なんか出来やしねえよ」

一方通行「いらねェよ」

垣根「今だけだ、そうやって強がってられんのはな」

一方通行「ブタが。 生意気に俺へ説教か?」

垣根「さっきのお返しだ、もやし野郎」

一方通行「ちっ」

垣根「・・・・・・ハッ」

715 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:42:40.85 ID:vOxw0hIo


それは、何のことはない、よくある男同士の会話だった。


「なあ、今から誰かナンパしにいかねえ?」


思春期の男が話すような、


「てめェ一人で永遠にやってろ。 何かやらかして連行されれば完璧だな」


普通の友人同士が話すような、そんな些細な内容。


「さっきからさ、戦争がどうとかって周りのやつらが言ってるけど、何の話だ?」


「第三次世界大戦、ついこの間まで学園都市とロシアがドンパチやってたンだよ」


学園都市の闇の底まで落ちた二人が、


「第三次世界大戦だと!? そんなのやってたのかよ!! くそっ、祭りじゃねえか、
 何でもっと早く俺を起こさなかったんだよエイワスの野郎!!!」


血で血を洗うような人生を送っていた二人が、


「てめェが参戦したところで何の役にも立たねェよクソボケ」


今はこうして、笑顔で会話をしている。

716 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:44:30.44 ID:vOxw0hIo

「英国王女ねえ。 聞いてりゃお前、そのキャーリサってやつともフラグ立ってんな」


おそらく、エイワスがアレイスターに見せたかったのは。
そして、エイワス自身が見たかったものは。


「立ってるわけねェだろォが。 つかフラグフラグうるせェンだよ。
 イギリスでも言われたが何なンだよ一体。 欝陶しいったらねェぞ」


かつて、お互いを敵としてしか見ておらず、本気で殺しあったような二人でも、


「ちょっ、おい、それマジか? 風斬が下着姿だけって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 超そそるんだけど。 なんで写真撮らなかったんだよクソ役立たず!!!」


状況が違えば、環境が変われば、


「本気で死ンだほうがいいなオマエ、今のも報告しとくからなァ」


一切濁りのない、屈託の無い笑顔で会話ができる。


「おいおい、俺達ってよく考えたら、みんな翼が生えるような連中じゃねえか。
 これ、偶然か?」


「さァな。 ったく、確かに冷静に考えてみりゃ、とンでもねェ奴らばっかりだな、『天使同盟』」


そんな、輝いた可能性なのだろう。






結局、二人は点々と場所を変えながらも、制限時間内までずっと話し込んでいた。
時に笑いあい、時に罵り合い、時にどこかの店を破壊し、時にボーっと人ごみを眺めながら。

二人は決して無駄ではない、有意義な時間を過ごせたのだった。

717 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:45:30.02 ID:vOxw0hIo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「うらァ、帰ったぞ」ガチャッ

垣根「ちぃーっす」

打ち止め「お帰りなさいあなた! ってミサカはミサカは出迎えてみる!
     あ、ていとくんもお帰りなさい!」

垣根「俺はついでかよチビ」

番外個体「お帰りー、本当に制限時間内まで出掛けてるとはね・・・・・・、
     ケツ穴開発でもされちゃったかなぁ? あひゃひゃひゃ」

一方通行「てめェのを開発してやろォか性悪女」

番外個体「む・・・・・・/// ふん、お願いしようかな」

風斬「お帰りなさい二人共、お疲れ様でした」

ガブリエル「ithtihym御帰jiwrgjitjhi貴方jgeirijh帝督hgrighbn」

エイワス「お帰り、有意義な時間は過ごせたかね? ふふふ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全部見てたンだろォが、クソ変態野郎」

エイワス「これは手厳しい、ふふ。 素晴らしい可能性を見せてもらったよ」

垣根「あ?」

エイワス「やはり、君達を邂逅させて正解だった」

一方通行「全てはてめェの掌の上か。 いつか殺してやるからな」

垣根「そん時は俺も呼んでくれよな。 こいつ一回ぶっ殺さねえと気が済まねえ」

エイワス「おやおや、怖い怖い。 ふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

718 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:46:46.38 ID:vOxw0hIo
黄泉川「二人共、ご飯は食べてきたじゃん?」

垣根「あぁ、ファミレスで適当にな」

一方通行「後ろのほうでシャケ弁がどォこォ騒いでる女がウザくてしょォがなかったがな」

垣根「あの声、どっかで聞いた気がすんだよなぁ」

芳川「お疲れ様二人共、さて、明日は誰と逢引することになるのかしらね。
   今から楽しみだわ」

風斬「ううぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」

ガブリエル「jtjhiojlhlrm明日jfiejgi私wrjgirjek絶対fjogjierjbhken」メラメラ

エイワス「そう気負うなミーシャ、トリというのもおいしいものだぞ?」

一方通行「馬鹿馬鹿しい・・・・・・、疲れた、先に寝るわ」

垣根「俺も。 芳川、ちょっと寄れ」

番外個体「明日はミサカがクジ引いていい?」

エイワス「構わんよ、では明日の一方通行の運命は番外個体の手に委ねよう」

打ち止め「待ってあなたー、ミサカも一緒に寝る! ってミサカはミサカは――――」

一方通行「だァーもォ欝陶しい! 静かに寝させろクソガキ!」ウガー




明日は第二回戦。
一方通行は誰と逢引をするに至るのか。

垣根帝督が終了した今、すでに残るは人外の三人だが、果たして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




エイワス「くくく、私の番になった時のプランはすでに完成している。
     あぁ、楽しみだよ一方通行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」

719 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:47:51.12 ID:vOxw0hIo
―――翌日。 第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


黄泉川「よし、みんな揃ったじゃん?」

打ち止め「例によってヨシカワが寝坊してまーすってミサカはミサカは報告してみる」

芳川「Zzzzzzz」グガー

一方通行「もォそのまま永眠させとけ」

番外個体「まだ朝六時前だし、仕方ないでしょ。 ミサカも眠いもん」ゴシゴシ

垣根「そんじゃ、俺は今日一日のんびりとさせてもらうぜ。
   頑張れよー、一方通行」ケラケラ

一方通行「オマエも永眠しろカス」

エイワス「ふふ、胸が熱くなるな。 今日は誰が当選するだろうか」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキドキドキ

ガブリエル「gioihrjemvk私nirjhiehk来jvjrijihjhi私jgrjjhijhi」ゴゴゴゴ

720 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:48:37.63 ID:vOxw0hIo
番外個体「さて、どーも。 今回クジを引く役割を与えられました、番外個体でーす。 あひゃひゃひゃ!」

一方通行「クッソ・・・・・・、他人事だと思いやがって」

黄泉川「それじゃ、役者も揃ったことだし・・・・・・、『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』、
    第二回の開催をここに宣言するじゃん!!」ドドーン

一方通行「朝からテンション高ェなオバサン」

打ち止め「でもでも、誰と当たっても嬉しいんじゃないの? ってミサカはミサカは聞いてみる」

一方通行「あァ? ンなわけ―――」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねェことも、ねェけどよ」

エイワス「おや、素直な一方通行とは。 珍しいものを見させてもらったよ」

一方通行「オマエとだけは行きたくねェ」

ガブリエル「hotodlmbl私mbrogoehjo」

一方通行「まァ、オマエはエイワスや垣根よりはマシだよなァ」

ガブリエル「――――――」フフン

エイワス「何だね、その勝ち誇ったような顔は」

721 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:50:10.56 ID:vOxw0hIo
番外個体「じゃ、いっくよー (エイワス辺りだと面白そうなんだけどなあ、あひゃひゃ)」

エイワス「最終的には全員が当選することになるのだよ? 番外個体」

番外個体「勝手に心を読まないでくれるかな? うざったいんだけど」ゴソゴソ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「jgijhijbklbnk来ghiehdfkn私fejgierjbn」カモン

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

エイワス「ふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「誰になるかな、誰になるかな♪ ってミサカはミサカはお昼番組の歌を口ずさんでみたり」

黄泉川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やたら真剣に選ぶじゃん、番外個体」

番外個体「しっ。 静かに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴソゴソ




番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これだっ!!」ズボッ




一方通行「――――――――ッ!!」

風斬「――――――――っ!」

ガブリエル「――――――――」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おやおや」

垣根「だれだれー? ってカキネはカキネは確認してみる」

打ち止め「真似しないでよー! ってミサカもミサカも確認してみる!」

黄泉川「番外個体、クジをみんなに公表するじゃん」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

722 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/03(水) 14:50:42.67 ID:vOxw0hIo









                          『風斬氷華』











723 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/03(水) 14:52:37.89 ID:AhBn7kgo
ですよねー

728 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/03(水) 15:05:20.33 ID:b7Et/bco
ガブリエルの八つ当たりに黄泉川家がどこまで耐えられるか楽しみだ……

746 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 11:55:48.25 ID:tBfY0Ggo
垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来た、やっぱり来やがった!!!」ガバッ

打ち止め「おめでとうカザキリ! ってミサカはミサカは複雑だけど祝福してみたり!」

黄泉川「これはマジで普通のデートになっちゃうじゃん・・・・・・、むふ」ニヤニヤ

ガブリエル「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa」ジタバタジタバタ

エイワス「落ち着きたまえミーシャ=クロイツェフ。 マンションが嫌な揺れ方をしている」




一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ホッ

風斬「あ、あうぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///////」カァァ

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うー」ムスッ

垣根「ほらほら、早く行って来いよ、お二人さん♪ 何なら朝まで帰って来なくていいからよ」ニヤニヤ

風斬「あ、朝までって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////」

一方通行「ブタの戯言には耳を貸すな」

番外個体「・・・・・・氷華」

風斬「ひゃ、ひゃいっ!?」ビクッ

番外個体「これ、ミサカのケータイ番号、もしあの白い野獣になにかされそうになったら、すぐ連絡してね。
     ミサカがすっ飛んでいってこいつ血祭りにしてやるから」ピピッ

一方通行「誰が白い野獣だコラ」

風斬「あ、はい・・・・・・、ありがとう、番外個体」ピピッ

エイワス「くく、若気の至りという事もあるだろう、そこまで警戒しなくてもいいと思うのだがね」

番外個体「あなたは黙っててくれないかな?」

エイワス「おっと、失礼」

747 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 11:56:53.02 ID:tBfY0Ggo
風斬「て、天使さん、その・・・・・・ゴメンなさい」

ガブリエル「―――――――」

ガブリエル「mbjbtnmn氷華hfihgin私rhk安心fjwjgigjij」

エイワス「君なら安心して見送れると言っているよ」

風斬「ありがとう、天使さん (今、気のせいかな。 私のこと、名前で呼んでくれた・・・・・・)」

一方通行「・・・・・・おら、さっさと行くぞ」

風斬「は、はい! あの、それじゃあ行ってきますね」

黄泉川「一方通行、青春を謳歌するじゃん!」

一方通行「青春時代を逃しちまったてめェの分までなァ」

黄泉川「ぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「風斬」

風斬「?」

垣根「結果報告、期待してるぜえ」ニヤニヤ

一方通行「あン?」

風斬「な、何でもないです! さ、行きましょうか!」アセアセ

打ち止め「行ってらっしゃーい! ってミサカはミサカは二度目のお見送り!」

一方通行「出てく前に騒ぐンじゃねェよオマエら・・・・・・やりにくい」

748 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 11:57:33.42 ID:tBfY0Ggo



―――昨日の夜




垣根「おう、風斬」

風斬「あれ? 垣根さん、寝たのかと思ってました」

垣根「まぁこのあと寝るんだけどよ、それより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「?」

垣根「明日のクジ引きなんだけどな」

風斬「! あ、え、はい・・・・・・、なんでしょう?」

垣根「俺の予想だと、明日は風斬。 お前の番だぜ」

風斬「え、えぇっ!?」アセアセ

垣根「まぁ、確証も何も無い、ただの当てずっぽうだがな。 なんとなく、だよ」

風斬「そんないい加減な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「でも、俺はお前が来ると思ってる。 心の準備はしといたほうがいいぜ?
   第二位からの忠告だ」

風斬「は、はい・・・・・・」

垣根「それで、だ」

風斬「なんですか?」

垣根「お前実際、一方通行の事どう思ってんの?」

風斬「!?」

749 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 11:58:18.60 ID:tBfY0Ggo
風斬「え、あ、えと、その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」モジモジ

垣根「聞いたぜ? 『オマエの帰る場所は、ここだ』だっけ? あいつ、そういうキャラじゃねえクセによ」ケラケラ

風斬「はぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////// 一方通行さん、何もそんなことまで言わなくても・・・・・・」

垣根「でもよ・・・・・・、言いたかねえが、嬉しいよな。 そう言われんの。
   居場所がない俺やお前とかは、特にな」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。 とても嬉しかったです」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんだけ?」

風斬「え?」

垣根「嬉しかったです、はい終わり。 だけじゃねえだろ? あ?」ニヤニヤ

風斬「そ、そんなこと・・・・・・/////」

垣根「いやいや、隠さなくてもいいって」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅん、なんて言えばいいんだろう」

垣根「?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私、夏に入る前の頃に、虚数学区からここに来て、
   一人で学園都市をうろついてたんです」

垣根「うん。 (虚数学区・・・・・・だと? 五行機関ってマジの話だったのかよ)」

750 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 11:59:20.76 ID:tBfY0Ggo
風斬「そこで初めてお友達が出来て、それも二人。 それで、
   魔術師に襲われたんですけど、その内の男の子が私のこと助けてくれて・・・・・・」

垣根「ふんふん。 ・・・・・・え?」

風斬「私は化物なのに、なんで助けてくれるのか聞いたら、『友達だからに決まってる』って
   言ってくれたんです。 ・・・・・・あの時は本当に嬉しくて」

垣根「・・・・・・あれれー? じゃあ風斬ちゃんはもしかして、その野郎が好きなのかな?」

風斬「あ、いや、そういうのじゃないんです彼は! でも、あの二人は私の大事な『友達』なんです」

垣根「なるほど・・・・・・。 それで?」

風斬「それで・・・・・・、一方通行さんが私に、私たちに帰る場所をくれました。
   一方通行さんは、いつでも私たちを待ってるって、言ってくれたんです」

垣根「(あの野郎、そのセリフがテンプレになってんじゃねえのか?)」

風斬「その時も嬉しくて、泣いちゃったんですけど・・・・・・、何か、その、
   彼が友達だって言ってくれた時の嬉さとは、何か違うんです」

垣根「感謝したあとの自分の心境が、ってことか?」

風斬「はい・・・・・・。 なんだろう、彼は大事な友達なんですけど、
   一方通行さんは何か、そういうのとは違うんですよ。 上手く言えないけど・・・・・・」

垣根「もう少し詳しく」

風斬「なんていうか・・・・・・無意識に、一方通行さんが視界に入ってるって言うか・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、それってさぁ」

風斬「距離感が掴めないというか・・・・・・、どう接したらいいのかわからなくて。
   こんなこと思うの、初めてなんですよ・・・・・・」

751 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:00:17.82 ID:tBfY0Ggo
垣根「(おいおいおい、半分冗談のつもりで問いただしてみたが・・・・・・、
   これ、もしかしなくてもビンゴじゃね?)」

風斬「うー・・・・・・」シュン

垣根「とりあえず落ち着こうぜ」

風斬「す、すいません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こりゃもうアレだな、完璧にアレだわ」

風斬「?」

垣根「いや、なんでもねえ。 ・・・・・・とにかくだ、風斬」

風斬「はい」

垣根「お前、自分の番になったら押して押して押しまくってみろ」

風斬「押す?」

垣根「そう、もっとあいつに対して積極的になってみろって言ってんだよ」

風斬「せ、積極的・・・・・・/// ぐ、具体的には?」

垣根「ん? 例えばー・・・・・・、歩くときは手を繋ぐとか」

風斬「えぇっ!!? そんなの無理ですよ・・・・・・」

垣根「大丈夫だってそんくらい。 あいつはお前に対しては寛容的だから」

風斬「そ、そうですか?」

垣根「ああ、俺が保証してやるぜ」

752 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:01:10.36 ID:tBfY0Ggo
垣根「いつもオドオドしてるばっかじゃ進展しねえぞ? ここは一つ、
   積極的になってみてお前のイメージを変えてみるんだよ」

風斬「で、でも私、一方通行さんにそんなことする理由が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「おいおい、自分の気持に正直になってみろよ。 スッキリするぜ?」

風斬「自分の気持ちに、正直になる・・・・・・」

垣根「お前はもう心の奥底じゃ、自分の本当の気持ちに気付いてるんじゃねえか?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 一方通行さん、嫌がったりしないでしょうか?」

垣根「しねえって。 仮にしてきたら俺に言え、ボコってやっから」ケラケラ

風斬「・・・・・・わかりました! 頑張ってみます!」キッ

垣根「その調子だぜ。 何なら練習相手として、俺と付き合ってみるって選択肢もあるけど?」

風斬「あ、結構です。 それじゃあ私、そろそろ寝ますね。
   垣根さん、ありがとうございます! 何だか私、勇気が湧いてきました!」

垣根「そうか。 何かガラにも無く説教臭くなっちまったぜ。 ま、せいぜい頑張れよ」

風斬「はい! それじゃ、おやすみなさい」




垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何で俺、フラれてんの?」



―――――――
――――――
―――――
――――
―――
――


753 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:02:05.21 ID:tBfY0Ggo
――第七学区・大通り


風斬「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とか言って強気になってたけど、まさか本当に
   今日が私の番になっちゃうなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」スタスタ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カツッ カツッ

風斬「(うぅー・・・・・・、どうすればいいんだろう)」アセアセ

一方通行「おい」

風斬「は、はいっ!!?」ビクッ

一方通行「? な、なンだよ、急にでけェ声出すンじゃねェ」

風斬「す、すみません!」ドキドキ

一方通行「オマエ、どっか行きてェとことかあるか?」

風斬「え、えーと・・・・・・一方通行さんに任せます、じゃダメですかね?」アハハ・・・

一方通行「俺? そォだな・・・・・・、つっても、俺もこういう経験は皆無だかンなァ。
     どこ行きゃいいとか、そォいうのよくわかンねェンだよな」

風斬「デートとか、したことないんですか? 天使さんは?」

一方通行「ガブリエルのは違うだろどォ考えても・・・・・・。 俺ァ実験漬けだったしな、
     デートなんて洒落たモンはしたことねェよ」

風斬「そうでした・・・・・・、すみません」

一方通行「何でオマエが謝るンだよアホ」

風斬「(デート・・・・・・したことないんだ。 ・・・・・・何で私、ホッとしてるんだろ)」

一方通行「ところで、何なンだよそのバッグ。 女物にしてはでけェ気がするが」

風斬「あ、こ、これは・・・・・・まだ内緒です!///」アタフタ

一方通行「?」

754 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:05:06.28 ID:tBfY0Ggo
一方通行「とりあえず適当にメシ食おうぜ、黄泉川のヤツ、
     例によって朝飯出さなかったからなァ」

風斬「そうですね、どこかのお店に入りましょうか」

一方通行「いや、店はやめとく」

風斬「どうしてですか?」

一方通行「これ以上何かやらかしたら、俺もォ本当に出禁になっちまいそォだからな・・・・・・」

風斬「(・・・・・・きっと垣根さんの時に何かしちゃったんですね)」

一方通行「ン・・・・・・、そこでホットドッグ売ってンな。 あれにするぞ」

風斬「はい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あの」

一方通行「何か昨日以上に周りの視線が痛ェ気がすンだよなァ」

風斬「あの・・・・・・、て、手を・・・・・・繋・・・・・・///」ゴニョゴニョ

一方通行「あン? 何か言ったか?」

風斬「い、いえ・・・・・・すみません・・・・・・///」シュン

一方通行「? まァいいが・・・・・・。 ホットドッグ、売ってもらえなかったらどォしよ」




店員「いらっしゃいませー♪」

一方通行「適当に二つ寄越せ。 俺とこいつな」

店員「かしこまりました。 あ、お二人さんカップルですか? 今キャンペーンやってまして、
   カップルの方には二つの注文でも一つ分のお値段でお買い求めいただけるんですけど」

一方通行「いや、違―――」

風斬「そ、そうです!/////」

一方通行「えっ」

755 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:06:16.41 ID:tBfY0Ggo



店員「はーい、ではこちらプレーンドッグお二つになります! ありがとうございましたー」



一方通行「・・・・・・あのなァ、いくらデートっつったって、あンな嘘ついてまで
     徹底する必要無ェぞ? 所詮、黄泉川主催のクソ企画だしよォ」モグモグ

風斬「あ、ああ言ったほうが安くなってお得じゃないですか!////」ガツガツ

一方通行「まァそォだけどよ・・・・・・ (何でこンながっついて食ってンだこいつ・・・・・・)」

風斬「・・・・・・。 むむ、私のホットドッグ、すごい美味しいですよ!
   一方通行さん、良ければ一口どうですか!」ササッ

一方通行「いや・・・・・・同じの頼ンだンだから意味無ェだろ」

風斬「そ、そうでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・失敗した」ボソボソ

一方通行「(何なンだ今日のこいつは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

一方通行「で、どっか行きてェとこ無ェのかホントに」

風斬「お任せしますよ、一方通行さんが行くとこならどこへだって行きます」

一方通行「そォかいそォかい、それじゃァ朝からホテルでもいいンだなァ?」

風斬「!!? ・・・・・・か、構いません!!」

一方通行「おい冗談だ冗談。 オマエさっきからどっかおかしいぞ」

風斬「うぅ、ごめんなさい・・・・・・。 その、こんな風にこうして二人でお出掛けするのって、
   初めてじゃないですか。 それで少し緊張しちゃって・・・・・・」

一方通行「あンだけ裸見せつけといて今更何が緊張だ」

風斬「あ、あれは忘れてくださいって言ったじゃないですかぁ~~!!/////」ポカポカポカ

一方通行「痛ェ痛ェ! わかってる、すぐに消去するから叩くンじゃねェ!」

756 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:07:26.74 ID:tBfY0Ggo
一方通行「それにしても、オマエみてェなやつがこのクソ企画に乗ってくるなンてな。
     オマエだけでも真っ先に逃げればよかったじゃねェか」

風斬「え・・・・・・、いや、それは、その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「俺なンかと出掛けたってつまンねェだろ」

風斬「そ、そんなことありませんよ!!」クワッ

一方通行「ッ!!? そ、そォか?」ビクゥ

風斬「はい! あの、むしろ一方通行さんは・・・・・・私と居て楽しいですか?」

一方通行「楽しいもなにも・・・・・・、あのメンツじゃオマエが一番まともじゃねェか」

風斬「そんなことは・・・・・・」

一方通行「垣根は男だから論外として、ガブリエルは一緒に居ると何が起こるかわかンねェし。
     エイワスはさらに終わってやがるな、あいつと一緒に居るくらいなら死ンだほうがマシだ」

風斬「ひどい言われよう・・・・・・、でもエイワスさんなら今のも
  『なるほど、興味深い見解だ』とか言いそうですね」クスッ

一方通行「確かにな・・・・・・。 で、そォ考えるとオマエと一緒に居るのが一番いいってこった」

風斬「あ、ありがとうございます・・・・・・///////」カァァ

一方通行「いやお礼言うとこじゃねェだろ今のは」

風斬「ううん、嬉しいです」ニコッ

一方通行「そォかよ。 ったく、てめェもやっぱ変なやつだ」




一方通行「(ま、酒が入るとダントツで風斬が一番うざってェンだがな)」

757 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:08:36.24 ID:tBfY0Ggo
一方通行「おォ、そォいやこないだ禁書目録に会ってきたわ。
     イギリスから帰った直後のとき」

風斬「え! じゃああの時、彼のいる学生寮に?」

一方通行「あァ、一応ロシアの時の礼を言いにな」

風斬「・・・・・・元気にしてました?」

一方通行「ウチのクソガキと同じくれェな。 ありゃもォ問題無ェだろ」

風斬「そっか、よかったぁ・・・・・・」ホッ

一方通行「オマエにも会いたいって言ってたぞ。 今度会いに行ってやれよ」

風斬「はい! 必ず」

一方通行「三下とも見事にバカップルっぷりを披露してやがったぜ」クカカッ

風斬「! 彼と・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「さて、どォすっかな・・・・・・。 イギリスとか行ってきた俺らが、
     いまさら学園都市で時間潰せっつってもなァ・・・・・・」

風斬「垣根さんとはどこへ行ってたんですか?」

一方通行「あァー、あ。 あれだ、第六学区だっけ」

風斬「第六学区って、アミューズメント施設が多いところですよね」

一方通行「あァ、垣根とは話し込ンでただけだったから遊ンでねェンだけど、
     とりあえず行ってみるか?」

風斬「わかりました、なんか面白そうですね!」

一方通行「ゲーセンとかそォいう娯楽施設があるだけだった気がすンだよなァ。
     あンま期待しないほうがいいと思うぞ?」

758 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:09:30.05 ID:tBfY0Ggo
風斬「(・・・・・・そっか、あの子、彼と上手くやってるんだ・・・・・・)」

風斬「(・・・・・・私も、頑張らないと・・・・・・って、頑張るって、何を・・・・・・///)」

風斬「な、何を頑張るっていうんだろ」

一方通行「は?」

風斬「はっ、いえ・・・・・・すみません///」アセアセ

一方通行「ボケてンのかこいつ・・・・・・」

風斬「(・・・・・・ちょっとくらいは大胆になっちゃってもいいのかな・・・・・・。
    垣根さんも積極的になれって言ってたし。 アテにならないけど)」サッ



ギュッ



一方通行「あン? どォした、手なンか握ってきて」

風斬「だ、だだ、だってあのその! 一方通行さん、歩くの早い、から、その/////」ドキドキドキ

風斬「(大丈夫、あの子だって頑張ってるんだもん。 私も・・・・・・!)」

一方通行「ン、そォか? 悪かったな」

風斬「い、いえ、でもこれで大丈夫ですね!」ギュゥゥゥ

一方通行「痛ェンですけど・・・・・・」

風斬「あ、ご、ごめんなさい!」

風斬「(こんな感じでいいのかなぁ・・・・・・)」

759 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:10:27.04 ID:tBfY0Ggo
――第六学区・とあるアミューズメント施設


風斬「なるほど・・・・・・、ゲームセンターがすっごく大きくなったって感じですね」

一方通行「ま、その認識で間違ってねェな」

風斬「あ、でもあそこ、ビリヤードとかダーツがあるって書いてありますよ!」

一方通行「地下施設もあンのか・・・・・・、ボーリングとかもあるみてェだな。 どォする」

風斬「予想以上にたくさん遊べるところがあって、悩んじゃうなぁ・・・・・・。 あ、」

一方通行「?」

風斬「カラオケボックスもあるんだ・・・・・・」ジーッ

一方通行「え、何オマエ、カラオケとか興味あンの?」

風斬「一度言ってみたかったなぁーって思ってたんです。
   カラオケってそもそも、何の略なんですかね?」

一方通行「伴奏無しって意味の同義語で空演奏って言葉があって、空演奏だから空オーケストラ、で、略してカラオケ。
     だったよォな気がする、元々は業界用語じゃなかったか? よくわかンねェけど」

風斬「へぇー、知らなかったな・・・・・・。 い、行ってみませんか?」

一方通行「まァ別にいいけど。 俺カラオケなンて行ったことねェ」

風斬「私も初めてです」

一方通行「オマエ、歌のレパートリーとかあンの?」

風斬「あ、はい、少しくらいなら今時の曲も歌えると思います、えへへ・・・・・・///」テレテレ

一方通行「俺、テレビで流れてるよォなのしか知らねェや」

760 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:12:04.99 ID:tBfY0Ggo
カラオケボックス・『シェオールフィア』 666号室


風斬「こ、個室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「そりゃカラオケボックスだからァ」

風斬「この電話はなんですか? これで誰かと話せるんですかね?」

一方通行「あれだろ、メシとか注文するときに店員に連絡するための電話だろ」

風斬「ほぇー・・・・・・。 ここのテレビ、音楽番組ばっかりやってる」

一方通行「カラオケボックス専門のチャンネルでもあるンじゃねェの」

風斬「このタンバリンは?」シャラシャラ

一方通行「採点で評価が低かったヤツのケツをぶっ叩くためのモンじゃねェか?」パチッ

風斬「えぇっ、なんでわざわざタンバリンで・・・・・・」ゾッ

一方通行『あー、テステス、テステス』キーン

風斬「わぁー、何かこうやってマイク持ってると、アイドルになった気分ですね♪」フリフリ

一方通行「ハシャいでンなァ・・・・・・。 ほら、ここから歌いてェ曲探せよ」ドサッ

風斬「うわ、分厚いなぁ。 私が知ってる曲あるかな・・・・・・」パラパラ

一方通行「とりあえず、一発目は俺からいかせてもらおォか」

風斬「おぉー! 意外ですね、トップバッターを申し出るなんて」

一方通行「こォいうのは誰かがさっさと歌わなきゃ始まらねェンだよ」

風斬「何歌うんですか?」

一方通行「『ドラゴン☆まじっく!』 超機動少女カナミンのオープニングだァ」パチッ

風斬「」

761 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:13:00.79 ID:tBfY0Ggo
風斬「か、カナミンですか・・・・・・。 そういうのも好きなんですね」

一方通行『あン? あ、言っておくが俺が好きなンじゃねェぞ!!?
     クソガキがいつもいつも狂ったように見てやがるから覚えちまったンだ!!』キーン

風斬「(それでも一方通行さんがカナミンを選曲してることに驚きだなぁ・・・・・・)」クスッ

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「私も歌おうかな、カナミン。 インテグラルのオープニング」

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「こう見えても私、案外古い曲とかも知ってるんですよ」

一方通行『そォいうのどこで覚えてくンの?』

風斬「ロシアに行く前は学園都市をうろうろしてばっかりでしたから、
   その時にCDショップとかも何回も立ち寄ってるんです」

一方通行『へェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「あ、本によっても載ってる曲に違いがあるんだ・・・・・・。
   この薄い本は最新曲ばっかり載ってる」パラッ

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「うーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パラッ

一方通行『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの、歌わないんですか?」

一方通行『・・・・・・いや、つゥか。 なンで曲が流れてこねェンだ?』

風斬「えっ」

762 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:14:19.64 ID:tBfY0Ggo
一方通行『イントロが流れてこねェと歌いよォがねェだろォが』

風斬「あの・・・・・・、さっき店員さんがこれで操作するって言ってましたけど」スッ

一方通行『なンだこりゃ・・・・・・リモコン? あ、これで曲が流れるのかよ』ピッ ピッ

風斬「ふふっ」クスッ

一方通行『ちっ・・・・・・、何笑ってンだよてめェ』

風斬「あ、すみません・・・・・・。 でも、一方通行さんもそういうとこあるんだなぁって思って・・・・・・」クスッ

一方通行『ちくしょう・・・・・・、とンだ恥かいちまったぜ』ピピッ

風斬 (可愛らしい一面もあるんだ・・・・・・、知らなかったな)




ちゃっちゃらららら~♪ ちゃーちゃっちゃっちゃ ちゃっちゃちゃちゃんっ♪




一方通行『いーっつも 夢見ーてる あの人のー 笑顔 想うとー♪』

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プルプル

一方通行『火照って火照って 悶えーるのー♪』

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷぷっ」プルプル

一方通行『あーくの そーしきーを 蹴散らーして 颯爽登・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』ピタッ

風斬「ぷくく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プルプル

一方通行『笑いたきゃ笑えよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

風斬「はっ! す、すみません!」ギクッ

一方通行『クソ・・・・・・、歌のレパートリー増やしとかなきゃなンねェな』

763 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:15:20.67 ID:tBfY0Ggo
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

打ち止め「あ、あの人また目ぇ閉じて黙ってるってミサカはミサカは不思議がってみたり」

番外個体「多分ああやって二人を監視してるんでしょ、悪趣味だなぁ」

芳川「あら、そんなこと出来るの?」

エイワス「これくらいなら造作も無いよ。 それに私が見ているのは必要最低限の範囲内だ。
     極力プライベートな場面は避けるようにしているから安心したまえ」

番外個体「プライベートな場面ってなんだよ・・・・・・」

エイワス (しかしまさかヒューズ=カザキリがな・・・・・・、AIM拡散力場の集合体であっても、
      そういった感情を持てるのか。 非常に興味深いな)

垣根「なあ、あいつら今どんな感じだ?」

エイワス「すまないな垣根帝督、逢引内容は極秘事項として取り扱わせてもらっている」

垣根「んだよケチぃな。 お前だけ監視できるとか卑怯じゃねえか」

エイワス「監視しているだけだ。 私が何らかの介入をすることはないよ」

垣根「ちっ、覗き野郎が。 俺の時もそうしてたのかよ」

エイワス「口外はしていない、心配はいらんよ」

ガブリエル「――――――――――」ソワソワ

エイワス「ふふ、お互い出番が楽しみだな、ミーシャ=クロイツェフ」

764 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:16:42.61 ID:tBfY0Ggo
始まりは、第三次世界大戦。
大事な『友達』を助けに行くためにロシアへ向かい、大天使と闘った。

そして戦いを終えた彼らは、二人だけの幸せを築くことが出来た。


自分は、どうだろうか。


大戦時に出会った、ミーシャ=クロイツェフ。
そして、一方通行という少年。
彼らと学園都市に帰ってからの日々は、物凄く充実していた。

一人で学園都市を歩きまわることもなくなり、側にはいつも彼がいてくれた。
一体、誰が想像できただろう。こんなバケモノの集まりでも、楽しく日々を過ごせることが出来るなんて。

彼は、バケモノの私に居場所をくれた。
自分を拒絶することもせず、全て受け入れてくれた。

ミーシャ=クロイツェフとも、今では心を許しあえる友達になれている。
ロシアでは、あんなに激しく戦っていたというのに。

エイワスは・・・・・・、どうだろうか。もうだいぶ慣れてきたが、それでもまだ心のどこかでは信用出来ていない。
でも、『天使同盟』のことを一番よく考えてくれているのもエイワスだと思う。
自己満足のためだと一方通行は言っているが・・・・・・。 自分がここにいる理由も自己満足なのかもしれない。

垣根帝督は、人間として一方通行の支えになってくれる気がする。
バケモノだらけの『天使同盟』で、人間という存在は貴重だ。
一方通行との仲は険悪なようにも見えるが、エイワスの言っていたとおり『喧嘩するほど仲が良い』という見解は当て嵌ると思う。

765 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:17:39.09 ID:tBfY0Ggo
ここは楽しい。ずっとここに居たいと、今なら胸を張って言うことが出来る。

自分は、学園都市に顕現した頃と比べたら、だいぶ変われたと思う。

でも、もっと変わらなきゃダメなんだ。

彼らが幸せを築き、変わったように。

自分も、自分の気持ちに正直に―――――。




一方通行『狙え! 凛と煌く視線は 狂い無く闇をー切ーり裂ーく
     迷いなーんて 吹ーき飛ばせばいい
     この心がー、叫ぶ限ーりー 誰ひーとりー邪ー魔などーさーせないー』

一方通行「(なンとなくだが、これ俺が歌っちゃマズいだろォ・・・・・・)」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」

一方通行『なンだよ、俺そンなに歌ヘタかァ?』

風斬「ううん、そうじゃなくて―――」

風斬「楽しいなって、思っただけです」ニコッ

一方通行『? あ、そォ』

風斬「あ、間奏終わりますよ」

766 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:18:37.94 ID:tBfY0Ggo

―――――――♪


一方通行「はァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「わー」パチパチ

一方通行「やめてくれそォいうの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「得点が出ますよ、今のところは私の九十七点が最高記録です!」フンスッ

一方通行「ちィ・・・・・・、こいつがこンなに歌上手かったとは・・・・・・」





ドゥルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  デデン!!





機械音声『二十七点!! ぎゃはははははははは!!! ダッセーなぁ一方通行!!!
     そんなんじゃいつまで経っても女にモテねぇぞぉ!!!?』





一方通行「二十七点だとォ!!? 採点基準おかしいンじゃねェかこのポンコツ!!!
     つゥか何で採点機が俺の名前知ってンだよ!? しかもどっかで聞いたよォな口調―――」

風斬「えいっ!」バチーン

767 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:19:14.28 ID:tBfY0Ggo
一方通行「!? 痛ってェな!! 何しやが―――」

風斬「えいっ! えいっ!」バチーン バチーン

一方通行「ちょ、どォしちゃったンですかァ風斬さン!!? 何で俺のケツ叩くンだよ!?」ヒリヒリ

風斬「え、だってこのタンバリン、得点が低い人のお尻を叩くための物なんですよね?」シャラシャラ

一方通行「本気で信じてンじゃねェよバカ野郎!! そりゃ合いの手のための楽器で―――ぐおっ!!」バチーン

風斬「音痴な一方通行さんには、お仕置きが必要です! とどめはゴールドフォルテバーストですよ!」

一方通行「ほわわわわ~~~~・・・・・・、って誰がやるかァ!!!」ガシャーン

768 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:20:29.35 ID:tBfY0Ggo

風斬「私の勝ちは、もう揺るぎありませんね」

一方通行「ちくしょォ・・・・・・、タンバリンでひたすらケツ叩かれるとかどォいうプレイだよ・・・・・・」ヒリヒリ

風斬「あ・・・・・・。 ご、ごめんなさい・・・・・・、ちょっと調子に乗りすぎちゃいましたね・・・・・・」シュン

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あァー、別にそこまで落ち込むこともねェだろォが」

風斬「え・・・・・・?」

一方通行「やっと俺に対して遠慮が無くなってきたと思ったが、それじゃまた逆戻りだぞ」

風斬「・・・・・・それってどういうことですか?」

一方通行「なンかよくわかンねェけど、オマエが俺に対する今までの態度は改めよォ、
     みてェなことを考えてるのはわかってンだよ」

風斬「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギクッ

一方通行「ま、俺から言わせりゃそっちの方がいいンだけどなァ」

風斬「え?」

一方通行「オマエ、俺に対して遠慮しすぎなンだよ。 他のやつらを見てみろ。
     ガブリエルなンかスキがありゃ抱きついてきやがるし、エイワスは遠慮無く自分のためだけに
     俺達を振り回しやがる。 垣根の野郎も常に俺に喧嘩売ってきてる態度だしなァ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・いや、今例として挙げたやつらはちょっと異常すぎるか。
     まァでも、打ち止めや番外個体なンかも似たよォなモンだろ?」

風斬「はい・・・・・・、じゃあ私も」

一方通行「あァ、もォちょい素直なくらいの方が可愛げがあるぞ。 オマエの場合な」

風斬「か、可愛げ・・・・・・////」

一方通行「まァ、さっきハートキャッチされた時はどォしてやろォかと思ったが・・・・・・」ヒリヒリ

769 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:21:42.13 ID:tBfY0Ggo
風斬「・・・・・・、ありがとうございます」

一方通行「あァ?」

風斬「やっぱり一方通行さんは優しいですね」

一方通行「くだらねェこと言ってンじゃねェよメスガキ。 襲っちまうぞ」

風斬「・・・・・・でも、優しいですよ」







だから私は、あなたのそういうところが―――――。







風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」

一方通行「どォかしたか?」

770 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/04(木) 12:23:54.58 ID:tBfY0Ggo
風斬「い、いえ、何でも無いです。 それより、そろそろ時間じゃないですか?」

一方通行「そォだな、それじゃ出るか」

風斬「はい。 あの、また一緒に行きましょうね」

一方通行「気が向いたらなァ」

風斬「ふふ・・・・・・。 次、どこ行きます? お昼までまだ時間ありますけど」

一方通行「どこかリクエストはあるかァ?」

風斬「うーん・・・・・・。 あ、映画とか観てみたいなーなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「映画か・・・・・・まァ無難なとこだなァ」

風斬「どういう映画がやってるかとかは知らないんですけど・・・・・・」

一方通行「俺も詳しくは知らねェ。 だから適当な作品観ときゃいいだろ。
     ただな、」

風斬「?」

一方通行「B級、C級の映画はやめとくぞ。 観るなら誰もが知ってるよォなモンにする」

風斬「面白くなさそうだからですか?」

一方通行「それもあるが、B級、C級ともなるとGPSでもわからねェよォな場所に
     映画館があったりするンだよ。 で、なンかそういう映画館に行くと
     クソ面倒なことになりそォな気がすンだよな。 だからパス」

風斬「よくわかりませんが、あなたがそういうなら私は構いませんよ」

一方通行「そォかよ。 ま、だが第六学区の映画館ならそンなマイナークソ映画なンざやってねェだろォ」

風斬「そうですね、じゃあ行きましょう!」

777 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/04(木) 21:09:10.71 ID:Pu/yC6A0
無意識的に絹旗を避けたな

781 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:24:29.30 ID:Mnv2LUgo
――第六学区・とある映画館


風斬「色んな種類の映画がやってますねー・・・・・・」ホェー

一方通行「目がチカチカしやがる。 オマエ、選べよ」

風斬「んーと・・・・・・、じゃあこれなんてどうですか?」

一方通行「・・・・・・二本立てって正気かオマエ。 しかもこの時期にホラーかよ。
     ンでもう一本は恋愛モノ。 オマエこォいうのが好きなわけ?」

風斬「ホラーは見たことないからよくわからないんですけど、純愛モノが気になるなーと思って
   ・・・・・・ダメですか?」

一方通行「・・・・・・まァ選べっつったのは俺だしなァ。 仕方ねェ、それにすンぞ」

風斬「はい」


――――――――――


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・席ガラガラじゃねェか」

風斬「そうですね・・・・・・、チケット売り場はあんなに人がいたのに」

一方通行「もしかしてこれ、とンでもねェクソ映画なンじゃねェの?」

風斬「み、観てみないことにはわかりませんよ!」

一方通行「まァそりゃそォだが・・・・・・。 まァいい、適当に座っとけ。
     なンか買ってくる」

風斬「ありがとうございます、じゃあポップコーンを」

一方通行「・・・・・・オマエほンっと、ベタだなァ」

風斬「あ、憧れてたんです/// ポップコーンを食べながら映画観るの・・・・・・」

一方通行「あっそォ。 じゃ、買ってくるわ」

782 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:25:05.13 ID:Mnv2LUgo

スタッフ「いらっしゃいませー」

一方通行「ポップコーンの塩、Mで二つ」

スタッフ「ありがとうございます、少々お待ちください」





女性客A「ねぇねぇ、聞いた? 今ここでやってる二本立てのやつ!」ヒソヒソ

女性客B「聞いた聞いた! 第六学区で珍しくC級映画やってるって、それのことでしょ?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

女性客A「あっぶないよねぇ~! ここだから安心、なんて思って観てみたらつまんないなんて、
     笑い話にもなってないよ~」

女性客B「あっはは、それ言えてる~~~~!!!」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

スタッフ「お待たせしました、どうぞ」トンッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさかな」ボソッ

783 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:25:57.41 ID:Mnv2LUgo

やがて一方通行がポップコーンと炭酸飲料を二つずつ購入し、ホールに戻ってきた。
観客の数は一方通行と風斬氷華を入れても五、六人いるかいないかだった。
百三十席以上の広さがあるこのホールだと、殺風景なものである。

スクリーンではすでに本編上映前の予告映像集が流れていた。
余談だが、私はこの予告映像集が割と好きである。
一方通行は風斬を見つけ、ポップコーンと炭酸飲料を渡すと、風斬の席から三席離れた場所へ座った。


「な、なんでそんなに離れるんですか・・・・・・?」


声を潜めながら一方通行に尋ねる風斬。心なしか、少し寂しそうな表情を浮かべている。


「こんだけ空いてンだからどこだっていいだろォが」


素っ気ない答えを返す一方通行。というのも彼は、もし映画がつまらないものだったら
ここで惰眠をむさぼってやろうという魂胆なのだ。

すると風斬は一瞬ムスッとした表情をした後、彼女の荷物であるランチバッグを持ってそそくさと移動し、
一方通行の隣へドカッと座り込んだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なンなンですかァ?」

「せ、せっかく一緒に観に来たんですから、隣同士でもいいじゃないですか」


若干風斬の頬が膨れているのだが、一方通行は気付かない。
はァ、と小さくため息をついた一方通行は、仕方がないといった素振りでポップコーンを食べ始めた。

785 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:27:28.06 ID:Mnv2LUgo

二、三分ほど予告映像は流れ、盗撮禁止運動の映像が始まった。頭がビデオカメラで出来た男が
トリッキーな動きをして盗撮禁止を訴えている。


「クスクス・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


まだ本編も始まっていないのに既に笑い始めている風斬。
もっとも、これから始まるのはホラーと恋愛モノというミスマッチな二本立てなので、本編では笑う要素はないだろうが。


「あ、いよいよ始まるみたいですよ」

「最初はホラーか・・・・・・、いかにもチンケそォな雰囲気だな」

「寝ないでくださいよ」


すかさず釘を刺す風斬に軽く舌打ちをする一方通行。
辺りをキョロキョロと見回すと、既に爆睡している客もいた。
まさか、C級映画だからと分かっていて、寝ているのだろうか。
しかしそれならまず観に来てすらいないはずだ。
何しにきてンだあいつは・・・・・・。 と、思いつつもさっきまで自分がやろうとしてたことだ。
強くは言えないし、どうでもいい。

786 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:28:26.85 ID:Mnv2LUgo



――――――――


今やっているのは二本立ての内のトップバッター。ホラー映画である。
流し見程度で見ている一方通行でも、内容が理解できるほどの単純な作品だった。
タイトルに『4』とナンバリングされてるところからすると、どうやら続編映画のようだ。


とある三人家族は毎日を幸せに暮らしていた。だがある日、父親の妻に対する些細な嫉妬から不幸は始まる。
妻と一人息子を虐待し続ける日々が続き、やがて父親は二人を殺害してしまう。
強い怨念を残し死んでいった妻と息子は例として出現し、父親を呪い殺してしまう。

そして空き家となったどの家に次々と入居者が現れるが、例外なくその入居者は謎の変死を遂げてしまう・・・・・・。


と、いった内容のようだ。


 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くっだらねェ。 娯楽とはいえ科学の街、学園都市でこンなオカルトやるかよ普通)


しかもこの映画、従来のホラー映画とは違い幽霊である妻と息子が頻繁に登場してくる。
これだけバンバン出てこられると、終いには飽きるぞ。 と、一方通行はお気に召さない様子だ。
しかし、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぅぅ」


隣の風斬はというと、まるで小動物のようにプルプルと震え怯えていた。
幽霊の子どもがスッと通りすぎるシーンが流れただけでも、ひゃうっ!? と声を上げる始末である。

787 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:30:01.19 ID:Mnv2LUgo

 
(こンなンで怯えてンじゃねェよ・・・・・・、こンなのがクソに思えるくらい
怖ェ思いしてきてンだろォが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

と、呆れながら風斬の様子を見る。
怨念を持った幽霊が住む家より、人外が集まっている今の黄泉川家のほうが数倍恐ろしいと思うのは一方通行だけだろうか。


「・・・・・・ちょっとコーヒー買ってくるわ」


カフェインが欲しくなってきた一方通行は風斬にそう告げ、席を立とうとする。
すると、


「い、イヤです・・・・・・、一人にしないで・・・・・・」


と、一方通行の腕をギュッと掴んで離さない。涙目で一方通行を見つめてきている。
あまりに必死に掴んできたため、腕に激痛が走る。


「ぐ、お・・・・・・、痛ェっつゥの! わ、わかったからそンな目で見てくンな・・・・・・」


盛大なため息をつき、しぶしぶ席に戻る。
そんなに怖いなら観なければいいのにと思うが、口には出さない。

風斬はなおも一方通行の手を握りしめている。完全に拘束されてしまった。


そして気が付けば、どうやらついにクライマックスシーンに突入したようだ。
幽霊の呪いについて調べていた記者が、ついに妻の幽霊とご対面している。
階段を四つん這いで降りてくる妻の幽霊。ここがこの映画の一番の恐怖シーンなのだろう。
口からダラダラと血を流し、首は不自然な捻り方をしており、この世の全ての恨みを代弁しているかのような声を上げている。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ひ・・・・・・ひぃ・・・・・・、に、にに、逃げてください・・・・・・早く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


スクリーンの中にいる役者に向かって逃げるよう促す風斬。
現地にいるわけでもないのにそんなことを言ったって逃げるわけがないのだが、今の風斬は恐怖で頭がテンパッているようだ。
その様子を見て一方通行は、ほんのわずかに苦笑した。

788 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:32:29.61 ID:Mnv2LUgo

そして玄関のドアまで追い詰められた記者。もはや絶体絶命である。


 (どォせここで偶然ドアが開いて、間一髪で脱出するンだろ)


身も蓋もない推理を頭の中で呟く一方通行。
風斬は手で顔を覆い、指と指の間でスクリーンを見ていた。
女性の着替えを見てしまった少年のようだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ッ!!! ひゃあああッ!!!?」


風斬が間抜けな悲鳴をあげる。追い詰められた記者が玄関のドアを弄ると、偶然にもドアは開いた。
だが次の瞬間、なぜかさっきまで目の前にいた妻の幽霊が、突然そのドアの隙間から記者の頭上に顔を覗かせたのだ。

そして、エンディングロールが流れた。どうやら上映は終了したようだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ?」


思わず声を出す一方通行。記者が助かったのかどうかもわからない。怨念の解決方法も、後日談も何も語られぬまま終わってしまった。

789 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:33:43.43 ID:Mnv2LUgo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・意味わかンねェ終わり方しやがって。 こォいうのって大体ハッピーエンドで終いだろォが。
 なンだよ、まさか続編に続くってかァ? ハッ、こけおどしも程々にしろってンだ」


やはり、先程の客が噂していたC級映画とはこの二本立て上映の作品のことだったのだ。
納得のいかない結末に、容赦なく文句をつきつける一方通行。
こんなことを言われては、楽しんでみていた側としては萎えてしまうというものだが・・・・・・。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っく、ぐすっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


隣に座っているAIM拡散力場の集合体は、ついに泣き出していた。
あまりにも内容がお粗末すぎて悲しんでいるのか、恐怖の許容範囲を超えてしまったのか、恐らくは後者だろう。


「おいおい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、泣くほどじゃねェだろ。 オマエやエイワスだって幽霊みてェなもンだろォが」


さらりと酷いことを言う一方通行だが、今の風斬はそんなこと気にも留めない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐすっ、ひっく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だってぇ・・・・・・」


嗚咽が止まらない風斬。どうやら精神的に相当のダメージを負ったようだ。効果はバツグンである。
きっと風斬はゴーストタイプ、もしくはあくタイプだろォな、と一方通行が意味不明なことを考えていると、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅ、すみません、見苦しいところを見せてしまって」


少しは落ち着きを取り戻したのか。
そう言いながら、彼女は一方通行の肩に顔を寄せ、若干ズレている眼鏡を取り、涙を拭いていた。

790 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:34:49.64 ID:Mnv2LUgo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったくよォ」


見るに見兼ねた一方通行は風斬の顔に手を添え、ポケットから取り出したハンカチで彼女の涙を拭った。


「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


突然の彼の行動に、風斬は思わず顔を赤らめてしまった。
というのも、一方通行と風斬の顔の距離が二、三センチほどしかなくなっているのだ。


「・・・・・・ほらよ。 もォ欝陶しいから泣くンじゃねェ。 あンなモン現実にはいねェンだから、
 そンなに怯える事ァ無ェだろォが。 つゥか、あンなのよりよっぽど恐ろしい奴らが『天使同盟』にはいるンだぞ」


まるで子どもが幽霊に怯えてるのを親があやすそれのようだ。
呆れ顔でハンカチを仕舞う一方通行。学園都市最強の第一位も天然なところがあるのだろうか、
風斬の顔が紅潮しているのに気付いていないようだった。


「あ、ありがとうございます・・・・・・。 もう大丈夫です・・・・・・」


思わず顔を伏せてしまう風斬。胸の鼓動が高まっていくのを感じた。心臓など彼女にはないのだが。

791 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:35:35.79 ID:Mnv2LUgo


「どォする? もォ出るか?」

「い、いえ、まだもう一本残っています。 それも観たいです。 ぐすっ」


精神的に参ってしまったのなら出ていったほうがいいと思い、退出を促してみたが、
もう冷静になったのか、風斬は鼻をすすりながらそう答えた。


「あ、そォ・・・・・・。 次は恋愛モノだったか。 ギャップありすぎンだろォ」


ぶっ続けでもう一本を見たら昼過ぎになってしまうのだが、風斬が観たいと言っているのだから仕方がない。
しかも次のジャンルは恋愛ファンタジー。一方通行にとってそんなものを二時間以上も観させられるのは拷問でしかなかった。


「・・・・・・一人にしちゃイヤですよ? せっかく二人できたんですから・・・・・・」


上目遣いでそう言われてしまっては、さすがの一方通行も引き下がれなくなってしまう。
もっとも、風斬の表情にドキッとさせられたのではない。彼にそんな感情は現時点では存在しないのだ。
断ったらまた泣かれそうで仕方なく付き合う、というのが今の一方通行の正しい心境だった。

792 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:36:58.31 ID:Mnv2LUgo

次に始まったのは恋愛ファンタジーの作品。

ヒロインが天界から追放された天使という設定。
天使というと聞こえはいいが、映画を観てみると村の住人からはバケモノ扱いを受けており、心にひどく傷を負っているようだ。
そしてヒロイン本人も、自分が周りの人間とは違うバケモノだということにコンプレックスを持っていた。

しかし、そこでヒロインは数奇な出会いを果たす。それは一人の少年だった。この作品の主人公のようだ。
その少年は人間なのだが、類まれなる超能力を持っており、過去に多くの人間を傷つけていた。少年の持つ能力を悪用する人間の命令で。
そしてその少年も、周りからバケモノ扱いを受け、ヒロインのいる村まで逃げてきたという。

似たような境遇を持つ二人。だが二人は人間と天使。種族の壁を越え、結ばれる事は出来るのか・・・・・・というもの。


 (なんか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


風斬はデジャヴのようなものを感じていた。なんとなくだが、ヒロインが自分と似ている気がする。
そして主人公の少年もどことなく、隣でつまらなそうに映画を観賞している一方通行に似ている気がした。
特に主人公の少年は、周囲の人間から迫害を受け、頭髪が白く染まり、能力の弊害で虹彩が紅くなっているという設定らしい。


「ハッ、ンだこりゃ。 この主人公、まるで俺じゃねェかよ」


と、苦笑する一方通行。彼もやはり同じことを思っているようだ。
ただ本当にそう思っただけであって、それ以上は関心をよせていないらしい。
一方通行は退屈そうに大きなあくびをかましていた。

794 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:38:19.47 ID:Mnv2LUgo



同じ列の端の席にいるニットのワンピースを着た茶髪の少女の客も、選択した映画を間違えたとでも言わんばかりに
ホラー映画が始まる前の盗撮禁止運動の映像の時点で爆睡してるのを風斬は確認している。


『あ、あの・・・・・・、クッキー焼いてきたんですけど、よかったら・・・・・・』

『ンな甘ったるい食い物、食えるかってンだ。 それと、オマエいちいち馴々しいンだよ』


周囲の人間に迫害を受け続け、悪人に利用されまくったのが原因なのか、
少年の心はひどく荒み、言葉遣いも荒かった。


『あ、今日はコーヒーを淹れてきたんですよ。 よかったら飲みませんか? 温まりますよ』

『うェっ、これブラックコーヒーじゃねェか! こンな苦いモン飲ませンじゃねェよクソボケ!!!』


なかなか想いが伝わらないヒロイン。そう、ヒロインが一方的に主人公に恋をしているのだ。

795 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:39:45.20 ID:Mnv2LUgo


 (な、なんか応援したくなっちゃうな・・・・・・)


そう思った風斬は、音量を最小限にした声で、「・・・・・・が、頑張ってー」とスクリーンの中にいるヒロインを応援し始めた。


 (・・・・・・また何かブツブツ言ってやがる、こいつ何かに熱中したら暴走するタイプだな)


風斬を見ながら冷静に分析する一方通行。そろそろ本格的に眠くなってきた。
コーヒーを買いに行こうにも風斬がそれをさせてくれないから困ったものである。
映画の内容など序盤から全く頭に入ってきていない。

映画はバトルシーンに入ったようだ。
文句を言いながらもヒロインと協力して戦闘に参加している主人公。
後に分かったことだが、恋愛ファンタジーだというのにCGを駆使した戦闘描写が本編の八十%を占めているのはいかがなものだろうか。
だが風斬はさして気にしていないようだった。

796 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:40:25.24 ID:Mnv2LUgo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いちいち音がでけェンだよ・・・・・・」


これでは寝るに寝られない、と文句をつける一方通行。
隣の風斬は目を輝かせ、食い入るように映画の世界を堪能している。

そしてついにクライマックス、なんとヒロインの恋は見事に叶ったのだ。
主人公はヒロインの顔に手を添え、ヒロインの告白に答えた。


『あァ、俺も好きだ。 ずっと、ずっとオマエの側にいてやる。 
 オマエがイヤっつっても離れねェからな、覚悟しとけよ』

『は、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


思わず赤面してしまう風斬。



『こっから先はスクランブル交差点だ。 愛の衝突にご注意くださいってなァ』



と、全くもって意味不明の決めゼリフを主人公が吐き、ヒロインにキスをする。
そしてエンディングロールが流れ始めた。




一方通行は完全に爆睡していた。

797 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:42:39.50 ID:Mnv2LUgo


「も、もう・・・・・・。 一方通行さんってば・・・・・・」


不満そうに頬を膨らませる風斬。一体いつから寝ていたのかわからないほど熱中していた彼女も彼女だが。
他の客は帰っていった。同じ列の端の席に座っていた少女も、


「・・・・・・パンフに超騙されました・・・・・・、やっぱ中途半端な超C級映画は超眠くなりますね」


と、ブツブツ文句を言いながら帰っていった。上映前から寝ていたくせに、と一瞬思うが口にはしない。
ホールに残っているのは一方通行と風斬だけだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寝顔、可愛いな」



798 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:43:38.39 ID:Mnv2LUgo
つんつん、と一方通行の頬をつついてみる。これだけで起きる様子はなさそうだ。


「あ、一方通行さん・・・・・・、もう出ますよー・・・・・・」


そんな小声では起きるはずもないのに、なぜか音量を小さくして声をかける風斬。
彼女の頭の中は今も最後のキスシーンが焼きついて離れない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わ、私、何考えてるんだろ・・・・・・」


気が付けば風斬と一方通行の顔の距離は数センチと迫っていた。
一方通行の安らかな寝息が聞こえてくる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お、起こしても起きないあなたが悪いんですからね」


先程のクライマックスシーンに影響されているのか、今の彼女は冷静ではないようだ。
無防備な一方通行の寝顔が、さらに暴走を加速させる。


「ほ、ほっぺたなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


最後の言い訳を残し、風斬は目を閉じて一方通行の頬に――――。







「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なァにやってンですかァ? てめェは」








799 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/05(金) 10:44:58.86 ID:Mnv2LUgo


「あ、え、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「? どォしたンだよ、そンなに顔近付けやがって。 うぜェからどけ」


寸前で目を覚ました一方通行。風斬は顔からボンッ!と音を立てヘナヘナとその場に崩れ落ちた。


「なンだってンだ一体・・・・・・。 って、映画終わってるじゃねェか」


スクリーンにはまだエンディングロールが流れている。
こンなクソ映画でもこれだけのスタッフが関わってンだなァと、まともに見てもいないくせにそう関心していた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ばか」

「あァ? 何か言ったか?」


赤面している風斬は一方通行の顔を見ようとしない。
と、そこで彼のお腹が昼食を要求しだした。


「腹減ったな、どっかその辺でメシ食おうぜ」


近くの店で昼食を済ませようと提案する一方通行。
しかし彼女の返答は意外なものだった。


「あ、あの・・・・・・お店じゃなくて、どこかの公園に行きませんか?」

「公園? どンぐりでも拾って腹の足しにするかァ?」

「いえ、そうじゃなくて・・・・・・」


言うかどうか迷っている様子だったが、やがて彼女はこう告げた。

816 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 01:54:38.14 ID:s2nhaBgo
風斬「わ、私、お昼ごはん作って来てるんですけど・・・・・・その、良かったら・・・・・・////」

一方通行「作っただと? オマエが? あァ、そのバッグ昼飯が入ってたのか」

風斬「は、はい・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃァ、それでいいかァ」

風斬「! あ、ありがとうございます! えへへ・・・・・・」パァァ

一方通行 (まァこいつが作ったってンなら怪しいモンは無ェだろ)



――第七学区・とある公園


風斬「ここのベンチに座りましょうか」

一方通行「あァ」

風斬「な、何かこうしてると、本当にデートしてるみたいですね・・・・・・」

一方通行「まァな、実際は違うンだが」

風斬「あはは・・・・・・、そうですよね・・・・・・」シュン

一方通行「で、何作ってきてンだよ?」

風斬「あ、えと、サンドイッチを・・・・・・」パカッ

一方通行「ありきたりだなァおい (そしてこれ量が多すぎるだろォ・・・・・・)」

風斬「す、すいません・・・・・・。 サンドイッチ、嫌いでした?」

一方通行「俺がこの世で嫌いなモンは、学園都市のクソ上層部と、エイワスと、垣根だけだ。
     食い物に関しては好き嫌いは無ェよ」

風斬「そうですか! よかった」ニコ

817 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 01:56:23.30 ID:s2nhaBgo
心地の良い風がそよそよと公園に吹いてくる。
今はもう十一月だというのに、この公園に降りる暖かい陽射しは心までポカポカ気分にしてくれる気がした。
実際はやはり肌寒いのだが。

向こうのでは何人かの子どもが元気に走り回っている。
一方通行と風斬はそこから少し離れた、人気の少ない場所のベンチに座っていた。


「ど、どうぞ召し上がれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


そう言う風斬は、どこか緊張した面持ちだ。味の良し悪しを心配しているのだろうか。

一方通行はとりあえず適当に一つを選択肢、手に取る。
典型的なタマゴサンドのようだ。他の具は何も無い、シンプルなサンドイッチだ。


「すみません、あまり凝ったものは作れなくて・・・・・・」


表情が少し暗くなっていく風斬。まだ一口も食べていないのにそんな顔をされると、
こっちにまで妙なプレッシャーがかかる。

そう思いつつも一方通行は風斬お手製のタマゴサンドを一口かじり、咀嚼する。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ン、まァ悪くねェ」


本当は絶賛してもおかしくないくらい美味だったのだが、そこは一方通行。
素直に感想を言うことが出来ない厄介な性格が出てしまう。

だが、


「ほ、本当ですか! あぁ、よかったぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


風斬は一瞬驚きの表情を見せた後、ホッと胸を撫で下ろし、無邪気な子供のような笑顔で喜んでいた。
天使のような笑顔とはこのような表情を言うのだろう。
そして風斬も同じくタマゴサンドを手に取り、小さな口でモグモグと頬張っていく。

しかしこの時、一方通行には一つの疑問が浮かんでいた。


「おい、オマエこれいつ作ったンだよ?」

818 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 01:57:39.80 ID:s2nhaBgo

『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』のパートナー抽選会は朝に行われるものだ。
しかも、クジを引くその瞬間まで誰が当選するのかわからないシステムになっている。

風斬がこの日のためにサンドイッチを用意したとしたら、少しおかしな話になる。
彼女は今日、自分が一方通行のパートナーになると知っていたということになるのだ。

そんな一方通行の疑問に、風斬が照れくさそうに答える。


「あ、えと・・・・・・、これ、朝早く起きて作ったんです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昨日も。
 練習も兼ねて、毎日作ってみようかなって思って・・・・・・。
 ただ、本当に今日の抽選で私が当たるとは思ってませんでしたけど・・・・・・」


そういうことか、と一方通行は簡単に納得する。

確かにそうやって毎日作っているのなら、今この場にあるサンドイッチの存在もおかしくはない。


「しかし毎日とはな、手料理を誰かに振舞う予定でもあンのかよ?」


朝早くから起きて作るほどだ。よっぽど誰かに食べてほしかったのだろうと思い、
一方通行が質問する。

すると、みるみる風斬の頬が赤くなっていく。何か言いたげだがなかなか言葉に出せないようだ。
一方通行はあえて何も言わず、返事を待っていた
やがて風斬は意を決したのか、口を開く。


「あ、あなたに食べて欲しくて、作ったんです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




819 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 01:58:20.09 ID:s2nhaBgo
そう言うと風斬は顔を真っ赤に染め上げ、目を閉じ俯いてしまった。

このサンドイッチは、一方通行に食べて欲しくて朝早くから作ってくれたものらしい。
もしも一方通行と同じ年頃の男性が同じようなことを言われたら、歓喜の声をあげるところだろう。

だが一方通行の返事は、


「へェ、そりゃどォも。 ありがとよ」


淡白なものだった。そして続きを食べ始めている。


(俺に食べて欲しくて作った、ねェ。 なるほど、他の奴らだと色々うるさく言ってきそォだからな、
 あの中じゃ俺が妥当ってわけだ。 まァ、間違っちゃいねェわな)


アックアと垣根が推測した、『学園都市第一位鈍感説』は的を得ているのかも知れない。

820 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 01:59:46.33 ID:s2nhaBgo

交わされる会話は少ないながらも、和やかな雰囲気が続いている。
まだ二回目の逢引計画だが、周りの人間が二人の状況を見ていたら、あれは普通のデートだと疑わないだろう。

一方通行はあくまでも黄泉川やエイワスの悪ふざけに付き合っている形なのだが、風斬はそうでもない。
やはりまだ気恥ずかしいが、今まで一歩距離を置いていた一方通行に、もっと接近できるチャンスと認識している。

なぜそんなことをするのかというと、それは一方通行に対する感謝の気持ちを送りたいというものなのだが、
風斬本人は感謝以外の気持ちも入り交じっていることに気が付いているだろうか。

そういう経験がない彼女だが、それでも一方通行についてあれこれ考えていると顔が赤くなってしまうのだ。
今日観た恋愛モノの映画もそれを手伝っている。
もう半ば、気付いているのかも知れない。

とりあえず一旦その考えを振りきり、風斬はバッグの中から魔法瓶を取り出す。


「これ、イギリスで買った紅茶です。 温まりますよ」


コポコポと注がれる紅茶は、美しく透き通った琥珀色をしていた。
コップからホコホコと湯気が沸き、たちまち周囲に紅茶の甘い香りが広がっていく。

はい、どうぞ。 と、柔和な笑顔で一方通行にコップを手渡す風斬。その仕草にさすがの一方通行も少しドキッとしてしまった。
ような気がする。
この女をモノに出来た男は幸せになれるだろうなと一瞬思ったが、らしくないとその考えを払拭し、紅茶を受け取る。

821 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:00:47.09 ID:s2nhaBgo


「これ、買ったとき茶葉だったよな? オマエが淹れたのかよ?」


このストレートティーは、『天使同盟』でイギリスに行った際、風斬とミーシャ、ヴィリアンが選んで買ってきた
ロンドンの本格的な品物である。


「はい、黄泉川さんに淹れ方を教えてもらって、夕食の後に振舞っていたんです。
 あなたと垣根さんはすぐ寝ちゃうから飲んでもらえなかったんですけど・・・・・・」


そりゃ申し訳ないことをしたな、と一方通行は心のなかでほんの少し反省した。
ズズ、と紅茶を口に運ぶ。

水とブラックコーヒーばかり飲んでいたためか、やたら新鮮な味に思える。
まぁ一言でいうと、


「悪くねェな」


それしか言えないのかこの男は、と言いたくなるが、これが一方通行なのだ。
そして、そんな素っ気ない一言でも風斬は笑顔で喜んでいた。

822 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:01:56.38 ID:s2nhaBgo


「あ、サンドイッチ、まだまだありますよ! 色んな種類のサンドイッチを作ってきたんです」


そう言ってバッグを二人の間に置き、勧めてくる風斬。
そこには色とりどりのサンドイッチが並べられていた。軽く四人分はあるだろうか。


「いくら何でも作りすぎだろォが・・・・・・。 俺も食うけどオマエも食えよ」


と、文句を言いつつもレタスとチーズが挟み込まれたサンドイッチを頬張る一方通行。
それを見た風斬が「あ、ウサギさんみたいだな」と思ったが、口に出すのはやめておいた。
そして自分用のコップに紅茶を注ぎ、ふーふーと冷ましながら飲み始めた。


「ううー・・・・・・。 温まりますねー・・・・・・」


そう言ってコップを頬にちょこんとくっつける風斬。
天気は快晴といっても、やはり十一月。いくら太陽が頑張っても肌寒さはごまかしきれなかった。
そのため、一方通行もファー付きの白いダウンを着込んでいる。ロシアで着ていた時とは少し違うものだった。


風斬はというと、暖色系の茶色いコートに、クリーム色のマフラーで上半身と首を肌寒さから守っている。
だが、腰から下はチェック柄のミニスカートだった。そのため、太ももが大胆に露出している。
彼女にしては珍しい衣服だった。普段、風斬は膝よりもう少し長いロングスカートを愛用してるのだが、
今回に限ってはミニスカートなのだ。そこに黒のニーソックスを履いているため、いわゆる『絶対領域』というものが生まれている。

823 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:03:09.18 ID:s2nhaBgo


「あ、あの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」


と、風斬が何かモジモジと脚を動かしている。気が付かないうちに一方通行は彼女の脚を凝視していたのだ。
これじゃただの変態じゃねェか、と一方通行はサッと視線を変え、サンドイッチをガツガツと食らっていく。


「悪ィ、珍しく短ェスカート履いてンなァと思ってよ」


一言謝罪し、正直に凝視していた理由を述べる一方通行。


「せっかくですし、今日は少し気分を変えてみようかなと思ったんです。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの、どうですか?」


両手を太ももに挟み、恥ずかしそうに感想を聞いてくる風斬。
恥ずかしいのなら聞かなきゃいいのにと思ったが、とりあえず風斬を一瞥して答える。


「どォって言われてもなァ。 まァ可愛いンじゃねェの? 女ってのはファッションのために
 寒い思いをしなくちゃなンねェからツラいよなァ」


適当に感想を口にする一方通行。だが「可愛い」と言われた風斬は赤くなった顔を元に戻すことで精一杯だった。

824 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:04:42.35 ID:s2nhaBgo

公園の遊び場へ目を向けると、子供たちが"戦争ごっこ"なるもので遊んでいた。
おそらく第三次世界大戦の影響を受けたのだろう。不謹慎だがそれを子供に言うつもりもない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれからけっこう経ちましたよね。 私たちが出会ってから、二週間くらいかな?」

「そンぐらいになるなァ」


学園都市行きの直行便で、一方通行と風斬氷華、そしてミーシャ=クロイツェフは出会った。
あの日からもう二週間以上が経過している。
天使に振り回されていたこともあって、一方通行には時の流れが異常に早く感じられた。


「すき焼き屋で結成したんですよね、『天使同盟(アライアンス)』。 今思うと、すき焼き屋で誕生した、なんて。
 ちょっとおかしいですね、ふふっ」


くす、と可愛らしい仕草で微笑む風斬。
そう、全てはあの飲み会から始まったのだ。風斬の悩みを聞いているうちにトントン拍子で話が進んでいき、
気がつけば、一方通行が『天使同盟』の結成なる宣言をしていた。
宣言などというと大袈裟に聞こえるが、今の『天使同盟』の勢力から考えると、妥当な表現だろう。

825 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:05:44.33 ID:s2nhaBgo


「言ったのは俺だが、よく考えりゃ『天使同盟』が出来た原因は、ガブリエルじゃなくてオマエじゃねェか。
 どォしてくれンだよ、クソったれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


毒突く一方通行だったが、その言葉とは裏腹に、表情は綻んでいるようにも見えた。


「そうですね、私が原因だとしたら、私はすごく良いことをしたと胸を張って言えます」


確かに、良いことをしてくれたのかも知れない。
一方通行にとっても、『天使同盟』は悪いものじゃなかった。皆の前でこそ言わないが、正直心地良さすら感じている。


「開き直ってンじゃねェよ、バケモノ」

「バケモノで良かったです、あなたと同じ位置に居られるから、
 あなたがくれた場所に居られるから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


彼女らしくない、はっきりとした口調で一方通行に告げる風斬。
これが彼女の求めていた変化なのだろうか。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そォかよ。 なら、いいンじゃねェか」


若干居心地が悪そうにする一方通行。どう言葉をかけていいのかわからないように見える。
だが風斬は構わず、一方通行に言葉を投げかけていく。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私たち、ずっと一緒に居られますよね?」

826 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:07:18.19 ID:s2nhaBgo

一方通行もそれは考えたことがあるが、風斬はそれとは比べられないほど心配しているのだろう。
『天使同盟』の面々が、これからもずっと一緒でいられるのか。


「天使さんも、エイワスさんも、垣根さんも、・・・・・・ううん、『天使同盟』だけじゃない。
 黄泉川さんや芳川さん、番外個体さんや打ち止めちゃんも」

「そしてあなたも」

「みんな一緒に、過ごせますよね?」


じっと、一方通行の目を真っ直ぐ見据えて問いかけてくる風斬。
表情は真剣そのものだが、よく見ると手が若干震えている。

するとそれを隠すためか、風斬が一方通行の手をそっと握ってきた。

やはり不安なのだろうか。あれだけの面子だ、あまりにも個が強すぎて、どこかでバラバラになってしまうのではないかと
彼女に錯覚させてしまっているのだろう。

だが、風斬の抱くその不安も、一方通行の言葉で吹き飛ばされる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心配いらねェよ。 俺を誰だと思ってやがンだァ? 学園都市最強の超能力者、
 レベル5第一位の一方通行(アクセラレータ)だ。 人間には到底不可能な天使との戦いもやってのけた。
 能力者が使用できない『魔術』だって使ってみせた。 俺に出来ねェことなンざこの世には無ェンだよ」


不可能なことはない、と大口を叩く一方通行だが、彼が今言ったことは事実であり、
その事が風斬の不安を取り除いていってくれる。

827 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:08:17.48 ID:s2nhaBgo


「何があったって『天使同盟』は終わったりしねェ。 俺にも原因はある、
 途中で投げ出すよォな真似なンざしねェから、てめェが余計な心配する必要は無ェんだ」


言った後、チッと舌打ちをしてそっぽを向く一方通行。少し気恥ずかしくなったのだろうか。
彼の言葉を聞いて涙が流れそうになる風斬だったが、それを堪え、喋りかける。


「・・・・・・ありがとう、一方通行さん。 やっぱりあなたに着いてきてよかったです」


そう言うと、風斬は一方通行の右腕に自分の腕を絡ませ、彼の肩に頭を置いて身を預ける形になった。
その豊満な胸が、容赦なく一方通行の腕に密着する。
風斬はどうしても、恋愛映画のクライマックスシーンが頭から離せないでいた。このままではまた暴走してしまう。

風斬氷華がこれほどの行為をするのに、一体どれだけの勇気がいるのか。
事実、風斬の頭の中にに存在する三角柱の核のキーボードのようなものが、絶え間なくガシャガシャと動いている。
それはまるで極度の緊張時に高鳴る、心臓の鼓動のようだった。

普通の男子学生などが風斬にこれをやられたら、一瞬でオチてしまうだろう。

そして、それは一方通行も例外では―――――――。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


一方通行は風斬を不思議そうに眺めながらタマゴサンドを頬張っていた。

828 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:09:36.71 ID:s2nhaBgo


「あ・・・・・・す、すみません、寒かったからつい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・///」


と、風斬もそう言って誤魔化さざるをえなくなり、そっと一方通行の腕から離れる。


「別に構わねェけどよ。 AIM拡散力場の集合体でもやっぱ暑い寒いは感じるンだな」


今の雰囲気からかけ離れた、場違いな発言をする一方通行。
風斬はバレないようにしょんぼりしていると、一方通行の顔を見て変化に気付く。

口の辺りに、少しサンドイッチのパンくずが付着しているのだ。

よくドラマやなんかでご飯粒がついているのを取って食べる、といったシーンがあるが、
風斬の頭にもそれがよぎる。
だが、パンくずを取って食べるという行為だけでは一方通行は動じないだろう。

素直に自分の気持ちを口頭で伝えられればいいのだが、風斬にそんな勇気があるならとっくに実行している。
そしてあの恋愛映画のラストシーンがフラッシュバックして――――。

気が付くと、風斬氷華の意思を無視して、身体が勝手に行動を起こしていた。

829 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:10:39.27 ID:s2nhaBgo


「あ、もう。 一方通行さん、口にパンくずが付いてますよ」

「ン? あァ悪い、どの辺――――――――」


一瞬、電極チョーカーのスイッチを入れるかどうか迷ったが、敵意のある行為ではないと判断したため、スイッチは入れなかった。








風斬は一方通行の頬に手を添え、目を閉じ、顔を近付け、唇を頬に密着させてきた。







正確には、唇の少し横にあるパンくずを舐めとるように唇を押し当て、舌を動かしてきた。
信じられないほど柔らかな感触の唇。そして彼女の髪から漂う、甘美なシャンプーの香りが一方通行の鼻腔をくすぐる。
時間にしてほんの二、三秒だったが、それでも一方通行は理解できた。



これがいわゆる、口づけという行為だということに。

830 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage ] 投稿日:2010/11/06(土) 02:11:17.90 ID:VN94d.Q0
エンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
イエアアアアアアアアアアア

831 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:12:32.91 ID:s2nhaBgo


「・・・・・・!? ・・・・・・!!? な、何しやがる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


これにはさすがの一方通行も焦ったようだ。彼の白い顔が、少し紅潮しているのが伺える。
ここまでやって、やっと照れるレベル。もはや病気と言っても過言ではないのではないか。

しかし風斬はそんなことを気にしているほど心に余裕がなかった。

―――――今、自分は何をした?

自覚はある。しようと思ってした。それは分かってる。
だがしかし、まさか実際に自分が本当にそれを実行してしまうとは思わなかった。

やってしまった。調子乗りすぎた。

あんな映画、観るんじゃなかったと今更後悔し始める風斬。
取り返しの付かないことをした。嫌われたらどうしよう。さっきまで一緒に居られるがどうのこうのいう話を
したばかりだというのに。嫌われたらどうしよう。拒絶されたらどうしよう。嫌われたらどうしよう。


ネガティブな考えばかりが頭を巡っていく。気が付けば、もう今にも泣きそうになっていた。


「あ・・・・・・うぅ・・・・・・、あの・・・・・・ご、ごめんなさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


震える声で謝罪する風斬。顔はもはやリンゴのように紅潮していた。
黙って帰っていってしまうかもしれない、もしかしたら殺されるのでは、と最悪の展開ばかりが頭をよぎる。

832 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:13:57.05 ID:s2nhaBgo


「別に謝るこたァ無ェけどよ・・・・・・、さすがにビビったぞ。 普通に取ってくれりゃいいだろォが」


だが、一方通行の言葉は、意外にも優しい声色に包まれていた。
ホッとする反面、これでもダメなのかと少し落胆する風斬。


「ちょ、ちょっと舞い上がっちゃって・・・・・・あ、あははは・・・・・・////」


笑ってごまかすので精一杯だった。 頭の中の三角柱は今も悲鳴をあげ続けている。


「さ、さぁ、早く昼食を済ませて、どこかへ遊びに行きましょう! ね!」


そう言って急かしてくる風斬。あまりの勢いに、一方通行は従うしかなかった。











エイワス「もうゴールしてもいいんじゃないかな」

垣根「あ?」

番外個体「?」

833 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:15:10.65 ID:s2nhaBgo

結局その後は、適当にぶらついて夜まで時間を潰していた。
あの昼食以来、風斬はあまり喋らず、終始俯いたままだった。

たまに一方通行の顔をチラリと見据え、一方通行が気付くとササッとそっぽを向いてしまう始末だ。

そして現在、午後九時過ぎ。もう帰ってもいい時間になっていたので二人は帰路についていた。



一方通行 (何でこいつ、よそよそしくなってンだ・・・・・・? やりにくい・・・・・・)

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」

一方通行「あー・・・・・・、昼飯の時のサンドイッチ、ごちそォさン。
     大変美味しゅゥございましたァ」

風斬「へ? あ、はい、お粗末さまでした・・・・・・」オドオド

一方通行「・・・・・・まァだあの事気にしてンのかよ?」



834 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:16:03.88 ID:s2nhaBgo


風斬「え、あの時と言いますと・・・・・・」

一方通行「公園でてめェがやってきた事だよ」

風斬「うぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・//////」カァァ

一方通行「言っておくが、俺は別に怒っちゃいねェからな?」

風斬「は、はい・・・・・・。 ・・・・・・あの」

一方通行「あン?」

風斬「ほ、他に何か思わないんですか? 何であんなことしてきたんだろう、とか」

一方通行「・・・・・・オマエなりのジョーク? サプライズ、とか?
     俺を驚かせよォとしてたとか、そンなとこだろ?」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」ガクッ

一方通行「何あからさまにため息ついてンだよてめェ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あーあ! 全く、一方通行さんって・・・・・・
   ホント、お馬鹿さんですね」

一方通行「あンだとコラ」

風斬「ふふ、今回はこのくらいで勘弁してあげますよーだ」ベー

一方通行「オマエも精神不安定なンじゃねェだろォな・・・・・・、何だよ急に」

835 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:17:12.50 ID:s2nhaBgo
風斬「・・・・・・今日のこと、誰にも話しちゃだめですよ?///」

一方通行「わかっておりますゥ、風斬皇女殿下殿ォ」

風斬「あと、これだけは確認させてください」

一方通行「はいはいなンでしょォかァ」

風斬「これからもずっと・・・・・・、一緒に居てくれますよね?」

一方通行「しつけェな、だから言ってンだろォが。 『天使同盟』は何があっても―――」

風斬「『天使同盟』もですけど、わ、私と一緒に居てくれるかどうか聞いてるんですよ・・・・・・///」

一方通行「あァ? あァーはいはいわかったわかった。 居てやるよ。
     俺に向かってそこまで言いやがったンだ、てめェがイヤっつっても
     離れねェからな。 覚悟しとけよ」

風斬「は、はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・////」カァァ

一方通行「喜怒哀楽が激しすぎンだろオマエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

風斬「・・・・・・いつか振り向かせてみせますからね」ボソッ

一方通行「あ? なンつった?」

風斬「ふふ、何でも無いです。さ、帰りましょう!」ギュッ

一方通行「オマエ、なンかガブリエルに似てきたよなァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     っておい、腕絡ませてくンな! こっちは杖ついてンだぞ!」フラッ

836 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/06(土) 02:19:44.89 ID:s2nhaBgo


こうして、『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』第二回、風斬氷華とのデートは終わった。
一方通行にとっては単なる平和なお出掛けだったかもしれないが、風斬氷華は今日一日で大きく進歩することが出来た。


自分が一方通行にやらかしたことを思い出すと、今でも顔から火が出そうになるが、
それでも彼女に取っては無駄ではない行為だっただろう。

そしてその思い出は、いつかキチンと自分の思いを伝えるためのステップにしてみせる。

自分は変わったと、一方通行にわかってもらえた。それだけでも十分だと風斬は思った。
明日からはもういつもの風斬に戻っているだろう。だが少しずつでもいい、ゆっくりと変わっていければいい。
そして、これから先もずっと彼と、皆と一緒に過ごせれば、それで。


固い決意を決めたAIM拡散力場の集合体である少女は、足取り軽く黄泉川宅へ戻っていく。




今日の行動を全てエイワスに監視されていることも忘れて。

863 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:00:55.30 ID:pFpfGu6o
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


一方通行「帰ったぞォ」

風斬「ただいま、遅くなりました」

垣根「おいおい、結局半日以上も出掛けてやがったぜこいつら」

エイワス「お帰り二人共、有意義な時間は過ごせたかね?」

一方通行「分かってるくせに聞いてくンじゃねェよ悪趣味野郎」

エイワス「ふふ、相変わらず手厳しいな」

風斬「わかってるって・・・・・・、え?」

垣根「あれ、知らなかったのか? こいつ、俺の時も風斬の時もどうやってんのか
   知らねえが、監視してたんだぞ」

風斬「」

エイワス「監視という言い方はないだろう垣根帝督。 二人に何かあってはいけないからな。
     "見守っていた"という言い方が正しいのではないだろうか」

一方通行「都合よく解釈してンじゃねェ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょ、ちょっとこっちに!」グイ

エイワス「おっと、強引なエスコートだな。 まあ悪い気はしないが」

垣根「?」

一方通行「?」

864 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:01:54.24 ID:pFpfGu6o
一方通行「おい、そォいやクソガキ共の姿が見えねェが? あとガブリエルも」

垣根「あいつらどっかにメシ食いに行ったらしいぞ。 俺その時寝てたからな。
   エイワスは断ったらしいから、お前らが帰ってくるまであいつと二人きりだったんだぞ俺」

一方通行「ハッ、そりゃ辛かったろォなァ。 よしよし」ナデナデ

垣根「撫でんなボケ!! それより、何でこんな遅くなったんだ? ん?」ニヤニヤ

一方通行「安心しろ、てめェが期待してた通りにはなってねェから」

垣根「おいおい、隠す事無えだろ。 行くとこまで行っちゃったって俺は驚かないぜ?」

一方通行「マジでなンも無ェっつゥの。 やっぱりてめェの取越し苦労だったみてェだな。
     まァ、やたら積極的だったのはあるが、単なる気まぐれだろありゃ」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こりゃ苦労するな、風斬のヤツ」

一方通行「なンか言ったかクソメルヘン」

垣根「お前は鈍感なブタだなっつっただけだよ」





風斬「み、見てたって本当ですか!? ど、どこまで!?」

エイワス「『ふふ、何でも無いです。さ、帰りましょう!』 辺りまで、だな」

風斬「それほぼ全部じゃないですかぁ~~!! あぁぁ~もう・・・・・・///」

エイワス「何を恥じることがある? 君が勇気を出す瞬間を垣間見れて、私は満足だぞ」

風斬「あ、あなたを満足させるためにあんなことをしたんじゃないですっ!」

エイワス「ふむ、もっともな意見だ」

865 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/07(日) 03:03:06.17 ID:pFpfGu6o
エイワス「しかし、随分と大胆なパンくずの取り除き方だったな。 実に興味深い、
     私の番が回ってきた時のための参考にさせてもらうよ」

風斬「お願いですから誰にも言わないでください・・・・・・/////」

エイワス「口外するなというのなら従おう。 プライベートな部分だからな」

風斬「あ、天使さんにも言っちゃダメですよ」

エイワス「ふむ、承知したが、なぜかね?」

風斬「だって、天使さんも一方通行さんが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「風斬氷華、君は少し勘違いをしているよ。 ミーシャ=クロイツェフについて」

風斬「?」

エイワス「確かにミーシャ=クロイツェフは一方通行に好意を抱いているが、
     君が一方通行に向ける好意とはまたベクトルが違うのだよ」

風斬「え、そうなんですか?」

エイワス「彼女はもちろん一方通行と添い遂げたいという気持ちもあるようだが、
     それ以上に、我々に、一方通行に伝えたいことがあるらしいのだ」

風斬「そ、それは一体・・・・・・?」

エイワス「さぁな、それが分かっていれば彼女はとっくに元の『座』へと帰しているだろう」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、本当に、天使さんの真意はわからないんですか?」

エイワス「おや、信用がないな私は」

風斬「人のプライベートを覗いておいて、信用も何もありませんっ!」

エイワス「なるほど、以後気をつけるよ。 そして、私は本当に彼女の真意など知らんよ。
     興味深いが・・・・・・、こればかりはミーシャ本人から聞くしかないだろうな」

風斬「・・・・・・そう、ですか」

866 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:04:08.65 ID:pFpfGu6o
エイワス「さぁ、今日はもう寝たほうがいい。 君もだいぶ消耗しているはずだ。
     明日からはまた、いつもの調子で一方通行に接するのかね?」

風斬「そ、それを決めるのは私です。 私は、彼と一緒に居ることで変わるんです」

エイワス「素晴らしい決意だ。 だが道は険しいぞ、ああ見えて一方通行は
     色々とフラグを立てているからな」

風斬「・・・・・・ま、負けないもん」

エイワス「ふふ、頑張りたまえ。 僭越ながら、私も陰で応援しているよ」

風斬「・・・・・・ありがとうございます。 それではおやすみなさい」

エイワス「あぁ、おやすみ、風斬氷華」




エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ。 真意、か。 今それを言ってしまうと、
     ミーシャが悲しむだろうからな」





その後、黄泉川愛穂、芳川桔梗、番外個体、打ち止めが帰ってきた。
彼女たちは帰るやいなや、疲れてしまったのか速攻で寝床についてしまった。

867 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:04:58.10 ID:pFpfGu6o



――――――――――――



垣根「手作り・・・・・・サンドイッチ・・・・・・だと」

一方通行「もォいいだろ、いい加減寝させてくれェ」

垣根「いやいやもうちょい聞かせてくれよ! 寝っ転がりながらでも話せるだろ?」

一方通行「なンでてめェなンかとピロートークしなきゃなンねェんだよクソボケ」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、あの、」ヒョコ

一方通行「あン、どォした風斬。 さっさと寝ろよ」

風斬「きょ、今日は一緒に寝ませんか?」

垣根「」


868 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:05:58.22 ID:pFpfGu6o

一方通行「はァ? なンで――――」

垣根「・・・・・・そうか、そうかよテメェら・・・・・・。 もうそこまで進んでんのかよ」

一方通行「どォした垣根、また悪い病気か」

垣根「・・・・・・よし分かった、俺がいいホテル紹介してやっから、お前らそこで寝ろ」

風斬「あ、いえ、そういうんじゃなくてっ!!////」

一方通行「なンだってンだよ?」

風斬「ど、どうしても今日観たホラー映画を思い出しちゃって、一人で寝られないんですよ・・・・・・。
   打ち止めちゃんと番外個体さんと黄泉川さんは一緒の部屋で寝ちゃっててスペース無いですし、
   芳川さんと天使さんはそこのソファーで寝てるし・・・・・・」

芳川「Zzzzzzz・・・・・・」

一方通行「あァ、あのとンでもねェクソ映画か」

垣根「どんなやつだ?」

一方通行「何か階段から妻の幽霊が四つん這いで降りてくるやつ」

風斬「ひいぃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガタガタ

垣根「あぁー、『JU-ON!』だっけ? あれもう4やってんのかな」

一方通行「それだ、4を観た」

垣根「なるほど、そういうことか。 しっかしまぁこんな怯えちゃって。
   可愛いとこあるじゃねえかよ」

風斬「あ、垣根さんも一緒でいいですから、ね?」

垣根「何その『仕方ねえからお前もいていいぞ』みたいな言い方」

一方通行「ったく、しゃァねェなァ・・・・・・」

869 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:07:20.09 ID:pFpfGu6o

結局、深夜になるまで三人で話し込んでいた。
そして皆が就寝したのを見届けたエイワスは、口を開く。




「ふふ・・・・・・、残り二回。 ミーシャ、まだ時間はあるのかね?」




と、独り言を呟くエイワス。だがそれは独り言にはならなかった。




「――――――問題。 無。 彼bngbn。 hhk皆。 一緒」




ガブリエルは就寝しておらず、エイワスに対して返事を返す。




「そうか、だがあまり無理をするなよ。 ノイズが減っているぞ」




二人にしかわからない会話が交わされる中、夜は明けていく―――――。


870 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:08:18.38 ID:pFpfGu6o
―――――翌朝。


黄泉川「おはよー。 一方通行、風斬、昨日はご苦労さん」

風斬「おはようございます」

一方通行「オマエらはオマエらで勝手にメシ食いに行ってたらしいじゃねェか」

黄泉川「固いことは言いっこなしじゃん。 さ、今日も頑張りたまえよ」

一方通行「くそォ・・・・・・」

芳川「今日は私がクジを引こうかしら」

一方通行「オマエ起きてたのかよ、珍しいな」

芳川「ま、たまにはね」

エイワス「了解した、ではよろしく頼む」

垣根「残り二回はロクなの残ってねえな」

一方通行「オマエの時もロクなモンじゃなかったけどなァ」

ガブリエル「tothjotv今日vfmvrgj私jgjhvdm」

番外個体「氷華、昨日はどうだった?」

風斬「え、えと、普通でしたよ。 特に・・・・・・何も起こらず・・・・・・」

打ち止め「何か怪しいな~ってミサカはミサカはジト目でカザキリを見てみたり」ジトー

風斬「ほ、本当ですよ!」アセアセ

一方通行「もォ残りはどっちになろォが変わらねェよ、早くしやがれ」

エイワス「そう言うなよ一方通行。 我々は我々でとても楽しみにしているのだから。
     そうだろうミーシャ=クロイツェフ?」

ガブリエル「gobtbm勿論udgfug」

871 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:09:02.71 ID:pFpfGu6o
芳川「じゃ、いくわよ」ゴソゴソ

一方通行「はァ・・・・・・、もォ今回で終わらせてェンだけど。
     二人まとめてかかってこいよ」

エイワス「そういうわけにはいかんよ。 我々は二人きりで楽しみたいのだからな」

ガブリエル「lothohnm同意hgorgkohm」

黄泉川「ところで、今更だけどエイワスは男と女、どっちなんじゃん?」

エイワス「どう捉えてもらっても構わんよ。 望むなら男にも女にもなろうじゃないか、ふふ」

番外個体「どういう生き物なのこいつ・・・・・・」

一方通行「早くも吐き気がしてきたぜ・・・・・・、こォなるとガブリエルの方がいいな」

ガブリエル「rtoyjodn貴方jerghnbk」ガバッ

一方通行「はいはい抱きつくな抱きつくな」ヒョイ




芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 じゃ、これで」スポッ



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「さーて、ご拝見」

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

打ち止め「誰かな誰かな? ってミサカはミサカはワクワクしてみたり」

ガブリエル「erojojhm私mbmotjh私jvibjntk」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くく」

872 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:09:43.80 ID:pFpfGu6o










                   『エイワス』











873 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:10:12.54 ID:pFpfGu6o










                   『エイワス』











874 名前:だ、大事なことなので・・・・・・ ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:10:56.70 ID:pFpfGu6o
エイワス「くくく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、我が世の春が来た」

打ち止め「よかったね御大将! ってミサカはミサカは祝福してみたり!」

一方通行「うっわァ・・・・・・、もォやだこの企画」

垣根「ははは、まあ頑張れよ一方通行」

風斬「て、天使さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「一掃。 一掃。 一掃。 一掃。 一掃。 一掃。」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

番外個体「うわっ、何、地震?」グラグラ

芳川「あら? 急に空が暗く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「バカおいやめろ!! 地球を滅ぼす気かてめェ!!!」

黄泉川「こう考えるじゃんミーシャ。 残り物には福があるってな。
    最後のトリなんて、ヒロインの役目じゃんよ」

ガブリエル「jgjbkmd成程hgeirogib名案nfgvnsknb」

一方通行「ふゥ・・・・・・。 これ絶対順番逆のほうがよかったな、
     いやそれだと垣根の野郎がトリになっちまうか」

エイワス「さあ、では行こうか一方通行。 我々の果てし無きランデヴーへ」

一方通行「何でこンなにテンション上がってンだよこのクズは・・・・・・」

875 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/07(日) 03:11:14.99 ID:7dSxWXko
噴いたwwwwwwwwwwww

876 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/07(日) 03:11:58.20 ID:pFpfGu6o
黄泉川「いってらっしゃーいじゃん。 さて、仕事仕事」

芳川「じゃ、私は二度寝しよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」zzz

打ち止め「カザキリ、番外個体、スマブラしよ? ってミサカはミサカは誘ってみる!」

風斬「う、うん。 いいよ」

番外個体「いいけど、能力使ってコントローラ操作妨害するのはもう無しだよ」

垣根「おうミーシャ。 ストⅣしようぜ」

ガブリエル「jgrigdn拒否nighw明日ngrigi備weghig待機nnvbrhi」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こいつらァ」

エイワス「そうだ一方通行。 これを持っていくといい」スッ

一方通行「あ? これ、イギリス土産の紅茶じゃねェか、何でだよ?」

エイワス「街で知人に会ったらプレゼントしてあげるといいだろう。
     少々買いすぎているからね」

一方通行「・・・・・・あァ、わかった」

901 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/08(月) 20:57:22.60 ID:ZUyAhxso
――第七学区・大通り


エイワス「ふむ・・・・・・、やたら周囲の視線が集まっているな」

一方通行「まずオマエが目立ってンのと、俺がちょいとやりすぎたのが原因だな」

エイワス「発光は抑えているつもりだが、成程。 この容姿が問題か」

一方通行「まァ気にすること無ェけどな。 学園都市なンだ、何らかの能力だと思ってくれンだろ」

エイワス「おや、心配してくれているのかね」

一方通行「俺自身の心配だよ」

エイワス「ふふ、君らしいよ一方通行」

一方通行「で、どォすンだよ。 どォせオマエの事だ、何か色々考えてンだろ」

エイワス「その前に、君に少しでもデート気分を味わってもらうために、
     私も尽力せねばなるまい」

一方通行「はァ?」

エイワス「一方通行、君の好きな女性のタイプを聞こうか」

一方通行「またワケのわかンねェこと言い出したぞォ・・・・・・、ワケのわかンねェ生き物が」

エイワス「参考にしようと思ってな」

一方通行「意味がわかンねェよ、そもそもオマエ、俺と垣根ン時の会話も聞いてたンだろ?
     垣根にも確か同じよォな質問されてっから、それを思い出せばいいじゃねェか」

エイワス「同い年で、あまり口うるさくない女性・・・・・・だったか。
     ・・・・・・ふむ、ベタ過ぎやしないだろうか?」

一方通行「放っとけ!」

902 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 20:59:18.45 ID:ZUyAhxso
エイワス「もう少し具体的に教えてはくれないだろうか? こう、
     髪型とか身長とか、ファッションとか、外見を中心的に」

一方通行「そンなの聞いてどォするンだ」

エイワス「だから言っているだろう、"参考"にさせてもらうと」

一方通行「はァ・・・・・・? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン?」




浜面「ん? おぉ、一方通行じゃねぇか」




一方通行「あァー、どちらさンでしたっけ?」

浜面「もういいっつーのそのネタは!!」

滝壺「おはよう、あくせられーた」

一方通行「滝壷も一緒か。 相変わらずだなオマエら」

浜面「確かイギリス行ってたんだよな? もう戻ったのか」

一方通行「まァな、つまンねェとこだったけど」

浜面「ははっ、そうかよ。 パスポート、大丈夫だったか?」

一方通行「問題無ェよ。 ・・・・・・あァそォだ、ついでにこれやるよ」スッ

浜面「なんだこれ? お、まさか本場の紅茶ってやつか?」

滝壺「ありがとう、あくせられーた。 私たちにまでお土産買ってくれたんだね」

一方通行「いや別に・・・・・・、!・・・・・・」

一方通行(エイワスの野郎、まさかこれすら予見してたってか? 
     よくわかンねェとこだけ気配りしやがって・・・・・・)

903 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:02:22.19 ID:ZUyAhxso
浜面「しっかしなんだ? お前またデートしてんのかよ?」

一方通行「またって何だよ、それにこれがデートに見えンのかオマエは」

浜面「?」

滝壺「あくせられーたはモテモテだね」

一方通行「世辞のつもりかストーカー。 オマエらにゃ敵わねェよ」

浜面「そうだ、お前のせいで麦野からヒデー目に合わされたんだからな・・・・・・ったく」

一方通行「ありゃ自業自得だクソボケ」

滝壺「はまづらは、もう浮気なんてしないよね?」

浜面「あ、あぁ。 ていうか、まだ告白とかはしてないじゃん俺・・・・・・・・・・・・・」ボソボソ






滝壺「だから、今あくせられーたの隣にいる美人さんにも、
   鼻の下伸ばしたりしないよね?」

浜面「あ、当たり前だっつーの。 そりゃすげぇ可愛いけどよ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ?」

904 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:02:57.99 ID:ZUyAhxso
一体どこにそんな女性がいるのか。
不思議に思った一方通行が、ふとエイワスの方に目をやる。

そこには、






エイワス「やだ、もう・・・・・・/// 可愛いだなんて! ところで"あーくん"、この人はお友達なの?☆」







エイワスの面影をわずかに残した、凄まじく可愛らしい美少女が立っていた。



一方通行「」

905 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:04:27.77 ID:ZUyAhxso
一方通行の横に立っている"美少女"は、どちらかと言えば"可愛らしい"部類に入るだろう。

目はパッチリと大きく、髪はまるで輝いているかのように美しい金髪(実際、微妙に発光しているのだが)。
前髪は眉の上あたりできっちり均等に切り揃えられており、後ろ髪は腰辺りまで流れている。
女性のそれにように胸が発達しており、大きさはパッと見、風斬より少し控えめくらいか。
強いて例を挙げるなら、天草式十字凄教を率いる女教皇くらいの胸がある。背丈は一方通行より低めになっていた。

服装は先程までの簡素なものではなく(正確にはエイワスのあれは衣服では無いが)、ファー付きの白いコートに変化していた。
手首の裾にもファーが付いている。そして下には同色のミニスカートを履いていた。
靴はクリーム色の革靴、そして紺のニーソックスを装備している。

下半身に関しては、昨日の風斬氷華と同じような服装だった。
しかしスカートの裾にもファーのようのが付いている。
ファー付きの女性用サンタコスチュームで、色は明るいクリーム色、と想像すれば簡単だ。

エイワス(?)は上目遣いで一方通行の返事を待っている。
だが先に口を開いたのは浜面仕上だった。


「あぁ、まぁそうだな。 友達っつったらコイツ嫌がるかもしんねーけど」


そう言って苦笑する浜面。
続いて滝壺理后が自己紹介を始めた。


「初めまして。 私は滝壺理后。 こっちははまづら。 よろしくね、えっと・・・・・・」


言葉を止め、"美少女"から名前を聞こうとする滝壷。
一方通行は開いた口が塞がらないとでも言わんばかりに間抜けな顔をしている。


「あ、私のことはドラコって呼んでねっ☆ よろしく! 浜面仕上、滝壺理后」


と、ウィンク混じりに自分の名前を告げる。ウィンクしたその目尻から、本当に星のような何かが飛び出していた。


「ははっ、可愛らしいなぁ。 お前、こんな彼女がいたなら一言いってくれりゃいいのに」


のんきなテンションで浜面がそう言うが、一方通行はゴーゴンの眼にでも睨まれたか、石のように動かない。

906 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:06:09.14 ID:ZUyAhxso


「? どうしたの?」


滝壷が少々不安気に一方通行の顔を覗き込む。
やがて、一方通行はエイワスの方に目をやると、開口一番で素っ頓狂な質問をした。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だ、オマエ」


浜面と滝壷は互いに顔を見合わせ、不思議そうに首を傾げる。
誰だも何も、さっきまで普通に話をしていた相手に向かって誰だとは、どういうことだろうか。


「んもぅっ! あーくんったら、照れなくてもいいのにぃ! 彼女の私と一緒にいるから、
 恥ずかしがってるんでしょっ? あ、でもでもぉ☆ 照れてるあーくんも可愛いよねっ! ふふっ☆」


エイワスが喋るたびに、"彼女"の身体や目から星やハートマークのエフェクトが飛び出してくるような雰囲気だ。
というか、雰囲気などではなく実際に星やハートマークの綺羅びやかなエフェクトが飛び出しているから困る。
魔法少女モノのアニメの変身シーンを思い描いていただきたい。あれがリアルタイムで起こっているのだ。


「ははっ、すげー。 それ、能力か何かか?」

「あー! 乙女のプライベートにズカズカと踏み込んでくる男の子は嫌われるんだぞぉ~☆
 えへへ、これはナ・イ・シ・ョ☆ あとで教えてあげる!」


あはは、こいつは一本取られたなぁ、と頭をポリポリと掻きながら苦笑する浜面。
滝壷も物珍しい物を見たせいか、"彼女"の全身を食い入るように見つめている。

907 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:07:01.24 ID:ZUyAhxso
依然として一方通行は固まったままだ。まるでノー○ンのバックグラウンドタスクにやられて
完全にフリーズしてしまっているパソコンのようである。
滝壷が一方通行の眼前で手を振るが、一向に反応がない。


「あーくんったら、緊張してるのかなっ? ふふっ、それじゃあ・・・・・・オマジナイ、かけてあげる!☆」


そういってエイワスは固まったままの一方通行の腕を絡めとり、顔を近づけて、



一方通行の頬に、口づけをぶちかました。



Chu☆という擬音がピッタリなくらいの可愛らしいキスだった。もちろんキスをした際、星のエフェクトが出現している。
浜面がうおぉ・・・・・・、と驚嘆の声をあげ赤面している。滝壷はボーっとその様子を眺めていた。
そして滝壺の一言が、一方通行にトドメを刺す。


「あくせられーたとどらこは、らぶらぶなんだね」

908 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:08:36.14 ID:ZUyAhxso


「う、あ、ああああァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!! おおあああァァァァァァァァァァァァァ!!!!
 がああああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」


突如、一方通行の喉から魔王のような叫び声があがる。
浜面は心臓が本当に口から飛び出しそうになった。さすがの滝壺も驚いたのか、普段より目が見開いていた。
エイワスはというと、きゃわわ~☆ などと言いながら両手を口元に近付け、目をパチクリさせていた。


「htjfmhihnvs;lmwierpgjheimvkbnerhopm殺jgibjnbnk\nbhguyitgjeo@mwmbbnevivbw」


一方通行が理解不能な言語を発したと思った瞬間、
彼の背中から、黒翼が噴出した。


「おおおおわあああぁぁぁぁぁ!!!? ど、どど、どうしたんだよオイ!!? 一方通行ッ!!?」


得体のしれない圧迫感が浜面を襲い、彼をパニックに陥れた。
滝壺はなんとか一方通行を止めようとするが、黒翼の勢いが凄まじく、近づくことさえ出来ない。
周囲の人間も驚嘆一色に染められている。周りのビルが不気味に揺れ、何人かの悲鳴も聞こえてきた。

だが、エイワスはそんな状態の一方通行を見ても全く物怖じしていない。
それどころか、


「はわわ~☆ お、怒っちゃった? 怒っちゃったのあーくん? ご、ごめんなさぁ~いっ!><」


と、全く反省の素振りを見せていないのにそんなセリフを吐いていた。

909 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:10:21.86 ID:ZUyAhxso


血のように紅い一方通行の眼光が、ゆらりと揺らめく。
彼はエイワスに照準を合わせると、百を超える鋭い黒翼を一斉にエイワスに襲い掛からせた。
こんなものを華奢なエイワスが喰らってしまえば、一瞬で肉塊を化してしまう。

それではマズいと浜面が止めにかかろうとしたが、本当の無能力者がこんなものを止められるはずもなく、
思わず目を背けた。

だが、


「あーくん、遊んでくれるのっ!? わーい!☆ あーくんってやっぱり素敵っ☆」


黒翼が"彼女"を捉えることはなかった。
エイワスはその小柄な身体からはとても考えられないほどのアクロバティックな動きで、華麗に黒翼を避けていた。
バク転宙返り、とでも言えば伝わるだろうか。だがエイワスは踏み込み一つで数十メートル上空まで跳躍していた。
彼女がくるくると回転しながら上昇するとともに、オーロラ色の軌跡が尾を引き、大量の星のエフェクトが飛び散る。

黒翼は地面に激突した。信じられないほどの地響きが第七学区に響き渡る。
黒翼が激突した地面には、馬鹿みたいに巨大なクレーターが出来上がっていた。
第七学区に隕石が衝突しましたと言われても、余裕で信じてしまえるほどの代物だった。


「ふふふふふふふっ!☆ あーくんっ! こっちだよぉ!☆」


暴走状態の一方通行を挑発するようにエイワスが声をかける。純粋無垢な笑顔だった。
一方通行はギョロリと上空に目をやると、腕をかざし、掌を大きく広げる。


「mbiriwdg死iyoeajvjv」


次の瞬間、説明不可能の不可視の力がエイワスに襲いかかった。

910 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:12:11.24 ID:ZUyAhxso
その不可視の攻撃は音速など軽く越え、即プラズマ化し、オレンジ色の破壊光線となってエイワスの元へ向かう。
第七学区の大気がビリビリと震え、目を焼き尽くすような輝きが辺りを照らす。

浜面や滝壺、その他の一般人は視認すら出来なかっただろう。音速を越えているのだ、無理もない。
しかし、浜面仕上はその時、確かに見た。

――――空中にいる"彼女"が、無邪気な笑顔で下界を見ている姿を。


「それなら私はぁ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、えいっ!☆」


エイワスは何を思ったか、手を口に添え、手首を返し、破壊光線に向かって『投げキッス』をしたのだ。
"彼女"の掌からハートマークのエフェクトが飛び出す。
もしこれを見ることが出来る者がいたとしたら、彼女の行為が理解出来なかっただろう。

が、その時、

ズギャッッ!!! と爆音が第七学区に響き渡った。
どういう力が働いたのか、オレンジ色の尾を引く破壊光線は急激に角度を変え、斜め上空に吹き飛んでしまったのだ。

その際、何棟かのビルのガラスが割れる音がした。光線の余波の影響だろうか。
もはや特撮映画の世界である。浜面と滝壷、そして周りの学生達は怯えることも忘れ、呆然とする他なかった。


「それじゃあそれじゃあ、私もあーくんの真似するぅ~~~!☆」


ふと、そんな声が聞こえた気がした。
浜面が上空を見上げると、エイワスは両腕と両足を身体で包みこみ、ダンゴムシのように丸まった体勢になっていた。
ビキ、バキャキャキャキャキャキャッ!!!! と不気味な音がエイワスの方から鳴り響く。
浜面は目を見開いた。

"彼女"の背中から、輝きすぎるほどの輝きを放つ翼が生えていたのだ。

そのあまりに美しさに見惚れてしまいそうになる浜面だったが、そんなヒマなど無かった。

911 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:13:04.06 ID:ZUyAhxso



「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!!!」


一方通行が雄叫びをあげ、地面を踏み込み跳躍したのだ。

その衝撃で大地が激しく揺れる。滝壺が尻餅をつきそうになったところを、浜面はなんとか手を取り支えた。


「ふふ、落ち着きたまえよ一方通行。 少々、派手に暴れすぎだ」


誰にも聞こえないような声量で、しかし一方通行にはハッキリと聞こえるように、
普段の声色でエイワスが諭す。姿までは戻っていないが。

だが、いきなり頬にキスをされた一方通行の怒りはそんなことで収まるわけがなかった。


「てめェがこォさせてンだろォがああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!!」


つい昨日も風斬に似たようなことをされているのだが、一方通行はもはやそんなことを覚えていなかった。


912 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:14:15.45 ID:ZUyAhxso

一方通行はエイワスの頭上まで跳躍すると、すかさず黒翼を収束し、叩きつける。
その余波だけで大気は震え、周囲の窓ガラスがヒビ割れまくっていた。


「もぉっ! あーくんってば、オイタが過ぎるぞっ☆ とりゃっ!☆」


そう言って、エイワスも背中の翼を挟み撃ちにするように振りかぶった。
空中で核爆発が起きたかと浜面は思った。
学園都市に鼓膜がはじけ飛ぶような爆音が響き渡る。
相討ちになった二人は、凄まじいスピードでそれぞれ逆の方向に真っ直ぐ吹き飛んでいく。


どうやら世界最強最大規模の『痴話喧嘩(トロイア)』は終戦を迎えたようだ。


「た、滝壺は一方通行のところへ向かってくれ! 俺はあの子を!!」


浜面が顔を青くしながら滝壷に指示を出す。滝壺は一瞬間を空けて頷き、一方通行が飛んでいった方向へ走っていった。
そして浜面も、エイワスが吹き飛んでいった方向を目指して走りだす。

その時、浜面の目の前と後方から、凄まじい爆発音が聞こえてきた。
どうやら今頃になって二人は着地、いや着弾したらしい。
不謹慎なことに、浜面は第三次世界大戦の時の事を思い出していた。

913 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:14:48.88 ID:ZUyAhxso


歩道と道路は完全に粉々になっており、地面がえぐれて崖のようになっている所も何箇所かあった。
おかげで上手く走ることが出来ない。


 (まさかとは思うけど、死んだりしてねぇよな・・・・・・。 一方通行のやつ、どういうつもりだよ!?)


学園都市第一位の恐ろしさくらい、元スキルアウトの浜面仕上は理解している。
そんなバケモノが、容赦なく、全力で(パッと見)か弱そうな女の子を攻撃したのだ。
普通に考えて、生きているとは思えない。

焦燥の色を浮かべながら、浜面はひたすら不安定な道路を走るが、なかなか"彼女"の爆心地に辿り着けない。
どうやら数百メートル以上吹き飛ばされてしまったようだ。

と、その時、浜面は妙なものを見た。
遥か向こうに、上空七、八メートルの辺りだろうか、直径六メートルほどの天使の輪のようなものが浮いている。
何だありゃ?と、疑問に思いながらそれを見つめていると、

ブワッッ!!と、輪が広がり、辺りの瓦礫を一瞬で吹き飛ばしてしまった。

914 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:16:16.05 ID:ZUyAhxso


「な、なんだぁっ!!?」


間抜けな声をあげ、思わず腕で顔を庇う浜面。
だが不思議なことに飛び散った瓦礫は周囲の人々に激突することはなかった。
中には不自然な軌道を描いて人を避ける瓦礫まであった。

なんとか大怪我はまぬがれた浜面は、さきほどの現象は考えても解答は見つからないと払拭し、再び走る。

そしてようやく、遠くの方にエイワスの姿を見つけた。立っている、つまりは生きているということだ。


「よ、よかった・・・・・・。 おぉーい!!」


浜面が手を振りながら"彼女"の元に駆け寄る。
早く病院へ連れていかなければ。そう思いエイワスの様子を見てみると、


「ふぇぇぇぇ~・・・・・・☆☆ めめ、おめめがまわりゅりゅりゅ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 お星様、ひよこさん、い~っぱぁい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆」


まるで漫画のように目をくるくると回しながら、フラフラとおぼつかない足取りで歩いていた。
頭の周りには比喩でも何でも無く、本当に虹色の星のエフェクトと本物のひよこがピヨピヨと飛んでいた。
一体どういう原理なのだろうか。


「お、おい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか、無事なのか?」


信じられないといった表情でエイワスを見る浜面。あれだけ攻撃されておいて生きているとは思いもしなかった。

だがよく見ると、左足首は二、三回転ほど捻り曲がっており、皮膚が裂けまくっていた。
さらに、右腕は二の腕から先が無くなっており、右目と右側頭部が綺麗に吹き飛んでいる。
その頭の中に、三角柱の何かが動いているのが見えた気がした。

915 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:17:11.35 ID:ZUyAhxso



「う、うわぁっ!!? お、おい!!? お前、その怪我・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


あれだけ可愛らしい容姿だった"彼女"の身体は、もはや見る影もなくボロボロになっていた。
こんな状態でなんで生きているのか不思議でしょうがなかったが、それ以上に、


「一方通行の野郎、いくら何でもやりすぎだっ!!!」


浜面が激昂し、叫ぶ。
周囲の人々は手で顔を覆っている。エイワスの悲惨な姿を直視出来ないでいるようだ。
だが、エイワスは浜面の肩をトントンと軽く叩くと、


「怒らないであげてくれたまえ。 我々の間ではこの程度、挨拶のようなものなのだよ」


そう言って、心配ないよと言わんばかりにニコッと笑顔を見せてきた。
なんか今の喋り方、おかしくなかった?と、浜面が疑問に思いかけたが、それもすぐに払拭される。


「むむむ・・・・・・、えいっ!☆」


漫画なら『POM!』という擬音が描写されてそうな、キュートな音が響いた。
アニメのような、妙な質感の煙と、鮮やかに輝く星のエフェクトが飛び出し、チャリンチャリンと地面にばらまかれる。
そして煙幕から現れた"彼女"の姿は、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!? な、え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」


完全に、"元"の可愛らしい美少女の姿に修復されていた。

916 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:18:05.14 ID:ZUyAhxso
――第七学区・一方通行サイドの爆心地


滝壷「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」キョロキョロ




            ドッゴォォォォォォォォォン!!!!!




    ザワザワ         「きゃあああああっ!!!」
   「うわぁっ、出てきた!!?」
                  「い、生きてるのかよあれで!!?」   ガヤガヤ
                                 「あ・・・・・・、やっぱり第一位だ、あいつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お、おい、逃げたほうが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


                          ザワザワ


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふゥー、ふゥー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ビキビキ

滝壺「あ、いた」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのクソ野郎はどこだ」

滝壺「クソ野郎? はまづらの事?」

一方通行「違ェ!! あのクソッたれのメルヘン野郎だ!!! どこ行きやがった!!?」

滝壺「・・・・・・? あくせられーた、とりあえずここから離れよう?」

一方通行「うるせェンだよ!!! あいつ、殺してやる・・・・・・!! 調子に乗りやがって・・・・・・」ガルルルルルル

滝壺「あくせられーた、大丈夫だよ」

一方通行「ああァッ!?」ギロッ

滝壺「ゆっくりでいいから、落ち着こう?」ナデナデ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!」

滝壺「ね? 大丈夫だから。 私がいるから」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クソッたれがァ」チッ

917 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:20:12.31 ID:ZUyAhxso
――第七学区・大通り 戦場跡地


浜面「おーい! 滝壷! 一方通行!」タタタ

エイワス「おーい☆」タタタ

滝壺「あ、はまづら。 どらこ、ケガはない?」

エイワス「うんっ! もぉ平気だよっ☆ ありがとっ、滝壺理后!」キャピ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいィ?」

エイワス「あーくん、ごめんね。 少し暴れすぎちゃったねっ! えへへ」

一方通行「・・・・・・こンのクソ天使モドキィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」プルプル



              ファンファンファンファンファンファン

    
          「お、おい、警備員が来たんじゃねぇ?」

  「ど、どうする? 俺達で突き出すか?」     ガヤガヤ

         ザワザワ      「そんな事できるかよ!!! まだ死にたくねぇ・・・・・」

918 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:21:03.51 ID:ZUyAhxso
一方通行「! くっそ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「とりあえず、一旦ここから離れようか」

浜面「お、おう! 行くぞお前ら! (また喋り方が・・・・・・変な子だなぁ)」

滝壺「うん、行こ? あくせられーた」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕方ねェ、話はあとだ」

エイワス「ふふふ! 逃っげろぉ~~~☆」ペカー

一方通行「ッッ!!?」

浜面「うおっ!?」グイッ

滝壷「???」グイッ


エイワスが掌をかざすと、一瞬にして世界が白一色の染まった。
どうやら目くらましに閃光のようなものを放ったらしい。

もはやワケがわからなくなる一方通行だが、とりあえず電極チョーカーのスイッチをオンにしたまま、
浜面と滝壷を両腕に抱え、脚力のベクトルを操りその場を後にした。

919 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:21:49.57 ID:ZUyAhxso
――第一九学区・路地裏


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえずは巻いたか」

滝壺「うん、もう大丈夫そうだね」

浜面「はぁ、はぁ、ったく、急展開にも、ほどが、あるっつーの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゼェゼェ

エイワス「ふぇぇぇ~~☆ 怖かったぁ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」イラッ

滝壺「あくせられーた、もう落ち着いた?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まァ、なンとかな」

浜面「・・・・・・で? どういうわけか説明してくれよ。 ワケわかんねぇっての」

エイワス「なになにー? 浜面仕上は何がわからないのかなっ?☆」

浜面「あんたのことが一番ワケわかんねぇよ・・・・・・」

一方通行「・・・・・・とりあえず、だ。 少し時間をくれねェか?
     このメスモドキと話がしてェ」

滝壺「仲直りするの?」

一方通行「まァそンなとこだ。 俺達が戻ってくるまで絶対こっち来ンなよ」ギロッ

浜面「わ、わかったよ・・・・・・」ビクッ

エイワス「え、なに、どぉしたのあーくん? も、もしかして私、
     人気が無い場所でいけないことされちゃうのかなっ?☆
     いやんっ! あーくんったら大胆~~~~><」チャリンチャリン

一方通行「頭吹き飛ばされたくなかったら黙ってついてこい」

エイワス「ふふ、穏やかじゃないな一方通行」

920 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:23:00.70 ID:ZUyAhxso


―――――――――――


一方通行「で、てめェは誰なンだ?」

エイワス「もぉ、あーくんてば急にどぉしたの? 記憶がピューン☆ って飛んでっちゃった?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチッ

エイワス「わかったわかった、答えるからそう殺意を剥き出しにしないでくれ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何なンだてめェは」カチッ

エイワス「見ての通り、学園都市最重要機密コード『ドラゴン』で匿われている存在、エイワスだが?」

一方通行「見ての通り、じゃねェだろブタ野郎。 いつからてめェは魔法少女になったンだよ」

エイワス「ふむ? この容姿は気に食わんかね? なかなか可愛らしい仕上がりになったと自負しているが」

一方通行「そォいう問題じゃねェ!! いやそォいう問題だが、そォじゃねェだろォ!!!」

エイワス「怒鳴るなよ、らしくないな一方通行」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ。 とりあえず質問していく」

エイワス「伺おうか」

一方通行「まず、なンでそンな姿になってる?」

エイワス「普段の私の姿では、雰囲気が出ないだろう。 君の好みの容姿を想像し、
     象ってみたのだがいかがだろうか?」

一方通行「もォこのセリフ通算で何度目かわかンねェが、吐きそォなンですけど」

エイワス「やはり気に食わんかね? ならばリクエストを聞こうじゃないか」

一方通行「今すぐ死ンでくれ。 可及的速やかに」

エイワス「ふふふ、面白い冗談だな一方通行。 だがそれは聞けんよ。
     私には死の概念が存在しないのだから」

921 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:24:36.77 ID:ZUyAhxso
一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もォ姿はこの際どォでもいい。
     少なくとも普段のよりはマシかもしんねェ」

エイワス「お誉めにあずかり恐悦至極に存じます、くくく」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ、次」

エイワス「何でも聞きたまえ」

一方通行「あのヘドが出そォなほどに気色悪い喋り方はなンだ?」

エイワス「うんっ、あれはねっ! 明るくてちょっと幼い雰囲気を出すための口調なの!☆
     あーくんが気に入らないっていうなら変えちゃうけどね!☆」ニコッ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次。 『☆』と『あーくン』は」

エイワス「『☆』はちょっと不思議ちゃん? をイメージしてつけてるんだよっ!
     『あーくん』は、一方通行(アクセラレータ)だからあーくんなのっ! えへへ、いいでしょ?」

一方通行「・・・・・・次、一瞬で殺されるか苦しンで殺されるか。 選ばせてやる」

エイワス「まぁ待ちたまえ、話くらいきてくれてもバチは当たらんよ?」

一方通行「遺言か。 聞いといてやる」

エイワス「名目上とはいえ、これはデートなのだよ一方通行。 そして君は男だ。
     私の性別がハッキリしてない以上、私もそのままというわけにはいくまい」

一方通行「で?」

エイワス「そこで、私が女性に扮することにより、デートとして成り立つという、
     実に簡単な話じゃないかね? 」

一方通行「言いたいことはそれだけなンだな?」

エイワス「これだけは誓ってもいい。 私は君をからかったり、ふざけているつもりは一切ないよ。
     これでも、君を楽しませようと尽力しているのだがね」

一方通行「その姿と口調が既にふざけてるンだが?」

エイワス「だからリクエストを受け付けると言っているのだよ。 君は私にどうなって欲しいのかね?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

922 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:26:13.15 ID:ZUyAhxso
エイワス「先程の行為は少々行き過ぎた事は認めよう。 反省するよ。
     だが君も昨日、ヒューズ=カザキリに似たようなことをされているじゃないか」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・変態野郎が」

エイワス「ひどいことを言う。 もちろん、一切口外はしないから安心したまえ。
     だが、私がヒューズ=カザキリと同じ行為をしたら不満だというのかね?」

一方通行「当たり前だろォが、頭湧いてンのかてめェ」

エイワス「ヒューズ=カザキリの時は抵抗しなかったのに、か?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「それに、浜面仕上と滝壺理后にもある程度納得のいく説明をしなければならなくなった。
     あれだけ派手に暴れてしまったが、それでも私の"正体"を明かすわけにはいかんよ」

一方通行「・・・・・・当然だ、あいつらまで巻き込むわけにはいかねェ」

エイワス「そういうことだ。 私としてもあまりあの二人を巻き込みたくないのだよ。
     アレイスターにチャンスを与えてしまう要因になりかねないしな」

一方通行「・・・・・・クソッ。 一兆歩譲ってその口調と容姿は容認してやる」

エイワス「きゃはっ!☆ ありがと、あーくん☆ やっぱり君は優しいね!」

一方通行 (あああああああああ殺してェェェェェェェェェェ)

エイワス「まぁ、君と二人になった場合は極力普通の口調で喋るよう努めよう。
     もっとも、この口調が気に入ったというなら常に実行しても―――」

一方通行「その時は、ブ・チ・コ・ロ・シ・カ・ク・テ・イ・だァ」

エイワス「ふふ、それは君のセリフじゃないだろう」

923 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:27:34.45 ID:ZUyAhxso
エイワス「さて、そろそろ二人の元へ戻ろうか」

一方通行「あァ? このままとんずらしちまってもいいンじゃねェかァ?」

エイワス「彼らにも迷惑をかけてしまったからね。 それでは申し訳が立たない」

一方通行「・・・・・・ちっ、しょォがねェな」

エイワス「そうそう、私と君は、一応彼女という設定にさせてもらうが、構わんだろう?」

一方通行「構うわクソボケ。 何が悲しくててめェみてェな人外を人生のパートナーに
     しなくちゃなンねェんだ。 まだガブリエルの方がマシだ」

エイワス「くくく。 彼女が聞いたら泣いて喜びそうなセリフだな。
     まぁ私たちの関係はあの二人の想像にお任せします、ということで」

一方通行「・・・・・・友達、じゃダメなのかよ」

エイワス「嬉しい事を言ってくれるじゃないか一方通行。 私と君は友達か」

一方通行「"設定上"だよクズ。 思い上がンじゃねェ」

エイワス「ふふ、まぁそういうことにしておいてあげよう」

一方通行「はァ・・・・・・、この企画で史上最悪の回だなこりゃ。 文句なく」

エイワス「そういうなよ、私はデートという貴重な体験が出来て嬉しいぞ?」

一方通行「だったら彼氏でも彼女でも何でも作って消えてくれよ。
     オマエのそのデタラメな能力なら一発だろォ」

エイワス「それはあり得ない可能性だよ一方通行。 私は個人的には君にしか興味がないからね」

一方通行「その減らず口、縫いつけてやろォか」

エイワス「ナイスアイデアだ。 出来れば君の口づけで縫いつけてほしいな」

一方通行「おっえェェェェェェ」

924 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:28:53.00 ID:ZUyAhxso


――――――――――


浜面「お、戻ったか」

滝壺「お帰り、二人共」

一方通行「悪ィ、待たせちまったなァ」

エイワス「お待たせ!☆ あーくんったら大胆なんだから」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

一方通行「誤解を招くよォな発言をしてンじゃねェよこのアバズレがァ!!! 何もしてねェだろォが!!」

滝壺「大丈夫。 私はそんな性欲の強いあくせられーたを応援してる」

エイワス「彼ったら毎日毎日激しくて、腰が抜けちゃいそうなの」

一方通行「やっぱ殺されなきゃわかンねェらしィなァ・・・・・・」

浜面「ま、まぁまぁ。 大変仲がよろしいようで、いいことじゃねぇか」

一方通行「おい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギロッ

浜面「わ、わかってるよ、ドラコの冗談だろ?」

エイワス「照れなくてもいーんだよっ! ダーリン☆」

一方通行「目眩してきた・・・・・・、ン? ドラコ?」

エイワス「(今の私の名だ。 合わせたまえ)」ボソッ

一方通行「あ、あァ、ドラコ・・・・・・ (ドラゴンだからドラコ、か。 ネーミングセンス無ェなコイツ)」

925 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:30:19.69 ID:ZUyAhxso
滝壺「二人はこれからどうするの?」

エイワス「私とあーくんはね、今デート中なの! 君達もそうなの?」

浜面「え! いやぁ、ははは・・・・・・、えーと、そういうことになんのかな?」タハハ

滝壺「うん、そうだよ」

浜面「おおう・・・・・・」ドキッ

一方通行「ハッ、まともな女で羨ましいこった。 ンじゃ楽しンで―――」

浜面「な、なぁ! 良かったらこれから俺達と一緒に遊ばねぇか?」

一方通行「あァ? どォしてンなこと・・・・・・」

浜面「(頼む一方通行! ここは一つ、ノッてくれ!)」ボソッ

一方通行「(どォいうことだ? 俺達がいたって邪魔なだけだろォが)」ヒソヒソ

浜面「(正直言って、俺は女と二人でデートした経験なんて無いんだ。
    だから二人っきりだとメチャクチャ緊張しちまうんだよ!)」

一方通行「(あー・・・・・・、そォいうことか。 だが悪いンが―――)」

エイワス「うん! いいんじゃないかなっ? ね? あーくん☆」

926 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/08(月) 21:30:54.36 ID:ZUyAhxso
一方通行「(お、おい、だが禁則事項第五条で・・・・・・)」ボソッ

エイワス「(君が律儀に禁則事項を守ろうとするとは珍しいな。
      だが私が居ればそれに触れることはない)」ボソッ

一方通行「(オマエさっきこの二人は巻き込みたくねェって)」

エイワス「(それは私の"正体"とアレイスターに関する件について、だ。
      ただのWデートなら、問題あるまい?)」

エイワス「滝壺理后はどうかな? 了承してくれる?」

滝壺「うん、いいよ。 二人共、なんだか面白いし」

浜面「よ、よし! それじゃ決まりだな!」

一方通行「おいィ・・・・・・、俺の意見は」

浜面「(さっきお前らが暴れた件は黙っておくからさ! いいだろ?)」ボソボソ

一方通行「(この俺を脅すとは・・・・・・、ちっ、まァ仮も出来ちまったしな。 好きにしろ)」ボソボソ

滝壺「それじゃ、行こ?」

959 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/09(火) 20:01:35.98 ID:Z2rJJOUo
エイワス全力過ぎるww

962 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 21:58:58.74 ID:jWVVys2o
――第四学区・とある高級レストラン


浜面「おお・・・・・・、朝からこんな豪勢なメシが食えるとは・・・・・・」ゴクリ

エイワス「遠慮しないでドンドン注文するといい! あーくんは太っ腹なんだから☆」

一方通行「俺はてめェの財布じゃねェンだよ」

滝壺「ありがとう、いただきます」

一方通行「少しは遠慮し・・・・・・、まァオマエなら別にいいか」

エイワス「さすがあーくん! 私はあーくんのそういうところに惚れたんだよっ!」

一方通行「てめェは残飯でも食らってろ性悪女」

浜面「でさ、二人は付き合ってんのか?」

エイワス「あーくんはテレ屋さんだから、なかなか心を開いてくれないの・・・・・・><
     でもそういうところが魅力的なのだy・・・・・・魅力的なんだっ!☆」

一方通行「オマエにオープンマイハートするくらいなら死ンだほうがマシだァ」

エイワス「でも初めはね? あーくんの方から私を求めてきたのだよ!☆
     私に会うために、統括理事会の人と必死に戦ってくれたりしてね」

浜面「それやりすぎだろぉ!? どんだけ会いたかったんだよっ!!?」

一方通行 (クッソ・・・・・・、あながち間違いじゃねェから何も言い返せねェ)

滝壺「あくせられーたは熱血さんなんだね」

一方通行「馬鹿な事言ってンじゃねェ」

エイワス「それで私が彼に興味を持ってー・・・・・・、そこから知り合うようになったの!☆
     人前にはなかなか出ない私なんだけど、あーくんは別なのだよ」

浜面「いいなぁそういうの、典型的だが悪くないよな」

滝壺「そうだね、いい話だなー」

一方通行「ぐ、く・・・・・・」ワナワナ

963 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/09(火) 22:00:04.34 ID:jWVVys2o
滝壺「どらこも能力者なんだよね?」

一方通行「え、あァ・・・・・・なんつゥか」

エイワス「さしずめ、レベル3の『二次元病(トゥーンドライブ)』といったところか☆」チャリンチャリン

滝壺「聞いたことない能力・・・・・・」

一方通行 (どこがレベル3何だよどこが・・・・・・)

浜面「レベル3で一方通行と張り合えるか普通? 怪我治してた時とか、
   とんでもねぇ治癒能力だった気がするんだけど」

エイワス「もちろんあーくんは手加減してくれてたよ! 優しい人だからね、くく」チャリンチャリン

一方通行「いちいちウィンクすンな、星が辺りに散らばってうざってェンだよ」

浜面 (どういう能力だよこれ・・・・・・)

エイワス「でもでもっ、滝壺理后の能力追跡(AIMストーカー)も珍しい能力だよね!☆」

滝壺「!」

浜面「!!?」

一方通行「」

滝壺「どうして知ってるの?」

エイワス「これでも私、けっこう物知りなんだっ!☆
     浜面仕上は無能力者だけど、くすっ☆」

浜面「笑うな! てか何で俺のことまで知ってんだよ?」

一方通行「(やっぱオマエは黙らせてやンなきゃいけねェか?)」ゴゴゴ

エイワス「(このくらいなら問題ないだろう)」ヒソ

964 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:01:51.24 ID:jWVVys2o
一方通行「あ、あァ、俺がこいつにさっき話したンだよ。
     レベル4の珍しい能力者がいるのと、見所のある無能力者がいるってなァ」

浜面「み、見所・・・・・・あるかぁ俺?」テレテレ

滝壺「そうだったんだ」

エイワス「二人共、元暗部・・・・・・とか何とか? って聞いたかも」

一方通行「おい」

浜面「おっと・・・・・・、まぁその辺は、な?」

滝壺「うん。 暗部についてはあまり深入りしないほうがいいよ? 危ないからね」

エイワス「りょーかいした☆」ビシッ

一方通行 (こいつはその暗部の最奥部に君臨してる存在だがな)

浜面「ところでさ、あの天使の様子はどうなんだ? って・・・・・・、この子の前じゃ
   マズい話題かこれ?」

エイワス「私も知ってるから大丈夫だよ☆ みんなで一緒に住んでるからね」

浜面「え!? お前天使と同居してんの!?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰かが見張ってなきゃなンねェだろォが」

滝壺「天使と一緒に住むなんて、ロマンチックだね」

一方通行「ところがどっこい。 現実はそォ甘くねェンだなこれが」

浜面「やっぱキツイの?」

一方通行「俺が見張ってなきゃ、今頃学園都市は無くなってるだろォな」クカカッ

エイワス「もうっ! そういうこと言っちゃ悪いではないか☆」

一方通行「オマエもだよオマエも!! オマエらのせいで学園都市の平和が危ぶまれてンだ!」

浜面「ははっ、早いとこ解放されてぇってか」

一方通行「もォうンざりだぜ、一刻も早く終わらせてェよこンな生活」

滝壺 (・・・・・・そういう割には、あくせられーた、なんだか楽しそうに喋るなあ)

965 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:03:52.02 ID:jWVVys2o
浜面「そういやドラコは外国の子か? 目が青いし、つか光ってるんだけど」

エイワス「そうだね、外人という認識で構わないよ☆」

一方通行「ていうか人外だよ」

浜面「名前も変わってるよなぁ」

一方通行「オマエに名前が変わってるだのなンだの言えンのか」

滝壺「あくせられーたもね」

エイワス「君もだろう、滝壺理后」

浜面「で、どこから来たんだ?」

エイワス「vuwg天ig外nvi界bvojbv、というよりvbbi時defjir念・・・・・・。
     うーん、ダメ、ヘッダが足りないみたい><;」

浜面「へ?」

一方通行「あー、ロシアだよロシア」

滝壺「ロシアから来たの? 大変だったね」

エイワス「どぉして?」

一方通行「(ついこないだまで三次大戦やってたろボケ)」

966 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:05:19.37 ID:jWVVys2o

エイワス「あぁ、そうだっt・・・・・・、うん! お家、無事かなぁ」

浜面「辛かったもんなーあの戦争。 あれ? でも一方通行がこの子に
   会いに行ったんだよな? それじゃこの子がロシアに―――」

一方通行「細けェこたァいいンだよ」

浜面「? そうか・・・・・・。 ん、待てよ? 一方通行、この前の眼鏡の女の子いるだろ?
   まさかあの子とも一緒に・・・・・・?」

一方通行「風斬のことか? あァ、居るぞ。 それがどォした」

浜面「こ、この野郎・・・・・・っ!! それがどうしただと? ハーレムじゃねぇか!
   実に羨ま・・・・・・けしからん!!」

一方通行「ハーレムじゃねェよアホ。 男も居る」

エイワス「ていとくんも一緒に住んでるのだよ☆」

滝壺「ていとくん?」

一方通行「垣根帝督」

浜面「!!!」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

967 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:08:15.23 ID:jWVVys2o
浜面「垣根帝督・・・・・・!? レベル5の第二位じゃねぇか・・・・・・」

一方通行「あン? 知ってたンかよ」

滝壺「あの人のせいで、アイテムはバラバラになりそうだったんだよ」

一方通行「! 抗争の時か・・・・・・、あれ、俺余計なこと言っちまったかァ?」

エイワス「ふふふ、やっちゃったね、あーくん!☆」クスクス

浜面「しっかし、何だってあんなやつと・・・・・・?」

一方通行「斯々然々ってやつだ、説明は省略ってなァ。 だが、まァそォいうことなら
     安心しとけ。 あのクソメルヘンも俺が見張ってっから」

浜面「オマエ、すごい状況になってんだな・・・・・・。 ドラコも大変だろ?」

エイワス「非常に興味深くて楽しいよ!☆ もうちょっと刺激的でもいいかもだけど☆」

浜面(なんかこの女もヤバい感じがしてきた。 さっきの戦いも合わせて)

滝壺「でも、あくせられーたなら安心だね」

一方通行「ハッ、エラい信用されてンなァ俺。 何かやったかァ?」

滝壺「前に倒れてる私を介抱しようとしてくれたし、ロシアでも助けてくれたでしょ?」

浜面「あの時はすまなかったな、一方通行」

一方通行「あァー・・・・・・、何かあった気がする。 そォいうことも」

エイワス「あーくんったら、色んなところでフラグを立ててくるからな。
     私も気が気でないよ>< 滝壺理后ともフラグが立ちかけてたんだな☆」

滝壺「フラグ?」

一方通行「オマエさ、余計なことしか言えねェの?」

浜面「なんだよ、興味あるな。 聞かせてくれよ」

968 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:09:46.08 ID:jWVVys2o
一方通行「その前に誤解が無ェよォ言っとくが、滝壷とフラグなンざ立ってねェからな」

浜面「わかってるって、別にそこは疑ってねぇよ。 他の聞かせろよ他の!」

滝壺「あれ? あくせられーたとどらこはカップルじゃないの?」

一方通行「違いますゥー。 誰が好き好んでこンなバケモノと・・・・・・」

エイワス「ひどいことを言う、泣いてしまうぞ。 うぇぇぇぇぇぇん;;」ドバッシャァァァァァ

一方通行「ぎゃああああ!! 決壊したダムかてめェはァ!!!」バチャチャチャチャ

浜面「涙ってレベルの量じゃねぇぞ・・・・・・、あ、店員さん、すみません」

滝壺「誰とフラグを立てたの?」

一方通行「誰とも立ててねェっつゥの」

浜面「いやいや、女の子三人と同居しといてその言い草はねぇだろ」

一方通行「今は女七人だけどなァ」

浜面「自慢か!!? 自慢ですかっ!!?」

一方通行「どこをどォ解釈したら今のが自慢になるンだよ」

エイワス「七人・・・・・・?」ニヤリ

一方通行「あ、やべっ、こいつまで入れちまってた!!」

滝壺「? どらこは女の子でしょ?」

一方通行「クッソ・・・・・・、まァ・・・・・・そォだな・・・・・・。 今は、な」ボソッ

エイワス「くくく」

969 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:12:28.93 ID:jWVVys2o
浜面「しかし七人だと・・・・・・、エロゲの主人公かお前は」

一方通行「え、オマエ、エロゲとかやってンの?」

エイワス「それだけじゃないよ! イギリスに行ったときにキャーリサと立ってるし、
     行きつけのファミレスでウェイトレスとフラグ立ててるし、
     雑貨稼業(デパート)に暴力受けてた女の子を助けてフラグ立ったし、
     迎電部隊(スパークシグナル)から助けた人質の男の子とも立ってるし、
     親船最中ともなんやかんやで立ってるだろうな。
     そして、ていとくんから風紀委員の初春飾利を助けて立ったし、他にも色々☆」

一方通行「いや詳しすぎねェかいくらなンでもッ!!? 何か色々おかしいの混じってるしよォ!!
     つか今言った大半が誰それって感じなンだが」ウガー

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おまけに第一位だしな。 マジで"学園都市"最強だよお前」

滝壺「やっぱり、あくせられーたはモテモテだね」

一方通行「素直に信じてンじゃねェよオマエらもよォ!! 確かに今こいつが言ったことは事実だが、
     そンな小せェことでフラグ立ってたらとっくに女の一人や二人出来てンだよ!」

浜面「言ってみてぇ、男として生まれたからにはそんなこと一度でいいから言ってみてぇ」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私じゃダメなの?」

浜面「い、いやぁそんなことは・・・・・・」

一方通行「それにもォ今みてェな話題は飽きてンだよこっちは」

エイワス「それじゃ、どっか遊びにいこうか☆」

浜面「ん、そろそろ移動するか。 なんか周りの視線が痛い」

滝壺「もう外に出ても大丈夫かな?」

一方通行「すまねェな。 こンなくだらねェことに巻き込ンじまってよ」

浜面「面倒ごとなら慣れっこだ」ニッ

滝壺「それに、私は二人と一緒に遊びたいし」

エイワス「ふふ、良い友人を持ったな。 一方通行」ボソッ

一方通行「ふン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

970 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:14:19.94 ID:jWVVys2o
――第六学区・とある遊園地


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・結局ここかよ」

エイワス「文句言わないの☆ 私、一度遊園地って行ってみたかったのだよー」

浜面「ガキの頃、親に連れてってもらったっけなぁ」

滝壺「私も初めてなんだ、遊園地」

一方通行「バカ面以外は初か。 ま、丁度いいかもな」

エイワス「うーん! ワクワクするね☆ 胸が躍るよ!」ユッサユッサ

浜面 (ホントに踊ってますよドラコさーん!!!)チラチラ

滝壺「どしたの? はまづら」

浜面「い、いやいや別に! 何でもねぇよ!?」アセアセ

一方通行「おい無能力者」ボソッ

浜面「あ、え?」

一方通行「悪い事ァ言わねェ、こいつにだけは欲情しねェ方がいいぞ」ヒソヒソ

浜面「む、無茶をおっしゃる・・・・・・、目の前であんなことされたら・・・・・・」

一方通行「地獄より辛ェ後悔したくねェンなら、肝に銘じとけ」

浜面「ま、まぁ分かってるよ。 また麦野に風穴空けられるのはイヤだしな・・・・・・」

一方通行「いやそォいう事じゃねェンだが・・・・・・、まァいい」

滝壺「ねえ、早く行こ?」

エイワス「あーくんあーくん!! 私、全てのアトラクションを掌握したーい!」キャッキャッ

一方通行「分かったから大声であーくンあーくン叫ぶのやめていただけませンかねェ?」

971 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:15:40.60 ID:jWVVys2o
エイワス「こういう所って、アトラクションの巡り方とかあるの?」

浜面「好きなようにすりゃいいだろ。 初っ端から絶叫系でもいいし、
   まずはコーヒーカップとかのんびりしたとこから攻めてもいいし」

滝壺「コーヒーカップ?」

一方通行「あれか、バカップルがコーヒーカップの形した乗り物にのって騒ぐやつ」

浜面「それそれ」

エイワス「何それ? すっごく興味深い☆ それにしよっ?」

一方通行「どォせ断ったって強制連行だろ」

滝壺「私も乗ってみたいな、コーヒー飲みたい」

浜面「いや入ってないから、そこまでこだわってねぇから」

972 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:16:59.26 ID:jWVVys2o
――とある遊園地・コーヒーカップゾーン


従業員『はい、次のお客様どうぞー。 足元にお気をつけくださーい』

エイワス「あーくん、一緒に乗ろっ?☆」

一方通行「うゥ・・・・・・、このキモい口調にまだ慣れねェ・・・・・・慣れたくねェ」

滝壺「このピンクのカップにしよ?」

浜面「あぁ。 つーか・・・・・・、この歳でこういうの乗るの、何か恥ずかしいな・・・・・・」

一方通行「この中央のハンドル回せば回転速度が上がってくのか」ガシッ

エイワス「ふふ、君のベクトル変換能力で限界を超えてみないか?」

一方通行「急に素の喋り方すンなよ・・・・・・。 あと、能力は使わねェ。
     オマエも、余計なことしたらカップごと大気圏まで飛ばすからな」

エイワス「それはそれで楽しそうだな、くく」

従業員『それではコーヒーカップ、行っきまーす』


      ゴゴゴ・・・・・・  クルクルクルクル


浜面「おお、けっこう早いな・・・・・・」

滝壺「あれ? あくせられーた達のところ・・・・・・」

973 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:18:14.29 ID:jWVVys2o







一方通行「おいスタッフ!! コーヒー入ってるンですけどォォォォォォォォォ!!!!!!!??」

エイワス「ふふふふふふ、急遽淹れてみました☆ このほうが雰囲気出るでしょ?」キャハハハ








974 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:19:44.77 ID:jWVVys2o
浜面「ええええええええええっ!!? どうなってんだよオイ!!」グルングルン

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いいなぁ」グルングルン

一方通行「エイワスてめェェェェェ!!!! ふざけたマネしてンじゃねェぞォォォ!!!!
     熱っち!! コーヒー熱っちィよオイィィィィ!!!!」バッシャバッシャ

エイワス「ちなみにこれは、ジャマイカ産のブルーマウンテンを使用してみた。
     もちろん、君の好みに合わせてブラックで淹れてみたぞ☆」

一方通行「いやそンな情報いらねェから!!!! これさっさと捨てろォォ!!
     クッソ、何でハンドルから手が離れねェンだ!!? 熱ッ、熱っつゥゥゥ!!!」

浜面「うお、めっちゃいい匂いがする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

滝壺「あっちのほうが面白そうだなぁ」

従業員(あれ・・・・・・何であのカップ、コーヒー入ってんだろ・・・・・・)

エイワス「よっし! 次はドライ・カプチーノ風にしてみようかな☆」スッ

一方通行「ちょ、やめ、ごぼっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ゴポゴポ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドラコの仕業かな」グルングルン

滝壺「ふわふわクリーム、美味しそうだなぁ」グルングルン

一方通行「い、息が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おま、助け・・・・・・、がはっ」グルングルン

エイワス「た、たいへ~~ん!☆ 人工呼吸しなくっちゃ!」ガバッ

一方通行「人工ってオマエ人じゃねェだろ!!! こっち来ン・・・・・・ブクブク・・・・・・」

浜面「・・・・・・。 熱ッ!? お、おい、こっちにまでコーヒー飛んできてんだけど!?」

滝壺 (ワッフル食べたくなってきたなあ)

975 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:20:41.96 ID:jWVVys2o


――――――――――――


従業員『お疲れ様でしたー (あの人、大丈夫かな・・・・・・)』


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ボタボタ

浜面「お、おい、しっかりしろよ一方通行、ぷくくっ」プルプル

一方通行「・・・・・・何笑ってンだよてめェ」ギロリ

浜面「ひっ!? す、すみません!!」ビクッ

エイワス「アトラクションとしても楽しめるし、コーヒーも飲めるしで、
     一石二鳥だったね、あーくん☆」

一方通行「踏ンだり蹴ったりだクソ野郎ォ!!」ウガー

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ペロペロ

一方通行「ッ!!? 何しやがンだてめェ!?」

浜面「た、滝壺・・・・・・?」

滝壺「本当にコーヒーだ。 ・・・・・・ん、美味しいよあくせられーた」ペロペロ

976 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:21:43.17 ID:jWVVys2o
一方通行「ちょ、おい、やめろバカ!! おい浜面、てめェも止めろよ!」

浜面「あ、一方通行ぁ・・・・・・ッッ!!」ポロポロ

一方通行「何で泣いてンですかァ!!? いいからこのバカ止め・・・・・・ひゃふっ」ビクッ

エイワス「滝壺理后だけズルイよ~>< 私も舐めちゃおっ☆」ペロペロ

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カチッ ゲシッ ズギャッ

滝壺「あう」コテン

エイワス「ひゃああ!」ドッゴォォォォォン

一方通行「いい加減にしろアホ共。 ・・・・・・寒ィ、俺ちょっと着替えてくるわ」スタスタ




浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと俺、あのコーヒーの海に飛び込んでくる」

滝壺「なんで? コーヒー好きなの?」

エイワス「ふぇぇぇぇ~~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フラフラ

977 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:22:46.43 ID:jWVVys2o


―――――――――――


一方通行「待たせたな。 ったくよォ、従業員用のシャワーまで借りるハメになっちまっただろォが」

エイワス「えへへ、ごめんね☆ あーくん、喜んでくれるかなと思って」

一方通行「あの状況で喜べるほど俺はラリってねェよ」

浜面「ちくしょう、もうコーヒーが無かった・・・・・・。 つか何だったんだよさっきのは」

滝壺「どらこがやったんでしょ? ユニークだね」

エイワス「でしょでしょ? ふっふ~ん☆」

一方通行「オマエのドヤ顔程うぜェモンも無ェな」

浜面「よっしゃ、次、どこ行く?」

滝壺「あれ、あれがいい」スッ

エイワス「んー? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お化け屋敷、かな?☆」

一方通行「いや、やめとこォぜ。 嫌な予感しかしねェ」

エイワス「いいじゃんいいじゃん! 行こうよぉ☆」

浜面「うう・・・・・・、あんま得意じゃねぇんだけどな、ああいうの」

一方通行「第四位と幽霊だったらどっちが怖い?」

浜面「なるほど! さすがに冴えてるな第一位は。 よし、行くか」

一方通行「余計なこと言っちまった・・・・・・、クソ、覚悟決めるか」

滝壺(今のはまづらとあくせられーたのやり取り、むぎのに言ったらどうなるかな?)

978 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:23:48.01 ID:jWVVys2o
――とある遊園地・お化け屋敷・・・・・・

浜面「なんかこのお化け屋敷、看板はあるけどただそれだけっつーか・・・・・・、
   外見の装飾とかしてねぇのな」

一方通行「全員で行くか?」

エイワス「ここは二人ずつで行くのがセオリーでしょっ!☆」

滝壺「じゃあ先に行ってみてもいいかな?」

浜面「お、俺は構わないぞ」ゴクッ

一方通行「おゥ、ンじゃ楽しンで来いよ」

エイワス「行ってらっしゃーい!☆ くく」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・金、払わなくていいのかここ」

滝壺「行ってくるね」ガチャッ


バタン


――――――――――


浜面「おお・・・・・・、けっこう本格的だな。 適度に暗くて寒いし、草とか木も本物じゃね?」

滝壺「うん、地面の土も本物だね」ジャリ

浜面「羽虫も飛んでやがる、すごい作り込みだな・・・・・・。さすが学園都市」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はまづら」

浜面「ん? どうした?」

滝壺「あの木のとこ、誰かいる」スッ

浜面「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」クルッ

979 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:24:43.28 ID:jWVVys2o



首吊り死体「」ギシ・・・・・・ ギシ・・・・・・


浜面「ううおおおああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」ズドドドドドッ

滝壺「あ。 はまづら、置いてかないで」タッタッタッ



浜面「はぁ・・・・・・、はぁ・・・・・・、び、ビビったぁ・・・・・・」ゼェゼェ

滝壺「脅かしてきたりはしないんだね」

浜面「・・・・・・リアルな感じを追求したお化け屋敷なんじゃねぇの? 実際、
   脅かしてくるよりああやって居られるだけのほうが怖いぜ」

滝壺「あ」




顔が前髪で隠れた女「」 ザッ ザッ




浜面「あああああああああああああああばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」

滝壺「大丈夫だよ浜面、こっちには来ないみたい」

980 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:26:07.72 ID:jWVVys2o

―――十分経過。


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遅っせェなァ」

エイワス「ふふ、まさかとは思うが。 情事を重ねているかもしれんな。
     もしそうならば、我々は邪魔でしかなくなるのだが」

一方通行「アホ、ンなわけねェだろ」



浜面「ふぅぅ・・・・・・、帰ったぜ」

滝壺「ただいま、二人とも」

一方通行「えっらい時間掛かったなァ。 どォだったよ?」

浜面「怖かった・・・・・・、とにかく怖かった。 首のない死体が走ってくるのとかやばかった」

滝壺「それと、かなり広いみたいだよ、このお化け屋敷。
   私たち、帰り道が少しわからなくなっちゃって」

一方通行「迷ったってェのか? 見た目はそンなでけェ建物じゃねェけどな」

エイワス「ねぇねぇ、早く私たちも行こうよ!☆」

一方通行「はいはい・・・・・・、あァー・・・・・・嫌な予感しかしねェ。
     もしお化け屋敷が吹き飛ンだらオマエら真っ先に逃げろよ」

滝壺「うん、わかった」コクン

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お化け屋敷特有のドキドキイベントが発生しなかった」シュン

滝壺「?」

エイワス「それじゃ、行ってきまーす!☆ あーくん、置いていったらイヤだからな?」ニタリ

一方通行「幽霊よりオマエのほうが百万倍怖いわ」ガチャ



バタン




981 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:27:23.66 ID:jWVVys2o


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


出入口のドアを閉めた途端、一方通行は妙な違和感を感じた。

具体的にと言われると答えられないような、そんな曖昧な違和感なのだが、確実に感じた。
一方通行はほんの少し思考してみるが、何せ一緒にいるのがこの"女"なのだ。
違和感の一つや二つ、この"女"が出しているのだろうと結論付け、一方通行は先に進む。


「ふぇぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、置いてかないでってばぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


震えた声でそう呼びかけるのは、その"女"である、ドラコだ。
正確にはエイワスである。
彼女はとてとてと一方通行に着いて行き、キュッと彼の腕を掴む。

一方通行がその腕を鬱陶しそうに振り払おうとするが、エイワスは頑なに腕を絡みつけてくる。
十分に発達"させている"その胸が一方通行の腕にプニプニと当たっているのだが、彼はまるで気にしない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・妙に空気が澄んでやがるな」

「草木がたくさんあるからね、それらがマイナスイオンを発し、空気を浄化しているのだろう」

などと言い出す始末だった。

982 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:28:04.35 ID:jWVVys2o


美少女ドラコの姿でエイワスの口調になると、やたら違和感が増すンだが。と、一方通行は思ったが、
何を言ったところで壁に話し掛けるようなものだと決めつけ、口には出さなかった。

というか、エイワスが微妙に発光しているからか。彼女の周囲には蛾や羽虫が無数に飛び交っていた。
別の意味での恐怖を、頼んでもいないのに演出してくれている。

今も見た目は美少女ドラコのままなエイワス。
端から見ると、一方通行はとんでもない美貌を持つ女性とお化け屋敷を楽しんでいるという
他の男性が殺意を抱きそうなシチュエーションに見えるのだが、彼本人はそんなこと微塵も考えていない。

突然、カラスの大きな鳴き声が響き渡った。
その瞬間に、一方通行の左腕に激痛が走る。


「ひゃあああ!!!☆ びっくりしたよぉ・・・・・・」


驚いたエイワスが、一方通行の腕をへし折らんばかりに強く絞めつけてきたのだ。
一方通行がギロッ、とエイワスを睨むが、エイワスは動じない。
それどころか逆に一方通行を見上げ、


「これが、お化け屋敷の楽しみ方なのだろう? ふふ、遠慮無くドキドキしたまえ」


などと言い出す始末だった。

983 名前:大事なことだからな、仕方が無いだろう ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:29:58.66 ID:jWVVys2o

一方通行とエイワスはどんどん道を歩いてゆく。
たまに草や木の枝が道を阻害している所もあった。とことんリアルに設計されたお化け屋敷なのだろうか。
一方通行が感じる違和感が、ますます強固なものになっていく。
これが確信へと変わったとき、何かが分かるのか。それを知る方が幽霊などより数倍怖いと思った。


「はわわわわわ~~~~・・・・・・、あ、あそこ、幽霊がいるよ・・・・・・☆」


一方通行はエイワスの指差す方向に目を向けると、そこには首のない男の幽霊がボーっと立っていた。
さっきからこんな感じで幽霊は見かけている。
エイワスがそれを見るたびに、わざとらしく怖がって見せるものだから、一方通行はイライラしっぱなしだ。
そして今も彼の背後には、下半身がない女性が両腕を突き出して二人の後を追ってきている。


「・・・・・・ったく。 何か脅かしてきたりとか、そォいうンじゃねェのかよ。
 ま、これが風斬辺りとかだったらとっくに失神してるだろォけど」


と、苦笑しながら歩みを運ぶ一方通行。


その時、一方通行は違和感の正体に気付いた。


このお化け屋敷、どう考えても外部から見た建物の大きさより内部の空間が広い。
そう錯覚させる空間トリックのようなものは存在するが、それらとは違うと一方通行は確信する。
携帯電話のディスプレイに表示されている時間を確認すると、もう二十分近くも歩き回っていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォなってンだこりゃ」

「うむ、出口が見当たらんな」

985 名前:大事なことだからな、仕方が無いだろう ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:31:51.97 ID:jWVVys2o


いつもの口調で喋りだすエイワス。
というかオマエの仕業なンじゃね?と一方通行は推理してみたが、


「ふふふ、なぜそう思うのかね?」


と、ごまかしてきた。
どうやらエイワスがこの空間を何らかの方法で拡大していることは間違いなさそうだ。

呆れたように一方通行はため息を吐き、さっさと出口を探して出ようと歩を進めると、
グニュ、とした感触が足の裏に伝わった。
一方通行が足を上げて確認してみると、地面に半分だけ埋まっている男の顔があった。
まるで腐敗しかけのように、皮膚がぐずぐずの状態になっている。


「ずいぶん手の込んだ作品だなァおい。 力の入れどころが違うンじゃねェのか」


結局、そのグチャグチャの男の顔が最後の恐怖ポイントだった。
一方通行とエイワスは出口を見つけ、ようやく外に出た。


外の光が差し込み、思わず目を瞑る。
そこは、最初に一方通行達が入った出入口のドアの前だった。


「おう、戻ったか」

「おかえり、あくせられーた。 どらこ」


待ちくたびれたと言わんばかりに、浜面と滝壺は地面へ座り込んでいた。

986 名前:名前欄も大事なことだからな、仕方が無いだろう ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:33:21.32 ID:jWVVys2o
浜面「遅いっつーの。 俺らより時間掛かってんじゃん」

滝壺「ね? 迷っちゃったでしょ?」

エイワス「うんうん!☆ とっても怖かったぁ><」

一方通行「幽霊だけじゃなく、死体とかもあったなァ」

浜面「そうそう! 最後ら辺の地面に埋まってる男の顔のやつ、見たか!?
   リアルに作りすぎだっつーの!!」

滝壺「はまづら、怖がりすぎだよ」

エイワス「それより虫とかがいっぱいいてイヤだったなぁ;;」

一方通行「発光してたからな。 オマエの周りに虫が集まってきて爆笑モノだったぜ」ケケケ

浜面「何で光ってるかはスルーなのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「それよりなァ。 俺らが迷った原因、わかったぜ」

滝壺「なに?」

一方通行「こいつが能力かなんか使って、中の空間を広げてやがったンだ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

浜面「な、なにー!! おいおい本当かよ!? 頼むぜ・・・・・・、
   あんな長い時間怖い思いしたんだぞ俺達・・・・・・」

滝壺「そんなことも出来るんだ、すごいんだねどらこは」





エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何の話をしているんだ?」

987 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:34:35.59 ID:jWVVys2o
浜面「?」

滝壺「? (口調が・・・・・・)」

一方通行「しらばっくれてンじゃねェよ、あンな事できるのはオマエだけだろ」

エイワス「うむ、確かに私は君達に楽しんでもらうために少しばかり細工を施した」

一方通行「ほら見やがれ」

エイワス「だが、空間を広げるなどという事はしておらんよ?」



従業員「あの、すみませーん」



一方通行「あン?」

従業員「そこ、スタッフ以外立ち入り禁止の倉庫なんで、あまり近づかないでいただけますか?」

浜面「はぁ?」

滝壺「倉庫?」

988 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:39:15.92 ID:jWVVys2o


スタッフがドアを開けると、中はダンボールや資材が乱雑に置かれた、狭い空間だった。
さっきまでその中は、草木が生い茂っただだっ広い空間だったはずなのに。

一方通行が中を覗き込んでキョロキョロと確認してみるが、
あの空間に繋がるような入り口は存在しなかった。
二十分も歩けるスペースなど存在しない、学校の教室の二分の一くらいの室内のみだったのだ。



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どォいうことだ?」

エイワス「私が施した仕掛けとは、いわゆるワープホールのようなものだよ。
     先程の場合は、そこの倉庫のドアをくぐると別の空間へワープ出来るようにしていた」

浜面「別の空間・・・・・・? どこでもドアみてぇなもんか?」

一方通行「マジでドラえもンじゃねェかオマエ」

滝壺「だから草木や地面の土が本物だったんだね」

一方通行「とンでもねェ事しやがる。 違和感の正体はそれだったのか。
     それで、どこに繋がってたンだよ」




エイワス「青木ヶ原、という原野をご存知かね?」

989 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/09(火) 22:40:26.36 ID:jWVVys2o
浜面「青木ヶ原・・・・・・?」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・富士の樹海、かな?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいィ? あそこは確か」

エイワス「うむ、自殺の名所と呼ばれている場所でもあるな」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え」

エイワス「我々が訪れた場所は、遊歩道から大きく離れたところだ、
     なかなかスリルがあっただろう?」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、私たちが見た幽霊や死体の作り物は?」








エイワス「幽霊などというものは知らんが、死体はどう見ても本物だったろう。
     気付かなかったのかね?」






一方通行「」

浜面「」

滝壺「」

エイワス「ふふ、その反応。 どうやら楽しんでもらえたようで何よりだよ」





浜面仕上は、人生で初めて恐怖による失神を引き起こした。

13 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 00:00:11.80 ID:pzG.n8g0
まさかエイワスをありだと考えるようになるとは思ってなかった

19 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 02:39:54.33 ID:pX61RMwo
エイワスやりたい放題だなww

27 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/10(水) 21:47:51.96 ID:A7irOwoo


―――――――――――


浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん、・・・・・・んん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」パチ

滝壺「はまづら、大丈夫?」

一方通行「ハッ、情けねェなァおい」

エイワス「おはよ~☆ いい夢見れたかな? くくっ」

浜面「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、俺、気絶してたのか」

滝壺「五分くらいだけどね」

浜面「はは、悪い夢ならよかったんだけどなぁ・・・・・・」ゾクッ

一方通行「オマエもやりすぎなンだよボケ」

エイワス「ふふっ、反省してまーす☆」

滝壺「もう大丈夫? 歩ける?」

浜面「あぁ、問題ねぇよ。 ありがとな」

エイワス「ねぇねぇ! 今度はアレ乗ろうよ!☆」

28 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:48:39.41 ID:A7irOwoo
滝壺「ジェットコースター?」

浜面「いよいよか」

一方通行「待て、却下だァ。 どォせロクなことになンねェのは目に見えてる」

エイワス「な、何もせんよ」ギクッ

一方通行「自覚があるだけまだマシだがなァ、この二人まで巻き込むのはやめろ」

エイワス「何もしないったら!☆」プンプン

浜面「ははっ、まぁいいじゃねぇか。 行こうぜ」

滝壺「うん、私も乗ってみたいし」

29 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:49:42.05 ID:A7irOwoo
――とある遊園地・ジェットコースター『Go to hell』


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 よし、途中でレールがぶった切られてるなンてことは無さそォだな」

エイワス「んもぅ、あーくんったら。 私ってそんなに信用がないのかな??☆」プクー

一方通行「今まで俺がオマエを信用したことがあるか?」

浜面「お。 俺らの番回ってきたぞ」

滝壺「私たちはここに座ろう?」

エイワス「それじゃ私たちは最前列だね!☆」

一方通行「はァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「どしたのあーくん? あ、ふふっ、まさか怖いのかなぁ?☆」クスクス

一方通行「別の意味でなァ」

従業員『それでは発射しまーす。 よい旅を』



prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr



浜面「おお、けっこう高いとこまでいくんだな」ガタッ ガタッ

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ワクワク

30 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:50:10.70 ID:A7irOwoo






エイワス「ベルトなどいらんよ」バキャ

一方通行「えっ?」バキャ








31 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:51:57.50 ID:A7irOwoo
エイワス「スリルを語るなら、せめてこれくらいはしないとな」カタカタカタ

一方通行「おいィ? オマエ何やってンだ? ベルトぶっ壊しちまったら
     俺達吹き飛ンじまうぞ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」カタカタカタ

エイワス「第一位ともあろうものが、こんな幼稚なアトラクションに振り回されるようなことはあるまい?」カタカタカタ

一方通行「いや、ちょっ、ウソ、」カタカタカタ

エイワス「・・・・・・ん? いかん、ミスを犯してしまったようだ」カタカタカタ



滝壺「どうかしたの? はまづら」カタカタカタ

浜面「いや、あれ、待って。 な、何で急にベルトがはじけ飛んで・・・・・・」カタカタカタ



カタカタカタカタカタカタカタカタカタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カタンッ



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!!!





エイワス「きゃあああああああ~~~~~~~~~!!!!!!!!☆☆」

一方通行「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」

浜面「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

滝壺「はまづら、うるさいよ」

32 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:53:35.35 ID:A7irOwoo
エイワス「いやぁぁぁぁ~~~!!☆ あーくん助けて、落っこちちゃうぅ~~!!」ガバッ

一方通行「この状況で抱きついてくンじゃねェェェェェェェェ!!!!!!!!!
     マジで落ちるゥゥゥ!! す、スイッチを・・・・・・」プルプル

エイワス「ここで能力を使うのはヤボというものだろう」ピピッ

一方通行「あれ!? 能力が発動しねェ!! て、てめ・・・・・・!!! うおおあああああああああああああああ」



浜面「た、滝壺、助け、助・・・・・・。 落ち、落ち、落ちちゃうよぉぉぉぉぉぉ!!!!」

滝壺「誰のセリフだっけ? それ」

浜面「うううわああああああああああああああああああ!!!!」

滝壺「あ、もう少しでループゾーンだよ、はまづら」

浜面「クソッ!! どうせ死ぬなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!! 滝壺ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

滝壺「?」



浜面「好きだああああああああああああああああああああああ!!!!!」
   
滝壺「!」

浜面「あ! あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・落ちちゃった」



エイワス「ねぇねぇ!! 今の聞いた!? 聞いた!? 浜面仕上が
     滝壺理后に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」




エイワス「あーくん、いつの間に居なくなったんだろ?☆」

33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 21:56:34.27 ID:cMcb7Iw0
落ちたのかよww

34 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:56:44.34 ID:A7irOwoo
――とある遊園地・休憩所


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はーまづらァ、
     生きてるかァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おう。
   助けてくれてありがとな」

一方通行「あの変態が余計なことしやがるから能力使えなかったンだ。 まァ落ちたときに
     使えるよォになってたが、本当はもっと早く助けられたはず・・・・・・すまねェな」

浜面「らしくねぇな、何そんなの気にしてんだよ。 感謝してるよ、お前には。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それに」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あァ、聞こえたぜェ」

浜面「想いを・・・・・・、想いを伝えることが出来た・・・・・・滝壺に」

一方通行「ぎゃはは、実るといいなァおい?」

浜面「あぁ・・・・・・。 ・・・・・・神様、頼むぜ」



エイワス「おーい!! あーくーん!!」トテトテ

滝壺「無事でよかった、二人とも」

浜面「た、滝壺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

エイワス「もう! あーくんってば、心配したんだぞっ☆ あなた急に、―――ぶぼっ!!?」ドゴッ


ズドォォォォォォォォォォォォン


浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よく飛ぶなぁ、あの子」

滝壺「見事な右ストレートだね、あくせられーた」

一方通行「あいつはマジで一回死ンだ方がいい。 あァ、再確認したぜ」

35 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:58:09.61 ID:A7irOwoo
浜面「あ、あのさ、滝壺・・・・・・」

滝壺「うん」

浜面「さ、さっきの・・・・・・、その、き、聞こえたか?」

滝壺「・・・・・・ううん」

浜面「えっ?」

滝壺「よく聞こえなかったから、もう一度言ってほしいな」

浜面「あ、え、えーとだな」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・俺ちょっとアイツ拾ってくるわ」ザッ

浜面「あ、あぁ。 (一方通行・・・・・・)」

滝壺「はまづら」

浜面「お、おぅ。 えーと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」モジモジ

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい、何隠れてやがる」

エイワス「おや、見つかってしまったか」ガサッ

一方通行「こンなとこで覗き見かァ? ホント、オマエそォいうの好きだな」

エイワス「まあまあ。 君も気になるだろう?」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガササッ

エイワス「ふふ、素直じゃないか」

一方通行「うっせェな」

36 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 21:59:29.85 ID:A7irOwoo
浜面「あのー・・・・・・、まぁ、その。 なんて言えばいいのか」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ふふ・・・・・・、こういうのを甘酸っぱい、と言うのだろうか?」

一方通行「さァな」





浜面「そのー・・・・・・さ、俺・・・・・・ (くそっ、何で言えねぇんだ、情けねぇ!!)」

滝壺「・・・・・・はまづら?」

浜面「あ、あぁ。 お、俺、滝壺・・・・・・が・・・・・・ (ダメだ、やっぱ俺みたいな元スキルアウトのクズが・・・・・・)」




一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」イライラ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ

一方通行「ン?」

37 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:00:26.93 ID:A7irOwoo


『ふふ、安心したまえ。 浜面仕上』



浜面「ッ!!? (な、何だ!? 頭の中で声が・・・・・・、念話能力(テレパス)? それとも・・・・・・)

滝壺「?」



『私の存在については、君の解釈した通りで構わない』



浜面「(ま、まさか・・・・・・マジで神様、ってやつか・・・・・・?)」

『面白いな君は。 私が神か、まぁそれでもいいだろう。 それでだ』

浜面「(あ、あぁ・・・・・・俺・・・・・・。 はは、やっぱ神からみても俺はクズ野郎か?)」

『何をそんなに卑下しているのか私にはわからないな、君の想いを今ここで彼女に伝えれば、
 君の想いは実るというのに』

浜面「(え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?)」

38 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:01:41.04 ID:A7irOwoo
『君はもっと、自信を持っていい。 君と滝壺理后の間に結ばれている絆は
 とても強固なものだ。 私でも破壊できないくらいにな』

浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

『先程、君は突然死の淵へ追いやられたね。 そしてその時、ほぼ無意識といってもいい
 状態で君は彼女に想いを告げた』

浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・! あぁ)」

『君は、追い詰められないと何も出来ない人間なのかね?』

浜面「(な、に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?)」

『君が力を発揮する状況というのは、たいてい何かが原因で追い詰められたときだけだな。
 麦野沈利に襲撃されたとき、学園都市の回収班に連中に追われているとき、プライベーティアの襲撃を受けたとき』

浜面「(・・・・・・!! お前、何でそこまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」

『君は、普段の状況では自分の意思を何一つ貫くことが出来ない臆病者か?』

浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッッ!!)」ギリッ

『ならば君は、結局スキルアウトの頃から何も成長出来ていない無能力者だということだ。
 そんな君が滝壺理后を守るだのなんだのと喚いても、笑い話にしかならんな』

39 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:02:43.49 ID:A7irOwoo
浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・てめぇ)」ギリリッ

滝壺「はまづら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」


一方通行「・・・・・・?」


『私を失望させるな、目の前で退屈な茶番を見せつけられると、気分を害する』

浜面「(目の前・・・・・・だと? ・・・・・・!!)」バッ




エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤッ




浜面「(ドラコ・・・・・・か!? お前一体・・・・・・)」

『私のことなど気にしている暇があるなら、自分を貫いてみるんだ』

浜面「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」





                   『"我"を通してみろ、浜面仕上』






40 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:04:22.05 ID:A7irOwoo


浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

滝壺「はまづら・・・・・・? どうしたの?」

浜面「滝壺」

滝壺「?」




浜面「滝壺、俺・・・・・・。 お前のことが好きだ。 暗部の抗争の時から、・・・・・・ずっと」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」






41 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:05:18.09 ID:A7irOwoo


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おォ、言いやがったあの野郎」

エイワス「ふふふ、素晴らしい。 愛でも何でも、何かが誕生する瞬間というのは
     いつ見ても言葉に出来んな」



浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」

浜面「ッ!?」

滝壺「私も。 はまづらのことが好きだよ」

浜面「た、滝壺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」



エイワス「ベネッ!!!☆☆☆」チャリンチャリン

浜面「うわっ!!?」ビクッ

滝壺「ど、どらこ。 いつから居たの?」ビク

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カツッ カツッ

42 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:07:23.74 ID:A7irOwoo
浜面「あ、一方通行・・・・・・。 み、見てたのか・・・・・・?」

一方通行「あァあァ、十一月だってのに、なンなンですかァこの猛暑は?
     もうアツくてアツくてやってらンねェよ」パタパタ

滝壺「あくせられーた・・・・・・」

エイワス「私、感動したよぉぉ~~;; 二人とも、お幸せに!☆」

滝壺「・・・・・・う、うん。 ありがとね、どらこ」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フルフル

滝壺「はまづら?」

浜面「よ、よかった・・・・・・。 俺、断られたらどうしようかと・・・・・・うぅ」グスッ

一方通行「情けねェな、男がめそめそ泣いてンじゃねェよ」

エイワス「こらっ! そんなこと言っちゃダメでしょ!☆」コツン

一方通行「ジャンプしながら小突いてくンな、可愛くねェから」

滝壺「・・・・・・はまづら」ギュ

浜面「ううぅ・・・・・・、ありがとう・・・・・・本当に・・・・・・」

一方通行「・・・・・・見せつけやがって。 ま、良かったじゃねェか」

浜面「あぁ・・・・・・、ありがとな、一方通行」

一方通行「俺はなンにもしてねェっつゥの」

エイワス「・・・・・・ふふっ! それじゃ、そろそろ帰ろうか」

43 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:09:46.42 ID:A7irOwoo
浜面「え、もう帰るのか・・・・・・? まだ夕方だぞ?」

滝壺「私たちはまだ大丈夫だけど?」

一方通行「(おい、まだ制限時間にゃ早ェぞエイワス)」ボソッ

エイワス「(心配はいらんよ、なぜなら私と君は、これから戦わなければならない)」ボソ

一方通行「は?」



   ファンファンファンファンファンファン ファンファンファンファンファンファン キキー!!



警備員A「見つけたぞ!! 貴様らぁ!!」

一方通行「あ、あァ!!?」

浜面「警備員(アンチスキル)!?」

滝壺「!」

警備員B「こちら第八四支部部隊、第六学区のテーマパークにて、
     第七学区で暴動を起こしていた二名を発見。 ただちに確保します」ザザッ

浜面「げ!! ここまで来やがったのかこいつら!!?」

エイワス「二人とも、先に逃げろ」

滝壺「で、でも」

一方通行「馬鹿かオマエら。 これは俺とこのクズが引き起こした事だ。 オマエらは関係無ェ」カチッ

浜面「バカはお前だ! 放っとけるかよ!!」

エイワス「せっかく実った想いをこんなくだらんことで棒に振るのかね? さぁ、行くんだ」

滝壺「どらこ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

44 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:11:03.82 ID:A7irOwoo
一方通行「そォいうこった。 邪魔だからさっさと消えな。 ・・・・・・せいぜいお幸せになァ」

滝壺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう、二人とも」

浜面「・・・・・・仕方ねぇ、行くぞ滝壺!!」

エイワス「また遊ぼーね~~~~!!!☆」




浜面「ど、ドラコ!!」

エイワス「?」

浜面「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとな」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ、何のことやら」




滝壺「? はまづらっ」

浜面「お、おう!」ダダッ

45 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:12:02.46 ID:A7irOwoo


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・けっ、やっぱてめェが何かやったンだな」

エイワス「何の話か分かりかねるな。 それより」

警備員C「貴様ら!! そこを動くなよ!!」ガチャ

才郷「ひ・・・・・・、あ、あいつだ・・・・・・。 第一位・・・・・・」ガタガタ

エイワス「これをどう切り抜けるかね?」

一方通行「めンどくせェなァ。 『天使同盟(アライアンス)』はアレイスターに保護されてるンじゃなかったのかよ」

エイワス「牢獄での生活は免れるだろうが、長時間の説教は回避できんぞ。 捕まればな」ニヤ

一方通行「・・・・・・だったら、道は一つしかねェだろ」

エイワス「ふふ、やはりそう来るか。 君のそういうところが私は好きだよ」



                        「「正面突破だ」」

46 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:13:35.07 ID:A7irOwoo



                          【結果報告】







この日、学園都市第六学区で大規模な確保作戦が遂行された。

対象は以下の二名。

―――――長点上機学園在学の超能力者(レベル5)の序列第一位、『一方通行 (アクセラレータ)』(通称)。
―――――長点上機学園二学年在学の留学生、『Draco=Aiwass (ドラコ=アイワズ)』。

罪状は、第七学区に甚大な被害を及ぼしたことによる器物損壊罪、及び建造物等損害罪。


確保は失敗に終わった。
駆動鎧(パワードスーツ)・HsPS-15を装着した警備員(アンチスキル)を三百人ほど導入したが、全て容疑者二名に破壊された。
一方通行の能力の対策を甘んじていたのと、ドラコ=アイワズの不可思議な力は警備員では太刀打ち出来なかった。

第六学区のテーマパークにいた客、および従業員に被害はなし。
テーマパークは一時閉鎖。 年頭に再開する目処が立ったようだ。

出動した警備員三百人の中に死亡者は無し。重体者二名、軽傷者百三十三名。

以下、出動隊の一人である才郷良太による目撃証言。

47 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:14:28.58 ID:A7irOwoo


『もう二度と見ることはないと思っていたあの白い悪魔が、また舞い戻ってきた。
 しかも、今度は天使を引き連れて。 あの女は天使だった。容姿はもちろんのこと、
 背中から・・・・・・そう、一方通行と似たような、輝いた翼が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


才郷良太の証言が要領を得ないため、他の警備員やテーマパークの客に話を伺うも、
似たような証言しか得ることが出来なかった。

再度、二名の追跡を試みるも、学園都市統括理事長及び統括理事会の意思を優先。
容疑者二名は不問に付す、との結果が確定された。


なお、この二名と同行していた浜面仕上と滝壺理后についてだが、両者は容疑者二名とは
何の関わりもないという報告が統括理事長より提出されている。

浜面仕上と滝壺理后に対する聴取は必要なし。


ドラコ=アイワズについては、長点上機学園の学園長から証言を得ることが出来た。


『やつを追う前に言っておく、私はあの時、『神』という存在を・・・・・・ほんのちょっぴりだが実感した。
 い、いや・・・・・・実感したというよりは・・・・・・まったく理解を超えていたのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 あ・・・・・・ありのまま、今、起こった事を話すぜ!
 
 "私の目の前に突然女神が現れたと思ったら、いつのまにか私は、転入手続きの書類に判を押していた"。
 
 な・・・・・・何を言っているのかわからねーと思うが、私も何をされたのかわからなかった・・・・・・。
 頭がどうにかなりそうだった・・・・・・、催眠術だとか、超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


結果報告は、以上。

48 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:16:03.46 ID:A7irOwoo
――第十九学区・路地裏


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、今後学園都市で生活出来ンのかァ・・・・・・?」

エイワス「ささいなことだ、取るに足らんよ」

一方通行「あれだけ警備員のやつらで遊びまくったら、さすがに庇いきれねェンじゃねェ?」

エイワス「ふふ、アレイスターがどうにかしてくれるだろう」

一方通行「ったく・・・・・・、超VIP待遇だな。 『天使同盟』はよォ」

エイワス「今は・・・・・・、な」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あいつら、警備員にちょっかい出されてなきゃいいンだが」

エイワス「無事に第七学区に戻っている。 安心していい」

一方通行「にしても・・・・・・、ハッ。 今日は貴重なモンが見れたぜ」

エイワス「うむ、眼福だったな。 あれが愛というものなのか。
     不可視の幻想だが、悪くはなかった」

一方通行「けっ、幻想ねェ・・・・・・」

エイワス「やはり、君に着いてきて正解だったようだよ」

一方通行「あァ?」

エイワス「君と居ると、退屈しない。 退屈は私にとって一番の毒だからな」

一方通行「ふン、どっかの魔女みてェな言い草だな。 ただな、これだけは言っておくぜ。
     『天使同盟』はてめェの暇つぶしのオモチャじゃねェ」

エイワス「理解しているつもりだが?」

一方通行「オマエの自己満足を満たすために俺達はいるわけじゃねェンだよ。
     何だよ、今日のオマエのキャラは。 未だに吐き気を催すぜ」

エイワス「ふふ、お気に召さなかったようで残念だな」

49 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:17:58.40 ID:A7irOwoo
一方通行「・・・・・・聞くが、てめェは何で『天使同盟』に居続ける?」

エイワス「ミーシャ=クロイツェフの件についての結末を見届けるため。
     そして、『天使同盟』の存在が学園都市にどう影響していくかを確かめるためだ」

一方通行「"学園都市に"じゃなくて"アレイスターに"だろォが、ホラ吹き野郎が」

エイワス「同義していると思うのだがね」

一方通行「それで、もしてめェの思い描くよォな結末に、俺達が辿り着けなかったら?」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『見限る』、と言った瞬間、黒翼が飛んできそうだな」

一方通行「それもウソだな。 『見限る』じゃなく『天使同盟の連中を皆殺しにする』が正解だ」

エイワス「くく、まさか・・・・・・、そんな恐ろしいこと」

一方通行「てめェなら出来ねェ事も無ェンじゃねェのか」

50 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:19:04.49 ID:A7irOwoo
エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、垣根や風斬には言ったがなァ」



エイワス「わかっている、私の居場所は『天使同盟』には無い、と言いたいのだろう?」



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「ふふ、君にとって私とは結局、憎悪の対象から動くことはなさそうだな。
     まぁ、自分の意志ではないとはいえ、最終信号(ラストオーダー)に
     多大なる負荷を与えてしまったのも私だ。 いまさら言い訳などしないよ」



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オマエでも、見当違いのことを言ったりするンだなァ」

エイワス「何?」

一方通行「『天使同盟』に差別は存在しねェ。 てめェも居たきゃ居ればいいだろ」

エイワス「!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

51 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:19:53.14 ID:A7irOwoo
一方通行「てめェはちっとも信用出来ねェし、いけ好かねェクソ野郎なのは間違いねェが、
     それでも、俺はてめェがここに存在することを否定したりはしねェ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほう」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ、そンだけだ」

エイワス「嬉しいことを言ってくれるじゃないか一方通行。
     私に涙腺があれば大泣きしているところだよ、くく」

一方通行「よく言うぜペテン師が・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、まァ」

エイワス「?」




一方通行「今日は割と楽しかった。 無駄じゃねェ一日だったぜ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

52 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:21:01.90 ID:A7irOwoo


一方通行「けっこう時間食っちまったな、そろそろ帰ンぞ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行」

一方通行「あンだよ?」

エイワス「本気で惚れるぞ?」

一方通行「だが断る」

エイワス「ふふ、残念」




一方通行はエイワスを置いてさっさと帰路に着いてしまう。
エイワスはそんな彼の背中をしばらく見つめ、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くく、ありがたいよ、本当にな」


彼に聞こえないような声で、そう呟いた。

53 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/10(水) 22:21:58.84 ID:A7irOwoo




エイワス「あぁん、待ってよあーくぅん!☆」タタタ

一方通行「もォそのキャラでいる必要ねェだろォが気持ち悪ィ!!!」


帰宅直後、一方通行は警備員から第六学区事件の顛末を連絡で知った黄泉川に
渾身の右アッパーをブチかまされた。

83 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/12(金) 23:54:10.80 ID:1az8uiEo
――午前二時五十九分・第七学区 ファミリーサイド 黄泉川宅


黄泉川「Zzzzzzzzzzzz」グガー

芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」クカー

番外個体「・・・・・・うぅん、白もやしのくせに・・・・・・大胆だ・・・・・・ね・・・・・・」Zzzzzzz

打ち止め「Zzz」スヤスヤ



垣根「ぐおー、くかー」Zzzz

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スー スー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzz



トントン  トントン



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ン・・・・・・」モゾッ


トントン トン


「tbnk貴方vnrgj」

一方通行「・・・・・・ンあ? ・・・・・・うおっ!?」ビクッ

ガブリエル「ugoav静音ithngt」シー

一方通行「な、なンだよオマエ。 ・・・・・・あァ? まだ三時じゃねェか」

ガブリエル「huotnj遂行cfurfgu」

一方通行「あ?」

84 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/12(金) 23:55:15.78 ID:1az8uiEo
ガブリエル「jobvvc計画hihgi遂行bvfbi」

一方通行「何言ってンだァ?」

エイワス「『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』、最終回を開催しよう。
     と、彼女は申し出ているようだよ」

一方通行「エイワス? って、今からだと!? 今何時だと思ってンだ!?
     夜中の三時だぞ三時。 夜逃げでもしよォってのか」

ガブリエル「dewj夜景nvrg堪能nihrgh」

エイワス「彼女は一番この計画で君と出掛けたかったのに、最後になってしまったからね。
     我慢できなくなったんだろう」

一方通行「オマエと出掛けるのは今日だろ、朝まで待てねェのか?」

ガブリエル「qojgh今cnhgrghi今fngikn」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく。 ちょっと待ってろ。
     面倒だから他の連中は起こすなよ」

エイワス「承知した」

ガブリエル「cmrgohohc胸熱vnhtihthn」ワクワク

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何をそんなに焦っているのかね?」

ガブリエル「―――――――――――」

エイワス「彼の言うとおり、もう少し待てば朝から夜までたっぷりと至福の時を堪能出来たというのに」

ガブリエル「djgjvm否nighrihg我慢fjirgi不可能ncufuh以上」

エイワス「ふふ、私に嘘をついても無駄だよミーシャ。 ・・・・・・まぁ、君が
     どうしてもと言うなら止めはしないがね」

85 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/12(金) 23:56:35.06 ID:1az8uiEo
ガブリエル「――――――――星。 欠片」

エイワス「ん?」

ガブリエル「星。 欠片。 私。 隠蔽。 btih黙秘vhg。 懇願」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・心配しなくとも私は口外したりしないよ。
     アレイスターが先に発見してしまったらどうしようもないが」

ガブリエル「不可能nfh」

エイワス「アレイスター・クロウリーを甘く見ないほうがいい、まだ時間は稼げると思うが。
     ・・・・・・だが、いつまでも君が彼らと共に過ごせると思うなよ」

ガブリエル「―――――――――」

86 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/12(金) 23:57:46.02 ID:1az8uiEo



――――――――――



一方通行「待たせたな」

エイワス「うむ。 それでは、『天使同盟逢引計画』の最終回を始めようか」

ガブリエル「igivkvm待nvhgr望nveugh」ワー パチパチ

エイワス「では、最後は私がクジを――――」

ガブリエル「bniemh立候補ncifhg」ハイ

エイワス「ふふ、そうだな。 最後は君に引いてもらおうか」

一方通行「ねェ、馬鹿なンですか? 最後だぞ? 引くも何も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「こういうのはキチンと段取りを踏むことが大事なのだよ。
     たとえ、意味を成さなくてもね」

一方通行「アホらし・・・・・・」ハァ

ガブリエル「――――――――♪」ゴソゴソ



ガブリエル「gighfmf決定nweufg」ズボッ

一方通行「わー、誰かな誰かなー」

エイワス「ふふ・・・・・・」

87 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/12(金) 23:58:48.90 ID:1az8uiEo






                        『ミーシャ=クロイツェフ』





88 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/12(金) 23:59:47.83 ID:1az8uiEo
ガブリエル「ngthibi歓喜nfjghhn」ワーイ ワーイ

一方通行「ったく・・・・・・、ガキみてェにハシャギやがって」

エイワス「ふふふ、おめでとうミーシャ。 二人とも、楽しんで来るといい」

一方通行「ま、この時間帯の方が人がいなくていいかもしンねェな」

ガブリエル「mighrghr準備nfifig」ゴソゴソ

一方通行「おい、先に外出てるからな」カツッ カツッ

ガブリエル「gjhotjh出発nmvigir」






エイワス「ミーシャ=クロイツェフ」ボソッ

ガブリエル「gjjhrel何nhrghhi」ピタ

エイワス「この時間帯だというのに、学園都市で誰かが活動している。
     スキルアウトならまだいいが・・・・・・、用心したまえよ」

ガブリエル「――――――――――」

ガブリエル「nbogh謝々mohjnbd」







エイワス「・・・・・・ふふ、『天使同盟』は一筋縄では行かないよ。
     試してみるといい、優秀な魔術師」

89 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:00:53.68 ID:BSz/EzMo
――第七学区・大通り


一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・荒れてンなァ」

ガブリエル「mjgrjg所々fngi破壊fgihigbk」

一方通行「エイワスのヤツと派手にやりあってな、こうなっちまったンだ」

ガブリエル「mfgjohl茶目nfwfig貴方bnihienhk」

一方通行「ハッ、相変わらず、何言ってンのかわかンねェっつゥの」

ガブリエル「gjgjdf謝々mgigkn」シュン

一方通行「落ち込むな、これが終わったら、皆でロシア行こォな。
     必ず手掛かりを掴ンでみせる」

ガブリエル「――――――――」コクン

一方通行「・・・・・・考えてみりゃ、オマエとこォして外を出歩くのは久々だなァ」

ガブリエル「fepgk同意vginb」

一方通行「だがこンな時間じゃ店なンて開いてねェぞ。 どォするつもりだ?」

ガブリエル「――――――――」

一方通行「ノープランかよ。 バカ天使が・・・・・・」ハァ

ガブリエル「gjrgmw私fggji貴方fngihg一緒gjojgba満足jgirrb」

一方通行「なンかよくわかンねェけど、こォしてるだけで満足してるっつゥのは分かった」

ガブリエル「gooegeml流石ppwjgi」

90 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:02:03.25 ID:BSz/EzMo
一方通行「はァ・・・・・・、さすがに寒ィな。 どっか燃やして暖でも取るかァ?」クカカッ

ガブリエル「hogmbl空gnigihk」スッ

一方通行「あン? なンだよ、空に指差して」

ガブリエル「yoovnksv空中ngig散歩jgj,nms」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 まさか、空飛ンで遊ぼォなンて言うンじゃねェだろォな」

ガブリエル「――――――――」コクン

一方通行「ふざけンな。 何度言えば分かるンだよ、俺の能力にゃ制限があって――――」

ガブリエル「―――――――――」ジー

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガブリエル「kgkd駄目hotk」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ、しゃァねェ。 付き合ってやンよ」カチッ

ガブリエル「uhblbmlmv感謝fnhgg感激fniefijh」ガバッ キィン

一方通行「抱きつき防止用の『反射』だ、間抜け」

ガブリエル「mjgogsv出発mokwgj」バキュキュキュキュ

一方通行「相変わらず派手な翼だな。 よし、三十分だけだかンな」フワッ

ガブリエル「gjiuvss了解mghjhj」バサッ

91 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:04:27.37 ID:BSz/EzMo
学園都市から、二人の天使が空を舞った。

一方通行は背中から"純白"の翼を生やし、頭上に天使を司るような輪を出現させている。
こうしてみると本当に人間なのかどうか疑わしいものだ。

ガブリエルも同じく、その背から翼を生やし、飛翔した。
その翼は剣山のように聳える無数の氷。サイズは数十センチから百メートル以上のものまで、大小様々だ。

ベクトル変換能力によって、十一月の夜空でも全く肌寒さを感じない一方通行。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こォしてみると、クソッたれの学園都市でも、綺麗に見えるモンだなァ」


数百メートル上空から夜の学園都市を見下ろす二人の天使。
街からはこんな時間だというのにあちこちに光が漏れており、まるでプラネタリウムを
空から見ているかのような美しさを感じさせた。


「dflhojvd夜景mgjjhhk」


ガブリエルも、どうやらこの美しい夜景に見とれているようだ。
天使にもそのような感情があるのかと一方通行は思ったが、今更この天使に向かって
感情がどうのこうのと口にするのは意味が無いと理解した。

92 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:05:38.67 ID:BSz/EzMo


一方通行と出会ってから、そこらの人間より人間臭い行動を起こしているガブリエル。
天使としてそれはどうなのかと言いたくなるが、彼女がそれで幸せなら良いのだろうか。


「とりあえず、どっか適当に飛ンでいくか?」

「ohfmgv了解mbjwfjdsfk」


二人は音速の三倍程のスピードを出しながら、学園都市の外へ飛んでいった。
制限時間付きの空中デート。普通の人間ならまず体験することが出来ない、力を有する者だけが実行できるデート。

ガブリエルは心底嬉しそうに、ビュンビュンと体勢を変えながら飛んでいた。


「おいおい、航空機とかにぶつかンなよ。 さすがにフォロー出来ねェからなァ」


どこか楽しそうな表情で、一方通行もそれに続いた。

93 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:07:39.72 ID:BSz/EzMo

その頃、とある魔術師は夜の学園都市を闊歩していた。

極力人目につかないように、道を選び、気配を消し、足音を殺しながら、
目的の存在を探し回っていた。


「しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、学園都市といえども、やはりこの時間帯は冷えるね」


白い息を吐きながら一人つぶやく魔術師。
その吐息には、煙も混じっている。

この魔術師が学園都市へ足を運んだ目的は、『ミーシャ=クロイツェフの捜索、及び確保』。
魔術師が所属する組織のトップの命令で、今もミーシャ=クロイツェフを探している。
まさかその天使が、今は学園都市にはおらず、空でデートを楽しんでいるとは思わないだろう。

彼は今日の夕方頃に学園都市に到着した。
実はこの魔術師、過去に何度も学園都市へ赴いており、魔術師にとっては異国の地とも言える
学園都市でも、平気で歩いていられるのだ。


「天使の捕獲、ね。 僕一人でそんなことが出来るのなら苦労はしないよ全く・・・・・・」


上から出された命令に不満を持っているのか。ブツブツと文句を垂れる魔術師。
だが、彼は天使の捕獲以上に気になる点があった。
この任務を言い渡されたときに上司から聞いた情報だ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天使を匿っている者がいる、か」


アレイスター・クロウリーの事なのではと伺ってみたが、どうやらそれ以外の何者かによる存在の隠蔽らしい。
本物の大天使を匿ったところで、その者に何のメリットが得られるのかはさっぱり分からないが、
大勢ということもあり得ない。その者が匿っている存在は、あまりにも目立ちすぎる。

朝を待って周囲の学生にでも聞き込みをすれば、時間をかけず見つけ出すことが出来るだろう。

94 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:09:45.34 ID:BSz/EzMo



「・・・・・・どうにも、穏やかじゃないね」


そう、この任務には魔術の行使を許可するという認証があった。
天使との戦闘に備えて、という理由が本命だろうが、その他に、


『ミーシャ=クロイツェフの存在を隠蔽する者に接触できた場合、こちら側の事情を説明し、
 天使を引渡してもらうよう交渉されたし。但し、任務の妨害をしてくるのであれば、その者達の
 抹殺もやむを得ないものと知り給え』


大天使が関わるとなると、こういった手を汚す行為もせざるを得なくなるということだ。
もちろん魔術師も覚悟はしている。そしてこの任務を自分がしくじるなどということは、微塵も考えていない。

この魔術師は、とても優秀な人物だった。
こと戦闘において、彼の右に出るものも多くはないだろう。
万が一、戦闘に突入した場合も、天使はともかく、天使を匿う"人間"に遅れをとることなどあり得ない。

つまりそれは、『天使同盟(アライアンス)』との戦闘も視野に入れているということだ。
もちろん、この魔術師は『天使同盟』の存在など知らないが。

95 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:10:50.92 ID:BSz/EzMo


「ま、どちらにせよ、僕も無傷じゃ帰れないだろうな」


そう言って苦笑する魔術師。夜空に向けて、口に咥えているタバコから吸った煙を吐き出す。


「さて、今のうちに人払いのルーンを貼っておくか。 第七学区なら場所も確保できるだろう。
 天使ならこのルーンを看破してくるかもしれないが、その方が都合がいい」


言いながら、魔術師は懐から数本の長方形の紙の束を取り出す。
その紙には何やら人語ではない謎の文字がびっしりと書き込まれていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの子だけは巻き込みたくないからな。 もう少し離れた場所のほうがいいか」


そして、夜の闇に消えていく魔術師。

96 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:11:46.99 ID:BSz/EzMo

背丈は二メートルを超しており、両手や首など、あらゆるところにアクセサリーが散りばめられている。
神父の衣服を身に纏っているが、派手な長髪の赤髪に、キツめの香水の匂い、
右目の下にはバーコードの刺青を施しており、トドメはその口に咥えるタバコと、どう見ても神父には見えない。


「――――――ミーシャ=クロイツェフ、ね。 話が通じる相手だといいけど」




イギリス清教の組織、『必要悪の教会(ネセサリウス)』に所属する魔術師。





――――――ステイル=マグヌス。





果たして、危機が迫っているのは『天使同盟』か、赤髪の魔術師か。


今日も学園都市は荒れる。しかし、今はまだその気配を感じさせない静けさだった。

97 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:13:07.70 ID:BSz/EzMo

――??? 上空一万メートル付近


一方通行「考えなしに飛ンできちまったから、今どの辺なのかわかンねェな」

ガブリエル「rosdvmv空気vnjgrgj極薄jfigirgh極寒mjfgjihijhk」

一方通行「バッテリーはまだもう少しあるが・・・・・・」チラッ

ガブリエル「fgjkfgojg発見mjgojhj」

一方通行「あン? どォした?」

ガブリエル「iotyovcvv旅客機bcbvforjgjom」

一方通行「おォ、旅客機じゃねェか。 見たところ学園都市製じゃねェな」

ガブリエル「vmkgthoml挨拶jgijhrthj」オーイ

一方通行「聞こえるわけねェだろ。 ・・・・・・そォだ」

ガブリエル「――――――――?」

一方通行「アダムス・ファミリーごっこしよォぜ。 いいか・・・・・・」ボソボソ

ガブリエル「mtjhgk理解nigjirj完了fhcgg」

98 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:13:43.72 ID:BSz/EzMo
――とある旅客機・エコノミークラス席


乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzzz


コンコン


乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzzzz


コンコン


乗客A「・・・・・・、ん・・・・・・? 何だ、窓か・・・・・・?」チラッ

ガブリエル「,hjoejhfd御早fnwjghnk」グッモーニン

乗客A「」

99 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:15:12.97 ID:BSz/EzMo
乗客A「うおおおああああああああああああああっ!!!?」ガタガタッ

フライトアテンダント「ど、どうかなさいましたかお客様!?」タタタッ

乗客A「い、今、窓の外に、人が・・・・・・!! い、いや、人かあれ?」

フライトアテンダント「ま、窓の外に・・・・・・ですか?」チラッ

乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

フライトアテンダント「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何も見当たりませんが」

乗客A「お、おかしいな・・・・・・寝ぼけてたのか―――――」


ガブリエル「mgojhjk気分nefgehj如何fgjjhnk」ヌゥッ


乗客A「ほらああああああ!! 今の!! 見たでしょ!!?」

フライトアテンダント「えっ・・・・・・」チラッ

乗客A「あ、あ・・・・・・隠れやがった!! ほ、本当なんですよ!?」

100 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:16:23.68 ID:BSz/EzMo
   


  「何・・・・・・? 誰が騒いでんの・・・・・・?」 ザワザワ

          「うるさいなぁ・・・・・・人が寝てるってのに」

  「窓の外に何かいるって、ほらあの人が」           ガヤガヤ

                  「いるわけねーだろwwwwww ここどこだと思ってんだwwww」

        「でもさっき何か音がしてたよな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



乗客A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぅ」

フライトアテンダント「申し訳ありませんが、他のお客様のご迷惑となるので
           騒がないようお願いいたします」

乗客A「く・・・・・・、本当なのに」

一方通行「そォそォ、他人に迷惑かけちゃァダメだよなァ」

乗客A「」

101 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:17:29.57 ID:BSz/EzMo

「ぎゃあああああああああああああああああ!! 今度は白いお化けぇぇぇぇぇぇ!!」

「お客様!! いい加減にしろっつってんだろ!!!」


ギャーギャー   ワーワー


一方通行「ぎゃははははは!! いいリアクションしてくれンなァあのオッサン!!」ケラケラ

ガブリエル「―――――――――」ガクガクガクガク

一方通行「ま、これぐらいにしとこォぜ。 顔が割れたら面倒だ」

ガブリエル「gjgojd了解nvvkehk」

一方通行「それとオマエの場合、ああやって脅かす程度なら構わねェが、
     俺達の許可無しに、誰かに直接危害を加えンじゃねェぞ」

ガブリエル「tiookovmv勿論jfwgunb」コクン

一方通行「縛り付けるよォで悪ィがなァ。 オマエの力は強力すぎるからな」

ガブリエル「mplrghkn自覚nbbmiegh」

一方通行「にしても、空の旅ってのも悪くねェかもしンねェな。 気持ちイイぜ。
     久々にこの能力を有効に使った気がするわ」

ガブリエル「―――――――――」

一方通行「・・・・・・っと、そろそろバッテリーの残量がやべェな。
     クソッたれの街に戻るが、構わねェな?」

ガブリエル「承知」

102 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:18:43.26 ID:BSz/EzMo
一方通行「お? オマエ、ノイズ無くなってたぞ今」

ガブリエル「欠片。 近距離。 可能性」

一方通行「なるほど、この付近に星の欠片があるかもしンねェってことか・・・・・・」

ガブリエル「―――――――――」

一方通行「まァ、悪いが俺に見つけられるよォなモンじゃねェから、
     捜すってわけにもいかねェぞ」

ガブリエル「了解。    貴方」トントン

一方通行「あン? なンだよそのジェスチャーは・・・・・・」

ガブリエル「能力。 節約。 温存。 私。 貴方。 運行」

一方通行「・・・・・・、『私の背中に乗ってバッテリーを節約しろ』ってかァ?」

ガブリエル「Exactly」

一方通行「オマエの背中に乗るのは激しく遠慮してェンだが・・・・・・」ゾクッ

ガブリエル「遠慮。 yjhb無用pjggd」カモン

一方通行「・・・・・・ちっ、まァ今日くらいは大目に見てやらァ」ストッ

ガブリエル「mbghjkdb心地jfogjehj如何jjgbnj」

一方通行「クソッ、翼が尖すぎて危ねェよこれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     ・・・・・・寒ッッ!!? やばっ、能力切ったら寒すぎンぞおい!!!」ガタガタガタ

ガブリエル「megjoerj発進mfofbobj」

一方通行「は、早くしろ!! 間に合わなくなっても知らンぞォォォォォォ!!!!!!!!」ブルブル

103 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:19:55.50 ID:BSz/EzMo
――第七学区・大通り


一方通行「」カキーン

ガブリエル「mfoghjh解凍fignbf開始nbbnihg」コスコス

一方通行「」

ガブリエル「―――――――――」コスコス コスコス

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う、ァ・・・・・・」パチ

ガブリエル「thojvkr蘇生migjeb確認mffhrwg」フゥ

一方通行「・・・・・・くだらねェ原因で死ぬとこだったぜ・・・・・・」ガクガク

ガブリエル「glgjedb暖vkopothj取得nsihg」

一方通行「ちっ、バッテリーの残量があと一分も残ってねェ」

一方通行「・・・・・・ちょっとその辺のモン燃やして、暖取ってくるわ」カツッ カツッ

ガブリエル「otorjnm了解vmc.wekg」

ガブリエル「―――――――――――」

104 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 00:20:57.89 ID:BSz/EzMo




ガブリエル「bmg,eghkoh強力gihebnn魔力mvlgr感知mvirnhj」






110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/13(土) 01:29:49.69 ID:rrnwdS.o
ステイル

ステ/イル

ス/テ/イ/ル

S/U/T/E……

111 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/13(土) 02:00:37.18 ID:Mp2Ghds0
ステイル……がんばれ

120 名前: ◆3dKAx7itpI[] 投稿日:2010/11/13(土) 21:41:28.70 ID:BSz/EzMo

ガブリエルはすぐに第七学区の異変に気付いた。
あまりにも、辺りに人の気配がしなさすぎる。
ガブリエルは魔翌力や異能力、生物の気配には敏感なのですぐに気付けた。

すぐさま一方通行の安否を確認したいところだが、どうやらそれも不可能なようだ。


ガブリエルの前方に、感知した魔翌力を持つ者が現れていたからだ。


「初めまして、大天使ミーシャ=クロイツェフ。 僕の名はステイル=マグヌス」


ステイルと名乗る男は、ゆっくりとガブリエルの方へ近づいてくる。
彼女はとっさに身構え、威嚇のための殺気をステイルに放った。


「――――――ッッ!! っと・・・・・・、凄まじいな。 派手な自己紹介をどうも」


ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ!!!と、ステイルの全身に得体のしれない寒気が走る。
これが本物の大天使。覚悟はしていたとはいえ、実物はやはり想像を越えていた。

ステイルは頬に流れる冷や汗を拭い、懐から取り出した新たなタバコに火をつける。
ライターやマッチを用いず、指を鳴らしただけでタバコの先に火がついた。

121 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:43:28.52 ID:BSz/EzMo


「―――――――炎。 魔術。 行使。 確認」


即座に目の前の魔術師が炎の魔術を使用する魔術師であることを看破したガブリエル。


「流石だな。 まぁ、目の前で今みたいなことをすれば、誰でもわかるだろうけどね」


魔術の属性を看破されたにも関わらず、冷静に事実を認めるステイル。
だが、次のガブリエルの言葉には驚愕せざるを得なかった。


「魔力。 流動。 確認。 mbjhi"RUNE"bnhijh。 魔女狩王。 "Innocentius"」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!? 全てお見通しか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・厄介だね」


自身の切り札でもある『魔女狩りの王(イノケンティウス)』すら、あっさりと見抜かれてしまった。
そして、ドパンッッ!!!と、いきなり数百の槍を象った水を放ってきた。
しかしそれはステイルには命中せず、四方八方に飛び交っていく。

不敵に笑うステイルはさらに一歩、歩み寄る。

122 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:45:30.87 ID:BSz/EzMo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? なるほど、早速大ピンチってやつだ」


ステイルの顔に若干、焦燥の色が浮かぶ。
さっきから呪文省略で『魔女狩りの王』を出現させようとしているのだが、発動しない。

先程の水の槍での攻撃、ガブリエルは威嚇のためでも牽制のためでもなく、
『魔女狩りの王』の魔術を発動させるためのルーンを、全て撃ち抜いていたのだ。

どうやってルーンを貼りつけてある場所を特定したのかなど、今はどうでもいい。
相手は本物の天使だ、それくらいやってのけたって不思議じゃない。
と、ステイルは自分に言い聞かせ、


「僕は何も、君に危害を加えに来たわけじゃない。 まずはそれだけ、理解してほしい」


言葉が通じるかどうかも分からなかったが、とにかくまずは前口上を置いてみた。
ガブリエルの様子に変わったところは見当たらない。
だが、彼女の目を表す無感情な窪みだけが、ステイルをじっと見据えている。


「あぁ、それと。 ここら一帯には人払いのルーンを施してある。 誰にも邪魔される心配はないよ」


現在、ガブリエルとステイルの周りには人の気配というものが全く無くなっている。
ステイルが事前に、人払いのルーンを第七学区の一部周辺に貼り巡らせておいたのだ。

つまりこの大通りに二人以外の誰かが来ることはない。
関係の無い人間まで巻き込んでしまっては元も子もない。ならば人払いのルーンまで
撃ち抜く必要はないと、ガブリエルは判断した。

123 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:47:31.59 ID:BSz/EzMo


「―――――――――――――――――」


ガブリエルは動かない。まだ、相手の真意を掴みきれていないのだ。
目の前のステイル=マグヌスと名乗る男の目的を。


「単刀直入に言おう。 僕が所属するイギリス清教、『必要悪の教会(ネセサリウス)』に来てほしい。
 上からの命令でね、僕は君を連れていくために学園都市へ来た」


ガブリエルは意味をよく理解できなかった。イギリス清教、必要悪の教会、上からの命令。
だが、最後の言葉だけは理解できる。

この男は、今の自分の環境を壊しに来ている。
『天使同盟(アライアンス)』から、自分を引き剥がそうとしている。

理由はわからないが、急にやって来た魔術師にそんなことを言われても、応じられるわけがなかった。


「―――――――――――――――――拒否」


一言でステイルの要求を切り捨てたガブリエル。
だが、ステイルは動じない。言葉が通じた場合でも、そうでない場合でも、断られることは予想がついていたからだ。


124 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:49:05.65 ID:BSz/EzMo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分からないな。 学園都市に居続けたいのか?
 大天使である君が、人間界にこだわる理由が僕には理解出来ない」


『天使同盟』の存在を知らないステイルが、ガブリエルの考えを理解できるわけもなかった。
天界より召喚された天使が、人間界に残るというその考えが。
概ね、第三次世界大戦終結後に、人間との間で何かがあったのだろうということぐらいしか分からない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なるほど、ミーシャを匿っている人間の存在、か」


彼が所属する必要悪の教会を束ねる最大主教(アークビショップ)、ローラ・スチュワートからそのような話を聞いていた。
任務内容が記載された書類にも、同じようなことが書かれている。

しかし、実際に目の当たりにして分かったが、この大天使を匿うことなど、普通の人間に出来るわけがない。
いや、普通の人間どころか、超一流の魔術師だろうが、三派閥のトップだろうが、
ガブリエルを暴走させず抑えつけることが出来るなど、到底考えられないのだ。

125 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:54:41.79 ID:BSz/EzMo

しかし、この本物の大天使を匿い続けている人間は、確かに存在する。
最大主教がこの件に関してまで適当なこと言うとは思えない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、あのバカ女ならあり得そうなのが怖いのだが、とステイルは一瞬顔をしかめる。


「―――――――――――帰還。 願望」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういうわけにもいかないんだよね、僕もそうしたい所なんだけどさ」


ふぅー、とタバコの煙を吐くついでに大きなため息をつくステイル。
どうやら、ガブリエルはおとなしく自分に着いてくる気は無いみたいだ。

表情とは裏腹に、ステイルはひどく緊張していた。
おそらく、今から起こるであろうことに覚悟を決めているのだ。

そしてステイルは慎重に言葉を選ぶ、などということはせず、ただ一言彼女に告げた。


「仕方がないね。 だったら、君を匿っている人間に接触するしかないかな?」


その一言で十分だった。


「―――――――――――――――――対象。 敵性。 確認」
 
「――――――――――――排除」



水と炎が、交差する。

126 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:56:19.42 ID:BSz/EzMo

一方通行は第七学区と第五学区の境目辺りにいた。

思ったより警備員(アンチスキル)の見回りが多く、暖を取るのに苦労していたのだ。
ようやく人気のないところまでやってきた彼は、適当に拾った雑誌を燃やし、体調を整えていた。


「はァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、なンでこンな原始人みてェなことしなくちゃなンねェンだよ」


やはり人間ごときが生身で上空一万メートルを飛びまわるというのは無茶があったか。
ガブリエルに付き合わされて応じた自分も悪いが、やはりあの天使は自分たちとは生きる領域が違う。
そんなこと、今更にも程があるのだが。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


だがそれでも、一方通行はガブリエルと離れたいとは思わなかった。
最初に彼女と出会った時と比べると、凄まじい心境の変化が起こっていたのだ。
周りを見渡せばバケモノ、バケモノ、バケモノ。
そんな『天使同盟』に長いこと居れば、一方通行じゃなくても慣れてしまうものだ。


「全ての始まりだよなァ、アイツは・・・・・・。 『天使同盟』が出来る前から、ずっと俺のそばにいやがった」


過去を振り返るなど今までほとんどしたことない一方通行だが、あの出会いは永遠に忘れられそうもない。
それほどインパクトの強かった出会いだった。

初めて会ったのはロシアでの第三次世界大戦の時だ。
思えばあの時、彼女と戦っている最中に何かが頭に流れ込んだような気がするが、よく思い出せない。

それからは展開に流されていき、気が付けば『天使同盟』の結成。
気が付けば、エイワスや垣根帝督までもが加わっている。
気が付けば、黄泉川や打ち止め達も交え、デートごっこなんてもので遊んでる。


気が付けば、一生このままでいいという気持ちが、確固たるものとなっていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホント、丸くなっちまったなァ、俺」

127 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:58:24.38 ID:BSz/EzMo
エイワスからは何度か忠告も受けている。
いつまでも『天使同盟』が『天使同盟』でいられるわけがない。

それはガブリエルが人間界から消え去ってしまうからなのか。
ならばそれを防ぐ手掛かりを得なくてはならない。
ガブリエルとの意思疎通などもはや二の次だ。消えられては意味が無い。

それとも、その時になってアレイスターが何か仕掛けてくるだろうか?

もしそうなったら、自分は学園都市と戦うことになる。

ガブリエルが何か危険な目に遭っていたら?
自分は躊躇なく、鬼にも悪魔にもなるだろう。


この『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』という全くもってくだらない計画。
どうやらこれのおかげで、決心をつけることが出来たようだ。


「『天使同盟』を守るためなら、学園都市だろォが神だろォが、ぶっ潰してやる。 ・・・・・・ってなァ」


今度、黄泉川に何かお礼をしないといけないなと、一方通行は苦笑しながら思った。

128 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 21:58:58.85 ID:BSz/EzMo


「さて・・・・・・、そろそろ戻るとするかねェ。 アイツが黙って待っててくれるとは思えねェが」


ズボンについた汚れをパッパと払って立ち上がる一方通行。

その時、


遠くの方で、ドゴゴゴオオオオオンッッ!!!!と、爆音が響き渡った。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やらかしやがったかァ? あのクソ天使・・・・・・」


うんざりとした表情で深いため息をつく一方通行だったが、すぐに彼の動きが止まる。
何かが違う。何かがおかしい。今まで"やらかしてきた"雰囲気とは決定的に違う、何かが。

129 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:01:23.49 ID:BSz/EzMo


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・爆音が、ダブってた? いや、違う・・・・・・音質が違う。
 ガブリエルが何かをやらかしたとしても、せいぜい建物の一つや二つを破壊する程度だ」


それだけでも大変な事なのだが。一方通行はさらに深く考え込む。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一人で暴れてるわけじゃなさそォだな。 誰だ?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・ッッ!!? クソッ!!」


電極チョーカーのスイッチを切り替えようと手をかけるが、それに至ることはなかった。
自分の出した答えが正しければ、バッテリーは温存しておかなければならない。

ガブリエルが一人ではないという状況と、明らかに暴れているという状況。
これらが示す答えは一つ。


ガブリエルが、誰かと戦闘を行っているということだ。


全速力で駆ける一方通行。その最中に、もう一つの違和感に気付く。


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!? あれほどの爆音がしておきながら、なぜ誰も騒がねェ!?)



130 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:03:32.30 ID:BSz/EzMo
今はまだ午前三時半と言ったところだが、あれだけの音が響いたのだ。
風紀委員や警備員が動いていてもおかしくないはずなのだが、そんな気配はない。
だが今はとにかく彼女の元へ急がなければならない。

もちろん彼女の身に何かがあったらという心配もあるが、
一方通行はそれ以上に"相手"の身の心配もしていた。


(他人に力を振るうなと釘は刺しておいたが・・・・・・それでも安心できねェ!!!
 あのバカ、殺したりしてねェだろォな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!)


だが相手がガブリエルに何かをしようとしているような輩なら、容赦はしない。
一方通行は息を切らしながら走り続けるが、またしてもある違和感に気付く。


(・・・・・・なンだ? 爆音があった場所まで、辿り着けねェ・・・・・・?)




131 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:04:42.35 ID:BSz/EzMo

ガブリエルと別れた大通りまで、そう距離はないはずなのに一向に辿り着けない。

これはステイル=マグヌスが施した人払いのルーンによるものだった。
よって、いくらガブリエルの元へ向かおうとも辿り着けないのだ。
もちろん、一方通行だけでなく、その他全ての"人間"に有効なので、風紀委員や警備員も向かえやしない。


(クソ・・・・・・!! どォなってやがる!? この胸に来る圧迫感・・・・・・・・・・・・・・・・・・・魔術か!?)


人払いのルーンに関する知識は皆無だが、それでも魔術特有の圧迫感を感じ取った一方通行は
ガブリエルと対峙しているのが魔術師であると分かった。


(ちっ・・・・・・、エイワス辺りがこれに気付いてりゃいいが・・・・・・アテにしていいのか・・・・・・?)


なんだかんだで少しエイワスを頼りにしてしまう自分に嫌気が差したが、
それでも気付いていてほしいという気持ちをごまかすことは出来なかった。

一方通行の焦燥感は積もるばかりだ。




――――――――――――



(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何のつもりだ?)

132 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:06:00.11 ID:BSz/EzMo

ステイル=マグヌスは混乱していた。
彼は今、ロシアで圧倒的な力を振るった本物の大天使、『神の力(ガブリエル)』、
ミーシャ=クロイツェフと戦っている。

直接見たことはないとはいえ、天使の力は十分に理解出来ているステイルは、
万が一天使と戦闘になった場合、己の死も考えていた。

"あの子"と何の関係もない仕事で死に至るのは御免被りたかったが、相手が天使ではそうもいかない。
そう考えていたのだが―――、


「――――――――――」


ステイルは、ガブリエルを圧倒していた。
いや、圧倒しているというより、ガブリエルが"何も仕掛けて来ない"のだ。


(初撃に翼を振るってきただけで、急に動きが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 どうなっている?)


天使なだけに慈悲の心でも持っているからなのか。そんな訳がない。
彼女の振るった最初の一撃は、間違いなく殺意が込められていた。

133 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:09:21.03 ID:BSz/EzMo

だがその後は何も無い。何も仕掛けてこない。
次の攻撃動作を行った瞬間、何かを思い出したようにピタリと動きを止めてしまったのだ。
彼女はステイルの攻撃を避け続け、明らかにスキのある攻撃を喰らっていたりしていた。

そんな彼女の動きは、まるで何かに悩んでいるような、迷っているような、ぎこちない立ち回りだった。


(まさか天使が僕のような人間に攻撃をしてはいけないというルールがあるわけでもないだろう。
 しかしあの様子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、何だというんだ?)


ガブリエルは、一方通行の言葉を思い出し、反芻していた。



『俺達の許可無しに、誰かに直接危害を加えンじゃねェぞ』





134 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:11:34.64 ID:BSz/EzMo
彼は自分にそう言った。
自分には、恐ろしいほどの力があるから。
それを人に振るってしまえば、ひどい傷を負わせてしまうから。

彼の言葉を守りたい。彼を裏切りたくない。

今、目の前にいる魔術師は、自分を攻撃している。
しかし、敵意はあっても、憎悪、殺意は彼から感じられない。
彼の目は、自分の使命を全うしようとしている者の目だ。
やりたくてやっているわけじゃない、といえば言い方が悪いかもしれないが。


自分は手が出せない。
だがここで消えるわけにはいかない。自分はまだ、何も伝えられていない。
そして何より、彼らと別れたくない。


様々な感情がガブリエルの頭でミキサーのようにゴチャ混ぜになっていく。
このままでは混乱してしまい、思いもよらぬ行動に出てしまうかもしれない。
焦りが生じてきたガブリエルの目の前に、ステイルの炎剣が容赦なく―――。





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったく、どンな星のもとに生まれりゃァそンなトラブルに
 巻き込まれンだよ・・・・・・。 って、天界だったっけかァ?」





―――襲い掛かることはなかった。






135 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:24:52.79 ID:BSz/EzMo

ひどく不気味な声が聞こえた気がする。
そう思ったステイルが声のした方へ振り向くと、


ドバッッ!!!と、街の一角が大爆発を起こした。


「ッッ!!?」


ステイルが驚き、そちらのほうに目をやる。
ここで新たな登場人物が現れるなど、想像もしていなかったからだ。
いや、ここで新たな登場人物が現れるワケがない。

ステイルは第七学区の広範囲に人払いのルーンを貼り巡らせておいた。
ルーンの効果によって、一時的に第七学区からは人が離れ、近付けなくなるはずなのだ。
もちろん天使にそのような小細工は通用しないし、通用しても困るのだが。

しかし、ステイルの目に写ったものは、


「神父・・・・・・にゃ見えねェな。 コスプレパーティの会場と間違えたかァ?」


その頭髪は、狂ったように白く。
その眼光は、狂ったように紅く。
その笑みは、狂ったように悍しく。


その翼は、狂ったように黒々しい、堕天使のような少年だった。

136 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:27:26.34 ID:BSz/EzMo


「な・・・・・・に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」


ステイルの目が驚愕で見開く。
今、自分が見ているものは何だ?
少なくとも人間ではない。普通の人間は背中からあんな数百の黒翼を噴射したりしない。


「ンだァ? そのバケモノを見るよォな目は。 傷ついちまうじゃねェか。
 俺も同じ人間だぜ? 仲良くしよォや、魔術師さンよォ」


バケモノは、自身のことを自分と同じ人間だと言ってのけた。
ここは学園都市だ。能力者かとも疑ったが、あれは明らかに『天使の力(テレズマ)』のそれに酷似していた。
魔術師の中では能力者についての知識があるステイルだからこそ分かる。

あれは、普通の能力者が扱えるような力じゃない。


(まさか、もう一体の天使・・・・・・!? いや違う、悪魔学の実用か・・・・・・? どちらにしても能力者には
 不可能な力を行使している・・・・・・!! 『聖人』などとは比べ物にならないほどの・・・・・・)


そしてステイルは理解する。


「・・・・・・君が、ミーシャ=クロイツェフの存在を匿っている者、だね?」

「別に隠してるつもりは無ェけどな。 アレイスターのクソ野郎にはバレてるみてェだし。
 ま、アレだ。 保護者兼監視役、ってとこか」


ゆっくりとステイルの方へ歩み寄りながら、一方通行は質問に答える。

137 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:34:22.01 ID:BSz/EzMo

すると、


「biojthrgb貴方bvbgojoh」


突然ガブリエルがノイズを発しまくりながら、一方通行へ抱きつこうとしてきた。


「はいはい、お約束だなァオマエは。 消えてろ」


めんどくさそうに天使に応じた一方通行は、背中から噴射する黒翼でガブリエルを適当にぶっ飛ばした。
天使はまるで犬神家の一族の某シーンのように地面に逆さで埋まってしまっている。
ステイルは一連の過程を呆然と眺めていたが、すぐに冷静さを取り戻し、一方通行に問いかける。


「・・・・・・人払いのルーンを仕掛けておいたんだけどね。 どうやって看破したんだい?」

「ルーン? 魔術の事はまだよくわかンねェが・・・・・・これのことかァ?」


と、一方通行が指先に摘んでいる何かをヒラヒラと揺らす。
それは長方形の紙に謎めいた文字がびっしりと書き込まれている、ルーンだった。

138 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:38:58.07 ID:BSz/EzMo


「やっぱコイツで街の人間どもを遠ざけてたンだな。 ま、タネが分かりゃあとは簡単だァ。
 空気振動のベクトルを読み込ンで、違和感のある空気の震え方をしたポイントに更なるベクトルを加える。
 そのベクトルでこのルーン? ってヤツを剥がしちまえばあら簡単。 あっという間にゴールへ到着、ってなァ」


難易度の低いゲームに満足できなかった子どもが吐くようなため息をつき、説明を終える一方通行。


(ベクトル・・・・・・彼の能力か? よく分からないが、それだけであの黒翼も発生させられるとは思えない・・・・・・)


とにかく人払いのルーンは看破された。その事実だけをとりあえず認めることにしたステイル。

と、そこへまたしても別の声がステイルの耳に届いた。


「て、天使さん!!」


ステイルが振り返るとそこには、


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は、ぁ・・・・・・?」


紫電を撒き散らす雷光のような翼を、大小様々なサイズで生やしている眼鏡の少女が宙に浮いていた。

139 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:41:14.36 ID:BSz/EzMo


「天使さん、大丈夫ですか!? うーん、うーん!! ぬ、抜けない・・・・・・」


地上に降り立った雷光の天使は、上半身を地面に埋めているガブリエルをサツマイモのように引き抜こうとする。
だが思ったより深く埋まっているのか、なかなか引き抜けない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


また天使が現れた。本物の大天使に比べるとどこか人工的だが、それでもひしひしと彼女の底知れぬ力が伝わってくる。
ステイルはもはや開いた口が塞がらない。自分は天界へ迷いこんでしまったのだろうかと一瞬本気で疑う。

追い討ちは、まだ続く。


「おいおいおいおい、何だよ何だよ。 ずいぶん盛り上がってるじゃねえか、今回のデートは」


ステイルには理解出来ないセリフを放ちながら、今度はスタンダードな形状の天使の翼を生やした少年が
ステイルの方へ視線を向けながら飛翔してきた。


「風斬、垣根。 オマエら何でここに来てンだよ」


一方通行が二人の天使に向かって、まるで普通の友人にかけるようなテンションの声で尋ねる。
このメルヘン童話な展開に、ステイルは目眩すら覚えた。

140 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:50:07.26 ID:BSz/EzMo


そして、ステイルにトドメを刺す声が聞こえてきた。


「必要悪の教会・・・・・・か。 ふふ、まさかローラ=スチュアートに我々の存在が気付かれるとは。
 全く・・・・・・面倒なことになってしまった」


ステイルは、今度こそ絶句した。
彼のちょうど真上の空から、全身を発光させ、目が眩むほどの輝きを放つ翼を生やした存在が
ゆっくりと地上に降りてきていた。

一瞬、"神"が舞い降りたのかとステイルは思った。その姿は、天使と言うにはあまりに神々しすぎる。


「え、えーと、エイワスさんが教えてくれたんです! 天使さんのところに、
 二メートルを超える身長で、あちこちに派手なアクセサリーをまとっていて、
 地毛は金髪だけど赤く染めている長髪で、右目の下にはバーコードの刺青を入れていて、
 常にタバコを持ち歩いているヘビースモーカーで、尊敬する女性はエリザベス一世で、好みのタイプは聖女マルタで、
 必要悪の教会に所属している、魔法名が『Fortis931』のステイル=マグヌスって魔術師が来てるって!」

「詳しすぎじゃないかいっ!!?」


ステイルは思わずツッコミを入れていた。

141 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:51:51.09 ID:BSz/EzMo


一人は、背中から氷のような美しい翼を生やした、正真正銘本物の大天使。

一人は、背中から雷光のような鋭い翼を生やした、科学の人工天使。

一人は、背中から無機質な白い翼を生やした、学園都市第二位の超能力者。

一人は、背中から圧倒的な輝きを放つ翼を生やした、『ドラゴン』の異名を持つ守護天使。

一人は、背中から漆黒の翼を噴出する、学園都市最強の超能力者。


――――――――『天使同盟(アライアンス)』。


ステイルの目の前には、神話を再現したかのような光景が広がっていた。


「・・・・・・話が違うじゃないか、最大主教(アークビショップ)。 天使は一人ではなかったのか・・・・・・?」


まさか学園都市に来て、背から翼を生やす存在を五体も目撃することになるとは、夢にも思わないだろう。
この五人で戦隊ヒーロー物でもやった日には、第一話のAパートで敵ボスを倒してしまいそうだ。

142 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:54:02.09 ID:BSz/EzMo


「その認識は間違っているよ、ステイル=マグヌス。 我々の中に天使は一人しかいない」


と、エイワスが不意に話しかけてきた。
ステイルは思わず身構える。五人の中でも、特に異質な雰囲気をまとっているのがエイワスだと、脳が警告を放っている。


「・・・・・・なぜ僕の名前を知っている? いや、名前どころじゃなかったな・・・・・・。
 それにさっき、君はローラ=スチュワートの名を口にしたね。 最大主教のこともご存知なのかい?」


努めて冷静に、ステイルはエイワスに問いかける。
この間にも、ここから一度身を引く方法を考えているのだが、どうあがいても抜けられそうにない。
彼らが、そうさせてはくれない。ステイルは直感でそう感じていた。


「おーい、二人で勝手に盛り上がってンじゃねェよ」


背中から黒い翼を噴出している、白い悪魔が話に割り込んできた。


「とりあえずまたハデにやっちまったからよォ、ここから離れたほうがよくねェか?」


真っ先に攻撃されると思っていたが、白い悪魔はここから退いてみるよう提案してきた。

143 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:55:55.52 ID:BSz/EzMo
――第七学区・大通り


エイワス「うむ、そうだな。 君がルーンを破壊してしまったから
     下手をすればまた警備員のお世話になってしまう」

一方通行「しょォがねェだろォが、この紙片については。
     これがあったら近付けねェンだからよォ」

垣根「つかコイツが魔術師なんだろ? ミーシャをブチ殺そうとしてたってんなら
   敵じゃねえか。 ここで始末しねえのかよ?」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!!」ゾッ

風斬「い、いきなりそれは無いんじゃないですか? 横暴です」

ガブリエル「rgthsdvlm脱出bhovf」ボコォッ

風斬「きゃっ! もぉっ、抜け出せるんなら言ってくださいよ」

一方通行「風斬の言うとおりだ。 コトは天使に関わる。
     話だけでも聞いてやろォじゃねェか、なァ?」ニヤァ

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・君が、いや、君達がミーシャを匿っている存在なんだね」

エイワス「その辺も含めて話し合いたい。 ファミリーサイドへ戻ろう」

144 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/13(土) 22:58:27.90 ID:BSz/EzMo
垣根「おいおい、いいのかよこんなの連れていって」

一方通行「こンなのってオマエが言える立場じゃねェだろ。
     天使とか連れ込ンでンだぞあの家は」

ガブリエル「bbkorkh逢引mgojh逢引jgvfjhbnk」ギャーギャー

エイワス「こう考えるんだミーシャ=クロイツェフ。
     このイベントも含め、今回のデートだと」

ガブリエル「bmth謝罪ouo賠償nvdjgj要求gjdjhit」ガルルルルルルル

ステイル「ぐ・・・・・・苦し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジタバタ グキキキキ ゴキャ

一方通行「やめろバカ。 オマエの力じゃ首がへし折れちまう」

風斬「い、いや・・・・・・頚椎が二百七十度くらい回転してますよ・・・・・・」

ステイル「」ブクブク

152 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/14(日) 00:16:40.22 ID:6.O6YYMo
一人だけ浮いてるな、これはステイルさんに炎の翼が…

157 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 09:25:13.85 ID:UiBLmBU0
>>152 つまりこうゆうことですね、分かります。

そして訪れるのは、
一つの暴走。

「ォ」

自身を構成する柱が砕ける音を聞いた。
中心から末端までがドロドロした感情に染まった。
歯を食いしばり、眼球を青く染め、ステイル=マグヌスは世界の果てまで咆哮を響かせる。

「ォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

背中が弾け飛んだ。
そこから深紅の炎の翼が飛び出した。


………………ねぇよwwwwwwwwww




158 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 11:47:28.01 ID:bMGTack0
>>157
なんだシャナか。あっちでミステスが探してたぞ。

163 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:13:41.10 ID:07SBOc6o
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


風斬「まだみんな寝ているので、静かにお願いしますね」シーッ

ガブリエル「tjgsvmr御意vivierhb」

垣根「ふわぁ~~・・・・・・、眠っ」ムニャムニャ

エイワス「先に言っておくが、この部屋に住む黄泉川愛穂、芳川桔梗、打ち止め、番外個体、
     彼女たちは天使とは何の関わりも持たない一般人だ。
     彼女たちに矛先を向けるようなことをすれば、ただではおかないよ」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一般人には手を出さないよ。 僕はそこまで落ちぶれていない」

エイワス「けっこう、適当に座ってくれたまえ」

ステイル「とりあえず首を治してくれた件については礼を言わせてもらうよ。
     ・・・・・・まだかなり痛むけどね」コキッ

風斬「あ、あの・・・・・・初めまして」オドオド

ステイル「・・・・・・初めまして。 君は天使じゃないのかい?」

風斬「げ、厳密には違います・・・・・・」

164 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:15:39.78 ID:07SBOc6o

ステイル「君は?」

垣根「あぁ? 違えよアホ。 俺は普通の人間だ」

ステイル「・・・・・・君も、か?」

一方通行「まァ一応人間のカテゴリに当て嵌るンじゃねェの?」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・信じられないな」

ガブリエル「snghhio魔術師nvhgerhg嫌悪vjigierh」グルルル

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・相当嫌われたようだね、まぁ無理もないが」

一方通行「多分、違う意味で怒ってるンだとおもうがな」クケケッ

エイワス「では、話を伺おうか。 ステイル=マグヌス」

165 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:17:22.09 ID:07SBOc6o
ステイル「・・・・・・その前に聞きたい。 僕から情報を引き出すだけ引き出した後、
     僕はどうなる? やはり殺すのかい?」

風斬「そ、そんなことしませんよ!」アワアワ

垣根「テメェが何しにミーシャと接触したのか聞きてえだけだとよ。
   よかったな、命拾いできて」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方通行「話せよ、てめェは誰の差金だ?」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彼から話は聞いてるんじゃないのか?」

エイワス「君の口から聞きたい。 私の情報など、信憑性がないからな」

一方通行(とか言って、どォせ全部分かってンだろォがオマエは)

ステイル「・・・・・・本来ならどんな拷問でも口を割らないつもりだったんだけどね」

エイワス「『必要悪の教会(ネセサリウス)』から依頼された今回の仕事に違和感を感じている、
     と言ったところかな? 最大教主、ローラ=スチュアートから直接命令されたのだろう?」

一方通行「結局オマエが言っちゃうのかよ」

ステイル「全部お見通しか・・・・・・、どうなってるんだ。 ・・・・・・まぁ、その通りだ。
     僕は『必要悪の教会』から来た魔術師、ステイル=マグヌスだ」

風斬「あ、私は風斬ひょう―――」

一方通行「よせ、俺達から"今の"コイツに名乗る必要は無ェよ」

風斬「は、はい・・・・・・」

ステイル「そして僕は最大主教であるローラ=スチュアートから命令を受けた。
     今回の僕の仕事、ミーシャ=クロイツェフをイギリスへ連れていくようにと」

一方通行「イギリス・・・・・・? つか待て、『必要悪の教会』って言やァ確か・・・・・・、
     禁書目録(インデックス)が所属してる魔術組織じゃなかったかァ?」

ステイル「!! 君はあの子を知っているのか!?」

166 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:18:43.54 ID:07SBOc6o
一方通行「まァ、知り合いって程度の間柄だけどなァ」

ステイル「そうか・・・・・・、あの子は今どうしてる?」

一方通行「さァな。 元気に大飯食らってるンじゃねェの」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうやら本当に知っているようだね」

エイワス「それにしてもイギリスとは・・・・・・、我々がイギリスに言ったときに感づかれたか」

垣根「全っ然話についていけねえわ」

風斬「あの時ですか・・・・・・」

ガブリエル「――――――――――」

一方通行「・・・・・・で、イギリスにコイツを連れ帰って、どォするつもりだったンだ?」

ステイル「そこまでは分からない。 僕は連れ帰るよう言われただけだからね」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」チラッ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うむ、嘘は無いようだな」

風斬「そ、そのローラって人は、天使さんをどうするつもりだったんでしょう・・・・・・?」

エイワス「なに、簡単な話だよ。 『必要悪の教会』が、いや、イギリス清教が天使を所持するだけで、
     他の魔術結社と大きく戦力を突き放すことが出来る。
     彼女を所持しているだけで、魔術結社にとっては大きなアドバンテージだからね」

一方通行「コイツをモノ扱いしてンじゃねェよ」

エイワス「失礼、言葉を選ぶべきだったな」

ステイル「・・・・・・人間が天使を庇うんだね」

一方通行「成り行きだ、クソッたれ」

垣根「ハッ、そうだな」

167 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:20:35.49 ID:07SBOc6o
垣根「それで、テメェはこれからどうするんだ? 手ぶらでイギリスへトンボ帰りかよ?」

ステイル「君達が天使を引き渡してくれるとは思えないし、僕には君達から天使を奪うほどの
     実力は持ちあわせていない」

エイワス(さすがに慎重だな、ステイル=マグヌス)

一方通行「ならどォする。 このまま帰ってもてめェを待ってンのはこっぴどい"お仕置き"とかじゃねェのか?」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうだろうね」フッ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私に考えがある」

一方通行「却下。 またイギリスに行こォとかロクでもねェこと言い出すンだろ」

垣根「俺は別にいいけど」

エイワス「違うよ一方通行。 君達はここで少し待っていてくれないか」

風斬「どうするんですか?」




エイワス「私が直接、ローラ=スチュアートと話をつけてこようじゃないか」




ステイル「ッッ!!?」

一方通行「やっぱロクなことじゃねェよ。 イギリスと戦争でもする気か?」

エイワス「まさか、それは最後の手段さ。 穏便に話をつけてくるだけだ」

垣根「脅せば早いんじゃねえの? 二度と俺達に関わんなってよ」

エイワス「いやいや、彼女はアレでなかなか食えん女性だよ。 私も本腰を構えて向かわねばならない。
     狡猾で計算高い人間だからね。 そうだろうステイル=マグヌス?」

ステイル「何者なんだ、君達は・・・・・・」

一方通行「安心しろ、コイツが飛び抜けておかしいだけだ」

168 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:22:31.73 ID:07SBOc6o
エイワス「まぁ、お互い損のないような結論を出してみせるさ」

風斬「お、お願いします」

ガブリエル「fmdjehAIWASSnbherh」

エイワス「何かね? ガブリエル」

ガブリエル「gjiujjibfdb感謝heghehne」ペコッ

エイワス「これはこれは、勿体無きお言葉・・・・・・恐縮にございます、くく」

ステイル「天使が、お礼を・・・・・・」ポカーン

垣根「人間くせえだろ、笑えるよな」ハハハ

エイワス「ステイル=マグヌス、我々の所属名は『天使同盟(アライアンス)』だ。
     以後、お見知りおきを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふふふ」ブォン

ステイル「!! き、消えた・・・・・・どこへ」

一方通行「ローラってヤツのとこだろ」

ステイル「しかし・・・・・・『天使同盟』だと・・・・・・。  何を起こすつもりだ君達は」

風斬「私たちは、ただ単純に楽しく過ごしていきたいだけです」

ステイル「だが、もし最大主教の身に何かがあったら・・・・・・」

一方通行「そンなことはしねェよアイツは。 今そンなことしても、アイツが損するだけだ」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「まぁよくわかんねえけど、落ち着けよ。 エイワスが戻ってくるまで、
   俺とストⅣでもやんねえ?」

一方通行「割と頭の切り替えが早いンだな、オマエ」

169 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:24:38.23 ID:07SBOc6o
ステイル「全く・・・・・・、とんでもない連中に関わってしまったようだね、僕は。
     頭が痛くなってきたよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ

一方通行「そりゃ良かったな。 それが普通の人間である証だ」

ガブリエル「mjgeihih逢引fnighi畜生vfneghri」

垣根「まだ文句垂れてんのかよミーシャ。 また今度やりゃいいじゃねえか」

ステイル「・・・・・・先程の会話から察するに、君とミーシャはデートを?」

一方通行「ンないいモンじゃねェけどな」

ステイル「住んでる世界が違うようだね・・・・・・僕らと君達は」

ガブリエル「mjgojhe逢引nhgrgf彼gubm,bb」ブーブー

ステイル「非礼を詫びよう。 邪魔をしてすまなかったね」

ガブリエル「―――――――、gneirhk已fnmg得htrhitkk許容ngregj」コクン

ステイル「・・・・・・何を言ってるかはわからないが、許しを得ることが出来たのかな?」

風斬「そうですよ、きっと。 ふふっ」





黄泉川「んあー・・・・・・おはようじゃん・・・・・・。 ってあれ」

ステイル「あ、お邪魔してます」

黄泉川「わーお・・・・・・、ずいぶん派手なお客さんじゃんよ」

170 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:25:46.36 ID:07SBOc6o


イギリスのロンドンに存在する建造物の一つに、ランベスの宮というものがある。


そこは、元々は最大教主(アークビショップ)の官邸として建設された宮殿だ。
しかし今は敷地内が観光地として開放されとり、観光客からもある程度人気のあるスポットとなっている。
だが、ランベスの宮内部は一般人の立ち入りが禁止されており、一切の情報公開も行われていない。

つまり、内部がどのような構造になっているのかは誰も知らないし、知り得ないということだ。

が、ここでランベスの宮の内部は秘密なのでお引き取りください、では話が進まない。
そこで、今回は特別に少しだけ情報を公開することにする。


ランベスの宮の内部は、かつて一方通行ら『天使同盟(アライアンス)』が訪れた、英国女王の座す
バッキンガム宮殿以上の魔術防御網が存在している。

柱の位置や壁紙の模様、果てはランプの光量に至るまで、その全てが魔術要素の含まれる罠として
機能しており、ランベスの宮そのものが一つのネズミ捕りとして存在しているのだ。

それ故に、罠を避けて侵入するという方法は一切通じないため、皮肉として『処女の寝室』とも呼ばれている。

171 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:27:24.34 ID:07SBOc6o


もちろん、警護に当たる人間、さらには庭師や清掃係までもが極限の対侵入者用近接魔術を会得しているという
徹底ぶり。いかに最大主教がイギリスにとって重要な存在かを表している。

つまるところ、よほどの魔力に関する知識、または最大教主クラスの権力が無いと、侵入は不可能ということだ。





「ふんふふんふんふふんふんふんふーん♪」





現在、イギリス時刻では午後八時頃。
『必要悪の教会(ネセサリウス)』のトップにして、『清教派』のトップ、ローラ=スチュアートは
二十メートル四方を誇る巨大バスルームで湯浴みをしていた。

彼女の体と心を癒す、至福の時間だ。
身長の二.五倍はあろうその美しく長い金髪を、撫でるように洗っている。

もちろん湯浴みなので全裸なのだが、誰もいないし入ってこれるわけがないので堂々としていられる。

172 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:28:46.81 ID:07SBOc6o


「さてさて、ステイルは上手くやりたるかしらー? 殺されてなければいいのなれど」


完全に他人事のように口にするローラ。彼女はとにかく天使を手に入れたい、今はそれだけしか頭に無いようだ。
彼女がガブリエルの存在に気付いたのは、エイワスの読み通り、『天使同盟(アライアンス)』がイギリスへ来た時だ。

気付いたときは驚愕と歓喜がごちゃ混ぜになったような感情が湧き出てきた。
アレイスターより一歩先へ進み、宗教裁判など使わずとも科学サイドの乗っ取りが実行できると踏んだからだ。

だがそこで早まった真似をしないのがローラ=スチュアート。その時点では慎重に思考を進め、
強襲をするという行為はしなかった。

彼らが学園都市へ帰ったあと、ローラはステイルを呼びつけ、情報を集めた上で天使を連れてくるよう命じた。
なぜだかは分からないが、天使は人間と共に行動している。つまり普通の人間でも制御出来るほどに
力が無くなっている、と踏んだのだ。

173 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:29:59.01 ID:07SBOc6o


あとはステイルが無事にミーシャ=クロイツェフを連れてくればこちらのものだ。
ローラは鼻歌交じりで金の長髪を丁寧に洗い流していく。

だが、彼女は一つだけ、致命的なミスを犯していた。


天使を引き連れている人間が、普通なわけがない。





「夜分に失礼、最大主教(アークビショップ)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほぇ?」





突然声が聞こえ、恐る恐る振り返ってみると。

そこには天使のような神のような、光り輝く怪物が立っていた。

174 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:31:41.72 ID:07SBOc6o
――イギリス・ロンドン ランベスの宮 巨大バスルーム


ローラ「」

エイワス「おやおや、入浴中だったか。 それは申し訳ないタイミングだったな」

ローラ「な、ななななななな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!?」アセアセ

エイワス「安心したまえ、私は人間の裸を見たところで劣情を催したりしない」

ローラ「それはそれで失礼なりけるのよー!!!」バッシャーン

エイワス「と言いつつ水泳選手のように湯船へ飛び込むのはいかがなものか」

ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブクブク

エイワス「初めまして、ローラ=スチュアート」

ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなた、何者なのかしら?」

エイワス「さすがは最大主教、早くも私の正体に感づいたか」

ローラ「人間ではなき事は人目でわかりきなのよ。 ・・・・・・守護天使の称号を持つ者なのかしら?」

エイワス「くくく、話が早くて助かる。 私のことはエイワスと呼ぶがいい」

ローラ「!! エイワス・・・・・・、アレイスターに全てを授けた者なりや!
    学園都市じゃ『ドラゴン』のコードで匿われているめりなのね」

エイワス「噂に違わず、妙な言葉遣いなのだな」

ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり怪しきかしら?」

エイワス「うん、変」

175 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:33:46.94 ID:07SBOc6o
ローラ「・・・・・・それで、さる大物が私に何の用なるの?」

エイワス「『必要悪の教会』所属の魔術師、ステイル=マグヌスを我々で保護した」

ローラ「なぬー!? ステイルのヤツ、しくじったなー!! ・・・・・・我々、とな?」

エイワス「いかにも。 我々、『天使同盟(アライアンス)』がな」

ローラ「『天使同盟』・・・・・・? それは何なりなのよ?」

エイワス「ミーシャ=クロイツェフを保護している組織だ。 同時に、
     今現存する勢力の中でも、ずば抜けた戦力を持っている組織でもある」

ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほう? 詳しく聞かむのよ」

エイワス「こちらで簡単に資料を用意した。 目を通してくれたまえ」パサッ

ローラ「ふむふむ・・・・・・、学園都市第一位とは、アレイスターの虎の子なりける者ならざるや・・・・・・。
    ほうほう・・・・・・、人工天使、『未元物質(ダークマター)』・・・・・・、いみじなり」ゴクリ

エイワス「それが『天使同盟』だ、以後お見知りおきを。 くく」

ローラ「アレイスターの玩具なるや?」

エイワス「まさか。 現在アレイスターとは事実上、敵対関係にある。
     もちろん、私もね。 ふふ」

ローラ「・・・・・・それが真実ならば、真に愉快なりけるのよ。 私に情報をくれき理由も頷けるわ」

エイワス「そして私の存在そのものが、証拠となっている。 理解していただきたい」

ローラ「で、私に如何で欲しきなの? ステイルを人質に云々は通用せずなよ」

176 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:35:13.39 ID:07SBOc6o
エイワス「かと言って、ミーシャ=クロイツェフを諦めてくれと言っても下がらんだろう」

ローラ「戦争をしてでも、手に入るる価値がありけるからね」

エイワス「そこでだ、我々『天使同盟』と協定を結ばないかね?」

ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何を言い出すかと思わば、まさかそうくるとは、ふふふ」

エイワス「我々の目的は、アレイスターの『プラン』の破壊だ。
    『プラン』の破壊は、アレイスターの崩壊、つまり学園都市の崩壊へも繋がる」

ローラ「ふむ・・・・・・」

エイワス「そこで、我々がアレイスターの『プラン』を崩壊させた暁には、君へ学園都市の
     半分を譲ろうじゃないか」

ローラ「ドラクエの竜王みたいな誘い文句なりな・・・・・・」

エイワス「我々で学園都市を統括し、掌握しようと言っているのだよ」

ローラ「魅力的なる提案ね、しかしアレイスターの『プラン』をそう簡単に壊せるかしら?」

エイワス「そのためのミーシャ=クロイツェフだよ。 『プラン』最大のイレギュラー因子。
     ミーシャは渡せんが、我々と手を組むだけで、来るべき時に彼女を使えるようにする」

ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くく」

ローラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

177 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:40:19.15 ID:07SBOc6o
ローラ「条件が二つありけるのよ」

エイワス「拝聴しようか」

ローラ「一つ、我々イギリス清教の戦力は『天使同盟』に一切分け与えず」

エイワス「いらんよ。 我々に相応しくもない人間など」

ローラ「一つ、学園都市掌握の際には『天使同盟』全員の情報をこちらに渡す」

エイワス(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはりそう来たか)

ローラ「これでどうかしら?」

エイワス「いいだろう。 協定成立、だな」スッ

ローラ「握手なんて礼儀を知りたるのね、よろしく、『天使同盟』」グッ

エイワス「全裸でよろしく、か。 素晴らしい姿勢だな、尊敬する」

ローラ「あ・・・・・・忘れたりきなのよー!!/////」ジャボン




エイワス(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはり、なかなか食えんなこの女は。 くくく)

ローラ(さっきの資料に記載されていた、ヒューズ=カザキリなる存在・・・・・・。
    AIM拡散力場・・・・・・そこをもっと詳しく知らば『界』の作成について分かりてくる・・・・・・)



エイワス「では、これにて失礼させてもらうよ。 美しい肢体の姫君」

ローラ「さっさと帰れ変態!! あっ、ステイルはちゃんと返してくれなのよー!!」バシャ



エイワス(まぁどちらにせよ・・・・・・)

ローラ(用が済んだら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)



                           


                         (消すだけなのだが)

178 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:45:12.45 ID:07SBOc6o
エイワス「あぁそれと、一応この事は他のイギリス清教の人間には口外しないでいただきたいのだが」

ローラ「分かりたりなのよ。 言ったって混乱を招くのみなりけるからね」

エイワス「おっと、忘れるとこだった」

ローラ「?」






エイワス「せっかくの美しい肢体だ。 撮りためてオークションにでも出すかな。
     最大主教の貴重なフルヌード写真だ」パシャパシャパシャパシャ

ローラ「きゃああああああああああ!!? 此奴、やっぱりただの変態なりけるのよー!!」バシャッ

179 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:46:01.83 ID:07SBOc6o
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


ステイル「なんだか申し訳ないね、僕まで朝食をいただいてしまって」モグモグ

黄泉川「気にしないでいいじゃん。 観光旅行客をいたわるのも警備員の仕事だしね」

打ち止め「ステイルは変わったファッションだよねってミサカはミサカは興味津々」

番外個体「ここでタバコは吸わないでよねー、臭いから」

ステイル「そのくらいのマナーなら僕も心得ている。 安心していい」

芳川「Zzzzzzzzzzz」クカー





風斬「学園都市に来たことあるって話、本当みたいですね。
   もうあんなに馴染んじゃってる」クスッ

ガブリエル「johtfgbn魔術師mrogtojh」

一方通行「・・・・・・今ンとこ、イギリスが地図から消えるよォな事は起きてねェみてェだな。
     ニュースもネットも特に騒いでねェし」

垣根「Zzzzzzzzzzz」グゴー

180 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/15(月) 23:47:23.13 ID:07SBOc6o
ステイル「・・・・・・ごちそうさまでした」

黄泉川「お粗末さまでした」

一方通行「おいクソ神父、ちょっと来い」ボソッ

ステイル「?」




一方通行「これからどォすンだオマエ」

ステイル「とりあえずはエイワス、だったかな。 彼女待ちだね。
     ランベスの宮に入れるとは思えないんだけど・・・・・・」

風斬「あ、あの、天使さんの事は諦めてくれるんですか?」

ステイル「僕ではミーシャを連れて行くのは不可能だからね。
     全く、最大主教め・・・・・・デタラメな情報渡しやがって」ブツブツ

垣根「なぁ」

ステイル「なんだい?」

風斬「起きてたんですか・・・・・・」

垣根「お前、炎の魔術を使うんだって?」

ステイル「そうだよ、炎が僕の得意分野だ」

垣根「それさ、少し教えてくれよ」

一方通行「自殺志願者ですかァ?」

垣根「念のためだよ、念のため」

ステイル「・・・・・・やめておいたほうがいい。 僕の魔術は難しい部類に入るし、
     何より、教えろと言われておいそれと教えていいものではない」

211 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 06:52:29.22 ID:W6fR7cco
――第七学区・ファミリーサイド 黄泉川宅


ステイル「なんだか申し訳ないね、僕まで朝食をいただいてしまって」モグモグ

黄泉川「気にしないでいいじゃん。 観光旅行客をいたわるのも警備員の仕事だしね」

打ち止め「ステイルは変わったファッションだよねってミサカはミサカは興味津々」

番外個体「ここでタバコは吸わないでよねー、臭いから」

ステイル「そのくらいのマナーなら僕も心得ている。 安心していい」

芳川「Zzzzzzzzzzz」クカー





風斬「学園都市に来たことあるって話、本当みたいですね。
   もうあんなに馴染んじゃってる」クスッ

ガブリエル「johtfgbn魔術師mrogtojh」

一方通行「・・・・・・今ンとこ、イギリスが地図から消えるよォな事は起きてねェみてェだな。
     ニュースもネットも特に騒いでねェし」

垣根「Zzzzzzzzzzz」グゴー

213 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 06:53:57.75 ID:W6fR7cco




エイワス「そんなケチケチすることもあるまい、ステイル=マグヌス」ブォン




ステイル「うわっ!?」ビクッ

一方通行「ふン、戦争沙汰にはならなかったよォだな」

風斬「あ、お帰りなさい」

ガブリエル「mrgghdk御苦労様mfgirhibnk」

垣根「そうだよ、ケチケチすんじゃねえ」

黄泉川「お、帰ったか。 朝ごはん作ろうか?」

エイワス「ありがとう、だが結構だよ、黄泉川愛穂」

ステイル「あ、最大主教に会ってきたのか?」

エイワス「うむ、入浴中だったので失礼を働いてしまったよ」

一方通行「またオマエは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ

214 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 06:55:17.22 ID:W6fR7cco
ステイル「・・・・・・信じられないな。 それで、何だって?」

エイワス「聞くがいい『天使同盟』の諸君、そしてステイル=マグヌス」

一方通行「あァ?」




エイワス「今日を持って我々『天使同盟』とイギリス清教は、協定を結んだ。
     つまりステイル=マグヌス、君を含む『必要悪の教会』は我々の仲間だ」




一方通行「」

ステイル「」

風斬「」

ガブリエル「tioytisd祝geigrg同盟nfirgh」パチパチパチ

垣根「何の拍手だよそれ」

215 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 06:56:50.28 ID:W6fR7cco
ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕の耳が腐ったのかな?
     イギリス清教と『天使同盟』が・・・・・・何だって?」

エイワス「仲良くしよっ☆ ということだ」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はァ、くっだらねェ」

ステイル「し、しかしそれだと・・・・・・、いや、書類上の手続きや、
     最大主教自らによる同盟宣言も必要に・・・・・・」

エイワス「極秘裏の協定だ。 まだ会話の中でしか結ばれていないが、
     早い段階で正式なものとなるだろう」

風斬「な、何だかとんでもない話になっちゃいました・・・・・・」アワアワ

垣根「よくわかんねえし、どうでもいいけどな」

一方通行「ホントにな、どォでもいいことだわ」

ステイル「正気か、最大主教・・・・・・。 我々が君達の傘下に入る、ということかい?」

エイワス「傘下ではない、我々と君達の立場は同等だ」

ガブリエル「lthohjohrn宜敷nfihgirog」スッ

ステイル「あ、あぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ってバカ!
     握手などしている場合か!!」ズビシッ

エイワス「確認をとる必要もあるだろう。 ステイル、君は今すぐイギリスへ戻れ」

ステイル「悪いがそうさせてもらうよ。 全く、あの女・・・・・・安請け合いしすぎだ」

216 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 06:57:50.05 ID:W6fR7cco
風斬「あの、だったらもう私たち、自己紹介してもいいですよね?」

エイワス「うむ、そうだな。 改めてよろしく頼む、私はエイワスだ。
     一般人の前ではドラコ、と呼称してくれると助かる」

風斬「私は風斬氷華と言います。 よろしくお願いします」ペコッ

ガブリエル「mbotjhs私yoojhnk"MISHA"jggkbnkn」

一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一方通行(アクセラレータ)」

垣根「垣根帝督だ、お近づきの印にお前の魔術教えろ」

エイワス「私があとで資料をプレゼントするから、それで我慢したまえ」

ステイル「トントン拍子で話が進んでいく・・・・・・展開についていくのがやっとだよ」

一方通行「ついていけるだけでも大したモンじゃねェか」

ステイル「全く・・・・・・笑えてくるよ。 では、そろそろお暇させてもらおうかな」スッ

黄泉川「ありゃ、ステイル君はもうお帰りじゃん? ゆっくりしてけばいいのに」

一方通行「オマエは環境適応力が高すぎだァ」

ステイル「ありがとう黄泉川愛穂、世話になったね。 打ち止めと番外個体も
     元気で過ごしてくれ」

番外個体「余計なお世話だっつーの、神父さん。 次は土産の一つでも持ってきてね」

打ち止め「短い間だったけど、元気でねってミサカはミサカはまた会いたい気持ちを抑えてみる」

芳川「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」Zzzzz

一方通行「あァ、あのニートは放っとけ」

217 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 06:58:49.81 ID:W6fR7cco
ステイル「・・・・・・もう会わない方がいいだろうね、僕たちは」

一方通行「だな。 次会う時は第四次世界大戦で、ってかァ?」クカカッ

ステイル「それと、デートを邪魔して悪かったよ、ミーシャ=クロイツェフ」

ガブリエル「tiuhiorj無問題jgihithb再開jhjhirt願kgeoj」

ステイル「(何を言ってるのか最後までわからなかったが・・・・・・)
     ありがとう。 それでは、失礼する」ガチャ

エイワス「待ちたまえ」

ステイル「?」

エイワス「これをプレゼントしよう。 最大主教の弱みだ。
     持っていて損することもあるまい」スッ

ステイル「? ・・・・・・んなっ!? あ、最大主教の・・・・・・全裸・・・・・・だと?」

エイワス「ステイル=マグヌスに永遠の幸福を・・・・・・。 さらばだ」

ステイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがたく受け取っておくよ」ゴソッ


バタン

218 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 06:59:36.68 ID:W6fR7cco
垣根「結局、なんだったんだっつーの」

一方通行「さァな。 まァ、丸く収まってよかったンじゃねェか?」

風斬「そうですね」

黄泉川「あっ!!」

垣根「急にでけぇ声出すなよおばさん」

黄泉川「お前あとで殺す。 ていうか『天使同盟逢引計画(エンジェルズ・スポット)』の最終回は!?」

一方通行「とっくに終わったわボケ」

番外個体「どういうこと?」

エイワス「彼女から一方通行を誘ってね、早朝に行われた」

219 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:00:48.20 ID:W6fR7cco
黄泉川「何で勝手にやるじゃん!? 結果だけでも聞かせるじゃん!」

一方通行「空飛ンできた。 以上」

黄泉川「に、二行・・・・・・」

ガブリエル「hkonmlgn不足mvjt」ショボン

一方通行「また遊ンでやっからよ、そォショボくれンじゃねェよ」

ガブリエル「kyhhktonj了解nvkfgijh」

一方通行「あ、あれ、抱きついてこねェのか・・・・・・」

エイワス「と、いうわけだ。 これにて、『天使同盟逢引計画』を終了する」

風斬「お、お疲れ様でした!」ビシッ

垣根「どこの軍隊だよ俺らは」

番外個体「結局何だったのっていう話だよね」

一方通行「全くだ、意味がわかンねェ」

エイワス「さて、結論を聞こうか一方通行」

一方通行「結論だァ?」



エイワス「そうだよ、四人のうち、誰とのデートが一番楽しめたのかね?」



風斬「!」

垣根「はっ、そりゃ是非聞きたいなあ一方通行?」ニヤニヤ

ガブリエル「bnjogeri絶望的mhopth」ガクッ

220 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:02:16.53 ID:W6fR7cco
一方通行「はァ・・・・・・? なンでそンなこと・・・・・・」

番外個体「いやいや、そこは聞いておくべきところじゃないかなぁ? あひゃひゃ」

打ち止め「ミサカも聞きたいなってミサカはミサカは答えを待ってみる!」

黄泉川「最後の締めだ、言ってみるじゃん」

一方通行「そりゃオマエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤニヤ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤニヤ

風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドキドキ

ガブリエル「――――――――――」シーン



一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・風斬?」



垣根「ははははっ! やっぱな! やっぱそうだよなぁ!」ゲラゲラ

風斬「あ・・・・・・う・・・・・・、ありがとう・・・・・・ございます/////」

番外個体「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・普通過ぎてつまんないんだけどー」

打ち止め「むむむむ・・・・・・ちょっと嫉妬かもってミサカはミサカは危機感を覚えてみる」ボソッ

ガブリエル「hmrthjr炎vnrhegu魔術師jgejhit殺害mbb決行jin」ゴゴゴゴゴゴ

エイワス「後にしたまえミーシャ=クロイツェフ。 それに今回ばかりは仕方あるまい」

一方通行「消去法で考えたらそれしかねェだろ。 他は論外だな」

風斬「しょ、消去法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガク

221 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:03:34.45 ID:W6fR7cco
黄泉川「はぁ・・・・・・若いって良い事じゃん」

一方通行「何感慨にふけてンだおばさ―――」

黄泉川「んん?」ギロリ

一方通行「何でもございませン」



エイワス「では、我々もそろそろお邪魔させてもらおうか」

打ち止め「え? 帰っちゃうのってミサカはミサカは驚いてみたり・・・・・・」

一方通行「いつまでもこンなやつらをここに置いておけるかよ」

垣根「お前が言えたことじゃねえだろそれ」

一方通行「もちろン、俺も出てく」

番外個体「え・・・・・・何で?」

一方通行「まだガブリエルに関して何にも解決しちゃいねェからな」

風斬「そうですね、いつまでもお世話になるわけにはいかないですし・・・・・・」

ガブリエル「jtihjirgn同意mbijhnbm」

打ち止め「せっかく家族が増えると思ったのにってミサカはミサカは・・・・・・」ショボン

黄泉川「まぁまぁ、今生の別れってわけじゃないじゃん? また会いにいけるよ」

エイワス「そういうことだ。 もっとも、今更だが君達は我々にあまり深く関わらない方がいい」

一方通行「本当に今更だなクソッたれ」

222 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:06:49.96 ID:W6fR7cco
打ち止め「・・・・・・また会いに来てくれる? ってミサカはミサカは確認を取ってみる」

風斬「うん、約束する、必ずまた遊びに来るって」ニコッ

ガブリエル「―――――――――――」

エイワス「大丈夫だ、君も必ず彼女たちと再開できる」ボソッ

ガブリエル「――――jhoejhe約束mbdfjt再開jvdknbk」

垣根「寂しくなったらいつでも会いに行ってやるよ」

番外個体「あぁ、あなたは別にいいよ」

打ち止め「うん、ていとくんは会えなくてもいいよってミサカはミサカは笑顔で答えてみたり!」

垣根「死ねクソガキども。 なるべく苦しんで死ね」

一方通行「・・・・・・こいつのこと、またしばらく頼めるか?」

番外個体「ま、しょうがないよね。 さっさと事を片付けてきたら?」

一方通行「世話ばかりかけちまってすまねェな」

番外個体「おやおや~? 熱でもあるのかにゃーん?」アヒャヒャ

一方通行「ちっ、調子に乗ンな性悪女。 ・・・・・・また今度、どっか連れてってやる」

番外個体「けけけ、期待せずに待ってるよん♪」

黄泉川「あ、エイワス。 これ、炊飯器レシピ。 必ずマスターするじゃん」

エイワス「これはありがたい。 ここに来た一番の収穫はこれだな」

223 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:07:32.34 ID:W6fR7cco
垣根「じゃあなクソども。 あ、番外個体、ストⅣ借りてくからなー」ケラケラ

番外個体「こいついつの間に・・・・・・。 絶対返せよこのチャラ男が」

黄泉川「芳川にもよろしく言っとくから、また来るじゃーん」

打ち止め「また会いに来てねー! ってミサカはミサカは元気に見送ってみたりー!」バイバーイ

一方通行「じゃ、またな」ガチャ  バタン





――――――――――





風斬「・・・・・・良い人達でしたね」

一方通行「ま、俺らに比べりゃマシな人間だしな」

エイワス「ふむ・・・・・・、逆立ちをしながら調理しなければならんレシピもあるのか・・・・・・」ブツブツ

ガブリエル「bortkjojk炎udufueg魔術師jbithith何処nveighre」キョロキョロ

垣根「諦めろよミーシャ。 あ、おい、エイワス。 資料さっさと寄越せ」

エイワス「しばらく待ってくれ。 ・・・・・・ふむふむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

垣根「で、またあのショボい部屋に帰るのか? 『グループ』の隠れ家だっけ」

一方通行「あァ。 だが第二位サマをそのショボい部屋へ入れるわけにはいかねェからな。
     オマエはどっか適当にホテルで暮らしてろ」

垣根「冗談だよ、冗談」

224 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:08:40.04 ID:W6fR7cco
風斬「一方通行さん、これからの予定は?」

一方通行「ン・・・・・・、そォだな。 って、もォ決まってンだろ」

垣根「あー、なんだっけ?」

ガブリエル「gmrhjtieh再確認mgorji要求mgerogj」

エイワス「高らかに宣言してくれたまえ、我らがリーダー」

一方通行「誰がリーダーだ、ブチ殺すぞ・・・・・・。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・次の目的地は」



一方通行「ロシア連邦。 ロシア成教の『殲滅白書(Annihilatus)』に接触する」




垣根「へいへい」

風斬「了解です!」

ガブリエル「mbfggjn了解vndfkbi」

エイワス(・・・・・・一度、『必要悪の教会(ネセサリウス)』の方も見ておきたいな)

225 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:09:44.86 ID:W6fR7cco
『天使同盟(アライアンス)』の次の目標が決まった。


ロシア連邦にある魔術組織、ロシア成教の『殲滅白書(Annihilatus)』。
そこに所属していると思われるサーシャ=クロイツェフに接触する。

目的は、ミーシャ=クロイツェフがこの世に居続ける真意の確認、そして『星の欠片』についての情報。
もちろん確たる情報が手に入る可能性は限りなく低い。
だが、このままでいいわけもない。やはり他の魔術団体がミーシャの存在に気付き始めている。

無事に彼らはロシアで手掛かりを見つけ出すことが出来るのか。


ミーシャ=クロイツェフの目的。

エイワスの動向。

そしてアレイスター・クロウリー。


一方通行達の裏で、着実に暗躍が始まっていることを、彼らはまだ知らない。






垣根「ロシアかー、本場のピロシキとか食ってみてえな」

一方通行「まだ戦争の騒ぎが収まってるとは思えねェけど、そン時は
     喧嘩売ってきたやつ皆殺し、ってことで」

ガブリエル「jthrrbnkfg御意nbdfnbm」

風斬「服も色々持っていかないとですね、楽しみだなー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ワクワク

一方通行「あれ、エイワスどこいった?」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『天使同盟』の健闘を祈る。

226 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:10:32.42 ID:W6fR7cco


―――――――???



エイワス「やあ、アレイスター・クロウリー。 久々だな」

アレイスター『エイワスか、ずいぶんと面白そうなことになっているね』

エイワス「おや、その口ぶり。 『天使同盟逢引計画』は楽しんでもらえたようだな」

アレイスター『ふ・・・・・・、君達のおかげで学園都市が大変なことになっている。
       私のフォローにも限界というものがあることを理解していて欲しい。
       どれだけ建造物を破壊すれば気がすむんだ』

エイワス「ふふふ、迷惑をかけるね。 久々にハシャいでしまった」

アレイスター『・・・・・・それにしても、イギリス清教を抑えたそうじゃないか。 ローラが舌なめずりをしていたよ。
       あれは面白い玩具を手に入れた時の表情だ』

エイワス「お気に召したようで何よりだ。 どちらが玩具かはともかく・・・・・・な、くくくく」

アレイスター『「天使同盟(アライアンス)」も、君の玩具に過ぎないのだろう?』

エイワス「・・・・・・もちろん。 役目を終えたら"破棄"する予定だよ。 用途が無くなった玩具は捨てないとな」

アレイスター『おやおや、怖い怖い・・・・・・。 私も用心しないといけないね』

エイワス「・・・・・・ずいぶん余裕じゃないか、アレイスター」

アレイスター『"手筈"はもう整っている。 あとはベツレヘムの星の欠片を発見するだけだ』

エイワス「ほう・・・・・・、手回しが早いな。 君の持つ玩具をフル動員させているようだな」

アレイスター『事は天使に関わる。 出し惜しみなどしていられないよ』

エイワス「Xデーを聞いておきたいな、君と我々、どちらかが滅ぶ日を」

227 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:11:46.63 ID:W6fR7cco
アレイスター『星の欠片の発見時期にもよるが・・・・・・、一端覧祭までには終わるだろう』

エイワス「それは恐ろしい。 もう目と鼻の先じゃないか」

アレイスター『天使が「座」へ帰す瞬間を、君にお送りできそうだよ』

エイワス「くくく、それは楽しみだな。 最高級のソファーとクッキー、紅茶を用意しておいてくれたまえ。
     最前列で観賞させてもらおうじゃないか」

アレイスター『よくもまぁそんなことが言える。 Xデーの時も、君は『天使同盟』側なのだろう?』

エイワス「その通りだ。 君が用いる全ての武器を出してくるというのなら、
     私は君もろともそれを粉砕してみせよう」

アレイスター『それこそ楽しみだよエイワス。 君はあくまで中立か』

エイワス「それが私の存在意義だ。 君が『天使同盟』に討たれたらそれまで。
     『天使同盟』が学園都市に滅ぼされてもそれまで、だ」

アレイスター『まるで神のような口ぶりだな』

エイワス「それは傲慢な考えだよアレイスター。 私は神などという"小さい"存在に興味はない」

アレイスター『くく・・・・・・、全く。 どっちが傲慢なんだか』

エイワス「覚悟しておいてくれたまえ」

アレイスター『・・・・・・次はロシア、か』

エイワス「もちろん、すんなりとロシアへは辿り着けないだろうがな」

アレイスター『それは君の意思で?』

エイワス「どうかな。 だがこれは決定事項だ」

228 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:13:19.34 ID:W6fR7cco
アレイスター『それは愉快だな。 楽しみにしておこう』

エイワス「『天使同盟』の更なる拡大、お見せできたらいいのだがな。 ふふふ」







エイワス「そうそう、ところでアレイスター」

アレイスター『?』

エイワス「知っているか? 人間界の料理は――――」

アレイスター『――――炊飯器で何でも出来る、だろう? とっくにご存知だよ。
       ではまた会おう、ド・ラ・コ・ちゃん☆』プツッ

エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」









エイワス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今回はやられたな」

229 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:23:24.94 ID:W6fR7cco
今回はここまででーす。

短いですかね・・・・・・?展開が遅くて申し訳ありません。

エイワスとアレイスターというシリアス担当の二人が久々に出てきましたが、このSSだと場違い感ありますねw


ではまた三日以内にお会いしましょう。皆様、お仕事、学校、頑張って行ってきてくださいませ。

230 名前: ◆3dKAx7itpI[sage saga] 投稿日:2010/11/17(水) 07:24:16.91 ID:W6fR7cco



                          【次回予告】



『宇宙から来た知的生命体が人間と肩を並べて学園都市を散歩してるなんて、考えられませんわ』
―――――――――――学園都市、常盤台中学の生徒・白井黒子




『あれは間違いなく宇宙から来た知的生命体ですよ、きっと!』
―――――――――――柵川中学、初春飾利の親友・佐天涙子




『うわっと! す、すみませ~ん・・・・・・』
―――――――――――学園都市、常盤台中学の超能力者(レベル5)・御坂美琴




『ごめんなさい佐天さん、白井さん・・・・・・。 ・・・・・・?』
―――――――――――第一七七支部所属の風紀委員(ジャッジメント)・初春飾利




『"俺ら"くれえの領域まで来るとな、こんな牢獄みてえな街でもある程度の自由を得られるんだよ』
―――――――――――『天使同盟(アライアンス)』の構成員・垣根帝督

231 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/17(水) 07:36:40.51 ID:lIStmpko
乙でした

エイワスまさか☆との会話のためにレシピを・・・?

232 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/17(水) 08:12:57.02 ID:wG3v8fko
ていとくん……

次は超電磁砲メンバーか
楽しみにしてますぞ!

238 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/17(水) 18:26:19.70 ID:OU58vAso
エイワスが男でも女でもない+しゃべり方のせいかどうしても
中田譲治とかそっちの渋い声で脳内再生されちまう・・・
原作よんだら女声で再生できるかな・・・

239 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/17(水) 19:52:39.36 ID:ROAquY2o
>>238 逆に考えるんだ、cv;ジョージでもいいさ、と考えるんだ。 多分鼻血が出ると思う。

240 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/17(水) 21:53:23.28 ID:OU58vAso
>>239
瀬戸の花嫁のルナパパになってきたんだけどもうこれでいいや^p^













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  1. 2010年12月19日 01:52 |
  2. 禁書SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

コメント

超絶に面白かった
続き期待
  1. 2010/12/20(月) 04:27:13 |
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